JP4614318B2 - 吸音材製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は吸音材並びに吸音材製造方法及び装置に関し、特に金属繊維を焼結してなる吸音材を得ようとするものである。
従来、この種の吸音材として、アルミニウム繊維綿材を圧縮することにより互いに接触し合う状態にしたアルミニウム繊維を焼結して溶着させることによってアルミニウム繊維相互間に空隙を形成させるような吸音材を得ることにより、当該アルミニウム繊維間に複雑に折れ曲がりかつ長い音道を無数に形成し、これにより吸音材の表面に到来する音を熱エネルギーに変換するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−343978公報
このような構成の吸音材は、比重が小さいアルミニウム材によって構成できることにより重量が軽くかつ繊維材料が折れることにより塵が発生するようなおそれがない大きい強度の吸音材を得ることができる。
かかる利点に加えて音周波数成分に対する吸音特性として、できるだけ広い周波数成分について、実効的に十分大きな吸音率が得られるような吸音材を実現できれば、手軽に種々の用途の音空間を構築できると考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、いろいろな吸音特性の中から特定の吸音特性を実現できるようにした強度の大きい吸音材並びにその製造方法及び装置を得ることができるようにしようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、アルミニウムコイル材2Bの端縁をバイト2Cによって切削して得たアルミニウム繊維2Dの束を巻芯2Eに巻いてなる原材料コイル2Fを形成する原材料コイル加工ステップと、原材料コイル2Fのアルミニウム繊維2Dを巻き戻して複数段の送りローラ対31A〜31Eを通して送ると共に、送りローラ対31A〜31Eの送出し部分31D、31Eの送り速度の違いを利用して送られて来るアルミニウム繊維2Dを引きちぎることによりアルミニウム繊維素材2Hを放出させるアルミニウム繊維素材加工ステップと、複数段の送りローラ対31A〜31Eを当該送り方向と直交する方向に繰り返し往復駆動すると共に、当該送りローラ対31A〜31Eから放出されるアルミニウム繊維素材2Hに拡散用空気流を吹き付けて加工ベルト12上に飛散させることにより、アルミニウム繊維素材2Hを加工ベルト12上に均一な厚味をもつ板状に堆積させてなる金属綿板4を形成する金属綿板加工ステップと、金属綿板4を焼結することにより、金属綿板4を構成するアルミニウム繊維素材2H同士が接触する部分を互いに溶着してなる吸音板材料6を得る焼結処理ステップと、吸音板材料6を圧延することにより吸音板材料6のアルミニウム繊維素材2H相互間に存在する空隙を狭くすることにより空隙率を小さい値に調整してなる吸音材8を得る空隙率調整圧延ステップとを設ける。
本発明によれば、アルミニウムコイル材の端縁をバイトによって切削して得たアルミニウム繊維の束を巻芯に巻いた原材料コイルを形成して、当該原材料コイルからアルミニウム繊維を巻き戻して複数段の送りローラ対を通して送って送り出し部分の送り速度の違いを利用して引きちぎることにより、アルミニウム繊維素材を放出させ、複数段の送りローラ対を送り方向と直交する方向に繰返し往復運動させると共に、送りローラ対から放出されるアルミニウム繊維素材に拡散用空気流を吹き付けて加工ベルト上に飛散させることにより、アルミニウム繊維素材を加工ベルト上に均一な厚味をもつ板状に堆積させてなる金属綿板を形成し、加工ベルト上に堆積させてなる金属綿板を焼結して圧延することにより空隙率の小さい吸音材を得るようにし、その結果均一性の良い空隙を形成してなるアルミニウム金属繊維で構成された吸音材を得ることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)吸音材製造装置の全体構成
図1において、1は全体として吸音材製造装置を示し、アルミニウム繊維材2をアルミニウム綿板加工装置3において所定の長さに引きちぎることによりアルミニウム綿板4を得、このアルミニウム綿板4を焼結処理装置5において焼結処理することにより、アルミニウム綿板4を構成するアルミニウム繊維のうち、相互に接触する部分を互いに溶着することにより吸音板材料6を得る。
この吸音板材料6は空隙率調整圧延装置7において、選択的に決められた圧延量だけ圧延され、これにより最終製品としての吸音材8を得る。
この実施の形態の場合、アルミニウム繊維材2は、図11に示すように、切削加工により製造される。図11において、切削機械の切削工具2Aにはアルミニウムコイル材2Bが取り付けられ、矢印hの方向に回転するアルミニウムコイル材2Bの端縁をバイト2Cによって切削することにより各アルミニウム板部分からそれぞれ断面が方形又は長方形のアルミニウム繊維2Dが束となって切り出される。
このアルミニウム繊維2Dの束は、図12に示すように、アルミニウム繊維材2として巻芯2Eに巻き取られ、かくして巻芯2Eに巻いたアルミニウム繊維材2が原材料コイル2Fとしてアルミニウム綿板加工装置3(図1)に供給される。
実際上、アルミニウム繊維2Dの束が巻芯2Eに巻き取られる際には、その全てがきれいに横一列に整列していることはなく、図12に示すように、各アルミニウム繊維2Dが入り乱れて束状になっており、従って巻芯2Eからアルミニウム繊維材2が引き出されるときも、そのままの入り乱れて束状になった状態で各アルミニウム繊維2Dが、ばらばらになって引き出される。
かくして吸音材製造装置1から得られる吸音材8は、図2に示すように、所定の厚さDを有する板状に成形され、その内部において、図3に示すように、縦横斜めに互いに交差するアルミニウム繊維素材9のうち、互いに接触しあう部分が溶着することによって立体的に安定な空隙構造を形成し、これにより隣合うアルミニウム繊維素材9間の空隙10によって複雑な音道を形成している。
この結果、吸音材8(図2)は、その表面部分8Aに到来した音を吸音材8の内部に形成されている複雑な音道を通って裏面部分8Bに通過させて行くことによって音道の曲がりを音が通過する際に屈折するごとに熱エネルギーに変換するように作用し、これにより吸音機能を実現する。
(2)アルミニウム綿板加工装置
図1のアルミニウム綿板加工装置3は、図4に示すように、加工作業台11上に無端ベルト構成の加工ベルト12が設けられ、矢印aで示す搬送方向の上流側端部12A及び下流側端部12Bにおいて駆動ローラ13A及び13Bによって駆動され、アルミニウム繊維投入機構部14を介して、加工ベルト12上に加工対象として堆積されるアルミニウム繊維堆積層2Gを加工しながら搬送し、当該加工作業の結果得られるアルミニウム綿板4を、加工作業台11の下流側(左側)に配設された搬出作業台15に搬出させて行くようになされている。
加工ベルト12の上面には、加工作業台11の上流側に配設された台紙供給コイル16から供給される台紙16Aが敷きつられ、当該台紙16A上でアルミニウム繊維材2に対する綿板加工処理行われる。
アルミニウム繊維投入機構部14は、加工作業台11の上流側(図4の右側)に隣接するように立設された原材料スタンド21に装架された原材料コイル22(図12について上述したようにアルミニウム繊維材2をコイル状に巻き込んだもの)からアルミニウム繊維2Dの束でなるアルミニウム繊維材2を引き出して適切な長さ(数〔mm〕〜70〔mm〕程度(場合によってはそれ以上150〔mm〕程度までの長さ)の繊維に切り分けて加工ベルト12の上流側端部12A上にアルミニウム繊維堆積層2Gとして堆積させる。
この実施の形態の場合、アルミニウム繊維投入機構部14は、図5に示すように、取付枠体25に組み立てられた切り分け加工部26と、当該切り分け加工部26の取付枠体25の下側にこれと一体に移動できるように保持する取付枠体27に構成された振り撒き駆動部28とでなる。
切り分け加工部26は加工ベルト12の搬送方向aに沿うように順次配列された5段の送りローラ対31A、31B、31C、31D及び31Eを有する。
各送りローラ対31A〜31Eはそれぞれ上側の駆動ローラR1とこれとアルミニウム繊維材料2を挟んで下側から転接する従動ローラR2とで構成され、かくして各送りローラ対31A〜31Eは駆動ローラR1がギヤ機構(図示せず)を介して駆動モータによって駆動されたとき、従動ローラR2との間に挟み込んでいるアルミニウム繊維材2(原材料コイル22から導入ローラ32を介して導入されるアルミニウム繊維2D(図1)の束でなる)を当該駆動ローラR1に与えられている回転速度に対応する速度で矢印bに示す方向(すなわち送込み側から送出し側の方向)にそれぞれ移送させるような引張力をアルミニウム繊維材2の転接している部分に与える。
これらの送りローラ対31A〜31Eのうち、送込み側の4段分の送りローラ対31Aないし31Dは回転速度がV1の速度で駆動されるのに対して、送出し側の最後段の送りローラ対31Eは前段の4段分の送りローラ対31A〜31Dの回転速度V1より早い回転速度、例えば1.7倍の回転速度V2(=1.7V1)で駆動される。
この結果、前段の送りローラ対31A〜31Dを速度V1で通過した長いアルミニウム繊維2Dの束でなるアルミニウム繊維材2の先端が最後段の送りローラ対31Eにかみ込む状態になってアルミニウム繊維材2の先端部がV2(=1.7V1)の速度で引っ張られることにより、当該アルミニウム繊維材2の先端部分だけが4段分のローラ対31A〜31Dにかみ込まれている部分から引きちぎられて、アルミニウム繊維素材2Hとして切り分け加工部26から放出される。
この実施の形態の場合、最後段のローラ対31E及びその前段のローラ31Dはアルミニウム材料より軟かい硬度のウレタン材料で構成され、これによりローラ対31E及び31Dを通過するアルミニウム繊維材2に対する摩擦力が十分に大きくかつアルミニウム繊維材2を構成するアルミニウム繊維2Dを押しつぶさない状態で当該アルミニウム繊維2Dに接触する。この結果ローラ対31E及び31Dに接触したアルミニウム繊維2Dを確実に引きちぎることができる。
かくして切り分け加工部26は、原材料スタンド21に装荷されている原材料コイル22から引き出された長いアルミニウム繊維2Dの束でなるアルミニウム繊維材2を、原則として、最後段の送りローラ対31Eとその前段の送りローラ対31Dの間隔に相当する長さで引きちぎられて加工ベルト12上に投入されることになる。
しかしながら実際上は、最後段の送りローラ対31E及びその前段の送りローラ対31Dを通るアルミニウム繊維材2はアルミニウム繊維2Dの束であるので、その全てのアルミニウム繊維2Dが同時に送りローラ対31E及び31Dに接触することはなく、当該送りローラ対31Eに接触したものから引きちぎられて行く。
この場合送りローラ対31E及び31D間の間隙が7〔cm〕に設定され、これにより、長いアルミニウム繊維2Dから引きちぎられて得られるアルミニウム繊維素材2Hの長さは数〔mm〕〜70〔mm〕程度(場合によってはそれ以上150〔mm〕程度までの長さ)になる。
振り撒き駆動部28は、その取付枠体27上に一体に取り付けられた切り分け加工部26を、加工作業台11を横切る方向に(左右方向に)、繰り返し往復するように移動させる。
振り撒き駆動部28の取付枠体27には、図6に示すように、加工ベルト12の上流側位置において、加工作業台11の左側及び右側取付具11A及び11B間に設けられた一対の駆動軸35A及び35Bを摺動自在に挿通する軸受け孔36A及び36B(図5)を有し、これにより振り撒き駆動部28の取付枠体27と切り分け加工部26とを一体に左右方向に移動できるように保持する。
振り撒き駆動部28の取付枠体27には移動用モータ37が取り付けられ、その出力軸に取り付けられた出力ギヤ38を、加工作業台11の左側及び右側取付具11A及び11B間に左右方向に延長するように設けられた移動用レール39上のラック40にかみ合わせることにより、移動用モータ37が正転又は逆転方向に駆動されたときその出力ギヤ38がラック40上を転動することによって振り撒き駆動部28の取付枠体27及び切り分け加工部26の取付枠体25(従ってアルミニウム繊維投入機構部14)が、図6において矢印jで示すように、左右方向に移動する。
実際上、アルミニウム繊維投入機構部14は左側又は右側取付具11A又は11Bに来たとき移動方向反転スイッチ(図示せず)を動作させることにより移動用モータ37の回転方向を切り換える。
かくして切り分け加工部26が加工作業台11の搬入側位置において左側端から右側端へ(又はその逆に右側端から左側端へ)移動することにより、切り分け加工部26から放出されたアルミニウム繊維素材2Hが加工ベルト12の左側端から右側端までの範囲(又は右側端から左側端までの範囲)に順次降り積もるように堆積する。
図5においては、アルミニウム繊維素材2Hを1本の線で図示したが、実際上、アルミニウム繊維材2はアルミニウム繊維2Dの束であるので(図11、図12)、同時に多数のアルミニウム繊維素材2Hがアルミニウム繊維材2から引きちぎられることにより、ゆっくり移動する加工ベルト(図4)の搬入側部分12A上にアルミニウム繊維材層2Gが形成されて行く。
このように、移動モータ37は切り分け加工部26が加工ベルト12の右側端(左側端)に到達したとき反転駆動するように制御され、これにより加工ベルト12に対して繰り返し往復しながらアルミニウム繊維素材2Hを投入して行く。その結果、アルミニウム繊維投入機構部14は、アルミニウム繊維素材2Hを一箇所に片寄らせることなくその移動幅一杯に、満遍なく、アルミニウム繊維素材2Hを堆積させることができる。
この実施の形態の場合、切り分け加工部26の最後段の送りローラ対31Eの下部には拡散用空気ノズル41が設けられている。
拡散用空気ノズル41は、最後段の送りローラ対31Eから放出されるアルミニウム繊維素材2Hに対して、圧縮空気源(図示せず)から供給される拡散用空気流を吹き付け、これによりアルミニウム繊維素材2Hを加工ベルト12の搬入側部分12Aの上空に飛散させる。
アルミニウム繊維素材2Hはアルミニウム繊維2Dの束を最終段の送りローラ対31Eによって同時に引きちぎられて多数本のアルミニウム繊維素材2Hとして放出されるので、当該多数本のアルミニウム繊維素材2Hが拡散用空気ノズル41によってランダムに吹き飛ばされることにより加工ベルト12上により均一な厚みのアルミニウム繊維堆積層2Gを形成させることができる。
加工ベルト12の上流側端部12Aの下流側部分に対向するように堆積層抑え機構部45(図4)が設けられている。この堆積層抑え機構部45は空気シリンダ45Aによって加工ベルト12の左右幅一杯の範囲に向かって上方から押し付け下降する抑え板45B及び45Cを有し、加工ベルト12が抑え板45Bの板幅分送り動作をするごとに空気シリンダ45Aが駆動することにより、上流側端部12Aに堆積されたアルミニウム繊維堆積層2Gをアルミニウム綿板状に圧縮加工する。
ここで、抑え板45Bは加工ベルト12とほぼ平行に対向してアルミニウム繊維堆積層2Gの抑え付け動作をすると共に、抑え板45Cは斜め後下方に対向して抑え板45Bの抑え付け動作を助ける。
その結果得られるアルミニウム綿板4は、加工ベルト12の送り動作に応じてゆっくりと下流側端部12Bの方向に送られて行く。
この実施の形態の場合、堆積層抑え機構部45と下流側端部12Bとの間に3本の抑えローラ46A、46B、46Cが自重によって加工ベルト12上のアルミニウム綿板4を台紙16Aを挟んで加工ベルト12に押し付けるように設けられ、これによりアルミニウム綿板4を加工ベルト12上を台紙16Aと共にスリップせずに送って行く。
かくして加工ベルト12の下流側端部12Bから送り出されるアルミニウム綿板4は、搬出作業台15に搬出されてカッタ47によって裁断されることにより、アルミニウム繊維材2を構成するアルミニウム繊維2Dを引きちぎったアルミニウム繊維素材2Hを綿状に積層した構成の1枚のアルミニウム綿板4として切り出されて、次段の焼結処理装置5に供給される。
(3)焼結処理装置
焼結処理装置5は、図7に示すように、アルミニウム綿板加工装置3から供給されるアルミニウム綿板50を、20〜60〔g/cm〕程度の所定の圧力で、加圧することにより、アルミニウム繊維素材2Hでなる繊維材同士を接触させた状態にして、これを板状に成形保持させることができる加熱温度(これを保形性が良好な加熱温度と呼ぶ)600〜650〔℃〕で当該接触部分を焼結することにより、全体として空隙率が50〜90〔%〕の吸音板材料6に形成する。ちなみに20〔g/cm〕の圧力で空隙率が50〔%〕、60〔g/cm〕の圧力で空隙率が90〔%〕の吸音板材料6が得られる。
焼結して得られた吸音板材料6は図3について上述したように、アルミニウム繊維素材(アルミニウム繊維素材2Hを焼結したもの)9を、50〜90〔%〕の空隙率になるような圧力で圧縮して焼結したことにより、厚さをそれ程大きくしなくとも、音を十分に吸収できるような、吸音率特性が良好な、空隙10を形成できると共に、アルミニウム繊維素材9同士を溶着したことにより、繊維の一部が折れて粉塵を排出するといった現象が生じないような強固かつ複雑な空隙構造を実現できる。かくするにつき、金属材料としてアルミニウムを用いたことにより、溶着処理を容易になし得る。
図7において、準備台52上に供給されたアルミニウム綿板50は、炉枠体でなる装置ケース53の上下方向の中央部を、上流側から下流側に貫通するように設けられた加工材料搬送路54を流すことにより、当該加工材料搬送路54の上流側の焼結装置部55及びその下流側の冷却装置部56によって加工される。
加工材料搬送路54は、それぞれ互いに同期駆動される搬送ローラ57U及び57D(入口側及び出口側にそれぞれ設けられている)によって、上側搬送ベルト58U及び下側搬送ベルト58Dを、間にアルミニウム綿板50を挟持した状態で、上流側(すなわち右側)から下流側(すなわち左側)にゆっくりと搬送する。
この実施の形態の場合、上側搬送ベルト58U及び下側搬送ベルト58Dは、無端状のステンレス鋼金網ベルトを、搬送ローラ57U及び57Dによって従動ローラ59U及び59Dを介して走行させるような構成を有する。
焼結処理装置5の焼結装置部55は、加工材料搬送路54を上側位置及び下側位置において挟んで対向するように設置された、カーボンで構成された上側加熱板61U及び下側加熱板61Dを有し、上側加熱板61U及び下側加熱板61Dの上側及び下側に設けられている上側断熱板62U及び下側断熱板62D間に上側及び下側帯状ヒータ63U及び63Dを配設することにより、上側及び下側加熱板61U及び61Dを加熱する。
準備台52に供給されているアルミニウム綿板50は、アルミナ繊維シートでなる上側及び下側セパレータ67U及び67Dによってサンドウィッチされた状態で1つずつ加工材料搬送路54の入口側の搬送ローラ57U及び57D間に挿入され、このとき金網ベルトでなる上側及び下側搬送ベルト58U及び58Dがその間にアルミニウム綿板50をかみ込みながら加工材料搬送路54内に引き込む。
このようにして加工材料搬送路54内に引き込まれたアルミニウム綿板50は、上側及び下側搬送ベルト58U及び58D間に挟持された状態で、上側及び下側加熱板61U及び61D間を移動する間に、当該上側及び下側加熱板61U及び61Dによって加熱される。
上側断熱板62Uの上側位置には装置ケース53の内側に取り付けられた例えば油圧駆動型の加圧機構68が設けられ、加圧機構68が上側断熱板62Uを押し下げることにより、装置ケース52の底面に取り付けられた下側断熱板62Dとの間にある部材、すなわち、上側帯状ヒータ63U、上側加熱板61U、上側搬送ベルト58U、上側セパレータ67U、アルミニウム綿板50、下側セパレータ67D、下側搬送ベルト58D、下側加熱板61D、下側帯状ヒータ63Dに、所定の加圧圧力を付与する。
ここで、上側及び下側断熱板62U及び62D間にある部材は、アルミニウム綿板50を除いて、上下方向に剛性をもっているのに対して、アルミニウム綿板50は綿状のアルミニウム繊維で構成されているので、アルミニウム綿板50が付与された加圧圧力によって決まる圧縮量だけ内側に圧縮され、これによりアルミニウム繊維間の空隙が圧縮量に応じて狭められる。
かくしてアルミニウム綿板50は、加工材料搬送路54内をゆっくりと搬送されている間に、圧縮された状態を維持しながら、所定温度(アルミニウムの溶融温度660〔℃〕より僅かに低い、保形性が良好な加熱温度(600〜650〔℃〕に選定されている)に保持された状態になる。
これにより、綿状のアルミニウム綿板50が、上側及び下側搬送ベルト58U及び58D間において圧縮されることによってアルミニウム繊維素材2H同士が接触した状態において、溶融温度にまで加熱されることにより、当該アルミニウム繊維素材2Hの接触部分が互いに溶け合って、金属同士の拡散によって互いに接合した状態のアルミニウム繊維素材9(図3)を有する吸音板材料6に加工されて行く。
やがてアルミニウム綿板50が焼結装置部55の上側及び下側加熱板61U及び61Dから下流側に搬送されて冷却装置部56に移送されると、当該冷却装置部56の上側及び下側冷却板74U及び74Dによって冷却され、これにより冷却装置部56から外部に出る際には、所定の厚さに圧縮されかつ繊維材同士が溶着してなる強固な構成の吸音板材料6が搬出台部75上に送り出される。
そこで、上面及び下面から上側及び下側セパレータ67U及び67Dをはがし取ることにより、吸音板材料6が得られる。
焼結処理装置5において、アルミニウム綿板50が圧縮加熱加工されているとき、加工材料搬送路54には、上側加熱板61Uのほぼ中央位置において、上側帯状ヒータ63U及び上側加熱板61Uを貫通するように設けられている雰囲気ガス導入管76を介して、N2 でなる中性ガス、又はN2 及びH2 混合ガスでなる還元性ガスが、雰囲気ガス77として導入される。
この雰囲気ガス77は、加工材料搬送路54内を搬送されるアルミニウム綿板50のアルミニウム繊維素材9間の空隙10を通って加工材料搬送路54内の空気と置換され、これによりアルミニウム繊維素材9が溶着する際に、アルミニウム繊維素材9の表面に酸化膜を形成させないようにすることにより、アルミニウム繊維素材9の互いに接触した表面における金属の拡散を確実になし得るようになされている。
以上の構成の焼結処理装置5において、準備台52側に用意されたアルミニウム綿板50を所定の圧力で圧縮することにより、アルミニウム繊維素材9同士が空隙10を残しながら互いに接触するような状態になると共に、アルミニウム繊維素材9の溶融温度660〔℃〕より低い温度600〜650〔℃〕で加熱されることにより、アルミニウム繊維素材9のうち互いに接触している部分だけが互いに溶着し、かつ吸音材として必要な板状形状を保持できる状態(すなわち保形性が良好な状態)の吸音板材料6を加工することができる。
かくして冷却して得られる吸音板材料6内には、図3について上述したように、アルミニウム繊維素材9のうち互いに溶着しなかった繊維材間部分に、狭くかつ複雑に折れ曲った多数の空隙10を空隙率50〜90〔%〕で形成できる。
従ってこの吸音板材料6によれば、外部から到来した音波が、狭い空隙10に入り込んで複雑に屈折しながら伝搬されて行くことにより熱エネルギーに変換されて吸音される。
(4)空隙率調整圧延装置
空隙率調整圧延装置7は、図8に示すように、基台80上に相対向しながら上方に延長するように立設された一対の主支持板81L及び81R間に設けた上側及び下側圧延ローラ82U及び82Dを有し、この上側及び下側圧延ローラ82U及び82D間に焼結処理装置5から送出される吸音板材料6を挿通させることにより、吸音板材料6を圧延して最終製品である吸音材8を得る。
下側圧延ローラ82Dは主支持板81L及び81Rに取り付けられた軸受83L及び83Rに軸支されているのに対して、上側圧延ローラ82Uは主支持板81L及び81Rの外側面上に摺動自在に配設された補助支持板84L及び84Rに取り付けられた軸受85L及び85Rに軸支されている。
補助支持板84L及び84Rは、図9に示すように、前及び後側縁部の上及び下位置において、上下方向に延長するように穿設された4つの縦長の案内孔86を有し、当該案内孔86に主支持板81L及び81Rに設けられた案内子87が係合することによって補助支持板84L及び84Rが上下方向に摺動することができ、これにより上側圧延ローラ82Uが下側圧延ローラ82Dに接近し又は離間することにより圧延幅を調整できるように構成されている。
主支持板81L(81R)並びに補助支持板84L及び84Rの上端部には、それぞれ調整用突起88L及び88R並びに89L及び89Rが外方に突出するように設けられ、主支持板81L及び81Rの調整用突起88L及び88Rに上下方向に貫通するように設けられた調整用雌ねじ90に対して圧延幅調整ねじ91をねじ込むことにより、圧延幅調整ねじ91の先端に固着された係止片92の位置を上下方向に調整できるように構成されている。
補助支持板84L及び84Rの調整用突起89L及び89Rには上下方向に延長して圧延幅調整ねじ91を挿通させる挿通孔93が設けられ、当該挿通孔93を挿通した圧延幅調整ねじ91の先端に固着された係止片92が当該調整用突起89L及び89Rの下面に係合することにより、調整用突起89L及び89R、従って補助支持板84L及び84Rが圧延幅調整ねじ91の上下方向の調整位置に位置決めされる。
圧延幅調整ねじ91の調整用突起88L及び88Rの下側面に対応する位置には係止用ねじ94が設けられており、この係止用ねじ94を調整用突起88L及び88Rの下側面に締め付けることにより圧延幅調整ねじ91を現在の調整位置に係止できるようになされている。
下側圧延ローラ82D(図8)の駆動軸95は主支持板81Rより右方に突出し、その右方突出端に駆動スプロケット96が取り付けられ、この駆動スプロケット96が基台80に取り付けられた駆動モータ97の出力スプロケット98に懸架されたチェーン99によって回転駆動され、これにより下側圧延ローラ82Dが図9において矢印cの反時計方向に回転駆動される。
下側圧延ローラ82Dの駆動軸95(図8)は主支持板81Lより左方に突出し、その左方突出端に駆動ギヤ100が取り付けられている。
この駆動ギヤ100には主支持板81L(図9)の左側面に装着された回転力伝達部101の従動ギヤ102がかみ合っており、これにより当該従動ギヤ102が図9において矢印dの時計方向に下側圧延ローラ82Dと同じ回転速度で回転する。
回転力伝達部101は、図10に示すように、互いに平行に対向するように設けられた一対の支持板103A及び103Bにそれぞれ取り付けられた軸受104A及び104Bによって回転軸105を軸支し、当該回転軸105に従動ギヤ102を固着すると共に、当該回転軸105に従動スプロケット106を固着した構成を有する。
これに加えて、上側圧延ローラ82Uの駆動軸107(図8)が主支持板81Lの左方に突出し、その突出端に被駆動スプロケット108が取り付けられ、これが回転力伝達部101の従動スプロケット106に懸架されているチェーン109によって駆動される。
かくして被駆動スプロケット108が図9において矢印eの時計方向に回転駆動されることにより、上側圧延ローラ82Uが下側圧延ローラ82Bと同じ回転方向及び回転速度で回転駆動される。
このようにして駆動モータ97の回転力は、図8及び図9について、主支持板81Rの右側面において、出力スプロケット98からチェーン99を介して下側圧延ローラ82Dの駆動スプロケット96に伝達されると共に、さらに主支持板81Lの左側面において、当該下側圧延ローラ82Dの駆動ギヤ100から回転力伝達部101の従動ギヤ102及び従動スプロケット106並びにチェーン109を順次介して上側圧延ローラ82Uの被駆動スプロケット108に伝達される。
以上の構成の空隙率調整圧延装置7において、駆動モータ97の駆動出力が出力スプロケット98、チェーン99、駆動スプロケット96を順次介して下側圧延ローラ82Dの駆動軸95に与えられることにより当該下側圧延ローラ82Dが回転駆動されると共に、駆動軸95の駆動力が駆動ギヤ100、回転力伝達部101の従動ギヤ102、従動スプロケット106、チェーン109、被駆動スプロケット108を介して上側圧延ローラ82Uの駆動軸107に伝達されることにより、上側圧延ローラ82Uが回転する。
そこで、下側及び上側圧延ローラ82D及び82U間に焼結処理装置5から供給される吸音板材料6を通せば、当該吸音板材料6が下側及び上側圧延ローラ82D及び82U間の間隔(すなわち圧延幅)に相当する厚さに圧延される。
この下側及び上側圧延ローラ82D及び82Uの間隔は、圧延幅調整ねじ91を調整することにより、上側圧延ローラ82Uの駆動軸107を軸支している補助支持板84L及び84Rを上下方向に位置決め調整することにより調整できる。
この実施の形態の場合、圧延幅調整ねじ91によって上側圧延ローラ82Uの上下方向の位置を調整位置決めしたとき、回転力伝達部101の支持板103A及び103Bの四隅に設けられている取付ねじ110の主支持板81Lに対する取付位置を調整することにより、従動ギヤ102と下側圧延ローラ82Dの駆動ギヤ100とのかみ合わせを再調整すると共に、回転力伝達部101の従動スプロケット106と上側圧延ローラ82Uの被駆動スプロケット108との間に懸架されているチェーン109の装架状態を調整することができる。
かくして焼結処理装置5から供給される吸音板材料6を空隙率調整圧延装置7によって圧延することにより、図3について上述したように、互いに接触した部分が溶着されたアルミニウム繊維素材9が圧延処理されて当該アルミニウム繊維素材9間に形成された空隙10が一段と狭くなることにより、空隙率が調整される。当該空隙率の大きさは圧延幅調整ねじ91によって調整された下側及び上側圧延ローラ82D及び82Uの圧延幅により決まることになる。
この結果空隙率調整圧延装置7に入る前の吸音板材料6の空隙率と、空隙率調整圧延装置7から出た吸音材8の空隙率は、圧延幅調整ねじ91の調整量に応じて小さい値の空隙率に調整することができるようになり、その結果吸音材8の吸音特性を必要に応じて調整できる。
これに加えて吸音板材料6を空隙率調整圧延装置7の下側及び上側圧延ローラ82D及び82Uによって圧延加工されたとき、当該吸音板材料6を構成するアルミニウム繊維材9(図3)が塑性加工されることにより、当該アルミニウム繊維素材9自身の強度、従って吸音材8の強度が一段と強くなる。
(5)実施例
以下に空隙率に対する吸音特性及び強度についての実験結果を示す。
(a)空隙率に対する吸音特性
図1の吸音材製造装置1の空隙率調整圧延装置7から得られた吸音材8について、次式
Figure 0004614318
によって、同じ厚さに換算した空隙率の吸音材8の吸音特性を求めたところ、図13ないし図16に示すような吸音特性が得られた。
図13は目付量が1900〔g/m〕の吸音材8を、背後空気層を40〔mm〕に設定して吸音特性を測定したもので、空隙率23〔%〕、30〔%〕、41〔%〕、50〔%〕及び66〔%〕の吸音材について周波数100〜2000〔Hz〕に対する垂直入射吸音率を測定したところ、空隙率の値が小さいほど吸音率特性が改善されると共に、各空隙率において400〔Hz〕から1250〜2000〔Hz〕のピークに至るまで吸音率が単調増加する特性を呈することが確認できた。
また図14の場合は、目付量が1900〔g/m〕で、背後空気層が90〔mm〕の場合の実施例で、この場合も空隙率が小さくなるに従って吸音率が大きくなるが、吸音率の変化は、160〔Hz〕から630〜1000〔Hz〕までの間において吸音率が単調増加すると共に、当該ピークを過ぎた後2000〔Hz〕までの吸音率が単調減少するような特性を呈することが確認できた。
図15の場合は、目付量が1500〔g/m〕で、背後空気層が50〔mm〕の吸音材について、この場合も空隙率が小さくなるに従って吸音率が大きくなるのに対して、200〔Hz〕から1000〜1600〔Hz〕までの間で吸音率が単調増加しかつピークが過ぎると単調に減少するような特性を呈することが確認できた。
これに加えて図15の場合は、空隙率間の特性曲線の差が小さいこと、及び空隙率が26〔%〕を越えて12〔%〕にまで小さくなると、吸音率特性が劣下することを確認できた。
図16の場合は、目付量が1500〔g/m〕で、背後空気層が90〔mm〕の吸音材について、この場合も空隙率が、小さくなれば吸音率が大きくなるが、100〔Hz〕から630〜800〔Hz〕のピークに至るまで吸音率が単純増加し、ピークが過ぎた後単調減少するような特性を呈する。
さらにこの場合は、空隙率間の吸音率特性の差が小さいことが確認できた。
このように、選定した各目付量ごとに空隙率の変化に対応してそれぞれ特有な吸音率特性を呈するような吸音材が得られることにより、用途に応じた吸音率特性を有する吸音材を得ることができる。
(b)引張試験
図17(A)ないし()に示す第1ないし第4のタイプの試験体TP1〜TP4の吸音材について、引張試験をした結果を図18に示す。
図18において、第1ないし第4のタイプの試験体TP1〜TP4についてそれぞれ5枚の試験片K1〜K5を用意し、5枚の試験片K1〜K5についての板厚〔mm〕及び幅〔mm〕を測定すると共に、各試験片K1〜K5についての引っ張り強さ〔N/mm〕を測定した。
この結果、第1のタイプの試験体TP1の引張強さの平均値は12.0〔N/mm〕であり、以下続いて第2、第3、第4のタイプの試験体TP2、TP3、TP4についての引張強さの平均値は10.4、11.2、11.0〔N/mm〕であった。
この程度の引張強度があれば、実際上吸音材として十分な強度があると評価できる。
(6)他の実施の形態
(a)上述の実施の形態におけるアルミニウム繊維投入機構部14(図5)は、最後段の送りローラ対31Eとその前段の送りローラ対31Dをウレタン材料で構成するようにしたが、これに限らず、要は、アルミニウム繊維材2を引きちぎる際に接触する送りローラ対31E及び31Dが、アルミニウム繊維材2を構成するアルミニウム繊維より柔らかい硬度で摩擦力が大きい材料であれば良く、このようにすれば、アルミニウム繊維をつぶしたり変形させたりすることなくアルミニウム繊維材2を引きちぎってアルミニウム繊維素材2Hを確実に生成することができる。
(b)上述の実施の形態においては、アルミニウム綿板加工装置3(図4)においてアルミニウム繊維素材2Hを板状に堆積させてなるアルミニウム綿板4をそのまま焼結装置5に送り込むようにしたが、これに代え、アルミニウム綿板加工装置3から得られるアルミニウム綿板4の両面又は片面に対して、図19に示すようなアルミニウム材料でなる補強用のパンチングメタル111を重ねて焼結するようにしても良い。
このようにすれば、焼結処理装置5の焼結処理によって、上述のようにアルミニウム繊維素材相互間を溶着することに加えて、アルミニウム繊維素材とパンチングメタルとの間に溶着が生じることにより、吸音特性に実質上の影響を与えずに、一段と強固な構造の吸音材を得ることができる。
図19のパンチングメタル111は、アルミニウム板112に多数の透孔113を穿設した構成を有する。
図19(A)のパンチングメタル111は、アルミニウム板112に円形の透孔113を千鳥模様を描くように穿設した構成を有する。
また図19(B)の場合のパンチングメタル111は、アルミニウム板112に円形の透孔113Aと、「+」字状透孔113Bとを千鳥模様を描くように穿設している。
図19(C)のパンチングメタル111は、「+」字状透孔113Bを千鳥模様を描くように穿設した構成を有する。
図19(D)のパンチングメタル111は、「−」字状透孔113Cを千鳥模様を描くように穿設している。
図19(E)のパンチングメタル111は、「−」字状透孔113Cを多数の横線及び縦線の交差位置に穿設した構成を有する。
図19(F)のパンチングメタル111は、楕円状透孔113Dを千鳥模様を描くように穿設した構成を有する。
図19(G)のパンチングメタル111は、正方形状の透孔113Eを多数の横線及び縦線の交点位置に格子状に穿設した構成を有する。
(c)上述の実施の形態においては、本発明をアルミニウム材料を加工処理することにより吸音材を得る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、銅材料や、ステンレス材料のような他の金属材料を用いるようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
本発明は、軽量かつ強度が大きい吸音材を得る場合に適用できる。
本発明の一実施の形態による吸音材製造装置を示す略線的ブロック図である。 図1の吸音材製造装置によって得られる吸音材の構成を示す側面図である。 図2の吸音材の繊維構造を示す略線的拡大断面図である。 図1のアルミニウム綿板加工装置の詳細構成を示す略線的側面図である。 図4のアルミニウム繊維投入機構部の詳細構成を示す略線的側面図である。 図4の加工作業台11の上流側端部の構成を示す部分的平面図である。 図1の焼結処理装置の詳細構成を示す略線的側断面図である。 図1の空隙率調整圧延装置の詳細構成を示す正面図である。 図8の回転力伝達構造の説明に供する左側面図である。 図9の回転力伝達部の詳細構成を示す側面図である。 図1のアルミニウム繊維材の生成方法の説明に供する切削工具の部分的斜視図である。 図11の切削加工により得られる原材料コイルを示す斜視図である。 実施例の吸音材についての吸音特性を示す図表である。 図13と同様の図表である。 図13と同様の図表である。 図13と同様の図表である。 (A)〜(D)は強度試験に用いた各種タイプの試験体を示す平面図である。 吸音材の引張試験結果を示す図表である。 (A)〜(G)は補強用パンチングメタルを示す平面図である。
符号の説明
1……吸音材製造装置、2……アルミニウム繊維材、2A……切削工具、2B……アルミニウムコイル材、2C……バイト、2D……アルミニウム繊維、2E……巻芯、2F……原材料コイル、3……アルミニウム綿板加工装置、4……アルミニウム綿板、5……焼結処理装置、6……吸音板材料、7……空隙率調整圧延装置、8……吸音材、8A……表面部分、8B……裏面部分、9……アルミニウム繊維素材、10……空隙、11……加工作業台、12……加工ベルト、13A、13B……駆動ローラ、14……アルミニウム繊維投入機構部、15……搬出作業台、21……原材料スタンド、22……原材料コイル、25……取付枠体、26……切り分け加工部、27……取付枠体、28……振り撒き駆動部、31A〜31E……送りローラ対、35A、35B……駆動軸、36A、36B……軸受孔、37……移動用モータ、38……出力ギヤ、39……移動用レール、50……アルミニウム綿板、52……準備台、53……装置ケース、57U、57D……搬送ローラ、58U、58D……上側・下側搬送ベルト、59U、59D……従動ローラ、61U、61D……上側・下側加熱板、62U、62D……上側・下側断熱板、63U、63D……上側・下側帯状ヒータ、67U、67D……上側・下側セパレータ、68……加圧機構、74U、74D……上側・下側冷却板、75……搬出台部、77……雰囲気ガス、80……基台、81L、81R……主支持板、82U、82D……上側・下側圧延ローラ、83L、83R……軸受、84L、84R……補助支持板、85L、85R……軸受、90……調整用雌ねじ、91……圧延幅調整ねじ、92……係止片、93……挿通孔、95……駆動軸、96……従動スプロケット、97……駆動モータ、98……出力スプロケット、99……チェーン、100……駆動ギヤ、101……回転力伝達部、102……従動ギヤ、103A、103B……支持板、104A、104B……軸受、105……回転軸、106……従動スプロケット、107……駆動軸、108……被駆動スプロケット、109……チェーン、111……補強用パンチングメタル、112……アルミニウム板、113……透孔。

Claims (2)

  1. アルミニウムコイル材の端縁をバイトによって切削して得たアルミニウム繊維の束を巻芯に巻いてなる原材料コイルを形成する原材料コイル加工ステップと、
    上記原材料コイルの上記アルミニウム繊維を巻き戻して複数段の送りローラ対を通して送ると共に、上記送りローラ対の送出し部分の送り速度の違いを利用して送られて来る上記アルミニウム繊維を引きちぎることによりアルミニウム繊維素材を放出させるアルミニウム繊維素材加工ステップと、
    上記複数段の送りローラ対を当該送り方向と直交する方向に繰り返し往復駆動すると共に、当該送りローラ対から放出される上記アルミニウム繊維素材に拡散用空気流を吹き付けて加工ベルト上に飛散させることにより、上記アルミニウム繊維素材を上記加工ベルト上に均一な厚味をもつ板状に堆積させてなる金属綿板を形成する金属綿板加工ステップと、
    上記金属綿板を焼結することにより、上記金属綿板を構成する上記アルミニウム繊維素材同士が接触する部分を互いに溶着してなる吸音板材料を得る焼結処理ステップと、
    上記吸音板材料を圧延することにより上記吸音板材料の上記アルミニウム繊維素材相互間に存在する空隙を狭くすることにより空隙率を小さい値に調整してなる吸音材を得る空隙率調整圧延ステップと
    を具えることを特徴とする吸音材製造方法。
  2. 上記空隙率調整圧延ステップにおいて、23〜66%の空隙率の音道を有する上記吸音材に圧延する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸音材製造方法。
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