本発明にかかる実施の形態は、画像形成装置、ならびに、当該画像形成装置において用いられる画像形成の方法および画像形成のためのプログラムである。
本発明の実施の形態による画像形成装置は、「認証プリント」印刷出力処理を実行することが可能な画像形成装置である。
<「認証プリント(認証&プリント)」印刷出力処理について>
本発明の実施の形態を具体的に説明するに先立ち、図1ないし図5を参照し、「認証プリント(認証&プリント)」印刷出力処理について、簡単に説明する。「認証(&)プリント」印刷出力処理とは、画像形成装置が印刷出力処理を伴うジョブを実行する場合において、画像形成装置が所定の認証手段を用いたユーザ認証を実施し、当該ユーザ認証が成功裡に完了してはじめて、当該ジョブにかかる印刷出力を開始するような印刷出力形態を指す。
図1は、情報処理装置(パーソナル・コンピュータ(PC))5において作成され、ネットワーク3を介して画像形成装置(デジタル複合機(MFP)1)へ送信される認証プリントデータに基づいて、MFP1が、認証プリント印刷出力処理の実行をする状況を示す模式図である。図1においては、MFP1が認証プリント印刷出力処理の実行をする状況を大まかに4つのフェーズに分け、当該4つのフェーズをI、II、III、IVとして示している。図2は、プリントデータを受信した時点以降における、MFP1のプリントデータに対する処理のフローチャートである。図3は、PC5において、MFP1へ送信されるプリントデータの作成に供されるプリンタドライバ・ソフトウェアのユーザインタフェース11の例図である。
ユーザは、図3に示すプリンタドライバ・ソフトウェアのユーザインタフェース11を用いて、PC5において、認証プリントのプリントデータを作成する。ユーザインタフェース11は、ユーザ認証のための項目として、ユーザ名およびパスワードを備える。ユーザは、ユーザ名テキスト・ボックス13へ、ユーザ名を入力することにより、プリントデータにユーザ名を付与することができる。加えて、ユーザは、パスワード・テキスト・ボックス15へ、必要に応じてパスワードを入力することができる。そしてその後、ユーザは、OKボタン17を押下する。図1を参照すれば、PC5は、OKボタン17の押下を認識し、認証プリントジョブにかかるプリントデータをMFP1へ送信する(図1のフェーズI)。なお、MFP1等画像形成装置におけるユーザ認証に必要な認証データは、所定の記憶領域内に、MFP1がアクセス可能な状態で、ユーザに関する情報の一部として、予め保持される。
フェーズI(図1)は、図2のステップS101と関連する。ステップS101(図2)において、MFP1は、PC5からネットワークを介して送信されたプリントデータを受信する。
ステップS103(図2)において、MFP1は、受信したプリントデータを解析し、認証プリントにかかる設定がオンであるか否か、を判定する。MFP1が、当該プリントデータの認証プリントにかかる設定がオンである、と判定した場合(ステップS103における「YES」)、処理は、ステップS105へ移行する。MFP1が、当該プリントデータの認証プリントにかかる設定がオンでない(オフである)、と判定した場合(ステップS103における「NO」)、処理は、ステップS121へ移行する。ステップS121およびステップS123においてMFP1が実行する処理は、通常の(つまり、認証プリントでない、)印刷出力処理に関する至極一般的な処理内容のみを含むため、ここでは、それらに関する説明を省略する。
ステップS105(図2)において、MFP1は、受信したプリントデータに基づいてジョブデータ(認証プリントジョブデータ)を作成し、当該認証プリントジョブデータを、一時保留状態とする。このように、認証プリント印刷出力処理においては、MFP1は、ジョブの登録を受け付けても、当該ジョブにかかるジョブデータを直ちにキューへ投入しない。
ステップS107(図2)において、MFP1は、ユーザが所定の認証装置を用いてユーザ認証を行うまで、当該ジョブデータを、所定のボックス(所謂、フォルダ)に、一時保留状態にある認証プリントジョブのジョブデータとして、保持する。ここで、ボックスとは、ジョブデータや様々なデータを保存するための記憶領域である。この記憶領域は、物理的には、MFP1が備えるハード・ディスク・ドライブ内に設定される。図4は、MFP1のユーザインタフェースの表示部21の表示例の図である。認証プリントジョブのジョブデータは、例えば、図4に見られるタッチ&プリント・ボックス23に保持される。所定の権限を有するユーザは、タッチ&プリント・ボックス23を選択し、OKボタン25を押下することにより、当該ボックス23内に保持される認証プリントジョブの一覧を参照したり、ジョブを選択したりすることができる。
再び図1を参照する。ユーザは、認証データが格納された認証用ICカードを、MFP1の認証ユニット9にタッチさせることで、ユーザ認証を実行する(図1のフェーズII)。また、フェーズII(図1)は、図2のステップS109と関連する。ステップS109(図2)において、MFP1は、ユーザ認証処理を実行する。ここでは、ユーザ認証は、例えば、当該ジョブを登録したユーザに対するユーザ認証である。ユーザ認証処理は、認証用ICカードからの認証データ等の読み出し、および、予め保持される認証データと、ICカードから読み出した認証データとを、ユーザ名をキーとして照合する処理、および、ユーザ認証の成功/失敗にかかる判定の処理を含む。
図1のフェーズIIIは、当該ユーザ認証が、成功裡に完了された状況を示し、当該フェーズIII(図1)は、ステップS111(図2)と関連する。ステップS111において、MFP1は、ユーザ認証の結果が成功であるか失敗であるか、を判定する。MFP1が、ユーザ認証の結果は成功であると判定した場合(ステップS111における「YES」)、処理は、ステップS113へ移行する。MFP1が、ユーザ認証の結果は失敗であると判定した場合(ステップS111における「NO」)、処理は、ステップS109へ戻る。フェーズIII(図1)は、ステップS111(図2)における「YES」に相当する。
ステップS113(図2)において、MFP1は、そのユーザインタフェースの表示部21に、当該ユーザ認証にかかるユーザの認証プリントジョブをリスト表示する。図5は、ステップS113における表示部21の表示例の図である。このように、表示部21には、ユーザ認証に成功したユーザのユーザ名が付された認証プリントジョブの情報が表示される。(本例においては、2件の認証プリントジョブにかかるドキュメントのサムネイル27aおよび27bが表示される。)表示部21には、当該サムネイル27aおよび27bの他に、認証プリントジョブに対して実行する処理をユーザが選択するためのボタン(削除ボタン29aおよび印刷ボタン29b)や、OKボタン31等が表示される。
ステップS115(図2)において、MFP1は、ユーザインタフェースの入力部を介したユーザからの入力を受け付ける。本例においては、図5に示す表示部21は、液晶タッチパネルで構成されており、入力部をも兼ねる。本ステップにおいて、ユーザは、印刷したいドキュメントを選択し、印刷ボタン29bを押下し、最後に、OKボタン31を押下する。
なお、ステップS113およびS115の代わりに、MFP1は、ユーザ認証にかかるユーザのユーザ名が付された認証プリントジョブを、全て一括して印刷出力処理するように構成されてもよい。
ステップS117(図2)において、MFP1は、選択された認証プリントジョブについて、印刷出力処理を実行する。フェーズIV(図1)は、MFP1がステップS117(図2)を実行することによって、ドキュメントの印刷物が排出された状況を示す。
このように、MFP1(画像形成装置)は、認証プリントジョブデータを一時保留状態で保持し続け、ユーザ認証の成功を確認してから、当該データを実行状態あるいは実行待機状態へ移行(当該データのキューへの投入処理を実行)する。
なお、MFP1は、認証プリントにかかる印刷出力処理が完了した後、当該認証プリントジョブデータを、予め設定された方法で処理する。予め設定された方法とは、例えば、印刷出力処理が完了した認証プリントジョブデータを、所定のボックス(例えば、先述のタッチ&プリント・ボックス23)内に保存する、といった処理である。
このように、認証プリント印刷出力処理は、所定の認証手段を用いたユーザ認証が成功するまでは印刷出力処理を開始しない、点において、「通常の」印刷出力処理と異なる。なお、認証プリントは、タッチ&プリントともいう。
ユーザは、認証プリントジョブが完了した後、当該認証プリントジョブにかかるジョブデータをMFP1から削除したり、所望のボックスへ移動させたりする場合、再度、MFP1へログインし、MFP1のユーザインタフェースの入力部を操作可能な状態とした上で、図4に示した表示部21のタッチ&プリント・ボックス23を選択し、ジョブデータを選択し、削除、あるいは、ボックス間移動等の指示を、MFP1へ入力する。MFP1に対するログイン処理においては、通例、ユーザに対し、上述の認証用ICカードを用いたユーザ認証、および/あるいは、入力部を介したユーザ名およびパスワード入力、といった操作を要求する。
これより、添付の図面を参照し、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態による画像形成装置(MFP)においては、所定の期間内、例えば認証プリントジョブの実行を開始させるための所定の認証装置を用いたユーザ認証が成功裡に完了された時点、つまり換言すれば当該認証プリントジョブが一時保留状態から実行状態あるいは実行待機状態(キューに投入された状態)へ移行された時点から、当該認証プリントジョブの実行が完了される時点に至るまでの期間内にて、当該実行中あるいは実行待機中の認証プリントジョブにかかるユーザによるユーザ認証(2回目以降のユーザ認証)を受けた場合、当該2回目以降ユーザ認証に基づいて、上記実行中あるいは実行待機中の認証プリントジョブに関して設定された設定内容について、その設定内容を、例えばプリントデータの受信時における設定内容から別の設定内容へ変更する処理を実行することができる。当該設定内容とは、例えば、認証プリントジョブを完了した後における、当該認証プリントジョブデータに対する処理の内容に関する設定内容である。例えば、本発明の第1の実施の形態による画像形成装置(MFP)においては、上記2回目以降のユーザ認証に基づいて、ジョブ完了後のジョブデータを、所定のボックス内へ保存する、という設定から、ジョブ完了後に直ちに当該ジョブデータを削除する、という設定に、その設定内容を変更することができる。
このような構成により、本発明の第1の実施の形態による画像形成装置においては、例えば、実行中、あるいは、実行待機中の認証プリントジョブに関し、ユーザは、上述のログイン操作や、入力部を介したジョブの選択等の操作、といった煩雑な操作を要求されることなしに、ICカード等を所定の認証装置にタッチさせるだけのユーザ認証操作のみで、当該認証プリントジョブに関して設定された設定内容を変更することができる。
当然のことながら、本発明にかかる画像形成装置は、「認証プリント」でない印刷出力処理、すなわち、「通常の」印刷出力処理を実行可能である。「通常の」印刷出力処理においては、画像形成装置は、入力されたプリントデータに対し、ジョブデータを作成し、直ちに印刷出力処理を実行する。「認証プリント」および「通常の」印刷出力処理の切り替えは、プリントデータに含まれる設定パラメータ値に基づいてジョブ単位で切り替え可能である。なお、当該切り替えは、プリントデータに含まれる設定パラメータ値に代えて/加えて、画像形成装置へ別途入力される情報に基づいて行われてもよい。
以下に例示する実施の形態においては、プリントデータは、外部の情報処理装置から、ネットワークを介し、画像形成装置へ入力される。当該プリントデータにかかるジョブを画像形成装置に「認証プリント」させるためのパラメータ設定は、外部の情報処理装置において、ユーザが所定のパラメータを設定することによりなされる。また、その他の設定の内容についても、ユーザが外部の情報処理装置において設定したり、予め設定された設定の内容に従ったりすることで、プリントデータに設定される。
ただし、本発明においては、プリントデータを画像形成装置へ入力する形態は、上記のような、ネットワークを介した入力形態に限定されない。別の入力形態として、例えば、ユーザが画像形成装置に対して直接的にジョブを登録するような形態、ユーザが可搬性記憶媒体等を用いて画像形成装置に対してジョブを登録するような形態、等が可能である。
図6は、本発明の第1の実施の形態による、画像形成システム100の構成を示す概略図である。
<画像形成システム>
画像形成システム100は、画像形成装置として、デジタル複合機(MFP)1、および、画像形成装置1の端末装置として複数の情報処理装置(パーソナル・コンピュータ(PC))5、7を有する。MFP1、および、複数のPC5、7は、ネットワーク3を介して、相互に通信可能に接続される。ここで、ネットワーク3は、例えば、インターネット(Internet)やローカル・エリア・ネットワーク(LAN)である。また、ネットワーク3は、専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、および、無線通信路を用いたネットワークのいずれでも、それらの少なくとも2つの組み合わせから構成されるネットワークでもよい。
デジタル複合機1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置を構成する。デジタル複合機(MFP)とは、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、メール送信機能、等、複数の機能を集約的に併せ持つ画像形成装置である。MFP1は、MFP1においてスキャンした原稿画像や、ネットワーク3を介して受信したプリントデータから生成した画像を、紙のような印刷媒体上に形成する。ここで、プリントデータとは、PC5等の端末装置上で実行されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令をプリンタドライバが処理して生成される、MFP1が処理可能な描画命令や印刷されるドキュメントのデータを含むデータである。プリントデータに含まれる描画命令は、MFP1が処理可能なページ記述言語により記述されればよい。また、ドキュメントのデータは、PDF(Portable Document Format)、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、XPS(XML Paper Specification)といったファイル形式を備えたドキュメントのデータファイルでよい。さらに加えて、MFP1は、MFP1において画像をスキャンして得た画像データを、ネットワーク3を介して他の機器へ提供することも可能である。また、MFP1は、認証プリント印刷出力処理においてユーザ認証を実施するための所定の認証手段として、認証ユニット9を、自機に備えている。
ただし、本実施の形態にかかる画像形成装置は、ネットワークを介して端末装置から送られるプリントデータを受信し、当該プリントデータに基づいてジョブデータを生成し、印刷出力処理を実行可能な画像形成装置であれば足りる。また、認証ユニット9は、必ずしも、MFP1本体に内蔵される必要はない。認証ユニット9は、MFP1に接続され、その近傍に配置されればよい。
認証ユニット9の具体的構成は、MFP1において実施されるユーザ認証の手法に適うように適宜選択されればよい。認証ユニット9は、例えば、ICカード・リーダである。また、認証ユニット9は、例えば、ユーザ名およびパスワードを入力可能なタッチパネルである。この場合には、MFP1のユーザインタフェースが認証ユニットの機能を兼ね備えることができる。またあるいは、認証ユニット9は、例えば、生体認証装置である。生体認証装置は、指紋、掌紋、静脈パターン、虹彩、網膜、声紋、顔形、耳形、といった個人の身体的特徴、あるいは、筆跡、キーストローク、といった個人の行動的特徴を計測し、事前に登録された情報と比較し、個人の同定を行う。
パーソナル・コンピュータ5および7はそれぞれ、本発明の第1の実施の形態にかかる端末装置(情報処理装置)を構成する。パーソナル・コンピュータ5および7は、それぞれ、中央処理装置(CPU)、主記憶装置(ROM、RAM)、補助記憶装置(HDD)、入出力装置(ディスプレイ、キーボード、マウス)を有する一般的なコンピュータ装置である。ユーザは、PC5を用いてプリントデータを作成し、ネットワーク3を介してMFP1へ送信することができる。
ただし、本実施の形態にかかる端末装置は、パーソナル・コンピュータといった、汎用性を有する情報処理装置である必要はない。画像形成装置へ、ドキュメントの印刷出力を指示することができる装置であれば、本実施の形態の端末装置として十分である。
画像形成システム100は、加えて、サーバ装置(図示せず)を有することも可能である。
ここでのサーバ装置は、例えば、認証サーバである。認証サーバとは、クライアント(例えば、MFP1やPC5)から送られるユーザ識別情報(例えば、ユーザID)やユーザ認証情報(例えば、パスワード、認証データ)を、サーバ装置が備えるユーザ情報やユーザ認証情報と照合し、ユーザ認証の成功/失敗、を判定し、判定結果を、クライアントへ返信する機能を有するサーバである。認証サーバは、MFP1のユーザ認証部79(図10)の機能を実現する。この場合、MFP1内においては、ユーザ認証部79(図10)を省略することができる。
また、サーバ装置は、例えば、データサーバである。データサーバは、ドキュメントのデータファイルや、MFP1へ送信されるジョブのデータ(プリントデータ)や、MFP1内で保持されるジョブデータ等を保持し、クライアントからのリクエストに応じて、ドキュメントのデータファイル、プリントデータ、ジョブデータ等を送信する機能を有するサーバ装置である。
ただし、サーバ装置(図示せず)は、画像形成システム100にとって必須の要素ではない。また、必要に応じて、画像形成システムを構成するMFP1やPC5または7が、上記サーバの有する機能を備えてもよい。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図7は、MFP1のハードウェア構成を示すブロック図である。
MFP1は、中央処理装置(CPU)33、リード・オンリ・メモリ(ROM)35、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)37、フラッシュメモリ39、不揮発性メモリ(NVRAM)41、暗号化復号化部45、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)47、HDD47内のボックス49、プリンタ部51、スキャナ部53、ファクシミリ部55、ユーザインタフェース57、ユーザインタフェース57の表示部21および入力部59、通信インタフェース61、ならびに、認証ユニット9を有する。これらは、MFP1内部においてデータバスを介して互いに接続される。
CPU33は、ROM35、RAM37、フラッシュメモリ39、NVRAM41、あるいは、HDD47に保持される画像形成プログラム、あるいは、通信インタフェース61を介して提供される画像形成プログラム、を実行し、ROM35、RAM37、フラッシュメモリ39、NVRAM41、あるいは、HDD47に保持されるデータを処理することができる。CPU33、ROM35、RAM37、フラッシュメモリ39、NVRAM41は、上記画像形成プログラムを実行することができるコンピュータ主要部43を構成する。上記画像形成プログラムは、主要部43において実行され、もって、主要部43は、MFP1を制御する機能、演算処理を実行する機能、および、データを保持する機能を具備する。このようにして、画像形成プログラムは、MFP1上で実行されることにより、本発明が有する技術的思想を実現する。上記画像形成プログラムは、予めMFP1のフラッシュメモリ39等にインストールされればよい。あるいは、画像形成プログラムは、フレキシブル・ディスク(FD)、光ディスク、USBメモリといった記憶媒体、もしくは、インターネットといった通信手段を通じてMFP1へ提供されてもよい。
主要部43は、MFP1全体を制御する機能を有し、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、といった機能を実現する。そのために、CPU33は、本発明にかかる画像形成プログラムに加え、各種制御用プログラムを必要に応じて実行することができる。
ROM33、RAM35、フラッシュメモリ39、NVRAM41、HDD47、は、データ、および、プログラムを保持する記憶装置である。MFP1は、これら記憶装置群を、適宜、適切に使い分け、保持する必要があるデータやプログラムを保持する。
第1の実施の形態によるMFP1においては、各種MFP制御プログラムおよび画像形成プログラムは、フラッシュメモリ39に保持される。また、フラッシュメモリ39は、入力部59や通信インタフェース61からの入力に応答するために表示部21に表示される各国言語によるメッセージのデータや、VxWorksといった組み込み機器用のオペレーティングシステム(OS)も保持する。
RAM35は、MFP1の、所謂、ワーキング・メモリを構成する。このRAM35は、SRAM、SDRAM、DRAM等から構成されればよい。
NVRAM41は、画像形成に関連する各種の設定を保持する記憶装置である。このNVRAM41は、MFP1の動作において必要な様々なデータ(IPアドレス等ネットワーク設定値データ、画質調整機能等設定値データ)を保持する。
暗号化復号化部45は、HDD47へ書き込まれるデータを暗号化し、HDD47から読み出される暗号化データを復号化する。暗号化復号化部45は、専用の集積回路基板により構成されればよい。
第1の実施の形態によるMFP1においては、補助記憶装置として、固定記憶装置であるハード・ディスク・ドライブ(HDD)47を有する。HDD47は、その大容量記憶領域を用いて、画像データや、ジョブデータを保持する。また、HDD47は、RAM37の容量をオーバーするデータについて、データがスワップされる領域を備える。MFP1においては、HDD47に対するデータの読み書きに対し、パスワードを設定することができる(パスワード保護機能(HDDロック機能))。さらに、HDD47は、受信したプリントデータや、MFP1がプリントデータから作成したジョブデータ等、様々なデータを格納する領域(ボックス49)を有する。認証プリントジョブにかかるジョブデータも、ボックス49に保持される。加えて、ボックス49には、ユーザ毎に利用権限が与えられる個人ボックスも含まれる。さらに加えて、HDD47は、ユーザ認証に必要な認証情報を保持することもできる。
プリンタ部51は、画像データを受け、印刷出力を実行する。プリンタ部51は、例えば、紙のような印刷媒体上に画像を形成する。画像形成がなされた印刷媒体は、印刷物としてプリンタ部51より排出される。プリンタ部51は、排出される印刷物に対し、ソート処理、パンチ穴あけ処理、ステープル処理等といったフィニッシング処理をするフィニッシャ(図示せず。)を備えることができる。
スキャナ部53は、紙媒体等に記録された情報を光電的に読み取り(スキャンし)、当該情報の画像データを出力することができる。スキャナ部53は、複数枚の原稿を自動的に連続的にスキャンするための原稿自動送り装置(ADF(Auto Document Feeder))や、両面スキャンにかかる機能であるDuplex機能を有する装置を備えることができる。
ファクシミリ部55は、公衆回線を介してファクシミリ・データの送受信を行う。
ユーザインタフェース57は、MFP1とユーザと間で情報の入出力を行う部分であり、ユーザがMFP1を操作するための専用の装置である。
ユーザインタフェース57は、ユーザに情報を提示する表示部21と、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部59と、を備える。MFP1のユーザインタフェース57は、液晶タッチパネルを有し、その表示部21と入力部59とは一体的に構成される。入力部59は、液晶タッチパネルに表示されるソフト・キー、ならびに、テンキー、スタート・キー、ストップ・キー、画面表示切替キー等のハード・キーを有する。認証プリントのためのユーザ認証を、ユーザインタフェース57を介して入力可能な情報に基づいて(例えば、ユーザ名およびパスワードのキー入力)実行する場合には、ユーザインタフェース57は、認証プリント印刷出力処理のための所定の認証手段を構成する。
通信インタフェース61は、MFP1と外部の装置との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。
通信インタフェース61は、例えば、MFP1をLANなどのネットワークに、イーサネット(登録商標)接続するためのインタフェースである。この場合、通信インタフェース61は、10BASE−T、100BASE−Tといった規格をサポートする。
また、例えば、通信インタフェース61は、USBポートである。USBポートには、認証ユニット9を接続することも可能である。また、USBポートを介し、MFP1とPC5とをローカル接続することも可能である。
加えて、通信インタフェース61は、シリアル通信方式(RS−232C規格)でMFP1とPC5とを接続するインタフェースであってもよい。また、通信インタフェース61は、MFP1と認証ユニット9とを、シリアル通信方式で接続することも可能である。
さらには、通信インタフェース61は、セントロニクスインタフェース(パラレルポート)を有することもできる。セントロニクスインタフェースを介し、MFP1とPC5とをローカル接続することができる。
認証ユニット9は、認証プリント印刷出力処理において、印刷出力の実行を開始させるためのユーザ認証で用いる情報入力装置である。認証ユニット9は、本発明における、認証プリント印刷出力処理のための所定の認証手段を構成する。
図8は、本発明にかかる実施の形態によるMFP1が備える認証ユニット9を説明する図である。部分拡大領域63を参照すれば明らかだが、認証ユニット9は、ユーザ67が所持するICカード(スマート・カード)65に記録された情報を読み出すためのICカード・リーダ9である。ICカードおよびICカード・リーダは、例えば、周知のRFID(Radio Frequency IDentification)の技術を用いて構成することができる。
ただし、本発明に対して適用可能な所定の認証手段は、認証ユニット9(ICカード・リーダ9)に限定されない。上述のように、ユーザインタフェース57を、所定の認証手段として利用することが可能である。また、本発明においては、一台のMFP1が、複数種類の装置を、当該所定の認証手段として備えることも可能である。
また、本発明にかかる実施の形態によるMFP1は、認証ユニット9として、生体認証装置を備えてもよい。生体認証装置は、例えば、ユーザの指紋といった生体測定量を定量することができる。その場合、ユーザは、生体認証装置に自らの指を触れることで、MFP1にユーザ認証処理の実行を開始させることができる。
<画像形成装置のソフトウェア構成>
これより、MFP1の各種制御プログラム等の構成について説明する。
図9は、MFP1のフラッシュメモリ39に保持される各種制御プログラムの一例(m1〜m9)を示すブロック図である。各種制御プログラムは、MFP1のコンピュータ主要部43において実行可能な、複数のモジュール(m1〜m9)からなる。複数のモジュールのうち、メイン制御モジュールm1は、MFP1の全体制御の中核をなすモジュールである。その余のモジュールm2〜m9は、MFP1のハードウェア構成要素等を制御するモジュールである。
各モジュール(m1〜m9)はそれぞれ、図7に示したハードウェア構成要素とのインタフェースを備え、それらハードウェア構成要素の制御、データの送受、データの処理を実行する。
メイン制御モジュールm1は、その余のモジュール(m2〜m9)におけるジョブ実行指示の生成を統括的に制御する。メイン制御モジュールm1は、例えば、コピージョブの実行制御においては、コピージョブの開始、停止、再開、破棄、割り込み等、スキャン動作処理やプリント動作処理など、各モジュールの処理の全てを制御する。また、メイン制御モジュールm1は、MFP1の起動時等における処理を実行可能であるとともに、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ等の各ジョブの登録要求を受け付けたり、各ジョブに対して固有のジョブIDを割り当てたりする処理を実行し、もって、ジョブを適切に割り振る機能を有する。また、メイン制御モジュールm1は、ユーザからのジョブ削除指示を受け付けることができ、その場合には、ジョブデータ等の削除を実行する。さらには、メイン制御モジュールm1は、記憶装置(RAM37やHDD47)に対するアクセスの制御も行う。なおさらには、HDD47が、オペレーティングシステム(OS、例えば、VxWorks、XFS)の有する機能によって、ファイルシステムのための記憶領域として扱われる場合において、メイン制御モジュールm1は、ファイルシステムに対するアクセス制御も実行する。例えば、ユーザが認証プリントジョブをMFP1へ投入した場合には、データは、ネットワーク処理モジュールm5、PCPrintアプリモジュールm6を介して、メイン制御モジュールm1へ入力され、そして、メイン制御モジュールm1が、当該データをHDD47内の所定の記憶領域に保存する。また、例えば、ユーザが、HDD47内のデータの削除や移動の指示を入力した場合にも、同様に、メイン制御モジュールm1が、HDD47内のデータの削除や移動を実行する。
プリンタ制御モジュールm2は、プリンタ部51を制御する機能を有するモジュールである。プリンタ制御モジュールm2は、設定された印刷条件(印刷モード:片面/両面、スタンプ印刷等)に基づいた印刷出力処理を、プリンタ部51に実行させる。なお、プリンタ制御モジュールm2は、ファクシミリ受信時における印刷出力処理等においても、プリンタ部51を制御する。
スキャナ制御モジュールm3は、スキャナ部53を制御する機能を有するモジュールである。スキャナ制御モジュールm3は、設定されたスキャン条件(文字/写真モード等)に基づき、所定のスキャン形態(ADFを使用する、原稿読み取りガラス面を使用する、等)に従ったスキャン動作処理を、スキャナ部53に実行させる。なお、スキャナ制御モジュールm3は、ファクシミリ送信時における原稿読み取り処理等においても、スキャナ部53を制御する。
ファクシミリ処理モジュールm4は、ファクシミリ部55を制御する機能を有するモジュールである。ファクシミリ処理モジュールm4は、ファクシミリ・データ受信時においては、ファクシミリ部55から着信の通知を受け取ることで、メイン制御モジュールm1に対し、ファクシミリ・データ受信ジョブの登録の要求を送ったり、当該受信ジョブの実行の開始を指示したりする。なお、ファクシミリ・データの送受信においては、ファクシミリ部55の備えるモデム(図示せず。)を用いた公衆回線利用の形態と、通信インタフェース61を用いたインターネット・ファックスの形態と、が共存する。
ネットワーク処理モジュールm5は、通信インタフェース61を介したネットワーク処理を実行する機能を有するモジュールである。MFP1においては、例えばTCP/IPといった通信プロトコルをサポートするネットワーク処理モジュールm5は、通信インタフェース61と接続され、フロントエンドとして利用される。通信インタフェース61を通じて受信される外部からのリクエストは、OS(VxWorks)が供するメッセージ・キューを介して内部へ取り込まれる。ネットワーク処理モジュールm5は、取り込んだリクエストの内容に基づいて実行された処理の結果を通信インタフェース61へ送る。また、ネットワーク処理モジュールm5は、TCP/IP、IPX/SPX、SNMP等をサポートし、外部ネットワーク3(図6)に接続されたPC5(図6)からプリントデータをインターネット経由で受信することができ、受信したプリントデータをPCPrintアプリモジュールm6へ送ることができる。そうすることで、MFP1は、インターネットを介して受信されるデータに基づく印刷出力処理を実現する。認証プリント(タッチ&プリント)の設定がオンになっているプリントデータについても同様、ネットワーク処理モジュールm5は、受信したプリントデータをPCPrintアプリモジュールm6へ送る。その後、メイン制御モジュールm1は、当該プリントデータあるいは当該プリントデータに基づいて作成されたジョブデータを、HDD47の所定領域(タッチ&プリント・ボックス23(図4))に保存する。さらに、ネットワーク処理モジュールm5は、認証ユニット9(図8)が受信したICカード65(図8)内の認証データ等(認証データ等)を受け取り、そして、受け取った認証データ等を認証データ管理モジュールm8へ送る。このように、ネットワーク処理モジュールm5は、通信インタフェース61や認証ユニット9とモジュール群(m1、m4、m6、m7、m8)との間のインタフェース処理を実行する機能を有する。
PCScanアプリモジュールm6は、ネットワーク3を介してMFP1と接続されたPC5(図6)からの指示にもとづいてスキャン処理を実行する機能を有するモジュールである。PCScanアプリモジュールm6は、PC5からスキャン実行の指示を受け取ると、当該指示に従ってスキャンジョブを実行し、画像データファイルを作成し、ネットワーク処理モジュールm5、通信インタフェース61、ネットワーク3(図6)を介してPC5(図6)へ画像データファイルを送信する。なお、ユーザが、ユーザインタフェース57を介してスキャン実行の指示をMFP1へ入力した場合には、ユーザインタフェース制御モジュールm9およびメイン制御モジュールm1によって、スキャンジョブの実行指示が送られる。
PCPrintアプリモジュールm7は、ネットワーク3を介してMFP1と接続されたPC5(図6)からの指示にもとづいて印刷出力処理を実行する機能を有するモジュールである。例えば、ユーザが、PC5から認証プリントジョブをMFP1へ投入すると、PCPrintアプリモジュールm7は、ネットワーク処理モジュールm5を介してプリントデータを受信し、当該プリントデータからビットマップイメージ・データを作成し、メイン制御モジュールm1へ当該ビットマップイメージ・データを含んだジョブデータを送る。そして、メイン制御モジュールm1は、認証プリントジョブにかかるジョブデータを、HDD47内の所定のボックス(タッチ&プリント・ボックス23)へ保存する。
認証データ管理モジュールm8は、ユーザ認証処理と関連する機能を有するモジュールである。例えば、認証プリントジョブと関連し、認証データ管理モジュールm8は、ネットワーク処理モジュールm5から認証データ等を受け取ると、予めHDD47等に保持したユーザ認証情報と照合し、ユーザ認証の成功/失敗を判定する。当該判定が成功であれば、認証データ管理モジュールm8は、ユーザ認証は成功裡に完了された旨を、メイン制御モジュールm1へ通知する。メイン制御モジュールm1は、一時保留状態としてHDD47に保持されたジョブデータを、PCPrintアプリモジュールm7へ送信し、PCPrintアプリモジュールm7は、プリンタ部51に対し印刷出力処理を実行する指示を送る。そうすることによって、認証プリントジョブにかかる印刷物は、プリンタ部51から排出される。
ユーザインタフェース制御モジュールm9は、ユーザインタフェース57を介した情報の入出力を制御する機能を有するモジュールである。ユーザインタフェース制御モジュールm9は、ユーザインタフェース57の入力部59から送られてくる信号の処理を、イベント処理として、実行し、かつ、表示部21(液晶タッチパネル)へ表示される内容を生成する画面処理プログラムを実行する。当該画面処理プログラムは、表示すべき画面が決定したときの前処理や、表示部21への画面表示処理や、特定の画面が表示されているときにおけるハード・キー、ソフト・キー、その他において生じるイベントの処理に関するプログラムを含んでいる。ここで、イベントの処理としては、例えば、ユーザが入力部59を介して指定したMFP1の動作を実行するために、メイン制御モジュールm1へ、当該指定にかかる情報を通知したり、次のしかるべき画面表示への移行を実行することでユーザへMFP1からの応答を通知したりする。なお、認証プリントジョブの実行時には、必要に応じ、ジョブのリストの表示を実行する。
本発明にかかる画像形成プログラムは、上記したモジュール群(m1〜m9)および図示しないその他の各種モジュール群が協調的に動作することにより実現される。ただし、本発明にかかる画像形成プログラムは、単一のモジュールとしてMFP1にインストールすることも可能である。つまり、本発明にかかる画像形成プログラムには、その表現形態に関し、一切の制限がない。
<画像形成装置の機能的構成>
図10は、MFP1の構成を、機能ブロックを用いて表したブロック図である。但、MFP1が有する機能であっても、本実施の形態と関係しない機能については、図示を省略する。下記ブロックの幾つかは、CPU13(図2)が、本実施の形態にかかる画像形成プログラム等を実行することにより、実現される。つまり、図10に示された機能ブロック群は、図7に示すハードウェア構成要素群および図9に示すモジュール群等が協調的に動作することによって、実現される。
MFP1は、制御部41を有する。制御部41は、MFP1の各ブロックとデータ送受信可能に接続され、各ブロックの状態を把握し、適宜、各ブロックの動作を制御する。
既に述べたように通信インタフェース61は、ネットワーク3を介してPC5等からプリントデータを受け取る。
当該プリントデータは、例えば、印刷出力処理の設定に関するデータ(設定パラメータ・データ)、および、印刷出力されるドキュメントのデータ(ドキュメント・データ)を、含むデータ構造を備える。前者の設定パラメータ・データは、認証プリントとして印刷出力処理を実行するか否か、を示すパラメータ(認証プリント設定パラメータ)や、ユーザが入力したユーザ名やパスワードのデータ、プリントモード(片面/両面、等)のパラメータ、認証プリントジョブが完了した後の当該ジョブのジョブデータの処理(保存、削除等)の設定内容のデータ等を含む。該パスワードのデータは、プリントデータが真正のユーザにより作成されたものであることの証明に供される。加えて、該認証のためのデータを、認証プリントのためのユーザ認証のために用いてもよい。通信インタフェース61が受け取ったプリントデータは、ジョブ登録部85へ送られる。
ジョブ登録部85は、受け取ったプリントデータの設定パラメータ・データを参照し、ユーザ識別符合(ユーザ名)から、当該プリントデータにかかる印刷出力処理(プリントジョブ)の所有者の情報(ユーザ名)を取得する。そして、ジョブ登録部85は、プリントデータをビットマップイメージ・データへ展開し、該ビットマップイメージ・データおよび設定パラメータ・データからジョブデータを生成する。ジョブ登録部85は、プリントデータにパスワードも含まれている場合には、予めHDD47に保持された、ユーザ名とパスワードとの対応関係を示すデータ(登録ユーザ情報データ)を参照することができる。ただし、MFP1の外部の装置において当該登録ユーザ情報データが保持され、MFP1が当該登録ユーザ情報データへアクセス可能であれば、MFP1は、当該登録ユーザ情報データを内部に保持する必要はない。
さらに、ジョブ登録部85は、プリントデータの設定パラメータ・データの認証プリント設定パラメータを参照し、当該プリントデータにかかるジョブを、認証プリントとして印刷出力処理するか否か、を判定する。ジョブ登録部85が、当該ジョブを認証プリントジョブとして実行する、と判定した場合、当該ジョブのジョブデータは、ジョブ保持部77へ送られ、ジョブ保持部77において認証プリントジョブデータとして保持される。ここで、MFP1は、認証プリントのためのユーザ認証が完了するまでジョブ保持部77において保持される認証プリントジョブデータを、一時保留状態(ホールド状態)にあるジョブデータとして認識する。
他方、ジョブ登録部85が、当該ジョブを認証プリントではない、通常の印刷出力処理として実行する、と判定した場合、当該ジョブのジョブデータは、直ちに、ジョブ実行部81へ送られ、当該ジョブは直ちに実行されるか、もしくは、キュー83へ投入される。
ジョブ保持部77は、認証プリントジョブデータを、当該ジョブデータの所有者であるユーザがユーザ認証を成功裡に完了させるまで、保持する。ジョブ保持部77においては、認証プリントジョブデータは、所定のボックス(タッチ&プリント・ボックス49a)に保持される。
ジョブ実行部81は、受け取ったジョブデータに基づき、ジョブを実行する。ただし、ジョブデータを受け取った時点において、直ちに当該ジョブデータにかかるジョブを実行できない場合、MFP1は、当該ジョブデータをキュー83へ投入する。ここで、MFP1は、実行中のジョブデータを、実行状態にあるジョブデータとして認識し、キュー83にあるジョブデータを、実行待機状態にあるジョブデータとして認識する。
ユーザ認証部79は、認証ユニット9からの入力認証データの入力を監視する。ユーザ認証部79が、認証ユニット9から、入力認証データの入力を受けると、ユーザ認証部79は、入力された入力認証データと予め保持している認証プリントのユーザ認証のためのデータと、を照合し、ユーザ認証の成功/失敗を判定し、当該判定結果を出力する。ここで、入力認証データのデータ構造は、ユーザ認証に用いる認証手法に応じ、適宜選択されればよい。入力認証データは、例えば、ユーザ識別符合(ユーザ名)およびユーザ認証データを含めばよい。ユーザ認証データは、例えば、ユーザが入力するパスワード文字列や、ICカードに保持されたユーザ認証データや、ユーザ個人に固有の生体的特徴量等である。また、ユーザ認証に用いる認証手法によっては、(例えば、バイオメトリクス認証においては、)入力認証データは、ユーザ認証データのみでよく、ユーザ名を要しない。本願明細書においては、バイオメトリクス認証を実施するために生体的特徴量等を取得する装置を生体認証装置と称する。MFP1は、認証プリントのユーザ認証のためのデータとして、ユーザ識別符合(ユーザ名)と対応付けされたユーザ認証データ(パスワード等)を保持する。
ステータス監視部75は、MFP101のジョブ実行部81(およびキュー83)のステータスを監視する。ステータス監視部75がジョブ実行部81およびキュー83を監視することにより、MFP101の制御部41は、MFP101において、どのようなジョブが、実行状態、および/または、実行待機状態として存在するか、を認識することが可能である。
ステータス監視部75は、MFP101のジョブ実行部81(およびキュー83)のステータスを監視し、実行中のジョブ、実行待機中のジョブに関する情報を、設定変更指示生成部73へ出力する。実行中のジョブおよび実行待機中のジョブに関する情報は、ジョブを一意的に特定できるデータ(ジョブID)および当該ジョブの状態のデータを含めばよい。
設定変更指示生成部73は、ユーザ認証部79から、ユーザ認証が成功裡に完了したことを示す情報および当該ユーザ認証にかかるユーザのユーザ名を受け取ることができる。加えて、設定変更指示生成部73は、上述のとおり、ステータス監視部75から、現在ジョブ実行部81において実行中のジョブに関する情報、および、現在キュー83において実行待機中のジョブに関する情報、を受け取ることができる。設定変更指示生成部73は、ユーザ認証部79からユーザ認証が成功したことを示す情報を受け取ると、ステータス監視部75から入力される情報に基づいて、当該ユーザ認証にかかるユーザが所有者である認証プリントジョブに対して設定されている設定内容を、現在の設定内容から別の設定内容に変更する指示を出力する。なお、当該別の設定内容は、所定の規則に則ってMFP1が定める。
制御部71は、設定変更指示生成部73から設定変更指示を受け取ると、認証プリントジョブに関し設定されている設定内容を変更し、即座に当該設定内容の変更を反映させる指示を、ジョブ実行部81に対して出力する。ジョブ実行部81は、当該指示にもとづいて、実行中あるいは実行待機中の認証プリントジョブの設定内容を変更する処理を即座に実行する。
<画像形成処理フロー>
これより、図11A、図11B、図12、図13、および、図14を参照し、本発明の第1の実施の形態によるMFP1における、画像形成処理の流れを説明する。
先ず、図11Aおよび図11Bを参照する。図11Aおよび図11Bは、MFP1において実行される画像形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、図2において示され、既に説明したステップについては、図2における参照数字と同様の参照数字が付されている。そのようなステップについては、説明を適宜省略する。
ステップS101からステップS111までの処理は、図2を参照して既に説明したとおりである。ステップS107において、タッチ&プリント・ボックス47aに保持された認証ジョブデータは、ステップS111における、ユーザ認証の成功判定(ステップS111における「YES」)を受けて、ジョブ実行部81へ送られる。ジョブ実行部81へ送られた認証プリントジョブデータは、一時保留状態から、実行状態あるいは実行待機状態へ移行する。
なお、ステップS111において、MFP1は、ユーザ認証を行ったユーザに関し、ログイン処理を実行してよい。ただし、別のユーザが既に認証プリントのためのユーザ認証を完了させ、かつ未だなお、MFP1にログイン中である場合には、二重ログイン状態を回避することを目的として、MFP1は、当該ユーザについてログイン処理を実行しない。この処理は、例えば、認証データ管理モジュールm8(図9)が実行すればよい。このような場合においては、MFP1は、当該ユーザに関して非ログイン状態のままで、以下に示す画像形成フローの処理を実行する。
また、認証プリントジョブには、それぞれ、ジョブ完了後におけるジョブデータの取り扱い方法に関し、予め、所定の設定内容が設定されている。この所定の設定内容とは、例えば、
1.ジョブ完了後、ジョブデータをタッチ&プリント・ボックス49aに保存する、
2.ジョブ完了後、ジョブデータを削除する、
3.ジョブ完了後、ジョブデータを所定のボックスへ移動する、
といった設定内容が可能である。さらに、上記設定1.および3.に関し、追加的に、ジョブデータを圧縮する、という設定内容を設定することも可能である。
また、上記設定3.に関連し、ジョブ完了後にジョブデータを所定のボックスへ移動させることの目的および効果について以下に簡単に説明する。タッチ&プリント・ボックス49aは、MFP1に登録されているユーザであれば、誰でもアクセス可能なボックスである。そのため、ジョブデータがタッチ&プリント・ボックス49aに保存されることにデータセキュリティの観点から不安を感じるユーザも少なくないと思われる。また、ユーザが、ユーザ認証用ICカード65(図8)を逸失してしまった場合、当該カード65を拾得した第3者が、認証プリントジョブを実行可能となるような事象も考えられる。そのため、ユーザは、一旦、別のボックスへジョブデータを移動させ、後で、改めて、保存したいジョブデータと削除してよいジョブデータを選別する、というようなデータ管理形態を望む場合が生じる。このような場合、ユーザは、上記設定3.をジョブデータに設定すればよい。このとき、ユーザが、ジョブデータの移動先である別のボックスとして、特定のユーザのみがアクセス可能な個人用ボックス49b(図10)や、アクセスするためにさらに別のパスワードが必要な機密文書専用ボックス49c(図10)等を選択すれば、ユーザの抱くデータセキュリティ上の不安は払拭される。
この設定は、プリントデータ作成時に、PC5において、認証プリントジョブ毎にユーザが設定可能である。図12は、PC5においてプリントデータの作成に供されるプリンタドライバ・ソフトウェアのユーザインタフェース11の例図である。ユーザは、ラジオボタン89または91を選択することで、認証プリントジョブのジョブ完了後のジョブデータの取り扱い方法を設定することができる。なお、ユーザが移動ラジオボタン91を選択した場合、ユーザは、ジョブ完了後にジョブデータが移動される移動先を設定することができる。この移動先には、MFP1の外部のネットワークフォルダ87(図10)を選択することもできる。また、MFP1内に初期設定として、全ての認証プリントジョブのジョブデータに対して有効となるジョブ完了後のジョブデータ取り扱い方法が設定されてもよい。本実施の形態においては、全ての認証プリントジョブに対し、MFP1の初期設定として、上記1.の、ジョブ完了後タッチ&プリント・ボックス49aに保存する、が設定される、として説明する。
ステップS201において、MFP1は、ステップS111における判定処理の対象となったユーザ認証を実施したユーザにかかる認証プリントジョブ以外のジョブ(図11Aにおける「別のジョブ」)が、ジョブ実行部81において、実行状態にあるか否か、あるいは、ジョブ実行部81のキュー83において、実行待機状態にあるか否か、について判定する。MFP1が、別のジョブが、ジョブ実行部81において実行状態あるいは実行待機状態にある、と判定した場合(ステップS201における「YES」)、処理は、ステップS203へ移行する。MFP1が、別のジョブが、ジョブ実行部81において実行状態および実行待機状態にない、と判定した場合(ステップS201における「NO」)、処理は、ステップS219(図11B)へ移行する。
ステップS203において、MFP1は、当該ユーザの認証プリントジョブを検索し、当該ユーザが所有者である認証プリントジョブの数を求める。
ステップS205において、MFP1は、ステップS203における検索の結果に基づき、当該ユーザの認証プリントジョブの数が、1であるか否か、判定する。MFP1が、当該ユーザの認証プリントジョブの数は1である、と判定した場合(ステップS205における「YES」)、処理は、ステップS207へ移行する。MFP1が、当該ユーザの認証プリントジョブの数は1ではない(2以上である)、と判定した場合(ステップS205における「NO」)、処理は、ステップS209へ移行する。
ステップS207において、MFP1は、当該ユーザの認証プリントジョブの情報(例えば、ジョブの名称、プリントデータ受信日時等)を、ユーザインタフェース57の表示部21に表示する。ステップS207の処理が完了すると、処理は、ステップS213へ移行する。
ステップS209において、MFP1は、当該ユーザの認証プリントジョブの情報(例えば、ジョブの名称、プリントデータ受信日時等)を、ユーザインタフェース57の表示部21にリスト表示する。
図13は、ステップS209における表示部21表示例の図である。ジョブリストには、実行順序が当該ユーザの認証プリントジョブよりも先にある他ユーザのジョブを含めて表示される。本例においては、ユーザ認証を行ったユーザは、User−Aである。ユーザ認証を行ったユーザの認証プリントジョブは、その他のジョブと視覚的に区別可能な形態で表示されることが望ましい。ここでは、User−Aの認証プリントジョブは、JobA1(J2)およびJobA2(J5)である。現在、MFP1には、JobA1(J2)あるいはJobA2(J5)よりも実行順序が先にあるジョブとして、User−BのJobB1(J1)ならびにUser−CのJobC1(J3)およびJobC2(J4)が登録されていることがわかる。
ユーザは、ユーザインタフェース57の入力部59を用いて、ジョブ完了後にそのジョブデータを削除させたい認証プリントジョブを選択し、当該選択をMFP1へ入力することができる。
ステップS211において、MFP1は、ステップS209の処理によって表示されている当該ユーザの認証プリントジョブのうちで、ジョブ完了後にジョブデータを削除させたい認証プリントジョブについての選択の入力を、受け付ける。
ステップS213において、MFP1は、当該ユーザが、再度、ユーザ認証を行ったか否か、を判定する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けた、と判定した場合(ステップS213における「YES」)、処理は、ステップS215へ移行する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けていない、と判定した場合(ステップS213における「NO」)、処理は、ステップS215をスキップしてステップS217へ移行する。
ステップS215において、MFP1は、認証プリントジョブのジョブ完了後のジョブデータの取り扱い方法に関する設定内容を変更する処理を実行する。
図14を参照し、ステップS215における処理について説明する。図14は、MFP1が内部に保有するジョブ管理テーブル93の例図である。ジョブ管理テーブル93は、制御部71と、ステータス監視部75、ユーザ認証部79、ジョブ実行部81およびそのキュー83、ならびに、ジョブ登録部85(全て図10)との協調的なジョブのステータスの情報の送受にもとづいて生成される。また、別の観点から見れば、ジョブ管理テーブル93は、メイン制御モジュールm1と、プリンタ制御モジュールm2、ネットワーク処理モジュールm5、PCPrintアプリモジュールm7、認証データ管理モジュールm8、および、ユーザインタフェース制御モジュールm9(全て図9)との協調的なジョブのステータスの情報の送受にもとづいて生成される、とも言うことができる。
このジョブ管理テーブル93は、操作フラグ・カラムC5を有する。操作フラグ・カラムC5には、各ジョブ(J1〜J5)について、操作フラグが記録される。本例では、操作フラグは、0、1、2のいずれかである。当然のことながら操作フラグは、より多くの種類(ビット数)を備えてもよい。
操作フラグ「0」は、そのジョブが完了した後、そのジョブデータをそのままの記憶領域に保存する操作を実行する、というジョブデータ取り扱い方法が、そのジョブについて設定されていることを意味する。本例においては、操作フラグのゼロ設定は、プリントデータ受信時における設定値である。
操作フラグ「1」は、そのジョブが完了した後、そのジョブデータを削除する操作を実行する、というジョブデータ取り扱い方法が、そのジョブについて設定されていることを意味する。
操作フラグ「2」は、そのジョブが完了した後、そのジョブデータを現在の記憶領域とは別の記憶領域へ移動する操作を実行する、というジョブデータ取り扱い方法が、そのジョブについて設定されていることを意味する。
JobA1(J2)についての操作フラグを見れば、その値は、「1」である。このJobA1(J2)については、そのジョブ完了後におけるジョブデータの取り扱い方法が、ステップS213においてなされた、認証プリントジョブの実行の開始を指示するためのユーザ認証の後の、再度のユーザ認証にもとづいて、プリントデータ受信時における設定から変更されたことを示している。
このように、本発明にかかる第1の実施の形態によるMFP1においては、ステータス監視部75(図10)が、実行状態あるいは実行待機状態に移行された認証プリントジョブの存在を示す信号を設定変更指示生成部73(図10)へ出力する状況下において、ユーザ認証部79(図10)が、当該認証プリントジョブのユーザによるユーザ認証の成功を示す信号を設定変更指示生成部73へ出力すると、設定変更指示生成部73は、制御部71(図10)に対し、当該認証プリントジョブに設定された設定内容の少なくとも一部を変更する指示を出力する。制御部71は、設定内容の変更をする指示を設定変更指示生成部73から受けると、該当する認証プリントジョブに設定されている設定内容を、当該指示に従って変更する。ジョブ実行部81(図10)は、当該変更を即座に反映させてジョブの実行を続ける。
ステップS217において、MFP1は、当該ユーザの認証プリントジョブ以外のジョブが未だなお実行中であるか否か、判定する。MFP1が、当該ユーザの認証プリントジョブ以外のジョブが未だなお実行中である、と判定した場合(ステップS217における「YES」)、処理は、ステップS213に戻る。MFP1が、当該ユーザの認証プリントジョブ以外のジョブが実行中でない、と判定した場合(ステップS217における「NO」)、処理は、ステップS219へ移行する。
なお、ステップS207およびステップS209における、認証プリントジョブの情報の表示は、予め設定された期間(例えば、30秒間)だけ表示するように処理を構成してよい。そのように処理が構成される場合、MFP1は、ステップS207あるいはステップS209にかかる上記表示が継続する間、当該ユーザによるジョブの選択の入力およびユーザ認証を受け付けるようにステップS211、ステップS213、および、ステップS215の処理が構成される。
ステップS219において、MFP1は、実行待機状態にある(キューにある)当該ユーザの認証プリントジョブのうち、最先の実行順序にある認証プリントジョブを、実行する。その余の認証プリントジョブは、キューへ投入(実行順位が変更)される。
ステップS219の後、MFP1においては、当該ユーザの認証プリントジョブの1つが、実行状態にある。
ステップS221において、MFP1は、当該ユーザが、さらに、ユーザ認証の手続きを行ったか否か、を判定する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けた、と判定した場合(ステップS221における「YES」)、処理は、ステップS223へ移行する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けていない、と判定した場合(ステップS221における「NO」)、処理は、ステップS223をスキップしてステップS225へ移行する。
ステップS223において、MFP1は、現在実行状態にある認証プリントジョブのジョブ完了後のジョブデータの取り扱い方法に関する設定内容を変更する処理を実行する。ステップS223と関連し、MFP1は、その表示部59に、例えば「印刷中のジョブを削除します」といったメッセージを表示し、ユーザに対し、設定内容の変更がなされたことを通知してもよい。また、後述するように、ユーザ認証をトリガとして、認証プリントジョブの設定内容が、ジョブデータをジョブ完了後にタッチ&プリント・ボックス49aに保存する、から、ジョブデータをジョブ完了後に所定の他のボックスへ移動する、に変更された場合には、MFP1は、例えば「印刷中のジョブをXXXへ移動します」といったメッセージを表示してよい。
ステップS223と、ステップS215と、の間での処理内容の相違点は、ステップS223においては、現在実行状態にある認証プリントジョブを、その設定内容の変更を行う対象ジョブとする点である。その余の点については、ステップS223およびステップS215における処理内容は、実質的に同様でよい。
ステップS225において、MFP1は、認証プリントジョブの実行を完了する。
ステップS227において、MFP1は、実行が完了された各認証プリントジョブのジョブデータそれぞれについて、設定された設定内容に従って、タッチ&プリント・ボックス49aに保存したり、削除したり、別のボックスへ移動させたりする処理を実行する。
図11Aおよび図11Bを参照して説明した処理の例においては、認証プリントジョブが実行状態あるいは実行待機状態にある状況におけるさらなるユーザ認証の完了により、当該認証プリントジョブの設定内容が、ジョブデータをジョブ完了後に削除する、という設定内容に変更されたが、当該設定内容の変更の内容は、「削除」に限定されない。
本発明にかかる第1の実施の形態によるMFP1は、認証プリントジョブの実行の開始をするためのユーザ認証が成功裡に完了した後において、再度、ユーザ認証を受け付けた場合に、認証プリントジョブの設定を、当初当該認証プリントジョブに設定されていた設定内容(タッチ&プリント・ボックス49aへ保存する。)から、別の設定内容(ジョブデータを、別のボックスへ移動する。)へ変更する処理を実行することができる。
また、MFP1は、ジョブデータが移動される先である別のボックスが、ネットワークフォルダ87(図10)といった、MFP1の外部にある記憶領域である場合、ジョブデータを、ユーザ認証に用いた認証データを用いてジョブデータを自動的に暗号化し、当該別のボックスへジョブデータを移動させることができる。
また、MFP1は、認証プリントジョブの実行の開始をするためのユーザ認証が成功裡に完了した後において受け付けた、2回目以降のユーザ認証の受け付け回数に応じて、認証プリントジョブの設定にかかる設定変更の変更内容を選択し決定するように構成可能である。例えば、MFP1は、1回のさらなるユーザ認証を受け付けた場合には、ジョブデータを「削除」するように設定の変更を行い、2回のさらなるユーザ認証を受け付けた場合には、ジョブデータを所定のボックスへ「移動」するように設定の変更を行い、3回のさらなるユーザ認証を受け付けた場合には、設定の変更を取り消す(タッチ&プリント・ボックス49aに保存する。)ように、構成することができる。
ユーザ認証を受け付けた回数は、ユーザ認証の手段が、ICカード65(図8)およびICカード・リーダ9(図8)である場合、ICカード・リーダ9の動作クロックにもとづいて、判定すればよい。MFP1は、例えば、そのICカード・リーダ9が、ICカード65に記録された認証データを読み取った後、所定の動作クロック数以上の時間にわたりICカード・リーダ9が認証データを読み取ることがなく、その後に、ICカード・リーダ9が再び、ICカード65に記録された認証データを読み取った場合には、合計2回のユーザ認証を受け付けたと認識する。
また、所定の動作クロック数未満の時間間隔内で複数回の認証データ読み取りが実施された場合、MFP1は、それら複数回の認証データの読み取りの時間間隔に渡り、ICカード65が継続的にICカード・リーダ9にかざされていたものと認識し、ユーザ認証の受け付けの回数を、1回と認識する。
さらに、所定の動作クロック数未満の時間間隔内で複数回の認証データ読み取りが実施された場合、MFP1は、それら複数回の認証データの読み取りの、最初の読み取りが行われた時刻(動作クロック)と最後の読み取りが行われた時刻(動作クロック)との時間間隔(動作クロック数)を記録し、当該時間間隔にもとづいて、認証プリントジョブのジョブデータに設定された設定内容の変更の内容を、選択し決定してもよい。
図15は、本発明にかかる第1の実施の形態によるMFP1の認証プリントジョブのプリントデータの受信から、認証プリントジョブの完了までを、時間軸にそって、簡単に纏めた図である。本図を参照し、本発明の有する特徴的な技術的思想についてまとめる。
時刻t1において、MFP1は、認証プリント設定がオン設定に設定されたプリントデータを受信する。MFP1は、当該プリントデータから認証プリントジョブデータを作成し、当該ジョブデータを一時保留状態とし、ジョブ保持部77のタッチ&プリント・ボックス49a(図10)に保持する。
時刻t2において、MFP1は、認証プリントジョブの実行を開始するためのユーザ認証を受け付ける。そして、MFP1は、時刻t2と実施的に同一と見なせる時刻t3において、当該認証プリントジョブにかかるジョブデータの一時保留状態を解除し、ジョブ実行部81(図10)へ当該ジョブデータを送る。
時刻t4において、MFP1は、当該ジョブデータにかかる認証プリントジョブの実行を開始する。なお、キュー83(図10)に別のジョブがない場合には、時刻t3と時刻t4とは実質上一致する。
そして、時刻t5には、MFP1は、当該ジョブデータにかかる認証プリントジョブの実行を完了させる。
第1の実施の形態によるMFP1は、図中Bで示された期間(t3からt5までの期間)において、再度、ユーザがユーザ認証を行った場合に、当該ユーザ認証の受け付けに応答し、当該認証プリントジョブに設定されている設定内容を、別の設定内容に変更する処理を実行する。つまり、第1の実施の形態によるMFP1は、認証プリントジョブが実行待機状態(期間B1)あるいは実行状態(期間B2)にある状況において、当該認証プリントジョブのユーザが行ったユーザ認証にもとづいて、当該認証プリントジョブの設定を変更することができる。そのため、ユーザは、認証プリントジョブの設定を変更することを望む場合において、煩雑なログインのための操作や、ユーザインタフェース57の入力部59を介した設定の変更のための入力を必要としない。ユーザ認証手続を用いたユーザによる設定変更の指示は、他ユーザのジョブが実行中である場合においても可能である。そのため、本発明にかかるMFP1は、その操作性が格段に向上される、という効果を奏する。
(第2の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態による画像形成装置と同様に、本発明の第2の実施の形態による画像形成装置(MFP)においては、所定の期間内にて、実行中の認証プリントジョブにかかるユーザによるユーザ認証(2回目以降のユーザ認証)を受けた場合、当該2回目以降のユーザ認証に基づいて、上記実行中の認証プリントジョブに関して設定された設定内容について、その設定内容を、例えばプリントデータの受信時における設定内容から別の設定内容へ変更する処理を実行することができる。当該設定内容とは、例えば、当該認証プリントジョブにかかるドキュメントの印刷部数に関する設定内容である。例えば、本発明の第2の実施の形態による画像形成装置(MFP)においては、上記2回目以降のユーザ認証に基づいて、印刷出力されるドキュメントの部数を増加させるように、その設定内容を変更することができる。
このような構成により、本発明の第2の実施の形態による画像形成装置においては、例えば、実行中、あるいは、実行待機中の認証プリントジョブに関し、ユーザは、上述のログイン操作や、入力部を介したジョブの選択等の操作、といった煩雑な操作を要求されることなしに、ICカード等を所定の認証装置にタッチさせるだけのユーザ認証操作のみで、当該認証プリントジョブにかかるドキュメント印刷部数を変更することができる。当然のことだが、上記ドキュメント印刷部数に関する設定の変更前における設定値は、PC5(図10)等におけるプリントデータの作成の時点において設定された設定値である。
そのため、本実施の形態による画像形成装置においては、ユーザは、実行状態にある認証プリントジョブにかかる設定を、簡便かつ迅速に変更することができ、本画像装置は、その操作性の観点において有利である。
<画像形成システム>
本発明にかかる第2の実施の形態による画像形成装置を用いた画像形成システムの構成は、第1の実施の形態に関する説明において参照した図6に示される画像形成システム100と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置のハードウェア構成>
本発明にかかる第2の実施の形態による画像形成装置の構成は、第1の実施の形態に関する説明において参照した図7に示されるMFP1と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置のソフトウェア構成>
本発明にかかる第2の実施の形態による画像形成装置のソフトウェア構成は、第1の実施の形態に関する説明において参照した図9に示されるソフトウェア構成と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置の機能的構成>
本発明にかかる第2の実施の形態による画像形成装置の機能的構成は、第1の実施の形態に関する説明において参照した図10に示される機能的構成と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成処理フロー>
これより、図16を参照し、本発明の第2の実施の形態によるMFP1における、画像形成処理の流れを説明する。
図16は、MFP1において実行される画像形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、図2、図11A、および、図11Bにおいて示され、既に説明したステップについては、図2、図11A、および、図11Bにおける参照数字と同様の参照数字が付されている。そのようなステップについては、説明を適宜省略する。
ステップS101から、ステップS103、ステップS105、ステップS107、ステップS109、ステップS111、ステップS219までの処理は、図2、図11A、および、図11Bを参照して既に説明したとおりである。なお、第2の実施形態においては、実行状態にある認証プリンジョブを、処理の対象とするため、図16のフローチャートにおいては、他ユーザの別のジョブの存在は、考慮しない。しかしながら、他ユーザの別のジョブが存在する場合においても、当業者であれば、以下の説明を読むことで第2の実施の形態によるMFP1を実施することは容易であろう。
ステップS301において、MFP1は、実行中の認証プリントのジョブデータに現在設定されているドキュメント印刷部数(Nとする。Nは自然数。)を参照し、カウンタ(Cとする。)の値を設定する。ここでは、例えば、カウンタCの値を現在のドキュメント印刷部数設定値Nと同じ値(C←N)に設定する。
ステップS221において、MFP1は、当該ユーザが、さらなるユーザ認証の手続きを行ったか否か、を判定する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けた、と判定した場合(ステップS221における「YES」)、処理は、ステップS303へ移行する。MFP1が、当該ユーザによる再度のユーザ認証を受け付けていない、と判定した場合(ステップS221における「NO」)、処理は、ステップS303をスキップしてステップS305へ移行する。
ステップS303において、MFP1は、カウンタCの値を、所定値(例えば、1)だけ増やす処理(C←C+1)を実行する。
ステップS305において、MFP1は、ステップS301の処理を実行した後所定の時間間隔が経過したか否か、を判定する。MFP1がステップS301実行後所定の時間間隔が経過した、と判定した場合(ステップS305における「YES」)、処理は、ステップS307へ移行する。MFP1がステップS301実行後所定の時間間隔が経過していない、と判定した場合(ステップS305における「NO」)、処理は、ステップS221へ戻り、ユーザによるさらなるユーザ認証の手続きを受け付ける。
ステップS307において、MFP1は、カウンタCの値を参照し、当該Cの値にもとづいて、実行状態にある認証プリントジョブにかかるドキュメント印刷部数の設定を変更する。
なお、ステップS305、ステップS307に代えて、当該認証プリントジョブの実行中は、随時、ユーザによるユーザ認証の手続きを受け付け、当該手続きを認識するごとに、カウンタCの値にもとづいて、実行状態にある認証プリントジョブにかかるドキュメント印刷部数の設定を変更してもよい。
MFP1は、変更されたドキュメント印刷部数の設定値にもとづいて、認証プリントジョブを引き続き実行する。
ステップS225において、MFP1は、認証プリントジョブの実行を完了する。
このように、本発明にかかる第2の実施の形態によるMFP1は、認証プリントジョブの実行の開始をするためのユーザ認証が成功裡に完了した後において、再度、ユーザ認証を受け付けた場合に、受け付けたユーザ認証の回数にもとづいて、実行状態にある認証プリントジョブ(図15における期間B2にある認証プリントジョブ)にかかるドキュメント印刷部数の設定を、当初当該認証プリントジョブに設定されていた設定内容(N部)から、カウンタCの値に等しい設定内容(C部)へ変更する処理を実行することができる。
なお、第1の実施の形態によるMFP1に、第2の実施の形態の有する機能を追加してもよい。例えば、先述のように3回のさらなるユーザ認証を受け付けた場合には、設定の変更を取り消す(タッチ&プリント・ボックス49aに保存する。)ように、構成し、4回目以降のユーザ認証の回数にもとづいて、カウンタCの値を増加させるように構成すればよい。
(第2の実施の形態の変形例)
上記第2の実施形態によるMFP1においては、ユーザ認証の回数に応じて、ドキュメントの印刷部数を増加させることができる。しかしながら、現在実行状態にある認証プリントジョブのドキュメント印刷部数を、大量に、例えば30部、増加させたい場合、ユーザは、30回のユーザ認証を繰り返さなければならず、些か不合理である。本第2の実施の形態変形例においては、入力部59(例えば、テンキー(数字入力キー))を介した入力支援を導入し、そのような大量の印刷部数の増加の指示を実現する。
<画像形成処理フロー>
これより、図17を参照し、本発明の第2の実施の形態の変形例によるMFP1における、画像形成処理の流れを説明する。
図17は、MFP1において実行される画像形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、図2、図11A、図11B、および、図16において示され、既に説明したステップについては、図2、図11A、図11B、および、図16における参照数字と同様の参照数字が付されている。そのようなステップについては、説明を適宜省略する。
ステップS101からステップS401に至るまでの処理は、図16を参照して既に説明したものと同様である。
ステップS401において、MFP1は、入力部59のテンキーを用いたユーザからの数値の入力を受け付ける。ここで、テンキーから入力された値をT(例えば、T=3)とする。
ステップS221において、MFP1は、さらなるユーザ認証手続の有無について判定する。
ステップS303において、MFP1は、カウンタCの値を所定値(例えば、1)だけ増加させる。
ステップS403において、MFP1は、テンキーからの入力値TおよびカウンタCの値の両値にもとづいて、実行状態にある認証プリントジョブにかかるドキュメント印刷部数の設定を変更する。例えば、予め設定されていたドキュメント印刷部数Nが1であり、テンキー入力値Tが3であり、カウンタCの値が2である場合、ドキュメント印刷部数は、1部から、C+(T×10)=2+(3×10)=32部に、31部分だけ増加される。つまり、本変形例においては、MFP1は、テンキーから入力された値Tに所定値(例えば、10)だけ乗じて得られる値だけ部数を増加させることができる。
このように、本変形例においては、ドキュメントの印刷部数の設定を、大幅に増加させる場合に有利である。
なお、第2の実施の形態においては、ドキュメントの印刷部数を増大させる設定変更を例に説明したが、ドキュメントの印刷部数を減少させることも可能である。第2の実施の形態によるMFP1は、2回目以降のユーザ認証を受け付けることによって、印刷部数にかかる設定内容を変更することができる点において、有用である。
(第3の実施の形態)
本発明の第1および第2の実施の形態による画像形成装置と同様に、本発明の第3の実施の形態による画像形成装置(MFP)においては、所定の期間内にて、実行待機中の認証プリントジョブにかかるユーザによるユーザ認証(2回目以降のユーザ認証)を受けた場合、当該2回目以降のユーザ認証に基づいて、上記実行待機中の認証プリントジョブに関し、実際に実行する認証プリントジョブを、例えばプリントデータの受信時においてMFP1に設定された設定内容を別の設定内容へ変更する処理を実行することができる。例えば、ユーザが認証プリントジョブの実行の開始のためのユーザ認証を行った時点において、当該ユーザにかかる複数の認証プリントジョブがMFP内において一時保留状態にあるような場合、MFP1の当初設定においては、当該複数の認証プリントジョブのうち、最も実行順位が早い認証プリントジョブを実行する、という設定がなされているとする。本発明の第3の実施の形態によるMFPにおいては、ユーザが、さらなるユーザ認証手続きを行うことにより、上記複数の認証プリントジョブから、実際に印刷出力処理を実行させる認証プリントジョブを選択することができる。
このような構成により、本発明の第3の実施の形態による画像形成装置においては、例えば、実行待機中の認証プリントジョブに関し、ユーザは、上述のログイン操作や、入力部を介したジョブの選択等の操作、といった煩雑な操作を要求されることなしに、ICカード等を所定の認証装置にタッチさせるだけのユーザ認証操作のみで、実際に印刷出力処理を実行させる認証プリントジョブを選択する(増やす)ことが可能である。
そのため、そのため、第3の実施の形態によるMFPにおいては、ユーザは、簡便な操作のみで、所望の印刷物のみを排出させることができる。
なお、MFP1の当初設定においては、全ての認証プリントジョブを実行する、という設定がなされている場合には、本発明の第3の実施の形態による画像形成装置においては、例えば、実行待機中の認証プリントジョブに関し、ユーザは、上述のログイン操作や、入力部を介したジョブの選択等の操作、といった煩雑な操作を要求されることなしに、ICカード等を所定の認証装置にタッチさせるだけのユーザ認証操作のみで、実際に印刷出力処理を実行させる認証プリントジョブを選択する(減らす)ことが可能である。
そのため、第3の実施の形態によるMFPにおいては、所望の印刷物の排出完了までの時間が短縮されるとともに、資源の浪費を抑制することができる。
<画像形成システム>
本発明にかかる第3の実施の形態による画像形成装置を用いた画像形成システムの構成は、第1および第2の実施の形態に関する説明において参照した図6に示される画像形成システム100と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置のハードウェア構成>
本発明にかかる第3の実施の形態による画像形成装置の構成は、第1および第2の実施の形態に関する説明において参照した図7に示されるMFP1と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置のソフトウェア構成>
本発明にかかる第3の実施の形態による画像形成装置のソフトウェア構成は、第1および第2の実施の形態に関する説明において参照した図9に示されるソフトウェア構成と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成装置の機能的構成>
本発明にかかる第3の実施の形態による画像形成装置の機能的構成は、第1および第2の実施の形態に関する説明において参照した図10に示される機能的構成と同様でよい。よって、ここでは、その説明を省略する。
<画像形成処理フロー>
これより、図18、図19、図20を参照し、本発明の第3の実施の形態によるMFP1における、画像形成処理の流れを説明する。
図18は、MFP1において実行される画像形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、図2、図11A、図11B、図16、および、図17において示され、既に説明したステップについては、図2、図11A、図11B、図16、および、図17における参照数字と同様の参照数字が付されている。そのようなステップについては、説明を適宜省略する。
ステップS101から、ステップS501に至るまでの処理は、図2、図11A、図11B、図16、および、図17を参照して既に説明したとおりである。
図19は、ステップS203において実行された検索の結果取得された、実行中および実行待機中のジョブのリストである。ここでは、User−Aの認証プリントジョブは、5つ存在することがわかる。
ステップS501において、MFP1は、カウンタC’の値を初期化する。ステップS501におけるカウンタC’の値の初期化処理は、実行中の認証プリントのジョブデータに現在設定されているドキュメント印刷部数Nを参照せずに実行される点において、ステップS301における処理と異なる。例えば、カウンタC’の値は、ゼロに初期化される。
ステップS221およびステップS303における処理は、既に説明したとおりでよい。
ステップS503において、MFP1は、現在のカウンタC’の値にもとづいて、実際に実行する認証プリントジョブの数の設定を変更し、当該変更をユーザに通知するために、表示部21の表示を変更する。
図20は、ステップS503の後における、表示部21の表示例の図である。ステップS503の直前においては、MFP1の内部の設定に基づき、実際に実行する認証プリントジョブは、最も実行順位の早い認証プリントジョブ(J2)のみであったが、ステップS221、ステップS303、ステップS503の処理を経た現在においては、ジョブJ2の次に実行順位の早い認証プリントジョブ(J5)についても、実際に印刷出力処理を実行するように設定が変更されたことがわかる。(実際に印刷出力が実行されるジョブ(J2、J5)と、そうでないジョブ(J6)とは、背景の表示形態を変えて表示されている。)
なお、表示部21は、ソート実行ボタン95および画面スクロール・ボタン97を備えることができる。ユーザがソート実行ボタン95を押下すると、ジョブを所有するユーザを基準にリストの並べ変えが実行される。
図21は、ソート処理が実行された後の表示部21の表示例を示す図である。このように、User−Aの所有する認証プリントジョブ(J2、J5、J6、J8、J9)が続けて表示されるため、ユーザにとっては、実際に印刷出力が実行されるジョブ(J2、J5)と、印刷出力がされない設定にあるジョブ(J6、J8、J9)とが一目瞭然である。
ステップS505において、MFP1は、実際に印刷出力処理を実行する認証プリントジョブを決定し、当該決定にもとづいて、認証プリントジョブを実行する。
なお、ステップS305のような時間制限を設けなくともよく、その場合、MFP1は、当該ユーザの認証プリントジョブのうち、既に実行状態にある認証プリントジョブを除いて、実行待機状態にある認証プリントジョブに対して、実際に印刷出力を実行させる/させない、の設定の変更を受け付けることができる。
ステップS225において、MFP1は、認証プリントジョブの実行を完了する。
このように、本発明にかかる画像形成装置は、いずれの実施の形態においても、簡便な操作(例えば、ICカード65をICカード・リーダ9(ともに図8)にタッチさせる操作)のみで、実行状態あるいは実行待機状態にある認証プリントジョブに関する設定内容を変更することができ、非常に操作性が向上された画像形成装置である。
なお、第1、第2、および、第3の実施の形態として、ジョブ完了後におけるジョブデータの取り扱いの設定の変更、ドキュメント印刷部数の変更、および、実際に印刷出力が実行される認証プリントジョブの変更、について分けて説明したが、これらの実施の形態の有する機能を、同時的に1つのMFPにおいて実現可能であることは、言うまでもない。
なお、本実施の形態においては、追加的に実施されるユーザ認証の「回数」をカウントすることで、認証プリントジョブにかかる設定内容の変更を実現しているが、追加的に実施されるユーザ認証において特徴的な時間間隔(たとえば、ICカード65(図8)が、ICカード・リーダ9(図8)にタッチされている継続時間)等にもとづいて、認証プリントジョブにかかる設定内容の変更を実現してもよい。