JP4623112B2 - 検知線付き面状発熱体 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機、自動車、電車などの座席に用いられる面状発熱体であって、特に乗員を検知するための検知線付き面状発熱体に関するものである。
従来の面状発熱体は、基材と、ヒータ線とから構成されているものであり、自動車、航空機、電車などの座席に配設され、発熱することにより寒い季節にでも使用者が快適に着座することができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、検知線(検知コイル)を有する乗員(物体)検知装置を用いたものとして、座席に配設された検知線(検知コイル)に高周波信号を供給し、座席の状態に応じた反射波信号を取り込んで乗員を検知することができるように構成されているものであり、乗員がいない際の不必要な装置の自動的な電源OFFや乗員がいる際の必要な装置の自動的な電源ONを可能にすることができるようになっていた(例えば特許文献2参照)。
特許第2621437号公報 特開2000−46955号公報
ところが、上記従来技術では、面状発熱体と乗員検知装置が座席内の上下位置に配置されるため、乗員検知装置および面状発熱体の座席への装着時に、乗員検知装置の検知線が面状発熱体のヒータ線と交差や近接して配置されたり、あるいは、クッションパッドが発泡弾性体製で荷重により大きく変形するために使用中に位置ずれを生じ、乗員検知装置の検知線が面状発熱体のヒータ線と交差や近接して配置される場合があった。
そして、面状発熱体のヒータ線と乗員検知装置の検知線の位置関係を常に同じにすることが難しく、ヒータ線が検知線に与える検知特性への影響を一定にすることが困難であるため、正確な検知ができなくなるという課題を有していた。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、正確な乗員検知ができる検知線付き面状発熱体を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、面状の基材と、ヒータ線と、乗員を検知するための検知線とを備え、前記面状の基材の同一面上に、同一材料線で構成された前記ヒータ線と前記検知線を配設した検知線付き面状発熱体の製造方法であって、前記ヒータ線と前記検知線とを面状の基材上に配設する際に、前記ヒータ線および前記検知線となる一条の電線を用い、前記面状の基材上の配設開始点から基材面に配設していき、前記配設開始点の近傍で折り返し、再び前記配設開始点近傍の終了点に戻る配設を行い、その後、前記配設開始点、前記折り返した部分、前記終了点の3箇所を含む前記面状の基材を切り落として、ヒータ線および検知線を配設する
本発明の検知線付き面状発熱体は、基材の同一面上にヒータ線と検知線が配設されるため、製造時にヒータ線を基材に配設してから基材を裏返して検知線を配設する際に生じるずれなどがないばかりか、ヒータ線と検知線の相対的な位置関係を確認しやすく、コントロールしやすくなり、ヒータ線と検知線を一定の位置関係に配設することが容易にできる上、座席への装着時に、検知線がヒータ線と交差や近接して配置されたり、あるいは、クッションパッドが発泡弾性体製で荷重により大きく変形するために使用中に位置ずれを生じ、検知線がヒータ線と交差や近接して配置されるということがなく、ヒータ線が検知線に与える検知特性への影響を一定にすることができるため、正確な検知が可能になるという効果がある。
第1の発明は、面状の基材と、ヒータ線と、乗員を検知するための検知線とを備え、前記面状の基材の同一面上に、同一材料線で構成された前記ヒータ線と前記検知線を配設した検知線付き面状発熱体の製造方法であって、前記ヒータ線と前記検知線とを面状の基材上に配設する際に、前記ヒータ線および前記検知線となる一条の電線を用い、前記面状の基材上の配設開始点から基材面に配設していき、前記配設開始点の近傍で折り返し、再び前記配設開始点近傍の終了点に戻る配設を行い、その後、前記配設開始点、前記折り返した部分、前記終了点の3箇所を含む前記面状の基材を切り落として、ヒータ線および検知線を配設する
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1、図2、図3を参照して説明する。
図1は本発明の検知線付き面状発熱体の外観図である。図中、基材1は、柔軟性のある面状のもの、例えばポリエステル製の不織布である。この面状の基材1の表面上に、ヒータ線2と検知線3が配設されている。
図2は図1のA部あるいはB部の詳細図、図3は図1のA部あるいはB部の裏面詳細図である。図中、ヒータ線2あるいは検知線3は基材1の表面に上糸4と下糸5により縫製されて配設されている。ここで上糸4はヒータ線2あるいは検知線3をほぼ全周にわたって包み込み、ヒータ線2あるいは検知線3のほぼ中心線上で下糸5と絡み基材1に縫製されている。
上記構成により、縫製には2つのヘッドをもつ縫製機を用い、ひとつのヘッドにヒータ線2(あるいは検知線3)をセットし、もう一方のヘッドに検知線3(あるいはヒータ線2)をセットした状態で、ヒータ線2(あるいは検知線3)を基材1へ縫製した後、そのままの状態でもう一方の検知線3(あるいはヒータ線2)を基材1の同一面へ縫製することが可能で、大量に生産してもヒータ線2と検知線3を一定の位置関係に保つことが容易となり、ヒータ線が検知線に与える検知特性への影響を一定にすることができるため、正確な検知が可能となる。
また、基材1の同一面にヒータ線2と検知線3を配設しているため、座席への装着時に、検知線3がヒータ線2と交差や近接して配置されたり、あるいは、クッションパッドが
発泡弾性体製で荷重により大きく変形するために使用中に位置ずれを生じ、検知線3がヒータ線2と交差や近接して配置されるということがなく、ヒータ線2が検知線3に与える検知特性への影響を一定にすることができるため、正確な検知が可能となる。
また、基材1を柔軟性のある面状のもの、例えばポリエステル製の不織布で構成しているため、座席に組み込まれた状態で、そこに乗員が着座しても座り心地に違和感がなく、快適である。
なお、ヒータ線2は面状発熱体としての制御回路(図示せず)に接続され、ヒータ線を発熱させるための電力(電流)が供給される。一方、検知線3は乗員検知装置としての制御回路(図示せず)に接続され、各々適切に制御されるように構成する。
また、検知線3は、この検知線3に高周波信号を供給し、座席の状態に応じた反射波信号を取り込んで乗員を検知することができる乗員検知装置の検知コイルとして使用してもよいし、静電容量の変化によって乗員を検知することができる乗員検知装置のアンテナとして使用してもよく、様々な乗員検知装置の検知線3として使用可能である。
なお、ヒータ線2と検知線3を縫製により基材1上に配設したが、ヒータ線2、検知線3の外皮を熱溶着が可能な材料で覆うことにより、基材1上に熱溶着で配設しても構わない。基材1の同一面にヒータ線2と検知線3を構成するので、熱溶着方式でも容易に配設可能である。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図1を参照して説明する。
第1の実施の形態との相違点はヒータ線2と検知線3とが同一材料の線で構成されている点である。ここで言う同一材料の線とは、単に材料組成が同一であると言う広い意味ではなく、材料組成、線径、より線や編組線であればその本数に至るまで同一であり、例えば一続きの1本の線のようなものである。
上記構成により、生産時にヒータ線2と検知線3とを取り違えたりとの誤って配設することがないばかりか、縫製においてヘッドがひとつだけしかない縫製機を用いることができるため、ヒータ線2(あるいは検知線3)となる部分を基材1に縫製した後、そのままの状態でもう一方の検知線3(あるいはヒータ線2)となる部分を基材1の同一面に縫製することが可能で、大量に生産してもヒータ線2と検知線3を一定の位置関係に保つことが容易となり、ヒータ線2が検知線3に与える検知特性への影響を一定にすることができるため、正確な検知が可能となる。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態を図4を参照して説明する。
図4は本発明の第3の実施の形態における検知線付き面状発熱体の仕掛り図である。
第2の実施の形態との基本的な構成に相違点はないが、ヒータ線2と検知線3が同じ線(つまり、本願発明における「同一材料の線」であり、長さは異なっていても構わない同一の線)であることを利用して、基材1上の配設開始点6から基材面に配設していき、配設開始点6の近傍で折り返し、再び配設開始点6近傍の終了点7に戻る配設を行い、その後、配設開始点6、折り返した部分8、終了点7の3箇所を含む基材部分を切り落として、ヒータ線2および検知線3を配設した態様、つまり、ヒータ線2と検知線3を1本の線として一筆書きができる状態で連続的に基材1上に縫製してから、ヒータ線2用と検知線
3用として図の切断線9で切断して使用することが可能になり、ヒータ線2を配設してから、検知線3を配設する場合に生じるずれなどがなく、ヒータ線2と検知線3を一定の位置関係に配設することが容易になることにより、ヒータ線2が検知線3に与える検知特性への影響を一定にすることができるため、正確な検知が可能となる。
なお、図4においては配設開始点6から配設した線が内側で、折り返して終了点7に向かって配設した線が外側となるように説明したが、配設開始点6が外側で、終了点7が内側であっても同様に実施できることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる検知線付き面状発熱体は、自動車、航空機、電車などの座席に配設され、発熱することにより寒い季節にでも使用者が快適に着座することが可能である上、正確な乗員検知が可能であるため、乗員がいない際の不必要な装置の自動的な電源OFFや、乗員がいる際の必要な装置の自動的な電源ONを可能にすることができる。
本発明の第1の実施の形態、第2の実施の形態における検知線付き面状発熱体の外観図 図1のA部あるいはB部の詳細図 図1のA部あるいはB部の裏面詳細図 本発明の第3の実施の形態における検知線付き面状発熱体の仕掛り図
符号の説明
1 基材
2 ヒータ線
3 検知線
4 上糸
5 下糸
6 配設開始点
7 終了点
8 折り返した部分
9 切断線

Claims (1)

  1. 面状の基材と、ヒータ線と、乗員を検知するための検知線とを備え、前記面状の基材の同一面上に、同一材料線で構成された前記ヒータ線と前記検知線を配設した検知線付き面状発熱体の製造方法であって、
    前記ヒータ線と前記検知線とを面状の基材上に配設する際に、前記ヒータ線および前記検知線となる一条の電線を用い、前記面状の基材上の配設開始点から基材面に配設していき、前記配設開始点の近傍で折り返し、再び前記配設開始点近傍の終了点に戻る配設を行い、その後、前記配設開始点、前記折り返した部分、前記終了点の3箇所を含む前記面状の基材を切り落として、ヒータ線および検知線を配設する、検知線付き面状発熱体の製造方法。
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