JP4639112B2 - リモートコピートポロジチェック方法 - Google Patents

リモートコピートポロジチェック方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータシステムにおけるリモートコピーに関する。
近年、企業等の業務がコンピュータシステムに依存するようになり、このようなコンピュータシステムが管理するデータの重要性が増大している。このため、データを格納するストレージシステムに対しては、システム障害や災害等が発生してもデータを喪失せず、システムの運用を継続することができるよう、高い可用性が要求されるようになった。
この要求に応えるための手段の一つとして、相互に接続された二つ以上のストレージシステムに同一のデータを格納するリモートコピー技術が提案されている。リモートコピー技術によれば、一つのストレージシステムのボリュームのデータが更新されると、更新されたデータが、そのストレージシステムに接続された他のストレージシステムのボリュームにコピー(複写)される。その結果、一つのボリュームにおけるデータの更新が他のボリュームに反映され、これらのボリュームに格納されたデータの同一性が確保される。このため、システム障害や災害によって一つのボリュームを使用できなくなった場合も、他のボリュームを使用することによって、データ喪失やシステム停止を防ぐことができる。
リモートコピーの接続形態(トポロジ)は、当初は、コピー元とコピー先の二つのボリュームのみからなる単純なものであった。しかし、最近では、より高度な可用性を実現するため、三つ以上のボリュームからなる複雑なトポロジも提案されている。このようなトポロジの代表的なものは、いわゆるマルチターゲット型及びカスケード型のトポロジである。マルチターゲット型とは、一つのコピー元ボリュームが複数のコピー先ボリュームとペアを構成する形態である(例えば、特許文献1参照)。ここで、ペアとは、コピー元のボリュームとコピー先のボリュームとの組である。一方、カスケード型とは、複数のペアが直列に連結された形態である(例えば、特許文献2参照)。これらを組み合わせることによって、さらに複雑なトポロジを実現することもできる。
特開2003−122509号公報 米国特許第6209002号明細書
カスケード型のトポロジを適用すると、複数のボリュームを円環状に接続するようなペアを形成することもできる。しかし、この場合、更新されたデータが円環状に接続された複数のボリュームを何度も循環することになる。このような循環は、可用性の向上に寄与しないばかりか、コンピュータシステムの資源を浪費し、システム性能を低下させる。
このため、システム管理者は、ペアを形成する際に、そのペアを形成することによってペアの円環が形成されないことを確認する必要がある。しかし、上記のカスケード型及びマルチターゲット型を組み合わせた複雑なトポロジが実現すると、トポロジの全体を把握することが困難になり、システム管理者の負担が増大する。また、システム管理者が誤って円環状のペア形成を指示することも想定される。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、円環状のペア形成を防止するためのコンピュータシステムの管理方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の論理ボリュームを含むコンピュータシステムにおいて、前記論理ボリュームのリモートコピーペアの形成を制御する方法であって、前記リモートコピーペアを形成する要求を受け付け、当該要求されたリモートコピーペアの形成を実行することによって前記リモートコピーペアの円環が形成されるか否かを判定し、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定された場合に、前記要求されたリモートコピーペアの形成を実行することを特徴とする。
本発明によれば、コンピュータシステム上に、リモートコピーによる円環状のペアが形成されることを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態のコンピュータシステムは、複数のストレージシステム100、一つのホスト120及びこれらを相互に接続するネットワーク130によって構成される。
ストレージシステム100は、ホスト120にデータの記憶領域を提供する記憶装置である。本実施の形態のストレージシステム100は、複数のディスクドライブによって構成されるディスクアレイ装置であってもよい。ストレージシステム100の構成については、後で詳細に説明する(図2参照)。
本実施の形態のコンピュータシステムは、任意の数のストレージシステム100を含む。図1には、四つのストレージシステム100を示す。
各ストレージシステム100は、ストレージシステム番号によって識別される。図1の各ストレージシステム100のストレージシステム番号は、括弧内に示すように、それぞれ、「#10」、「#11」、「#20」及び「#22」である。
各ストレージシステム100の記憶領域は、任意の数の論理ボリューム(VOL)110として管理される。各VOL110は、ホスト120によって一つの論理的なディスクドライブとして認識される。
各VOL110は、VOL番号によって識別される。図1の例では、括弧内に示すように、ストレージシステム100「#10」内のVOL110のうちの一つのVOL番号が「0001」である。ストレージシステム100「#11」内のVOL110のうちの一つのVOL番号が「FFA0」である。ストレージシステム100「#20」内のVOL110のうちの一つのVOL番号が「0003」である。ストレージシステム100「#22」内のVOL110のうちの一つのVOL番号が「0002」である。
本実施の形態では、任意の二つのVOL110がリモートコピーペア(以下、単に「ペア」と記載する)を構成することができる。
リモートコピーとは、災害等によるデータの消失を防ぐため、一つのVOL110に格納されたデータを物理的に離れた別のVOL110にコピー(複写)して、それらの二つのVOL110に同一のデータを格納する技術である。コピー元のVOL110が正VOL、コピー先のVOL110が副VOLと呼ばれる。
図1には、ペアを矢印によって示す。矢印の元のVOL110が正VOL、矢印の先のVOL110が副VOLである。図1の例では、VOL110「0001」及び「FFA0」が一つのペアを構成し、VOL110「FFA0」及び「0002」が別のペアを構成する。この場合、VOL110「0001」に格納されたデータは、ネットワーク130を介してVOL110「FFA0」にコピーされて格納され、さらに、VOL110「FFA0」からVOL110「0002」にコピーされて格納される。このように複数のペアが直列に連結された構成は、カスケード構成と呼ばれる。
なお、以下の説明において、カスケード構成のペアの正側のVOL110を「上位」、副側のVOL110を「下位」と表現する。例えば、図1において、VOL110「0002」は、VOL110「0001」の下位のVOL110である。
ホスト120は、ストレージシステム100を管理するコンピュータである。ホスト120は、一つ以上の命令プロセッサ(IP)121、主記憶装置(MS)122及び一つ以上の入出力ポート(IOP)126によって構成される。
IP121は、MS122に格納されたプログラムを実行するプロセッサである。
MS122は、例えば、半導体メモリである。MS122には、IP121によって実行されるプログラム及びそのプログラムの実行の際に参照される情報が格納される。本実施の形態のMS122は、少なくとも、コマンド受付プログラム123、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125が格納される。これらのプログラム等は、VOL110のペア形成のために使用される。ペア形成とは、任意の二つのVOL110を新たなペアとする処理である。これらのプログラム等については、後で詳細に説明する。MS122には、他のプログラム(例えば、ホスト120がストレージシステム100を使用してユーザに業務を提供するアプリケーションプログラム)等が格納されてもよい。
IOP126は、ホスト120をネットワーク130に接続するインターフェースである。ホスト120は、IOP126及びネットワーク130を介してストレージシステム100と通信する。
本実施の形態のコンピュータシステムは、ストレージシステム100を使用してユーザに業務を提供する他のホスト(図示省略)を含んでもよい。ただし、それらのホストは、図1のホスト120と異なり、コマンド受付プログラム123、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を持たない。したがって、本実施の形態では、一つのホスト120のみがストレージシステム100にペア形成を指示することができる。
ネットワーク130は、ホスト120及び複数のストレージシステム100間の通信を媒介するネットワークである。本実施の形態のネットワーク130は、例えば、ストレージエリアネットワーク(SAN)、IP−SAN等であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態のストレージシステム100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のストレージシステム100は、一つ以上のホストアダプタ201、一つ以上のプロセッサ202、メモリ203及び一つ以上のディスクドライブ206によって構成される。
ホストアダプタ201は、ネットワーク130に接続され、他のストレージシステム100又はホスト120と通信するインターフェースである。
プロセッサ202は、メモリ203に格納されたプログラムを実行する。
メモリ203は、例えば、半導体メモリであり、プロセッサ202によって実行されるプログラム等が格納される。本実施の形態のメモリ203には、少なくとも、リモートコピー制御プログラム204及びペア情報テーブル205が格納される。これらのプログラム等については、後で詳細に説明する。
ディスクドライブ206は、例えば、データを格納するハードディスクドライブである。
次に、各ストレージシステム100のメモリ203に格納されるペア情報テーブル205について説明する。各ストレージシステム100のペア情報テーブル205には、そのストレージシステム100のVOL110が属するペアに関する情報が格納される。
図3は、本発明の第1の実施の形態のストレージシステム100「#10」のペア情報テーブル205の説明図である。
ストレージシステム100「#10」のペア情報テーブル205には、ストレージシステム100「#10」内のVOL110が属するペアの正VOLに関する情報(正VOL情報310)及び副VOLに関する情報(副VOL情報320)が格納される。正VOL情報310は、各正VOLが格納されるストレージシステム番号311及びその正VOLのVOL番号312からなる。同様に、副VOL情報320は、各副VOLが格納されるストレージシステム番号321及びその副VOLのVOL番号322からなる。一つのペアが、ペア情報テーブル205の一つの行(エントリ)に対応する。
図1に示すように、ストレージシステム100「#10」のVOL110「0001」は、一つのペアに属する。行301は、そのペアに対応する。そのペアの正VOLは、当該VOL110「0001」であり、副VOLは、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」である。このため、正VOL情報310のストレージシステム番号311には「#10」、VOL番号312には「0001」が格納される。同様に、副VOL情報320のストレージシステム番号321には「#11」、VOL番号322には「FFA0」が格納される。
図4は、本発明の第1の実施の形態のストレージシステム100「#11」のペア情報テーブル205の説明図である。
図1に示すように、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」は、二つのペアに属する。その一つは、ストレージシステム100「#10」のVOL110「0001」を正VOLとし、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」を副VOLとするペアである。このペアが、行401に対応する。このため、行401において、正VOL情報310のストレージシステム番号311には「#10」、VOL番号312には「0001」が格納される。一方、副VOL情報320のストレージシステム番号321には「#11」、VOL番号322には「FFA0」が格納される。
VOL110「FFA0」が属するもう一つのペアは、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」を正VOLとし、ストレージシステム100「#22」のVOL110「0002」を副VOLとするペアである。このペアが、行402に対応する。このため、行402において、正VOL情報310のストレージシステム番号311には「#11」、VOL番号312には「FFA0」が格納される。一方、副VOL情報320のストレージシステム番号321には「#22」、VOL番号322には「0002」が格納される。
図5は、本発明の第1の実施の形態のストレージシステム100「#22」のペア情報テーブル205の説明図である。
図1に示すように、ストレージシステム100「#22」のVOL110「0002」は、一つのペアに属する。そのペアは、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」を正VOLとし、ストレージシステム100「#22」のVOL110「0002」を副VOLとするペアである。このペアが、行501に対応する。このため、行501において、正VOL情報310のストレージシステム番号311には「#11」、VOL番号312には「FFA0」が格納される。一方、副VOL情報320のストレージシステム番号321には「#22」、VOL番号322には「0002」が格納される。
次に、ホスト120のMS122に格納されるトポロジ情報テーブル125について説明する。トポロジ情報テーブル125には、そのホスト120が管理するストレージシステム100に形成された全てのペアの接続形態(トポロジ)に関する情報が格納される。
図6は、本発明の第1の実施の形態のトポロジ情報テーブル125の説明図である。
図1に示すように、本実施の形態のホスト120は、少なくとも、四つのストレージシステム100を管理する。トポロジ情報テーブル125には、これらのストレージシステム100内に形成されたペアの正VOLに関する情報(正VOL情報610)及び副VOLに関する情報(副VOL情報620)が格納される。正VOL情報610は、各正VOLが格納されるストレージシステム番号611及びその正VOLのVOL番号612からなる。同様に、副VOL情報620は、各副VOLが格納されるストレージシステム番号621及びその副VOLのVOL番号622からなる。一つのペアが、トポロジ情報テーブル125の一つの行(エントリ)に対応する。
図1の例では、ホスト120が管理するストレージシステム100に二つのペアが形成されている。その一つは、ストレージシステム100「#10」のVOL110「0001」を正VOLとし、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」を副VOLとするペアである。このペアが、行601に対応する。このため、行601において、正VOL情報610のストレージシステム番号611には「#10」、VOL番号612には「0001」が格納される。一方、副VOL情報620のストレージシステム番号621には「#11」、VOL番号622には「FFA0」が格納される。
もう一つのペアは、ストレージシステム100「#11」のVOL110「FFA0」を正VOLとし、ストレージシステム100「#22」のVOL110「0002」を副VOLとするペアである。このペアが、行602に対応する。このため、行602において、正VOL情報610のストレージシステム番号611には「#11」、VOL番号612には「FFA0」が格納される。一方、副VOL情報620のストレージシステム番号621には「#22」、VOL番号622には「0002」が格納される。
次に、各プログラムが実行する処理について説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態のコマンド受付処理のフローチャートである。
コマンド受付処理は、ホスト120がシステム管理者等から新たなペアの形成を要求するペア形成コマンドを受け付けて、要求された新たなペアの形成をストレージシステム100に指示する処理であり、コマンド受付プログラム123によって実行される。
ホスト120がシステム管理者等からペア形成コマンドを受信すると、コマンド受付プログラム123は、コマンド受付処理を開始する(701)。このとき、受け付けたペア形成コマンドには、少なくとも、システム管理者等が新たに形成しようとするペアの正VOLのストレージシステム番号及びVOL番号、並びに、そのペアの副VOLのストレージシステム番号及びVOL番号が含まれる。以下、これらの情報を「受け付けたペア情報」と記載する。
次に、コマンド受付プログラム123は、トポロジ情報作成プログラム124を呼び出し、トポロジ情報作成処理を実行させる(702)。
トポロジ情報作成処理は、新たに形成されるペアのトポロジ情報を作製してトポロジ情報テーブル125に格納する処理である。さらに、トポロジ情報作成処理において、円環チェックが実行される。円環チェックとは、要求されたペア形成を実行した結果、ペアの円環が形成されるか否かを判定する処理である。
例えば、図1のコンピュータシステムでは、VOL110「0001」とVOL110「FFA0」とによるペアが形成されている。さらに、VOL110「FFA0」とVOL110「0002」によるペアが形成されている。このとき、VOL110「0002」を正VOLとし、VOL110「0001」を副VOLとするペアを新たに形成すると、新たなペアと既に形成されている二つのペアとによってペアの円環が形成される。
この場合、例えばVOL110「0001」のデータが更新されると、更新されたデータは、VOL110「0001」からVOL110「FFA0」にコピーされ、VOL110「FFA0」からVOL110「0002」にコピーされ、VOL110「0002」からVOL110「0001」にコピーされ、再び、VOL110「0001」からVOL110「FFA0」にコピーされる。このように、更新されたデータがペアの円環を何度も循環する。
本発明は、このようなペアの円環の形成を回避することを目的とする。
トポロジ情報作成処理の具体的な手順については、後で詳細に説明する(図8及び図9参照)。
次に、コマンド受付プログラム123は、トポロジ情報作成処理が正常終了したか否かを判定する(703)。
ステップ703において、トポロジ情報作成処理が正常終了したと判定された場合、ペアの円環が形成されないため、要求されたペア形成を実行することができる。このため、コマンド受付プログラム123は、ストレージシステム100にペア形成を指示する(704)。
具体的には、受け付けたペア情報に含まれる正VOLを格納するストレージシステム100(正ストレージシステム)に、受け付けたペア情報と共に、ペア形成の指示を通知する。この指示を受けた正ストレージシステム100のリモートコピー制御プログラム204は、受け付けたペア情報に従ってペア情報テーブル205を更新する。さらにそのリモートコピー制御プログラム204は、受け付けたペア情報とペア形成の指示を、受け付けたペア情報に含まれる副VOLを格納するストレージシステム100(副ストレージシステム)に通知する。この指示を受けた副ストレージシステム100のリモートコピー制御プログラム204は、受け付けたペア情報に従ってペア情報テーブル205を更新する。その結果、正VOLと副VOLの間に要求された新たなペアが形成される。
一方、ステップ703において、トポロジ情報作成処理が正常終了しなかった(すなわち、異常終了した)と判定された場合、ペアの円環が形成されるため、要求されたペア形成を実行することができない。このため、コマンド受付プログラム123は、ペア形成コマンドを拒否する(705)。その結果、要求されたペアは形成されない。
ステップ704又は705が終了すると、コマンド受付処理が終了する(706)。
図8は、本発明の第1の実施の形態のトポロジ情報作成処理のフローチャートである。
トポロジ情報作成処理は、トポロジ情報作成プログラム124が新たに形成されるペアのトポロジ情報を作成してトポロジ情報テーブル125に格納する処理である。
図7のステップ702において呼び出されることによって、トポロジ情報作成プログラム124がトポロジ情報作成処理を開始する(801)。
最初に、トポロジ情報作成プログラム124は、受け付けたペア情報をトポロジ情報テーブル125に追加する(802)。
次に、トポロジ情報作成プログラム124は、円環チェックを実行する(803)。円環チェックの手順については、後で詳細に説明する(図9参照)。
次に、トポロジ情報作成プログラム124は、円環チェックの結果を参照して、ペアの円環が形成されるか否かを判定する(804)。
ステップ804において、ペアの円環が形成されると判定された場合、要求されたペア形成を実行しない。このため、トポロジ情報作成プログラム124は、ステップ802において追加された、受け付けたペア情報を、トポロジ情報テーブル125から削除する(805)。そして、トポロジ情報作成処理が異常終了する(807)。
一方、ステップ804において、ペアの円環が形成されないと判定された場合、要求されたペア形成を実行するため、トポロジ情報作成処理が正常終了する(806)。
図9は、本発明の第1の実施の形態の円環チェックのフローチャートである。
図8のステップ803において円環チェックが開始されると(901)、トポロジ情報作成プログラム124は、受け付けたペア情報の副VOLをカレントVOLとする(902)。
次に、トポロジ情報作成プログラム124は、トポロジ情報テーブル125を参照して、カレントVOLを正VOLとするエントリがあるか否かを判定する(903)。エントリとは、トポロジ情報テーブル125の行に相当する。具体的には、トポロジ情報作成プログラム124は、カレントVOLのストレージシステム番号及びVOL番号の組とおなじものがトポロジ情報テーブル125の正VOL情報610のストレージシステム番号611及びVOL番号612の中にある場合、カレントVOLを正VOLとするエントリがあると判定する。
ステップ903において、カレントVOLを正VOLとするエントリがないと判定された場合、カレントVOLが、既に形成されている他のペアの正VOLになっていない。カレントVOLは、新たに形成されるペアの副VOL又はその副VOLの下位のVOL110である。したがって、この場合、新たに形成されるペアの副VOLの下位に、新たに形成されるペアの正VOLがない。言い換えると、新たに形成されるペアが既に形成されている他のペアと共に円環を形成する可能性がない。このため、トポロジ情報作成プログラム124は、ペアが円環を形成しないと判定して(904)、円環チェックを正常終了する(905)。
一方、ステップ903において、カレントVOLを正VOLとするエントリがあると判定された場合、カレントVOLが、既に形成されている他のペアの正VOLになっている。この場合、新たに形成されるペアが既に形成されている他のペアと共に円環を形成する可能性がある。具体的には、新たに形成されるペアの副VOLの下位に、新たに形成されるペアの正VOLがある場合、ペアの円環が形成される。このため、トポロジ情報作成プログラム124は、ステップ903において検出されたエントリ(すなわち、カレントVOLを正VOLとするエントリ)の副VOLに、受け付けたペア情報の正VOLと等しいものがあるか否かを判定する(906)。
ステップ906において、受け付けたペア情報の正VOLと等しいものがあると判定された場合、新たに形成されるペアの副VOLの下位に、新たに形成されるペアの正VOLがある。このため、ペアが円環を形成すると判定して(907)、円環チェックを異常終了する(909)。
一方、ステップ906において、受け付けたペア情報の正VOLと等しいものがあると判定された場合も、ステップ903において検出されたエントリの副VOLのさらに下位に、新たに形成されるペアの正VOLがある場合がある。このため、ステップ903において検出されたエントリの副VOLをカレントVOLとして、ステップ903に戻る。そして、そのカレントVOLのさらに下位に、新たに形成されるペアの正VOLがあるか否かが判定される(903、906等)。
図10は、本発明の第1の実施の形態において、ペアの円環が形成される場合のトポロジ情報テーブル125の例の説明図である。
図10は、図1においてVOL110「0002」を正VOL、VOL110「0001」を副VOLとする新たなペアを形成するペア形成コマンドを、ホスト120が受け付けた時のトポロジ情報テーブル125を示す。
図1において、ホスト120がペア形成コマンドを受け付ける前、各ストレージシステム110のペア情報テーブル205の内容は、図3から図5に示す通りである。また、このときのホスト120のトポロジ情報テーブル125の内容は、図6に示す通りである。
ホスト120は、ペア形成コマンドを受け付けると、コマンド受付プログラム123にコマンド受付処理を実行させる(図7)。このとき、受け付けたペア情報には、新たに形成されるペアの正VOLのストレージシステム番号「#22」、VOL番号「0002」、副VOLのストレージシステム番号「#10」、VOL番号「0001」が含まれる。
次に、トポロジ情報作成処理が開始される(702、図8)。そして、受け付けたペア情報がトポロジ情報テーブル125に追加される。このときのトポロジ情報テーブル125を図10に示す。正VOL情報610として、ストレージシステム番号611「#22」及びVOL番号612「0002」が格納され、副VOL情報620として、ストレージシステム番号621「#10」及びVOL番号622「0001」が格納される(行603)。
次に、円環チェックが開始される(803、図9)。このとき、ストレージシステム100「#10」のVOL「0001」がカレントVOLである(902)。
図10の行601が、カレントVOLを正VOLとするエントリであるが(903)、行601の副VOL情報620が、受け付けたペア情報の正VOLと一致しないため(906)、行601の副VOLを新たなカレントVOLとする(908)。
このとき、行602が、カレントVOLを正VOLとするエントリであり(903)、行602の副VOL情報620が、受け付けたペア情報の正VOLと一致する(906)。このため、ペアの円環が形成されると判定されて(907)、円環チェックが異常終了する(909)。
その結果、トポロジ情報テーブル125から行603が削除され(805)、ペア形成コマンドが拒否されて(705)、コマンド受付処理が終了する(706)。
上記の本実施の形態では、一つのホスト120のみが、コマンド受付プログラム123、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を有する(図1)。しかし、複数のホストがコマンド受付プログラム123を有しても、本実施の形態を実現することができる。
図11は、本発明の第1の実施の形態において、複数のホストがコマンド受付プログラム123を有するコンピュータシステムの構成のブロック図である。
図11のコンピュータシステムは、三つのストレージシステム100と、各ストレージシステムと接続された三つのホストによって構成される。
三つのストレージシステム100は、ストレージネットワーク1130によって相互に接続される。ストレージネットワーク1130は、例えば、SANである。各ストレージシステム100の構成は、図2に示す通りである。ただし、複数のホストアダプタ201のうち一つがホストに接続され、別の一つがストレージネットワーク1130に接続される。
三つのホストは、ホストネットワーク1120によって相互に接続される。ホストネットワーク1120は、例えば、LAN等のIPネットワークである。
三つのホストのうち一つは、コマンド受付プログラム123、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を有するホスト120である(図11のホストA)。ホスト120の構成は、図1に示す通りである。一方、三つのホストのうち残りの二つは、コマンド受付プログラム123を有し、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を有しないホスト1110である(図11のホストB及びホストC)。ホスト1110のハードウエア構成はホスト120と同様であるが、MS122にはトポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125が格納されていない。
各ホスト120等のコマンド受付プログラム123は、そのホスト120等に接続されたストレージシステム100に対して、そのストレージシステム100内のVOL110を正VOLとするペアを形成するペア形成指示を発行することができる。
ホスト120及びホスト1110のコマンド受付プログラム123は、図7に示すコマンド受付処理を実行する。
ただし、ホスト1110のコマンド受付プログラム123は、ステップ702(図7)において、ホストネットワーク1120を介して、ホスト120のトポロジ情報作成プログラム124を呼び出し、トポロジ情報作成処理(図8、図9)を実行させる。そして、円環が形成されないと判定された場合のみ、ペアを形成することができる。
図11には、三つのホストのみを示したが、本実施の形態は、任意の数のホストを備えてもよい。ただし、複数のホストうちトポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を有するホスト120は必ず一つのみであり、残りの全てのホストは、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125を有しないホスト1110である。
以上の本発明の第1の実施の形態によれば、一つのコンピュータシステム内に形成された全てのペアのトポロジ情報が、一つのトポロジ情報テーブルに格納される。そして、新たなペアの形成を要求するペア形成コマンドを受けたホスト120等は、トポロジ情報を参照して、要求されたペアによって円環が形成されるか否かを判定する。そして、円環が形成されない場合に限り、要求されたペアを形成する。その結果、システム管理者が全てのペアの情報を把握していない場合でも、円環状のペアの形成を防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施の形態では、ホスト120がトポロジ情報を保持し、ペアの円環が形成されるか否かを判定する。しかし、本実施の形態(第2の実施の形態)では、各ホストはトポロジ情報を保持せず、ペアの円環が形成されるか否かを判定しない。代わりに、各ストレージシステムが、ペアの円環が形成される可能性があるか否かを判定し、その可能性があると判定された場合にはペアの形成を拒否する。以下の本実施の形態において、本発明の第1の実施の形態(図1から図11参照)と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図12は、本発明の第2の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態のコンピュータシステムは、ストレージネットワーク1130によって相互に接続された複数のストレージシステム1210及び各ストレージシステム1210と接続された複数のホスト1220によって構成される。図12には、四つのストレージシステム1210及び各ストレージシステム1210に一つずつ接続されたホスト1220を示すが、本実施の形態のコンピュータシステムは、さらに多くのストレージシステム1210及びホスト1220を含んでもよい。
各ストレージシステム1210の構成については、後で詳細に説明する(図13参照)。各ストレージシステム1210は、第1の実施の形態のストレージシステム100と同様、一つ以上のVOL110を備える。これらのVOL110は、第1の実施の形態と同様のペアを構成している。
各ホスト1220のハードウエア構成は、第1の実施の形態のホスト120と同様であるが(図1参照)、各ホスト1220のMS122にはコマンド受付プログラム1221が格納され、トポロジ情報作成プログラム124及びトポロジ情報テーブル125が格納されていない。
コマンド受付プログラム1221は、システム管理者又はユーザ等から新たなペアの形成を要求するペア形成コマンドを受け付けて、要求されたペアの形成をストレージシステム1210に指示するプログラムである。このとき発行されるペア形成指示には、要求されたペア(すなわち、これから作成されるペア)の正VOLが格納されるストレージシステム番号、その正VOLのVOL番号、要求されたペアの副VOLが格納されるストレージシステム番号、及び、その副VOLのVOL番号が含まれる。ペア形成指示は、ホスト1220から、要求されたペアの正VOLが格納されるストレージシステム1210に発行される。
図13は、本発明の第2の実施の形態のストレージシステム1210の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のストレージシステム1210は、一つ以上のホストアダプタ201、一つ以上のプロセッサ202、メモリ1301及び一つ以上のディスクドライブ206によって構成される。これらのうち、ホストアダプタ201、プロセッサ202及びディスクドライブ206については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
メモリ1301は、例えば、半導体メモリであり、プロセッサ202によって実行されるプログラム等が格納される。本実施の形態のメモリ1301には、少なくとも、リモートコピー制御プログラム1302、ペア形成処理プログラム1303及びペア情報テーブル205が格納される。
ペア情報テーブル205については、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。図12に示すペアが形成されている場合、各ストレージシステム1210のペア情報テーブル205の内容は、図3から図5に示す通りである。
リモートコピー制御プログラム1302及びペア形成処理プログラム1303については、後で詳細に説明する。
図14は、本発明の第2の実施の形態のリモートコピー制御処理のフローチャートである。
リモートコピー制御処理は、ストレージシステム1210がホスト1220又は他のストレージシステム1210からペア形成等の指示を受けたときに、リモートコピー制御プログラム1302によって実行される。以下、ストレージシステム1210がペア形成指示を受けたときの処理を説明する。その他の指示を受けたときは、説明を省略するが、リモートコピー制御プログラム1302はその指示された処理を実行する。
リモートコピー制御処理が開始され(1401)、ペア形成指示を受け付けると(1402)、リモートコピー制御プログラム1302は、受け付けたペア形成指示がホスト1220から発行されたか否かを判定する(1403)。
ステップ1403において、受け付けたペア形成指示がホスト1220から発行されたと判定された場合、そのペア形成指示を受け付けたストレージシステム1210は、正ストレージシステムである。すなわち、そのペア形成指示を受け付けたストレージシステムには、要求されたペアの正VOLとなるべきVOL110が格納されている。このため、リモートコピー制御プログラム1302は、ペア形成処理プログラム1303を呼び出して、正ストレージシステムのペア形成処理を実行させる(1404)。正ストレージシステムのペア形成処理については、後で詳細に説明する(図15参照)。
一方、ステップ1403において、受け付けたペア形成指示がホスト1220から発行されていないと判定された場合、そのペア形成指示は、他のストレージシステム1210から発行されている。この場合、そのペア形成指示を受け付けたストレージシステム1210は、副ストレージシステムである。すなわち、そのペア形成指示を受け付けたストレージシステムには、要求されたペアの副VOLとなるべきVOL110が格納されている。このため、リモートコピー制御プログラム1302は、ペア形成処理プログラム1303を呼び出して、副ストレージシステムのペア形成処理を実行させる(1405)。副ストレージシステムのペア形成処理については、後で詳細に説明する(図16参照)。
ステップ1404又はステップ1405が終了すると、リモートコピー制御処理が終了する(1406)。
次に、ペア形成処理プログラム1303の動作について、図15及び図16を参照して説明する。ペア形成処理プログラム1303は、要求されたペア形成を実行することによってペアの円環が形成される可能性があるか否かを判定し、その可能性がない場合のみ、要求されたペア形成を実行する。具体的には、受け付けたペア情報の正VOLが、既に形成されているペアの副VOLであり、かつ、受け付けたペア情報の副VOLが、既に形成されているペアの正VOLである場合、ペアの円環が形成される可能性があると判定され、要求されたペア形成が実行されない。それ以外の場合には、ペアの円環が形成される可能性がないと判定され、要求されたペア形成が実行される。
図15は、本発明の第2の実施の形態の正ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。
正ストレージシステムのペア形成処理は、リモートコピー制御プログラム1302によって呼び出されたペア形成処理プログラム1303によって実行される(図14のステップ1404)。
ペア形成処理プログラム1303は、正ストレージシステムのペア形成処理を開始すると(1501)、受け付けたペア情報の正VOLが、既に形成されている他のペアの副VOLであるか否かを判定する(1502)。具体的には、ペア形成処理プログラム1303は、ペア情報テーブル205を参照する。そして、受け付けたペア情報に含まれる正VOLの情報と一致する副VOL情報320が存在する場合、受け付けたペア情報の正VOLが既に形成されている他のペアの副VOLであると判定する。
ステップ1502において、受け付けたペア情報の正VOLが既に形成されている他のペアの副VOLでないと判定された場合、要求されたペア形成を実行することによってペアの円環が形成される可能性がない。このため、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成許可を示すパラメータ(図示省略)を設定して(1503)、受け付けたペア情報の副VOLを格納する副ストレージシステムにペア形成指示を発行する(1504)。
ステップ1503で設定されたパラメータは、ステップ1504において副ストレージシステムに発行されるペア形成指示に付与される。
一方、ステップ1502において、受け付けたペア情報の正VOLが既に形成されている他のペアの副VOLであると判定された場合、この時点では、ペアの円環が形成される可能性がないと判定することができない。このため、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成許可を示すパラメータを設定せずに、副ストレージシステムにペア形成指示を発行する(1504)。
ステップ1504のペア形成指示を受け付けた副ストレージシステムが実行する処理については、後で詳細に説明する(図16)。
次に、ペア形成処理プログラム1303は、副ストレージシステムからの応答を参照し、応答がペア形成拒否であるか否かを判定する(1505)。
ステップ1505において、応答がペア形成拒否であると判定された場合、要求されたペア形成を実行することができない。このため、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成失敗をホスト1220に応答して(1506)、処理を終了する(1509)。
一方、ステップ1505において、応答がペア形成拒否でないと判定された場合、要求されたペア形成を実行することができる。このため、ペア形成処理プログラム1303は、ペア情報テーブル205を更新する(1507)。具体的には、ペア形成処理プログラム1303は、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加する。その結果、要求されたペアが形成される。
次に、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成成功をホスト1220に応答して(1508)、処理を終了する(1509)。
図16は、本発明の第2の実施の形態の副ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。
副ストレージシステムのペア形成処理は、リモートコピー制御プログラム1302によって呼び出されたペア形成処理プログラム1303によって実行される(図14のステップ1405)。具体的には、図15のステップ1504のペア形成指示を受け付けた副ストレージシステムのリモートコピー制御プログラム1302が、リモートコピー制御処理(図14)を実行する。このとき、ステップ1403において、ホスト1220からの指示ではないと判定され、ステップ1405において副ストレージシステムのペア形成処理が呼び出される。
副ストレージシステムのペア形成処理が開始されると(1601)、ペア形成処理プログラム1303は、正ストレージシステムからペア形成を許可されているか否かを判定する(1602)。具体的には、受け付けたペア形成指示に、ペア形成許可を示すパラメータが付与されている場合、正ストレージシステムからペア形成を許可されていると判定される。
ステップ1602において、正ストレージシステムからペア形成を許可されていると判定された場合、ペアの円環が形成される可能性がない。このため、ペア形成処理プログラム1303は、要求されたペア形成を実行する。具体的には、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加する(1604)。そして、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成受付を正ストレージシステムに応答し(1605)、処理を終了する(1607)。
一方、ステップ1602において、正ストレージシステムからペア形成を許可されていないと判定された場合、ペア形成処理プログラム1303は、受け付けたペア情報の副VOLが、既に形成されている他のペアの正VOLであるか否かを判定する(1603)。具体的には、ペア形成処理プログラム1303は、ペア情報テーブル205を参照する。そして、受け付けたペア情報に含まれる副VOLの情報と一致する正VOL情報310が存在する場合、受け付けたペア情報の副VOLが既に形成されている他のペアの正VOLであると判定する。
ステップ1603において、受け付けたペア情報の副VOLが既に形成されている他のペアの正VOLでないと判定された場合、ペアの円環が形成される可能性がない。このため、ステップ1604に進む。
一方、ステップ1603において、受け付けたペア情報の副VOLが既に形成されている他のペアの正VOLであると判定された場合、ペアの円環が形成される可能性がある。このため、ペア形成処理プログラム1303は、ペア形成拒否を正ストレージシステムに応答して(1606)、処理を終了する(1607)。
次に、本発明の第2の実施の形態の具体例を、図12から図16を参照して説明する。
最初に、図12において、ストレージシステム1210「#22」のVOL110「0002」を正VOL、ストレージシステム1210「#10」のVOL110「0001」を副VOLとする新たなペアを形成する場合について説明する。この場合、ホストCのコマンド受付プログラム1221がペア形成要求コマンドを受け付けて、ペア形成指示をストレージシステム1210「#22」に発行する。
ストレージシステム1210「#22」(正ストレージシステム)のリモートコピー制御プログラム1302は、ホストCからのペア形成指示を受け付けたため(1403)、正ストレージシステムのペア形成処理を呼び出す(1404)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1303は、受け付けたペア情報の正VOL(すなわち、VOL110「0002」)が既に形成されている他のペアの副VOLであるため(1502)、副ストレージシステム(すなわち、ストレージシステム1210「#10」)に、ペア形成指示を発行する(1504)。
副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1303は、ペア形成許可がされておらず(1602)、受け付けたペア情報の副VOL(すなわち、VOL110「0001」)が、既に形成されている他のペアの正VOLであるため(1603)、ペア形成拒否を正ストレージシステムに応答する(1606)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1303は、応答がペア形成拒否であるため(1505)、ペア形成失敗をホストCに応答する(1506)。その結果、要求されたペアは形成されない。
次に、図12において、ストレージシステム1210「#22」のVOL110「0002」を正VOL、ストレージシステム1210「#20」のVOL110「0003」を副VOLとする新たなペアを形成する場合について説明する。この場合、副ストレージシステムのペア形成処理のステップ1602までは、上記と同様に処理される。
ステップ1603において、受け付けたペア情報の副VOL(すなわち、VOL110「0003」)が、既に形成されている他のペアの正VOLでない。このため、副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1303は、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加して(1604)、ペア形成受付を正ストレージシステムに応答する(1605)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1303は、応答がペア形成拒否でないため(1505)、ペア情報テーブル205に受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加して(1507)、ペア形成成功をホストCに応答する(1508)。その結果、要求されたペアが形成される。
以上の本発明の第2の実施の形態によれば、新たなペアを形成する指示を受けたストレージシステム1210は、ペア情報テーブル205を参照する。そして、これから形成されるペアの正VOLが、既に形成されている他のペアの副VOLであり、かつ、これから形成されるペアの副VOLが、既に形成されている他のペアの正VOLである場合、ペアの円環が形成される可能性があるため、ペア形成を拒否する。その結果、システム管理者等又はホストのいずれもがペアのトポロジを把握していなくても、円環状のペアの形成を防止することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施の形態(第3の実施の形態)では、第2の実施の形態と同様、各ストレージシステムが、ペアの円環が形成される可能性があるか否かを判定し、その可能性があると判定された場合にはペアの形成を拒否する。具体的には、各VOL110にペアID(後述)が付与され、このペアIDを参照して、ペアの円環が形成される可能性があるか否かが判定される。以下の本実施の形態において、本発明の第1及び第2の実施の形態(図1、図12等参照)と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図17は、本発明の第3の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態のコンピュータシステムは、ストレージネットワーク1130によって相互に接続された複数のストレージシステム1710及び各ストレージシステム1710と接続された複数のホスト1220によって構成される。図17には、四つのストレージシステム1710及び各ストレージシステム1710に一つずつ接続されたホスト1220を示すが、本実施の形態のコンピュータシステムは、さらに多くのストレージシステム1710及びホスト1220を含んでもよい。
各ストレージシステム1710の構成については、後で詳細に説明する(図18参照)。各ストレージシステム1710は、第2の実施の形態のストレージシステム100と同様、一つ以上のVOL110を備える。これらのVOL110のうち、VOL110「0001」、「FFA0」及び「0002」は、第2の実施の形態と同様のペアを構成している。さらに、VOL110「0003」は、図示しない他のVOL110とペアを構成している(図示省略)。本実施の形態では、ペアに属する各VOL110に、ペアID(後述)が付与されている。図17の例では、VOL110「0001」、「FFA0」及び「0002」に、ペアID「foo」が付与され、VOL110「0003」に、ペアID「bar」が付与されている。
各ホスト1220の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図18は、本発明の第3の実施の形態のストレージシステム1710の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のストレージシステム1710は、一つ以上のホストアダプタ201、一つ以上のプロセッサ202、メモリ1801及び一つ以上のディスクドライブ206によって構成される。これらのうち、ホストアダプタ201、プロセッサ202及びディスクドライブ206については、第1及び第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
メモリ1801は、例えば、半導体メモリであり、プロセッサ202によって実行されるプログラム等が格納される。本実施の形態のメモリ1801には、少なくとも、リモートコピー制御プログラム1802、ペア形成処理プログラム1803、ペア情報テーブル205及びVOL情報テーブル1804が格納される。ペア情報テーブル205については、第1及び第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。ペア形成処理プログラム1803及びVOL情報テーブル1804については、後で詳細に説明する。
図19は、本発明の第3の実施の形態のVOL情報テーブル1804の説明図である。
各ストレージシステム1710のVOL情報テーブル1804には、そのストレージシステム1710が備えるVOL110に関する情報が格納される。VOL110がペアに属する場合、VOL情報テーブル1804に格納される情報には、そのペアの識別子(ペアID)が含まれる。
VOL情報テーブル1804は、少なくとも、VOL番号1911、フォーマット1912、容量1913及びペアID1914からなる。VOL情報テーブル1804は、各VOL110に関する他の情報(例えば、そのVOL110が属するペアの状態を示す情報、又は、そのVOL110が正VOLであるか副VOLであるかを示す情報、等)をさらに含んでもよい。VOL情報テーブル1804の一つの行(エントリ)が、一つのVOL110に対応する。
図19は、例として、ストレージシステム1710「#10」のVOL情報テーブル1804を示す。ただし、ストレージシステム1710「#10」内のVOL110のうち、VOL110「0001」に対応するエントリを示し(行1901)、それ以外のエントリは、図示を省略する。
VOL番号1911は、各VOL110を識別するために付与された番号であり、VOL番号312、322、612及び622に対応する。図19の例では、VOL番号1911の値は、VOL110「0001」のVOL番号「0001」である。
フォーマット1912は、各VOL110のフォーマット形式を示す。図19の例では、VOL110「0001」のフォーマット形式1912は「Open−3」である。
容量1913は、各VOL110の記憶容量を示す。図19の例では、VOL110「0001」の容量1913は3GBである。
ペアID1914は、各VOL110が属するペアの識別子である。ペアID1914は、システム管理者又はユーザによって新たなペアが形成されるときに、そのシステム管理者等によって任意の値が設定される。ただし、新たに形成されるペアの正VOLに既にペアID1914が設定されている場合は、その既に設定されている値が新たに形成されるペアのペアID1914となる。ペアID1914の設定については、後で詳細に説明する。
図17に示すように、ストレージシステム1710「#10」のVOL110「0001」は、ペアIDが「foo」であるペアに属する。このため、図19のペアID1914は、「foo」となる。
他のストレージシステム1710のVOL情報テーブル1804については、図示を省略する。ストレージシステム1710「#11」のVOL110「FFA0」に対応するペアID1914は、「foo」である。ストレージシステム1710「#22」のVOL110「0002」に対応するペアID1914は、「foo」である。ストレージシステム1710「#20」のVOL110「0003」に対応するペアID1914は、「bar」である。
なお、いずれのペアにも属さないVOL110のペアID1914は、無効値となる。
本実施の形態のリモートコピー制御処理は、ストレージシステム1710がホスト1220又は他のストレージシステム1710からペア形成等の指示を受けたときに、リモートコピー制御プログラム1802によって実行される。このリモートコピー制御処理は、第2の実施の形態のリモートコピー制御プログラム1302によって実行されるもの(図14参照)と同様であるので、説明を省略する。
ただし、本実施の形態において、新たなペア形成を要求するシステム管理者等は、ペアIDを付与したペア形成コマンドを発行する。このとき、システム管理者等は、任意のペアIDを指定することができる。したがって、本実施の形態において受け付けられるペア形成指示(図14のステップ1402参照)には、このペアIDが含まれている。
図20は、本発明の第3の実施の形態の正ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。
正ストレージシステムのペア形成処理は、リモートコピー制御プログラム1802によって呼び出されたペア形成処理プログラム1803によって実行される(図14のステップ1404)。
ペア形成処理プログラム1803は、正ストレージシステムのペア形成処理を開始すると(2001)、受け付けたペア情報の正VOLにペアIDが登録されているか否かを判定する(2002)。具体的には、ペア形成処理プログラム1803は、VOL情報テーブル1804を参照する。そして、受け付けたペア情報に含まれる正VOLに対応するペアID1914に有効な値が登録されているか否かを判定する。
ステップ2002において、受け付けたペア情報の正VOLにペアIDが登録されていると判定された場合、その正VOLは、既に形成されている他のペアに属する。この場合、ペア形成処理プログラム1803は、既に登録されているペアID1914の値をカレントペアIDとする(2003)。このとき、システム管理者等によって指定されたペアIDは無視される。
一方、ステップ2002において、受け付けたペア情報の正VOLにペアIDが登録されていないと判定された場合、その正VOLは、既に形成されているいずれのペアにも属していない。この場合、ペア形成処理プログラム1803は、ホスト1220から受け付けたペアID(すなわち、システム管理者等によって任意に設定されたペアID)をカレントペアIDとする(2004)。
次に、ペア形成処理プログラム1803は、副ストレージシステムにペア形成指示を発行する(2005)。この指示には、カレントペアIDが付与される。
次に、ペア形成処理プログラム1803は、副ストレージシステムからの応答がペア形成拒否であるか否かを判定する(2006)。
ステップ2006において、応答がペア形成拒否であると判定された場合、要求されたペア形成を実行することができない。このため、ペア形成処理プログラム1803は、ペア形成失敗をホスト1220に応答して(2007)、処理を終了する(2011)。
一方、ステップ2006において、応答がペア形成拒否でないと判定された場合、要求されたペア形成を実行することができる。このため、ペア形成処理プログラム1803は、VOL情報テーブル1804を更新する(2008)。具体的には、ペア形成処理プログラム1803は、受け付けたペア情報の正VOLに対応するVOL情報テーブル1804のペアID1914にカレントペアIDの値を登録する。このとき、更新前に登録されていたペアID1914の値は破棄される。
次に、ペア形成処理プログラム1803は、ペア情報テーブル205を更新する(2009)。具体的には、ペア形成処理プログラム1803は、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加する。その結果、要求されたペアが形成される。
次に、ペア形成処理プログラム1803は、ペア形成成功をホスト1220に応答して(2010)、処理を終了する(2011)。
図21は、本発明の第3の実施の形態の副ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。
副ストレージシステムのペア形成処理は、リモートコピー制御プログラム1802によって呼び出されたペア形成処理プログラム1803によって実行される(図14のステップ1405)。具体的には、図20のステップ2005のペア形成指示を受け付けた副ストレージシステムのリモートコピー制御プログラム1802が、リモートコピー制御処理(図14)を実行する。このとき、ステップ1403において、ホスト1220からの指示ではないと判定され、ステップ1405において副ストレージシステムのペア形成処理が呼び出される。
ペア形成処理プログラム1803は、副ストレージシステムのペア形成処理を開始すると(2101)、受け付けたペア情報の副VOLにペアIDが登録されているか否かを判定する(2102)。具体的には、ペア形成処理プログラム1803は、VOL情報テーブル1804を参照する。そして、受け付けたペア情報に含まれる副VOLに対応するペアID1914に有効な値が登録されているか否かを判定する。
ステップ2102において、受け付けたペア情報の副VOLにペアIDが登録されていないと判定された場合、その副VOLは、既に形成されているいずれのペアにも属していない。したがって、この場合、要求されたペア形成を実行することによってペアの円環が形成される可能性がない。この場合、要求されたペア形成を実行することができるため、ステップ2106に進む(後述)。
一方、ステップ2102において、受け付けたペア情報の副VOLにペアIDが登録されていると判定された場合、その副VOLは、既に形成されている他のペアに属する。この場合、ペア形成処理プログラム1803は、受け付けたカレントペアID(すなわち、正ストレージシステムから発行されたペア形成指示に付与されたカレントペアID)が、副VOLについて登録されているペアIDと同じか否かを判定する(2103)。
ステップ2103において、これらのペアIDが同じであると判定された場合、受け付けたペア情報の正VOL及び副VOL(すなわち、これから形成しようとするペアの正VOL及び副VOL)は、同じペアの系列に属する。したがって、要求されたペア形成を実行することによってペアの円環が形成される。この場合、要求されたペア形成を実行することができないため、ペア形成処理プログラム1803は、ペア形成拒否を正ストレージシステムに応答して(2109)、処理を終了する(2110)。
一方、ステップ2103において、ペアIDが同じでないと判定された場合、受け付けたペア情報の正VOL及び副VOLは、同じペアの系列に属していない。したがって、要求されたペア形成を実行することによってペアの円環が形成される可能性がない。
したがって、この場合、要求されたペア形成を実行することができる。そこで、ペア形成処理プログラム1803は、要求されたペア情報の副VOLより下位のVOL110のペアID1914をカレントペアIDに変更する要求を、それらの下位のVOL110を格納するストレージシステム1710に発行する(2104)。
次に、ペア形成処理プログラム1803は、作成されるペアの系列に含まれる全てのストレージシステムにおいてペアID1914が変更されたか否かを判定する(2105)。
ステップ2105において、作成されるペアの系列に含まれる全てのストレージシステムにおいてペアID1914が変更されていないと判定された場合、要求されたペア形成を実行することができない。このため、ペア形成処理プログラム1803は、ペア形成拒否を正ストレージシステムに応答して(2109)、処理を終了する(2110)。
一方、ステップ2105において、作成されるペアの系列に含まれる全てのストレージシステムにおいてペアID1914が変更されたと判定された場合、要求されたペア形成を実行することができる。このため、ペア形成処理プログラム1803は、VOL情報テーブル1804を更新する(2106)。具体的には、受け付けたペア情報の副VOLに対応するVOL情報テーブル1804のペアID1914にカレントペアIDの値を登録する。このとき、更新前に登録されていたペアID1914の値は破棄される。
さらに、ペア形成処理プログラム1803は、ペア情報テーブル205を更新する(2107)。具体的には、受け付けたペア情報を新しいエントリとしてペア情報テーブル205に追加する。その結果、要求されたペアが形成される。
そして、ペア形成処理プログラム1803は、ペア形成受付を正ストレージシステムに応答して(2108)、処理を終了する(2110)。
次に、本発明の第3の実施の形態の具体例を、図17から図21を参照して説明する。
最初に、図17において、ストレージシステム1710「#22」のVOL110「0002」を正VOL、ストレージシステム1710「#10」のVOL110「0001」を副VOLとする新たなペアを形成する場合について説明する。この場合、ホストCのコマンド受付プログラム1221がペア形成要求コマンドを受け付けて、ペア形成指示をストレージシステム1710「#22」に発行する。
ストレージシステム1710「#22」(正ストレージシステム)のリモートコピー制御プログラム1802は、ホストCからのペア形成指示を受け付けたため(1403)、正ストレージシステムのペア形成処理を呼び出す(1404)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、受け付けたペア情報の正VOL(すなわち、VOL110「0002」)にペアID「foo」が登録されているため(2002)、「foo」をカレントペアIDとする(2003)。そして、正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、副ストレージシステム(すなわち、ストレージシステム1710「#10」)に、ペア形成指示を発行する(2005)。
副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、受け付けたペア情報の副VOL(すなわち、VOL110「0001」)にペアID「foo」が登録されており(2102)、そのペアID「foo」がカレントペアID「foo」と同じであるため(2103)、ペア形成拒否を正ストレージシステムに応答する(2109)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、応答がペア形成拒否であるため(2006)、ペア形成失敗をホストCに応答する(2007)。その結果、要求されたペアは形成されない。
次に、図17において、ストレージシステム1710「#22」のVOL110「0002」を正VOL、ストレージシステム1710「#20」のVOL110「0003」を副VOLとする新たなペアを形成する場合について説明する。この場合、副ストレージシステムのペア形成処理のステップ2102までは、上記と同様に処理される。
ステップ2103において、受け付けたペア情報の副VOLのペアID「bar」がカレントペアID「foo」と同じでない。このため、副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、受け付けたペア情報の副VOLの下位のVOL110(図17には示さない)のペアIDを、「bar」から「foo」に変更する指示を、それらの下位のVOL110を格納するストレージシステム1710に発行する(2104)。
この指示を受け付けたストレージシステム1710は、VOL情報テーブル1804において、該当するVOL110のペアID1914を「bar」から「foo」に変更する。
下位の全てのVOL110のペアIDが変更されると(2105)、副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、その副ストレージシステムのVOL情報テーブル1804において、受け付けたペア情報の副VOLのペアID1914を「bar」から「foo」に変更する(2106)。さらに、副ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加して(2107)、ペア形成受付を正ストレージシステムに応答する(2108)。
正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、応答がペア形成拒否でないため(2006)、VOL情報テーブル1804のペアID1914をカレントペアIDの値に更新する(2008)。この例では、登録されているペアID1914の値とカレントペアIDの値が共に「foo」であるため、結果的に、ペアID1914は変更されない。
さらに、正ストレージシステムのペア形成処理プログラム1803は、ペア情報テーブル205に、受け付けたペア情報を新たなエントリとして追加して(2009)、ペア形成成功をホストCに応答する(2010)。その結果、要求されたペアが形成される。
以上の本発明の第3の実施の形態によれば、新たなペアを形成する指示を受けたストレージシステム1210は、VOL情報テーブル1804を参照する。そして、これから形成されるペアの正VOLに付与されたペアID1914と、これから形成されるペアの副VOLに付与されたペアID1914とが一致するか否かを判定する。これらが一致する場合、ペアの円環が形成される可能性があるため、ペア形成を拒否する。その結果、システム管理者等又はホストのいずれもがペアのトポロジを把握していなくても、円環状のペアの形成を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態のストレージシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の第1のストレージシステムのペア情報テーブルの説明図である。 本発明の第1の実施の形態の第2のストレージシステムのペア情報テーブルの説明図である。 本発明の第1の実施の形態の第3のストレージシステムのペア情報テーブルの説明図である。 本発明の第1の実施の形態のトポロジ情報テーブルの説明図である。 本発明の第1の実施の形態のコマンド受付処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のトポロジ情報作成処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の円環チェックのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、ペアの円環が形成される場合のトポロジ情報テーブルの例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、複数のホストがコマンド受付プログラムを有するコンピュータシステムの構成のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態のストレージシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態のリモートコピー制御処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の正ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の副ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態のストレージシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態のVOL情報テーブル1804の説明図である。 本発明の第3の実施の形態の正ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の副ストレージシステムのペア形成処理のフローチャートである。
符号の説明
100、1210、1710 ストレージシステム
110 論理ボリューム(VOL)
120、1110、1220 ホスト
121 命令プロセッサ(IP)
122 主記憶装置(MS)
123 コマンド受付プログラム
124 トポロジ情報作成プログラム
125 トポロジ情報テーブル
126 入出力ポート(IOP)
130 ネットワーク
201 ホストアダプタ
202 プロセッサ
203、1301、1801 メモリ
204、1302、1802 リモートコピー制御プログラム
205 ペア情報テーブル
206 ディスクドライブ
1120 ホストネットワーク
1130 ストレージネットワーク
1303、1803 ペア形成処理プログラム
1304 VOL情報テーブル

Claims (18)

  1. 複数の論理ボリュームを含むコンピュータシステムにおいて、前記論理ボリュームのリモートコピーペアの形成を制御する方法であって、
    前記リモートコピーペアを形成する要求を受け付け、
    当該要求されたリモートコピーペアの形成を実行することによって前記リモートコピーペアの円環が形成されるか否かを判定し、
    前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定された場合に、前記要求されたリモートコピーペアの形成を実行することを特徴とする方法。
  2. 前記判定において、前記リモートコピーペアの円環が形成されると判定された場合に、前記要求されたリモートコピーペアの形成を拒否することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記コンピュータシステムは、前記コンピュータシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー元及びコピー先の前記論理ボリュームを識別する接続情報を保持し、
    前記方法は、
    前記接続情報を参照して、前記既に形成されているリモートコピーペアの中に、前記形成を要求されたリモートコピーペアの前記コピー先の論理ボリューム又は当該コピー先の論理ボリュームの下位の前記論理ボリュームを前記コピー元の論理ボリュームとするものがない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームが、前記コンピュータシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームでない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームが、前記コンピュータシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームでない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記コンピュータシステムには、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームごとに、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記方法は、
    前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームに前記ペア識別子が登録されていない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記リモートコピーペアを形成する要求には、当該形成を要求されたリモートコピーペアを識別する前記ペア識別子が付与され、
    前記要求に付与されたペア識別子を、前記コピー先の論理ボリュームについてのペア識別子として登録することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記コンピュータシステムには、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームごとに、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記方法は、
    前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子と、前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子とが異なる場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記コピー元の論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子を、前記コピー先の論理ボリューム及び当該コピー先の論理ボリュームの下位の論理ボリュームについてのペア識別子として登録することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記コンピュータシステムには、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームごとに、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記リモートコピーペアを形成する要求には、当該形成を要求されたリモートコピーペアを識別する前記ペア識別子が付与され、
    前記方法は、
    前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームに前記ペア識別子が登録されていない場合であって、前記要求に付与されたペア識別子と、前記形成を要求されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子とが異なる場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記要求に付与されたペア識別子を、前記コピー先の論理ボリューム及び当該コピー先の論理ボリュームの下位の論理ボリュームについてのペア識別子として登録することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 一つ以上の論理ボリュームを備える複数のストレージシステムとネットワークを介して接続されたホストコンピュータにおいて、
    前記ホストコンピュータは、前記論理ボリュームのリモートコピーペアの形成を要求するペア形成要求を受けると、当該要求されたリモートコピーペアの形成を実行することによって前記リモートコピーの円環が形成されないと判定された場合に、前記要求されたリモートコピーペアの形成の実行を前記ストレージシステムに指示するコマンド受付処理部を備えることを特徴とするホストコンピュータ。
  13. 前記ホストコンピュータは、
    前記複数のストレージシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー元及びコピー先の前記論理ボリュームを識別する接続情報を保持し、
    前記接続情報を参照して、前記既に形成されているリモートコピーペアの中に、前記形成を要求されたリモートコピーペアの前記コピー先の論理ボリューム又は当該コピー先の論理ボリュームの下位の前記論理ボリュームを前記コピー元の論理ボリュームとするものがない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成されないと判定する接続情報作成部を備えることを特徴とする請求項12に記載のホストコンピュータ。
  14. 一つ以上の論理ボリュームを備え、ホストコンピュータ及びネットワークに接続されたストレージシステムにおいて、
    前記ネットワークには、一つ以上の他の前記ストレージシステムが接続され、
    前記ストレージシステムは、前記論理ボリュームのリモートコピーペアの形成を指示するペア形成指示を受けると、当該要求されたリモートコピーペアの形成を実行することによって前記リモートコピーの円環が形成される可能性があるか否かを判定し、前記リモートコピーの円環が形成される可能性がないと判定された場合に前記指示されたリモートコピーペアの形成を実行するペア形成処理部を備えることを特徴とするストレージシステム。
  15. 前記ペア形成処理部は、
    前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームが、前記コンピュータシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームでない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成される可能性がないと判定し、
    前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームが、前記コンピュータシステム上に既に形成されている前記リモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームでない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成される可能性がないと判定することを特徴とする請求項14に記載のストレージシステム。
  16. 前記ストレージシステムは、当該ストレージシステムが備える前記論理ボリュームに関する情報からなる論理ボリューム情報を保持し、
    前記論理ボリューム情報には、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームについて、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記ペア形成指示には、当該形成を指示されたリモートコピーペアを識別する前記ペア識別子が付与され、
    前記ペア形成処理部は、
    前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームに前記ペア識別子が登録されていない場合、前記リモートコピーペアの円環が形成される可能性がないと判定し、
    前記ペア形成指示に付与されたペア識別子を、前記コピー先の論理ボリュームについてのペア識別子として前記論理ボリューム情報に登録することを特徴とする請求項14に記載のストレージシステム。
  17. 前記ストレージシステムは、当該ストレージシステムが備える前記論理ボリュームに関する情報からなる論理ボリューム情報を保持し、
    前記論理ボリューム情報には、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームについて、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記ペア形成処理部は、
    前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子と、前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子とが異なる場合、前記リモートコピーペアの円環が形成される可能性がないと判定し、
    前記コピー元の論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子を、前記コピー先の論理ボリューム及び当該コピー先の論理ボリュームの下位の論理ボリュームについてのペア識別子として前記論理ボリューム情報に登録することを特徴とする請求項14に記載のストレージシステム。
  18. 前記ストレージシステムは、当該ストレージシステムが備える前記論理ボリュームに関する情報からなる論理ボリューム情報を保持し、
    前記論理ボリューム情報には、前記リモートコピーペアに属する前記論理ボリュームについて、当該リモートコピーペアを識別するペア識別子が登録され、
    前記ペア形成指示には、当該形成を要求されたリモートコピーペアを識別する前記ペア識別子が付与され、
    前記ペア形成処理部は、
    前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー元の前記論理ボリュームについて前記ペア識別子が登録されていない場合であって、前記ペア形成指示に付与されたペア識別子と、前記形成を指示されたリモートコピーペアのコピー先の前記論理ボリュームについて登録されている前記ペア識別子とが異なる場合、前記リモートコピーペアの円環が形成される可能性がないと判定し、
    前記ペア形成指示に付与されたペア識別子を、前記コピー先の論理ボリューム及び当該コピー先の論理ボリュームの下位の論理ボリュームについてのペア識別子として前記論理ボリューム情報に登録することを特徴とする請求項14に記載のストレージシステム。
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