JP4655801B2 - エピタキシャル成長装置及びエピタキシャルウェーハ製造方法 - Google Patents
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シリコンウェーハのエピタキシャル成長においては、気相成長が広く使用されている。その際、原料ガスとしてはシラン系ガス(SiH4 ,SiHC13,SiH2C12 ,SiC14)が、キャリアガスとしてH2 が広く使用されている。
また、独立した衝突壁を備えた整流部材、及び、傾斜のついた接合部材を通過させてガスをチャンバー内に供給することにより、均一な速度及び濃度でガスをウェーハ上部空間に供給する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12においては、チャンバー10を構成するチャンバー側壁部材12の整流部材23との接続部に、階段状の段差部120を設け、この段差部120の鉛直面121を衝突壁として構成したものである。このような構成において整流部材23を介して給気される反応ガスは、衝突壁121により拡散されながら、チャンバー10内のウェーハW上方に流される。
特に近年の半導体デバイスの高集積化は目覚しく、デバイス製造工程においては、例えばフォトリソグラフィー工程における露光装置の焦点深度等をも考慮して微細な加工が行われている。そのためには、デバイス材料となるシリコンウェーハの平坦度が高いことが要求されているが、エピタキシャル層の膜厚均一性が十分でないと、スライシングからポリッシングまでの加工精度を上げて下地ウェーハの平坦度をいくら向上させたとしても、結果的にウェーハ表面の平坦度が悪くなる。その結果、ウェーハへの微細な加工を精度よく高い歩留りで行うことができなくなり、デバイス性能やデバイスの生産性に悪影響をもたらすことになる。
また、図12を参照して例示した湾曲した壁面121にガスを衝突させて拡散効果によりガスの分布を均一化する方法では、図13に示すように、その湾曲部121の段差部側壁122が、ガスをウェーハ上に案内するようにウェーハの中心方向に延伸する形態で形成されているため、ウェーハの中心付近を流れるガスの流量は増えて成長速度は増加するものの、ウェーハの周縁付近、すなわち炉内側壁近傍ではガス流量の低下が起こり、エピタキシャル成長速度の低下が引き起こされるという問題がある。
図1は、本発明に係るエピタキシャル成長装置の概略構成を示す垂直方向断面図であり、図2は、図1のA−A’における平面方向断面図である。
エピタキシャル膜形成室の内部には、ウェーハWが載置されるサセプター26が配置されている。サセプター26は、例えば炭素基材の表面にSiC被膜をコーティングした材料により形成され、ウエーハWの裏面全面を面支持するように構成される。エピタキシャル成長処理時には、ウェーハWが載置されたサセプター26は、サセプター支持具30により一定の回転数で回転される。
また、サセプター26の周囲には、エピタキシャル膜形成室内に導入される常温ガスを加熱するための余熱リング25が配置されいている。
また、チャンバー10の上方及び下方には、各々、複数の加熱ランプ29(例えば赤外線ランプ)が配置される。
原料ガスとなるシラン系ガス(SiH4 ,SiC12H2 ,SiHC13,SiC14)及びキャリアガスH2 (以下、これらを単にガスと称する。)は、配管33を介してエピタキシャル成長装置1に導入され、配管34及び35に分岐された後、流量調節器31及び32によりそのガス流量が調整される。その後ガスは、inlet部材21(図1参照)、バッフル22、整流部材23を通り、チャンバー側壁部材12に形成された流路120(後述する給気側段差部120)を通過してエピタキシャル膜形成室上部14へと案内される。
エピタキシャル膜形成室上部14へ導入されたガスは、ウェーハW上を通過する。これにより、原料ガスがウェーハWへのエピタキシャル膜の形成に供される。ウェーハW上を通過したガスは、排気側整流部材13及び排気口28を介してエピタキシャル成長装置1から排出される。
給気側のチャンバー側壁部材12の給気側段差部120において、その垂直方向の壁面121は、整流部材23を介してチャンバー10に導入されるガスが衝突する衝突壁として構成される。チャンバー10に導入するガスをこのような衝突壁121に衝突させてチャンバー10内に導入することにより、ガスが拡散される。
そして、本実施形態のエピタキシャル成長装置1のチャンバー10において、この角度θ1は、0≦θ1<角度OACに規定される。すなわち、側壁部材126の側壁127は、水平面内における角度が、面ABCDの成す角度から面ABOO’の成す角度の範囲内(面ABCDと平行な場合を含む。面ABOO’と平行な場合を含まない)になるように形成される。
図4に示すように、側壁部材126の側壁127の姿勢を示す第2の角度θ2は、面JBKM(側壁127)の鉛直面からの傾きを示す。
本実施形態のエピタキシャル成長装置1のチャンバー10において、この角度θ2は、0°≦θ2≦60°に規定される。
以下、その側壁部材126の具体的な形態の例を、実施例1〜実施例3として示す。
図5は、側壁部材126aを配置したエピタキシャル成長装置1のチャンバー10の給気部近傍の構成を模式的に示す図であり、図6は、その給気部におけるガスの流れを説明するための図である。
側壁部材126aは、図5及び図6に示すように、ガスの流れる方向に対する水平面内の角度θ1及び鉛直平面に対する角度θ2がともに0°の側壁127aを有する側壁部材である。側壁127aのガスの流れる方向に対する角度θ1=0°ということは、図5に示すように、側壁127aがガスの流路に沿って形成されることを意味する。
従って、側壁127aの鉛直面との角度θ2=0°という条件の下において、側壁127aのガスの流れる方向に対する水平面内の角度θ1は、0≦θ1<角度OACであればよく、図5及び図6に示したようなθ1=0°の場合に限定されるものではない。
図7は、そのような側壁部材126bを配置したエピタキシャル成長装置1のチャンバー10の給気部近傍の構成を模式的に示す図であり、図8は、その給気部におけるガスの流れを説明するための図である。
側壁部材126bは、図7及び図8に示すように、ガスの流れる方向に対する水平面内の角度θ1が従来と同じく角度OACで(図3参照)、鉛直平面に対する角度θ2を45°とした側壁127bを有する側壁部材である。側壁127bのガスの流れる方向に対する角度θ2が0°より大きい(θ2>0°)ということは、図7に示すように、側壁127bがガスの流路に沿って傾斜して形成されることを意味する。
従って、側壁127bの鉛直面との角度θ2は、0≦θ1<角度OACであればよく、図5及び図6に示したようなθ1=0°の場合に限定されるものではない。
図9は、そのような側壁部材126cを配置したエピタキシャル成長装置1のチャンバー10の給気部近傍の構成を模式的に示す図であり、図10は、その給気部におけるガスの流れを説明するための図である。
側壁部材126cは、図9に示すように、ガスの流れる方向に対する水平面内の角度θ1が0°で、鉛直平面に対する角度θ2が45°である側壁127cを有する側壁部材であり、前述した実施例1のθ1と実施例2のθ2とを組合せた形態の側壁部材である。
側壁127cのガスの流れる方向に対する角度θ1が0°で形成されるということは、図10に示すように水平面内において側壁127cがガスの流路に沿って形成されることを意味し、側壁127cのガスの流れる方向に対する角度θ2が0°より大きく形成されるということは、図9に示すように側壁127cがガスの流路に沿って傾斜して形成されることを意味する。
ウェーハ上を通過したガスは、排気側整流部材13及び排気口28を回して排気される。
ここでは、図5〜図10に示した実施例1〜実施例3の側壁部材126、及び、図12及び図13に示した従来構成の側壁部材126を各々配置したエピタキシャル成長装置1でエピタキシャル成長を行い、エピタキシャル膜が形成された各ウェーハについて、ウェーハのガス流路に垂直な直径方向におけるエピタキシャル膜の厚さの分布を測定した。
以下、各例における、膜厚分布について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、従来構成の側壁部材126を有するエピタキシャル成長装置1でエピタキシャル成長を行った場合、ウェーハの周縁部(中心から80mm以上の辺り)においてエピタキシャル膜の厚さの低下が観測される。また、エピタキシャル膜の最も厚い部分(ウェーハの中心から30〜40mm辺り)のエピタキシャル膜の厚さと、最も薄い部分(ウェーハの周縁部)との膜厚との差が大きく、エピタキシャル膜の膜厚の均一性が低いことがわかる。
10…チャンバー
11…上部チャンバー部材
12…チャンバー側壁部材
120…給気側段差部
121…衝突壁
122…段差部側壁
125…仕切り板
126…側壁部材
127…側壁
129…排気側段差部
13…下部チャンバー部材
14…エピタキシャル膜形成室上部
15…エピタキシャル膜形成室下部
21…inlet部材
22…バッフル
23…整流部材
24…仕切り板
25…余熱リング
26…サセプター
27…排気側整流部材
28…排気口
29…加熱ランプ
30…サセプター支持具
31,32…流量調節器
33〜35…配管
W…ウェーハ
42,41…ガス流
Claims (6)
- ウェーハを収容するチャンバーと、
反応ガスを前記チャンバーに供給する給気部材と、
前記チャンバーの前記給気部材との接続部に設けられ、前記給気部材から供給される前記反応ガスを、前記チャンバーに収容された前記ウェーハの径方向を長手方向として形成された通過開口部を介して前記ウェーハの上方に供給する給気接続部とを有し、
前記給気接続部の前記通過開口部の前記長手方向の両端部に、当該通過開口部の側壁を形成し、当該端部近傍を通過する前記反応ガスを前記ウェーハの周縁部方向に誘導する側壁面を有する側壁部材が配置されており、
前記側壁部材は、鉛直上方になるに従って前記反応ガスの前記通過開口部の幅が広くなるように、前記側壁面が鉛直方向において傾斜して形成されていることを特徴とするエピタキシャル成長装置。 - 前記給気接続部は、前記反応ガスが供給されてくる方向に対して前記通過開口部の前記長手方向において両端部から中央部にかけて湾曲して突出した壁面であって、当該反応ガスが衝突することにより当該反応ガスを拡散させる湾曲衝突壁面を有することを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長装置。
- 前記側壁部材の前記側壁面は、前記チャンバーに収容された前記ウェーハ方向への当該側壁面の延伸方向が、前記給気部材から供給される前記反応ガスの流れる方向に対して、前記通過開口部の端部から前記チャンバー内に配置された前記ウェーハの中心への方向よりも浅くなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエピタキシャル成長装置。
- 前記側壁部材の前記側壁面は、鉛直面に対して、0°より大きく60°以下の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエピタキシャル成長装置。
- 前記側壁部材は着脱可能な部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエピタキシャル成長装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のエピタキシャル成長装置を用いて、エピタキシャルウェーハを製造することを特徴とするエピタキシャルウェーハ製造方法。
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