JP4670103B2 - 消音器構造 - Google Patents
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Description
また、従来、車両の多室型のマフラーにおいては、セパレータとパイプを小組みした状態で、この小組体を外側から巻き締めし、合わせ面を溶接して外筒を形成したものがあった(例えば、特許文献2参照)。
この発明によれば、外筒は、内筒及びセパレータの小組体を外側から板材で巻き締めして、合わせ面を溶接して形成され、この小組体は外筒の溶接部にかかる部分に凹部を備えるので、外筒の合わせ面溶接時に、外筒の溶接部が、小組体に設けられた凹部によってかわされて、外筒の内部で小組体が外筒に接合されることを防止できる。
また、小組体を外側から板材で巻き締めして、合わせ面を溶接して外筒が形成されるので、小組体を外筒の内側に挿入する工程を省くことができ、小組体の挿入のために行われていた外筒の内側の溶接痕を取り除く作業が必要ないという利点がある。
また、セパレータは、外筒の内径と略等しい外径を有し、このセパレータの外周部に凹部を設けたため、外筒の合わせ面溶接時に外筒の内部でセパレータが外筒に接合されることを防止できる。
また、内筒は、その一部が拡径して外筒の内径と略等しい外径を有する拡径部を有し、拡径部の外周部に凹部を設けたため、外筒の合わせ面溶接時に外筒の内部で内筒が外筒に接合されることを防止できる。
また、外筒と内筒との間に吸音材を設け、凹部と外筒との間を埋める栓部材を設けているため、栓部材によって吸音材が外部に飛散することを防止できる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図であり、図2はその上面図である。
この鞍乗り型車両1は、ATV(不整地走行車両)に分類される4輪車両であり、小型軽量に構成された車体の前後に比較的大径の左右の前輪2及び後輪3を備え、最低地上高を十分に確保して不整地の走破性を高めている。
車体フレーム4の略中央部には、複数のエンジンマウント70を介してエンジン(水冷エンジン)5が支持される。このエンジン5のシリンダ部7の後部には、スロットルボディ20が接続され、このスロットルボディ20の後部にはコネクティングチューブ21を介してエアクリーナケース22が接続され、これらがエンジン5の吸気系を構成している。また、エンジン5のシリンダ部7の前方には、排気管23が接続され、この排気管23は、図2に示すように、シリンダ部7の前方に延びた後に車体右方に屈曲して後方に向けて折り返し、シリンダ部7の右側方を後方に延びた後、車体後部に配置されたマフラー24に接続され、これらがエンジン5の排気系を構成している。
なお、図2において、符号11はシフトペダルであり、符号12はブレーキペダルであり、符号13、13は足置きステップであり、14はバッテリである。
鞍乗り型のシート29は、車体前後方向に延出し、その前端が燃料タンク28の上方を覆うタンクカバー31に固定されると共に、車体フレーム4に固定される。
また、車体フレーム4には、車体を覆う樹脂製の車体カバー32と、両前輪2をその上方から後方に渡って覆う樹脂製のフロントフェンダ33と、両後輪3をその前方から上方に渡って覆う樹脂製のリヤフェンダ34とが取付けられ、車体カバー32は、車体前部を覆うトップカバー35と、車体前部の左右を覆う左右一対のサイドカバー(図示略)とを備えている。
各サブフレーム60、60の水平に延びる部分60a、60aはシートレールを兼ねており、この部分60a、60aには、シート29の後端を支持する支持部材を兼ねる上述のクロスメンバ4mが配設される。
左右一対のサブフレーム60、60は、ロアパイプ42、42の水平部42a、42aと後部傾斜部42bとの境にブラケット71を介して各々連結され、このサブフレーム60間に後輪用のファイナルギヤケース(図示略)が支持される。
また、サブフレーム60とロアパイプ42の後部傾斜部42bには、左右一対のリヤサブフレーム44、44が配設され、このリヤサブフレーム44及びサブフレーム60には、リヤサスペンション59を構成するアッパアーム61(図2)、ロアアーム62(図2)及びリヤクッション63(図1)を支持するアッパアーム支持部64、64、ロアアーム支持部65、65及びクッション支持部66が設けられ、これらによってリヤサスペンション59の各構成部品を支持している。
マフラー24は、マフラー24の各部を収容する外筒80と、外筒80に配置される内筒82と、内筒82の両端に取付けられマフラー24の内部を仕切る第1セパレータ83及び第2セパレータ84とを備えている。ここで、第1セパレータ83及び第2セパレータ84は内筒82の両端に溶接されている。外筒80の前部には、外筒80の前部を閉じるフロントキャップ85が溶接されて取付けられ、外筒80の後部には、外筒80の後部を閉じるエンドキャップ86が溶接されて取付けられている。
また、外筒80の横断面は略円形状であり、内部に収容される内筒82、第1セパレータ83及び第2セパレータ84も略円形状で構成されている。内筒82は、パンチングメタルが円筒状に巻かれて形成されたものである。
第1セパレータ83には、第1排気管87が貫通する孔83aとずれた位置に孔83bが設けられ、この孔83bには、第1膨張室Xと第2膨張室Yとを連通する第2排気管88が孔83bを貫通して取付けられている。第2排気管88は、第1セパレータ83の孔83bとの接続部で溶接により固定されている。
第1セパレータ83には、孔83a及び孔83bと重ならない位置に、孔83cが設けられている。この孔83cと第2セパレータ84の孔84aとの間には、第1膨張室Xを跨いで第2膨張室Yと第3膨張室Zとを連通する第3排気管89が孔83cと孔84aとを貫通して取付けられている。第3排気管89は、第1セパレータ83の孔83cとの接続部では、圧入により固定され、第2セパレータ84の孔84aとの接続部では溶接による固定はされていない。また、第3膨張室Zを構成するエンドキャップ86には外部に通じる排気口93が設けられている。この排気口93には、排気の煤が外部に排出されることを防止するスパークアレスター(図示略)が取付けられている。
図3に示すように、まず第1セパレータ83と第2セパレータ84とを、内筒82の両端に溶接して小組体90を構成し、ついで小組体90の各セパレータ83、84の外周部に外側から板材81を巻いて締め付け(以下、巻き締めという。)て、略円筒状の外筒80を形成し、外筒80の板材81の合わせ面100(図7)が溶接されて外筒80が閉じられる。そして、小組体90を収容した外筒80を閉じた後に、第1排気管87が取付けられたフロントキャップ85及び、エンドキャップ86が外筒80に溶接されて、マフラー24が製造される。
小組体90は外筒80の内部に収容され、第1セパレータ83は、第1セパレータ83の大径部83dと外筒80の内径とで嵌合されて取付けられており、一方、第2セパレータ84は、第2セパレータ84の大径部84dと外筒80の内径とで嵌合され、さらに、外筒80の外側からプラグ溶接されて固定されている。
なお、ここで、第2排気管88及び、第3排気管89を小組体90に組付けておけば、マフラー24の製作が容易であり、第3排気管89は、第1セパレータ83と第2セパレータ84とを貫通しているため、第3排気管89を組付けておけば、第1セパレータ83と第2セパレータ84との位置合わせが容易である。
また、外筒80と内筒82との間には、グラスウール等の吸音材91が配設され、マフラー24の消音能力が高められている。吸音材91は外筒80を巻き締めする前に、小組体90に配設される。
マフラー24は、上記のように、小組体90が板材81で巻き締めされて略円筒状の外筒80が形成され、板材81の合わせ面100(図7)が溶接されて製作されるものであり、外筒80の軸方向と略平行な向きで、外筒80の合わせ面100(図7)の全体に亘って溶接部92が形成されている。また、フロントキャップ85と外筒80とは、接合部85aで外筒80の全周に亘り溶接され、エンドキャップ86と外筒80とは、接合部86aで外筒80の全周に亘り溶接されている。
符号Cで示す部分は、溶接部92の断面であり、第1セパレータ83において溶接部92の下にあたる部分には、外周部が凹まされて形成された凹部95が形成されている。
図6に、図5において矢印Bの方向から見た第1セパレータ83を示す。
第1セパレータ83の外周には、凹部95が1箇所形成されており、凹部95の底面は略平坦である。
板材81が巻き締めされて形成された外筒80の合わせ面100は、板材81の一端81aが板材81の他端81bに潜り込んで重ねられて形成され、外筒80は、板材81の他端81bが溶接されて閉じられる。第1セパレータ83は、凹部95の中央が溶接部92に含まれる板材81の他端81bの下になる向きで外筒80に収容される。このように、溶接部92の下側には、凹部95が位置するため、溶接部92は、凹部95によりかわされて第1セパレータ83の大径部83dに接触せず、第1セパレータ83と外筒80とが溶接されることを防止できる。
溶接部92の下に凹部95が位置するように位置合わせをする際は、凹部95を目印にして容易に位置合わせをすることができ、また、凹部95を溶接治具等との位置合わせに用いて、位置合わせを容易にすることもできる。
溶接部92の下には、栓部材97が配設されおり、栓部材97は、外筒80を閉じる溶接の際の熱や溶融部が、第1セパレータ83に直接触れることを防止できるため、第1セパレータ83と外筒80とが溶接されることがない。栓部材97は、外筒80を巻き締めする前に、凹部95に配置される。
また、小組体90が外側から板材81により巻き締めされて、合わせ面100が溶接されて外筒80が形成されるので、小組体90を外筒80の内側に挿入する工程を省くことができ、小組体90の挿入のために行われていた外筒80の内側の溶接痕を取り除く作業が必要ないという利点がある。
図8は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るマフラーの一部破断側面図である。図9は、マフラーの要部拡大断面図である。なお、この図9は、上記第1の実施の形態で説明した図7に相当する。
この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態におけるマフラー124では、図3に示したマフラー24とは異なり、小組体190が、内筒182と、この内筒182の両端に配置された第1セパレータ183及び第2セパレータ184とで構成されている。この小組体190の内筒182は、同径で延びる円筒部182aと、この円筒部182aの両端から拡径して筒状に延びる拡径部182b、182bとを一体に備え、円筒部182aの内径の両端に、第1セパレータ183及び第2セパレータ184が各々接合されて小組体190が構成される。
外筒180は、小組体190を組んだ後、小組体190が備える両拡径部182b、182bの外側から板材181が巻き締めされて形成され、外筒180の軸方向と略平行な向きで、板材181の合わせ面200が全体に亘って溶接されて、略円筒状とされたものである。この外筒180と内筒182との間には、グラスウール等の吸音材91が配設される。
第1セパレータ183には、第1排気管87が貫通する孔183aとずれた位置に孔183b及び孔183cが設けられ、この孔183bを貫通するように、第1膨張室Xと第2膨張室Yとを連通する第2排気管88が取付けられ、孔183cを貫通するように、第1膨張室Xを跨いで第2膨張室Yと第3膨張室Zとを連通する第3排気管89が取付けられている。
第2セパレータ184には、第3排気管89が貫通する孔184aが設けられ、この穴84aを貫通するように、第3排気管89が取付けられている。これによって、エンジン5から排出された排気ガスが第1排気管87に入った後、流れを反転し、第2排気管88を通過して第2膨張室Yに入り、再び流れを反転して第3排気管89を通過し、第3膨張室Zに入り、エンドキャップ86に設けられた排気口93から外部に排出される。
また、この凹部195内には、メッシュ状の栓部材197が埋設され、この栓部材197により外筒180と内筒182の凹部195との間の空間が埋められるので、吸音材91の外部への飛散が防止される。ここで、栓部材197は、内筒182の材料と同一のステンレスで構成されるものとしてもよい。
また、上記実施の形態では、栓部材97は、ステンレス製のメッシュ状のものを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、外筒80の溶接により容易に変質や溶融してしまうものでなければ栓部材97として用いることができる。
また、上述の実施形態では、四輪の鞍乗り型車両に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、二輪車等の各種車両のマフラー構造に適用が可能である。
4 車体フレーム
5 エンジン
23 排気管
24、124 マフラー
80、180 外筒
81,181 板材
81a、181a 一端
81b、181b 他端
82、182 内筒
83、183 第1セパレータ
83d、84d 大径部
84、184 第2セパレータ
87 第1排気管
88 第2排気管
89 第3排気管
90、190 小組体
91 吸音材
92、192 溶接部
93 排気口
95,195 凹部
96 小径部
97,197 栓部材
100,200 合わせ面
X 第1膨張室
Y 第2膨張室
Z 第3膨張室
Claims (4)
- 内筒及びセパレータを小組みし、この小組体を外筒で支持した消音器構造において、
前記外筒は、前記小組体を外側から板材で巻き締めして、合わせ面を溶接して形成され、
前記小組体は前記外筒の溶接部にかかる部分に凹部を備えたことを特徴とする消音器構造。 - 前記セパレータは、前記外筒の内径と略等しい外径を有し、このセパレータの外周部に前記凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の消音器構造。
- 前記内筒は、その一部が拡径して前記外筒の内径と略等しい外径を有する拡径部を有し、前記拡径部の外周部に前記凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の消音器構造。
- 前記外筒と前記内筒との間に吸音材を設け、前記凹部と前記外筒との間を埋める栓部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の消音器構造。
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