JP4671971B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複製したデータシンボルを複数送信するレピティション(Repetition)方式の無線通信方法及びその装置に関する。本発明は、例えばRepetition-OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式に適用可能である。
従来、送信側無線通信装置が同一のデータシンボルを複数含有する無線信号を送信し、受信側無線通信装置が受信した無線信号に含まれる同一のデータシンボルをシンボル合成してダイバーシチゲインを得るレピティション方式の無線通信方法が知られている。例えば、次世代移動体通信について、送信側無線通信装置が同一のデータシンボルをOFDM信号における時間方向及び周波数方向にランダムに、かつ、離散的に繰り返し配置するRepetition-OFDM方式が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
"Performance Comparison between Repetition OFDM and 2-D MC-CDMA for 4G Cellular Downlink Communication" 9th International OFDM-Workshop, Dresden, Germany, September. 2004
しかしながら、従来のデータシンボルの配置方法では、データシンボルの配置は基本的にランダムであるため、同一のデータシンボルがチャネル推定誤差の大きい配置先にまとめて配置される場合があり、シンボル合成によるダイバーシチゲインが十分得られない状況が生じる問題があった。
ここで、図1に、受信側無線通信装置において受信パイロットシンボルの振幅及び位相に基づいて推定されたチャネル推定値が、そのパイロットシンボルに続く8シンボル分のデータシンボルの配置先についてのチャネル推定値とされる場合において、データシンボルの各配置先に生じるチャネル推定誤差の一般的な態様の例を示す。図1に示す例では、パイロットシンボルからの時間方向の距離が長くなるにしたがって、チャネル推定誤差が大きくなっている。また、図1に示す例では、S〜Sの4種類のデータシンボルがランダムに2回繰り返し配置される2倍レピティションが行われ、パイロットシンボルの受信直後から時間経過方向にデータシンボルが「S,S,S,S,S,S,S,S」の順で配置されている。
図2に、図1に示す例において、同一のデータシンボルをシンボル合成したときに、各データシンボルについて重畳されたチャネル推定誤差の大きさを示す。図2から明らかなように、データシンボルSの重畳されたチャネル推定誤差の大きさは、S〜Sの重畳されたチャネル推定誤差の大きさよりも突出して大きくなっている。従って、図1に示す例では、データシンボルSがチャネル推定誤差の大きい配置先にまとめて配置されているため、データシンボルSについては、シンボル合成による時間方向のダイバーシチゲインが得られない。
本発明の目的は、レピティション方式の無線通信方法において、同一のデータシンボルをシンボル合成したときに、ダイバーシチゲインが確実に得られる無線通信方法及びその方法に使用する無線通信装置を提供することである。
本発明に係る無線通信装置は、データシンボルを複製して、同一である複数のレピティションシンボルを生成するレピティション手段と、生成された前記複数のレピティションシンボルの配置先におけるチャネル推定誤差を予測する誤差予測手段と、予測された前記チャネル推定誤差の大きさが所定の閾値以下である第一配置先に前記複数のレピティションシンボルのうちの少なくとも一つのレピティションシンボルを配置し、予測された前記チャネル推定誤差の大きさが前記所定の閾値を越える第二配置先に、前記複数のレピティションシンボルのうちの前記第一配置先に配置されたレピティションシンボルとは異なるレピティションシンボルを配置するデータシンボル配置手段と、を具備し、前記データシンボル配置手段は、前記第一配置先のチャネル推定誤差の大きさと前記第二配置先のチャネル推定誤差の大きさとを重畳した重畳チャネル推定誤差の大きさであって、前記データシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさと他のデータシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさとが略均一になるように、各データシンボルの複数のレピティションシンボルを配置する構成を採る。
本発明によれば、送信側無線通信装置が、レピティション方式の無線通信方法においてデータシンボルの配置先を決定する際に、パイロットシンボルの配置態様とそのパイロットシンボルを用いたチャネル推定方式とに基づいて予めデータシンボルの配置先毎のチャネル推定誤差を予測し、その予測結果に基づいて複製されたデータシンボルの配置先を決定するため、データシンボルをチャネル推定精度の良い配置先に確実に配置することができることから、受信側無線通信装置は、複製されたデータシンボルをシンボル合成することにより、ダイバーシチゲインを高い確率で得ることができる。
また、本発明によれば、送信側無線通信装置が、チャネル推定誤差の予測結果に基づいて複製されたデータシンボルの配置先を決定するため、チャネル推定誤差の大きい即ちチャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先に同一のデータシンボルがまとめて配置されることを回避することができる。その結果、本発明によれば、受信側無線通信装置において複製された同一のデータシンボルをシンボル合成したときに、特定のデータシンボルの重畳されたチャネル推定誤差が突出して大きくなることを回避することができ、無線信号に含まれる全てのデータシンボルについて、シンボル合成によるダイバーシチゲインを確実に得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態1)
図3は本発明の実施の形態1に係る無線通信装置100の主要な構成を示すブロック図であり、図4は無線通信装置100とレピティション方式で無線通信を行う無線通信装置200の主要な構成を示すブロック図である。
無線通信装置100は、送信側無線通信装置であって、複製した同一のデータシンボルを2回繰り返し送信する2倍レピティションを行うものである。一方、無線通信装置200は、無線通信装置100から送信された無線信号を受信して、その受信信号に含まれる同一のデータシンボルをシンボル合成することにより、ダイバーシチゲインを得るものである。
また、本実施の形態では、無線通信装置100から送信される無線信号の1フレームは、図5に示すように、1つのパイロットシンボルとその後に連続する8つのデータシンボルとの計9つのシンボルで構成されるものとする。また、図5に示すように、パイロットシンボルに続く8つのデータシンボルの配置先には、パイロットシンボルから時間経過方向に順に、1〜8のデータシンボルの配置先番号がそれぞれ付されている。なお、図5において、四角で囲まれた「P」は、パイロットシンボルであることを示す。
また、本実施の形態では、無線通信装置100が1フレームに4種類のデータシンボルS〜Sをそれぞれ2回ずつ配置し、無線通信装置200は、データシンボルの配置先番号1〜8についてのチャネル推定値を、その1フレームにおける先頭に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相に基づいて推定するものとする。
無線通信装置100は、変調部101、レピティション部102、パイロットシンボル配置部103、チャネル推定誤差予測部104、データシンボル配置部105、制御情報配置部106、無線送信部107及びアンテナ素子108を具備する。
変調部101は、図示しないデータ生成部から入力される4種類のデータシンボルS〜SをQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の変調方式で変調し、変調後のデータシンボルをそれぞれレピティション部102に入力する。
レピティション部102は、変調部101から入力される4種類のデータシンボルS〜Sをそれぞれ複製して、4種類のデータシンボルS〜Sを2つずつの計8つにする。そして、レピティション部102は、複製した8つのデータシンボルをデータシンボル配置部105に入力する。
パイロットシンボル配置部103は、図示しないパイロット生成部から入力されるパイロットシンボルを、1フレームの先頭に配置した後に、その1フレームをチャネル推定誤差予測部104に入力する。
チャネル推定誤差予測部104は、図示しない制御部から通知される無線通信装置200におけるチャネル推定方式についての情報に基づいて、パイロットシンボル配置部10
3から入力される先頭にパイロットシンボルを配置された1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてチャネル推定誤差を予測する。
本実施の形態では、1フレームの先頭に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相を基準にして、その後の8つのデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定値が算出されるため、データシンボルの各配置先1〜8それぞれについてのチャネル推定誤差の大きさは、パイロットシンボルからの時間方向の距離が長くなるにしたがって大きくなる。つまり、本実施の形態では、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは、図5に示すような態様となる。
そして、チャネル推定誤差予測部104は、パイロットシンボル配置部103から入力された1フレームと、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の予測結果と、を共に、データシンボル配置部105に入力する。
データシンボル配置部105は、チャネル推定誤差予測部104から入力されるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の予測結果に基づいて、予測されたチャネル推定誤差の大きさが所定の閾値を越えるデータシンボルの配置先を特定し、特定したデータシンボルの配置先をチャネル推定精度の悪い部分と判定する。本実施の形態では、パイロットシンボルからの時間方向の距離が長いデータシンボルの配置先番号7、8がチャネル推定精度の悪い部分と判定されるものとする。
そして、データシンボル配置部105は、レピティション部102から入力される8つのデータシンボルをチャネル推定誤差予測部104から入力される1フレームにおけるデータシンボルの各配置先にそれぞれ配置する際に、チャネル推定精度の悪い部分と判定したデータシンボルの配置先番号7、8に同一のデータシンボルが配置されないように、8つのデータシンボルをそれぞれ配置する。
なお、本実施の形態では、データシンボル配置部105は、チャネル推定精度の悪い部分と判定されたデータシンボルの配置先番号7、8以外の部分即ちデータシンボルの配置先番号1〜6については、データシンボルをランダムに配置するものとする。
データシンボル配置部105は、この8つのデータシンボルを配置した1フレームと、その1フレームにおけるデータシンボルの各配置先に4種類のデータシンボルS〜Sのいずれが配置されたかを示す情報(以下、この情報を「制御情報」と称す)と、を共に、制御情報配置部106に入力する。
制御情報配置部106は、データシンボル配置部105から入力される1フレーム以外の部分、例えば1フレームの直ぐ後ろに、データシンボル配置部105から入力される制御情報を付加し、その制御情報を付加した1フレームを無線送信部107に入力する。
無線送信部107は、バンドパスフィルタや低雑音増幅器等を具備し、制御情報配置部106から入力される1フレームに対して周波数変換等の所定の無線送信処理を施して送信信号を生成し、生成した送信信号をアンテナ素子108を介して無線通信装置200に無線送信する。
一方で、無線通信装置200は、アンテナ素子201、無線受信部202、制御情報分離部203、シンボル分離部204、チャネル推定値算出部205、チャネル補償部206、シンボル合成部207及び復調部208を具備する。
無線受信部202は、周波数変換器や低雑音増幅器等を具備し、無線通信装置100か
らの無線信号をアンテナ素子201を介して受信して、その受信信号に所定の無線受信処理を施した後、無線受信処理した受信信号を制御情報分離部203に入力する。
制御情報分離部203は、無線受信部202から入力される受信信号について、それに含まれる制御情報と1フレームとを分離し、分離した制御情報をシンボル合成部207に、また分離した1フレームをシンボル分離部204に、それぞれ入力する。
シンボル分離部204は、制御情報分離部203から入力される1フレームについて、その先頭に配置されたパイロットシンボルとそれに続く8つのデータシンボルとを分離し、分離したパイロットシンボルをチャネル推定値算出部205に、また分離した8つのデータシンボルをチャネル補償部206に、それぞれ入力する。
チャネル推定値算出部205は、シンボル分離部204から入力されるパイロットシンボルの振幅及び位相を測定し、その測定値に基づいて所定の手段により、そのパイロットシンボルが含まれていた1フレームに適用されるチャネル推定値を算出する。そして、チャネル推定値算出部205は、算出したチャネル推定値をチャネル補償部206に入力する。
チャネル補償部206は、チャネル推定値算出部205から入力されるチャネル推定値に基づいて所定の手段により8つのデータシンボルの振幅及び位相を補償する量を算出し、その算出結果にしたがってシンボル分離部204から入力されるデータシンボルを補償する。そして、チャネル補償部206は、振幅及び位相を補償した8つのデータシンボルをシンボル合成部207に入力する。
シンボル合成部207は、制御情報分離部203から入力される制御情報に基づいて、チャネル補償部206から入力される8つのデータシンボルにおける同一のデータシンボルをシンボル合成し、シンボル合成した4種類のデータシンボルS〜Sを復調部208に入力する。
復調部208は、シンボル合成部207から入力される4種類のデータシンボルS〜SをQPSKや16QAM等の変調方式に対応する復調方式で復調し、復調したこれらのデータシンボルを図示しない制御部等に入力する。
次いで、本実施の形態における無線通信装置100の動作即ち本発明に係る無線通信方法について、図6及び図7を用いて説明する。
図6に、1フレームのデータシンボルの各配置先に4種類のデータシンボルS〜Sをそれぞれ配置する際の各ステップを模式的に示す。
先ず、ステップST410では、チャネル推定誤差予測部104が1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてチャネル推定誤差を予測し、この予測結果に応じてデータシンボルの配置先番号7、8がチャネル推定精度の悪い部分であるとデータシンボル配置部105が判定する。
続いて、ステップST420では、データシンボル配置部105が、チャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先番号7、8に同一のデータシンボルが配置されないように、複製されたデータシンボルS〜Sそれぞれの配置先を決定する。本実施の形態では、データシンボル配置部105は、図6に示すように、2つのデータシンボルSがデータシンボルの配置先番号1、7に配置され、2つのデータシンボルSがデータシンボルの配置先番号4、6に配置され、2つのデータシンボルSがデータシンボルの配置先番
号3、5に配置され、2つのデータシンボルSがデータシンボルの配置先番号2、8に配置されるように決定する。
続いて、ステップST430では、データシンボル配置部105が、ステップST420での決定通りに、チャネル推定誤差予測部104から入力される1フレームにレピティション部102から入力される4種類のデータシンボルS〜Sをそれぞれ配置する。従って、本実施の形態では、図6に示すように、1フレームにおいてデータシンボルは、パイロットシンボルから時間経過方向に「S,S,S,S,S,S,S,S」の順で配置されることになる。
図7に、データシンボルの各配置先についてチャネル推定誤差予測部104の予測したチャネル推定誤差が図5に示す態様であり、かつ、データシンボル配置部105の決定したデータシンボルS〜Sそれぞれの配置先が図6に示す態様である場合において、データシンボルS〜Sそれぞれについて、シンボル合成によって重畳されたチャネル推定誤差の大きさを示す。
図7から明らかなように、本実施の形態によれば、チャネル推定誤差が大きいと予測されるデータシンボルの配置先番号7、8には、異なるデータシンボルS、Sがそれぞれ配置されるため、データシンボルS〜Sの重畳されたチャネル推定誤差について突出して大きなものは発生しなくなることから、データシンボルS〜Sの全てについて、シンボル合成によりダイバーシチゲインが確実に得られるようになる。
なお、本実施の形態について、以下のように応用したり変形したりしても良い。
本実施の形態では、データシンボル配置部105が、チャネル推定誤差予測部104から入力されるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の予測結果に基づいて、予測されたチャネル推定誤差の大きさが所定の閾値を越えるデータシンボルの配置先を特定し、特定したデータシンボルの配置先をチャネル推定精度の悪い部分と判定し、そのチャネル推定精度の悪い配置先に異なるデータシンボルを配置する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、データシンボル配置部105が、チャネル推定精度が所定の閾値以下であるチャネル推定精度の良い配置先を特定し、その特定した配置先に重要なデータシンボルを優先的に配置するようにしてもよい。このようにすれば、チャネル推定精度の良い配置先に配置されたデータシンボルについて、無線通信装置200がシンボル合成によるダイバーシチゲインを確実に得ることができる。
本実施の形態では、1フレームが1つのパイロットシンボルとそれに続く8つのデータシンボルとの9シンボルで構成され、これら8つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定値がその1フレームの先頭に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相に基づいて算出される場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、1フレームが2つのパイロットシンボルとこれらの間に挟まれた8つのデータシンボルとの10シンボルで構成され、これら8つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定値がその1フレームの先頭に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相と最後に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相とに基づいて算出されるようにしてもよい。このように、複数のパイロットシンボルの振幅及び位相に基づいて、それらの間のデータシンボルの各配置先についてチャネル推定を行うようにすれば、チャネル推定区間全体について、チャネル推定精度を改善することができる。
ここで、1フレームの先頭と最後とにパイロットシンボルが配置される場合には、それらの間に存在するデータシンボルの配置先についてのチャネル推定方式として、例えば図
8に示す1次補間方式と、図9に示す0次補間方式と、が挙げられる。
1次補間方式では、隣接する2つのパイロットシンボルの間を1つのチャネル推定区間とすると、そのチャネル推定区間の端にある2つのパイロットシンボルの振幅及び位相の差は、そのチャネル推定区間において直線的に変化すると仮定される。そのため、1次補間方式では、図8に示すように、チャネル推定区間の両端でチャネル推定誤差が小さくなり、かつ、チャネル推定区間の中心でチャネル推定誤差が大きくなる。
また、0次補間方式では、チャネル推定区間の端にある2つのパイロットシンボルの振幅及び位相の平均値がそのチャネル推定区間におけるチャネル推定値であると仮定されるため、図9に示すように、チャネル推定区間の両端でチャネル推定誤差が大きくなり、かつ、チャネル推定区間の中心でチャネル推定誤差が小さくなる。
さらに、1つのチャネル推定区間の先頭と中心と最後とにパイロットシンボルがそれぞれ配置される場合には、それらの間に存在するデータシンボルの配置先についてのチャネル推定方式として、例えば図10に示す0次補間方式が挙げられる。この場合でも、チャネル推定区間の両端でチャネル推定誤差が大きくなり、かつ、チャネル推定区間の中心でチャネル推定誤差が小さくなる。
さらに、複数のパイロットシンボルが1つのチャネル推定区間の両端に配置されない場合、例えば図11に示すように、2つのパイロットシンボルがそれぞれデータシンボルに挟まれるように配置される場合にも、その1フレームにおけるデータシンボルの配置先についてのチャネル推定方式として、0次補間方式を適用することができる。この場合でも、チャネル推定区間の両端でチャネル推定誤差が大きくなり、かつ、チャネル推定区間の中心でチャネル推定誤差が小さくなる。
従って、1つのチャネル推定区間に複数のパイロットシンボルが配置される場合には、そのチャネル推定区間における端又は中心のいずれかにおけるチャネル推定誤差が最大となるため、このようなチャネル推定誤差の大きい即ちチャネル推定精度の悪い部分には異なるデータシンボルを配置しつつ、そのチャネル推定区間における端から所定数のデータシンボルの配置先のいずれかと、そのチャネル推定区間における中心から所定数の同配置先のいずれかと、にそれぞれ同一のデータシンボルを配置する。このようにすれば、同一のデータシンボルをシンボル合成したときに、本実施の形態と同様に、重畳されたチャネル推定誤差に突出して大きなものは発生しなくなることから、無線信号に含まれるデータシンボルの全てについて、ダイバーシチゲインが確実に得られるようになる。
また、本実施の形態では、1フレームとチャネル推定区間とが同一である場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば図12に示すように、1フレームに複数のパイロットシンボルが配置されるときには、隣接するパイロットシンボルの間を1つのチャネル推定区間としても良い。このようにすれば、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差を小さくすることができるため、同一のデータシンボルをシンボル合成したときに、得られるダイバーシチゲインが一層大きくなる。なお、このように1フレームに複数のチャネル推定区間が形成される場合には、同一のデータシンボルは、図12に示すように、チャネル推定区間を越えて配置されてもよい。
また、本実施の形態では、1フレームとチャネル推定区間とが同一である場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、例えば複数フレームに対して1つのチャネル推定区間が設定されてもよい。
また、本実施の形態では、データシンボル配置部105が、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の大きさに基づいて、チャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先を特定する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、データシンボル配置部105がそのチャネル推定誤差の大きさに基づいて、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定精度の良し悪しを数段階に分けて区分し、その区分けに応じて、データシンボルS〜Sをそれぞれ配置するようにしてもよい。このようにすれば、データシンボル配置部105が、同一のデータシンボルに対するその配置先の組み合わせを、その配置先のチャネル推定精度の区分に応じて木目細かく制御できるようになるため、無線通信装置200において同一のデータシンボルをシンボル合成したときに得られるダイバーシチゲインが一層大きくなる。
また、本実施の形態では、データシンボル配置部105がチャネル推定誤差の大きさに基づいて1フレームにおけるチャネル推定精度の悪い部分を特定する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、データシンボル配置部105が、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてチャネル推定精度の大きさを基準とした順位付けを行い、その順位を基準にして、同一のデータシンボルがシンボル合成されたときに、重畳されるチャネル推定誤差の大きさが均一になるように、データシンボルS〜Sそれぞれの配置先を決定するようにしてもよい。
図13に、このようなチャネル推定精度の大きさを基準とした順位付けに基づいて、データシンボルS〜Sそれぞれを配置する態様を示す。
先ず、ステップST1110では、チャネル推定誤差予測部104が1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてチャネル推定誤差を予測し、この予測結果に応じてデータシンボル配置部105がデータシンボルの配置先番号1から同配置先番号8の順でチャネル推定精度が悪くなっていくと判定する。
続いて、ステップST1120では、データシンボル配置部105が、無線通信装置200においてシンボル合成されたときに、重畳されるチャネル推定誤差が均一になるように、チャネル推定精度が最良の同配置先番号1と最悪の同配置先番号8とにデータシンボルSを配置すると決定する。同様にして、ステップST1120では、データシンボル配置部105が、同配置先番号2と同配置先番号7とにデータシンボルSを、同配置先番号3と同配置先番号6とにデータシンボルSを、同配置先番号4と同配置先番号5とにデータシンボルSを、配置すると決定する。
続いて、ステップST1130では、データシンボル配置部105が、ステップST1120での決定通りに、チャネル推定誤差予測部104から入力される1フレームにレピティション部102から入力される4種類のデータシンボルS〜Sを、同配置先番号1〜8に対して「S,S,S,S,S,S,S,S」の順で配置する。
このように、チャネル推定誤差の大きさに基づいてデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定精度の大きさを基準とする順位付けを行い、その最高位と最低位とからそれぞれ順に同一のデータシンボルを配置するようにすれば、データシンボルS〜Sについて、シンボル合成により重畳されるチャネル推定誤差の大きさをほぼ均等にすることができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、パイロットシンボルとデータシンボルとが時間方向にのみ多重される場合について説明したが、本発明に係る実施の形態2では、パイロットシンボルとデータシンボルとが時間方向と共に周波数方向にも多重される場合について説明する。
図14に、本実施の形態における送信信号であるOFDM信号のフレームフォーマットを示す。本実施の形態におけるOFDM信号の1フレームは、5つの時間番号T1〜T5と3つの周波数番号F1〜F3とからなる計15個のシンボル(パイロットシンボル及びデータシンボル)の配置先で構成される。また、このOFDM信号における時間番号T1で周波数番号F1、F2、F3の3つの配置先には全てパイロットシンボルが配置され、他の12個の配置先には全てデータシンボルが配置されるものとする。また、本実施の形態では、実施の形態1と同様に2倍レピティションが行われるものとする。従って、本実施の形態では、1フレームに6種類のデータシンボルS〜Sが2つずつ配置されることになる。
本実施の形態では、無線通信装置100が、図14に示すOFDM信号の1フレームに3つのパイロットシンボルと12個のデータシンボルをそれぞれ配置する。本実施の形態における無線通信装置100の動作は、実施の形態1におけるそれとほぼ同様であるが、OFDM信号の特性に対応するため、チャネル推定誤差予測部104とデータシンボル配置部105との動作が実施の形態1のそれと一部異なる。そこで、本実施の形態では、重複を避けるため、このような実施の形態1と相違する点についてのみ説明する。
図15に、本実施の形態におけるチャネル推定誤差予測部104及びデータシンボル配置部105の動作について模式的に示す。
先ず、ステップST1410では、チャネル推定誤差予測部104が、OFDM信号における12個のデータシンボルの各配置先について、周波数番号が同一で、かつ、時間番号T1に配置されたパイロット信号との時間方向の距離を算出する。
ここで、本実施の形態では、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定値は、実施の形態1と同様に、同一の周波数番号で時間方向の先頭に配置されたパイロットシンボルの振幅及び位相に基づいて算出されるものとする。そのため、本実施の形態では、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは、同一の周波数番号のパイロットシンボルとの時間方向の距離が長くなるにしたがって大きくなることになる。
具体的には、図15の上段右枠内に示すように、時間番号T2で周波数番号F1、F2、F3の3つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは全て「1」で最小であり、続いて時間番号T3で周波数番号F1、F2、F3の3つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは全て「2」となり、続いて時間番号T4で周波数番号F1、F2、F3の3つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは全て「3」となり、続いて時間番号T5で周波数番号F1、F2、F3の3つのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定誤差の大きさは全て「4」で最大となる。
続いて、ステップST1420では、データシンボル配置部105が、無線通信装置200においてシンボル合成されたときに、重畳されるチャネル推定誤差が均一になるように、チャネル推定精度が最良のデータシンボルの配置先番号「T2,F1」と、チャネル推定精度が最悪のデータシンボルの配置先番号「T5,F3」と、にデータシンボルSを配置すると決定する。同様にして、ステップST1420では、データシンボル配置部105が、同配置先番号「T2,F2」と同配置先番号「T5,F1」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T2,F3」と同配置先番号「T5,F2」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T3,F1」と同配置先番号「T4,F2」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T3,F2」と同配置先番号「T4,F3」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T3,F3」と同配置先番号「T4,F1」とにデータシンボ
ルSを、それぞれ配置すると決定する。
続いて、ステップST1430では、データシンボル配置部105が、ステップST1420での決定通りに、チャネル推定誤差予測部104から入力されるOFDM信号の1フレームにレピティション部102から入力される6種類のデータシンボルS〜Sを、周波数番号F1では時間番号T2〜T5に「S,S,S,S」の順で、周波数番号F2では時間番号T2〜T5に「S,S,S,S」の順で、周波数番号F3では時間番号T2〜T5に「S,S,S,S」の順で、それぞれ配置する。
ちなみに、本実施の形態では、無線送信部107は、シリアル/パラレル変換器、IFFT処理部及びガードインターバル挿入部等のOFDM信号用の無線送信処理ユニットを具備し、制御情報配置部106から入力されるOFDM信号に所定の無線送信処理を施すことによって送信信号を生成する。
このように、本実施の形態によれば、送信信号がOFDM信号であっても、実施の形態1と同様に、そのOFDM信号に配置されるデータシンボルS〜Sの全てについて、シンボル合成によりダイバーシチゲインが確実に得られるようになる。
なお、本実施の形態では、図14に示すように、OFDM信号のフレームフォーマットについて、時間番号T1で周波数番号F1、F2、F3の3つの配置先には全てパイロットシンボルが配置され、他の12個の配置先には全てデータシンボルが配置される場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、OFDM信号のフレームフォーマットは、図16に示すように、時間番号T1、T6で周波数番号F1、F2、F3の6つの配置先に全てパイロットシンボルが配置され、他の12個の配置先に全てデータシンボルが配置されるものでもよい。このようなフレームフォーマットであれば、チャネル推定方式として、実施の形態1における応用例で説明した1次補間方式や0次補間方式を適用できるようになるため、OFDM信号全体におけるデータシンボルの配置先についてのチャネル推定精度を改善することができる。
(実施の形態3)
図17は、本発明の実施の形態3に係る無線通信装置1600の主要な構成を示すブロック図であり、図18は無線通信装置1600とレピティション方式で無線通信を行う無線通信装置1700の主要な構成を示すブロック図である。
無線通信装置1600は、無線通信装置100において、パイロットシンボル配置部103の代わりにパイロットシンボル配置部1603を、またチャネル推定誤差予測部104の代わりにチャネル推定誤差予測部1604を具備するものである。また、無線通信装置1700は、無線通信装置200において、シンボル分離部204の代わりにシンボル分離部1704を具備し、さらにチャネル推定方式決定部1705を新たに具備するものである。
従って、無線通信装置1600は、無線通信装置100の構成要素と同様の機能を発揮する構成要素を多く具備し、また無線通信装置1700は、無線通信装置200の構成要素と同様の機能を発揮する構成要素を多く具備することになる。そこで、本実施の形態では、無線通信装置1600及び無線通信装置1700について、重複を避けるため、無線通信装置100及び無線通信装置200の構成要素と同様の機能を発揮する構成要素については、その説明を省略する。
なお、本実施の形態では、無線通信装置1600からの無線信号を受信した無線通信装置1700が、その受信した無線信号に含まれるパイロットシンボルを測定して、それ以
後のフレームに適用されることによってデータシンボルのダイバーシチゲインを改善させる情報(フィードバック情報)を無線通信装置1600に送信する。従って、図17及び図18に明示しないが、無線通信装置1700はこのフィードバック情報を含む信号を無線通信装置1600に送信するための送信部を具備し、また無線通信装置1600は無線通信装置1700からのフィードバック情報を含む信号を受信するための受信部を具備する。
パイロットシンボル配置部1603は、無線通信装置1700からのフィードバック情報に含まれる1つのチャネル推定区間にパイロットシンボルをいくつ配置するかを示す情報にしたがって、所定数のパイロットシンボルを1フレームにおける配置先のどこに配置するかを決定し、その決定した配置先にパイロットシンボルを配置した1フレームをチャネル推定誤差予測部1604に入力する。
チャネル推定誤差予測部1604は、無線通信装置1700からのフィードバック情報に含まれるチャネル推定方式を示す情報、例えば1次補間方式であるか0次補間方式であるかを示す情報に基づいて、パイロットシンボル配置部1603から入力されるパイロットシンボルを配置された1フレームにおけるデータシンボルの各配置先(パイロットシンボルの配置先を除く配置先)についてチャネル推定誤差を予測する。
シンボル分離部1704は、制御情報分離部203から入力される1フレームについて、制御情報分離部203から別途入力される制御情報に基づいて、パイロットシンボルとデータシンボルとのそれぞれの配置先を特定し、そしてこれらを分離して、分離したパイロットシンボルをチャネル推定値算出部205とチャネル推定方式決定部1705とに、また分離したデータシンボルをチャネル補償部206に、それぞれ入力する。
チャネル推定方式決定部1705は、制御情報分離部203から入力される制御情報に基づいて1フレームにおけるパイロットシンボルの配置先を特定し、またシンボル分離部1704から入力されるパイロットシンボルを用いてその振幅及び位相を測定する。そして、チャネル推定方式決定部1705は、測定したパイロットシンボルの振幅及び位相を時系列で観察することにより、チャネル状態の変動を監視して、その後のフレームについてシンボル合成によるダイバーシチゲインが効果的に得られる条件、具体的には1つのチャネル推定区間に配置するパイロットシンボルの数とデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定方式と、を決定して、この決定結果をフィードバック情報として図示しない送信部を介して無線通信装置1600に送信する。
次いで、無線通信装置1600及び無線通信装置1700の動作について、図19を参照しつつ説明する。
図19に、本実施の形態における無線通信装置1600と無線通信装置1700とによる無線通信の流れを示す。
先ず、ステップST1810では、パイロットシンボル配置部1603が、無線通信装置1700からのフィードバック情報に基づいて、1つのチャネル推定区間に配置するパイロットシンボルの数が1つであるか判定する。ステップST1810において、1つのチャネル推定区間に配置するパイロットシンボルが1つであると判定された場合には、次にステップST1833が実行され、一方でそれが1つでないと判定された場合には、次にステップST1820が実行される。
続いて、ステップST1820では、チャネル推定誤差予測部1604が、無線通信装置1700からのフィードバック情報に基づいて、チャネル推定方式が0次補間方式であ
るか判定する。ステップST1820において、チャネル推定方式が0次補間方式であると判定された場合には、次にステップST1831が実行され、一方でそれが0次補間方式ではないと判定された場合には、次にステップST1832が実行される。
続いて、ステップST1831では、1つのチャネル推定区間にパイロットシンボルが複数配置され、かつ、チャネル推定方式が0次補間であることから、チャネル推定誤差予測部1604が、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差はチャネル推定区間の端に近いほど大きくなると予測する。そして、ステップST1831では、データシンボル配置部105が、予測されたチャネル推定誤差の大きさに基づいて、チャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先を特定する。
また、ステップST1832では、1つのチャネル推定区間にパイロットシンボルが複数配置され、かつ、チャネル推定方式が0次補間でない即ち1次補間であることから、チャネル推定誤差予測部1604が、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差はチャネル推定区間の中心に近いほど大きくなると予測する。そして、ステップST1832では、データシンボル配置部105が、予測されたチャネル推定誤差の大きさに基づいて、チャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先を特定する。
また、ステップST1833では、1つのチャネル推定区間にパイロットシンボルが1つ配置されることから、チャネル推定誤差予測部1604が、1フレームにおけるデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定誤差はパイロットシンボルからの距離が長いほど大きくなると予測する。そして、ステップST1833では、データシンボル配置部105が、予測されたチャネル推定誤差の大きさに基づいて、チャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先を特定する。
続いて、ステップST1840では、データシンボル配置部105が、ステップST1831、ステップST1832又はステップST1833においてチャネル推定精度が悪いと判定されたデータシンボルの配置先に対して異なるデータシンボルを配置する。
続いて、ステップST1850では、シンボル合成部207が、制御情報分離部203から入力される制御情報に基づいて、1フレームにおける同一のデータシンボルをシンボル合成する。
このように、本実施の形態によれば、チャネル推定方式決定部1705が、実際のチャネル状態を常に監視して、その変動に適応的に対応すべくフィードバック情報を無線通信装置1600に送信するため、無線通信装置1700は、1フレームにおけるパイロットシンボルの数を必要最小限に抑制して無線通信装置1600からの伝送速度の低下を防止しつつ、データシンボルのシンボル合成によるダイバーシチゲインを確実に得ることができる。
なお、本実施の形態では、無線通信装置1700(受信側)がチャネル推定方式決定部1705を備える場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、無線通信装置1700がドップラー周波数fや遅延スプレッドをフィードバック情報として無線通信装置1600(送信側)に送信し、無線通信装置1600(送信側)がシンボル合成によるダイバーシチゲインが効果的に得られる条件、具体的には1つのチャネル推定区間に配置するパイロットシンボルの数と、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定方式と、を決定して、パイロットシンボル及びデータシンボルを配置し、その決定されたチャネル推定方式を示す制御情報を制御情報配置部106で1フレームに付加するようにしてもよい。
なお、上記のように、無線通信装置1600(送信側)がシンボル合成によるダイバーシチゲインが効果的に得られる条件、具体的には1つのチャネル推定区間に配置するパイロットシンボルの数と、データシンボルの各配置先についてのチャネル推定方式と、を決定する場合には、無線通信装置1700(受信側)がその制御情報を得た場合に、(a)無線通信装置1600(送信側)の決定したチャネル推定方式を用いて得るチャネル推定精度とシンボル合成によるダイバーシチゲインと、(b)無線通信装置1600(送信側)の決定したチャネル推定方式とは異なるチャネル推定方式を用いて得るチャネル推定精度とシンボル合成によるダイバーシチゲインと、を比較し、この(a)と(b)のうち、より受信特性が良い方のチャネル推定方式を用いるようにしてもよい。
(実施の形態4)
本発明に係る実施の形態4では、実施の形態3で説明した無線通信装置1600がパイロットシンボルをスキャッタードで配置し、かつ、無線通信装置1700がこのパイロットシンボルを用いて測定したドップラー周波数fと遅延スプレッドとをさらに含むフィードバック情報を無線通信装置1600に通知する場合について説明する。以下、本実施の形態について説明するが、実施の形態1〜3での説明と重複する部分については、その説明を省略する。
図20に、本実施の形態において、無線通信装置1600から無線通信装置1700に無線送信されるOFDM信号のフレームフォーマットを示す。本実施の形態におけるOFDM信号の1フレームは、4つの時間番号T1〜T4と3つの周波数番号F1〜F3とからなる計12個のパイロットシンボル及びデータシンボルの配置先で構成される。また、本実施の形態では、OFDM信号の1フレームに、2つのパイロットシンボルがスキャッタードで配置されるものとする。また、本実施の形態では、実施の形態1と同様に2倍レピティションが行われるため、1フレームに5種類のデータシンボルS〜Sが2つずつ配置されることになる。
図20に示すように、2つのパイロットシンボルが、パイロットシンボル配置部1603によってパイロットシンボル及びデータシンボルの配置先番号「T1,F1」と同配置先番号「T3,F3」とに配置される場合には、チャネル推定誤差予測部1604は、一般式「データシンボルの各配置先とパイロットシンボルとの距離DX=時間方向の距離×係数A+周波数方向の距離×係数B」を用いて、例えば同配置先番号「T1,F2」について、同配置先番号「T1,F1」に配置されたパイロットシンボルとの距離D1を「D1=0×A+1×B」と算出する。同様に「T3,F3」に配置されたパイロットシンボルとの距離D2を「D2=2×A+1×B」と算出する。
ここで、係数「A」はfと密接に連関しており、また係数「B」は遅延スプレッドと密接に連関している。従って、チャネル推定誤差予測部1604は、無線通信装置1700からのフィードバック情報に含まれるfと遅延スプレッドとに基づいて、これらの係数「A」及び「B」を適宜調節した後に、距離D1及びD2を算出することになる。ちなみに、チャネル推定誤差予測部1604は、fが大きくなれば係数Aを大きくし、fが小さくなれば係数Aを小さくする。また、チャネル推定誤差予測部1604は、遅延スプレッドが大きくなれば係数Bを大きくし、遅延スプレッドが小さくなれば係数Bを小さくする。
本実施の形態では、チャネル推定誤差予測部1604は、このようにして算出する距離D1又はD2のうち短い方の距離(以下、「最短距離」と称する)に基づいて、そのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定誤差の大きさを算出する。具体的には、チャネル推定誤差予測部1604は、この最短距離が長くなるほど、データシンボルの配置先
についてのチャネル推定誤差が大きくなると予測する。つまり、本実施の形態では、チャネル推定誤差予測部1604は、最短距離を算出した後に、実施の形態1で説明したような1フレームに1つのパイロットシンボルが配置される場合と同様にして、チャネル推定誤差の大きさを予測することになる。
図21に、本実施の形態におけるチャネル推定誤差予測部1604及びデータシンボル配置部105の動作について模式的に示す。
先ず、ステップST2010では、チャネル推定誤差予測部1604が、無線通信装置1700からのフィードバック情報に含まれるfに基づいて係数「A」を、また遅延スプレッドに基づいて係数「B」を、それぞれ設定する。本実施の形態では、チャネル推定誤差予測部1604は、「A=1」及び「B=3」と設定するものとする。
続いて、ステップST2020では、チャネル推定誤差予測部1604が、パイロットシンボル配置部1603から図20に示すOFDM信号を入力され、データシンボルの各配置先についての最短距離を算出する。具体的には、チャネル推定誤差予測部1604は、「A=1」及び「B=3」であるため、同配置先番号「T1,F2」が最短距離3、同配置先番号「T1,F3」が最短距離2、同配置先番号「T2,F1」が最短距離1、同配置先番号「T2,F2」が最短距離4、同配置先番号「T2,F3」が最短距離1、同配置先番号「T3,F1」が最短距離2、同配置先番号「T3,F2」が最短距離3、同配置先番号「T4,F1」が最短距離3、同配置先番号「T4,F2」が最短距離4、同配置先番号「T4,F3」が最短距離1、と算出する。
続いて、ステップST2030では、データシンボル配置部105が、無線通信装置1700においてシンボル合成されたときに、重畳されるチャネル推定誤差が均一になるように、最短距離が最も短い同配置先番号「T2,F1」と、最短距離が最も長い同配置先番号「T4,F2」と、にデータシンボルSを配置すると決定する。同様にして、ステップST2030では、データシンボル配置部105が、同配置先番号「T1,F2」と同配置先番号「T3,F1」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T1,F3」と同配置先番号「T4,F1」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T3,F2」と同配置先番号「T4,F3」とにデータシンボルSを、同配置先番号「T2,F3」と同配置先番号「T2,F2」とにデータシンボルSを、それぞれ配置すると決定する。
続いて、ステップST2040では、データシンボル配置部105が、ステップST2030での決定通りに、チャネル推定誤差予測部1604から入力されるOFDM信号の1フレームにレピティション部102から入力される5種類のデータシンボルS〜Sを、周波数番号F1では時間番号T1〜T4に「(パイロットシンボル),S,S,S」の順で、周波数番号F2では時間番号T1〜T4に「S,S,S,S」の順で、周波数番号F3では時間番号T1〜T4に「S,S,(パイロットシンボル),S」の順で、それぞれ配置する。
このように、本実施の形態によれば、パイロットシンボル配置部1603がOFDM信号の1フレームにパイロットシンボルをスキャッタードで配置するため、1フレームにおけるパイロットシンボルの数を抑えつつ、全てのデータシンボルの配置先についてのチャネル推定精度を所定値以上に維持することができる。
また、本実施の形態によれば、無線通信装置1700から無線通信装置1600にフィードバック情報としてfと遅延スプレッドとが通知されるため、無線通信装置1600は、次の1フレームを送信する際の実際のチャネル状態を予測し、適応的に対応できるようになる。その結果、本実施の形態によれば、無線通信装置1600は、予測される実際
のチャネル状態に適応するように複製したデータシンボルを配置することにより、無線通信装置1700におけるダイバーシチゲインを増大させることができる。
なお、本実施の形態では、データシンボル配置部105が、パイロットシンボルからの最短距離に基づいてチャネル推定精度の悪いデータシンボルの配置先か判定する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、データシンボル配置部105は、チャネル推定方式に応じて、複数のパイロットシンボルからの距離の平均値に基づいてデータシンボルの各配置先についてのチャネル推定精度を判定しても良い。
また、本明細書では、データシンボル配置部105が複製されたデータシンボルをいずれも同一フレーム内に配置する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、例えばH−ARQ(Hybrid - Automatic Repeat reQuest)における再送前後のデータシンボルについても本発明を適用することができる。換言すれば、本発明は、「再送前後のデータシンボルにおいて、初回送信時にチャネル推定精度の悪い部分に配置したシンボルは、再送時には、チャネル推定精度の良い部分に配置する」ということでも実施可能である。
また、本明細書では、レピティション部102において複製されたデータシンボルをシンボル合成する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、例えば変調部101においてModulation Diversityによる変調が行われるときには、Modulation DiversityにおけるデータシンボルのIch,Qch分離後のIch,Qchについても同様に適用することができる。換言すれば、本発明は、「Modulation DiversityにおけるIch,Qch分離後のIchとQchとは、両方ともチャネル推定精度の悪い部分に配置しないようにする」ということでも実施可能である。
なお、本発明について、無線通信装置100、1600はチャネル推定精度の良い部分に配置されたデータシンボルを大きな電力で送信し、チャネル推定精度の悪い部分に配置されたデータシンボルを小さな電力で送信するというように、送信電力に重み付けを行ってもよい。
なお、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本明細書は、2004年12月28日出願の特願2004−381888に基づくものである。この内容をここに含めておく。
本発明に係る無線通信装置等は、無線信号に含まれる全てのデータシンボルについてシンボル合成によるダイバーシチゲインを確実に得ることができるという効果を有し、Repetition-OFDM方式を適用した次世代移動体通信システム等に有用である。
従来のレピティション方式でのデータシンボルの配置例等を示す図 従来のレピティション方式でシンボル合成したときに生じる問題点を示す図 本発明の実施の形態1に係る送信側無線通信装置の主要な構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る受信側無線通信装置の主要な構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線通信方法の流れを示す図 本発明の実施の形態1においてシンボル合成によって奏される効果を示す図 本発明の実施の形態1の変形例における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1の変形例における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1の変形例における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1の変形例における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1の変形例における送信信号のフレームフォーマット等を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線通信方法の変形例の流れを示す図 本発明の実施の形態2におけるOFDM信号のフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態2に係る無線通信方法の流れを示す図 本発明の実施の形態2の変形例におけるOFDM信号のフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態3に係る送信側無線通信装置の主要な構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る受信側無線通信装置の主要な構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における無線通信方法を説明するフロー図 本発明の実施の形態4におけるOFDM信号のフレームフォーマットを示す図 本発明の実施の形態4に係る無線通信方法の流れを示す図

Claims (9)

  1. データシンボルを複製して、同一である複数のレピティションシンボルを生成するレピティション手段と、
    生成された前記複数のレピティションシンボルの配置先におけるチャネル推定誤差を予測する誤差予測手段と、
    予測された前記チャネル推定誤差の大きさが所定の閾値以下である第一配置先に前記複数のレピティションシンボルのうちの少なくとも一つのレピティションシンボルを配置し、予測された前記チャネル推定誤差の大きさが前記所定の閾値を越える第二配置先に、前記複数のレピティションシンボルのうちの前記第一配置先に配置されたレピティションシンボルとは異なるレピティションシンボルを配置するデータシンボル配置手段と、
    を具備し、
    前記データシンボル配置手段は、
    前記第一配置先のチャネル推定誤差の大きさと前記第二配置先のチャネル推定誤差の大きさとを重畳した重畳チャネル推定誤差の大きさであって、前記データシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさと他のデータシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさとが略均一になるように、各データシンボルの複数のレピティションシンボルを配置する
    無線通信装置。
  2. 前記誤差予測手段は、
    前記レピティションシンボルと共に配置されるパイロットシンボルの配置態様と、チャネル推定方式と、に基づいて、前記チャネル推定誤差を予測する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記誤差予測手段は、
    前記チャネル推定方式が1つのパイロットシンボルを用いるものである場合には、前記配置先と前記1つのパイロットシンボルとの距離が長いほど、前記配置先におけるチャネル推定誤差が大きいと予測する、
    請求項記載の無線通信装置。
  4. 前記データシンボル配置手段は、
    前記誤差予測手段が、複数のデータシンボルにおける複数のレピティションシンボルを挟むように配置された複数のパイロットシンボルを用いてチャネル推定を行う場合には、チャネル推定区間における端から所定数の配置先のいずれかと、前記チャネル推定区間における中心から所定数の配置先のいずれかと、にそれぞれのデータシンボルにおける前記複数のレピティションシンボルを配置する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記誤差予測手段は、
    複数のパイロットシンボルが時間方向と周波数方向との双方に離散的に配置される場合には、前記複数のパイロットシンボルの中で時間方向及び周波数方向の距離が最短である前記パイロットシンボルの距離が長いほど、前記配置先におけるチャネル推定誤差が大きいと予測する、
    請求項記載の無線通信装置。
  6. 複数のパイロットシンボルが時間方向と周波数方向との双方に離散的に配置され、かつ、前記データシンボル配置手段によって前記レピティションシンボルが配置されたOFDM信号を送信する送信手段と、
    前記OFDM信号を受信した他の無線通信装置によって測定されたドップラー周波数と遅延スプレッドとを含むフィードバック情報を受信する受信手段と、
    をさらに具備し、
    前記誤差予測手段は、
    前記配置先と前記パイロットシンボルとの時間方向の距離に前記ドップラー周波数を反映させ、かつ、前記配置先と前記パイロットシンボルとの周波数方向の距離に前記遅延スプレッドを反映させることにより、前記配置先と複数の前記パイロットシンボルとの距離をそれぞれ算出し、
    前記配置先毎に算出した複数の距離の中で最短の距離を特定し、
    特定した最短の距離が長い前記配置先ほど、前記チャネル推定誤差が大きいと予測する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  7. データシンボルを複製して、同一である複数のレピティションシンボルを生成するレビティションステップと、
    生成された前記複数のレピティションシンボルの配置先におけるチャネル推定誤差を予測する誤差予測ステップと、
    予測された前記チャネル推定誤差の大きさが所定の閥値以下である第一配置先に前記複数のレピティションシンボルのうちの少なくとも一つのレピティションシンボルを配置し、予測された前記チャネル推定誤差の大きさが前記所定の閾値を越える第二配置先に、前記複数のレピティションシンボルのうちの前記第一配置先に配置されたレピティションシンボルとは異なるレピティションシンボルを配置するデータシンボル配置ステップと、
    を具備し、
    前記データシンボル配置手段は、
    前記第一配置先のチャネル推定誤差の大きさと前記第二配置先のチャネル推定誤差の大きさとを重畳した重畳チャネル推定誤差の大きさであって、前記データシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさと他のデータシンボルに対する重畳チャネル推定誤差の大きさとが略均一になるように、各データシンボルの複数のレピティションシンボルを配置する
    無線通信方法。
  8. 前記チャネル推定方式は、2つのパイロットシンボルに挟まれた区間におけるチャネル変動は2つのパイロットシンボルを結ぶ直線上に変化すると仮定する1次補間形式か、あるいは、チャネル推定区間におけるチャネル推定値は前記チャネル推定区間に配置された前記複数のパイロットシンボルの平均値であると仮定する0次補間形式か、である、
    請求項2記載の無線通信装置。
  9. 複数のパイロットシンボルを含む自装置からの送信信号を受信した他の無線通信装置から、チャネル推定方式を示す情報を含むフィードバック情報を受信する受信手段をさらに具備する請求項2記載の無線通信装置。
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