JP4678573B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents
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Description
インクの着色剤として顔料を用いたときは、染料を用いた時に比べ、印刷部の明度、彩度が低く、一般的には色再現性に劣る。この様な顔料インクでの問題を改善しようとして、特許文献1(国際公開第WO99/05230号パンフレット)にはY,M,C,K顔料インクとグリーン(G)顔料インクおよびオレンジ(Or)顔料インクを用いた技術が開示されているが、色再現性、特に赤色の再現性に関して十分とはいえない。
特に顔料インクにおけるマゼンタ色インク、シアン色インクとして、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3が用いられているが、染料インクと比べて色再現性が異なっている。また、色相誤差を小さくするために調色も行われているが、この場合、彩度の低下は免れず、印字品質に問題を生じる。
この他、前記の顔料インクでの問題点を解決することを目的として、特許文献2(特開2001−192583号公報)には、顔料と分散剤と水とを含む顔料分散液において、分散剤として特定の化合物を使用することが、特許文献3(特開2004−002715号公報)には、顔料と分散剤と水とを含む顔料分散液において、顔料の粒子径および粒度分布を特定範囲にすることが提案されている。
請求項2の発明は、前記フッ素系界面活性剤の曇点が50℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項3の発明は、前記フッ素系界面活性剤の0.1質量%水溶液の静的表面張力が10〜40mN/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項4の発明は、前記顔料の平均粒径が150nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項5の発明は、前記ノニオン系界面活性剤が分散剤として作用することにより、前記顔料が分散されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項6の発明は、前記分散剤の質量基準が顔料1に対し0.3以上2以下であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項7の発明は、前記分散剤として下記一般式(1)で示される化合物の、少なくとも一種を使用することを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項9の発明は、前記顔料が、ブラック顔料としてカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項10の発明は、前記顔料がマゼンタ顔料を含み、かつ前記マゼンタ顔料が、ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、146、168、176、184、185、202およびピグメントバイオレット19から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項11の発明は、前記顔料がシアン顔料を含み、かつ前記シアン顔料がピグメントブルー1、2、3、15、15:3、15:4、16、22、60、63および66から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項12の発明は、前記顔料がイエロー顔料を含み、かつ前記イエロー顔料がピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、114、120、128、129、138、150、151、154、155、174および180から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項13の発明は、前記インクジェット記録用インク中の顔料濃度が0.1質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項14の発明は、前記水溶性有機溶剤が、2−エチル−1,3−へキサンジオールおよび2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールから選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項15の発明は、前記2−エチル−1,3−へキサンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、4.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項16の発明は、前記2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、2.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項17の発明は、請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを収容したことを特徴とするインクカートリッジである。
請求項18の発明は、請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを吐出させて記録を行なう方式のヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項19の発明は、請求項18に記載のインクジェット記録装置を用いて画像支持体上に印字することを特徴とする画像形成方法である。
請求項20の発明は、請求項19に記載の画像形成方法によって、画像支持体上に印字されたことを特徴とする画像形成物である。
請求項21の発明は、前記画像支持体が紙であることを特徴とする請求項20に記載の画像形成物である。
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくとも顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であり、及び、前記樹脂エマルジョンがアニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、およびアクリル−シリコン系樹脂エマルジョンから選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とするものである。
本発明で使用されるノニオン系のフッ素系界面活性剤としては、市販されているものを利用することができ、S−141,S−145(旭硝子社製),FC−170C,FC−430,フロラード−FC4430(住友スリーエム社製),FSO、FSO−100,FSN,FSN−100,FS−300(Dupont社製),FT−250,251(ネオス社製),等が挙げられる。中でも、Dupont社製のFSO,FSO−100,FSN,FSN−100,FS−300が良好な印字品質、保存性を提供でき好ましい。ノニオン系のフッ素系界面活性剤である前記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。
特にフッ素系界面活性剤を用いることで著しい浸透性向上が図られ、これにより色境界にじみが低減され、発色性向上、また文字にじみも少ないインクが得られる。
次に、本発明で使用されるノニオン系界面活性剤について説明する。なお、本明細書において、「ノニオン系界面活性剤」とは、前記のノニオン系のフッ素系界面活性剤は除くものとする。
本発明で使用されるノニオン系界面活性剤は、例えばポリオエキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル等のアルキルエーテル型;ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンオレイルアミノエーテル等のアルキルアミノエーテル型;ポリオキシエチレンラウリル酸アミドエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミドエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドエーテル、ラウリル酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等のアルキルアミドエーテル型;ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリスチリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル等のアリルフェニルエーテル型;グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、グリセリントリオレート等のグリセリン脂肪酸エステル型;ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等のソルビタン脂肪酸エステル型;ポリオキシエチレンジラウレート、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレンジオレート、ポリオキシエチレンオレート等の脂肪酸エーテルエステル型;ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル等の植物油エーテルエステル型;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート等のソルビタンエーテルエステル型;ポリオキシアルキレンブチルエーテル、ポリオキシアルキレンオクチルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル(C14〜15)エーテル等のモノオール型ポリエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物等のジオール型ポリエーテル;トリメチロールプロパントリス(ポリオキシアルキレン)エーテル、ポリオキシアルキレンジグリセリルエーテル等のポリオール型ポリエーテル等が挙げられる。
また、市販されているものも使用することができ、例えばBTシリーズ(日光ケミカルズ)、ノニポールシリーズ(三洋化成)、D-,P-シリーズ(竹本油脂)、サーフィノールシリーズ(エアープロダクツ)、オルフィンシリーズ(日信化学)、EMALEX DAPEシリーズ(日本エマルジョン)、シリコーン系界面活性剤(東レダウコーニング等)、等が挙げられる。
本発明において、ノニオン型界面活性剤の含有量は、インクジェット記録用インクに対し、0.1〜10質量%が好ましい。
本発明において用いられる水溶性有機溶剤としては以下のものが例示されるが、これらに限定されるものではない。
例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ぺンタンジオール、1,6−へキナンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2―エチル−1,3−プロパンジオール、エチル1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,3-ブタンジオール、ぺトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノべンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。これらの水溶性有機溶媒は、単独または2種類以上混合して使用することができる。
本発明で言う水溶性有機溶剤とは沸点が180℃以上のものが好ましい。該水溶性有機溶剤がインクジェット記録用インク中に含有されていると、インク組成物の保水と湿潤性を確保することができ、その結果、インクジェット記録用インクを長期間保存しても顔料の凝集や粘度の上昇がなく、優れた保存安定性を実現できる。また、インクジェットプリンターのノズル先端等で開放状態に放置されても、乾燥物の流動性を長時間維持するインクジェット記録用インクが実現できる。更に印字中もしくは印字中断後の再起動時にノズルの目詰まりが発生することもなく、高い吐出安定性が得られる。
前記水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、および/またはグリセリンを含むことがインクの乾燥による目詰まりすなわち水分蒸発による噴射特性不良の防止、及び形成画像の彩度を向上する上で優れた効果が得られる。とくに好ましくは、インクの浸透性をあげると同時に顔料を表面にとどめることで滲みをなくし、画像濃度が高くかつ裏抜けが少ない印字画像を得ることが可能という観点から、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである。
なお、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(EHD)を用いた場合は、0.1〜4.0質量%、好ましくは0.5〜3.0質量%、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(BEPD)を用いた場合は、0.1〜2.0質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、さらに好ましくは0.5〜1.2質量%である。この範囲内であれば、インクの浸透性をあげると同時に顔料を表面にとどめることで滲みをなくし、画像濃度が高くかつ裏抜けが少ない印字画像を得ることが可能という効果が一層高まり、またこれら化合物の析出の心肺もない。
本発明に用いる顔料としては、ブラック顔料としてはファーネス法あるいはチャネル法で製造されたカーボンブラック等が挙げられる。
マゼンタ顔料としては、ピグメントレッド5、ピグメントレッド7、ピグメントレッド12、ピグメントレッド48(Ca)、ピグメントレッド48(Mn)、ピグメントレッド57(Ca)、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド112、ピグメントレッド122、ピグメントレッド123、ピグメントレッド148、ピグメントレッド168、ピグメントレッド176、 ピグメントレッド184、ピグメントレッド185、ピグメントレッド202,ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
シアン顔料としては、ピグメントブルー1、ピグメントブルー2、ピグメントブルー3、ピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー16、ピグメントブルー22、ピグメントブルー60、ピグメントブルー63、ピグメントブルー66、等が挙げられる。
イエロー顔料としては、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー2、ピグメントイエロー3、ピグメントイエロー12、ピグメントイエロー13、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー75、ピグメントイエロー83、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー97、ピグメントイエロー98、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー129、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー150、ピグメントイエロー151、ピグメントイエロー154、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー174、ピグメントイエロー180等が挙げられる。
顔料濃度が0.1%未満であると印字した際の着色力が不充分であり、顔料濃度が20%より多いと保存安定性が低下するばかりでなく、乾燥後の粘度も高くなる傾向がある。
本発明で使用される樹脂エマルジョンは、アニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、アクリル−シリコン系樹脂エマルジョンなどが好ましい。樹脂エマルジョンは、市販されているものを使用することができ、例えば、UVA383MA(アクリル−シリコン系樹脂エマルジョン、BASF社製)、AP4710(アクリル−シリコン系樹脂エマルジョン、昭和高分子社製)、SF460, SF460S, SF420,SF110, SF300, SF361(ポリウレタン系樹脂エマルジョン、日本ユニカー社製)などが挙げられる。また、参考例としての樹脂エマルジョンにはスチレン−アクリル系樹脂エマルジョンがあり、これの市販品には、例えば、J-450, J-734, J-7600, J-352, J-390, J-7100, J-741, J-74J, J-511, J-840, J-775, HRC-1645(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー社製)などが挙げられる。
樹脂エマルジョンは、インクが紙のような画像支持体に着弾した際、増粘・凝集する性質を持ち、着色成分の浸透を抑制し、さらに紙への定着を促進する効果を有する。また、樹脂エマルジョンの種類によっては紙上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性をも向上させる効果を有する。
本発明において、樹脂エマルジョンの含有量は、インクジェット記録用インク中、樹脂固形分として0.1〜20質量%が好ましい。
なお、本発明のインクジェット記録用インクを用いて印字する手段としては、連続噴射型あるいはオンデマンド型の記録ヘッドを有する前記のインクジェット方式のプリンター(インクジェットプリンター)による印刷方式が挙げられる。オンデマンド型としては、例えば、ピエゾ方式、サーマルインクジェット方式、静電方式等が例示される。
これらインクカートリッジの形成、インクジェット装置の形成、画像形成方法は、例えば特開2000-198958号公報に記載されたもの等、当技術分野に関する公知技術を適宜採用することができる。
また、本発明において記録媒体は、紙などのインクに対して吸収性を有するもの、インクに対して実質的に非吸収性のもののいずれであっても好適に用いられる。本発明による画像形成方法が適用可能な記録媒体の具体例としては、普通紙のほかに、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を基材とするプラスチックシート、黄銅、鉄、アルミニウム、SUS、銅等の金属表面または非金属の基材に蒸着等の手法により金属コーティング処理をした記録媒体、紙を基材として撥水処理などがなされた記録媒体、無機質の材料を高温で焼成した、いわゆるセラミックス材料からなる記録媒体などが挙げられる。
このうち、紙が経済性の点と画像の自然さの点で最も好ましい。
下記表1の実施例1〜3、比較例1〜3の処方によりインクジェット記録用インクを調整し、2時間攪拌後、孔径0.8μmのメンブランフィルターでろ過し、各インクジェット記録用インクを得た。
なお、グリセリンはGly、ジエチレングリコールはDEG、プロキセルLV(S)20%溶液(防腐剤)はLV、2−エチル−1,3−へキサンジオールはEHD、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールはBEPDと略す。
インクの調合順序は、(GlyおよびDEG)→(EHDまたはBEPD)→界面活性剤→LV→蒸留水とし、30分程攪拌した後に下記の顔料分散液を添加し、30分攪拌し、pH調整(7〜10付近)したあとにエマルジョン樹脂を添加し、1時間攪拌してインクジェット記録用インクを作成した。なお下記の顔料分散液には、実施例および比較例で使用されていないものも含まれている。
顔料α:
ピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 75部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 773部
顔料β:
ピグメントブルー15:3(大日精化社製、シアニンブルーA-292) 150部
蒸留水(残り) 850部
顔料γ:
ピグメントイエロー74(大日精化社製、エローNo.43) 150部
HPD-71(ジョンソンポリマー社商品名、水溶性スチレンアクリル樹脂) 150部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 698部
顔料δ:
ピグメントイエロー138(東洋インキ製造製、LIONOGEN YELLOW 1010) 150部
一般式(1)の化合物(n=10) 68部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 780部
顔料ε:
ピグメントバイオレット19(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER RED 7100Y) 150部
一般式(1)の化合物(n=300) 189部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 659部
顔料ζ:
ピグメントブルー15:3(東洋インキ製造社製、LIONOL BLUE FG-7351) 150部
一般式(1)の化合物(n=80) 75部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 773部
顔料η:
ピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 113部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 735部
顔料θ:
ピグメントブルー15:3(大日精化社製、シアニンブルーA-292) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 100部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 748部
顔料ι:
ピグメントイエロー74(大日精化社製、エローNo.43) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 188部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 660部
画像の鮮明性(彩度)とは画像サンプルのベタ画像の測色をX-rite濃度計にて行い、色度図上にプロットし、色度図上の原点からの距離を言う。より詳しくは色度図上のa値、b値について
ピグメントレッド122タイプは彩度60を超える場合を○、60〜55を△、55未満を×とする。
ピグメントブルー15:3タイプは彩度50を超える場合を○、50〜45を△、45未満を×とする。
ピグメントイエロー74タイプは彩度80を超える場合を○、80〜75を△、75未満を×とする。
ピグメントイエロー138タイプは彩度70を超える場合を○、70〜65を△、65未満を×とする。
ピグメントバイオレット19タイプは彩度65を超える場合を○、65〜60を△、60未満を×とする。
吐出安定性については、印刷物を印刷した後、プリンタヘッドにキャップした状態でプリンタを40℃の環境下で1ヶ月放置した。放置後のプリンタの吐出状態が初期の吐出状態に回復するか否かを下記のクリーニング動作回数によって評価した。
○:1回の動作により回復した。
△:2回〜3回の動作により回復した。
×:3回以上の動作によっても回復がみられなかった。
各インクをポリエチレン容器に入れ密封し、70℃3週間保存した後の粒径、表面張力、粘度を測定し初期物性との変化率により下記の様に評価した。
○:10%以内
△:30%以内
×:50%を超える
市販の砂消しゴムに 750gの加重をかけて10回摩擦を行い、摩擦前後の画像の剥離状態を観察した。判定は次の様に行った。
○:剥離なし
△:部分的に剥離が認められ、視認性も低下
×:ほとんどの部分が剥離
実施例1及び3では、全ての評価で勝るものであった。
・ 比較例2より、消しゴム摩擦試験の悪化が確認された。この原因は、樹脂エマルジョ
ンが含まれていないことによる。
Claims (21)
- 少なくとも顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であり、及び、前記樹脂エマルジョンがアニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、およびアクリル−シリコン系樹脂エマルジョンから選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とするインクジェット記録用インク。
- 前記フッ素系界面活性剤の曇点が50℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記フッ素系界面活性剤の0.1質量%水溶液の静的表面張力が10〜40mN/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料の平均粒径が150nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記ノニオン系界面活性剤が分散剤として作用することにより、前記顔料が分散されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記分散剤の質量基準が顔料1に対し0.3以上2以下であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記一般式(1)において、nが40であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料が、ブラック顔料としてカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料がマゼンタ顔料を含み、かつ前記マゼンタ顔料が、ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、146、168、176、184、185、202およびピグメントバイオレット19から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料がシアン顔料を含み、かつ前記シアン顔料がピグメントブルー1、2、3、15、15:3、15:4、16、22、60、63および66から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料がイエロー顔料を含み、かつ前記イエロー顔料がピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、114、120、128、129、138、150、151、154、155、174および180から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記インクジェット記録用インク中の顔料濃度が0.1質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記水溶性有機溶剤が、2−エチル−1,3−へキサンジオールおよび2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールから選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記2−エチル−1,3−へキサンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、4.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、2.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを吐出させて記録を行なう方式のヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項18に記載のインクジェット記録装置を用いて画像支持体上に印字することを特徴とする画像形成方法。
- 請求項19に記載の画像形成方法によって、画像支持体上に印字されたことを特徴とする画像形成物。
- 前記画像支持体が紙であることを特徴とする請求項20に記載の画像形成物。
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