JP4679385B2 - レバー嵌合式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタハウジングにレバーを回動自在に設けてなるレバー嵌合式コネクタに関する。
コネクタハウジング相互を結合する際の挿入力を低減するために、レバーの回動によってコネクタハウジング相互の嵌合、離脱を行えるようにしたレバー嵌合式コネクタは広く知られている(例えば特許文献1参照)。レバー嵌合式コネクタのレバーは、この回動操作の後に、コネクタハウジングに形成されたロックアームに係止されて、意図しない操作が行われないような構造になっている。
特開平9−259971号公報
図5において、従来のレバー嵌合式コネクタ1は、コネクタハウジング2のロックアーム(図示省略)とレバー3との係止状態を解除する際に、コネクタハウジング2の側方で親指4による操作を必要とすることから、図6に示すように、レバー嵌合式コネクタ1、1′を並べて配置するような場合には、親指4(図5参照)のための操作スペースSを十分に確保する設計をしなければならないという問題点を有している。従って、レバー嵌合式コネクタ1、1′を並べて配置するような構造を有する例えば機器5の小型化を図ろうとする場合には、操作スペースSの関係から満足のいく小型化をすることができないという問題点を有している。
図示しないロックアームは、この周囲に形成されるカバー部(符号省略)の存在により保護されている。すなわち、ロックアームの意図しない操作が行われないようにするためにカバー部がコネクタハウジング2に形成されている。図示しないロックアームは、カバー部の存在によって、アーム押圧方向以外からの操作ができないようになっている。従って、レバー嵌合式コネクタ1、1′は、親指4のための操作スペースSを十分に確保する設計をしなければならず、満足のいく小型化をすることができないという問題点を有している。
その他、従来のレバー嵌合式コネクタ1は、親指4でロックアーム(図示省略)を押圧しながらレバー3を引き上げる操作(図5参照)をする必要があることから、この操作によってコネクタ脱着作業に係る作業者の負担が大きくなるという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、機器の小型化と着脱に係る作業性の向上とを図ることが可能なレバー嵌合式コネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のレバー嵌合式コネクタは、レバーを係止するためのロックアームを有するレバー嵌合式コネクタにおいて,
合成樹脂製のコネクタハウジング12と、該コネクタハウジング12に取り付けられる合成樹脂製のレバー13とからなり,
前記コネクタハウジング12は,
その両側部に前記レバー13を係止するためロックアーム19をそれぞれ一つずつ形成してなり,
前記ロックアーム19は,
可撓性を有する片持ち梁状に形成され、その中間に係止突起21が形成され、その自由端部側に押圧部22が形成されてなり,
前記コネクタハウジング12の両側部に一対のカバー部23がそれぞれ形成されてなり,
前記一対のカバー部23は,
前記ロックアーム19を保護するために形成するもので、溝状(又は穴状)に形成される治具ガイド24を有し、該治具ガイド24を前記押圧部22の位置に合わせて配置形成するとともに前記レバー13のレバー操作部17とカバー部23との境目の位置に配置形成してなり,
前記レバー13は,
一対の支承部26と、この一対の支承部26を連結するレバー操作部17とで略コ字状に形成し、該一対の支承部26にカム溝を形成し、該レバー操作部17の内側に被係止部20を形成し、前記レバー操作部17の内側に前記係止突起21に引っ掛かる被係止部20を形成してなり,
親指で押圧部22を押圧しながらロックアーム19を撓ませて係止状態を解除しつつレバー13を引き上げる操作を行って前記コネクタハウジング12、14相互の係止状態を解除する第一係止解除構造と,
係止解除治具25を用いて前記ロックアーム19の押圧方向に対して交差する方向から前記治具ガイド24に差し込み前記治具ガイド24を支点として回転移動することによって係止解除治具25の先端部が作用点となり、前記押圧部22を押圧しながらロックアーム19を撓ませて係止状態を解除する第二係止解除構造の2つの係止解除構造を備えてなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、指でロックアームを押圧し係止状態を解除したり、係止解除治具を用いてロックアームを押圧し係止状態を解除したりすることが行える。本発明は、コネクタ配置状態に応じて解除方法が選べる構造を有する。尚、親指でロックアームを押圧しながら係止状態を解除しつつレバーを引き上げる操作と、係止解除治具を用いてロックアームを押圧し係止状態を解除した後に単にレバーを引き上げる操作とを比べると、後者の方が作業者の負担は小さくなる。
本発明は、指による係止解除の操作をするための操作スペースが十分になくとも、レバーとロックアームとの係止状態の解除が可能となる構造を有する。操作スペースが十分になくとも係止状態を解除するために、ロックアームの押圧方向に対し交差する方向から係止状態を解除する第二係止解除構造が本発明に備えられる。この第二係止解除構造は、ロックアームに対する保護部分に備えられる。尚、保護部分の具体的な一例としては、ロックアームの周囲(少なくともロックアームの押圧部の周囲)に形成されるアーム保護用のカバー部等が挙げられるものとする。本発明は、機器にレバー嵌合式コネクタを並べて配置する場合に特に有用な構造となる。
請求項1に記載された本発明によれば、機器の小型化と着脱に係る作業性の向上とを図ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のレバー嵌合式コネクタの一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は図1のレバー嵌合式コネクタをB方向から見た図、図3は図1のレバー嵌合式コネクタをC方向から見た図、図4は機器が小型化されている状態を示す模式図である。
図1ないし図4において、本発明のレバー嵌合式コネクタ11は、合成樹脂製のコネクタハウジング12と、このコネクタハウジング12に取り付けられる合成樹脂製のレバー13とを備えて構成されている。レバー嵌合式コネクタ11は、接続相手となるコネクタのコネクタハウジング14との結合の際の挿入力を低減するために、レバー13の回動によってコネクタハウジング12、14相互の嵌合、離脱を容易に行えるように構成されている。
レバー嵌合式コネクタ11及び接続相手となるコネクタは、多極化されている。接続相手となるコネクタは、例えばエンジンコントロールユニットのような機器15に設けられている。引用符号16は、機器15の筐体の上面に突出形成される台座を示している(又は上壁を模式的に示している)。接続相手となるコネクタは、所定の間隔Dで横に並ぶように一対設けられている。
接続相手となるコネクタの一方には、レバー嵌合式コネクタ11が接続されるようになっている。接続相手となるコネクタの他方には、レバー嵌合式コネクタ11と同じ構成でサイズが異なるレバー嵌合式コネクタ11′が接続されるようになっている。本形態において、レバー嵌合式コネクタ11及び11′は、接続相手となるコネクタに接続されると、レバー13、13′の後述するレバー操作部17、17′同士が対向するようになっている。
コネクタハウジング12は、この内部に複数種の端子収容室18を数多く有している。特に図示しないが、各端子収容室18には、電線の端末に接続された端子金具が収容されている。図1中における符号Aの部分は、上記電線が引き出される部分を示している。引き出された電線は、電線カバーによって所定方向へ引き出されるようになっている。
コネクタハウジング12は、レバー13を係止するためのロックアーム19を有している。ロックアーム19は、コネクタハウジング12の両側部にそれぞれ一つずつ形成されている(一例であるものとする。本形態におけるコネクタハウジング12は、レバー13の取り付け方向を変えることができるようになっており、このためロックアーム19が両側部に形成されている)。ロックアーム19は、可撓性を有する片持ち梁状に形成されている。
ロックアーム19の中間には、レバー13の後述する被係止部20を引っ掛けるための係止突起21が形成されている。ロックアーム19の自由端部側には、押圧部22が形成されている。押圧部22は、ロックアーム19を撓ませる際に用いる部分として形成されている。
コネクタハウジング12の両側部には、一対のカバー部23がそれぞれ形成されている。一対のカバー部23は、ロックアーム19を保護するために形成されている。より詳しくは、ロックアーム19の押圧部22に対し意図しない押圧操作が行われないようにするために形成されている。各カバー部23は、特許請求の範囲に記載した保護部分に相当するものとする。各カバー部23には、治具ガイド24が形成されている。治具ガイド24は、溝状(又は穴状)に形成されている。治具ガイド24は、ロックアーム19の押圧部22の位置に合わせて配置形成されている。また、治具ガイド24は、レバー13の後述するレバー操作部17とカバー部23との境目の位置に配置形成されている。
治具ガイド24は、後述する係止解除治具25と共に梃子を構成するようになっている。具体的に説明すると、治具ガイド24は、後述する係止解除治具25に対して梃子支点となるように形成されている。
レバー13は、一対の支承部26と、この一対の支承部26を連結するようなレバー操作部17とを有している。各支承部26には、カム溝が形成されている。カム溝は、接続相手となるコネクタのコネクタハウジング14に設けられる被駆動ピンを案内することができるように形成されている。各支承部26は、レバー操作部17の両側部に連成されている。尚、コネクタハウジング14との結合の際の挿入力を低減するための機構に関しては、特に限定するものではなく、従来同様であるものとする。また、構造や機能に関しても従来同様であるものとする。
レバー13は、一対の支承部26とレバー操作部17とで略コ字状に形成されている。レバー操作部17の内側には、被係止部20が形成されている。被係止部20は、ロックアーム19の係止突起21に引っ掛かるように形成されている。レバー操作部17の外側には、作業者の操作がし易くなるような段部27が形成されている。
レバー13は、この回動操作によってコネクタハウジング12、14相互の嵌合が行われると、被係止部20がロックアーム19の係止突起21に引っ掛かって係止され、その後、意図しない操作が行われないようになっている。
次に、上記構成に基づきながら、レバー13とロックアーム19との係止状態の解除操作について説明する。本発明では、指により係止解除を行う第一係止解除構造、係止解除治具25により係止解除を行う第二係止解除構造のいずれかによって係止状態の解除操作がなされるものとする。
第一係止解除構造は、親指で押圧部22を押圧しながらロックアーム19を撓ませて係止状態を解除する構造であり、従来同様の係止状態の解除操作であるものとする。親指で押圧部22を押圧しながら係止状態を解除しつつレバー13を引き上げる操作を行えば、コネクタハウジング12、14相互の離脱作業が進行する。
第二係止解除構造は、係止解除治具25を用いて押圧部22を押圧しながらロックアーム19を撓ませて係止状態を解除する構造であり、親指で押圧部22を押圧しなくとも係止状態の解除操作が行えるようになっている。第二係止解除構造は、親指のための操作スペースを確保しなくてもよく、この点が特徴となっている。
係止解除治具25は図示のように棒状に形成されている。係止解除治具25は、ロックアーム19の押圧方向に対して交差する方向から差し込まれるようになっている。係止解除治具25は、コネクタハウジング12の治具ガイド24に差し込まれて矢印方向に僅かな力が加えられると、治具ガイド24を支点として回転移動するようになっている。この回転移動によって係止解除治具25の先端部が作用点となり、押圧部22を押圧するようになっている。係止解除治具25により係止状態が解除され、この後に単にレバー13を引き上げる操作を行えば、コネクタハウジング12、14相互の離脱作業が良好に進行する。
以上、図1ないし図4を参照しながら説明してきたように、本発明のレバー嵌合式コネクタ11は、指でロックアーム19を押圧し係止状態を解除したり、係止解除治具25を用いてロックアーム19を押圧し係止状態を解除したりすることが行えるコネクタである。本発明のレバー嵌合式コネクタ11は、指による係止解除の操作をするための十分な操作スペースがなくとも、レバー13とロックアーム19との係止状態の解除が行える構造を有する。従って、レバー嵌合式コネクタ11及び11′の間隔Dを操作スペースS(図6参照)よりも狭く設定(D<S)することができるという効果を奏する。また、図4に示すように、機器15を従来の機器5と比べて小型化することができるという効果を奏する。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
尚、治具ガイド24は、係止解除治具25に対して梃子支点となればよく、カバー部23の上記以外の位置に形成してもよいものとする。例えば、レバー13のレバー操作部17や一対のカバー部23の連結基端部28に形成してもよいものとする。これらは、ロックアーム19の意図しない操作が行われないようにするための機能を有することから、特許請求の範囲に記載した保護部分に相当するものとする。第二係止解除構造は、ロックアーム19の押圧方向以外の方向から係止状態解除をするための構造となっている。
本発明のレバー嵌合式コネクタの一実施の形態を示す斜視図である。 図1のレバー嵌合式コネクタをB方向から見た図である。 図1のレバー嵌合式コネクタをC方向から見た図である。 機器が小型化されている状態を示す模式図である。 従来例のレバー嵌合式コネクタの説明図である。 従来例の機器におけるレバー嵌合式コネクタの配置説明図である。
符号の説明
S 操作スペース
D 間隔
11 レバー嵌合式コネクタ
12 コネクタハウジング
13 レバー
14 接続相手となるコネクタのコネクタハウジング
15 機器
16 台座
17 レバー操作部
18 端子収容室
19 ロックアーム
20 被係止部
21 係止突起
22 押圧部
23 カバー部(保護部分)
24 治具ガイド
25 係止解除治具
26 支承部
27 段部
28 連結器端部

Claims (1)

  1. レバーを係止するためのロックアームを有するレバー嵌合式コネクタにおいて,
    合成樹脂製のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに取り付けられる合成樹脂製のレバーとからなり,
    前記コネクタハウジングは,
    その両側部に前記レバーを係止するためロックアームをそれぞれ一つずつ形成してなり,
    前記ロックアームは,
    可撓性を有する片持ち梁状に形成され、その中間に係止突起が形成され、その自由端部側に押圧部が形成されてなり,
    前記コネクタハウジングの両側部に一対のカバー部がそれぞれ形成されてなり,
    前記一対のカバー部は,
    前記ロックアームを保護するために形成するもので、溝状(又は穴状)に形成される治具ガイドを有し、該治具ガイドを前記押圧部の位置に合わせて配置形成するとともに前記レバーのレバー操作部とカバー部との境目の位置に配置形成してなり,
    前記レバーは,
    一対の支承部と、この一対の支承部を連結するレバー操作部とで略コ字状に形成し、該一対の支承部にカム溝を形成し、該レバー操作部の内側に被係止部を形成し、前記レバー操作部の内側に前記係止突起に引っ掛かる被係止部を形成してなり,
    親指で押圧部を押圧しながらロックアームを撓ませて係止状態を解除しつつレバーを引き上げる操作を行って前記コネクタハウジング相互の係止状態を解除する第一係止解除構造と,
    係止解除治具を用いて前記ロックアームの押圧方向に対して交差する方向から前記治具ガイドに差し込み前記治具ガイドを支点として回転移動することによって係止解除治具の先端部が作用点となり、前記押圧部を押圧しながらロックアームを撓ませて係止状態を解除する第二係止解除構造の2つの係止解除構造を備えてなる
    ことを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
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