JP4679909B2 - エレベータの火災時運転システム - Google Patents
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Description
そのため、火災階の滞在客数が多い場合、また、火災階に比べて離れた停止階が選ばれた場合には、火災階の滞在客を効率的に誘導できないという問題点があった。
そのため、ビルで火災が発生した際に、火災階の滞在客数を求める手段として適さないという問題点もあった。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータの火災時運転システムの、構成を示すブロック図である。
図1において、エレベータの火災時運転システム1は、かご2内に設けられた乗客計測手段3と、滞在客数推測手段4と、火災感知器5と、エレベータの制御装置7に含まれる非常運転手段6と、第1の移動客計測手段8とを有する。
乗客計測手段3は、かご2内に設けられた赤外線カメラ(図示せず)で乗客を含む赤外線画像を撮影し、その画像から建物の各階床におけるエレベータの乗降人数を読み取って、滞在客数推測手段4に出力する。
滞在客数推測手段4は、乗客計測手段3で読み取ったエレベータの乗降人数を積算して、各階床の滞在客数を推測し、非常運転手段6に出力する。
非常運転手段6は、エレベータの制御装置7に含まれ、滞在客数推測手段4からの滞在客数の情報と、火災感知器5からの火災階の情報とにより避難階を選定し、かご2に誘導運転の指令を送信する。
ここで、移動人数の計測は、例えば建物の各階床を結ぶ階段通路に設けられたカメラ(図示せず)を用いて、移動人数を認識する方法がある。
乗客計測手段3は、ドアの開閉等により赤外線カメラで乗客を含む赤外線画像を撮影し、その画像から建物の各階床におけるエレベータの乗降人数を読み取って、各階床におけるエレベータの乗降人数を滞在客数推測手段4に出力する。
また、同時に第1の移動客計測手段8は、階段やエスカレータ等を用いてある階床から他の階床に移動する人、および建物に出入りする人を移動人数M1として計測し、各階床における移動人数M1を滞在客数推測手段4に出力する。
図2は、この発明の実施の形態1に係るエレベータの火災時運転システム1の、滞在客数を推測する手順を示すフローチャートである。
まず、上記の変数を全て0に初期化する(ステップS101)。
ステップS102において、乗客人数に増減が生じた(すなわち、Yes)と判定された場合、今回の増減値ΔN(i)を前回の滞在客数N(i)に加算した値(=N(i)+ΔN(i))を、今回のエレベータの利用客のみによる滞在客数N(i)として更新設定する(ステップS103)。
一方、ステップS102において、乗客人数に増減が生じない(すなわち、No)と判定された場合は、ステップS102に戻る。
このとき、補正滞在客数N’(i)は、次式(2)で表すことができる。
一方ステップS105において、中止命令がない(すなわちNo)と判定された場合には、ステップS102に戻って、滞在客数の推測を続行する。
図3は、この発明の実施の形態1に係るエレベータの火災時運転システム1の、非常運転モードの手順を示すフローチャートである。
ここでは、火災階をpとし、火災階pと火災階pの直上階である階床p+1との滞在客を、避難対象として説明する。
また、この避難用エレベータには、あらかじめ複数の避難階が設定されている。
ここで、ある階床iにて、火災感知器5が火災を感知したか否かを判定し(ステップS203)、火災を感知しない(すなわちNo)と判定された場合は、ステップS202に戻って平常運転を続行する。
一方、ステップS203において、火災を感知した(すなわちYes)と判定された場合には、避難用エレベータを、非常運転モードに切り替える(ステップS204)。
非常運転モードに切り替わったとき、避難用のエレベータは、火災階または火災階を含む複数の連続した階床群において、もしくは、中央管理室においてのみ、かご呼びおよび乗り場呼び登録ができるようになり、その他の階床では、かご2の呼び出し機能は停止される。
火災階pにおける滞在客数N(p)と補正滞在客数N’(p)との大小を比較し、大きい値を比較客数NL(p)とし、その直上階p+1における滞在客数N(p+1)と補正滞在客数N’(p+1)との大小を比較し、大きい値を比較客数NL(p+1)とする(ステップS206)。
一方、ステップS209において、所定回数以上である(すなわちYes)と判定された場合、避難用エレベータにあらかじめ設定された複数の避難階のうち、最寄りの階床を避難階に選定してエレベータを誘導運転し(ステップS211)、図3の処理を終了する。
このとき、総運転時間Q(p)・T(p)とQ(p+1)・T(p+1)との加算値ΣQ(p)・T(p)が、避難に要する時間等から任意に設定される所定時間以上であるか否かを判定し(ステップS213)、所定時間未満である(すなわちNo)と判定された場合、エレベータを1階に誘導運転し(ステップS214)、図3の処理を終了する。
一方、ステップS213において、所定時間以上である(すなわちYes)と判定された場合、避難用エレベータにあらかじめ設定された複数の避難階のうち、火災階pより1階に近い最寄りの階床を避難階に選定してエレベータを誘導運転し(ステップS215)、図3の処理を終了する。
また、移動人数ΔM1(i)を無視する場合は、ステップS206を実行する必要はない。
図4は、この発明の実施の形態2に係るエレベータの火災時運転システム1の、構成を示すブロック図である。
図4において、エレベータの火災時運転システム1Aは、第2の移動客計測手段9を有している。
また、第2の移動客計測手段9は、各階層ブロックの間を結ぶ階段やエスカレータ等の通路、または建物の出入り口に設置されて、階段やエスカレータ等を用いてある階層ブロックから他の階層ブロックに移動する人、および建物に出入りする人を移動人数M2として計測し、滞在客数推測手段4Aに出力する。
その他の構成については、前述の実施の形態1に記載したものと同様なので、説明を省略する。
図5は、この発明の実施の形態2に係るエレベータの火災時運転システム1Aの、滞在客数を推測する手順を示すフローチャートである。
なお、ここでは、例えば隣接する3つの階床を1つの階層ブロックとして扱う場合について説明する。
まず、上記の変数を全て0に初期化する(ステップS301)。
ステップS302において、乗客人数に増減が生じた(すなわち、Yes)と判定された場合、今回の増減値ΔN(i)を前回の滞在客数N(i)に加算した値(=N(i)+ΔN(i))を、今回のエレベータの利用客のみによる滞在客数N(i)として更新設定する(ステップS303)。
一方、ステップS302において、乗客人数に増減が生じない(すなわち、No)と判定された場合は、ステップS302に戻る。
一方ステップS306において、中止命令がない(すなわちNo)と判定された場合には、ステップS302に戻って、滞在客数の推測を続行する。
図6は、この発明の実施の形態2に係るエレベータの火災時運転システム1Aの、非常運転モードの手順を示すフローチャートである。
なお、ここでも、例えば隣接する3つの階床を1つの階層ブロックとして扱う場合について説明する。
また、この避難用エレベータには、あらかじめ複数の避難階が設定されている。
ここで、ある階床iにて、火災感知器5が火災を感知したか否かを判定し(ステップS403)、火災を感知しない(すなわちNo)と判定された場合は、ステップS402に戻って平常運転を続行する。
一方、ステップS403において、火災を感知した(すなわちYes)と判定された場合には、避難用エレベータを、非常運転モードに切り替える(ステップS404)。
非常運転モードに切り替わったとき、避難用のエレベータは、火災階または火災階を含む複数の連続した階床群において、もしくは、中央管理室においてのみ、かご呼びおよび乗り場呼び登録ができるようになり、その他の階床では、かご2の呼び出し機能は停止される。
このとき、階層ブロックqの滞在客数B(q)は、各階床p、p+1、p+2に対応した滞在客数N(p)、N(p+1)、N(p+2)の総和ΣN(p)で表すことができる。
続いて、階層ブロックqにおける滞在客数B(q)と補正滞在客数B’(q)との大小を比較し、大きい値を比較客数BL(q)とする(ステップS406)。
一方、ステップS409において、所定回数以上である(すなわちYes)と判定された場合、避難用エレベータにあらかじめ設定された複数の避難階のうち、最寄りの階層ブロックに設定された避難階を選定してエレベータを誘導運転し(ステップS411)、図6の処理を終了する。
このとき、総運転時間Q(q)・T(q)が、避難に要する時間等から任意に設定される所定時間以上であるか否かを判定し(ステップS413)、所定時間未満である(すなわちNo)と判定された場合、エレベータを1階に誘導運転し(ステップS414)、図6の処理を終了する。
一方、ステップS413において、所定時間以上である(すなわちYes)と判定された場合、避難用エレベータにあらかじめ設定された複数の避難階のうち、火災階pより1階に近い最寄りの階層ブロックに設定された避難階を選定してエレベータを誘導運転し(ステップS415)、図6の処理を終了する。
また、階層ブロックごとの滞在客数を推測するため、階床ごとに滞在客数を推測する場合と比較して、第2の移動客計測手段9であるカメラ等の設置台数を少なくすることができるので、コストダウンを図ることもできる。
Claims (3)
- エレベータのかご内に設けられ、建物の各階床における前記エレベータの乗降人数を計測する乗客計測手段と、
前記乗降人数の増減を積算して前記各階床の滞在客数を推測する滞在客数推測手段と、
前記各階床に設けられ、前記建物で火災が発生した際に、火災階の情報を出力する火災感知器と、
前記火災階の情報および前記滞在客数の情報によって避難階を選定し、前記エレベータを運転する非常運転手段と
を備え、
前記非常運転手段は、前記火災階の情報と、前記火災階を含んだ階床の前記滞在客数をエレベータの最大乗客数で除算した前記エレベータの運転回数と、前記火災階と前記避難階との往復に要する前記エレベータの昇降時間とによって前記避難階を選定することを特徴とするエレベータの火災時運転システム。 - 前記各階床の間を結ぶ通路と前記建物の出入り口との少なくとも一方に設置されて、前記各階床から他の階床への第1の移動人数を計測する第1の移動客計測手段をさらに備え、
前記滞在客数推測手段は、前記乗降人数および前記第1の移動人数により、前記各階床の滞在客数を推測することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの火災時運転システム。 - 第2の移動客計測手段をさらに備え、
前記第2の移動客計測手段は、前記建物内の連続した複数の階床を1つの階層ブロックとして、各階層ブロックの間を結ぶ通路と前記建物の出入り口との少なくとも一方に設置されて、前記各階層ブロックから他の階層ブロックへの第2の移動人数を計測し、
前記滞在客数推測手段は、前記滞在客数を前記階層ブロック単位で管理するブロック管理手段を含み、
前記ブロック管理手段は、前記乗降人数および前記第2の移動人数により、前記各階層ブロックの滞在客数を推測することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの火災時運転システム。
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