JP4680397B2 - 列車の昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下トンネルに敷設された線路と地上に敷設された線路との間で列車の乗せ換えを行うために、この列車を昇降させる列車の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地下鉄は、トンネル内に敷設された2条のレールによって構成される線路を走行するものであり、このトンネルから地上の駅や車両基地へ車両を移動する場合には、一般に大きなスロープ(斜路)に線路を敷設し、長い距離をかけて乗り移るようにしている。
【0003】
図5に従来のトンネルと地上部との連絡路を表す概略を示す。図5に示すように、地上101には駅舎102が設けられる一方、地下にはトンネル103が構築され、このトンネル103はスロープ104を介して地上に連絡されている。そして、駅舎102とトンネル103との間には乗客用エスカレータ105が設置される一方、トンネル103からスロープ104を介して地上の車両基地106まで線路107が敷設されている。
【0004】
従って、トンネル103の線路107を走行する列車108は駅舎102の下方で停止し、乗客はホーム109に下りてエスカレータ105により地上まで移動する一方、乗客が降車して空となった列車108はスロープ104から地上に出て車両基地106まで走行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来は、列車108はトンネル103内のホーム109で停止し、乗客がエスカレータ105により地上まで移動する一方、列車108はスロープ104により車両基地106まで走行している。ところが、近年、大都市では、地下鉄用トンネルが地下の大深度領域(40〜50m)に建設されることが多くなってきている。この場合、地下のホーム109から地上まで乗客を移送するエスカレータ105を多数設けなければならず、建設コストとが大幅に増加すると共に、乗客が地上まで移動するのに時間がかかり、利便性がよくない。
【0006】
また、列車108の登坂能力上、スロープ104の斜度が規制され、このスロープ104は長距離必要となり、大きなスペースが必要となると共にコスト高を招いてしまう。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであり、省スペース化及び低コスト化を図った列車の昇降装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明に係る列車の昇降装置は、
地下トンネルに敷設された下軌道と地上に敷設された上軌道との間で列車の乗せ換えを行うために該列車を昇降させる列車の昇降装置において、
前記地下トンネルと前記地上とを連通する連通孔と、
両側に固定されたガイドサポートが前記連通孔の両側壁を押圧しながら、前記連通孔内を昇降する昇降フレームと、
該昇降フレームに支持されて前記下軌道の端部または前記上軌道の端部に接続可能な接続軌道と、
前記地上に設置され、前記昇降フレームに連結された索条の巻き取りや繰り出しを行うウインチと、
両端部が前記連通孔の両側壁を押圧しながら、前記連通孔内を前記昇降フレームと共に昇降する土圧サポートとを具えた
ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る列車の昇降装置は
前記土圧サポートは、前記昇降フレームの上方及び下方に複数配設され、
前記索条を、前記昇降フレームの上方に配置される複数の前記土圧サポートを介して、前記昇降フレームに連結し、
前記昇降フレームと当該昇降フレームの下方に配置される前記各土圧サポート同士を、連結ワイヤにより所定間隔で連結する
ことを特徴とする
【0010】
また、本発明に係る列車の昇降装置は
前記昇降フレームの上方に配置される複数の前記土圧サポートは、前記連通孔の上端を跨ぐ横梁まで上昇すると、前記索条との連結が解除された後、その位置で積み重ねられる
ことを特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1に本発明の第1実施形態に係る列車の昇降装置の全体構成を表す側面視、図2に列車の昇降装置の正面視を示す。
【0017】
本実施形態の列車の昇降装置において、図1及び図2に示すように、地下部分にはトンネル11が建設され、そのトンネル端部に地上12に連通して開口する連通孔13が形成されており、この連通孔13の上部の地上12に駅舎14が建設されている。そして、このトンネル11に列車10の地下線路(下軌道)15が敷設されている一方、地上12に図示しない車両基地に接続する地上線路(上軌道)16が敷設されている。また、連通孔13には昇降フレーム17が後述する昇降装置18により昇降自在に支持され、この昇降フレーム17には接続線路(接続軌道)19が敷設され、地下線路15の端部あるいは地上線路16の端部と接続可能となっている。
【0018】
この昇降フレーム17は接続線路19が敷設される架台20の両側に複数の支柱21が立設され、この各支柱の21の上端部に横梁22が連結された枠型形状をなしている。連通孔13の両側の側壁には縦梁部材23が複数固定され、この縦梁部材23には上下方向に沿ったガイドレール24が複数固定されており、昇降フレーム17の両側に固定されたガイド部材25がこのガイドレール24に移動自在に嵌合することで、昇降フレーム17はガイドレール24に沿って連通孔13内を昇降できるように支持されている。
【0019】
また、昇降装置18において、駅舎14には連通孔13を跨ぐように支柱26及び横梁27が設けられており、この両側にホーム28が設けられている。そして、各ホーム28の外側には複数のウインチ29が並設されると共に、各ウインチ29に対応して横梁27にはプーリ30が取付けられており、各ウインチ29から繰出された索条としてのワイヤ31がプーリ30を介して連通孔13内にガイドされ、端部が昇降フレーム17に連結されている。従って、各ウインチ29を同期して駆動してワイヤ31を巻き取ることで、昇降フレーム17を上昇することができる一方、ワイヤ31を繰り出すことで、昇降フレーム17を下降することができる。
【0020】
更に、この連通孔13は矩形断面が地下40〜50mまで掘削形成されたものであり、左右の側壁には多大な土圧が作用する。そのため、この土圧による側壁の崩壊を阻止するために切梁装置32が設けられている。この切梁装置32において、一方の側壁には複数の油圧ジャッキ33が上下方向及び左右方向に沿って複数水平状態で埋設されており、可動梁としての駆動ロッド34の先端部には他方の側壁へ張り出して押圧可能な支持板35がガイドレール24やワイヤ31等を避けるように固定されている。従って、昇降フレーム17が位置してない部分では、各油圧ジャッキ33を伸長して駆動ロッド34を張り出し、支持板35を側壁の縦梁部材23に押圧することで、多大な土圧を受け止めて側壁の崩壊を阻止することができる。
【0021】
なお、各側壁の縦梁部材23の上端部には、地上11に上昇した昇降フレーム17の荷重を受け止めるストッパ装置36が設けられている。また、昇降フレーム17の接続線路19上に支持できる列車10は4両編成の車両であり、前述した支柱21はこの列車10の車輪の位置に対応して設けられることが望ましく、且つ、昇降装置18の各ワイヤ31はこの支柱21の位置に連結することが望ましい。
【0022】
また、図示しないが、各線路15,16,19の上方には、列車10にパンタグラフを介して電力を送る図示しない送電線が支持されている。更に、列車10あるいは昇降フレーム17には、接続線路19に対する列車10の移動を阻止する図示しないレールクランプが設けられている。
【0023】
ここで、このように構成された本実施形態の列車の昇降装置を用いて、トンネル11内にいて乗客を乗せた列車10を昇降フレーム17を介して地上12に移送する作業について説明する。
【0024】
まず、昇降フレーム17を連通孔13内の下降位置に移動し、地下線路15の端部に接続線路19を接続し、この状態で列車10を走行して地下線路15から接続線路19に乗せ換え、所定の位置に停止する。ここで、レールクランプにより列車10を接続線路19に移動不能に拘束する。次に、図示しない各駆動モータによりウインチ29を駆動し、ワイヤ31を所定の速度で巻き取ることで、昇降フレーム17を牽引して上昇させる。このとき、列車10の荷重は昇降フレーム17の架台20から支柱21を介して複数のワイヤ31が支持することとなり、昇降フレーム17は変形することはなく、接続線路19上の列車10を安定して支持でき、十分な安全性が確保されている。
【0025】
そして、昇降フレーム17の前後方向に沿って図示しない複数のストロークセンサが装着され、この各ストロークセンサは昇降フレーム17の昇降位置を検出しており、制御装置は各昇降フレームの昇降位置が同位置となるように、各ウインチ29の駆動モータを同調制御しており、列車10を水平に安定して支持できる。
【0026】
また、昇降フレーム17が上昇する連通孔13内には複数の油圧ジャッキ33の駆動ロッド34が伸長して支持板35が側壁の縦梁部材23に押圧し、土圧を受け止めている。そのため、昇降フレーム17が上昇して駆動ロッド34に近接すると、ストロークセンサの検出値に基づいて対応する油圧ジャッキ33の駆動ロッド34が収縮することで、昇降フレーム17の衝突を防止している。そして、昇降フレーム17の通過後は、再び、油圧ジャッキ33の駆動ロッド34が伸長して支持板35を縦梁部材23に押圧し、土圧を受け止める。
【0027】
そして、各ストロークセンサの検出値により昇降フレーム17が所定の上昇位置にくると、制御装置は駆動モータを停止してウインチ29により牽引を停止する。このとき、接続線路19と地上線路16とは同じ高さとなっており、地上線路16の端部に接続線路19を接続する。このとき、列車10は走行振動などにより自重以上の荷重が接続線路19に作用するが、ストッパ装置36を作動することで荷重がこのストッパ装置36により受け止められることとなり、常時ワイヤ31に大きな応力が作用せず、損傷を防止している。
【0028】
ここで、列車10のドアを開けて乗客をホーム28に降ろした後、レールクランプによる列車10の拘束を解除し、この列車10を走行して接続線路19から地上線路16に乗せ換え、車両基地まで走行させる。
【0029】
なお、列車10をトンネル11内の地下線路15から昇降フレーム17の接続線路19に乗せ換え、この昇降フレーム17を上昇して接続線路19から地上線路16に移送する作業について説明したが、列車10を地上線路16から接続線路19に乗せ換え、昇降フレーム17を下降してこの接続線路19からトンネル11内の地下線路11に乗せ換えることもできる。
【0030】
このように本実施形態の列車の昇降装置にあっては、トンネル11の地下線路15上にいる列車10を昇降自在な昇降フレーム17の接続線路19を介して地上12に敷設された地上線路16に容易に移送することができる。この場合、昇降フレーム17及び接続線路19の長さは列車10の長さとほぼ同様の長さがあれば良く、従来の接続スロープのように列車10の長さの何十倍の長さの敷地を必要とすることはない。
【0031】
また、トンネル11内の列車10を乗客を乗せたまま地上12まで上昇させることで、地下から地上までの乗客用エスカレータを配設する必要はなく、設備コストを低減できる。更に、連通孔13に土圧による側壁の崩壊を阻止する切梁装置32を設けたことで、十分な安全性を確保できる。
【0032】
図3に本発明の第2実施形態に係る列車の昇降装置を表す正面視を示す。第2実施形態の列車の昇降装置では、第1実施形態の列車の昇降装置に対して切梁手段の構成を変更しており、その他の構成は前述の実施形態で説明したものと同様であり、重複する説明は省略する。
【0033】
第2実施形態の列車の昇降装置において、図3に示すように、地下部分のトンネル11は連通孔13を介して地上12の駅舎14と連通しており、トンネル11に列車10の地下線路15が敷設される一方、地上12に地上線路16が敷設され、連通孔13の昇降フレーム17に接続線路19が敷設され、昇降装置18により昇降自在に支持されている。即ち、連通孔13の両側の側壁には縦梁部材23が複数固定され、この縦梁部材23には上下方向に沿ったガイドレール41が複数固定されており、昇降フレーム17の両側に固定されたガイドサポート42がこのガイドレール41(縦梁部材23)を押圧しながら移動自在に支持されている。
【0034】
また、この昇降フレーム17には土圧による側壁の崩壊を阻止するために切梁装置43が連結されている。この切梁装置43において、昇降フレーム17の上方及び下方の連通孔13内には土圧サポート44が上下方向に沿って複数水平状態で配設されており、この各土圧サポート44の各端部にはガイドサポート45が固定され、各ガイドサポート45がガイドレール41(縦梁部材23)を押圧しながら移動自在に支持されている。そして、昇降フレーム17とその下方の各土圧サポート44同士は連結ワイヤ46により所定間隔をもって連結されている。そして、昇降装置18を構成するウインチ29から繰出されたワイヤ31はプーリ30を介して連通孔13内にガイドされ、各土圧サポート44に連結されると共にその端部が昇降フレーム17に連結されている。
【0035】
従って、各ウインチ29を同期して駆動してワイヤ31を巻き取ると、土圧サポート44及び昇降フレーム17を上昇することができる一方、ワイヤ31を繰り出すと下降することができ、また、連通孔13内には昇降フレーム17及び各土圧サポート44が位置しているため、各ガイドサポート42,45が側壁の縦梁部材23に押圧することで、多大な土圧を受け止めて側壁の崩壊を阻止することができる。
【0036】
このように構成された列車の昇降装置では、昇降フレーム17を連通孔13内の下降位置に移動し、地下線路15の端部に接続線路19を接続し、この状態で列車10を走行して地下線路15から接続線路19に乗せ換え、所定の位置に停止する。そして、ウインチ29を駆動してワイヤ31を所定の速度で巻き取ることで、土圧サポート44を介して昇降フレーム17を牽引して上昇させる。このとき、上方の各土圧サポート44は横梁27の位置でワイヤ31との連結が解除されてその位置に積み重ねられ、ワイヤ31のみが巻き取られる。一方、下方の各土圧サポート44は昇降フレーム17の上昇に伴って所定間隔で上昇し、順次土圧を受け止めていく。
【0037】
そして、昇降フレーム17が所定の上昇位置にくるとウインチ29を停止し、接続線路19が地上線路16の端部に接続される。ここで、列車10のドアを開けて乗客をホーム28に降ろした後、レールクランプによる列車10の拘束を解除し、この列車10を走行して接続線路19から地上線路16に乗せ換え、車両基地まで走行させる。
【0038】
このように本実施形態の列車の昇降装置にあっては、昇降フレーム17の上方及び下方の連通孔13に土圧サポート44を上下方向に沿って複数水平状態で移動自在に支持し、ウインチ29から繰出されたワイヤ31を上方の土圧サポート44を介して昇降フレーム17に連結すると共に、この昇降フレーム17に連結ワイヤ46を介して下方の土圧サポート44と連結して切梁装置43を構成したことで、昇降フレーム17に乗せた列車10の昇降位置に拘らず、この切梁装置43により土圧による側壁の崩壊を確実に阻止することができ、安全性が向上する。
【0039】
図4に本発明の第3実施形態に係る列車の昇降装置を表す正面視を示す。第3実施形態の列車の昇降装置では、第1実施形態の列車の昇降装置に対して昇降手段の構成を変更しており、その他の構成は前述の実施形態で説明したものと同様であり、重複する説明は省略する。
【0040】
第3実施形態の列車の昇降装置において、図4に示すように、地下部分のトンネル11は連通孔13を介して地上12の駅舎14と連通しており、トンネル11に列車10の地下線路15が敷設される一方、地上12に地上線路16が敷設され、連通孔13の昇降フレーム17に接続線路19が敷設され、昇降装置51により昇降自在に支持されている。
【0041】
この昇降フレーム17は縦梁部材23に固定された各ガイドレール24にガイド部材25を介して移動自在に支持されることで、連通孔13内を昇降できるように支持されている。また、昇降装置51において、連通孔13の下部には左右一対の油圧シリンダ52が複数組立設されると共に、複数のリンクがX状をなして回動自在に組付けられたリンク機構53が複数組装着され、下端部が油圧シリンダ52に連結され、上端部が昇降フレーム17に連結されている。従って、各油圧シリンダ52を同期して駆動してリンク機構53を作動することで、昇降フレーム17を昇降することができる。
【0042】
従って、昇降フレーム17の昇降装置51を地上12に露出させることなく地下に設けることで、構造の簡素化及び外観品質を向上できる。
【0043】
なお、上述の実施形態では、昇降フレーム17を昇降させる昇降手段を、ウインチ29及びワイヤ31、油圧シリンダ 及びリンク機構 から構成したが、これに限らず、例えば、ボールねじ機構構成してもよい。また、土圧による連通孔13の側壁の崩壊を阻止する切梁装置を、油圧ジャッキ33及び支持板35、土圧サポート から構成したが、これに限らず、例えば、連通孔13の側壁の厚さを十分に確保するようにしてもよい。
【0044】
更に、上述の実施形態では、列車10をトンネル11の地下線路15と地上線路16との間で連通孔13を昇降可能な昇降フレーム17の接続線路19を介して移送可能としたが、例えば、大深度の地下に第1トンネルを構築して地下線路を敷設する一方、地下1階程度の深度に第2トンネルを構築して地下線路を敷設し、この第1トンネルと第2トンネルとを連通孔により連通すると共に、第2トンネルと地上との間に乗客用エスカレータを設け、この連通孔に昇降フレームを昇降装置により昇降自在に支持して接続線路を敷設することで、列車を第1トンネルと第2トンネルとの間で連通孔を介して移送可能としてもよく、この場合、乗客用エスカレータは1基必要となるものの、昇降装置などの地上設備を地下に配置することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように、本発明に係る列車の昇降装置によれば、地下トンネルと地上とを連通する連通孔内に昇降フレームを昇降手段により昇降自在に支持し、この昇降フレームに地下トンネルの下軌道の端部または地上の上軌道の端部に接続可能な接続軌道を設けたので、従来の接続スロープに比べて小さなスペースで列車を地上と地下との間を移送することができ、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
【0046】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、昇降手段を、連通孔の側壁に配設されて昇降フレームを上下移動自在に支持するガイドレールと、地上に設置されたウインチと、ウインチから繰出されて昇降フレームに連結された索条とで構成したので、列車を安定して支持することができ、安全性を向上することができる。
【0047】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、昇降手段を、連通孔の側壁に配設されて昇降フレームを上下移動自在に支持するガイドレールと、連通孔の下部に立設された油圧シリンダと、油圧シリンダに連結されたリンク機構とで構成したので、昇降手段を地上に露出させることなく地下に設けることで、構造の簡素化及び外観品質を向上することができる。
【0048】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、連通孔に土圧による側壁の崩壊を阻止する切梁装置を設けたので、列車の十分な安全性を確保することができる。
【0049】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、切梁装置を、一方の側壁に設けられた油圧ジャッキにより他方の側壁へ張り出し可能な可動梁とし、連通孔に上下方向に沿って複数配設したので、簡単な構造で列車の安全性を向上することができる。
【0050】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、切梁装置を、各端部が側壁を押圧しながら昇降フレームと共に上下移動自在に支持された土圧サポートとし、昇降フレームの上方及び下方に複数配設したので、昇降フレームの昇降位置に拘らず列車の安全性を確保することができる。
【0051】
また、本発明に係る列車の昇降装置によれば、昇降フレームの上昇停止時に昇降フレームの荷重を受け止める荷重受け手段を設けたので、列車の上昇位置で走行振動などにより自重以上の荷重が接続軌道に作用しても、この荷重は荷重受け手段を介して地上で受け止めることとなり、昇降手段に大きな応力が作用せずに損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る列車の昇降装置の全体構成を表す側面図である。
【図2】列車の昇降装置の正面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る列車の昇降装置を表す正面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る列車の昇降装置を表す正面図である。
【図5】従来のトンネルと地上部との連絡路を表す概略図である。
【符号の説明】
10 列車
11 トンネル
12 地上
13 連通孔
14 駅舎
15 地下線路(下軌道)
16 地上線路(上軌道)
17 昇降フレーム
18,51 昇降装置
19 接続線路(接続軌道)
24 ガイドレール
29 ウインチ
31 ワイヤ(索条)
32,43 切梁装置
33 油圧ジャッキ
35 支持板
36 ストッパ装置(荷重受け手段)
44 土圧サポート

Claims (3)

  1. 地下トンネルに敷設された下軌道と地上に敷設された上軌道との間で列車の乗せ換えを行うために該列車を昇降させる列車の昇降装置において、
    前記地下トンネルと前記地上とを連通する連通孔と、
    両側に固定されたガイドサポートが前記連通孔の両側壁を押圧しながら、前記連通孔内を昇降する昇降フレームと、
    該昇降フレームに支持されて前記下軌道の端部または前記上軌道の端部に接続可能な接続軌道と、
    前記地上に設置され、前記昇降フレームに連結された索条の巻き取りや繰り出しを行うウインチと、
    両端部が前記連通孔の両側壁を押圧しながら、前記連通孔内を前記昇降フレームと共に昇降する土圧サポートとを具えた
    ことを特徴とする列車の昇降装置。
  2. 請求項1記載の列車の昇降装置において、
    前記土圧サポートは、前記昇降フレームの上方及び下方に複数配設され、
    前記索条を、前記昇降フレームの上方に配置される複数の前記土圧サポートを介して、前記昇降フレームに連結し、
    前記昇降フレームと当該昇降フレームの下方に配置される前記各土圧サポート同士を、連結ワイヤにより所定間隔で連結する
    ことを特徴とする列車の昇降装置。
  3. 請求項2記載の列車の昇降装置において、
    前記昇降フレームの上方に配置される複数の前記土圧サポートは、前記連通孔の上端を跨ぐ横梁まで上昇すると、前記索条との連結が解除された後、その位置で積み重ねられる
    ことを特徴とする列車の昇降装置。
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