JP4680954B2 - 除塵機 - Google Patents

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Description

本発明は、水路中のし渣を捕捉して取り除く除塵機に関する。
従来、以下の特許文献1に記載の除塵機が知られている。この特許文献1に記載の除塵機は、上下方向に延在するように水路に設置されたスクリーンと、このスクリーンを上流側と下流側から挟むように配置され、スクリーンの上流側をスクリーンに沿って上昇すると共にスクリーンの下流側をスクリーンに沿って下降する周回軌道を移動するレーキと、レーキが上昇から下降に移行する反転移動時に当該レーキに臨むように配置され上下方向に回動可能なワイパと、を具備し、水路のし渣をスクリーンにより捕捉し、このスクリーンで捕捉したし渣を、スクリーン上流側で上昇するレーキにより掻き揚げ、このレーキが上方で反転移動する際にレーキによりワイパが押されることで、ワイパが上方に回動しながら当該ワイパがレーキの掻き揚げ面上を移動し、レーキで掻き揚げたし渣を掻き取るものである。そして、このような除塵機は、レーキがスクリーンの前面側で掻き揚げ背面側で降下するため、前面掻き揚げ背面降下式除塵機と称される。
特開2000−273846号公報
しかしながら、このような除塵機にあっては、レーキの反転移動時、すなわちレーキ上昇時の起立姿勢(上昇方向に対して略直交した状態)から下降時の起立姿勢に向かう際に、ワイパの先端部が、レーキに押されて上方に回動しながらレーキの掻き揚げ面上を移動しレーキで掻き揚げたし渣を掻き取る構成であり、ワイパの先端部より上側に位置するレーキから、その先端部がレーキより下側に位置し上側を向くワイパに、し渣が掻き取られる構成であるから、レーキのし渣が、ワイパの先端部に跨る(し渣がワイパの先端部の表裏面を覆う)ように乗っかってしまう場合があり、ワイパに受け渡されるだけで系外に排出できない場合がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、し渣を、レーキから掻き取ったワイパに残すことなく排出できる除塵機を提供することを目的とする。
本発明による除塵機は、上下方向に延在するように水路に設置されし渣を捕捉するスクリーンと、上下方向に延在する周回軌道を移動すると共に、周回軌道を上昇しスクリーンに沿って移動する際にスクリーンに捕捉されたし渣を掻き揚げるレーキと、レーキの移動に伴いレーキで掻き揚げたし渣を掻き取るワイパと、を具備した除塵機において、レーキは、スクリーンに対する背面掻き揚げ背面降下式であり、ワイパは、レーキの下降移動に伴いレーキに押されることで下方に平行移動しながらレーキの掻き揚げ面上を移動しレーキで掻き揚げたし渣を掻き取る主ワイパとされ、主ワイパに押されることで上方に回動しながら主ワイパのし渣を掻き取る副ワイパを有することを特徴としている。
このような除塵機によれば、スクリーンで捕捉されたし渣は上昇するレーキにより掻き揚げられ、このレーキの下降移動に伴い主ワイパがレーキに押されてレーキの掻き揚げ面上を移動し、レーキで掻き揚げられたし渣が主ワイパで掻き取られ、この主ワイパに残るし渣が、副ワイパにより掻き取られる。このため、し渣は、レーキから掻き取った主ワイパに残されること無く副ワイパを介して系外に排出することが可能とされる。さらに、副ワイパは、主ワイパに押されることで上方に回動しながら主ワイパのし渣を掻き取る構成のため、副ワイパを動作させるための動力が不要とされる。
このように本発明によれば、し渣を、レーキから掻き取ったワイパに残すことなく排出することが可能となる。
以下、本発明による除塵機の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る除塵機を示す側面構成図、図2は、除塵機を示す斜視図、図3〜図7は、レーキ、主ワイパ、副ワイパの動作説明図であり、本実施形態の除塵機は、下水処理場の沈砂池、排水機場、農業用水路、浄水場の沈砂池等の施設に設置されるもので、流入する水中の塵芥、夾雑物等のし渣を取り除くためのものである。
図1に示すように、除塵機100は、水路10に設置され流水中のし渣を捕捉するスクリーン1と、スクリーン1の背面(図1の右側の面)に沿って上昇し当該スクリーン1で捕捉したし渣を掻き揚げる複数のレーキ2と、レーキ2を駆動するための駆動部7と、レーキ2で掻き揚げたし渣を掻き取る主ワイパ3を備える主ワイパユニット4と、を具備し、さらに、本実施形態にあっては、主ワイパ3のし渣を掻き取る副ワイパ5を備える副ワイパユニット6を具備して成る。
スクリーン1は、平板状のスクリーン板1xを、図2に示すように、水路10の幅方向(図1の紙面垂直方向;以下同方向を単に幅方向と呼ぶ)に所定長離間し複数を対向して並べて水路10を横断するように設けたものであり、図1に示すように、略上半部が水面W上方に突出して成るものである。スクリーン板1xは、水路10の底部から斜め後方の上方に向かってへの字状に長尺に延びる上下延在部1aと、この上下延在部1aに連続し後方に湾曲する湾曲部1bと、この湾曲部1bに連続し下方に短尺に延びる垂下部1cと、を備えている。
レーキ2を駆動する駆動部7は、スクリーン1の上下延在部1aより背面側且つ湾曲部1bの近傍下側且つ水面W上方で、幅方向最外側に位置するスクリーン板1xよりさらに幅方向外側の位置に対向して離間配置された一対の駆動スプロケット7aに、側面視においてスクリーン1に沿って上下方向に延在する周回軌道を形成するように無端チェーン7bを掛け渡したもので、所定のモータ(不図示)を駆動すると、一対の駆動スプロケット7aが回転駆動してチェーン7bが上記周回軌道を移動し、スクリーン1の上下延在部1aの背面側に近い位置のチェーン(上流側に位置するチェーン)が上昇し、背面側に遠い位置のチェーン(下流側に位置するチェーン)が下降する構成とされている。
なお、駆動部7は、上記周回軌道を形成するためにチェーン7bの方向を転換するスプロケット7c及びテンションを与えるためのスプロケット7dを各々備えている。
レーキ2は、先細の平板状に構成され、図2に示すように、幅方向に多数が同角度で直線状に並ぶようにして両チェーン7b,7bに連結され、両チェーン7b,7bと同期して同様な周回軌道を移動する。これらのレーキ2は、スクリーン板1x,1x間の隙間から突出する構成とされ、図1に示すように、スクリーン1の上下延在部1aに沿って上昇するレーキ2の上面が、スクリーン1で捕捉したし渣を掻き揚げるための掻き揚げ面2aとされる。
図1及び図2に示すように、主ワイパユニット4は、スクリーン1の湾曲部1bと垂下部1cの境界部辺りより後方に配設され、副ワイパユニット6は、スクリーン1の垂下部1cより後方で主ワイパユニット4の下方に配設されている。
主ワイパユニット4は、上記主ワイパ3と、この主ワイパ3を所定の軌跡で移動させるための平行リンク機構8と、を備えている。
図2及び図3に示すように、主ワイパ3は、幅方向に長尺に延在する平板状に構成され、側面視において上部が下部に対して前方に向かうように傾斜し、周回軌道を下降移動してくるレーキ2に臨むように配置されている。この主ワイパ3は、その上端部が、レーキ2で掻き揚げたし渣を掻き取るための掻取部3aとされ、この掻取部3aが、下降移動してくるレーキ2の掻き揚げ面2aに押されるように配置されている。
図2に示すように、平行リンク機構8は、リンクを平行四辺形に組んだ四節リンクである。この平行リンク機構8は、水路10の幅を規定し形成する両壁体9に対して各々設けられ、平行リンク機構8の平行移動を行うリンク8aに対して、上記主ワイパ3の幅方向の両端部が各々固定されている。
これらの平行リンク機構8には、カウンタウェイト11が各々懸架され、主ワイパ3及びリンク8aは、カウンタウェイト11により上方に向かうように付勢されると共に、壁体9に設けられたストッパ12によりそれ以上の上方への移動が阻止され、図2及び図3に示す待機位置で待機状態とされている。
そして、主ワイパ3は、その掻取部3aが、下降移動してくるレーキ2の掻き揚げ面2aに押されながら、平行リンク機構8により、下方に平行移動しながらレーキ2の掻き揚げ面2a上を移動する構成とされている。
副ワイパユニット6は、上記副ワイパ5と、この副ワイパ5を所定の軌跡で移動させるための回動機構13と、を備えている。
副ワイパ5は、幅方向に長尺に延在するアングル鋼状に構成され、L字を構成する交差部の外縁部が上流側(図示左側)を向き、下方移動してくる主ワイパ3に臨むように配置されている。この副ワイパ5は、その交差外縁部が、主ワイパ3に残るし渣を掻き取るための掻取部5aとされ、この掻取部5aが、下方移動してくる主ワイパ5の表面3bに押されるように配置されている。
図2に示すように、回動機構13は、その両端部が両壁体9,9に回動可能に支持された回転軸13aと、この回転軸13aの両端部に各々固定されると共に上記各副ワイパ5の幅方向の両端部に各々固定されたプレート13bと、を備えている。
この回転軸13aは、壁体9に設けられたストッパ14によりそれ以上の下方への回動が阻止され、副ワイパ5は、図2及び図3に示す待機位置で待機状態とされている。
そして、副ワイパ5は、その掻取部5aが、下方移動してくる主ワイパ3の表面3bに押されながら、回動機構13により、上方に回動しながら主ワイパ3の表面3b上を移動する構成とされている。
斯くの如く、除塵機100は、レーキ2がスクリーン1の背面側で掻き揚げ背面側で降下するため、背面掻き揚げ背面降下式除塵機と称される。なお、主ワイパ3及び副ワイパ5の下方には、掻き取りにより除去されたし渣を系外に搬出するためのし渣搬出機(不図示)が設けられている。
このように構成された除塵機100によれば、上流側(図1の左側)から流入する被処理水中の布、紙、ビニール片等のし渣が、並設されたスクリーン板1xで捕捉される一方、し渣を含まない被処理水は、スクリーン板1x,1x間の隙間から下流側(図1の右側)に通過し、被処理水の濾過が行われる。
レーキ2は、駆動部7の駆動により上記周回軌道を周回し、スクリーン1で捕捉されたし渣は、スクリーン1に沿って上昇するレーキ2の掻き揚げ面2aにより掻き揚げられる。
し渣を掻き揚げたレーキ2は、図3に示すように、周回軌道の上部で上昇から下降に移行する反転移動を行い、さらに、レーキ2が下降移動すると、図4に示すように、主ワイパ3の掻取部(上端部)3aが、レーキ2の掻き揚げ面2aに押されながら、図5に示すように、平行リンク機構8により下方に平行移動し、レーキ2の掻き揚げ面2a上を移動する。この主ワイパ3の掻取部3aの移動により、レーキ2の掻き揚げ面2aに掻き揚げられたし渣は、掻き取られて下方に落とされる。
ここで、レーキ2と主ワイパ3の掻取部3aとの関係は、主ワイパ3の掻取部3aより上側に位置し掻き揚げ面2aが下方を向くレーキ2から、当該レーキ2より下側に位置し上方を向く主ワイパ3の掻取部3aが掻き揚げ面2a上を移動することにより、し渣を掻き取る関係であるから、レーキ2のし渣が、主ワイパ3の掻取部(上端部)3aに跨る(し渣が主ワイパ3の掻取部3aの表裏面を覆う)ように乗っかってしまい、主ワイパ3にし渣が残ってしまう場合がある。
しかしながら、本実施形態にあっては、主ワイパ3の掻取部3aがレーキ2の掻き揚げ面2aに押されながらレーキ2の掻き揚げ面2a上を移動し下方に平行移動していくと、図5に示すように、今度は、副ワイパ5の掻取部(交差外縁部)5aが主ワイパ3の表面3bに押されながら、図6に示すように、回動機構13により上方に回動し、主ワイパ3の表面3b上を移動する。この副ワイパ5の掻取部5aの移動により、主ワイパ3の表面3bの上部も掻き取られ、主ワイパ3の掻取部3aに跨って残っていたし渣も掻き取られて下方に落とされる。
そして、レーキ2のさらなる下降移動により、レーキ2の先端部が主ワイパ3の掻取部3aから外れると、主ワイパ3は、カウンタウェイト11及び平行リンク機構8により、図7に示すように、上方に平行移動して元の待機位置に戻り、この主ワイパ3の移動により、副ワイパ5は、回動機構13により下方に回動して元の待機位置に戻る。
ここで、主ワイパ3の掻取部3aからのし渣が、副ワイパ5のL字を構成する上側の板部分5b(図6参照)の外面に乗るようにして残る場合があっても、当該副ワイパ5が待機位置に戻る下方回動の際にふるい落とされ、し渣は確実に除去される。なお、副ワイパ5を、主ワイパ3と同様に、上側の板部分5bが無い単なる平板とした場合には、し渣が、平板の上端部に跨って残る可能性がある。
このように、本実施形態においては、スクリーン1で捕捉されたし渣が、上昇するレーキ2により掻き揚げられ、このレーキ2の下降移動に伴い主ワイパ3がレーキ2に押されてレーキ2の掻き揚げ面2a上を移動し、レーキ2で掻き揚げられたし渣が主ワイパ3で掻き取られ、この主ワイパ3に残るし渣が、副ワイパ5により掻き取られるため、し渣が、レーキ2から掻き取った主ワイパ3に残されること無く副ワイパ5を介して系外に排出できる。
また、本実施形態においては、副ワイパ5が、主ワイパ3に押されることで移動し主ワイパ3のし渣を掻き取る構成のため、副ワイパ5を動作させるための動力が不要とされ、経済的である。
本発明の実施形態に係る除塵機を示す側面構成図である。 本発明の実施形態に係る除塵機を示す斜視図である。 図1及び図2中のレーキ、主ワイパ、副ワイパの動作説明図であり、主ワイパ、副ワイパの待機状態を示す図である。 図3に続く動作説明図である。 図4に続く動作説明図である。 図5に続く動作説明図である。 図6に続く動作説明図である。
符号の説明
1…スクリーン、2…レーキ、2a…レーキの掻き揚げ面、3…主ワイパ、5…副ワイパ、10…水路、100…除塵機。

Claims (1)

  1. 上下方向に延在するように水路に設置されし渣を捕捉するスクリーンと、上下方向に延在する周回軌道を移動すると共に、前記周回軌道を上昇し前記スクリーンに沿って移動する際に前記スクリーンに捕捉されたし渣を掻き揚げるレーキと、前記レーキの移動に伴い前記レーキで掻き揚げたし渣を掻き取るワイパと、を具備した除塵機において、
    前記レーキは、前記スクリーンに対する背面掻き揚げ背面降下式であり、
    前記ワイパは、前記レーキの下降移動に伴い前記レーキに押されることで下方に平行移動しながら前記レーキの掻き揚げ面上を移動し前記レーキで掻き揚げたし渣を掻き取る主ワイパとされ、
    前記主ワイパに押されることで上方に回動しながら前記主ワイパのし渣を掻き取る副ワイパを有することを特徴とする除塵機。
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