JP4699701B2 - 光情報記録方法および光情報記録装置 - Google Patents
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Description
図33は、特許文献1に開示された手法の特徴を示す概念図である。同図に示すように、この手法では、光ディスクの温度や、光ディスクに予め記録された最適記録条件に関する情報に基づいて、パワーの変化範囲を限定する手段を採用しており、テスト回数の低減には有効な手法である。
図4に示すステップS10では、まず、任意の標準的なメディアを用いて記録速度を変化させながらテスト記録を行い、1つのパルス幅と3つのパワー値を基準条件として求める。3つのパワー値としては、上記テスト記録の結果、ジッタが最小となった値と、その前後に位置する2つのパワー値を用いることが望ましい。前後2つのパワー値としては、ジッタ良否の基準となる閾値近傍の値を用いることが好ましい。ここで求めた基準条件が後の記録特性検査の際に利用される。
上述してきたように、本発明ではジッタ閾値以下の領域を最も確率の高いテスト領域として設定することを意図しているため、この判断基準となる閾値を決定する必要がある。閾値の値としては、ドライブやメディアの種類に応じて標準的な値を用意しておいても良いが、ジッタの許容領域のミニマムラインを示す閾値は、図3に示したピックアップ30やその他の要素の状態によって変化し、また、メディアを記録する速度によっても変化する。
以上説明した図4のステップS10およびステップS12で求めた基準条件と基準閾値をドライブ20内のメモリ38に格納するステップS14を実行する。この工程はドライブ20の製造時に行っておくことが望ましい。
続いて、ステップS14の初期設定が完了したドライブ20内に、情報記録を行うメディア16を装填するステップS16を実行する。
次に、ステップS14で設定した条件を用いて、ステップS16で装填したメディア16に記録を行うステップS18を実行する。具体的には、基準条件として定義された1つのパルス幅と3種類のパワー値を用いて3回の記録再生を行い3点のジッタ値を得る。この3点のジッタ値をパワー軸との関係でプロットすると、ドライブ20とメディア16の組み合わせに応じた記録特性の傾向が明らかになる。
図8は、図4のステップS20で実行した記録特性検査の結果、谷型パターンが得られた例を示す概念図である。同図に示すように、記録特性の検査は、前述までのステップで得られた各基準条件に対するジッタ値と閾値とを用いて行う。同図に示す例は、基準条件としてパワーP1、P2、P3を用いたときの例であり、各パワー値で得られたジッタ値を結ぶ仮想線が谷型のパターンとなる。このような谷型のパターンが得られたときは、ステップS10で使用した基準メディアとステップS16で装填した記録対象メディアとが同感度であり、記録特性が類似していることを意味する。
図11は、図4のステップS20で谷型パターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、谷型パターンが得られた場合は、P1、P2、P3のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをテスト記録で使用するパワーの変化領域とし、この変化領域がパワーレンジとなる。尚、本発明においては、実際にテスト記録で使用するパワーの範囲を「パワーレンジ」と定義し、ジッタが閾値以下となるパワーの範囲を「パワーマージン」と定義する。
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、本発明では、上記(1)に示した基準条件は、実際のテスト記録で使用しなくても良い。
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
パターン3は、谷型パターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアと同感度、かつメディアの素性差が大きいと判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン3に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン4は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下であるときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや低感度であると判断し、基準値、+0.1Tおよび+0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン4に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン5は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり低感度であると判断し、基準値、+0.2Tおよび+0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン5に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+4))mW
パターン6は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下となったときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや高感度であると判断し、基準値、−0.1Tおよび−0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン6に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
パターン7は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり高感度であると判断し、基準値、−0.2Tおよび−0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン7に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値−0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−4))mW
パターン8は、山型パターンが得られた場合であって、ジッタの最大値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、異常パターンであると判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン8に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、以上説明した8つのパターンのうち、基準メディアに最も近くなるパターン2以外のパターンが検出された場合は、再生誤動作によるものでないことを確認するために、このパターンの基になった記録結果を再度再生し、ジッタを再検出する構成としても良い。この場合、再度の再生によりパターン2以外の特性が検出された場合は、図14に示す条件に従って、記録条件の追加と拡張を行えば良い。
前述の手順を実行することにより、少ないテスト回数で最適解を得るに有効なテスト領域が決定されるが、このテスト領域決定の際に重要となるパワーレンジの決定手法について以下説明を加える。
ここで、上記の閾値近傍は、同図に示すように、閾値からある幅を持った上限値と下限値の間として定義し、望ましくは、上限値を閾値の40%、下限値を閾値の5%に設定する。その後、これらa,b,cの値を2次関数で近似し、該2次関数と閾値がクロスする大小2点の差分をパワーレンジとする。尚、閾値近傍として定義する範囲は、−5%〜+40%や−10%〜30%等、記録ポイントの間隔等を考慮して適宜変更可能である。
図17は、図4のステップS22で使用されるパワーレンジをサンプリングによって求める例を説明した概念図である。同図に示す例では、前述した3点近似ではなく、閾値に近い値が得られるまでパワーを徐々に変化させて、閾値に近い大小2点のパワー値を基準にパワーレンジが求められる。
2)パワーマージンのやや外にはなるが再生基準に最も近い2点を選択
3)低パワー側で再生基準値を跨ぐ大小2点を選択
4)高パワー側で再生基準値を跨ぐ大小2点を選択
5)低パワー側および高パワー側で再生基準値を跨ぐ形となる2点であって、夫々再生基準値と最も近い2点を選択
また、上記各手法により選択した2点を用いて記録特性を近似し、再生基準値と交差する大小2点を求めても良い。
図18は、図4に示したステップS24のテスト記録で使用するパルスパターンの例を示す概念図である。同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。同図に示すように、シングルパルス10−1およびマルチパルス10ー2は、パルスの先頭に配置された先頭パルス12と、後端に配置された後端パルス14とを具備し、メインパワーPWが示す高さで記録パルス全体のエネルギー量が規定され、先頭パルス幅Ttopが示す長さで記録ピット先端に与える初段のエネルギー量が規定される。尚、点線で示したPWDは、エネルギー量の微調整に利用する領域であり、この部分については後述する。
前述のテスト記録の結果、最小のジッタ値が得られたメインパワーPWと先頭パルス幅Ttopの値、並びに他の調整要因を調整するためのパラメータを決定し、これらの値を当該ドライブとメディアの組み合わせに適した記録条件とする。
図3に示すLDコントローラ36は、ドライブ20の外部から入力された記録対象となる情報に対して、前述の工程でメモリ38に格納された各種記録条件を基準に記録パルスを生成し、これをピックアップ30に出力する。これにより、メディア16に対する情報の記録が行われる。
以下、本発明の特徴部となるテスト領域決定の他の実施形態を説明する。
Claims (16)
- レーザ光のパルス照射により記録対象の光情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の光情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、
標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、
前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいてテスト記録時の記録回数を決定し、
前記記録回数に応じて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行う、
ことを特徴とする光情報記録方法。 - 前記記録回数の変化は、前記レーザ光のパワー条件および/または前記パルス照射のパルス条件の変更を伴うことを特徴とする請求項1記載の光情報記録方法。
- 前記記録特性の検査は、前記レーザ光のパルス照射により行い、該パルス照射は、前記レーザ光のパワー条件および/または前記パルス照射のパルス条件が異なる少なくとも2種類の記録条件を用いて行われることを特徴とする請求項1記載の光情報記録方法。
- レーザ光のパルス照射により記録対象の光情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の光情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、
標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、
前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる回数を決定し、
前記回数に応じて前記レーザ光のパワーを段階的に変化させてテスト記録を行う、
ことを特徴とする光情報記録方法。 - 前記テスト記録は、前記パルスの幅を段階的に変化させ、該変化させたパルス幅ごとに前記パワーを段階的に変化させることで実行されることを特徴とする請求項4記載の光情報記録方法。
- 前記記録特性の検査は、予め定められた複数の基準条件で前記光情報記録媒体に記録を行い、その結果得られる再生特性を検出することにより行われることを特徴とする請求項4記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値を用いて前記光情報記録媒体の記録特性を近似し、該近似の結果から再生基準を満たす大小2点のパワー値を導出し、これら各パワー値の差分量に応じて決定されることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値を用いて前記光情報記録媒体の記録特性を近似し、該近似の結果と再生基準との関係に応じて決定されることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値のうち再生基準に最も近い2点を選択し、これら2点がそれぞれ示す大小2点のパワー値の差分量に応じて決定されることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値のうち再生基準に最も近い2点を選択し、これら2点と該再生基準との関係に応じて決定されることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の変化の極となるパワー値に基づき設定されることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- 前記パワーを変化させる回数は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値と所定の再生基準との関係に応じて決定され、前記回数の変化は、前記記録特性検査の際に使用した記録条件とは異なる条件での追加記録により行われることを特徴とする請求項6記載の光情報記録方法。
- レーザ光のパルス照射により記録対象の光情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の光情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、
標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、
前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる回数を決定し、
前記回数に応じて前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させてテスト記録を行う、
ことを特徴とする光情報記録方法。 - 前記テスト記録は、前記レーザ光のパワーを段階的に変化させ、該変化させたパワーごとに前記パルス幅を段階的に変化させることで実行されることを特徴とする請求項13記載の光情報記録方法。
- レーザ光のパルス照射により記録対象の光情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の光情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、
標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して決定された記録するための基準条件、および基準閾値を初期設定として記憶する記憶手段と、
前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる回数を決定し、該決定した回数に応じて前記レーザ光のパワーを段階的に変化させてテスト記録を行うテスト記録実行手段と
を具備することを特徴とする光情報記録装置。 - レーザ光のパルス照射により記録対象の光情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の光情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、
標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して決定された記録するための基準条件、および基準閾値を初期設定として記憶する記憶手段と、
前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる回数を決定し、該決定した回数に応じて前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させてテスト記録を行うテスト記録実行手段と
を具備することを特徴とする光情報記録装置。
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