JP4706822B2 - ネジ付金属キャップ及びネジ付金属キャップ封口容器 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような背景に鑑みなされたもので、内容物の高速充填化が図れ、かつ既存の二重巻締め設備をそのまま使用できるネジ付金属キャップ及びネジ付金属キャップ封口容器を提供することを課題とする。
前記天蓋に、前記口金カール部上端との密封性を確保するための、内周リング部および、内周リング部表面にシーリング剤が設けられており、
前記天蓋の封着を二重巻き締めにより行い、前記天蓋の二重巻締め部の外径(D)を前記ネジ付金属キャップの外径(d)よりも小さくし、
容器カール部にキャップ外壁を密着させて、容器カール部と金属キャップ外壁とのすきま(21)へ内容液が入らないようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のネジ付金属キャップ封口容器は、口金カール部を備えた注ぎ口をネジ付金属キャップで封口する際、該ネジ付金属キャップには上方に開口部が設けられ、
該開口部を天蓋で封着するネジ付金属キャップ封口容器において、
前記天蓋には、前記口金カール部上端との密封性を確保するための、内周リング部および、内周リング部表面にシーリング剤が設けられており、
前記天蓋の封着を二重巻き締めにより行い、前記天蓋の二重巻締め部の外径(D)を前記ネジ付金属キャップの外径(d)よりも小さくし、容器カール部にキャップ外壁を密着させて、容器カール部と金属キャップ外壁とのすきま(21)へ内容液が入らないようにしたことを特徴とする。
また、缶口頸部の構造として、開口円筒から連続して一体的に加工して注ぎ口と外壁からなる口頸部としているので、内容物充填後の密封性の保障がより完全であり、容器製造の際の生産性や、輸送中などにおける耐久性に優れたものである。
さらに、ネジ付金属キャップを、別途形成した容器本体に二重巻締め等で一体化すれば、多種(サイズ、缶胴形成法)の缶胴体に適用できる。
また、天蓋をネジ付金属キャップの上方に設けた開口部に二重巻締めで封着するものであるので、内容物充填後において缶内と外気の境界は、長年にわたり高い密封性を達成できる。
そして、ネジ付金属キャップに封着する天蓋の二重巻締め部の外径が、前記ネジ付金属キャップの外径よりも小さいから、容器搬送、取り扱い中の外部衝撃を二重巻締め部が直接うけることがすくなく密封性の保障がより高まる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の容器構造の半断面図であり、天蓋4は、ネジ付円筒3に封着されてネジ付金属キャップを形成する前の状態を示している。図1に示すように、容器本体1の口頸部2には、ネジ付金属キャップを形成する前のネジ付円筒3のネジ形成部3aが容器本体1の注ぎ口ネジ形成部1aに螺着されている。そして、ネジ付円筒3の上部開口部Ra周縁は、半径方向外方に向けて天蓋取付用フランジ3bとして延出されている。
一方、図1の上方に示すように、円形状の天蓋4は、その外周縁に天蓋カール部4aが形成されており、天蓋4をネジ付円筒3の開口部Raに取り付けるときは、ネジ付円筒3の天蓋取付用フランジ3bにカール部4aを被せて、天蓋カール部4aとフランジ3bとを、巻締めシーリング剤4cを介して二重巻締めすることにより封着する。
シーリング剤としては、ゴム状の弾力性を有する材料で、従来から二重巻締め部などの密封性を向上させるために使用されているものが用いられる。例えば、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリイソプレンゴムやポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などを主材料としたものが挙げられる。
なお、天蓋の巻締めについては通常の巻締めでは図2や図4の(a)のように巻締め時に容器上端(カール部(1b,6a)の上端)と天蓋が密着するが、図4(b)に示すように天蓋をカール上端と接触しないようにわずかな間隔をもって巻き締めを行い、その後にキャップ側面をロールで絞る等して天蓋とカール上端を接触・密着させるようにしてもよい。また、内容液充填時にすきま21に内容液が入り、キャップ下端からの菌の進入により残った液が腐敗するおそれがあるため、図2に示すようにスリット22を設けてすきま21に残留する内容物を洗い出せるようにしたり、図4(a)に示すように容器カール部と金属キャップ外壁14を密着させて充填時のすきま21へ内容液が入らないようにしてもよい。
次に、図5に、本発明のネジ付金属キャップ封口容器の実施の形態2の半断面図を示す。封口構造については、本発明者らにより既に特許出願済みである容器の開封構造(特許文献2)に記載されている技術思想であるが、本実施の形態2においては、外壁及び注ぎ口(両者を併せて口頸部という)を、開口円筒(上方に開口している円筒)Rから連続して一体的に形成したもので、内容物充填後の密封性の保障がより完全であり、容器製造の際の生産性や、輸送中などにおける耐久性に優れたものである。
この口頸部の形成方法については、図12〜15を用いて後述する。
外壁14の下部外円周には、ネジ付金属キャップ10を開封する時に、口頸部2から容易に破断分離するための線状に板厚みを薄くした易破断部11(スコア)があらかじめ設けられている。また、開封時にネジ付金属キャップ10として取り外される外壁14は、スコア破断を容易化するための押圧胴部14c、外壁ネジ形成部14a及び外壁フランジ部14bからなっている。口頸部2の開口部6を天蓋4により封口するため、外壁フランジ部14bの径は、天蓋4のカール部4aの径よりやや小さくされており、内容物を充填後に天蓋4を被せて二重巻締めにより封着される。
このように、開封操作は従来の金属キャップと同じでありながら、内容物充填後は高速回転で行う二重巻締め法の適用が可能であるから、容器への飲料の高速充填が確保される。特に、本実施の形態2の容器においては、容器内と外気の境界は長年において密封技術として実績のある天蓋部二重巻締め部のみであるから、極めて密封性の高い容器が実現できる。
図7は、図6に示したAの部分を拡大したものであり、易破断部11の拡大断面図(a)及び破断分離状態断面図(b)を示している。図7(a)に示すように外壁14の下部に設けられた易破断部11は、外壁14を図7(b)の破線Bのように内方に押圧されることにより破断分離の起点となり、ネジ逆戻し(↑印方向)により、口頸部2側に破断面11a、ネジ付金属キャップ10側に破断面11bとして破断分離される。
実施の形態3の容器は、注ぎ口と外壁とが連続して一体的に形成された口頸部を容器本体とは別に製造し、口頸部材2aとして容器本体1上部に巻締め一体化される。図9は、実施の形態3の容器に天蓋4を固着する前の状態の半断面図を示し、口頸部材2aを容器本体1の上部に二重巻締め部5aで連結した以外は、図5〜8で説明した構造と同じである。口頸部材を汎用の部品として別に製造しておき、多種の容器サイズに汎用の口頸部材を連結することにより、容器サイズの大きさごとに多種類の製造設備を設置する必要がなく設備投資面で大きなメリットがある。
なお、本実施の形態における容器本体には缶胴継目無し缶を用いているが、缶成形の種類は、実施の形態2と同じく容器本体をプレス加工で形成する缶胴継目無し缶として形成することが望ましい。
実施の形態4のネジ付金属キャップ封口容器は、実施の形態3において説明した口頸部材を、缶胴溶接継目20を有する容器本体1の上部に二重巻締め部5aにより連結し、図10の半断面図で示す上部の天蓋4を容器に固着する。実施の形態4のネジ付金属キャップ封口容器に適用される容器本体1には底面も封口する容器で通常は継目缶を用いるが、缶胴成形としては、溶接法を用いることが好ましい。そして容器本体1底の開口部は底蓋7が二重巻締め5bで固着されている。
次に、図11に、実施の形態5のネジ付き金属キャップ封口容器の半断面図を示す。上記で説明した実施の形態1〜4の容器は、口頸部の径を容器本体の径よりも絞った所謂ボトル形状のタイプであったが、図11に示す実施の形態5の容器は、口頸部2の径と容器本体1の径がほぼ同じの広口容器であり、容器外観は円筒形状となっている。広口容器である点及び容器底がドーム形状になっている点以外は、実施の形態2の容器と同じである。実施の形態5のネジ付き金属キャップ封口容器は、ネジ付金属キャップを開封した後、コップと同じように飲み口が大きく飲みやすいという効果がある。
また、広口であれば、実施形態3(図9)または実施形態4(図10)の口頸部材(2a)および天蓋(4)を広口にする形態でもよい。
次に、図12〜図15を用いて、ネジ付金属キャップ封口容器の製造方法について説明する。以下では、口頸部を、上方が開口された円筒から連続して一体的に形成する容器(実施の形態2参照、図5〜図8参照)の製造方法について説明する。
(第1工程)
まず、アルミ合金等の円形の金属板Pを絞り加工して円筒状カップQに成形する。
次いで、円筒状カップQを、再絞り・しごき加工により上方が解放された開口円筒Rの径、高さ(深さ)を確保する。なお、再絞り・しごき加工に限らず開口円筒Rを成形する方法は、薄肉化絞り法、あるいは薄肉化絞り法としごき加工法の併用などのプレス加工法も適用できる。
開口円筒Rを形成した後、開口部Raを開口円筒R内外から回転ロールを押圧して容器の口頸部となる小径円筒とし、口頸部の外壁予定部Rb、中間壁予定部Rc、内壁予定部Rdを成形する。なお、後続する成形加工における上下加圧(第7工程)で屈曲成形し易いように、中間壁予定部Rcの板厚は上記第3工程時に薄肉として形成しておくことが望ましい。
次に、小径円筒部を所望の形状を内面に持つ金型枠S内に挿入し、小径円筒内部から弾性体Tによる内圧(矢印方向)を負荷して外壁予定部Rbを金型枠S内の形状に合わせてバルジ成形する。
外壁予定部Rbの外周下部には、回転ロールUの外周側を刃状ロールとして、易破断部を設ける。
小径円筒部の開口部Raから下方に加圧盤Vで加圧して、薄肉の中間壁予定部Rcを屈曲させて内壁予定部Rdの外側に折り重ね、同時に中間壁予定部Rcの外側には外壁予定部Rbが重ねられ、内壁予定部Rdは内壁12として、中間壁予定部Rcは中間壁13として、外壁予定部Rbは外壁14として形成され三重壁構造の口頸部が完成される(図5参照)。さらに小径円筒の開口部Raは、天蓋を巻締めるためのフランジ出し加工を施される。
三重壁構造の口頸部の内外に、外側ネジ加工用ロールWa及び内側ネジ加工用ロールWbを押し当て回転させて、ネジ係合部15を形成する。
1a・・・注ぎ口ネジ形成部
2 ・・・口頸部
2a・・・口頸部材
3 ・・・ネジ付円筒
3a・・・ネジ形成部
3b・・・天蓋取付用フランジ
4 ・・・天蓋
4a・・・天蓋カール部
4b・・・注ぎ口シーリング剤
4c・・・カール部シーリング剤
4d・・・内周リング部
5 ・・・二重巻締め部
5a・・・二重巻締め部
5b・・・二重巻締め部
6 ・・・注ぎ口
6a・・・口金カール部
6b・・・口金シーリング剤
7 ・・・底蓋
10・・・ネジ付金属キャップ
11・・・易破断部
12・・・内壁(注ぎ口)
13・・・中間壁(注ぎ口)
14・・・外壁
14a・・外壁ネジ形成部
14b・・外壁フランジ部
14c・・押圧胴部
15・・・ネジ係合部
20・・・缶胴溶接継目部
21・・・すきま
22・・・スリット
P ・・・金属板
Q ・・・円筒状カップ
R ・・・開口円筒
Ra・・・開口部
Rb・・・外壁予定部
Rc・・・中間壁予定部
Rd・・・内壁予定部
S ・・・金型枠
T ・・・弾性体
U ・・・1対の回転ロール
V ・・・加圧盤
Claims (2)
- 口金カール部を備えた容器を封口するための、
上方に開口部が設けられたネジ付き円筒と、
該開口部を封着するとともに前記容器の口金カール部も封口する天蓋とからなるネジ付金属キャップであって、
前記天蓋に、
前記口金カール部上端との密封性を確保するための、
内周リング部および、内周リング部表面にシーリング剤が設けられており、
前記天蓋の封着を二重巻き締めにより行い、
前記天蓋の二重巻締め部の外径(D)を前記ネジ付金属キャップの外径(d)よりも小さくし、
容器カール部にキャップ外壁を密着させて、容器カール部と金属キャップ外壁とのすきま(21)へ内容液が入らないようにしたことを特徴とするネジ付金属キャップ。 - 口金カール部を備えた注ぎ口をネジ付金属キャップで封口する際、
該ネジ付金属キャップには上方に開口部が設けられ、
該開口部を天蓋で封着するネジ付金属キャップ封口容器において、
前記天蓋には、
前記口金カール部上端との密封性を確保するための、
内周リング部および、内周リング部表面にシーリング剤が設けられており、
前記天蓋の封着を二重巻き締めにより行い、
前記天蓋の二重巻締め部の外径(D)を前記ネジ付金属キャップの外径(d)よりも小さくし、
容器カール部にキャップ外壁を密着させて、容器カール部と金属キャップ外壁とのすきま(21)へ内容液が入らないようにしたことを特徴とするネジ付金属キャップ封口容器。
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