JP4716295B2 - 弦楽器用肩当て - Google Patents

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本発明は弦楽器、たとえばヴァイオリン、ビオラなどの肩当てに関する。
肩当てにはブリッジ型というクランプ状の部品で楽器から離れるように橋桁状の部材を桁渡しするものと、クッション型という小さな布団のようなものを楽器に紐等で固定するものがある。
特許出願平7−18513 http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/schulterstutzen.htm http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/kleineteile.html
肩当てはヴァイオリン・ヴィオラ等の演奏時に楽器の支持を確実にするため装着する器具であるり、左肩との摩擦で楽器の保持を安定させるものである。
ヴァイオリン奏者の多くは肩当てを使用すると楽器の振動が抑えられて倍音成分が発生し難くなり不利な影響が生じると思われている。しかしチューニング時に両手を自由に使えるなど有用なことも多いので奏者の多くが使用するが、とくに痩せた体格の場合肩当ての効果は大きい。
ヴァイオリンは軽量な楽器であるが、それを顎と肩という縦方向の直線で保持するとなるとそれなりに大きな力が掛かり、肩当てが外れ楽器を落としてしまう恐れもある、また楽器に取り付ける金具部品と楽器とが直接接触し傷を残すこともあり使用時も注意を欠くことが出来ない。
楽器ケースに入れておいても気付かないうちに移動中、振動で楽器と接触し傷を付けることがあるので気が抜けない。職業奏家の多くは高価な楽器を使用していることがあるので、こういう事故の発生を大変懸念するものである。
職業演奏家の多くが高価な楽器を所有する理由は良い音を追求するからであるが、たとえ高価な楽器を使用しても肩当てによりによりその音質は大きく左右されることがあるのでその選択には大変神経を使うものである。
ヴァイオリン・ヴィオラは、演奏する際に肩と顎の間に納め挟み込むようにして保持し、音程を取る左手はほぼ自由に動かせるようにするが、楽器の厚みの不足から肩当なしで完全に顎で楽器を抑えることは難しい。肩と顎の間に当て布を充て保持する例もあるが厚み不足を補うには充分とはいえない。またこの方法では楽器を降ろす度に当て布の位置を直さねばならないので面倒である。
また肩当てはレッスン等で楽器を構えたまま両手を指導のために使用しなければならない時や、楽譜のページをめくる時などにはより確実に楽器を保持することが望まれる。この性能に勝っているのは前者、ブリッジ型とされ、現在はこれが良く使われている。
しかしクッション型はブリッジ型と比べ楽器の倍音成分を抑えないことが知られているが、使い易いデザインのものが開発されておらず殆ど商品として製作、流通されていないのが現状である。学生間では食器洗い用のスポンジを襟から衣服に入れて肩当ての代用とすることがあるが、服が攣れてしまうので左腕の自由も制限され、見た目も悪い、またこの方法では衣服と楽器が直接接触するので楽器を保持する十分な摩擦力が得られない。
クッション型の肩当の材質としてはゴム、スポンジ、革製などがあり、ブリッジ型についていえば、材質には木、プラステイック成型、金属製等が各々ある。
この課題を解決するために請求項1記載の発明に係る弦楽器用肩当て(以下、適宜「請求項1の肩当て」という)は、奏者の肩の上に弦楽器を支持するための弦楽器に用いる肩当てである。
この弦楽器用肩当ては、奏者の肩と奏者の被服との間に挿入するインナー緩衝部材と、奏者の被服と弦楽器との間に配するアウター緩衝部材と、当該インナー緩衝部材と一体化させたインナー磁石と、当該アウター緩衝部材と一体化させたアウター磁石と、を含めて構成してあり、当該インナー磁石に被服を介して当該アウター磁石を吸着させることによって、当該アウター緩衝部材を被服の上に固定可能に構成してあり、当該アウター緩衝部材の上に弦楽器を載置可能に構成してあることを特徴とする。
請求項1の肩当ては、奏者の肩の上に弦楽器を載せる際に、肩(被服の肩部位)と弦楽器との間に位置する。インナー緩衝部材は、奏者の肩と奏者が着ている被服(1枚でもよいし2枚以上でもよい。たとえば、タキシードのような上着、上着とワイシャツを重ねたもの)との間に位置させ、アウター緩衝部材は、被服と奏者の奏者の被服との間、弦楽器との間に位置させる。すなわち、インナー緩衝部材とアウター緩衝部材は、被服を挟んで対向する。このようして対向するインナー緩衝部材とアウター緩衝部材とは、インナー磁石とアウター磁石との吸着力によって被服の上に保持される。つまり、インナー緩衝部材は被服と奏者の体(肩)との間で挟まれるから奏者の体に対して動くことができない。。これによって、アウター緩衝部材がずり落ちないように固定される。固定されたアウター緩衝部材は、その上に弦楽器を載置可能な状態となる。
請求項2記載の発明に係る弦楽器用肩当て(以下、適宜「請求項2の肩当て」という)は、請求項1の肩当てであって、前記インナー緩衝部材と前記アウター緩衝部材との間に配するミドル緩衝部材、当該ミドル緩衝部材と一体化させたミドル磁石と、を、さらに含めて構成してあり、当該ミドル緩衝部材を奏者の被服の外又は中に配することによって、当該ミド磁石に前記アウター磁石及び前記インナー磁石が吸着して当該ミドル緩衝部材当該アウター緩衝部材と当該インナー緩衝部材とが被服を介して一体化するように構成しあることを特徴とする。
請求項2の肩当てによれば、請求項1の肩当ての作用効果に加え、ミドル緩衝部材をインナー緩衝部材とアウター緩衝部材との間に配することによって、インナー緩衝部材又はアウター緩衝部材の嵩上げを行うことができる。すなわち、ミドル緩衝部材の厚み分だけインナー緩衝部材又はアウター緩衝部材の厚みを嵩上げすることができる。ミドル緩衝部材の固定はミドル磁石とインナー磁石及びアウター磁石との吸着力による。ミドル緩衝部材は、被服のアウター部材側(外側)でもよいし、インナー部材側(内側)でもよい。奏者の体型や好み、被服の枚数や厚み等により弦楽器を載置する環境が異なるから、それを調整して奏者が演奏しやすい位置で弦楽器を支持できるようにするのが、ミドル緩衝部材の主作用である。
請求項3記載の発明に係る弦楽器用肩当て(以下、適宜「請求項3の肩当て」という)は、請求項2の肩当てであって、前記ミドル磁石を一体化させた前記ミドル緩衝部材が、各々ミドル磁石片を一体化させた複数のミドル緩衝部材片をミドル磁石片同士の吸着によって厚み方向に積層させることによって構成しあることを特徴とする。
請求項3の肩当てによれば、請求項2の肩当ての作用効果に加え、ミドル緩衝部材による厚み調整を、ミドル緩衝部材片の加減によってより細かく行うことができる。不要なミドル緩衝部材片は、使用せずに肩当てから外しておき、足りない場合は、別途入手して肩当てに加えてもよい。
請求項4記載の発明に係る弦楽器用肩当て(以下、適宜「請求項4の肩当て」という)は、請求項1の肩当てであって、前記アウター緩衝部材が、緩衝部材本体と、当該緩衝部材本体を被覆する緩衝カバー部材と、を含めて構成してあり、当該緩衝部材本体と当該カバー部材との間に前記アウター磁石を配してあることを特徴とする。
請求項4の肩当てによれば、請求項1の肩当ての作用効果に加え、緩衝部材本体を被服するカバー部材の、たとえば、素材、形状、色彩、模様、等を施すことにより、アウター緩衝部材をより使い勝手のよい、また、装飾性の高いものとすることができる。カバー部材が汚れたときに、取り外して洗濯したり、他のカバー部材と交換したりすることもできる。
請求項5記載の発明に係る弦楽器用肩当て(以下、適宜「請求項5の肩当て」という)は、請求項1又は2の肩当てであって、前記インナー緩衝部材と前記アウター緩衝部材とを連結する柔軟連結片(たとえば、紐、布ベルト、樹脂製バンド、鎖)を、さらに含めて構成してあることを特徴とする。
請求項5の肩当てによれば、請求項1又は2の肩当てであって、柔軟連結片の働きによって、インナー緩衝部材とアウター緩衝部材とを装着に影響を与えることなく実質的に一体化することができる。特に、紛失防止に効果がある。
本発明は柔軟材でカバーされた磁石を肩口付近に衣服を挟んで取り付ける肩当てであるので楽器を傷つける心配が無く、倍音成分を抑えることが少ないため音質が明るく。楽器と一緒にケースに入れても楽器を傷付ける心配が無く、磁石が内装してあるために重ねる事が可能でありコンパクトに収納できる。
以下本発明の実施の形態を、図面を基に詳細に説明する。「図1」と「図2」は本発明の実施の形態に係り「図1」は演奏時における透視図であり、「図2」はその縦断面である。
図3」は磁石、ネオジム磁石、プラステイック磁石、ゴム磁石、より成る磁性体1、およびゴム、スポンジ、ウール、化学繊維の緩衝材、2,3,4、により構成される。
本発明は緩衝部の厚みをたとえば3種類作り「図3」、緩衝部A、は衣服の中に入れ緩衝部B,C、は外部に重ね吸着させる。奏者の好みに応じて緩衝部A、とB、のみでの使用も可能である。
(本実施形態の変形例)
上記以外の課題解決手段としてインナー緩衝部材A、とアウター緩衝部材B、とを柔軟連結片Z,で連結する「図5」。連結片Z、で連結することによりインナー緩衝部材A,を取り出しやすくなり使用していない時の紛失防止になる。
この方法ではインナー緩衝部A、アウター緩衝部B、と柔軟連結片Z、によって構成されており連結帯を奏者の襟に架け、インナー緩衝部とアウター緩衝部を吸着させ挟む。Y、この方法により連結片Z、が着衣の襟を楽器との摩擦による破損から守る機能を果たす。
緩衝部材A、に発汗抜けの通気孔を設けるのもよい、「図6」これは軽量化にもなる。
衣服表面に着ける緩衝部B、C、の緩衝部材2.の表面に幾何学模様、花、動物の顔などのデザインなどを表示し奏者の肩口を飾るのもよい、「図7」。
気泡の大きなスポンジ、軟質ウレタン其の他これらに類似する緩衝部材を使うことにより、図8、通気性がよくなり汗を効率よく蒸発させることができる。
演奏時における本発明の斜視透視図である。 A,インナー緩衝部B、ミドル緩衝部使用時における縦断面図である。 緩衝部断面及び磁着方向である。 緩衝部平面図断面である。 変形例1、の実施断面図と磁着方向である。 変形例2、蒸発孔付きの平面透視図である。 変形例3 変形例4
1、 磁石
2、 アウター緩衝部材
3、 ミドル緩衝部材
4、 インナー緩衝部材
A, インナー緩衝部
B, ミドル緩衝部
C, アウター緩衝部
S, 肩
V、 弦楽器
WO、上衣部分
WI、下衣部分
Y、 変形例1の緩衝部材磁着時実施断面図である。
Z、 柔軟連結片

Claims (5)

  1. 奏者の肩の上に弦楽器を支持するための弦楽器用肩当てであって、
    奏者の肩と奏者の被服との間に挿入するインナー緩衝部材と、
    奏者の被服と弦楽器との間に配するアウター緩衝部材と、
    当該インナー緩衝部材と一体化させたインナー磁石と、
    当該アウター緩衝部材と一体化させたアウター磁石と、を含めて構成してあり、
    当該インナー磁石に被服を介して当該アウター磁石を吸着させることによって、
    当該アウター緩衝部材を被服の上に固定可能に構成してあり、
    当該アウター緩衝部材の上に弦楽器を載置可能に構成してあることを特徴とする弦楽器用肩当て。
  2. 前記インナー緩衝部材と前記アウター緩衝部材との間に配するミドル緩衝部材当該ミドル緩衝部材と一体化させたミドル磁石と、を、さらに含めて構成してあり、
    当該ミドル緩衝部材を奏者の被服の外又は中に配することによって、当該ミド磁石に前記アウター磁石及び前記インナー磁石が吸着して当該ミドル緩衝部材当該アウター緩衝部材と当該インナー緩衝部材とが被服を介して一体化するように構成しあることを特徴とする請求項1記載の弦楽器用肩当て。
  3. 前記ミドル磁石を一体化させた前記ミドル緩衝部材が、各々ミドル磁石片を一体化させた複数のミドル緩衝部材片をミドル磁石片同士の吸着によって厚み方向に積層させることによって構成しあることを特徴とする請求項2記載の弦楽器用肩当て。
  4. 前記アウター緩衝部材が、緩衝部材本体と、当該緩衝部材本体を被覆する緩衝カバー部材と、を含めて構成してあり、当該緩衝部材本体と当該カバー部材との間に前記アウター磁石を配してあることを特徴とする請求項1記載の弦楽器用肩当て。
  5. 前記インナー緩衝部材と前記アウター緩衝部材とを連結する柔軟連結片を、さらに含めて構成してあることを特徴とする請求項1又は2記載の弦楽器用肩当て。
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