JP4730959B2 - 釣り用仕掛け - Google Patents

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本発明は、魚釣りに際して用いられる釣り用仕掛けに関する。
従来、魚釣りの仕掛けとして、道糸や幹糸に対し、鉤素(ハリス)糸や枝素(エダス)糸とも称される分岐する糸を結び付け、その先端に針を締結したものが知られている。そのような鉤素糸や枝素糸として、先端側に向けて徐々に細くなる製紐糸を用いることがあり、このような製紐糸を用いることで、全体として丈夫で先端側を揺動し易くし、餌の動きを向上することが可能となる。
通常、このような徐々に細くなる製紐糸は、複数の糸条を編んで製造し、途中でカットして長手方向に糸条を減らしながら編み作業をすることで製造されている。従って、この製紐糸は、途中に糸条の切断された端部が存在し、摩擦抵抗が大きくなってしまい、餌の動きが低下してしまうという問題が生じていた。
これに対し、例えば、特許文献1には、テーパ状の糸を複数本用いて製紐した製紐糸が釣り糸として紹介されている。この糸を形成する糸条は、途中に切れ目を有しないで長手方向に糸径が順次小さくなっていることから、途中に糸条の切断された端部が存在することはなく、摩擦抵抗が大きくなることもない。そして、実際にこの製紐糸を釣り用の仕掛けとして用いる場合には、幹糸に結びつけることで、特許文献2の図1に示されているような形態となる。
実用新案登録第2526976号 実開昭62−77573号
上記した製紐糸は、複数の糸条から構成されているため、幹糸に結びつけた際に、結び目がこぶ状になって大きくなってしまう。特に、糸径が大きい側の端部を結びつけることで、その結び目はさらに大きくなってしまう。
このため、仕掛けに大きな結び目があることで、実釣時に糸絡み等の原因になり易いという問題がある。また、複数の糸条を一度に結ぶと糸条がずれて不完全な結び目ができやすいなど、取り付けが難しく、さらに、幹糸に取り付ける時の結びが原因で製紐糸を形成する糸条同士の位置がずれて結び目近傍で歪み等が生じてしまい、糸絡みの原因になるという問題がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、糸絡みが生じ難く、道糸や幹糸に対して容易に取り付けることが可能な釣り用仕掛けを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣り用仕掛けは、両端側に向けて径が小さくなる糸を中央部で折り返して形成した撚り糸を有することを特徴とする。
上記した撚り糸は、両端側に向けて径が小さくなる糸を中央部で折り返して形成されているため、糸同士のずれが生じ難く、曲げ硬さを大きくすることができ、張りのある構造で先端側を揺動させ易くすることができる。すなわち、撚り糸は、撚りが加えられた状態で折り返された糸同士が絡み合っているため、撚りが戻ろうとする力が働いて糸同士が強固に絡み合い、編み上げによって形成した製紐糸よりも曲げ硬さが大きく張りのある構造となる。
このような仕掛けは、撚り糸の折り返し部のループを、撚り戻しのような金属製の接続金具(接続具)のリングに挿通しておくことで、幹糸として用いたり、幹糸から分岐する鉤素(ハリス)として用いることが可能となる。すなわち、上記した折り返し部分にはループが形成されるため、この部分を容易に接続具等、仕掛けを構成する部材に装着することができ、これにより道糸や幹糸に対して取り付ける際に、結び目が生じることは無く、糸絡み等が防止される。
本発明によれば、糸絡みが生じ難く、道糸や幹糸に対して容易に取り付けることが可能な釣り用仕掛けが得られる。
以下、本発明に係る釣り用仕掛けの実施形態について添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、釣り用仕掛けに用いられる撚り糸を構成する糸、及びその糸によって撚り糸を製造する過程を説明する図、図2は、釣り用仕掛けの全体構成を示す図である。
本発明に係る釣り用仕掛け1は、図2に示すように、一端(基端)側に折り返し部が形成された撚り糸3を有し、この撚り糸3は、他端(先端)側になるに従って細くなるテーパを有している。前記撚り糸3を形成する糸2は、ナイロン等の合成樹脂からなり、図1に示すように、中央部Pから両端部側に向けて徐々に太さが細くなる、つまり糸2の径(直径)が小さくなるようにテーパが形成されている。この場合、糸2のテーパは、図1に示すように、連続して次第に縮径するような構成の他、例えば、段階的に径が小さくなるように形成されていても良い。
上記したように形成された糸は、その径が大きい中央部Pで折り返されるため、その折り返し部で接続金具10を取り付ける仕掛け構造に適している。すなわち、折り返し部5はループ状になることから、そのループ6の内側が係合部6aとなり、係合部6aを接続金具10のリング11に挿通させることで、撚り糸3を接続金具のリング11に対して回動可能に取り付けることが可能となる。この場合、接続金具は、例えば、撚り戻しによって構成することが可能である(以下、符合10を接続金具、又は撚り戻しと称する)。
なお、撚り糸3は、折り返し部5のループ6に接続具以外に道糸を挿通する等、仕掛けを構成する部材を挿通することで取り付けることができる。
前記撚り糸3を形成するには、上記した構成の糸2を中央部Pで2つ折りにして撚りを加え、両端側の糸が長手方向に絡み合った状態で合わせることで形成され、これにより、最終的に撚られて形成される撚り糸3にも先細りのテーパが形成される。具体的には、図1において、中央部Pを矢印方向に折り曲げてフック(図示せず)等に引っ掛けて、その一方側の糸2aの端部P1を固定すると共に、他方側の糸2bの端部P2に撚り(回転力)を加える。このように他方の糸2bの端部P2に回転力を加えると、糸2a,2bには、弾性によりそれに対して戻ろうとする回転力が作用するようになる。すなわち、回転方向に対し、戻ろうとする力によって折り返した糸2a,2bには、互いに反対方向の回転力が作用するようになり、これにより両糸2a,2bは絡み始めるようになる。
そして、上記フックから糸を外して、糸の端部側をしごいて絡み具合を整えると、全体的に規則的に絡んだ撚り糸3が形成される。従って、撚り糸3は、上記の戻ろうとする回転力で糸2a,2bが絡み合っているため、糸同士が絞めあって密着性が高くなり、張りがでる。すなわち、上記した特許文献1に開示されているような多数の糸を用いて編み上げによって形成した製紐糸よりも、糸と糸の間の隙間を少なくすることが容易であり、材料の糸同士のずれが生じ難くなる。また、製紐糸は、両端部が糸条の切断面となっているため、両端部から編んだ糸条が解けてしまうのに対し、撚り糸3は糸2a,2bの密着性が高いため、解けが防止される。また、一端の折り返し部5から解けることもない。さらに、糸2a,2bは、端部P1,P2側になるに連れて径が小さくなるため、撚りが多く加えられることとなる。従って、端部P1,P2側になるに連れて糸2a,2b同士の密着性が高まり、また、糸2a,2bの絡みのピッチ(絡みの回数)が多くなるため、撚り糸3の先端側の解れが防止される。しかも、編み機のような大掛かりな機械を用いることなく、製造設備が容易に済み、また、容易に曲げ硬さを大きくすることができ、簡単に張りのある構造が得られる。
上記したように形成される撚り糸3は、そのままの状態で、仕掛けの一部として使用しても良いが、取り扱い性を考慮して、図2に示すように、折り返し部5に接続金具10を取り付けておくことが好ましい。この接続金具10は、撚り糸3に対して容易に取り付けできるように、リング11を備えたものであれば良く、例えば、一端にスナップ12を有する撚り戻し等であれば良い。すなわち、このような接続金具10は、予めリング11に撚り糸3になる前の糸2を挿通しておき、このリング部分で2つ折り状態に折り返して、上記したような工程で撚れば良い。この場合、撚り糸3は、折り返した両端側の糸2a,2bを合わせて形成されているが、折り返し部5は、1本の糸が撚り戻しのリング11に挿通されているだけとなる。
上記したような構成の釣り用仕掛け1によれば、連続したテーパを有する糸2によってテーパを有する撚り糸3を形成するため、丈夫な構造になると共に、撚った糸同士のずれが生じ難く、曲げ硬さを大きくすることができ、張りのある構造で先端側を揺動させ易くすることができる。また、これにより、仕掛けの糸絡みを効果的に防止することが可能となる。
また、上記した構成では、撚り糸3は、折り返し部5において、接続金具10のリング11に挿通されているため、結び目を設けることなく、容易に幹糸や道糸に取り付けることができ、これにより糸絡みを効果的に防止することができる。また、折り返し部5に負荷が掛かっても、その他端側(糸2a,2bの両端側)よりも撚り糸を形成する糸の径が大きいため、糸切れを効果的に防止することができる。そして、このように形成された撚り糸は、材料の1本の糸よりも曲げ硬さが大きくなり、長手方向の伸びも小さくなる。
次に、上記したような釣り用仕掛け1を船釣り用に適用した例について、図3を参照して説明する。
道糸20の先端に、下端に錘31を有する天秤30を取り付け、天秤30のアーム32の環部33に上記した構成の釣り用仕掛け1が、撚り戻し10のスナップ12を介して取り付けられ、幹糸として使用されている。なお、スナップ12は、アーム32の環部33に着脱自在に形成されており、釣り用仕掛けを交換可能にしている。
幹糸として使用されている釣り用仕掛け1の撚り糸3には、その途中に、釣り針41を有する鉤素40が装着されている。この場合、鉤素40についても、上記した釣り用仕掛け1を用いても良い。
前記鉤素40の釣り針と反対側には、撚り戻し45が設けられており、この撚り戻しのリングには、前記撚り糸3が挿通されている。このため、撚り戻し45と共に鉤素40を有する釣り針41が撚り糸3の周方向に回転可能となっている。また、撚り糸3の、撚り戻し45が設けられた部分の上下には、合成樹脂のビーズからなるストッパ50が接着されて取り付けられており、撚り戻し45の長手方向の移動を規制している。さらに、幹糸である撚り糸3の先端には、鉤素40aを介して釣り針41が連結されている。
そして、この船釣り用の仕掛けを水中に沈めてゆくと、幹糸(撚り糸3)が引かれて沈むが、上記したような張りのある構造の撚り糸であるため、基端側は道糸20から離れる方向に移動する傾向となり、かつ幹糸は先端側に移行するに連れて細くなっていることから、道糸20と平行方向に近づくように上下方向に向かって湾曲し、道糸との絡みが防止される。
また、撚り糸3の基端側の折り返し部5のループ6に撚り戻し10のリング11が挿通されて取り付けられているため、撚り糸3は、基端部側に結び目を有しておらず、解けて脱落するおそれがない。また、この結び目への糸絡みやゴミの引っ掛かりが防止され、撚り糸3が撚り戻し10のリング11に回動して釣り針41の動きが良くなるため、釣果の向上が図れる。なお、鉤素40,40aに上記した釣り用仕掛け1を適用した場合、幹糸に対して結び目を有さないことから、脱落したり、糸絡みの原因等になることはない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の形状に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した撚り糸3を構成する糸2については、ナイロン以外にポリエチレン等の合成樹脂を用いても良いし、また、1本の糸からなるものの他に複数の糸条から形成されたものであっても良い。
釣り用仕掛けに用いられる撚り糸を構成する糸、及びその糸によって撚り糸を製造する過程を説明する図。 釣り用仕掛けの全体構成を示す図。 図2に示す釣り用仕掛けを、船釣り用に適用した例を示す図。
符号の説明
1 釣り用仕掛け
2 糸
3 撚り糸
5 折り返し部
10 接続金具
11 リング

Claims (2)

  1. 両端側に向けて径が小さくなる糸を中央部で折り返して形成した撚り糸を有することを特徴とする釣り用仕掛け。
  2. 前記撚り糸は、その折り返し部のループに仕掛けを構成する部材が挿通されて取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の釣り用仕掛け。
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