以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、各請求項に係る発明を、遊技媒体として遊技メダルを用いる「スロットマシン」と称する遊技機1に適用した具体例について説明する。
(1)構造
a.機械的な構造
先ず、この遊技機1の前面側の全体構造(機械的な構造)について、図1〜図4を参照して説明する。この遊技機1は遊技機本体1Hと、この遊技機本体1Hの前面側に開閉可能な状態に装着された受皿扉ユニット3Bとを備えている。尚、この遊技機1(回胴式遊技機)においては、その外郭体を構成する部分が筐体2と称されている。
この筐体2は、図2及び図3に示すように、前面側(遊技者側)に開口する開口部を有する略容器状の外郭本体部3Aと、前述の受皿扉ユニット3Bとを備えている。そして、外郭本体部3Aは遊技機本体1Hの外郭部を構成する部材である。また、受皿扉ユニット3Bは外郭本体部3Aの前面側左端縁にヒンジを介して装着され、外郭本体部3Aの開口部を開閉可能とされている。
図2〜図4に示すように、外郭本体部3A内の上下方向略中間部には図柄表示装置10が配設されている。また、外郭本体部3A内において図柄表示装置10の上方に主制御基板収納ユニット80が配設されている。この主制御基板収納ユニット80には、遊技全体の基本制御を司る主制御基板(後述する。)100Aが格納されている。この主制御基板収納用ユニット80は、制御基板収納用ユニットの具体例を構成するものであり、ステー70を介して外郭本体部3Aに取り付けられている(図4を参照)。尚、主制御基板収納ユニット80とステー70等の詳細については後述する。
また、図柄表示装置10の下方にはリアスピーカ8Rが配設されている。更に、リアスピーカ8Rの下方には、投入された遊技メダルが集められるホッパ65や、遊技メダルを払い出すメダル払出装置65H等が配設されている。
図柄表示装置10は筐体2の内部であって表示窓4(後述する。)の後方の位置に配設されている。この図柄表示装置10は、フレーム10Fと3つの表示リール(回胴)11a〜11cとを備えている。このうち、フレーム10Fは前面部を開口部とする略容器形状を備えており、3つの表示リール11a〜11cを横方向に並べた状態で保持している。つまり、3つの表示リール11a〜11cは何れもその回転軸を水平に向けつつ、フレーム10Fに回転可能な状態に保持されている。また、何れの表示リール11a〜11cも、その後半部をフレーム10F内に収納し、その前半部をフレーム10Fの開口部から前方に露呈させている。
表示リール(回胴)11a〜11cは、リールドラムとその外周面に貼着されたリール帯とを備えている。また、リールドラムは略円筒状の外形を備える枠状に構成され、フレーム10F内において横方向に配設された支持軸によって回転可能な状態に支持されている。また、リール帯は、合成樹脂製で帯状の基材の表面に対し、透光性を備えるインクを用いて図柄を印刷(シルクスクリーン印刷等)した構成とされている。つまり、このリール帯の表面には、所定のコマ数(例えば、21コマ)の図柄が所定間隔(等ピッチ)で連続されている。リール帯が、かかる構成を備えるため、各表示リール11a〜11cの外周面には複数の図柄が連続配置され、図柄列を構成している。
尚、図5(b)に示すように、各表示リール11a〜11cの外周面には、(1)赤色の7を用いた図柄(以下、単に「赤7図柄」という。)と、(2)青色の7を用いた図柄(以下、単に「青7図柄」という。)と、(3)BARなる文字を用いた図柄(以下、単に「BAR図柄」という。)と、(4)replayなる文字を用いた図柄(以下、単に「replay図柄」という。)と、(5)スイカの図形を用いた図柄(以下、単に「スイカ図柄」という。)と、(6)ベルの図形を用いた図柄(以下、単に「ベル図柄」という。)と、(7)チェリーの図形を用いた図柄(以下、単に「チェリー図柄」という。)と、が所定の間隔で連続配置され、図柄列を構成している。尚、各図において、「赤7図柄」を「白抜きの表示」で示し、「青7図柄」を「ハッチング」で示すことで、両者を区別している。
これらの表示リール11a〜11cは、各々に対応して設けられた駆動源(ステッピングモータ12a、12b、12cであって、図5を参照)を用いつつ、各々独立した状態で回転と停止とを実行可能とされている。
図2に示すように、遊技機本体1H(外郭本体部3A)の右端側には上下に長尺な施錠装置10K(図3では図示を省略)が装着されている。また、図3に示すように、遊技機本体1Hの右端側上部には扉センサ10Sが装着されている。この扉センサ10Sは「受皿扉ユニット3Bに開閉動作が施されるか否かを検出するための検出手段」である。
図1に示すように、受皿扉ユニット3Bは遊技機1の前面部を構成するものであり、扉本体31Bと、扉本体31Bから前方に突出する状態に配置された受扉本体311Bとを具備している。このうち、扉本体31Bは、上部パネル部2Aと、表示パネル部2Bと、操作パネル部2Cと、下方パネル部2Dと、受皿パネル部2Eとを備えている。このうち、上部パネル部2Aは、本遊技機1の正面に着座する遊技者の略「視線の位置」よりも上方に配置されると共に、その中央に液晶表示装置6を配設している。この液晶表示装置6では、図柄変動遊技に伴う各種の演出を実行すると共に、遊技機1に関する情報(入賞図柄の態様や、個々の入賞態様毎の遊技メダルの付与枚数の表示等)を行う。また、上部パネル部2Aにおいて、液晶表示装置6の周囲には演出効果を高めるためのランプ装置7とスピーカ8とが配置されている。
表示パネル部2Bは、上部パネル部2Aの下方であって、本遊技機1の正面に着座する遊技者の略「視線の位置」に配置される。この表示パネル部2Bの中央には、横長の略矩形状の表示窓4が設けられている。この表示窓4には透明な板が装着されているため、筐体2の前方に位置する遊技者は、この表示窓4を通じて筐体2の内部(但し、表示窓4を通じて目視可能な範囲)を視認可能となっている。
扉本体31Bの裏面部において表示窓4の下方の位置には、メダルセレクタ31Vやコインシュータ31W等が設けられている。このうち、メダルセレクタ31Vはメダル投入ロ(後述する。)31から投入された遊技メダルの通路を構成するものであり、投入された遊技メダルを主に寸法に基づいて選別し、規格寸法に適合した遊技メダルだけを受け入れる機能を有している。また、コインシュータ31Wは遊技メダルを遊技メダル払出口(後述する。)41に導くための通路を構成する。
筐体2内部の図柄表示装置10は前述のように表示窓4の後方の位置に配設されている。そして、筐体2内の前方に位置する遊技者からは、表示窓4を通じて各表示リール11a〜11cの外周方向に沿った一部のみが視認可能とされている。つまり、図5(a)に示すように、各表示リール11a〜11cにおいては、「3コマの図柄に相当する円弧長を備える部分A1〜A3」が表示窓4を通じて前方に露呈している。
各表示リール11a〜11cは、遊技者から見てより上方に位置するコマがより下方に移動するように回転することで変動表示を実行する。つまり、各表示リール11a〜11cは、筐体2内で回転することにより、遊技者が表示窓4を通じて目視可能な部位(コマ)が順次変化する。このため、遊技者が表示窓4を通じて目視する図柄が循環状に変更され、これにより、図柄の変動表示が行われる。
図1に示すように、表示パネル部2Bの後方であって表示窓4の周囲に位置する部位には、多数のランプ21a、21b、21v、21w、21x、21y等が配設されている。つまり、表示窓4の左側方の位置には、第1メダルラインランプ21aと、第2メダルラインランプ21bと、第3メダルラインランプ21cと、遊技開始表示ランプ22とが設けられている。このうち、第1メダルラインランプ21aは、(1)遊技者によって1枚の遊技メダル(遊技媒体の具体例を構成)が賭けられたこと(以下、「BETされたこと」といい、詳細は後述する。)、(2)役の成立確定を示すための表示(「チェリー」を除き、図柄を組み合わせた表示である。)が「第1の入賞ラインN1」に沿って確定表示されたことを示すためのランプである。
尚、本遊技機1においては、図5(a)に示すように5通りの入賞ラインN1〜N5が設定されている。つまり、第1の入賞ラインN1は表示窓4の上下方向に沿った中間部を水平に横切る状態に設定される入賞ラインである。また、第2の入賞ラインN2は、第1の入賞ラインN1よりも上方に位置しつつ表示窓4のを水平に横切る状態に設定される入賞ラインであり、第3の入賞ラインN3は、第1の入賞ラインN1よりも下方に位置しつつ表示窓4を水平に横切る状態に設定される入賞ラインである。また、第4の入賞ラインN4は、右上がり傾斜状に表示窓4を通過する状態に設定される入賞ラインであり、第5の入賞ラインN5は、左上がり傾斜状に表示窓4を通過する状態に設定される入賞ラインである。
第2メダルラインランプ21bは、(1)遊技者によって2枚の遊技メダルがBETされたことと、(2)役の成立確定を示すための表示が「第2の入賞ラインN2」に沿って確定表示されたこと、若しくは、「第3の入賞ラインN3」に沿って確定表示されたことを示すためのランプである。また、第3メダルラインランプ21cは、(1)遊技者によって3枚の遊技メダルがBETされたことと、(2)役の成立確定を示すための表示が「第4の入賞ラインN4」に沿って確定表示されたこと、若しくは、「第5の入賞ラインN5」に沿って確定表示されたことを示すためのランプである。
遊技開始表示ランプ22は、表示リール11a〜11cの回転が開始可能であるときに点灯される。
表示パネル部2Bにおいて表示窓4の右側方の位置には、打止め表示ランプ23と、再遊技ランプ24と、ビッグボーナス告知ランプ25a、25b、25cと、遊技メダル投入ランプ26とが設けられている。このうち、打止め表示ランプ23は、遊技機1が打ち止め状態となったときに点灯される。また、再遊技ランプ24は、再遊技役の入賞成立に基づく遊技(遊技メダルを使用することなく、実行可能な遊技)が行われることを示すためのランプである。更に、ビッグボーナス告知ランプ25a、25b、25cは、遊技機1が特別遊技状態に移行可能な状態にあること(本実施例では、ビッグボーナスゲームを実行できる遊技状態にあること)を示すためのランプである。また、遊技メダル投入ランプ25は、遊技メダルを受け入れ可能であることを示すランプである。
表示パネル部2Bにおいて表示窓4の下側には、貯留枚数表示器28aと、役物当選回数表示器28bと、払出枚数表示器28cとが設けられている。このうち、貯留枚数表示器28aには、遊技機1に電子データとして貯留されている遊技メダルの枚数(いわゆるクレジット数)が表示され、役物当選回数表示器28bには、レギュラーボーナス役の入賞可能回数等が表示される。また、払出枚数表示器28cには、遊技機1から払い出される遊技メダルの枚数が表示される。
操作パネル部2Cは、表示パネル部2Bの下方において遊技者方向に突出する状態に形成されている。この操作パネル部2Cの上面部には、メダル投入ロ31と、1ベットボタン32aと、3ベットボタン32bと、が設けられている。また、操作パネル部2Cの前面部には、精算ボタン33と、スタートレバー35と、停止ボタン36a、36b、36cと、返却ボタン38とが設けられている。
このうち、メダル投入ロ31は、遊技メダルを遊技機1に投入するための投入口である。また、1ベットボタン32aは遊技機1に貯留されている遊技メダルのうちで、1枚をベットするためのボタンであり、3ベットボタン32bは遊技機1に貯留されている遊技メダルのうちで、3枚をベットするためのボタンである。
精算ボタン33は、例えば、遊技者が、遊技機1に貯留されている遊技メダルを外部に払い出したいときに使用されるボタンである。尚、遊技メダルは、図柄表示遊技において入賞の成立が確定した場合や、規定個数を超える個数の遊技メダルが遊技メダル投入口31より投入された場合等には、上限数を50個として遊技機1の内部に貯留される。また、スタートレバー35は、表示リール11a〜11cの回転を開始させるために用いられる。
停止ボタン36a、36b、36cは、個々の表示リール11a〜11c毎に対応して設けられている。そして、遊技者が、個々の表示リール11a〜11cを停止させることを意図した場合に、この遊技者によって操作される。尚、左端の「表示リール(第1表示リール)11a」に停止操作を施す際には左端の停止ボタン36aが使用され、中央の「表示リール(第2表示リール)11b」に停止操作を施す際には中央の停止ボタン36b」が使用されると共に、右端の「表示リール(第3表示リール)11c」に停止操作を施す際には右端の停止ボタン36cが使用される。
返却ボタン38は、遊技機1に投入された遊技メダルが、この遊技機1内部で詰まった場合に、この詰まりを解消する際に押されるボタンである。
下方パネル部2Dは、操作パネル部2Cの下方に配置され、その前面部に「装飾用のセル画(図示を省略)」等を配置している。
図2に示すように、受皿パネル部2Eは下方パネル部2Dの下方に(つまり、扉本体31Bの最下方位置に)に配設されている。そして、受皿パネル部2Eは前面部下端側からは受皿本体311Bが突出している。この受皿本体311Bは上方に開口する略皿形状とされている。また、受皿パネル部2Eの前面部下端側には遊技メダル払出口41が設けられており、この遊技メダル払出口41から払い出される遊技メダルが、受皿本体311Bに受け止められる。
b.電子制御装置の構造
次に、本遊技機1を構成する電子制御装置の概略(本遊技機1の制御回路全体の構成の概略)について、図6参照して説明する。この電子制御装置は、主制御部(メイン制御部)100と、サブ制御部200とを主要部として構成されている。
主制御部100は、遊技の基本進行を司る制御部(つまり、遊技制御部)であり、内部抽選(後述する。)等、本遊技機1において重要な処理を実行する。また、主制御部140は、各種情報発信手段(スタートレバー35、停止ボタン36a〜36c、1BETボタン32a、3BETボタン32a、位置検出センサ12a〜12c等)から出力される情報を受け取って、所定の演算を行った後、サブ制御部200等に各種のコマンドを出力する。
主制御部100は、主制御基板100Aを用いて構成されている。この主制御基板100は、制御基板(遊技機用制御基板)の一具体例を構成するものであり、種々の制御プログラムを実行するCPU101と、ワークメモリ等として機能するRAM102と、制御プログラムや内部抽選に用いるデータ等を格納したROM103を含む構成とされている。
サブ制御部200は、主制御部100に対して所定の伝送経路120を用いて接続されている。但し、この伝送経路120によるデータの伝送は、主制御部100からサブ制御部200への一方向のみ可能とされている(サブ制御部200から主制御部100へのデータの伝送は不可能とされている。)。
サブ御部200は、主制御部100の管理の下で主に遊技上の演出を司る制御部(副制御部)であり、サブ制御基板200Aを用いて構成されている。このサブ制御基板200Aは、制御基板(遊技機用制御基板)の他の具体例を構成するものであり、種々の制御プログラムを実行するCPU201と、ワークメモリ等として機能するRAM202と、制御プログラム等を格納したROM203含む構成とされている。また、サブ制御部200には、表示装置駆動回路部6Aを介して液晶表示装置6が接続されると共に、スピーカ駆動回路部8Aを介してスピーカ8、8Rが接続されている。また、このサブ制御部200には、照明駆動回路部9Aを介してランプ21v、21w、21x、21y等が接続されている。
主制御部100には、中継基板300を介して、スタートレバーユニット35Aと、停止ボタン36a〜36cと、精算ボタン33と、1BETボタン32aと、3BETボタン32bと、返却ボタン38とが接続されている。尚、このスタートレバーユニット35Aは、前述のスタートレバー35と、このスタートレバー35に施された操作を検出するための「操作検出回路部(図示せず)」等を用いて構成されている。
スタートレバー35が操作されたことを「操作検出回路部(図示せず)」が検出すると、操作された旨を示す信号(以下、「操作信号」という。)が、中継基板300を介して主制御部100に伝送されるため、主制御部100は、スタートレバー35の操作状態を認識することができる。また、停止ボタン36a〜36c、精算ボタン33、BETボタン32、若しくは、返却ボタン38が操作されると、「操作信号」が、中継基板300を介して主制御部100に伝送されるため、主制御部100は、この「操作信号」によって、これらのボタン36a〜36c、33、32、38の操作状態を認識できる。
また、主制御部100には、中継基板300を介して、貯留枚数表示器28aと、役物当選回数表示器28bと、払出枚数表示器28cと、各種ランプ装置7、21a〜21c、22〜26等が接続されている。
主制御部100は、モータ駆動回路部50を介して、図柄表示装置10が接続されている。また、図柄表示装置10は、表示リール11a〜11cと、個々の表示リール11a〜11c毎に配置されたモータ(ステッピングモータ)12a〜12cと、個々の表示リール11a〜11c毎に配置されたセンサ(光学センサ)13a〜13cと、備える。また、センサ(光学センサ)13a〜13cは、リール位置検出回路部55を介して主制御部100に接続されている。
各モータ(ステッピングモータ)12a〜12cは、各々、対応する表示リール11a〜11cの回転と、停止とを実行するためのモータである。また、各モータ(ステッピングモータ)12a〜12cのシャフトは、対応する表示リール11a〜11cの回転軸として用いられている。更に、各モータ(ステッピングモータ)12a〜12cの回転動作と停止動作は、主制御部100から送信される制御信号を用いて制御されている。
センサ(光学センサ)13a〜13cは、対応する表示リール11a〜11cに設けられたインデックス部(基準位置を特定するためのものであって、図示を省略)の通過を検出するに用いられる。つまり、各表示リール11a〜11cの周方向に沿った特定の位置に設けられたインデックス部は、各表示リール11a〜11cと一体で回転し、一回転する間(360度回転する間)に、一度だけ、センサ(光学センサ)13a〜13cの検出範囲を通過する。そして、回転する表示リール11a〜11cに設けられたインデックス部が、センサ(光学センサ)13a〜13cの検出範囲を通過する度に、このセンサ(光学センサ)13a〜13cからリール位置検出回路部55に通過信号が送信される。
このように、リール位置検出回路部55が通過信号を受信すると、このリール位置検出回路部55から、主制御部100に検出信号が送信される。このため、主制御部100は、この検出信号を用いて、各表示リール11a〜11cの現状の位相(回転角度)を把握することができる。つまり、検出信号の受信のタイミングと、この受信後に各モータ(ステッピングモータ)12a〜12cに供給した駆動パルスの数と、を主制御部100が管理する。これによって、この主制御部100は、各表示リール11a〜11cの現状の位相(回転角度)を把握することができる。
本遊技機1では、主制御部100が各表示リール11a〜11cの現状の位相(回転角度)を正確に把握することができることを利用して、所謂「引き込み制御」を実行する。この「引き込み制御」とは、各停止ボタン36a〜36cが操作され、主制御部100に操作信号(停止信号)が入力されても、対応する表示リール11a〜11c(対応するモータ12a〜12c)の回転を瞬時に停止されるのではなく、必要に応じて、この表示リール11a〜11cを付加的な回転角度分だけ回転させた後に回転を停止させるような制御を指す。例えば、各停止ボタン36a〜36cが操作され、主制御部100に操作信号(停止信号)が入力された後に、必要に応じ、所定のコマ数(例えば4コマ)を限度として複数の図柄分だけ、対応する表示リール11a〜11cを付加的に回転させた後、当該、表示リール11a〜11cの停止を完了する制御を指す。かかる「引き込み制御」を行うと、主制御部100は、有効な入賞ライン(有効ライン)上に、所望の図柄を停止可能なように、表示リール11a〜11cを停止させることができる。
また、主制御部100には、ホッパ駆動回路部60を介してホッパ65が接続されている。そして、このホッパ65が駆動すると、遊技メダル払出口41から受け皿部2Eに向かって、所定数の遊技メダルが払い出される。また、主制御部100には扉センサ10Sが接続されているため、扉センサ10Sから出力される信号(ON信号、OFF信号)は主制御部100に入力を経てホールコンピュタHPCとサブ制御部200へ送信される。そして、サブ制御部200は、この信号(ON信号、OFF信号)に基づいて動作選択用装置78の駆動を制御する。
(2)図柄変動遊技の概略
次に、図7を用いて遊技機1で実施される図柄変動遊技について説明する。先ず、規定枚数の遊技メダルがベットされると、そのベット数に応じて入賞ラインN1〜N5が有効化される。ここで、本遊技機1は、3枚賭け専用の遊技機であるため、規定枚数は一律に3枚であると共に、図柄変動遊技を開始する際には、常に、全ての入賞ラインN1〜N5が有効化される。但し、後述する「ジャックゲーム中」は、1枚賭けで、図柄変動遊技を開始できる。
そして、スタートレバー35が操作され、図柄変動遊技の開始条件が成立すると、全表示リール11a〜11cの回転を開始し、図柄表示装置10のうちで、表示窓4を通じて視認可能な部位(3個のコマに相当する円弧長の部位)で複数の図柄が循環的に表示され、図柄の変動表示が開始される。また、スタートレバー35が操作されると、主制御部100において、所謂「内部抽選」が開始される。この「内部抽選」は、役の成立を許容するか否を抽選するために行われるものである。
「内部抽選」が完了するころに、全表示リール11a〜11cの回転速度が一定になる。そして、遊技者が、各停止ボタン36a、36b、36cを所望の順序で操作すると(例えば、順押し)、各表示リール11a〜11cが、各停止ボタン36a、36b、36cの操作順序に対応した順に停止する。尚、通常、表示リール11a〜11cは、内部抽選の結果と、各停止ボタン36a、36b、36cに施された操作態様とに基づいて、所定の位相(角度位置)で停止する。つまり、表示リール11a〜11cを停止させるときに、前述の「引き込み制御」が実行される。
このように、全表示リール11a〜11cの回転が停止すると、一回の図柄変動遊技を終了する。そして、図柄表示装置10において、予め設定された有効ライン(本実施例では、N1〜N5)に沿って停止表示された停止図柄によって、当該「図柄変動遊技の結果(役の成立が確定したか否か)」が判定される。そして、有効ラインN1〜N5に沿って停止表示された停止図柄によって構成される表示が、内部抽選で当選した役を成立させる確定表示となり、当該役の成立が確定を示す「確定表示(入賞役確定表示、若しくは、再遊技役確定表示)」がなされると、遊技者には、遊技機1の遊技状態に応じて、以下に示すような遊技価値が付与される。
a.一般遊技状態の場合
遊技機1の遊技状態が、一般遊技状態(後述する。)であるときには、確定表示の態様に応じて、図17に示すような遊技価値が付与される。つまり、(1)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「7(赤)図柄」、若しくは、「7(青)図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると(つまり、「BB入賞役の確定表示がなされると)、ビッグボーナス役(以下、「BB役」といい、詳細を後述する。)の成立が確定し、15枚の遊技メダルが付与される。
(2)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「BAR図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると(つまり、RB入賞役の確定表示がなされると)、レギュラーナス役(以下、「RB役」といい、詳細を後述する。)の成立が確定し、15枚の遊技メダルが付与される。
(3)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「ベル図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると(つまり、ベルの小役の確定表示がなされると)、ベルの小役の成立が確定し、15枚の遊技メダルが付与される。また、(4)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「スイカ図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると(つまり、スイカの小役の確定表示がなされると)、スイカの小役の成立が確定し、10枚の遊技メダルが付与される。更に、(5)有効ラインN1〜N5上の何れかの位置に、「チェリー図柄」が、確定表示されると(つまり、チェリーの小役の確定表示がなされると)、チェリーの小役の成立が確定し、2枚の遊技メダルが付与される。更に、(6)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「replay図柄(リプレイ図柄)」が、3つ揃った状態に確定表示されると(つまり、再遊技役の確定表示がなされると)、再遊技役が確定し、再遊技に係る遊技価値が付与される。
b.レギュラーナスゲームを実行する遊技状態の場合
遊技機1の遊技状態が、レギュラーボーナスゲーム(以下、「RBゲーム」という。)を実行する状態にあるときには、確定表示の態様に応じて以下のような遊技価値が付与される。つまり、(11)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「リプレイ図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると(以下、「ジャック入賞確定図柄」と称することがある。)、15枚の遊技メダルが付与される。尚、以下の説明においてレギュラーボーナスを「RB」と表記する。
c.ビッグボーナスゲームを実行する遊技状態の場合
遊技機1の遊技状態が、ビッグボーナスゲーム(以下、「BBゲーム」という。)を実行する状態にあるときには、確定表示の態様に応じて以下のような遊技価値が付与される。つまり、(21)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「リプレイ図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると、「RB役」の成立が確定し(以下、「ジャックイン」ということがある。)、3枚の遊技メダルが付与される。
(22)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「ベル図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると、ベルの小役の成立が確定し、8枚の遊技メダルが付与される。また、(23)何れかの有効ラインN1〜N5に沿って、「スイカ図柄」が、3つ揃った状態に確定表示されると、スイカの小役の成立が確定し、7枚の遊技メダルが付与される。更に、(24)有効ラインN1〜N5上の何れかの位置に、「チェリー図柄」が、確定表示されると、チェリーの小役の成立が確定し、2枚の遊技メダルが付与される。尚、以下の説明においてビッグボーナスを「BB」と表記する。
(3)主制御基板収納用ユニット80の構成
次に主制御基板収納用ユニット80について詳細に説明する。この主制御基板収納用ユニット80は、図8に示すように、ケース部材81と、カバー部材92と、封止ピン96と、防犯キャップ98とを備えている。また、この主制御基板収納用ユニット80は、図9及び図10に示すように、ケース部材81(ケース本体82)にカバー部材92を装着して、図11及び図12に示すように、封止された容器(収納体88)を構成するものである。
尚、以下の説明において、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向を、主制御基板収納用ユニット80が遊技機1(外郭本体部3A)に取り付けられた状態を基準に定めている。つまり、「前」及び「表」は、主制御基板収納用ユニット80が遊技機1(外郭本体部3A)に取り付けた状態にて、「遊技機を基準とする前方(つまり、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」及び「裏」は、遊技機を基準とする後方(つまり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。
ケース部材81は、図8に示すように、ケース本体82と、取付部材87とを備えている。このうちで、ケース本体82は透明な合成樹脂を用いた一体成形品であり、前面部と左側面部とを開放部821、822とする略容器形状に構成されている。つまり、ケース本体82は、略矩形の正面形状を備えつつ後面部に配設される後壁部82aと、後壁部82aの上縁部から前方に向かって略垂直に突出する上壁部82bと、後壁部82aの右側縁部から前方に向かって略垂直に突出する右壁部82cと、後壁部82aの下縁部から前方に向かって略垂直に突出する下壁部82dとを備えている。
上壁部82bと、右壁部82cと、下壁部82dの突出量(後壁部82aの前方への突出量)は等しくされている。そして、ケース本体82は、上壁部82bと、右壁部82cと、下壁部82dによって、左側面部を開放部822とする略コの字型の周壁部を構成している。
図13及び図14に示すように、後壁部82aの左側縁部には、前方に向かって略垂直に突出する左リブ82vが形成されている。また、後壁部82aの前面部において上壁部82bに近接する部位(約2mmの距離の部位)にも、前方に向かって略垂直に突出する上リブ82eが設けられ、後壁部82aの前面部において下壁部82dに近接する部位(約2mmの距離の部位)にも、前方に向かって略垂直に突出する下リブ82fが設けられている。
左リブ82vと、上リブ82eと、下リブ82fは、その突出量(後壁部82aの前方への突出量)を等しくしつつ、右側方に開口する略コの字形状を形成している。また、後壁部82aの前面部において、左リブ82v、上リブ82e及び下リブ82fの内側に位置する部位からには、補強用の中リブ82gが前方に向かって略垂直に突出している。尚、中リブ82gは後壁部82aの上下方向中間部において、左リブ82vと右壁部82cとの間を水平方向に接続する横リブ部821gと、後壁部82aの左右に設けられつつ上壁部82b及び下壁部82dを接続する縦リブ部822gとを備えている。また、左右の縦リブ部822gは各中間部において横リブ部821gと交差して一体化されている。
後壁部82aの前面部に形成される全てのリブ(左リブ82v、上リブ82e、下リブ82f、中リブ82g)の突出量(後壁部82aの前方への突出量)は、周壁部(82a、82b及び82c)の突出量(後壁部82aの前方への突出量)よりも少なく(約1/5)とされている。
図13及び図14に示すように、後壁部82aにおいて上リブ82eの左端部と右端部との各下方に位置する部位には、取付部82h、82hが形成されている。また、後壁部82aにおいて下リブ82fの左端部と右端部との各上方に位置する部位にも、取付部82i、82iが形成されている。これらの取付部82h、82h、82i、82iは、後壁部82aの前方に突出する状態に形成されると共に、その突出量(後壁部82aの前方への突出量)を、上リブ82e及び下リブ82fの突出量(後壁部82aの前方への突出量)と等しくしている。尚、図8においては、上リブ82e、下リブ82f、中リブ82g、取付部82h、82h、82i、82iの図示を省略している。
尚、これらの取付部82h、82h、82i、82iは、平面状に形成される突端面において取付穴82jを開口させている。また、主制御基板100Aはその裏面部の四隅を対応する取付部82h、82h、82i、82iに当接させつつ、ケース本体82に収納されることになる。その際、主制御基板100Aの四隅において、主制御基板100A(主制御基板100Aを構成する基材)を貫通する状態に形成された貫通孔(図示を省略)が、対応する取付部82h、82h、82i、82iの取付穴82jに位置合わせされる。そして、主制御基板100Aの表面側から、各貫通孔101A及び各取付穴82jにビス(図示を省略)の雄ネジ部を挿入、螺合することで、主制御基板100Aはケース本体82に固定された状態となる。
図13、図15(a)及び(b)に示すように、後壁部82aの前面部において上壁部82bと上リブ82eとの間に位置する部位には後壁部82aの横方向に長尺な空間部(以下、「上部スライド溝」という。)82mを設けている。また、上部スライド溝82mの開口側においてケース本体82の横方向に沿った4カ所には、雄型の被係合部82pが形成されている。これらの被係合部82pは、略矩形板状の小片とされつつ、上部スライド溝82mを縦方向に縦断する状態(上リブ82eの突端部と上壁部82bとの間に掛け渡された状態)に形成されている。
図13、図15(c)及び(d)に示すように、後壁部82aの前面部において下壁部82dと下リブ82fとの間に位置する部位にも、後壁部82aの横方向に長尺な空間部(以下、「下部スライド溝」という。)82nを設けている。また、下部スライド溝82nの開口側においてケース本体82の横方向に沿った4カ所にも、雄型の被係合部82pが形成されている。これらの被係合部82pも、略矩形板状の小片とされつつ、下部スライド溝82nを縦方向に縦断する状態(下リブ82fの突端部と下壁部82dとの間に掛け渡された状態)に形成されている。
図13及び図14に示すように、左リブ82vの突端部からは、位置決め用突起82qが左方向突出している。この位置決め用突起82qは略矩形板状とされつつ、左リブ82vの突端部のうちで、左リブ82vの上端側及び下端側を除く部位から、左方向突出している。
図14に示すように、右壁部82cの突端部(前端縁)からは、ケース側封止部85が突出している。このケース側封止部85は、図16に示すように、右壁部82cの突端部の全域において右方向に突出する状態とされている。このケース側封止部85は、上下に長尺の略板形状に形成される封止本体85aと、封止本体85aの後面部の上端側から後方に突出する上方筒状部85bと、封止本体85aの後面部の下端側から後方に突出する下方筒状部85cと、封止本体85aの前面部の周縁部のうちで封止本体85aの左端縁を除く部位から前方に突出する(換言すると、封止本体85aの右側縁及び上下の端縁から前方に突出する)封止壁85dと、を備えている。尚、封止壁85dには、上下方向に間隔をあけた状態で、2個の位置決め孔851dを有している{図20(a)を参照}。
ここで、図17に示すように、説明の便宜上、封止本体85aをその上端側から下方側に向かって6つの領域部(仮想的な領域部)D1〜D6に分けて説明する。但し、これらの領域部D1〜D6は、その面積(前方から見た面積)は略等しくなるように設定されている。
図17及び図18に示すように、最上部に位置する領域部D1は、上方筒状部85bと前後に位置合わせる部位に設定されていると共に、この領域部D1と上方筒状部85bとは一体化されている。また、この領域部D1は第1のピン差込孔S1を前方に向かって開口させている。このピン差込孔S1は略円形の孔形状とされつつ、領域部D1を前後に(肉厚方向に)貫通する状態に形成されている。また、領域部D1の後面部において第1のピン差込孔S1の周縁に位置する部位からは筒状部85eが突出している。この筒状部85eの前端部は第1のピン差込孔S1と連通し、筒状部85eの後端部は上方筒状部85b内に開放されている。尚、筒状部85eの基端部(領域部D1の後面部に位置する部位)の上下2カ所には、筒状部85eを肉厚方向に貫通する貫通孔851eが形成されている。
図17に示すように、最下部に位置する領域部D6は、下方筒状部85cと前後に位置合わせる部位に設定されていると共に、この領域部D6と下方筒状部85cとは一体化されている。また、この領域部D6は第6のピン差込孔S6を前方に向かって開口させている。このピン差込孔S6は略円形の孔形状とされつつ、領域部D6を前後に(肉厚方向に)貫通する状態に形成されている。また、第6のピン差込孔S6の後端部は下方筒状部85c内に開放されている。
図17に示すように、中間に位置する4個の領域部D2〜D5には、連通口R2、R3、R4、R5が各々形成されている。これらの連通口R2〜R5は何れも略矩形状の開口形状を備えつつ、封止本体85aを前後に貫通する状態とされている。また、連通口R2〜R5の開口面積は、第1のピン差込孔S1及び第6のピン差込孔S6の開口面積よりも遙かに大きく(例えば、10倍以上)されている。
図17に示すように、封止本体85aにおいて4個の領域部D2〜D5の後方に位置する部位には、装着用空間部85fが設けられている。つまり、封止本体85aの後方において、上方筒状部85bと下方筒状部85cとで挟まれた部位は、略四角柱状の装着用空間部85fが設けられている。この装着用空間部85fは、後述する取付部材87が装着されることになる。
図9及び図13に示すように、下方筒状部85cの左端部の後端縁からは、取付用突起85gが突出している。この取付用突起85gは略矩形の正面形状を有すると共に、取付孔85hを前後に(肉厚方向に)貫通する状態に備えている。また、この取付孔85hの開口形状は左右に長尺な略長孔状とされている。
図16及び図17に示すように、取付部材87は、装着用空間部85fに嵌合可能な略四角柱状の外形を備えつつ後方に開口する容器形状とされる部材本体87aと、部材本体87aの開口部に装着される蓋型部材87bとを備えている。
この部材本体87aの前面部には、4個の突部(隆起部)T2、T3、T4、T5が上方から下方に向かって略等間隔に形成されている。つまり、部材本体87aは、開口部(蓋型部材87bが装着される開口部)を後方に配置して用いられるが、その前面壁871aの4箇所を前方に隆起させ、突部(隆起部)T2、T3、T4、T5としている。これらの突部(隆起部)T2〜T5は、取付部材87を装着用空間部85fに装着するときに、上下に並ぶ4個の連通口R2〜R5のうちで、前後に位置合わせされるものに挿入(遊入でも、嵌合でもよい。)されるものである。つまり、各突部T2〜T5の正面形状は、連通口R2〜R5の開口形状と等しくされている。そして、取付部材87を装着用空間部85fに装着するときに、各突部T2〜T5が、上下方向に同じ高さ位置にある連通口R2〜R5に嵌合される。
蓋型部材87bは、図17に示すように、部材本体87aの縦長の略矩形状とされた開口部に嵌合されるものである。そして、蓋型部材87bの縦長略矩形板状の前面部であって、しかも各突部T2〜T5と前後に位置合わせされる4箇所の各々において、略板状の隔壁部87g、87h及び略板状の仕切壁部87mを突出させた構成を備える。つまり、蓋型部材87bは、部材本体87aの縦長の略矩形状とされた開口部に嵌合されると、部材本体87aの内側において各突部T2〜T5の上端縁と前後に位置合わせされる部位には隔壁部87gが挿入され、各突部T2〜T5の下端縁と前後に位置合わせされる部位には隔壁部87hが形成されている。
このため、部材本体87aの内側において、各突部T2〜T5と前後に位置合わせされる部位には、隔壁部87g、87hで上下を挟まれたピン差込室87kが形成される。これらのピン差込室87kは、略四角柱状に空間形状を備えるが、両隔壁部87g、87hの前後方向中間部には、仕切壁部87mが一体化されているため、このピン差込室87kは仕切壁部87mによって前後に区画されている。
部材本体87aにおいては、図16及び図18に示すように、各突部T2〜T5の略中心位置にはピン差込孔S2、S3、S4、S5が形成されている。つまり、最上部の突部T2には第2のピン差込孔S2が突部T2を前後に貫通しつつ、突部T2の前方と最上部のピン差込室87kとを連通させる状態に形成されている。また、上方から第2番目面の突部T3には第3のピン差込孔S3が突部T3を前後に貫通しつつ、突部T3の前方と上方から第2番目のピン差込室87kとを連通させる状態に形成されている。更に、上方から第3番目の突部T4には第4のピン差込孔S4が突部T4を前後に貫通しつつ、突部T4の前方と上方から第3番目のピン差込室87kとを連通させる状態に形成されている。そして、最下部の突部T5には第5のピン差込孔S5が突部T5を前後に貫通しつつ、突部T5の前方と最下部のピン差込室87kとを連通させる状態に形成されている。
また、各ピン差込室87k内の仕切壁部87mは、各ピン差込室87kを前後に仕切るものである。そして、何れの仕切壁部87mにも前後に貫通しつつ、対応するピン差込孔S2〜S5と同心状とされた貫通孔87nが形成されている。
図16に示すように、部材本体87aの右側面部後端側の上下からは略平板状の位置決め用突起87p、87pが右側方突出している。また、図19に示すように、部材本体87aの後端面からは、略L字状の位置決め用突起87rが突出している。この位置決め用突起87rは基端部側を後方に突出する板形状としつつ、突端部を左側方に向けている。
前述のように、取付部材87を装着用空間部85fに装着する際に、各突部T2〜T5が前後に対応する連通口R2〜R5に挿入される(突部T2が連通口R2、突部T3が連通口R3、突部T4が連通口R4、突部T5が連通口R5に各々挿入される。)。これにより、領域部D1の前面部と、領域部D6の前面部と、各突部T2〜T5の前端面とが、同一平面状に並んだ状態となる。そして、封止本体85aの最上部の領域部D1と、4個の突部T2〜T5と、最下部の領域部D6とがそれぞれ、「ケース側固定部」の具体例を構成する。
つまり、図19に示すように、本実施例を構成するケース部材81には、合計6個の「ケース側固定部」が形成されている。また、ケース部材81に形成される6個のピン差込孔S1〜S6は、各々、ケース側固定部のピン差込部の具体例を構成する。また、図20に示すように、各領域部D1〜D6の前面部において、ピン差込孔S1〜6の上下に位置する部位には、逃がし用凹部SVが形成されている。この逃がし用凹部SVはピン差込孔S1〜6の周縁部と連通しつつ、後方に凹んだ状態に形成され、略矩形の正面形状を備えている。尚、取付部材87を装着用空間部85fに装着した状態でケース本体82に後述するカバー部材92を装着すると、「封止本体85a(連通口R2〜R5を除く部分)」が、「取付部材87の前面部のうちで、各突部T2〜突部T5の周囲に位置する部位」と、「カバー部材92の封止本体95a」とで挟持された状態となる。
カバー部材92は、透明な合成樹脂を用いた一体成形品であり、後面部を開放部921とする略容器形状に構成され(図10を参照)、ケース本体82に装着されて、ケース本体82とともに内部に主制御基板100Aを収納する収納体88を構成する(図11及び図12を参照)。
図21及び図22に示すように、カバー部材92は略矩形の正面形状を備えつつ前面部に配設される本体壁92aと、本体壁92aの上縁部から後方に向かって略垂直に突出する上部挿入壁92bと、本体壁92aの右側縁部から後方に向かって略垂直に突出する右挿入壁92cと、本体壁92aの下縁部から後方に向かって略垂直に突出する下部挿入壁92dと、本体壁92aの左側縁部から後方に向かって略垂直に突出する左露出壁92eとを備えている。尚、図11及び図12に示すように、カバー部材92を構成する各部分のうちで、本体壁92a及び左露出壁92eが外部に露呈し、上部挿入壁92bと、右挿入壁92cと、下部挿入壁92dとが、ケース本体82の内側に挿入されて外部に露呈しない状態とされる。
本体壁92aは、図21に示すように、右端部側に位置する右平板部92fと、左端部側に位置する左平板部92tと、その他の部位を構成する膨出部92gとを備えている。このうち、右平板部92fは縦長矩形状の正面形状を備えると共に、2個のコネクタの挿通孔92iを上下に備えている。また、左平板部92tは略コの字状の正面形状を備えると共に、4個のコネクタの挿通孔92jを、略コの字状に配設している。尚、これらの挿通孔92i、92jは何れも、本体壁92aを前後に貫通する状態に形成されている。
膨出部92gは、右平板部92f及び左平板部92tよりも前方に膨らみ出る壁部によって構成されている(図8を参照)。このため、カバー部材92をケース本体82に装着して構成される収納体88においては、膨出部92gの後方に形成される空間部の前後幅が、右平板部92f及び左平板部92tの各後方に形成される空間部の前後幅よりも大きくされている。つまり、右平板部92f及び左平板部92tの各後方にはケース本体82の前後幅に相当する前後幅の空間部が形成され、膨出部92gの後方には、ケース本体82の前後幅の2倍の前後幅を備える空間部が形成される。
上部挿入壁92bと、右挿入壁92cと、下部挿入壁92dと突出量(本体壁92aの後方への突出量)は等しくされ、左露出壁92eの突出量(本体壁92aの後方への突出量)は、右挿入壁92c等の突出量よりも僅かに多くされている。そして、カバー部材92は、上部挿入壁92bと、右挿入壁92cと、下部挿入壁92dと、左露出壁92eとによって略四角枠状の周壁部を構成している(図22参照)。尚、左露出壁92eには、前述の位置決め用突起82qを嵌入可能な孔921eが形成されている。この孔921eは左露出壁92eを左右に貫通しつつ縦長とされている(図9及び図10参照)。
図10に示すように、上部挿入壁92bの上面部の全域が、「本体壁92aとの境界部分」よりも、下部挿入壁92dの方向に向かって段差状に後退した状態となっている。この「上部挿入壁92bと本体壁92aとの境界部分」には、後方を指向しつつ左右方向に直線状の経路を描く「合わせ面92m」が形成されている(図22を参照)。同様に、下部挿入壁92dの上面部の全域が、「本体壁92aとの境界部分」よりも、上部挿入壁92bの方向に向かって段差状に後退した状態となっている。この「下部挿入壁92dと本体壁92aとの境界部分」には、後方を指向しつつ左右方向に直線状の経路を描く「合わせ面92n」が形成されている(図22を参照)。そして、カバー部材92をケース本体82に装着したときに、上部挿入壁92bが上壁部82bの下方に挿入されつつ、「合わせ面92m」が、上壁部82bの突端面821mに重ね合わされ、下部挿入壁92dが下壁部82dの上方に挿入されつつ、「合わせ面92n」が、下壁部82dの突端面821nに重ね合わされる。
図22に示すように、上部挿入壁92b及び下部挿入壁92dは左右に長尺な略矩形板によって構成されている。また、上部挿入壁92bと下部挿入壁92dとは略平行とされつつ、「上部スライド溝82m及び下部スライド溝82n間の距離」に相当する距離を隔てた状態で上下に配設されている(図10を参照)。また、図9及び図22に示すように、上部挿入壁92b及び下部挿入壁92dには、係合部92pが各々4個ずつ設けられている。つまり、上部挿入壁92bにおいて、上部スライド溝82mの各被係合部82pと前後に位置合わせされる箇所には、各々係合部92pが形成されている(図9を参照)。同様に、下部挿入壁92dにおいて、下部スライド溝82nの各被係合部82pと前後に位置合わせされる箇所にも、各々係合部92pが形成されている。
上部挿入壁92b及び下部挿入壁92dに設けられた合計8個の係合部92pは雌型に構成されれいる。そして、ケース本体82に設けられた合計8個の被係合部82pのうちで、前後に位置合わせされるものを、はめ込んで摺動可能とされている。
上部挿入壁92bの各係合部92pは、図9及び図22に示すように、上部挿入壁92bの上下面を貫通しつつ左右に長い略矩形状の孔を用いて構成されている。また、係合部92pの右半部は、上部挿入壁92bの上下面及び後端面で開口する切り欠き部92rと連続することによって、上部挿入壁92bの後端面で開放されている。
また、下部挿入壁92dの各係合部92pも、図22に示すように、下部挿入壁92dの上下面を貫通しつつ左右に長い略矩形状の孔を用いて構成されている。また、この係合部92pの右半部も、下部挿入壁92dの上下面及び後端面で開口する切り欠き部92rと連続することによって、下部挿入壁92dの後端面で開放されている。尚、上部挿入壁92bの各係合部92pの左半部に対して、上部スライド溝82mの対応する被係合部82pが進入し、下部挿入壁92dの各係合部92pの左半部に対して、下部スライド溝82nの対応する被係合部82pが進入することで、計8個の係合部92pが各々対応する被係合部82pに対して抜け止め方向(前後)に係合することになる。つまり、ケース本体82に装着されたカバー部材92を、前方に向かって取り外すことができなくなる。
図21〜図23に示すように、本体壁92aの右端縁(右挿入壁92cの前端縁)からは、カバー側封止部95が突出している。このカバー側封止部95は、本体壁92aの右端縁の全域において右方向に突出する状態とされている。このカバー側封止部95は、上下に長尺の略板形状に形成される封止本体95aと、封止本体95aの前面部から前方に突出する6個の筒状壁95bと、封止本体95aの右端部の上下から右方向に突出する位置決め突起95wとを備えている。尚、カバー部材92をケース本体82に装着する際に、各位置決め突起95wは、封止壁85dの対応する位置決め孔851d{図20(a)を参照}に挿入されることで、カバー部材92のケース本体82に対する上下方向への位置決めを行うことができる。
封止本体95aは、ケース側封止部85の封止本体85aと重ね合わせた状態に配設されるもの(接触する状態に対向配置若しくは僅かな隙間を挟み対向配置されるもの)であり(図27を参照)、封止本体85aと同一の正面形状を備える板状部によって構成されている。この封止本体95aをケース側封止部85の封止本体85aと重ね合わせると、封止壁85dの内側に配置することができる(図42を参照)。
封止本体95aにおいて、ケース側封止部85の封止本体85aと重ね合わせた状態とされたときに、各ピン差込孔S1〜S6と上下に位置合わせされる部位には、図23に示すように、ピン差込孔P1、P2、P3、P4、P5、P6が封止本体95aを前後に貫通する状態に形成されている。
ここで、便宜上、封止本体95aをその上端側から下方側に向かって6つの領域部(仮想的な領域部)B1〜B6に分けて説明する。但し、これらの領域部B1〜B6は、その面積(前方から見た面積)は略等しくなるように設定されている。そして、図27に示すように、封止本体95aをケース側封止部85の封止本体85aに重ね合わせた状態としたときに、最上部に位置する領域部B1は前述の領域部D1と前後に位置合わせされる。同様に、上方から2番目の領域部B2は領域部D2と前後に位置合わせされ、上方から3番目の領域部B3は領域部D3と前後に位置合わせされる。また、上方から4番目の領域部B4は領域部D4と前後に位置合わせされ、上方から5番目の領域部B5は領域部D5と前後に位置合わせされると共に、最下部に位置する領域部B6は最下部に位置する領域部D6と前後に位置合わせされる。
この封止本体95aを構成する6個の領域部B1〜B6は、各々、「カバー側固定部」の具体例を構成する。つまり、本実施例を構成するカバー部材92には、合計6個の「カバー側固定部」が形成されている。そして、各「カバー側固定部」は、各々の後方に配設される「ケース側固定部」と前後に対向する状態とされている。
図23及び図27に示すように、上方から下方に並ぶ各領域部B1〜B6には、後方に対向配置される各領域部D1〜D6のピン差込孔S1〜S6と同心状とされつつ前後に連通可能なピン差込孔P1〜P6が形成されている。尚、封止本体95aに形成されるピン差込孔P1〜P6においても、最上部に位置するものを、第1のピン差込孔P1と称し、上方から第2番目に位置するものを、第2のピン差込孔P2と称し、上方から第3番目に位置するものを、第3のピン差込孔P3と称する。また、上方から第4番目に位置するものを、第4のピン差込孔P4と称し、上方から第5番目に位置するものを、第5のピン差込孔P5と称し、最下部に位置するものを、第6のピン差込孔P6と称する。尚、ピン差込孔P1〜P6は、カバー側固定部のピン差込部の具体例を構成する。
図24(a)及び(b)に示すように、各領域部B1〜B6において、ピン差込孔P1〜P6の入口部寄りの部分(ケース本体82の封止本体85aと離間する側の開口部の寄りの部分)の内壁部を構成する部位(以下、「差し込み案内部」という。)95vは、ピン差込孔P1〜P6の入口部に向かって徐々に拡径するテーパ形状とされている。換言すると、ピン差込孔P1〜P6は、その入口部寄りの部分において、その内径を入口部に向かって徐々に拡径するテーパ形状とされている。
図23及び図24に示すように、領域部B1〜B6はその前面部に、各々筒状壁95bを備えている。これらの筒状壁95bは略円筒形状とされつつ、その軸心を対応するピン差込孔P1〜P6と同心状としている。つまり、領域部B1〜B6の前面部からは、ピン差込孔P1〜P6を周回状に包囲する筒状壁95bが形成されている。
6個の筒状壁95bは、各領域部B1〜B6より「ケース側固定部」の方向とは反対方向(逆方向、すなわち、反ケース側固定部方向)に突出するが(図27を参照)、各筒状壁95bの内径はその内側に同心状に配置されるピン差込孔P1〜P6の内径よりも大きくされている(例えば、3倍)。そして、各筒状壁95bの内壁部95cには、合計4個の被係合溝K1、K1、K2、K2が設けられている。
この4個の被係合溝K1、K1、K2、K2のうちの2個ずつが、筒状壁95bの径方向に対向しつつ対をなす状態に設けられている。つまり、2個被係合溝K1、K1が、「筒状壁95bにおいてその軸心を鉛直方向に通過する直径(以下、「第1の直径」という。)」に沿って対向する状態に形成され、残りの2個被係合溝K2、K2が、「筒状壁95bにおいてその軸心を左右方向に通過する直径(以下、「第2の直径」という。)」に沿って対向する状態に形成されている。
これらの被係合溝K1、K1、K2、K2は、筒状壁95bの内壁部95cの一部をその半径方向外側に凹ませて構成される溝部である。また、これらの被係合溝K1、K1、K2、K2は略矩形の開口形状を有しており、筒状壁95bの軸心方向に沿った中間部から、筒状壁95bの奥側(各領域部B1〜B6の位置)に向かう略直線状の経路を描いている。そして、被係合溝K1、K1、K2、K2において、筒状壁95bの中間部(軸心方向に沿った中間部)に位置する部位には、領域部B1〜B6を指向する被係合面K11、K11、K21、K21が設けられている。これらの被係合面K11、K11、K21、K21の面法線は筒状壁95bの軸心と略平行となっている。
また、これらの被係合面K11、K11、K21、K21のうちで、前述の「第1の直径」上に配設されるもの(対向する2個のK11)と、前述の「第2の直径」上に配設されるもの(対向する2個のK21)とは、筒状壁95bの軸心方向に沿って「ずれた位置」、つまり、「異なる軸心方向位置」に設けられている。すなわち、前者の被係合面K11、K11は、後者の被係合面K21、K21よりも筒状壁95bの奥側(後方)に設けられている。
更に、各領域部B1〜B6のうちで筒状壁95b内に位置する部位において、「ピン差込孔P1〜P6」と、各被係合溝K2、K2との間に位置する部位には、各々逃がし孔95x、95xが設けられている。この逃がし孔95x、95xは、各領域部B1〜B6を貫通する状態に設けられている。また、これらの逃がし孔95x、95xは主制御基板収納用ユニット80の開封の際に機能するものであるが、その詳細については後述する。尚、本実施例では、被係合溝K1、K1の反「被係合面K11、K11」の端部が、領域部B1〜B6のうちで筒状壁95b内に位置する部位まで到達する状態に形成されている。また、本実施例と異なり、逃がし孔95x、95xを、ピン差込孔P1〜P6と被係合溝K1、K1とを連続させるものとして形成することもできる。
カバー部材92が、ケース本体82に対して以下の状態(以下、「閉鎖取付状態」という。)に取り付けられると、ケース本体82の開放部821、822がカバー部材92で閉鎖されて、カバー部材92はケース本体82とともに内部に主制御基板100Aを収納する収納体88を構成する(図12を参照)。このとき、(a)カバー側封止部95の封止本体95aが、ケース側封止部85の封止本体85aと重ね合わせた状態に配設され、(b)上部挿入壁92b、右挿入壁92c及び下部挿入壁92dがケース本体82の内側に挿入され、(c)上部挿入壁92bの各係合部92pが、上部スライド溝82mの対応する被係合部82pに係合し、上部挿入壁92bの上部スライド溝82mからの抜け止めが図られ、(d)下部挿入壁92dの各係合部92pが、下部スライド溝82nの対応する被係合部82pに係合し、下部挿入壁92dの下部スライド溝82nからの抜け止めが図られ、(d)位置決め用突起82qが孔921eに挿入された状態となる。
但し、カバー部材92を、ケース本体82に装着する作業においては、カバー部材92をケース本体82に対して、いきなり「閉鎖取付状態」で取り付けることはできないため、以下の手順に従う。つまり、図25に示すように、カバー部材92をケース本体82に対して、左方向にずらした状態(閉鎖取付状態を基準として左方向にずらした状態)で取り付ける(図25中の矢印Mを参照)。具体的には、(A)上部挿入壁92b、右挿入壁92c及び下部挿入壁92dがケース本体82の内側に挿入し、(B)上部挿入壁92bの各係合部92pの右半部に切り欠き部92rを通じて、上部スライド溝82mの対応する被係合部82pを進入させ、(C)下部挿入壁92dの各係合部92pの右半部に切り欠き部92rを通じて、下部スライド溝82nの対応する被係合部82pを進入させる。この状態(以下、「初期取付状態」という。)のとき、位置決め用突起82qは孔921eに、未だ進入しないものとされる。
カバー部材92を「初期取付状態」にした後、カバー部材92を右方向にスライドすると、カバー部材92は「閉鎖取付状態」となる(図25中の矢印Nを参照)。つまり、(D)上部挿入壁92bの各係合部92pの左半部に、上部スライド溝82mの対応する被係合部82pを進入し、下部挿入壁92dの各係合部92pの左半部に下部スライド溝82nの対応する被係合部82pを進入し、カバー部材92の各係合部92pが対応する被係合部82pに抜け止め状態(前後への抜け止め状態)に係合すると共に、(E)位置決め用突起82qが孔921eに挿入されて、その突端側をケース本体82の左側方に突出させる。
このように、カバー部材92がケース本体82に対して「閉鎖取付状態」で取り付けられると(装着されると)、カバー側封止部95の封止本体95aと、ケース側封止部85の封止本体85aとが重ね合わせされた状態(接触する状態に対向配置される状態)となる(図27を参照)と共に、カバー部材92の左露出壁92eが、ケース本体82の左側方の開放部822を閉鎖する(図10を参照)。このとき、上部挿入壁92bの各係合部92pの左半部に対して、上部スライド溝82mの対応する被係合部82pが進入し、下部挿入壁92dの各係合部92pの左半部に対して、下部スライド溝82nの対応する被係合部82pが進入することで、計8個の係合部92pが各々対応する被係合部82pに対して抜け止め方向(前後)に係合することになる。これにより、ケース本体82に装着されたカバー部材92を、前方に向かって取り外すことができなくなる。
しかも、カバー部材92の第1のピン差込孔P1と、ケース本体82の第1のピン差込孔S1とが同心上に位置合わせされつつ前後に連通し、カバー部材92の第6のピン差込孔P6と、ケース本体82の第6のピン差込孔S6とが同心上に位置合わせされつつ前後に連通する(図27を参照)。
更に、装着用空間部85fに取付部材87を装着すると、各突部T2〜T5が、上下方向に同じ高さ位置にある連通口R2〜R5に嵌合される。そして、前後に同心上に位置合わせされる4組のピン差込孔P2(「第2のピン差込孔P2及び第2のピン差込孔S2」、「第3のピン差込孔P3及び第3のピン差込孔S3」、「第4のピン差込孔P4及び第4のピン差込孔S4」、「第5のピン差込孔P5及び第5のピン差込孔S5」)が前後に連通する(図27を参照)。また、このように、装着用空間部85fに取付部材87を装着すると、取付部材87と、カバー部材92とによってケース本体82が挟持された状態となる(図39を参照)。
以上のように、カバー部材92がケース本体82に対して「閉鎖取付状態」で取り付けるとともに、装着用空間部85fに取付部材87を装着すると前後に同心上に位置合わせされる6組のピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)が連通する(図27を参照)。更に、何れかの1組のピン差込孔(例えば、P1及びS1)に、封止ピン96を軽く差し込みんだ後、当該1組のピン差込孔に対応する筒状壁95bに防犯キャップ98を装着する。このとき、装着される防犯キャップ98で封止ピン96を押し込むと、主制御基板収納用ユニット80の封止を完了する(図41を参照)。
次に、封止ピン96及び防犯キャップ98等について詳細に説明する。先ず、封止ピン96は、合成樹脂を用いて構成される一体成形品であり、図26〜図28に示すように、頭部96aと、頭部96aから略片持梁状に突出する一対の脚部96b、96cとを備えている。
頭部96aは、図28に示すように、略円筒状に構成される頭本体96dと、頭本体96dの軸心方向に沿った一端部(差し込み時に前方に位置する端部であって、以下、単に「一端部」という。)に配設される脚支持部96eとを備える。また、頭本体96dは筒状壁95bの内部に収納可能なサイズとされている。また、図29(a)に示すように、頭本体96dの軸心方向に沿った他端部(差し込み時に後方に位置する端部であって、以下、単に「他端部」という。)側には、頭本体96dの径方向に対向する一組の切り欠き部96f、96fが形成されている。これらの切り欠き部96f、96fは、頭本体96dを内周面、外周面及び他端部(他端面)で開口する状態に形成されている。
そして、両切り欠き部95fの奥端部(天井部分)961fからは、腕部95gが略片持ち梁状に突出(垂下)している。また、これらの腕部96gの突端部には係合部(以下、「第2の係合部」という。)98jが設けられている。この第2の係合部95jは、頭本体96dの外周面よりも外側(頭本体96dの半径方向外側)に突出する状態となっている。つまり、頭本体96dの外周面の一端側であって、しかも、頭本体96dの径方向に沿った両端に位置する部位からは、頭本体96dの半径方向外側に向かって「第2の係合部96j」が突出している。この第2の係合部96jは、縦断面形状が略三角の「係合爪」を用いて構成されている。
図28に示すように、頭本体96dの外周面の中間部(頭本体96dの軸心方向に沿った中間部)にも、一対の係合部(以下、「第1の係合部」という。)96hが設けられている。これらの第1の係合部96hは、頭本体96dの径方向に沿った両端に位置する部位であって、しかも、前述の「第2の係合部96j」とは頭本体96dの周方向に沿った位置が、「1/4」周回分だけ異なる位置に形成されている。つまり、「第1の係合部96h」と「第2の係合部96j」は、頭本体96dの軸心方向に沿った配設位置と、頭本体96dの周方向に沿った配設位置の双方が異なっている。
図28に示すように、脚支持部96eは、脚部96b、96cの固定端を構成する部位であり、支持本体部96kと、一対の連結片96m、96mとを備える。このうち、支持本体部96kは、頭本体96dの内径よりも小さな外径を備える円柱形(若しくは、円板形)に形成され、頭本体96dの一端側の開口部において軸心位置を頭本体96dの軸心位置に一致させた状態に配設されている。また、連結片96mは、薄肉の小片によって構成され、支持本体部96kの外周部と、頭本体96dの内壁部との間に介在され、支持本体部96kを頭本体96dに一体化するものである。つまり、一対の連結片96m、96mは頭本体96dの径方向に沿って対向しつつ、支持本体部96kの径方向に沿った両端を頭本体96dの内壁部に固定する働きを有している。
図28(b)に示すように、一対の脚部96b、96cは、支持本体部96kの裏面(頭本体96dの他端側に位置する面)であって、しかも、支持本体部96kの軸心位置から偏心した位置から略片持ち梁状に突出している。つまり、両脚部96b、96cが突出する位置は、支持本体部96kの軸心回りに180度隔てた位置となっている。また、各脚部96b、96cの突端部には係合部(以下、「第3の係合部」という。)96xが形成されている。これらの「第3の係合部96x」は、縦断面形状が略三角の「係合爪」を用いて構成されている。そして、何れの「第3の係合部96x」も、支持本体部96kの半径方向外側に突出する状態に設けられている。つまり、両第3の係合部96x、96xは相互に離間する方向に突出する状態に設けられている。、
尚、図28(a)に示すように、支持本体部96kの表面(頭本体96dの一端側の開口部で外部に露呈する面)には、封止ピン96の識別を行うための標識(文字、図形等で構成可能な標識)95wが設けられている。すなわち、主制御基板収納用ユニット80の上下に並ぶ6個の筒状壁95bの各々に、封止ピン96を装着可能であるが、最上部の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「A」、上から第2番目の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「B」、上から第3番目の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「C」、上から第4番目の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「D」、上から第5番目の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「E」、最下部の筒状壁95bに装着される封止ピン96に「F」の文字が各々付されている。
図29(b)に示すように、両脚部96b、96cに変形が与えられていない場合、両「第3の係合部96x」に対して描かれる外接円CRの直径は、前述のピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)の直径よりも大きくなる。このため、両脚部96b、96cをピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)に差し込むことができない。一方、両脚部96b、96cを、それらの突端部が支持本体部96kの軸心に近づくように撓ませると(図中の矢印Vを参照)、両「第3の係合部96x」に対して描かれる外接円の直径は、前述のピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)の直径よりも小さくなる。このため、両脚部96b、96cをピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)に差し込むことができる。
本実施例では、連結片96m、96mを工具(ニッパー)等で破壊することで、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなる部分」を、頭本体96dから分離することができる。つまり、連結片96m、96mを工具(ニッパー)等で破壊すると、封止ピン96は「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」と、頭本体96dとに分離することができる(図36を参照)。
封止ピン96には、3種類、合計6個の係合部(第1の係合部96h、第2の係合部96j、第3の係合部96x)を備えているが、何れも、縦断面形状が略三角の「係合爪」を用いて構成されている。より具体的には、何れの係合部96h、96j、96xも、封止ピン96の抜け止めを行うための「返し部」として機能するものであり、封止ピン96の先端部(脚部96b、96cの突端部)の方向に向かうに従って封止ピン96の軸心位置に近づく傾斜面(以下、「案内面」という。)M1と、封止ピン96の軸心に略直交する係合面M2とを備えている{図28(b)を参照}。
防犯キャップ98は、図30及び図31に示すように、合成樹脂を用いて作成した一体成形品であり、キャップ本体98aと、内側押圧部98bと、補助押圧部98cとを備える。また、キャップ本体98aは、略円筒状に構成される周壁部98dと、周壁部98dの一端側に配設される天井部98eとを備える。つまり、キャップ本体98aは天井部98eを備える略円筒体によって構成されている。但し、天井部98eの軸心位置には開口形状が円形の貫通孔98hが形成されている。
内側押圧部98bは、周壁部98dよりも内径と軸心長が小さな円筒体を用いて構成され、天井部98eの裏面部(キャップ本体98aの内側に位置する面)から突出(垂下)している。また、内側押圧部98bは周壁部98dの内側に同心状に(軸心位置を一致させた状態に)配設されているため、内側押圧部98bの外周面と周壁部98dの内周面との間の隙間部98fの幅(周壁部98dの径方向に沿った幅)は、内側押圧部98bを全周域において一定とされている。尚、本実施例では、この隙間部98fが筒状壁95bの肉厚(径方向に沿った肉厚)と等しくされるか、若しくは、僅かに小さく(例えば、0.1mm小さく)されている。
また、補助押圧部98cは内側押圧部98bよりも更に内径が小さく、内側押圧部98bと軸心長がほぼ等しい円筒体を用いて構成されている。また、補助押圧部98cは天井部98eの裏面部であって、貫通孔98hの周縁に位置する部位から突出しているとともに、補助押圧部98cは周壁部98dの内側に同心状に(軸心位置を一致させた状態に)配設されている。
天井部98eにおいて、周壁部98dの内周面と、内側押圧部98bが突出する部分との間に位置する部位には、天井部98eをその肉厚方向に貫通する6個の破壊用孔98kが形成されている。
6個の破壊用孔98kは、略リング状とされる部位(一点鎖線で示す円Y1及び一点鎖線で示す円Y2に囲まれるリング状部位)に沿って等間隔、しかも、略円弧状の開口形状を備えた状態に形成されている。尚、リング状部位98jにおいて、破壊用孔9kの間に位置する箇所(破壊用孔98kが形成されていない箇所であって、以下、「破壊部位」という。)96mの円弧長は、破壊用孔98kの円弧長よりも小さく(1/10〜1/2)されている。そして、破壊部位96mを工具(ニッパー)等で破壊(破断)することで、周壁部98dと内側押圧部98bとが容易に分離される。
(4)主制御基板収納用ユニット80の封止方法
次に、主制御基板収納用ユニット80の封止方法の具体例を説明する。すなわち、主制御基板収納用ユニット80の封止は、(a)カバー部材92をケース本体82に対して「閉鎖取付状態」に取り付けた後、主制御基板収納用ユニット80の上下に並ぶ6個の筒状壁95bのうちので、最上部に位置する筒状壁95b若しくは最下部に位置する筒状壁95bに封止ピン96及び防犯キャップ98を装着することで行われる。或いは、(b)カバー部材92をケース本体82に対して「閉鎖取付状態」に取り付けるとともに、装着用空間部85fに取付部材87を装着した後、主制御基板収納用ユニット80の上下に並ぶ6個の筒状壁95bのうちの何れかに封止ピン96及び防犯キャップ98を装着することで行われる。
主制御基板収納用ユニット80の上下に並ぶ6個の筒状壁95bのうちの何れを対象とする場合においても、封止ピン96及び防犯キャップ98の装着は以下のように行われる。先ず、図32に示すように、封止ピン96の先端部(脚部96b、96cの突端部)を先頭に、封止ピン96を対象となる筒状壁95bに挿入する。そして、この封止ピン96の先端部(脚部96b、96cの突端部)を先頭部を、対象となる筒状壁95bの内側に位置するピン差込孔(P1〜P6のうちの何れか)の入口部(筒状壁95bの開口部側に位置する開口部)、つまり、「差し込み案内部95v」の方向に向かって挿入する。但し、この際、この封止ピン96の取付姿勢(その軸心回りの取付姿勢)を、標識(文字、図形等で構成可能な標識)95wの姿勢(封止ピン96の軸心回りの取付姿勢)を頼りに以下のように定める。つまり、一対の「第1の係合部96h」が上下に配設され、一対の「第2の係合部96j」が左右に配設されるようにする。これにより、一対の連結片96m、96mは左右に配設された状態となるように定める。
このように、封止ピン96の挿入を行うと、封止ピン96先端の「第3の係合部96xの案内面M1」が、差し込み案内部95vと前後に位置合わせされつつ対向する状態(封止ピン96の軸心と、ピン挿入孔P1〜P6の軸心とが同一線上に並んだ状態)となる。また、頭本体96dの軸心方向に沿った約半分が、対象となる筒状壁95b内に挿入される。この頭本体96dの挿入に際して、第2の係合部96jの案内面M1が、筒状壁95bの開口部と摺動して、第2の係合部96jが封止ピン96の開口部から封止ピン96の軸心方向に押圧される。このため、左右一対の腕部96gは、その突端部相互の間隔を狭めるように撓みつつ、対象となる筒状壁95b内に挿入される。そして、上下一対の第1の係合部96hが、筒状壁95bの開口部と当接した位置(挿入位置)で、封止ピン96の挿入を1時中止する。以下、封止ピン96のこのような装着状態を、「仮挿入状態」という。
このように、封止ピン96を「仮挿入状態」とした後、図33〜図35に示すように、防犯キャップ98が頭本体96dの前方から(筒状壁95の開口部の側から)、筒状壁95に装着されるが、この際、防犯キャップ98が頭本体96dを筒状壁95の奥側に押圧する。すなわち、防犯キャップ98の内側(天井部98eの裏面部)を、頭本体96dに同心状に対向させつつ、防犯キャップ98の内側に頭本体96d(対象となる筒状壁95bから突出している部分)に挿入するとともに、防犯キャップ98をカバー側封止部95の側に押圧する。
この押圧によって封止ピン96が(後方に)押し込まれるが、この「封止ピン96に加えられる押し込み量」が所定量となると、一対の第3の係合部96xが差し込み案内部95vに当接する。そして、この押し込み量を更に増加させると、図33(a)及び(b)に示すように、封止ピン96の一対の第3の係合部96xが、差し込み案内部95vに押圧されて相互の間隔を小さくする。つまり、一対の第3の係合部96xの外接円(前述の外接円SR)の直径は、「封止ピン96の反差し込み方向」に向かって徐々に拡大されるのに対して、差し込み案内部95vの内径は「封止ピン96の差し込み方向に沿って徐々に絞られる。このため、封止ピン96の押し込みによって、両脚部96b、96cがその突端部(第3の係合部96x)を、封止ピン96の軸心の位置に近づけるように撓むことになる。このため、一対の第3の係合部96xはその外接円SRの直径を、対象となるピン差込孔(P1〜P6のうちの何れかと、S1〜S6のうちの何れか)を通過可能なサイズまで縮小させる。
「封止ピン96に加えられる押し込み量」を更に増加させると、一対の第3の係合部96xは、ケース側封止部85の後方に到達する。そして、その時点で、一対の第3の係合部96xはピン差込孔(S1〜S6のうちの何れか)による拘束(一対の第3の係合部96xはその外接円を縮径させるような拘束)から開放されるため、一対の第3の係合部96xは弾性によって変形前の状態(前述の「第3の係合部96xを、封止ピン96の軸心の位置に近づけるように撓む前の状態」)に復帰する。
そして、一対の第3の係合部96xはその係合面M2を、ケース側封止部85の後面部(つまり、後面部のうちで、ピン差込孔S1〜S6の周縁に位置する部位)に当接させることになる。尚、封止ピン96がピン差込孔S1に差し込まれる場合、第3の係合部96xは「筒状部85eの貫通孔851e(図18を参照)」を通過してケース側封止部85の後面部に係合される。
このように、第3の係合部96xをケース側封止部85に係合させる際に、封止ピン96が、内側押圧部98bの突端面と補助押圧部98cの突端面とによって後方(ケース部材8)の側)に向かって押し込まれると同時に、「内側押圧部98bの外周面と周壁部98dの内周面との間の隙間部98f」に、対象となる筒状壁95bが圧入される。しかも、封止ピン96の他の係合部96h、96jが、筒状壁95の被係合面K11、K11、K21、K21に係合する。
つまり、図34及び図35に示すように、封止ピン96の押し込みによって、上方に位置する第1の係合部96hが上方の被係合溝K1に進入し、下方に位置する第1の係合部96hが下方の被係合溝K1に進入する。同時に、左側方に位置する第2の係合部96jが左側方の被係合溝K2に進入し、右側方に位置する第2の係合部96jが右側方の被係合溝K2に進入する。そして、各係合部96h、98jの係合面M2は、各被係合溝K1、K1、K2、K2の前端に位置する被係合面K11、K11、K21、K21に当接する。
このように、封止ピン96はその軸心方向位置が異なる3箇所に、係合部96h、96j、96xを備えているため、封止ピン96を装着する際(押し込み作業の際)に、これらの係合部96h、96j、96xに弾性変形を与えることが必要となる。しかも、各軸心方向位置には、頭本体96dの径方向に沿って対向する2箇所に、係合部96h、96h、96j、96j、96x、96xを備える。このため、封止ピン96をその軸心方向に正確に押圧して、各軸心方向位置には、頭本体96dの径方向に沿って対向する2箇所の係合部(96h及び96h、96j及び96j、96x及び96x)を均等に弾性変形させ、封止ピン96の軸心の方向に「ぶれ(筒状壁95の軸心と同一直線上にある封止ピン96の軸心が、この同一直線からぶれること)」を生じないようにしつつ、封止ピン96の押し込みを行うことが必要となるが、本実施例では、防犯キャップ98を用いて、封止ピン96をこのように押し込むことができる。
つまり、防犯キャップ98は、その装着の際に、「内側押圧部98bの外周面と周壁部98dの内周面との間の隙間部98f」に対象となる筒状壁95bを圧入することで装着姿勢が一義的に定まるため、防犯キャップ98の軸心と、筒状壁95の軸心とを確実に同一直線上に揃えることができる。そして、この状態の防犯キャップ98であれば、封止ピン96の軸心の方向に「ぶれ」を生じないようにしつつ、封止ピン96の押し込みを行うことができるからである。
封止ピン96を押し込み作業を完了すると、仮に、封止ピン96を「反押し込み方向」に抜き取ろうとしても、図34及び図35に示すように、各第3の係合部96xの係合面M2とケース側封止部85の後面部、及び、各係合部96h、98jの係合面M2と各被係合溝K1、K2の被係合面K11、K21とが、封止ピン96の抜き取りを止めるように当接(係合)するため、主制御基板収納用ユニット80を封止することができる。
しかも、防犯キャップ98が、そのリング状に構成される隙間部98fに筒状壁95bの全体を圧入しつつ、筒状壁95bに装着される。つまり、防犯キャップ98がその周壁部98dと内側押圧部98bとによって筒状壁95bを堅固に挟着しつつ、筒状壁95bに装着されるため、防犯キャップ98に破壊を加えることなく、筒状壁95bから取り外すことは困難である。
尚、本実施例では、防犯キャップ98の装着の際に封止ピン96を押し込む態様について説明したが、各請求項の発明は、封止ピン96を押し込みと、防犯キャップ98の装着とを別個に行う態様を排除するものではない。例えば、作業者の指、工具等を用いて、封止ピン96を押し込んだ後に、対象となる筒状壁95bに防犯キャップ98を装着してもよい。
また、主制御基板収納用ユニット80の開放は、例えば、以下の手順で行われる。先ず、筒状壁95bに装着された防犯キャップ98の破壊部位96mを、工具(ニッパー)等で破壊(破断)し、周壁部98dと内側押圧部98bを分離する。これにより、防犯キャップ98のうちで、概ね周壁部98dのみが筒状壁95bに装着された状態で残るが、周壁部98dは既に内側押圧部98bと分離されるため(既に、筒状壁95bを挟持する状態にはなく、単に、筒状壁95bに外嵌された状態に止まるため)、周壁部98dを対象となる筒状壁95bから取り外すことは容易である。
周壁部98dを対象となる筒状壁95bから取り外した後、各連結片96m、96mを、工具(ニッパー)等で破壊(破断)すると、図36(a)に示すように、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」を、頭本体96d{図36(a)では、破線で表示}から分離することができる。この場合、支持本体部96kに各連結片96m、96mの一部若しくは全部が残る場合もあるが、各連結片96m、96mは、左右に対向配置される逃がし孔95x、95xを通過可能なサイズとされている。このため、支持本体部96kを後方に押圧すると、各連結片96m、96mは逃がし孔95x、95xを通過してカバー部材92の後方に到達させることができる(矢印Y5の方向)。
そして、カバー部材92をケース部材81から取り外すと、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」がケース部材81の側に残り、頭本体96dが周壁部98d内に残される。このとき、カバー部材92及びケース部材81に残る封止ピン96の構成部分と、カバー部材92に残る防犯キャップ98の構成部分とは、何れも破壊品(封止ピン96や防犯キャップ98を破壊したもの)である。このため、これらを視認する者(パチンコホールの店員等)は、主制御基板収納用ユニット80の開放が既に行われたことを、直ちに認識することができる。
(5)主制御基板収納用ユニット80の使用例
次に、主制御基板収納用ユニット80の使用例について説明する。但し、主制御基板収納用ユニット80の使用態様は以下に例示する使用例に限定されるものではない。
本実施例の遊技機1を製造メーカから出荷する際に、最上部の筒状壁95bに、封止ピン96及び防犯キャップ98を装着して、この筒状壁95bに対応するピン差込孔(P1及びS1)に封止ピン96を差し込み、カバー部材92及びケース本体82の封止(主制御基板収納用ユニット80の封止)と、封止の解除阻止とを行う。この状態で、主制御基板収納用ユニット80は、ステー70を用い外郭本体部3A内に固定される。このステー70としては、例えば、図37に示すように、左右に複数設けられた把持部73、73によって、主制御基板収納用ユニット80の幅方向に沿った複数箇所に把持する把持部73、73を備えるものを例示できる。
ここで例示するステー70は、図37及び図38に示すように、外郭本体部3Aに固定される背板部71と、背板部72の下縁部から前方に突出する底板部72と、左右に複数設けられた把持部73、73とを備える。また、把持部71、72はステー70の上端から前方に突出するフック73aと、ステー70の下端から前方に突出するフック73bとを上下に対向する状態に備える。これらのフック73a、73bは互いの突端部間の間隔を拡大させるように変形することが可能とされている。
本実施例では、先ず、背板部71の右端側に取付部材87が取り付けられる(図41を参照)。この取付部材87の取付に際しては、取付部材87の位置決め用突起87p、87q、87rを、ステー70の対応する位置決め穴70a、70b、70cを嵌合して取付部材87のステー70に対する位置決めが行われる。また、取付部材87のステー70に対する固定方法は種々選択でき、例えば、接着、ネジ止め、係合、嵌合等を例示できる。更に、取付部材87を背板部71に装着すると、突部T2、T3、T4、T5がこの順で、上方から下方に向かって並んだ状態となる。
次いで、前述のように、封止ピン96及び防犯キャップ98で封止及びその解除阻止が施された「カバー部材92及びケース本体82」を、ステー70に装着する。この装着は把持部73、73で主制御基板収納用ユニット80の幅方向に沿った複数箇所に把持するとともに、図40に示すように、ケース本体82の取付用突起85gの取付孔85hと、背板部71の右端側で開口する取付穴71gとを前後に位置合わせし、所定のビスB5の軸部を、取付用突起85gの前方から取付孔85hを通じて取付穴71gに螺合することで完了する。
このように、「カバー部材92及びケース本体82」を、ステー70に装着すると、ケース本体82の装着用空間部85fに取付部材87が装着された状態となる。つまり、各突部T2〜T5が前後に対応する連通口R2〜R5に正しく挿入された状態で、装着用空間部85fに取付部材87が装着される。つまり、取付部材87を装着用空間部85fに装着した状態でケース本体82にカバー部材92を装着すると、「封止本体85a(連通口R2〜R5を除く部分)」が、「取付部材87の前面部のうちで、各突部T2〜突部T5の周囲に位置する部位」と、「カバー部材92の封止本体95a」とで挟持された状態となる。
そして、この状態で遊技機1を使用しても(遊技者の使用に供しても)よいが、主制御基板収納用ユニット80を、遊技機1側にも封止した状態で使用することもできる。つまり、上方から2番目から5番目のうちの何れかの位置の筒状壁95bに、封止ピン96及び防犯キャップ98を装着して、この筒状壁95bに対応するピン差込孔(P2及びS2、P3及びS3、P4及びS4、P5及びS5)に封止ピン96を差し込み、主制御基板収納用ユニット80の封止と、封止の解除阻止とを更に行うとともに、主制御基板収納用ユニット80を遊技機1に固定してもよい。
一方、遊技機1のメンテナンスや、遊技機1の検査等のために、主制御基板収納用ユニット80を開放すること(封止を解除すること)が必要となる場合は、主制御基板収納用ユニット80に装着された封止ピン96及び防犯キャップ98を破壊すればよい。そして、本実施例の主制御基板収納用ユニット80では、筒状壁95b及びピン差込孔(P1〜P6、S1〜S6)を6組備えるため、主制御基板収納用ユニット80を最高「5回」開放することができる。但し、本実施例では、取付部材87のみを新たなものに変更することで、主制御基板収納用ユニット80を開放回数を更に多くすることもできる。
尚、本実施例の取付部材87は、各領域部D2〜D5の後方にピン差込室87kを備えると共に、このピン差込室87kを前後に仕切る仕切壁87mに前後に対応するピン差込孔S2〜S5と同心状とされた貫通孔87nが形成されている。このため、主制御基板収納用ユニット80の封止解除に伴って、取付部材87側に残る「封止ピン96の構成部分」、つまり、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」を、図36(b)に示すように、後方(貫通孔87nの方向)に押し込むことができる。これにより、第3の係合部96xを仕切壁87mの後面部に係合することができる。
すなわち、一対の第3の係合部96xにその距離を縮少させるような変形を与えつつ、貫通孔87nを通過させ、第3の係合部96xの係合面M2を仕切壁87mの後面部に当接させる。この場合、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」が、取付部材87から抜け出ることを防止できる。しかも、取付部材87の前面部の逃がし用凹部SVに、ピン本体部分96pに残る連結片96m、96mが収納され、突出しない状態(取付部材87の前面部から突出しない状態)とされるため、「ピン本体部分96p」によって、以後の封止作業(主制御基板収納用ユニット80の封止作業)の作業性を損なうことを防止できる。
また、第1の領域部D1の後方に筒状部85eを備える(図17及び図18を参照)と共に、筒状部85eの内部空間が前後に対応するピン差込孔S1と同心状とされつつ連通している。このため、主制御基板収納用ユニット80の封止解除に伴って、第1の領域部D1に残る「封止ピン96の構成部分」、つまり、「支持本体部96k及び脚部96b、96cからなるピン本体部分96p」を後方に押し込むことができる。これにより、第3の係合部96xを筒状部85eの後端部に係合することができる。この場合も、「ピン本体部分96p」が、第1の領域部D1から抜け出ることを防止できる。しかも、第1の領域部D1の前面部の逃がし用凹部SVに、ピン本体部分96pに残る連結片96m、96mが収納され、突出しない状態とされるため、「ピン本体部分96p」によって、以後の封止作業(主制御基板収納用ユニット80の封止作業)の作業性を損なうことを防止できる。
尚、本実施例の主制御基板収納用ユニット80においては、使用前の筒状壁95b(封止ピン96の差し込み作業が施される前の筒状壁95b)の取り扱いを種々選択することができる。例えば、使用前の筒状壁95bに対しては、封止ピン96を、前述の「仮挿入状態」で装着してもよい。この場合、使用時には、所定の「仮挿入状態の封止ピン96」を、対応する筒状壁95bに装着される防犯キャップ98で押し込めばよい。
例えば、図42に示すように、主制御基板収納用ユニット80の全ての筒状壁95bに対して、封止ピン96を「仮挿入状態」で装着する。そして、使用時に、所定の「仮挿入状態の封止ピン96」を、対応する筒状壁95bに装着される防犯キャップ98で押し込めばよい。より具体的には、上方の位置する封止ピン96若しくは下方の位置する封止ピン96が、順次、防犯キャップ98で押し込む態様を例示することができる。
(5)実施例の効果
以上の実施例の遊技機1では、防犯キャップ98が、そのキャップ本体98aの周壁部98dと、内側押圧部98bとで筒状壁95bを挟持するため、痕跡を残さずに防犯キャップ98をカバー部材92から取り外すことが困難である。よって、本実施例の制御基板収納用ユニット80においては、「防犯キャップ98を不正に取り外し、その封止を不正に解除するという不正行為」を施すことが困難である。
しかも、仮に、不正行為が行われた場合でも、破壊された防犯キャップ98によって不正行為の痕跡を残るため、「不正行為の実行」を早期に発見することができる。更に、本実施例の主制御基板収納用ユニット80には、防犯キャップ98を装着する作業と、封止ピン96を装着する作業とを同時に、しかも、工具を用いずに行うことができる。
このように、本実施例によると、不正行為の防止と、仮に不正行為が施された場合の早期発見とを可能としつつも、「封止ピン96を用いた封止作業」と、「防犯キャップ98を用いた封止解除の阻止作業」とを同時に行うことができる。このため、本実施例によると、組立作業の手間を少なくしつつ、不正行為の防止を図る上で有効な制御基板収納用ユニット80を得ることができる。但し、本実施例は、「封止ピン96を用いた封止作業」と「防犯キャップ98を用いた封止解除の阻止作業」とを別々に行う態様を排除するものではない。
また、本実施例では、内側押圧部98bを略円筒形状に構成し、筒状壁95bとの間の接触面を十分に確保されるため、防犯キャップ98を筒状壁95bに堅固に装着できる。また、本実施例では、このように、防犯キャップ98の筒状壁95bへの堅固な装着を可能としつつも、修理・保守等の際に、主制御基板収納用ユニット80を開放状態とすることが容易である。
更に、本実施例では、複数組のピン差込部(P1〜P6、S1〜S6)及び筒状壁95bを用いて、主制御基板収納用ユニット80の封止と封止の解除とを複数回に渡って繰り返すことができるため、主制御基板収納用ユニット80の利便性(特に、メンテナンス、検査等の利便性)が向上する。また、本実施例では、各封止ピン96に設けられた合計6個の係合部96h、95j、95dを用いて、封止ピンを筒状壁95d等に堅固に係合させることができる。しかも、このように、封止ピン96が合計6個の係合部96h、95j、95dを備えているが、この封止ピン96の差し込み作業を、頭部96aよりもサイズ(円形の場合、外径)が大きな封止キャップ98を介して行うため、この差し込み作業を円滑に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
即ち、本実施例は回胴式遊技機への適用例であったが、図43〜図44に示す変形例のように、弾球遊技機が各請求項の発明の特徴を備えてもよい。
変形例に係る遊技機500は、外枠502と、この外枠502に装着された遊技機本体500Hとを備えている。このうち、外枠502は略矩形状の枠状体によって構成されるとともに、島設備500Sに固定されている。また、遊技機本体Hは、外枠502の左端側上下のヒンジ500H1、500H2を用いて、外枠502の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機500のうちで外枠502を除く部分であって、中枠503と、表扉枠(前面枠)504と、上皿部材505と、下皿部材506と、裏パック515等を主要部としている。
中枠503は、外枠502の内側に嵌めこまれ、外枠502に対して開閉可能に軸支されている。そして、中枠503は遊技盤保持部(図示を省略)に、遊技盤(図示を省略)を受け入れて保持している。
表扉枠(前面枠)504は、中枠503の前面側に配置され、中枠503の左端に開閉可能に支持されている。この表扉枠504は、扉枠本体541と、ガラス板543と、ガラス板543を扉枠本体541に保持させる(取り付ける)ための保持部材(図示を省略)と、を備えている。また、扉枠本体541は円形状の開口部541aを有しているが、この開口部41aは表扉枠504を閉じた状態としたときに、表扉枠504の奥側(背後)に配置される遊技盤の盤面を、前方(遊技者の側)から視認可能とするためのものである。
遊技機本体500Hの前面部のうちで、表扉枠503の下方の部位が、上皿部材505と下皿部材506とを備える。また、上皿部材505は、上方に開口する容器形状に構成されると共に、その左端側の部位には、遊技機500内から排出される遊技球を、上皿部材505の内部に導くための排出口505bが設けられている。更に、下皿部材506の略中央には、遊技機500の内部から遊技球を排出するための排出口506aが設けられている。また、下皿部材506の右端には発射ハンドル509が設けられている。
遊技機500の裏面部(後面部)には、遊技盤510の後面部(背面部)に装着された遊技機用部品と、中枠503の後面部の略全域を被覆する裏パック515とを備えている。また、裏パック515は一対のヒンジ(図示を省略)によって中枠503の後面部側に開閉可能に軸支されている。また、遊技盤の後面部(背面部)に装着された遊技機用部品としては、主制御部を構成する主制御基板が格納された主制御基板収納用ユニット580と、発射装置ユニットを制御する発射制御基板が格納された発射装置制御基板収納用ユニット(図示を省略)等がある。
この主制御基板収納用ユニット580は、各請求項の発明の制御基板収納用ユニットの具体例を示すものであり、カバー部材592とケース部材581とを備えている。そして、カバー部材592をケース部材581に装着することで収納体588を構成し、「変形例に係る遊技機500の主制御部を構成する主制御基板」を収納する。尚、この主制御部は、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御等を司る。
この主制御基板収納用ユニット580は、ケース部材581をケース本体582のみで構成する点と、ケース部材581の開閉態様が異なる点とを除いて実施例1の主制御基板収納用ユニット80と同様な構成を備える。つまり、変形例に係る主制御基板収納用ユニット580では、ケース部材581が遊技盤の後面部(背面部)にステーを介して係止され、この遊技盤の後面部(背面部)に固定されている。また、このケース部材581とカバー部材592とは、ケース部材581一端側のヒンジ機構552を介して連結されている。そして、ヒンジ機構552を支点にカバー部材592を回動させることで、主制御基板収納用ユニット580の開閉が行われる。
そして、ケース部材581の他端側のケース側封止部585aと、カバー部材592の他端側のカバース側封止部595aとを重ね合わせ、実施例1と同様な封止ピン96及び防犯キャップ98(図示を省略)を用いて、ケース側封止部585a及びカバース側封止部595aを固定して主制御基板収納用ユニット580の封止を行う。この変形例に示すように、各請求項の発明に係る制御基板収納用ユニットは、「カバー部材92を、ケース部材81(ケース本体82)を基準にスライドさせて開閉される態様」に限定されない。
また、本実施例では、ケース部材81(ケース本体82)に主制御基板100Aを取り付ける態様を例示したが、各請求項の発明では、カバー部材92に主制御基板100Aを取り付けてもよい。また、ケース部材81(ケース本体82)と、カバー部材92とが協働して、主制御基板100Aを保持してもよい。例えば、ケース部材81(ケース本体82)の取付部と、カバー部材92の取付部とで主制御基板100Aを挟持しつつ、主制御基板100Aを保持してもよい。また、実施例及び変形例では、主制御基板100Aを収納するための制御基板収納用ユニット80、580を例示したが、各請求項の発明は遊技機を構成する他の制御基板を収納するための制御基板収納用ユニットに適用することもできる。例えば、主制御基板100Aに、下位に接続される副制御基板(例えば、遊技機における演出を制御するための制御基板であって、主制御基板100Aからの信号の伝送が可能であるが、その逆は不可能とされるように、主制御基板100Aに接続されるもの等)を収納するための制御基板収納用ユニットに適用することもできる。