JP4766933B2 - 光路折り曲げ式ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

光路折り曲げ式ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、光路折り曲げ式のズームレンズ及びそれを備えた撮像装置に関し、特に、光路を折り曲げる反射面を含み、入射光軸方向の厚みを極力小さくしたズームレンズとそれを備えた撮像装置に関するものである。
従来より、光路を折り曲げることにより入射光軸方向の厚みを極力小さくした光路折り曲げ式のズームレンズが知られている。このようなズームレンズは、第1レンズ群内に反射面を持たせ、反射後の光路に変倍時に移動する移動群を備えている。そのため、変倍時に移動するレンズの移動光路が、撮像装置の高さ方向や横方向となり、カメラの厚さ方向(被写体から観察者に向かう方向)の厚さを抑えつつ、高変倍比のズームレンズやカメラとしている。
このようなズームレンズには、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載のズームレンズが知られている。
特開2000−131610号公報 特開2003−202500号公報 特開2003−302576号公報 特開2003−329932号公報 特開2004−184627号公報
しかしながら、従来技術に示された光路折り曲げ式のズームレンズは、光路を折り曲げる第1レンズ群が比較的大きい。そのため、光路折り曲げの部分での厚み方向がまだ薄くし切れていない。若しくは、薄型かつ広画角化、あるいは、高変倍比化が達成し切れていない。
また、折り曲げた後の光学系が長いものであったり、短いものでも収差の変動が起こりやすいものであった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学性能を確保しやすく、厚さ方向をより薄くしかつ画角も十分に確保し得る光路折り曲げ式のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することである。
また、光学性能を確保しやすく、広画角としながらも折り曲げ後の構成の小型化により、撮像装置の高さ方向若しくは横方向の短縮を行える光路折り曲げ式のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成する本発明の第1の光路折り曲げ式ズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、
以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.5<f1G/fw <3.5 ・・・(1)
ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
以下に、第1の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
本発明のズームレンズにおいては、物体より順に、正、負、正、負、正のレンズ群で構成し、変倍時に第2レンズ群と第3レンズ群を前述のように移動させている。
従来の正レンズ群が先行するタイプの光路折り曲げ式のズームレンズでは、物体側より順に、正、負、正、正の4つのレンズ群で構成し、負屈折力の第2レンズ群のパワーを強くし、変倍負担を行うものが多い。
本発明のズームレンズは、第2レンズ群と第3レンズ群を前述のように移動させることで、主たる変倍負担をこの2つのレンズ群に持たせることができる。
そのとき、第2レンズ群の変倍作用が大きいと、第2レンズ群の移動量が大きくなり、広角端での第1レンズ群への軸外光線入射高が高くなりやすく、第1レンズ群のレンズ径を小さくすることが困難となる。
よって、本発明では、第3レンズ群にも変倍作用をも持たせた移動をさせ、第2レンズ群の変倍作用の負担を軽減することで、第2レンズ群の移動量を小さくできる。その結果、第1レンズ群光線高を小さくすることを可能としている。
また、従来のような正、負、正、正タイプの折り曲げ式ズームレンズは、負の第2レンズ群での収差発生の補正が困難となる。
一方、本発明では、正の第3レンズ群の像側に負の第4レンズ群を設けることで、全系中の負のパワーを対称配置に近づけるように分散させている。それにより、各群のパワーを強くして、広角化や高変倍比化、小型化を行おうとする際にも、パワーバランスが崩れ難く収差の発生を抑えるのに有利となる。
また、本発明は正の第1レンズ群のパワーを条件式(1)を満足するように適切にすることで、第1レンズ群のレンズ外形を小さくして、折り曲げた厚みを小さくすることを可能としている。
条件式(1)の下限の0.5を越えると、第1レンズ群のパワーが強まり、第1レンズ群の小型化には有利であるが、第1レンズ群で球面収差、非点収差が大きく発生して、全系の収差補正が困難となる。
一方、条件式(1)の上限の3.5を越えると、第1レンズ群のパワーが弱まり、第2レンズ群の移動量が増加し、第1レンズ群が大型化しやすくなる。若しくは、第3レンズ群での正屈折力を強くすることになり、第3レンズ群の移動による収差変動を少ないレンズ枚数で抑えることが難しくなる。
また、第4レンズ群は、第2レンズ群に起因する収差補正に有効であり、群構成として負レンズ1枚とすると、小型化と収差補正効果のバランスが良く、好ましい。
本発明の第2の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.5<|f2G/fw |<2.0 ・・・(2)
ただし、f2Gは第2レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第2の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(2)は第2レンズ群のパワーを適切に規定するものである。条件式(2)の下限の0.5を越えて第2レンズ群のパワーが強まると、第2レンズ群の移動量が小さくなり厚さ方向の短縮には有利だが、非点収差、歪曲収差が発生しやすく、全系の収差補正が難しくなる。
条件式(2)の上限の2.0を越えると、第2レンズ群の移動量が大きくなりすぎ、レンズ系の厚さ方向を短くすることが難しくなる。
本発明の第3の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1、第2の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
ただし、m2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
である。
以下に、第3の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(3)は、第2レンズ群と第3レンズ群の変倍分担を適切に規定するものである。条件式(3)の上限の1.4を越えると、第2レンズ群の変倍分担が大きくなり、第2レンズ群の移動量が大きくなるので、第1レンズ群の径が大きくなりやすい。若しくは、第2レンズ群の屈折力が大きくなり移動による収差変動を抑え難くなる。
条件式(3)の下限の0.6を越えると、第3レンズ群の変倍分担が大きくなり、第3レンズ群の移動量が大きくなりやすく、全長が大きくなりやすくなる。若しくは、第3レンズ群の屈折力が大きくなり移動による収差変動を抑え難くなる。
本発明の第4の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1〜第3の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
−0.3<fw /R1 <0.3 ・・・(4)
ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
である。
以下に、第4の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(4)は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径を規定するものである。その下限の−0.3を越えると、広角端で負の歪曲収差が大きく発生しやすくなる。
条件式(4)の上限値の0.3を越えると、軸外収差の補正には有利になるが、その一方でレンズ面頂が物体側に出っ張りやすくなり、薄型化し難くなる。
本発明の第5の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1〜第4の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とするものである。
以下に、第5の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
第1レンズ群に光路を折り曲げるための反射光学素子を設けると、必然的に入射瞳位置が深くなる傾向にある。そのため、第1レンズ群を構成する各光学エレメントの径やサイズが肥大化し、光路折り曲げ方式が物理的に成立し難くなる。したがって、第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群から構成することで、反射光学素子による折り曲げに必要な光路中の主光線を平行に近づけ、径の肥大化を抑えることが好ましい。
正レンズ群を1枚の正レンズとしても、小型化の点で好ましい。
本発明において、さらには以下の構成を満足するとよい。
本発明の第6の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1〜第5の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、前記負レンズ群が、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.5<|fL1/fw |<2.5 ・・・(5)
ただし、fL1は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第6の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
入射瞳を浅くして光路折り曲げを物理的に可能にするには、条件式(5)のように、第1レンズ群の負レンズ群のパワーを適度に強くするのがよい。
条件式(5)の上限の2.5を越えると、入射瞳は深いままであり、ある程度の画角を確保しようとすると、第1レンズ群を構成する各光学素子の径やサイズが肥大化し、光路折り曲げが物理的に成立し難くなる。
条件式(5)の下限の0.5を越えると、第1レンズ群に後続する変倍のために移動するレンズ群の取り得る倍率がゼロに近くなり、移動量が増大するか変倍比が小さくなる等の問題が生じやすいと同時に、歪曲収差等の軸外収差補正や色収差の補正が困難になる。
本発明の第7の光路折り曲げ式ズームレンズは、第1〜第6の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて、前記第4レンズ群若しくは前記第5レンズ群のみを移動させることで近距離物へのフォーカシングを行うことを特徴とするものである。
以下に、第7の光路折り曲げ式ズームレンズにおいて上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
第4レンズ群若しくは第5レンズ群のみを移動させることでフォーカシングを行うことが、近距離での軸外収差の変動が少なくてよい。
また、以上のズームレンズを用いて、以下の撮像装置を構成することが好ましい。
本発明の第1の撮像装置は、第1〜第7の光路折り曲げ式ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
ただし、ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
である。
以下に、第1の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(6)は、広角端における最大像高に対するズームレンズ全系の焦点距離を規定するものである。条件式(6)の下限の1.5を越えると、広角端での画角が小さくなり、広画角の目的に反する。
一方、その上限の1.9を越えると、画角が広くなりすぎてしまい、折り曲げ光路を確保するためにズームレンズの厚さが厚くなる。
この条件式(6)は、条件式(1)等における広角端焦点距離fw の範囲を規定するものでもある。
なお、受光面の有効撮像領域は、光学像が形成される受光面上の、印刷、表示等に使用する画像情報を得るための領域を意味する。
本発明の光路折り曲げ式ズームレンズは、広角でありながら厚さや全長を抑えることに有利なものである。
以下のように撮像装置を構成することが好ましい。
前述の各群の焦点距離の条件を、受光面における有効撮像領域の最大像高にて特定しなおしたものである。すでに説明した作用効果については説明を省略する。
本発明の第2の撮像装置は、ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、
前記ズームレンズが、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は受光面上の像面に対して固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、
以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
0.85<f1G/ih<6.0 ・・・(7)
ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
である。
以下に、第2の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(6)は、広角端での焦点距離を有効撮像領域の最大像高で規定したものである。条件式(6)の下限の1.5を越えると、広角端での画角が小さくなり、広画角の目的に反する。
一方、その上限の1.9を越えると、画角が広くなりすぎてしまい、折り曲げ光路を確保するためにズームレンズの厚さが厚くなる。
条件式(7)は、第1レンズ群の焦点距離を最大像高で規定したものである。条件式(7)の下限の0.85を越えると、第1レンズ群のパワーが強まり、第1レンズ群の小型化には有利であるが、第1レンズ群で球面収差、非点収差が大きく発生して、全系の収差補正が困難となる。
一方、条件式(7)の上限の6.0を越えると、第1レンズ群のパワーが弱まり、第2レンズ群の移動量が増加し、第1レンズ群が大型化しやすくなる。若しくは、第3レンズ群での正屈折力を強くすることになり、第3レンズ群の移動による収差変動を少ないレンズ枚数で抑えることが難しくなる。
第4レンズ群は、第2レンズ群に起因する収差補正に有効であり、群構成として負レンズ1枚とすると小型化と収差補正効果のバランスが良く好ましい。
本発明の第3の撮像装置は、第2の撮像装置において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.85<|f2G/ih|<3.23 ・・・(8)
ただし、f2Gは第2レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第3の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(8)は、第2レンズ群のパワーを最大像高にて規定するものである。条件式(8)の下限の0.85を越えて第2レンズ群のパワーが強まると、非点収差、歪曲収差が大きく発生して、全系の収差補正が難しくなる。
条件式(8)の上限の3.23を越えると、第2レンズ群の移動量が大きくなりすぎ、全長を短くすることが難しくなる。
本発明の第4の撮像装置は、第2、第3の撮像装置において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
ただし、m2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
である。
第4の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果は、前述の通りである。
本発明の第5の撮像装置は、第2〜第4の撮像装置において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
−0.118<ih/R1 <0.118 ・・・(9)
ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
である。
以下に、第5の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(9)は、第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径を最大像高にて規定するものである。その下限の−0.118を越えると、広角端で負の歪曲収差が大きく発生しやすくなる。
条件式(9)の上限値の0.118を越えると、軸外収差の補正には有利になるが、その一方でレンズ面頂が物体側に出っ張りやすくなり、薄型化し難くなる。
本発明の第6の撮像装置は、第2〜第5の撮像装置において、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とするものである。
第6の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果は、前述の通りである。
本発明の第7の撮像装置は、第2〜第6の撮像装置において、前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、前記負レンズ群が、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.85<|fL1/ih|<4.25 ・・・(10)
ただし、fL1は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第7の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(10)は、第1レンズ群の前群となる負レンズ群の焦点距離を最大像高で規定したものである。第1レンズ群の負レンズ群のパワーを適度に強くするのがよい。
条件式(10)の上限の4.25を越えると、入射瞳は深いままであり、ある程度の画角を確保しようとすると、第1レンズ群を構成する各光学素子の径やサイズが肥大化し、光路折り曲げが物理的に成立し難くなる。
条件式(10)の下限の0.85を越えると、第1レンズ群に後続する変倍のために移動するレンズ群の取り得る倍率がゼロに近くなり、移動量が増大するか変倍比が小さくなる等の問題が生じやすいと同時に、歪曲収差等の軸外収差補正や色収差の補正が困難になる。
負レンズ群を単レンズとすると、撮像装置厚さ方向の小型化により好ましい。
正レンズ群を単レンズとすると、撮像装置の高さ方向か横方向の小型化により好ましい。
本発明の第8の撮像装置は、第2〜第7の撮像装置において、前記第4レンズ群若しくは第5レンズ群のみを移動させることで近距離物へのフォーカシングを行うことを特徴とする特徴とするものである。
第8の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果は、前述の通りである。
本発明の第9の撮像装置は、第7の撮像装置において、前記第1レンズ群の前記正レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とするものである。
1.5<fL2/ih<4.0 ・・・(11)
ただし、fL2は第1レンズ群の正レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第9の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(11)は、第1レンズ群の後群となる正レンズ群の焦点距離を最大像高で規定したものである。第1レンズ群の負レンズ群のパワーを適度に強くするのがよいが、その場合、歪曲収差等の軸外収差が発生しやすくなる。そのため、負レンズ群の近くに配される正レンズ群にも適度に強いパワーを持たせることで、収差の発生を抑えやすく、コンパクト化にも有利となる。
条件式(11)の上限の4.0を越えると、正レンズ群のパワーが小さくなるので十分な軸外収差の補正に不利となる。
条件式(11)の下限の1.5を越えると、正レンズ群のパワーが強くなりすぎ、このレンズ群での収差補正が難しくなる。
本発明の第10の撮像装置は、第2〜第9の撮像装置において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配したことを特徴とするものである。
以下に、第10の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
この構成は、レンズ系全体のサイズのバランスを取りながら、射出瞳を無限遠近くにする上で有利となる。
特に、次のように構成することが望ましい。
本発明の第11の撮像装置は、第10の撮像装置において、広角端における前記明るさ絞りの位置が以下の条件を満足することを特徴とするものである。
0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
である。
以下に、第11の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
広角端における絞り位置を第1レンズ群、第2レンズ群に近い位置に配することで、第1レンズ群を透過する光束の高さを低くできより好ましい。条件式(12)の下限の0.3を越えて絞りが第2レンズ群から離れると、第1レンズ群を小さく構成することが難しくなる。
条件式(12)の上限の1.6を越えて絞りが第3レンズ群から離れると、第3レンズ群の外径が大きくなりやすく、第3レンズ群での収差補正も難しくなる。
本発明の第12の撮像装置は、第5、第7、第9の撮像装置において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配し、前記第3レンズ群の最も像側の面が凹面であり、以下の条件を満足することを特徴とするものである。
0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
0.1<D3G4G/D2GS <1.0 ・・・(13)
0.5<R3GE /ih<2.5 ・・・(14)
ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
3G4Gは広角端での第3レンズ群から第4レンズ群までの軸上距離、
3GE は第3レンズ群の最も像側の凹面の近軸曲率半径、
である。
以下に、第11の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
第1レンズ群の物体側面の曲率半径の絶対値を小さくしたり、また、負屈折力の前群のパワーを負とすると、第1レンズ群の厚みを小さくする上で有利となる。その一方で、広角側での軸外収差が発生しやすくなる。
条件式(12)は、前述の通り絞りの位置を特定するものである。そして、条件式(13)は、第3レンズ群と第4レンズ群との広角端での間隔を規定するものである。
条件式(12)を満足することで、第1レンズ群への光線の入射高を低くしつつ、その一方で、正屈折力の第3レンズ群の射出面を凹面とし、負屈折力の第4レンズ群への入射高を高くし、この凹面や第4レンズ群における軸外収差の補正効果を持たせることができる。
条件式(13)について、下限の0.1を越えて間隔が小さくなると、第4レンズ群への軸外光束の入射高が低くなり、広角側での軸外収差補正に不利となる。一方、上限の1.0を越えて間隔が大きくなると、入射光線高が高くなりすぎ、レンズの径や全長が長くなる。また、第5レンズ群への軸外光束の入射高も高くなりやすく、このレンズ群での収差補正に不利となる。
条件式(14)は、第3レンズ群の射出側の凹面の近軸曲率半径を規定するものであり、その下限の0.5を越えると、凹面のパワーが強くなりすぎ、第3レンズ群自体の収差補正に不利となる。上限の2.5を越えると、凹面のパワーが弱くなり、軸外収差補正の機能が低下する。
本発明の第13の撮像装置は、第2〜第12の撮像装置において、前記第4レンズ群及び前記第5レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とするものである。
4.9<|f4G/ih|<20.0 ・・・(15)
2.0<f5G/ih<5.0 ・・・(16)
ただし、f4Gは第4レンズ群の焦点距離、
5Gは第5レンズ群の焦点距離、
である。
以下に、第13の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
条件式(15)と(16)は、第4レンズ群による収差補正機能と第5レンズ群の射出瞳位置調整の機能をバランスさせるため、それらの適度な屈折力を最大像高にて規定したものである。第4レンズ群及び第5レンズ群は、像面近くに配されるため、条件式(15)と(16)のぞれぞれ下限の4.9、2.0を越えて強いパワーとしすぎると、収差が発生しやすくなったり、レンズ枚数が増え大型化しやすくなる。
一方、ぞれぞれの上限の20.0、5.0を越えてパワーが弱すぎると、第4レンズ群においては軸外収差補正の効果が低減する。第5レンズ群においてはテレセントリック性の確保が難しくなったり、第3レンズ群以降のレンズ群間隔が長くなり小型化に不利となる。
また、画角を確保しつつ、光路を折り曲げた後のズームレンズの工夫により高性能化を達成した撮像装置とするために、以下の構成としてもよい。
本発明の第14の撮像装置は、ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、
前記ズームレンズが、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、
以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
0.85<|f2G/ih|<3.23 ・・・(8)
1.0<f3G/ih<3.7 ・・・(17)
0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
ただし、fw は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
2Gは第2レンズ群の焦点距離、
3Gは第3レンズ群の焦点距離、
ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
である。
以下に、第14の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
本発明のズームレンズにおいては、物体より順に、正、負、正、負、正の5つのレンズ群で構成し、正の第1レンズ群中で反射により光路を折り曲げる薄型ズームレンズとしている。そして、第2レンズ群と第3レンズ群が変倍に寄与する移動を行う構成としている。
そのとき、第2レンズ群の変倍作用が大きいと、第2レンズ群の移動量が大きくなり、広角端での第1レンズ群への軸外光線入射高が高くなりやすく、第1レンズ群のレンズ径を小さくすることが困難となる。
よって、本発明では、第3レンズ群にも変倍作用を持たせ、第2レンズ群の変倍作用の負担を軽減することで、第2レンズ群の移動量を小さくできる。
また、第3レンズ群よりも像側に配された負屈折力の第4レンズ群にて、負屈折力の第2レンズ群に起因する収差の補正を行いやすくしている。
そのため、第2レンズ群と第3レンズ群の屈折力を従来よりも強くできるため、光路を折り曲げた後の全長の大型化を避けつつ、高変倍比化に有利となる。
条件式(6)は、広角端での焦点距離を有効撮像領域の最大像高で規定したものである。条件式(6)の下限の1.5を越えると、広角端での画角が小さくなり、広画角の目的に反する。
一方、その上限の1.9を越えると、画角が広くなりすぎてしまい、折り曲げ光路を確保するためにズームレンズの厚さが厚くなる。
条件式(8)は、第2レンズ群のパワーを最大像高にて規定するものである。条件式(8)の下限の0.85を越えて第2レンズ群のパワーが強まると、非点収差、歪曲収差が大きく発生して、全系の収差補正が難しくなる。
条件式(8)の上限の3.23を越えると、第2レンズ群の移動量が大きくなりすぎ、全長を短くすることが難しくなる。
条件式(17)は、第3レンズ群のパワーを最大像高にて規定するものである。条件式(17)の下限の1.0を越えて第3レンズ群のパワーが強まると、非点収差、歪曲収差が大きく発生して、全系の収差補正が難しくなる。
条件式(17)の上限の3.7を越えると、第3レンズ群の移動量が大きくなりすぎ、全長を短くすることが難しくなる。
条件式(3)は、第2レンズ群と第3レンズ群の変倍分担を適切に規定するものである。条件式(3)の上限の1.4を越えると、第2レンズ群の変倍分担が大きくなり、第2レンズ群の移動量が大きくなるので、第1レンズ群の径が大きくなりやすい。若しくは、第2レンズ群の屈折力が大きくなり移動による収差変動を抑え難くなる。
条件式(3)の下限の0.6を越えると、第3レンズ群の変倍分担が大きくなり、第3レンズ群の移動量が大きくなりやすく、全長が大きくなりやすくなる。若しくは、第3レンズ群の屈折力が大きくなり移動による収差変動を抑え難くなる。
第4レンズ群は、第2レンズ群に起因する収差補正に有効であり、群構成として負レンズ1枚とすると、小型化と収差補正効果のバランスが良く好ましい。
第5レンズ群は、正レンズ1枚とすると、小型化とテレセントリック性の確保とのバランスが良く好ましい。
また、第2レンズ群と第3レンズ群に変倍負担を持たせつつ小型化かつ収差補正も良好に行うためには、以下の構成とすることが好ましい。
本発明の第15の撮像装置は、第14の撮像装置において、前記第2レンズ群を、物体側から順に、物体側面よりも像側面が近軸曲率半径絶対値が小さい負屈折力の単レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズで構成し、前記第3レンズ群を、物体側から順に、複数の正レンズと少なくとも1枚の負レンズからなり、隣り合う正レンズと負レンズとを接合して構成し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群を、それぞれ2枚以下のレンズで構成した特徴とするものである。
以下に、第15の撮像装置において上記構成をとる理由とその作用効果を説明する。
第2レンズ群を、物体側から順に、2つの負レンズと両凸正レンズの構成とすることで、主点を物体寄りにし、第1レンズ群、第2レンズ群の径の小型化に有利となる。また、第2レンズ群の主たる負パワーを2つの負レンズで分担させて、収差を良好に補正できる。また、負レンズと両凸正レンズの接合レンズを持つことで、第2レンズ群自体の色収差補正も行いやすくなる。
そして、第3レンズ群の主たる正パワーを複数の正レンズに分担させている。そして、物体側から順に、複数の正レンズと少なくとも1枚の負レンズで構成し、主点を物体寄りにすることで、望遠端における焦点距離を長くする機能を持たせることが可能となる。
そして、第3レンズ群中に、正レンズと負レンズとの接合レンズを持たせることで、色収差補正も行いやすくなる。
第4レンズ群、第5レンズ群は、ズームレンズ中最も像面近くに位置するため、レンズ枚数を少なくすることが小型化に有利となる。そのため、それぞれレンズ2枚以下の構成とすることが小型化の点で好ましい。
前述の各構成は、それぞれ任意に複数同時に満足することがそれぞれの効果を同時に得られるのでより好ましい。
例えば、以下のように構成してもよい。
本発明の第16の撮像装置は、第14、第15の撮像装置において、以下の条件を満足することを特徴とするものである。
0.85<f1G/ih<6.0 ・・・(7)
ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
である。
本発明の第17の撮像装置は、第14〜第16の撮像装置において、以下の条件を満足することを特徴とするものである。
−0.118<ih/R1 <0.118 ・・・(9)
ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
である。
本発明の第18の撮像装置は、第14〜第17の撮像装置において、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第19の撮像装置は、第14〜第18の撮像装置において、前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、前記負レンズ群が、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.85<|fL1/ih|<4.25 ・・・(10)
ただし、fL1は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
である。
第19の撮像装置において、この正レンズ群、負レンズ群は、前述の通り、何れか又は一方を単レンズとすると小型化の点で有利となる。
本発明の第20の撮像装置は、第19の撮像装置において、前記第1レンズ群の前記正レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とするものである。
1.5<fL2/ih<4.0 ・・・(11)
ただし、fL2は第1レンズ群の正レンズ群の焦点距離、
である。
本発明の第21の撮像装置は、第14〜第20の撮像装置において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配したことを特徴とするものである。
本発明の第22の撮像装置は、第21の撮像装置において、広角端における前記明るさ絞りの位置が以下の条件を満足することを特徴とするものである。
0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
である。
本発明の第23の撮像装置は、第17、第19、第20の撮像装置において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配し、前記第3レンズ群の最も像側の面が凹面であり、以下の条件を満足することを特徴とするものである。
0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
0.1<D3G4G/D2GS <1.0 ・・・(13)
0.5<R3GE /ih<2.5 ・・・(14)
ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
3G4Gは広角端での第3レンズ群から第4レンズ群までの軸上距離、
3GE は第3レンズ群の最も像側の凹面の近軸曲率半径、
である。
本発明の第24の撮像装置は、第14〜第23の撮像装置において、前記第4レンズ群及び前記第5レンズ群が、以下の条件を満足することを特徴とするものである。
4.9<|f4G/ih|<20.0 ・・・(15)
2.0<f5G/ih<5.0 ・・・(16)
ただし、f4Gは第4レンズ群の焦点距離、
5Gは第5レンズ群の焦点距離、
である。
以上の条件式(1)〜(17)において、さらに次のように限定してもよい。
条件式(1)について、
下限値を1.0、さらには1.5とするとより好ましい。
上限値を3.3、さらには3.0とするとより好ましい。
条件式(2)について、
下限値を0.8、さらには1.3とするとより好ましい。
上限値を1.9、さらには1.8とするとより好ましい。
条件式(3)について、
下限値を0.7、さらには0.75とするとより好ましい。
上限値を1.2、さらには1.15とするとより好ましい。
条件式(4)について、
下限値を−0.2、さらには−0.15とするとより好ましい。
上限値を0.2、さらには0.1とするとより好ましい。
条件式(5)について、
下限値を1.0、さらには1.5とするとより好ましい。
上限値を2.2、さらには2.0とするとより好ましい。
条件式(6)について、
下限値を1.6、さらには1.63とするとより好ましい。
上限値を1.8、さらには1.75とするとより好ましい。
条件式(7)について、
下限値を1.7、さらには2.55とするとより好ましい。
上限値を5.61、さらには5.1とするとより好ましい。
条件式(8)について、
下限値を1.36、さらには2.21とするとより好ましい。
上限値を3.23、さらには3.06とするとより好ましい。
条件式(9)について、
下限値を−0.118、さらには−0.088とするとより好ましい。
上限値を0.118、さらには0.059とするとより好ましい。
条件式(10)について、
下限値を1.7、さらには2.55とするとより好ましい。
上限値を3.74、さらには3.4とするとより好ましい。
条件式(11)について、
下限値を1.8、さらには2.2とするとより好ましい。
上限値を3.5、さらには3.0とするとより好ましい。
条件式(12)について、
下限値を0.4、さらには0.5とするとより好ましい。
上限値を1.4、さらには1.3とするとより好ましい。
条件式(13)について、
下限値を0.2、さらには0.3とするとより好ましい。
上限値を0.7、さらには0.5とするとより好ましい。
条件式(14)について、
下限値を0.7、さらには0.9とするとより好ましい。
上限値を2.0、さらには1.5とするとより好ましい。
条件式(15)について、
下限値を5.5、さらには6.3とするとより好ましい。
上限値を20.0、さらには15.0とするとより好ましい。
条件式(16)について、
下限値を2.3、さらには2.5とするとより好ましい。
上限値を4.5、さらには4.0とするとより好ましい。
条件式(17)について、
下限値を1.7、さらには2.4とするとより好ましい。
上限値を3.4、さらには3.2とするとより好ましい。
なお、上述の各構成や条件式は、適宜組み合わせることで、それぞれの効果を奏するので、より効果的である。
本発明により、光学性能を確保し、厚さ方向をより薄くしかつ画角も十分に確保し得る光路折り曲げ式のズームレンズとそれを用いた撮像装置を得ることができる。また、光学性能を確保し、広画角としながらも折り曲げ後の構成の小型化により、撮像装置の高さ方向若しくは横方向の短縮を行える光路折り曲げ式のズームレンズとそれを用いた撮像装置を得ることができる。
以下、本発明の光路折り曲げ式ズームレンズの実施例1〜3について説明する。実施例1〜3の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれぞれ図1〜図3に示す。各図中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、絞りはS、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、第5レンズ群はG5、IRカットコート面を持つ光学的ローパスフィルターはF、電子撮像素子であるCCD、CMOS等のカバーガラスはC、CCD、CMOS等の像面(受光面)はIで示してある。また、第1レンズ群中G1中の光路折り曲げプリズムを展開した平行平板はPで示してある。なお、IRカットコートについては、図のように光学的ローパスフィルターFに直接コートを施こしてもよく、また、別にIRカット吸収フィルターを配置してもよく、あるいは、透明平板の入射面にIRカットコートしたものを用いてもよい。
光路折り曲げプリズムPは、例えば実施例1のズームレンズの広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における断面図を図4に示すように、光路を90°折り曲げる反射プリズムとして構成される。なお、実施例1〜3における反射位置は、平行平板Pの入射面と射出面の中間である。そして、光路折り曲げプリズムPの反射方向は撮像装置の縦方向であり、受光面の短辺方向である。なお、その反射方向を受光面の長辺方向としてもよい。
実施例1のズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、負の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とから構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定され、第2レンズ群G2は像面側へ移動し、開口絞りSは略固定で、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側に凹の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より物体側に位置し、第5レンズ群G5は固定されている。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、光路折り曲げプリズムPと、両凸正レンズとからなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズの接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなり、第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚からなり、第5レンズ群G5は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズの両凸正レンズの両面、第5レンズ群G5の両凸正レンズの物体側の面の5面に用いている。
実施例2のズームレンズは、図2に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、負の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とから構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定され、第2レンズ群G2は像面側へ移動し、開口絞りSは略固定で、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定され、第5レンズ群G5は像面側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、光路折り曲げプリズムPと、両凸正レンズとからなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズの接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなり、第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚からなり、第5レンズ群G5は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズの両凸正レンズの両面、第5レンズ群G5の両凸正レンズの両面の6面に用いている。
実施例3のズームレンズは、図3に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、負の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とから構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は固定され、第2レンズ群G2は像面側へ移動し、開口絞りSは略固定で、第3レンズ群G3は物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側に凹の軌跡で移動し、望遠端と広角端で略同じ位置に位置し、第5レンズ群G5は像面側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、光路折り曲げプリズムPと、両凸正レンズとからなり、第2レンズ群G2は、平凹負レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズの接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなり、第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚からなり、第5レンズ群G5は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズの両凸正レンズの両面、第5レンズ群G5の両凸正レンズの両面の6面に用いている。
以下に、上記実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A1010
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。

実施例1
1 = -52.394 d1 = 0.84 nd1 =1.81186 νd1 =25.72
2 = 10.594 d2 = 1.37
3 = ∞ d3 = 7.39 nd2 =1.84666 νd2 =23.78
4 = ∞ d4 = 0.16
5 = 16.429 (非球面) d5 = 2.74 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
6 = -14.973 (非球面) d6 = (可変)
7 = -52.984 d7 = 0.84 nd4 =1.88300 νd4 =40.76
8 = 32.475 d8 = 0.63
9 = -17.460 d9 = 0.84 nd5 =1.88300 νd5 =40.76
10= 8.037 d10= 2.14 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
11= -106.964 d11= (可変)
12= ∞(絞り) d12= (可変)
13= 7.537 (非球面) d13= 2.20 nd7 =1.74320 νd7 =49.34
14= -32.874 (非球面) d14= 0.21
15= 8.885 d15= 2.44 nd8 =1.69584 νd8 =42.98
16= -46.504 d16= 0.84 nd9 =1.84666 νd9 =23.78
17= 4.558 d17= (可変)
18= 190.674 d18= 0.84 nd10=1.84666 νd10=23.78
19= 24.176 d19= (可変)
20= 11.544 (非球面) d20= 2.20 nd11=1.49700 νd11=81.54
21= -26.422 d21= 2.33
22= ∞ d22= 0.93 nd12=1.54771 νd12=62.84
23= ∞ d23= 0.94
24= ∞ d24= 0.53 nd13=1.51633 νd13=64.14
25= ∞ d25= 0.60
26= ∞(像面)
非球面係数
第5面
K = 0.000
4 = -6.27251×10-5
6 = 4.81767×10-6
8 = -2.76647×10-7
10= 8.86129×10-9
第6面
K = 0.000
4 = 2.76467×10-5
6 = 4.35667×10-6
8 = -2.30756×10-7
10= 7.75216×10-9
第13面
K = 0.000
4 = -1.48421×10-5
6 = 3.02417×10-5
8 = -1.65090×10-6
10= 1.59641×10-7
第14面
K = 0.000
4 = 4.53970×10-4
6 = 4.70445×10-5
8 = -3.48547×10-6
10= 3.17476×10-7
第20面
K = 0.000
4 = 4.00006×10-5
6 = -1.95270×10-5
8 = 1.78900×10-6
10= -6.11181×10-8
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.903 11.534 19.493
NO 3.50 4.19 5.13
ω (°) 32.45 18.44 10.84
6 0.63 4.64 8.15
11 8.49 4.54 0.95
12 4.55 2.57 0.42
17 3.43 5.62 7.44
19 2.74 2.47 2.97 。

実施例2
1 = -277.717 d1 = 0.80 nd1 =1.81333 νd1 =24.93
2 = 9.198 d2 = 1.40
3 = ∞ d3 = 7.42 nd2 =1.84700 νd2 =24.00
4 = ∞ d4 = 0.16
5 = 14.077 (非球面) d5 = 1.90 nd3 =1.74320 νd3 =49.34
6 = -17.667 (非球面) d6 = (可変)
7 = -601.518 d7 = 0.91 nd4 =1.88300 νd4 =40.76
8 = 17.121 d8 = 0.77
9 = -19.040 d9 = 1.16 nd5 =1.88300 νd5 =40.76
10= 8.500 d10= 1.25 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
11= -65.492 d11= (可変)
12= ∞(絞り) d12= (可変)
13= 7.730 (非球面) d13= 2.29 nd7 =1.74320 νd7 =49.34
14= -28.247 (非球面) d14= 0.21
15= 9.103 d15= 2.42 nd8 =1.69727 νd8 =44.72
16= -48.965 d16= 0.83 nd9 =1.84666 νd9 =23.78
17= 4.574 d17= (可変)
18= 30.747 d18= 0.80 nd10=1.84666 νd10=23.78
19= 12.728 d19= (可変)
20= 143.857 (非球面) d20= 3.51 nd11=1.49700 νd11=81.54
21= -5.718 (非球面) d21= (可変)
22= ∞ d22= 0.93 nd12=1.54771 νd12=62.84
23= ∞ d23= 0.94
24= ∞ d24= 0.53 nd13=1.51633 νd13=64.14
25= ∞ d25= 0.10
26= ∞(像面)
非球面係数
第5面
K = 0.000
4 = -8.19158×10-5
6 = 3.34002×10-6
8 = -1.08892×10-7
10= -5.75188×10-11
第6面
K = 0.000
4 = 1.31042×10-6
6 = 4.30663×10-6
8 = -1.72904×10-7
10= 1.47340×10-9
第13面
K = 0.000
4 = 2.53436×10-4
6 = 1.89906×10-5
8 = 2.19136×10-7
10= 1.07325×10-7
第14面
K = 0.000
4 = 8.05926×10-4
6 = 4.00283×10-5
8 = -1.91638×10-6
10= 3.18754×10-7
第20面
K = 0.000
4 = -1.84316×10-4
6 = 3.22031×10-5
8 = -4.64601×10-7
10= -1.47014×10-8
第21面
K = 0.000
4 = 9.95128×10-4
6 = 1.57768×10-5
8 = 1.24900×10-7
10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.810 11.560 19.619
NO 3.39 4.31 4.99
ω (°) 30.43 17.89 10.66
6 0.74 4.20 8.46
11 8.45 4.99 0.73
12 5.11 2.70 1.50
17 3.46 5.87 7.07
19 2.48 2.88 3.43
21 2.64 2.23 1.69 。

実施例3
1 = 122.393 d1 = 0.80 nd1 =1.92286 νd1 =20.88
2 = 9.887 d2 = 1.50
3 = ∞ d3 = 7.20 nd2 =1.68714 νd2 =50.50
4 = ∞ d4 = 0.15
5 = 16.860 (非球面) d5 = 2.30 nd3 =1.77377 νd3 =47.17
6 = -16.768 (非球面) d6 = (可変)
7 = ∞ d7 = 0.80 nd4 =1.88300 νd4 =40.76
8 = 22.130 d8 = 0.70
9 = -15.823 d9 = 0.80 nd5 =1.88300 νd5 =40.76
10= 9.150 d10= 2.00 nd6 =1.80810 νd6 =22.76
11= -42.960 d11= (可変)
12= ∞(絞り) d12= (可変)
13= 9.862 (非球面) d13= 2.20 nd7 =1.74330 νd7 =49.33
14= -34.207 (非球面) d14= 0.20
15= 6.561 d15= 4.01 nd8 =1.51742 νd8 =57.97
16= -124.699 d16= 0.80 nd9 =1.92286 νd9 =20.88
17= 4.400 d17= (可変)
18= 55.334 d18= 0.80 nd10=1.84666 νd10=23.78
19= 23.823 d19= (可変)
20= 10.738 (非球面) d20= 2.80 nd11=1.49700 νd11=81.54
21= -11.748 (非球面) d21= (可変)
22= ∞ d22= 0.88 nd12=1.54771 νd12=62.84
23= ∞ d23= 0.89
24= ∞ d24= 0.50 nd13=1.51633 νd13=64.14
25= ∞ d25= 0.60
26= ∞(像面)
非球面係数
第5面
K = 0.000
4 = -1.93192×10-4
6 = 4.10684×10-6
8 = 1.77491×10-10
10= -1.05706×10-8
第6面
K = 0.000
4 = -1.42170×10-4
6 = 4.60665×10-6
8 = 7.02385×10-10
10= -1.05899×10-8
第13面
K = 0.000
4 = -1.95103×10-7
6 = 2.19405×10-5
8 = 2.23919×10-7
10= -8.90974×10-9
第14面
K = 0.000
4 = 1.85441×10-4
6 = 3.01532×10-5
8 = 1.73945×10-10
10= -5.97660×10-11
第20面
K = 0.000
4 = 8.16616×10-4
6 = -4.47035×10-5
8 = 2.00898×10-6
10= -1.52665×10-8
第21面
K = 0.000
4 = 1.52688×10-3
6 = -6.57459×10-5
8 = 2.10197×10-6
10= 1.60992×10-12
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.843 11.610 19.573
NO 3.57 4.27 5.10
ω (°) 30.62 17.88 10.74
6 0.50 3.73 6.08
11 6.55 3.28 1.00
12 7.56 4.67 0.70
17 2.02 4.98 8.88
19 1.92 2.33 2.39
21 2.21 1.77 1.75 。
以上の実施例1〜3の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図5〜図7に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端における球面収差SA、非点収差AS、歪曲収差DT、倍率色収差CCを示す。なお、図中、“FIY”は像高を示す。
次に、上記各実施例の条件式(1)〜(17)の値、及び、それら条件式に関するパラメータの値を示す。
条件式 実施例1 実施例2 実施例3
(1) 2.713 2.800 2.716
(2) 1.577 1.615 1.746
(3) 0.883 0.755 1.105
(4) -0.125 -0.025 0.056
(5) 1.563 1.605 1.709
(6) 1.635 1.703 1.711
(7) 4.436 4.766 4.646
(8) 2.579 2.750 2.987
(9) -0.076 -0.014 0.033
(10) 2.555 2.733 2.924
(11) 2.593 2.704 2.800
(12) 0.536 0.605 1.154
(13) 0.404 0.409 0.308
(14) 1.140 1.144 1.100
(15) 7.763 6.546 12.498
(16) 3.904 2.788 2.944
(17) 2.631 2.801 2.998
パラメータ
w 6.540 6.810 6.843
1G 17.746 19.065 18.586
2G -10.316 -11.001 -11.948
3G 10.523 11.205 11.992
4G -31.051 -26.185 -49.994
5G 15.614 11.152 11.775
L1 -10.222 -10.933 -11.695
L2 10.372 10.818 11.199
2GS 8.490 8.450 6.550
S3G 4.550 5.110 7.560
3G4G 3.430 3.460 2.020
1 -52.394 -277.717 122.393
3GE 4.558 4.574 4.400
ih 4.000 4.000 4.000
2GZ 1.785 1.861 1.569
3GZ 1.576 1.404 1.735 。
さて、以上のような本発明の光路折り曲げ式ズームレンズは、ズームレンズからなる結像光学系で物体像を形成しその像をCCDや銀塩フィルムといった撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、デジタルカメラに本発明の光路折り曲げ式ズームレンズを用いた実施形態を説明する。
図8〜図10は、本発明による光路折り曲げ式ズームレンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図8はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図9は同後方斜視図、図10はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1の光路折り曲げ式ズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、IRカットコート面を持つ光学的ローパスフィルターFを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が広画角で高変倍比であり、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できる小型で厚さの薄いズームレンズであるので、小型化、高性能・低コスト化が実現できる。
なお、図10の例では、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
本発明の光路折り曲げ式ズームレンズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。 実施例2の光路折り曲げ式ズームレンズの図1と同様のレンズ断面図である。 実施例3の光路折り曲げ式ズームレンズの図1と同様のレンズ断面図である。 実施例1の光路折り曲げ式ズームレンズの広角端無限遠物点合焦時の折り曲げ時における断面図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。 本発明による光路折り曲げ式ズームレンズを組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図8のデジタルカメラの後方斜視図である。 図8のデジタルカメラの断面図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
G4…第4レンズ群
G5…第5レンズ群
S…絞り
F…IRカットコート面を持つ光学的ローパスフィルター
C…電子撮像素子のカバーガラス
I…電子撮像素子の像面(受光面)
P…光路折り曲げプリズム(平行平板)
E…観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…ポロプリズム
57…視野枠
59…接眼光学系

Claims (30)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
    広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、かつ、
    前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、
    以下の条件式を満足することを特徴とする光路折り曲げ式ズームレンズ。
    0.5<f1G/fw <3.5 ・・・(1)
    0.5<|f L1 /f w |<2.5 ・・・(5)
    ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
    w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    L1 は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
    である。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1記載の光路折り曲げ式ズームレンズ。
    0.5<|f2G/fw |<2.0 ・・・(2)
    ただし、f2Gは第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の光路折り曲げ式ズームレンズ。
    0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
    ただし、m2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    である。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の光路折り曲げ式ズームレンズ。
    −0.3<fw /R1 <0.3 ・・・(4)
    ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
    である。
  5. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の光路折り曲げ式ズームレンズ。
  6. 前記第4レンズ群若しくは前記第5レンズ群のみを移動させることで近距離物へのフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の光路折り曲げ式ズームレンズ。
  7. 請求項1からの何れか1項記載の光路折り曲げ式ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、以下の条件式を満足することを特徴とする撮像装置。
    1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
    ただし、ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
    である。
  8. ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズが、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
    広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は受光面上の像面に対して固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像装置。
    1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
    0.85<f1G/ih<6.0 ・・・(7)
    ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
    w は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
    である。
  9. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項記載の撮像装置。
    0.85<|f2G/ih|<3.23 ・・・(8)
    ただし、f2Gは第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  10. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項又は記載の撮像装置。
    0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
    ただし、m2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    である。
  11. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項から10の何れか1項記載の撮像装置。
    −0.118<ih/R1 <0.118 ・・・(9)
    ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
    である。
  12. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とする請求項から11の何れか1項記載の撮像装置。
  13. 前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、前記負レンズ群が、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項から12の何れか1項記載の撮像装置。
    0.85<|fL1/ih|<4.25 ・・・(10)
    ただし、fL1は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
    である。
  14. 前記第4レンズ群若しくは第5レンズ群のみを移動させることで近距離物へのフォーカシングを行うことを特徴とする特徴とする請求項から13の何れか1項記載の撮像装置。
  15. 前記第1レンズ群の前記正レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
    1.5<fL2/ih<4.0 ・・・(11)
    ただし、fL2は第1レンズ群の正レンズ群の焦点距離、
    である。
  16. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配したことを特徴とする請求項から15の何れか1項記載の撮像装置。
  17. 広角端における前記明るさ絞りの位置が以下の条件を満足することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
    0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
    ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
    2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
    である。
  18. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配し、前記第3レンズ群の最も像側の面が凹面であり、以下の条件を満足することを特徴とする請求項11、13又は15記載の撮像装置。
    0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
    0.1<D3G4G/D2GS <1.0 ・・・(13)
    0.5<R3GE /ih<2.5 ・・・(14)
    ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
    2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
    3G4Gは広角端での第3レンズ群から第4レンズ群までの軸上距離、
    3GE は第3レンズ群の最も像側の凹面の近軸曲率半径、
    である。
  19. 前記第4レンズ群及び前記第5レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項から18の何れか1項記載の撮像装置。
    4.9<|f4G/ih|<20.0 ・・・(15)
    2.0<f5G/ih<5.0 ・・・(16)
    ただし、f4Gは第4レンズ群の焦点距離、
    5Gは第5レンズ群の焦点距離、
    である。
  20. ズームレンズと、その像側に配されかつ前記ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズが、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とから構成され、
    広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群は固定され、少なくとも前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とが移動し、各レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群は、広角端よりも望遠端にて像面側に位置し、前記第3レンズ群は、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第1レンズ群は反射により光路を折り曲げる反射光学素子を含み、
    以下の条件式を満足することを特徴とする撮像装置。
    1.5<fw /ih<1.9 ・・・(6)
    0.85<|f2G/ih|<3.23 ・・・(8)
    1.0<f3G/ih<3.7 ・・・(17)
    0.6<m2GZ /m3GZ <1.4 ・・・(3)
    ただし、fw は広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
    2Gは第2レンズ群の焦点距離、
    3Gは第3レンズ群の焦点距離、
    ihは受光面の有効撮影領域での最大像高、
    2GZ は無限遠物点合焦時の第2レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    3GZ は無限遠物点合焦時の第3レンズ群の広角端倍率に対する望遠端倍率の比率、
    である。
  21. 前記第2レンズ群を、物体側から順に、物体側面よりも像側面が近軸曲率半径絶対値が小さい負屈折力の単レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズで構成し、前記第3レンズ群を、物体側から順に、複数の正レンズと少なくとも1枚の負レンズからなり、隣り合う正レンズと負レンズとを接合して構成し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群を、それぞれ2枚以下のレンズで構成したことを特徴とする請求項20記載の撮像装置。
  22. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項20又は21記載の撮像装置。
    0.85<f1G/ih<6.0 ・・・(7)
    ただし、f1Gは第1レンズ群の焦点距離、
    である。
  23. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項20から22の何れか1項記載の撮像装置。
    −0.118<ih/R1 <0.118 ・・・(9)
    ただし、R1 は第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面の近軸曲率半径、
    である。
  24. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成されていることを特徴とする請求項20から23の何れか1項記載の撮像装置。
  25. 前記第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズ群、光路を折り曲げるための反射光学素子、正レンズ群にて構成され、前記負レンズ群が、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項20から24の何れか1項記載の撮像装置。
    0.85<|fL1/ih|<4.25 ・・・(10)
    ただし、fL1は第1レンズ群の負レンズ群の焦点距離、
    である。
  26. 前記第1レンズ群の前記正レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項25記載の撮像装置。
    1.5<fL2/ih<4.0 ・・・(11)
    ただし、fL2は第1レンズ群の正レンズ群の焦点距離、
    である。
  27. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配したことを特徴とする請求項20から26の何れか1項記載の撮像装置。
  28. 広角端における前記明るさ絞りの位置が以下の条件を満足することを特徴とする請求項27記載の撮像装置。
    0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
    ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
    2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
    である。
  29. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に明るさ絞りを配し、前記第3レンズ群の最も像側の面が凹面であり、以下の条件を満足することを特徴とする請求項23、25又は26記載の撮像装置。
    0.3<DS3G /D2GS <1.6 ・・・(12)
    0.1<D3G4G/D2GS <1.0 ・・・(13)
    0.5<R3GE /ih<2.5 ・・・(14)
    ただし、DS3G は広角端での明るさ絞りから第3レンズ群までの軸上距離、
    2GS は広角端での第2レンズ群から明るさ絞りまでの軸上距離、
    3G4Gは広角端での第3レンズ群から第4レンズ群までの軸上距離、
    3GE は第3レンズ群の最も像側の凹面の近軸曲率半径、
    である。
  30. 前記第4レンズ群及び前記第5レンズ群が、以下の条件を満足することを特徴とする請求項20から29の何れか1項記載の撮像装置。
    4.9<|f4G/ih|<20.0 ・・・(15)
    2.0<f5G/ih<5.0 ・・・(16)
    ただし、f4Gは第4レンズ群の焦点距離、
    5Gは第5レンズ群の焦点距離、
    である。
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