JP4771369B2 - シームレスハンドオーバにおけるメディアストリーム切替方法、システム及びプログラム - Google Patents

シームレスハンドオーバにおけるメディアストリーム切替方法、システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、シームレスハンドオーバにおけるメディアストリーム切替方法、システム及びプログラムに関する。
従来、セルラ通信ネットワークと、有線/無線LAN(local Area Network)及び無線MAN(Metropolitan Area Network)等の高速無線アクセスネットワークとを、適応的に切り替えて通信をするハンドオーバ技術がある。その技術に対応する端末は、通信メディア(アクセスネットワーク)に応じて、複数のメディア通信部を備える必要がある。その技術の中でも、通信メディアの切り替えの際に、リアルタイムの動画像や音声情報のようなストリームを途切れなく(シームレスに)受信することができるシームレスハンドオーバ技術がある。通常、異なる通信メディアは、遅延時間も異なる場合が多く、通信メディア切り替えの際に瞬断が発生する場合が多い。
これに対し、VoIPを対象として、異なる複数のアクセスネットワークに接続されるハンドオーバサーバを備える技術がある(例えば非特許文献1参照)。ハンドオーバサーバは、宛先端末へ送信すべきストリームをコピーし、ハンドオーバ前のアクセスネットワークと、ハンドオーバ後のアクセスネットワークとに、同時に同一内容のストリームを送信する。これにより、宛先端末は、ハンドオーバ前及び後のアクセスネットワークから同一内容のストリームを受信することができ、通信メディアの切り替えの際の瞬断をできる限り回避しようとしている。
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構、社団法人 電子情報技術産業協会 モバイル・ホームシステム協議会、「先進的モバイル技術の実サービスへの利用に向けた実証実験を横浜みなとみらいで実施」、[online]、2005年11月21日報道発表、[平成18年2月1日検索]、インターネット<URL:http://mhsf.jeita.or.jp/jikkenn/pressrelease/20051117.pdf>
非特許文献1に記載のハンドオーバサーバは、ストリームを単にコピーしただけであるので、ストリームを構成するRTP(Realtime Transport Protocol)パケットのヘッダ情報等も、同じ値となる。RTPパケットのタイムスタンプフィールドには、通信開始時からの相対的な時間が設定されている。
ハンドオーバによって通信メディアが異なる場合、一般に通信メディア間には遅延差が存在するために、宛先端末は、遅延差の時間を空けて、複数の同一内容のストリームを受信することとなる。
また、テレビ電話サービスのように、高いコーデックレートのストリームを転送する場合、狭い帯域の通信メディアを用いることができない。この場合、ハンドオーバサーバが、ストリームをトランスコーディングして、コーデックレートを各通信メディアに対応するように変換する必要がある。
ここで問題となることは、ハンドオーバサーバがトランスコーディングをすることよって、RTPパケットのタイムスタンプフィールドの値がリセットされることである。この場合、宛先端末は、受信した2つのメディアストリームについて、完全な同期をとることができず、シームレスなハンドオーバを実現すること極めて難しい。
従って、本発明は、異なる遅延時間を有する通信メディア間で、シームレスなハンドオーバを実現することができる、メディアストリーム切替方法、システム及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、2つの異なるメディア通信部を有する宛先端末と、RTP(Realtime Transport Protocol)パケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して宛先端末へ送信する送信装置とを有するシステムにおけるシームレスハンドオーバのメディアストリーム切替方法であって、
送信装置が、送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーし、各メディアストリームを、宛先端末のメディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換し、変換されたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定し、これらメディアストリームを同時に宛先端末へ送信する第1のステップと、
宛先端末が、受信した2つのメディアストリームについて、タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする第2のステップと、
宛先端末が、2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替える第3のステップと
を有することを特徴とする。
本発明によれば、2つの異なるメディア通信手段を有する宛先端末と、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して宛先端末へ送信する送信装置とを有する、シームレスハンドオーバのメディアストリーム切替システムであって、
送信装置は、
送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、宛先端末のメディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
これらメディアストリームを同時に宛先端末へ送信する送信手段と
を有し、
宛先端末は、
受信した2つのメディアストリームについて、タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、2つの異なるメディア通信手段を有する端末へ、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して送信するものであって、シームレスハンドオーバでメディアストリームを切り替える送信装置であって、
送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、端末のメディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
これらメディアストリームを同時に端末へ送信する送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、2つの異なるメディア通信手段をするものであって、請求項3に記載の送信装置から、RTPパケットによって構成された同一のストリームを、異なる通信メディアを介して受信し、シームレスハンドオーバでメディアストリームを切り替える端末であって、
受信した2つのメディアストリームについて、タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、送信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、2つの異なるメディア通信部を有する宛先端末へ、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して送信するようにコンピュータを機能させる送信装置用のプログラムにおいて、
送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、宛先端末のメディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
これらメディアストリームを同時に宛先端末へ送信する送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、2つの異なるメディア通信手段として機能させ、前述したプログラムをコンピュータによって機能させる送信装置から、複数のメディアストリームを異なる通信メディアを介して同時に受信する端末用のプログラムであって、
受信した2つのメディアストリームについて、タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のメディアストリーム切替方法等によれば、異なる遅延時間を有する通信メディア間で、シームレスなハンドオーバを実現することができる。特に、メディアストリームに含まれるタイムスタンプのみによって、遅延差を有する両メディアストリームの再生速度を調整することができるので、復号する前に時刻同期を取ることができ、軽度の処理負荷でメディアストリームの途切れのない切り替えが可能となる。これにより、時間的な音跳びや映像跳びの無いリアルタイムアプリケーションのハンドオーバを実現することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
図1によれば、送信元端末3が、宛先端末1へストリームを送信している。ストリームは、例えばテレビ会議サービスのような、リアルタイムな動画像や音声情報等の連続的なデータである。宛先端末1は、第1のエリアから第2のエリアへ移動しており、無線LAN(第1のアクセスネットワーク)のアクセスポイント4と、セルラ通信ネットワーク(第2のアクセスネットワーク)の基地局5と同時に通信をすることができるエリアに位置しているとする。
図1のシステムによれば、送信元端末3が送信したストリームは、バイキャストサーバ2によって受信される。ストリームは、RTPパケットによって構成されている。
バイキャストサーバ2は、ストリームコピー部201と、第1のトランスコーディング部211と、第1のタイムスタンプ設定部212と、第1のメディアストリーム送信部213と、第2のトランスコーディング部221と、第2のタイムスタンプ設定部222と、第2のメディアストリーム送信部223とを有する。これら機能部は、サーバに搭載されたコンピュータを実行させるプログラムによって実現できる。
ストリームコピー部201は、宛先端末1へ送信すべきストリームを、通信メディア毎にコピーする。図1によれば、第1のアクセスネットワークを介する第1のメディアストリームと、第2のアクセスネットワークを介する第2のメディアストリームとを生成する。
第1のトランスコーディング部211は、第1のメディアストリームを、第1のアクセスネットワークに対応したコーデックレートに変換する。例えば、無線LANのように高速な通信メディアに対しては、高いコーディングレートに変換する。また、第2のトランスコーディング部221は、第2のメディアストリームを、第2のアクセスネットワークに対応したコーデックレートに変換する。例えば、セルラ通信ネットワークのように低速な通信メディアに対しては、低いコーディングレートに変換する。ここで、第1のアクセスネットワークと第2のアクセスネットワークとでは、遅延差が生じる。
ここで、第1のトランスコーディング部211又は第2のトランスコーディング部221は、必ずトランスコーディングをするとは限らない。送信元端末3から受信したストリームのコーデックレートそのままで、第1のアクセスネットワーク又は第2のアクセスネットワークへ送信できる場合には、トランスコーディングをする必要はない。この場合、ストリームコピー部201によってコピーされたストリームをそのまま、メディアストリームとして、第1のタイムスタンプ設定部212又は第2のタイムスタンプ設定部222へ通知する。
第1のタイムスタンプ設定部212又は第2のタイムスタンプ設定部222は、第1のメディアストリーム又は第2のメディアストリームにおけるRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定する。以下の表1は、RTPヘッダのタイムスタンプフィールドを表す。
Figure 0004771369
一般に、RTPのタイムスタンプは、ストリームの最初のオクテットがサンプリングされた瞬間を表し、ストリームの再生をスケジュールするために用いられる。タイムスタンプは、32ビットの符号無し整数で表され、その値は、コーデックのクロックレートに応じて異なる割合で増加する。
これに対し、本発明は、RTPパケットのタイムスタンプフィールドに、提示時刻情報として、例えばMPEG4におけるPTS(Presentation Time Stamp)情報を設定する。このように、リアルタイムアプリケーションにおける同期時刻情報を、下位レイヤとなるRTPヘッダにマッピングする。これにより、宛先端末1は、2つのメディアストリームにおけるRTPパケットのタイムスタンプのみによって遅延を計測することができる。
第1のメディアストリーム送信部213は、第1のメディアストリームを第1のアクセスネットワークを介して宛先端末1へ送信する。また、第2のメディアストリーム送信部223は、第2のメディアストリームを第2のアクセスネットワークを介して宛先端末1へ送信する。
宛先端末1は、第1のアクセスネットワーク(無線LAN)のアクセスポイント4から第1のメディアストリームを受信し、同時に、第2のアクセスネットワーク(セルラ通信ネットワーク)の基地局5から第2のメディアストリームを受信する。
図1に表された宛先端末1は、第1のメディア通信部10と、第2のメディア通信部11と、再生速度調整部121と、メディアストリーム切替部122と、復号部123と、スピーカ部124と、ディスプレイ部125とを有する。宛先端末1は、少なくとも2つのメディア通信部を備える。これら機能部は、端末1に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムによって実現できる。
第1のメディア通信部10は、第1の通信インタフェース部101と、第1のバッファ部102と、第1のバッファ取出部103とを有する。第1の通信インタフェース部101は、無線LANのアクセスポイント4から第1のメディアストリームを受信し、そのストリームを第1のバッファ部102へ蓄積する。第1のバッファ取出部103は、第1のバッファ部102から第1のメディアストリームを取り出して出力する。
また、第2のメディア通信部11は、第2の通信インタフェース部111と、第2のバッファ部112と、第2のバッファ取出部113とを有する。第2の通信インタフェース部111は、セルラ通信ネットワークの基地局5から同一内容の第2のメディアストリームを受信し、そのストリームを第2のバッファ部112へ蓄積する。第2のバッファ取出部113は、第2のバッファ部112から第2のメディアストリームを取り出して出力する。
再生速度調整部121は、第1のバッファ取出部103と第2のバッファ取出部113との再生速度(バッファ取出速度)を調整する。再生速度調整部121は、遅延が小さいメディアストリームについて調整する場合、その再生速度を低速にする。例えば、宛先端末1は、ハンドオーバ前のメディアストリームの遅延が小さく、ハンドオーバ後のメディアストリームの遅延が大きい場合、ハンドオーバ前のメディアストリームの再生速度を低速にする。一方、宛先端末1は、ハンドオーバ前のメディアストリームの遅延が大きく、ハンドオーバ後のメディアストリームの遅延が小さい場合、ハンドオーバ後のメディアストリームの再生速度を低速にする。
メディアストリーム切替部122は、第1のメディア通信部10から出力される第1のメディアストリームのタイムスタンプと、第2のメディア通信部11から出力される第2のメディアストリームのタイムスタンプとを比較する。2つのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、ハンドオーバ後のメディアストリームへ切り替える。メディアストリームは、復号部123へ通知される。
復号部123は、メディアストリームをコーデックレートに応じて復号する。復号された音声情報はスピーカ部124へ通知され、動画像情報はディスプレイ部125へ通知される。
図2は、本発明における第1の遅延時間吸収の説明図である。第1の遅延時間吸収は、遅延が小さいメディアストリームから、遅延が大きいメディアストリームへの切り替えに関する。
図2には、第1のバッファ部102に蓄積されている第1のメディアストリームと、第2のバッファ部112に蓄積されている第2のメディアストリームと、復号部123によって再生されているメディアストリームとが表されている。また、図2によれば、第1のメディアストリームは、遅延が小さく且つ現在再生中(復号されている)であって、第2のメディアストリームは、遅延が大きく且つ現在再生されていないとする。ここで、遅延時間差は、「2t」(t:単位時間)とする。第2のメディアストリームは、第2のバッファ部112に蓄積されているけれども、再生タイミングに到達すると、再生されずに破棄される。
(S201)時刻tの第1のメディアストリームは再生され、時刻t−2(遅延差2t)の第2のメディアストリームは破棄される。なぜなら、時刻t−2の第1のメディアストリームは既に再生済みだからである。本発明によれば、ここで、ハンドオーバ前の第1のメディアストリームの再生速度を1/2にする。
(S202)S201から時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。第1のメディアストリームの再生速度が1/2となったために、未だ時刻tの第1のストリームが再生されている。一方、第2のメディアストリームは、時刻t−1の第2のメディアストリームが再生タイミングに入ってきている。しなしながら、まだ、第2のメディアストリームのタイムスタンプと、第1のメディアストリームのタイムスタンプとは、再生タイミングで一致しないので、時刻t−1(遅延差t)の第2のメディアストリームは破棄される。
(S203)S202から更に時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。時刻tの第1のメディアストリームの再生が終了し、時刻t+1の第1のストリームが再生されている。一方、第2のメディアストリームは、時刻tの第2のメディアストリームが再生タイミングに入ってきている。しなしながら、まだ、第2のメディアストリームのタイムスタンプと、第1のメディアストリームのタイムスタンプとは、再生タイミングで一致しないので、時刻t(遅延差t)の第2のメディアストリームは破棄される。
(S204)S203から更に時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。第1のメディアストリームの再生速度が1/2であるために、未だ時刻t+1の第1のストリームが再生されている。一方、第2のメディアストリームは、時刻t+1の第2のメディアストリームが再生タイミングに入ってきている。ここで、ハンドオーバ前の第1のメディアストリームのタイムスタンプと、ハンドオーバ後の第2のメディアストリームのタイムスタンプとが、再生タイミングで一致する。
ここで、再生するメディアストリームを、第1のメディアストリームから第2のメディアストリームへ切り替える。また、第1のメディアストリームの受信を終了する。これにより、第1のメディアストリームから第2のメディアストリームへ、シームレスなハンドオーバを実現することができる。
図3は、本発明における第2の遅延時間吸収の説明図である。第2の遅延時間吸収は、遅延が大きいメディアストリームから、遅延が小さいメディアストリームへの切り替えに関する。
図3には、第1のメディアストリームは、遅延が大きく且つ現在再生中(復号されている)であって、第2のメディアストリームは、遅延が小さく且つ現在再生されていないとする。ここで、遅延時間差は、「2t」(t:単位時間)とする。第2のメディアストリームは、第2のバッファ112に蓄積されているけれども、再生タイミングに到達すると、再生されずに破棄される。
(S301)時刻tの第1のメディアストリームは再生され、時刻t+2(遅延差2t)の第2のメディアストリームは破棄される。なぜなら、時刻t+2の第1のメディアストリームは、後続して再生されるものだからである。本発明によれば、ここで、ハンドオーバ後の第2のメディアストリームの再生速度を1/2にする。
(S302)S301から時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。第1のメディアストリームは、時刻t+1の第1のメディアストリームが再生される。一方、第2のメディアストリームの再生速度が1/2となったために、未だ時刻t+3の第1のストリームは、再生タイミングへ入ってきていない。しなしながら、まだ、第2のメディアストリームのタイムスタンプと、第1のメディアストリームのタイムスタンプとは、再生タイミングで一致しない。
(S303)S302から更に時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。第1のメディアストリームは、時刻t+2の第1のメディアストリームが再生される。一方、次の時刻t+3の第2のストリームが再生タイミングに入ってきている。しなしながら、まだ、第2のメディアストリームのタイムスタンプと、第1のメディアストリームのタイムスタンプとは、再生タイミングで一致しないので、時刻t+3(遅延差t)の第2のメディアストリームは破棄される。
(S304)S303から更に時間tだけ経過した第1及び第2のバッファの状態を表している。第2のメディアストリームの再生速度が1/2であるために、第2のメディアストリームは、時刻t+3の第2のメディアストリームが再生タイミングに入ってきている。ここで、ハンドオーバ前の第1のメディアストリームのタイムスタンプと、ハンドオーバ後の第2のメディアストリームのタイムスタンプとが、再生タイミングで一致する。
ここで、再生するメディアストリームを、第1のメディアストリームから第2のメディアストリームへ切り替える。また、第1のメディアストリームの受信を終了する。これにより、第1のメディアストリームから第2のメディアストリームへ、シームレスなハンドオーバを実現することができる。
前述した図2及び図3の実施形態によれば、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするものである。他の実施形態としては、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にするものであってもよい。
また、前述した図2及び図3の実施形態によれば、2つのメディアストリームの遅延を調整するために、再生速度を1/2とするものであった。他の実施形態として、例えば、遅延吸収にかかる時間(遅延吸収時間)によって、以下のような再生速度に調整することも好ましい。
再生速度を低速にする場合: 再生速度=(遅延吸収時間―遅延時間)/遅延吸収時間
再生速度を高速にする場合: 再生速度=(遅延吸収時間+遅延時間)/遅延吸収時間
図4は、送信元端末が複数のメディアストリームを送信するシステム構成図である。
図4によれば、送信元端末3が、図3におけるバイキャストサーバ2の機能を備える。この場合、送信元端末3が、直接、第1のメディアストリームと第2のメディアストリームとを送信する。
本発明における他の実施形態として、ビデオイントラリフレッシュフレームを復号する前に、メディアストリームを切り替えることも好ましい。これは、RTPヘッダのマーカから判断することができる。このマーカは、例えばRTPパケットのヘッダを拡張し、ビデオイントラリフレッシュフレームを示すフラグを含む。このマーカは、バイキャストサーバ2の第1のタイムスタンプ設定部212及び第2のタイムスタンプ設定部222、又は、送信元端末3の第1のタイムスタンプ設定部312及び第2のタイムスタンプ設定部322によって付される。
また、本発明における他の実施形態として、メディアストリームを切り替えるための判断として、タイムスタンプが再生タイミングで完全に一致する場合だけでなく、その遅延差が、所定の閾値以下になった場合であってもよい。トランスコーディングは通信メディア毎になされるために、タイムスタンプが再生タイミングで完全に一致しない場合もあるからである。
本発明のメディアストリーム切替方法等によれば、異なる遅延時間を有する通信メディア間で、シームレスなハンドオーバを実現することができる。特に、メディアストリームに含まれるタイムスタンプのみによって、遅延差を有する両メディアストリームの再生速度を調整することができるので、復号する前に時刻同期を取ることができ、軽度の処理負荷でメディアストリームの途切れのない切り替えが可能となる。これにより、時間的な音跳びや映像跳びの無いリアルタイムアプリケーションのハンドオーバを実現することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
本発明におけるシステム構成図である。 本発明における第1の遅延吸収の説明図である。 本発明における第2の遅延吸収の説明図である。 送信元端末が複数のメディアストリームを送信するシステム構成図である。
符号の説明
1 宛先端末
101 第1の通信インタフェース部
102 第1のバッファ部
103 第1のバッファ取出部
111 第2の通信インタフェース部
112 第2のバッファ部
113 第2のバッファ取出部
121 再生速度調整部
122 メディアストリーム切替部
123 復号部
124 スピーカ部
125 ディスプレイ部
2 バイキャストサーバ
201 ストリームコピー部
211 第1のトランスコーディング部
212 第1のタイムスタンプ設定部
213 第1のメディアストリーム送信部
221 第2のトランスコーディング部
222 第2のタイムスタンプ設定部
223 第2のメディアストリーム送信部
3 送信元端末
4 アクセスポイント
5 基地局

Claims (6)

  1. 2つの異なるメディア通信部を有する宛先端末と、RTP(Realtime Transport Protocol)パケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して前記宛先端末へ送信する送信装置とを有するシステムにおけるシームレスハンドオーバのメディアストリーム切替方法であって、
    前記送信装置が、送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーし、各メディアストリームを、前記宛先端末の前記メディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換し、変換されたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定し、これらメディアストリームを同時に前記宛先端末へ送信する第1のステップと、
    前記宛先端末が、受信した2つのメディアストリームについて、前記タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする第2のステップと、
    前記宛先端末が、2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替える第3のステップと
    を有することを特徴とするメディアストリーム切替方法。
  2. 2つの異なるメディア通信手段を有する宛先端末と、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して前記宛先端末へ送信する送信装置とを有する、シームレスハンドオーバのメディアストリーム切替システムであって、
    前記送信装置は、
    送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
    前記ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、前記宛先端末の前記メディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
    トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
    これらメディアストリームを同時に前記宛先端末へ送信する送信手段と
    を有し、
    前記宛先端末は、
    受信した2つのメディアストリームについて、前記タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
    2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
    を有することを特徴とするシステム。
  3. 2つの異なるメディア通信手段を有する端末へ、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して送信するものであって、シームレスハンドオーバでメディアストリームを切り替える送信装置であって、
    送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
    前記ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、前記端末の前記メディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
    トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
    これらメディアストリームを同時に前記端末へ送信する送信手段と
    を有することを特徴とする送信装置。
  4. 2つの異なるメディア通信手段をするものであって、請求項3に記載の送信装置から、RTPパケットによって構成された同一のストリームを、異なる通信メディアを介して受信し、シームレスハンドオーバでメディアストリームを切り替える端末であって、
    受信した2つのメディアストリームについて、前記タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
    2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
    を有することを特徴とする端末。
  5. 送信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、2つの異なるメディア通信部を有する端末へ、RTPパケットによって構成された同一のストリームを異なる通信メディアを介して送信するようにコンピュータを機能させる送信装置用のプログラムにおいて、
    送信すべきストリームを通信メディア毎にコピーするストリームコピー手段と、
    前記ストリームコピー手段によってコピーされた各メディアストリームを、前記宛先端末の前記メディア通信部に対応した異なるコーデックレートに変換するトランスコーディング手段と、
    トランスコーディングされたメディアストリームのRTPパケットのタイムスタンプフィールドに、動画像圧縮方式における同期用の掲示時刻情報を設定するタイムスタンプ設定手段と、
    これらメディアストリームを同時に前記端末へ送信する送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする送信装置用のプログラム。
  6. 端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、2つの異なるメディア通信手段として機能させ、請求項5に記載のプログラムをコンピュータによって機能させる送信装置から、RTPパケットによって構成された同一のメディアストリームを異なる通信メディアを介して同時に受信し、シームレスハンドオーバでメディアストリームを切り替える端末用のプログラムであって、
    受信した2つのメディアストリームについて、前記タイムスタンプが再生タイミングで一致するように、遅延が小さいメディアストリームの再生速度を低速にするか、又は、遅延が大きいメディアストリームの再生速度を高速にする再生速度調整手段と、
    2つのメディアストリームのタイムスタンプが再生タイミングで一致した際に、再生するメディアストリームを切り替えるメディアストリーム切替手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする端末用のプログラム。
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