JP4778263B2 - 床張出構造 - Google Patents

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本発明は、躯体側から張り出す姿勢でその躯体側に支持してある床構造体の遊端側に、前記床構造体の張出部に自重で作用する曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を設けてある床張出構造に関する。
上記床張出構造は、躯体側から張り出している床構造体の曲げ剛性を特に高めることなく、張出部に自重で作用する曲げモーメント(以下、自重曲げモーメントという)による撓みを抑制できるように、その自重曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を床構造体の遊端側に設けてある。
従来の床張出構造では、床構造体の遊端部と床構造体よりも高い位置の躯体側部分とをスティなどの引っ張り力伝達部材で斜め方向に連結してある構造や、床構造体の遊端部と床構造体よりも低い位置の躯体側部分とを支柱などの圧縮力伝達部材で斜め方向に連結してある構造を設けて、打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を構成している(例えば、特許文献1,2参照)。
実開平6−44956号公報 特開2002−256695号公報
床構造体の遊端部と床構造体よりも高い躯体側部分とを引っ張り力伝達部材で斜め方向に連結してある床張出構造では、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させるには、引っ張り力のうちの、床構造体に対して圧縮力として作用する水平方向分力ができるだけ小さくなるように、引っ張り力伝達部材を水平に対してできるだけ大きな傾斜角で斜めに設ける必要があるが、床構造体の躯体側による支持高さや張り出し長さによっては、引っ張り力伝達部材を大きな傾斜角度で設けることができない場合があり、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させにくい欠点があるとともに、引っ張り力伝達部材を、床構造体の遊端部において、その上面近くから躯体側に向けて斜めに設けるので、床構造体の遊端部近くにおける上面(床面)を有効利用できるようにするにあたって、引っ張り力伝達部材が邪魔にならないように、引っ張り力伝達部材を床構造体の上方空間に入り込まないように設ける必要があり、引っ張り力伝達部材を設ける上で制約を受ける欠点がある。
また、床構造体の遊端部と床構造体よりも低い躯体側部分とを圧縮力伝達部材で斜め方向に連結してある床張出構造でも、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させるには、圧縮力伝達部材を水平に対してできるだけ大きな傾斜角で斜めに設ける必要があるが、床構造体の躯体側による支持高さや張り出し長さによっては、圧縮力伝達部材を大きな傾斜角度で設けることができない場合があり、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させにくい欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、床構造体の躯体側による支持高さや張り出し長さによらず、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させ易く、床構造体の遊端部近くにおける上面(床面)も有効利用できるように設置し易い床張出構造を提供することを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、躯体側から張り出す姿勢でその躯体側に支持してある床構造体の遊端側に、前記床構造体の張出部に自重で作用する曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を設けてある床張出構造であって、前記床構造体を前記躯体側から片持ち状に張り出す姿勢で支持して、前記床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、前記床構造体の遊端側に沿って剛固定するとともに、前記打ち消し用曲げモーメントが前記第1突出部の基部側に発生するように、前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、前記モーメント発生手段を構成してあり、前記第1変位機構は、前記第1突出部の遊端側に沿って軸力伝達部材を架設するとともに、その軸力伝達部材の両端部を前記躯体側に固定して、前記軸力伝達部材に作用する引っ張り方向の軸力で前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、床構造体の遊端側に剛固定するとともに、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、従来のような水平に対して傾斜する引っ張り力伝達部材を床構造体の遊端部と躯体側部分とに亘って特に設けることなく、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位させて、第1突出部の基部側に打ち消し用曲げモーメントを発生させることができるモーメント発生手段を構成してあるので、床構造体の躯体側による支持高さや張り出し長さによらず、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させ易い。
また、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けてモーメント発生手段を構成してあるので、第1変位機構を床構造体の上方の高い位置に設け易く、床構造体の遊端部近くにおける上面(床面)を有効利用できるように設置し易い。
また、第1突出部の遊端側に沿って架設してある軸力伝達部材に、引っ張り方向の軸力を作用させることで、第1突出部の遊端側を躯体側に引き寄せるように床構造体に対して相対変位させて、打ち消し用曲げモーメントを第1突出部の基部側に発生させることができる。
従って、躯体側から片持ち状に張り出す姿勢で支持してある床構造体の遊端側に沿って第1突出部を設けて、その第1突出部の遊端側に沿って架設した軸力伝達部材に作用する軸力で、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位させることができるので、床構造体の上方空間を有効利用することができる
本発明の第特徴構成は、躯体側から張り出す姿勢でその躯体側に支持してある床構造体の遊端側に、前記床構造体の張出部に自重で作用する曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を設けてある床張出構造であって、前記床構造体を前記躯体側から環状に張り出す姿勢で支持して、前記床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、前記床構造体の遊端側に沿って、当該床構造体を囲む環状に剛固定するとともに、前記打ち消し用曲げモーメントが前記第1突出部の基部側に発生するように、前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、前記モーメント発生手段を構成してあり、前記第1変位機構は、前記第1突出部の遊端側に沿って、前記床構造体を囲む環状に軸力伝達部材を架設するとともに、その両端部を互いに連結して、前記軸力伝達部材に作用する引っ張り方向の軸力で前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、床構造体の遊端側に剛固定するとともに、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、従来のような水平に対して傾斜する引っ張り力伝達部材を床構造体の遊端部と躯体側部分とに亘って特に設けることなく、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位させて、第1突出部の基部側に打ち消し用曲げモーメントを発生させることができるモーメント発生手段を構成してあるので、床構造体の躯体側による支持高さや張り出し長さによらず、大きな打ち消し用曲げモーメントを効率良く発生させ易い。
また、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けてモーメント発生手段を構成してあるので、第1変位機構を床構造体の上方の高い位置に設け易く、床構造体の遊端部近くにおける上面(床面)を有効利用できるように設置し易い。
また、第1突出部の遊端側に沿って床構造体を囲む環状に架設してある軸力伝達部材に、引っ張り方向の軸力を作用させることで、第1突出部の遊端側を躯体側に引き寄せるように床構造体に対して相対変位させて、打ち消し用曲げモーメントを第1突出部の基部側に発生させることができる。
従って、躯体側から環状に張り出す姿勢で支持してある床構造体の遊端側に沿って第1突出部を環状に設けて、軸力伝達部材の反力受けを躯体側に特に設けることなく、その第1突出部の遊端側に沿って床構造体を囲む環状に架設した軸力伝達部材に作用する軸力で、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位させることができるので、構造の簡略化を図り易い。
また、床構造体の上方空間を有効利用することができる
本発明の第特徴構成は、前記床構造体の上面よりも上方に突出する第2突出部を、前記床構造体の前記第1突出部よりも基端側に剛固定し、前記床構造体の前記躯体側による支持部位に作用する曲げモーメントを打ち消す方向の第2打ち消し用曲げモーメントが、前記第2突出部の基部側に発生するように、前記第2突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第2変位機構を設けてある点にある。
〔作用及び効果〕
床構造体の上面よりも上方に突出する第2突出部を、床構造体の第1突出部よりも基端側に剛固定し、床構造体の躯体側による支持部位に作用する曲げモーメントを打ち消す方向の第2打ち消し用曲げモーメントが、第2突出部の基部側に発生するように、第2突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第2変位機構を設けてあるので、第2打ち消し用曲げモーメントが第2突出部の基部側に発生するように、第2突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位させて、躯体側に作用する曲げモーメントを小さくすることができ、躯体の必要強度を特に高めることなく、床構造体を躯体側から環状に張り出す姿勢でその躯体側に支持できる。
本発明の第特徴構成は、前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力を、前記軸力伝達部材に予め作用させてある点にある。
〔作用及び効果〕
第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力を、軸力伝達部材に予め作用させてあるので、床構造体の撓みが増大する前に、打ち消し用曲げモーメントを確実に作用させることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、平面視で略半円形の鉄筋コンクリート製床構造体1を、鉄筋コンクリート製躯体2側から片持ち状の半円形に張り出す姿勢で躯体2に一体に設けて、その躯体2側に支持してある本発明による床張出構造を示し、床構造体1の遊端側に、図3に示すように、床構造体1の張出部3に自重で作用する曲げモーメントM0を打ち消す方向の第1打ち消し用曲げモーメントM1を発生可能な第1モーメント発生手段4を設けてある。
前記第1モーメント発生手段4は、床構造体1の上面よりも上方に突出する第1突出部としての鉄筋コンクリート製第1パラペット5を、床構造体1の遊端側(外周側)に沿って一連の円弧状に一体に設けて剛固定するとともに、第1打ち消し用曲げモーメントM1が第1パラペット5の基部側に発生するように、第1パラペット5の遊端側である上部を床構造体1に対して相対変位可能な第1変位機構6を設けて構成してある。
前記第1変位機構6は、第1パラペット5のコンクリート打設時に、軸力伝達部材としてのPC鋼線(緊張材)7を挿通してあるシース(外装円筒管)8を埋設して、PC鋼線7を第1パラペット5の上部に沿って一連に架設するとともに、そのPC鋼線7の両端部11を所定の引っ張り力で引っ張った状態で、コンクリート打設時に躯体2側に埋設してある支圧板9に定着具10で固定することにより、第1パラペット5の上部を床構造体1に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力FをPC鋼線7に予め作用させて、その軸力Fで第1パラペット5の上部に床構造体内方側に向く向心力F1を生じさせ、もって、第1パラペット5の上部を床構造体1に対して床構造体内方側に向けて相対変位可能に構成してある。
〔第2実施形態〕
図4,図5は本発明による床張出構造の別実施形態を示し、平面視で外形が円形の鉄筋コンクリート製床構造体1を、鉄筋コンクリート製躯体2側から環状に張り出す姿勢で躯体2に一体に設けて、その躯体2側に支持してある本発明による床張出構造を示し、床構造体1の遊端側(外周側)に、図6に示すように、床構造体1の張出部3に自重で作用する曲げモーメントM0を打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントM1を発生可能なモーメント発生手段4を設けてある。
前記モーメント発生手段4は、床構造体1の上面よりも上方に突出する第1突出部としての鉄筋コンクリート製第1パラペット5を、床構造体1の遊端側に沿って、床構造体1を囲む一連の環状に一体に設けて剛固定するとともに、打ち消し用曲げモーメントM1が第1パラペット5の基部側に発生するように、第1パラペット5の遊端側である上部を床構造体1に対して相対変位可能な第1変位機構6を設けて構成してある。
前記第1変位機構6は、第1パラペット5のコンクリート打設時に、軸力伝達部材としてのPC鋼線7を挿通してあるシース8を環状に埋設して、PC鋼線7を第1パラペット5の上部に沿って床構造体1を囲む一連の環状に架設するとともに、シース8の両端部から露出させてあるPC鋼線7の両端部11を所定の引っ張り力で引っ張った状態で互いに連結することにより、第1パラペット5の上部を床構造体1に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力FをPC鋼線7に予め作用させて、その軸力Fで第1パラペット5の上部に床構造体中心側に向く向心力F1を生じさせ、もって、第1パラペット5の上部を床構造体1に対して床構造体中心側に向けて相対変位可能に構成してある。
〔第3実施形態〕
図7,図8は本発明による床張出構造の別実施形態を示し、平面視で円環状の鉄筋コンクリート製床構造体1の内周側下部を、周方向に略等間隔で配置してある4本の鉄筋コンクリート製支柱12からなる躯体2で、躯体2側から環状に張り出す姿勢で支持してある。
そして、床構造体1の外周側(遊端側)に、図9に示すように、床構造体1の張出部3に自重で作用する曲げモーメントM0を打ち消す方向の第1打ち消し用曲げモーメントM1を発生可能な第1モーメント発生手段4を設けるとともに、床構造体1の内周側(基端側)に、図9に示すように、床構造体1の躯体2側による支持部位に作用する曲げモーメントを打ち消す方向の第2打ち消し用曲げモーメントM2を発生可能な第2モーメント発生手段13を設けてある。
前記第1モーメント発生手段4は、第2実施形態と同様に構成してあるので、その説明は省略する。
前記第2モーメント発生手段13は、床構造体1の内周側に沿って、その上面よりも上方に突出する第2突出部としての鉄筋コンクリート製第2パラペット14を、床構造体1を囲む一連の環状に一体に設けて剛固定するとともに、第2打ち消し用曲げモーメントM2が第2パラペット14の基部側に発生するように、第2パラペット14の遊端側である上部を床構造体1に対して相対変位可能な第2変位機構15を設けて構成してある。
前記第2変位機構15は、第2パラペット14のコンクリート打設時に、軸力伝達部材としてのPC鋼線7を挿通してあるシース8を略環状に埋設して、PC鋼線7を第2パラペット14の上部に沿って床構造体1を囲む一連の環状に架設するとともに、シース8の両端部から露出させてあるPC鋼線7の両端部11を所定の引っ張り力で引っ張った状態で互いに連結することにより、第2パラペット14の上部を床構造体1に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力EをPC鋼線7に予め作用させて、その軸力Eで第2パラペット14の上部に床構造体1の径方向中心に向く向心力E1を生じさせ、もって、第2パラペット14の上部を床構造体1に対してその径方向中心に向けて相対変位可能に構成してある。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による床張出構造は、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部の遊端側をステーなどの軸部材で躯体側に引っ張って、床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けてあっても良い。
2.本発明による床張出構造は、床構造体の下面よりも下方に突出する第1突出部を、床構造体の遊端側に剛固定するとともに、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側をPC鋼線などの軸部材に作用させた圧縮方向の軸力で床構造体の外側方に向けて押圧して、床構造体に対して外側方に相対変位可能な第1変位機構を設けてあっても良い。
3.本発明による床張出構造は、第1突出部を床構造体の遊端側に断続的に剛固定してあっても良い。
4.本発明による床張出構造は、床構造体の張出部が自重で下向きに変位するに伴って、打ち消し用曲げモーメントが第1突出部の基部側に発生するように、第1突出部の遊端側を床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けてあっても良い。
床張出構造の概略平面図 床張出構造の概略縦断面図 曲げモーメント図 第2実施形態を示す概略平面図 第2実施形態を示す概略縦断面図 曲げモーメント図 第3実施形態を示す概略斜視図 第3実施形態を示す要部の概略一部断面斜視図 曲げモーメント図
1 床構造体
2 躯体
3 張出部3
4 モーメント発生手段
5 第1突出部
6 第1変位機構
7 軸力伝達部材
11 端部
14 第2突出部
15 第2変位機構
M0 曲げモーメント
M1 打ち消し用曲げモーメント
M2 第2打ち消し用曲げモーメント
F 軸力

Claims (4)

  1. 躯体側から張り出す姿勢でその躯体側に支持してある床構造体の遊端側に、前記床構造体の張出部に自重で作用する曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を設けてある床張出構造であって、
    前記床構造体を前記躯体側から片持ち状に張り出す姿勢で支持して、前記床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、前記床構造体の遊端側に沿って剛固定するとともに、
    前記打ち消し用曲げモーメントが前記第1突出部の基部側に発生するように、前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、前記モーメント発生手段を構成してあり、
    前記第1変位機構は、前記第1突出部の遊端側に沿って軸力伝達部材を架設するとともに、その軸力伝達部材の両端部を前記躯体側に固定して、前記軸力伝達部材に作用する引っ張り方向の軸力で前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能に構成してある床張出構造。
  2. 躯体側から張り出す姿勢でその躯体側に支持してある床構造体の遊端側に、前記床構造体の張出部に自重で作用する曲げモーメントを打ち消す方向の打ち消し用曲げモーメントを発生可能なモーメント発生手段を設けてある床張出構造であって、
    前記床構造体を前記躯体側から環状に張り出す姿勢で支持して、前記床構造体の上面よりも上方に突出する第1突出部を、前記床構造体の遊端側に沿って、当該床構造体を囲む環状に剛固定するとともに、
    前記打ち消し用曲げモーメントが前記第1突出部の基部側に発生するように、前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第1変位機構を設けて、前記モーメント発生手段を構成してあり、
    前記第1変位機構は、前記第1突出部の遊端側に沿って、前記床構造体を囲む環状に軸力伝達部材を架設するとともに、その両端部を互いに連結して、前記軸力伝達部材に作用する引っ張り方向の軸力で前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能に構成してある床張出構造。
  3. 前記床構造体の上面よりも上方に突出する第2突出部を、前記床構造体の前記第1突出部よりも基端側に剛固定し、
    前記床構造体の前記躯体側による支持部位に作用する曲げモーメントを打ち消す方向の第2打ち消し用曲げモーメントが、前記第2突出部の基部側に発生するように、前記第2突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な第2変位機構を設けてある請求項記載の床張出構造。
  4. 前記第1突出部の遊端側を前記床構造体に対して相対変位可能な引っ張り方向の軸力を、前記軸力伝達部材に予め作用させてある請求項又は記載の床張出構造。
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