JP4786455B2 - 車両用ハロゲンバルブの配置構造 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、ガラス管の内面の茶化を抑制することが可能な、車両用ハロゲンバルブの配置構造の提供を課題とする。
また、車両の外方向に存在する歩行者等と、その歩行者側のハロゲンバルブにおけるフィラメントとの間に、ステムを介在させることが可能になる。これにより、その歩行者等に対するフィラメントの配光が弱められるため、歩行者等に対する眩惑を低減することができる。
また、車両の外方向に存在する歩行者等と、その歩行者側のハロゲンバルブにおけるフィラメントとの間に、ステムを介在させることが可能になる。これにより、その歩行者等に対するフィラメントの配光が弱められるため、歩行者等に対する眩惑を低減することができる。
(ハロゲンバルブ)
図1はハロゲンバルブの説明図であり、図1(a)は正面図であり、図1(b)は側面図である。図1(b)に示すように、ハロゲンバルブ10は、ハロゲンガスを封入するガラス管12と、ガラス管12の中心軸上に位置するフィラメント14と、フィラメント14の上方に平行して設けられフィラメント14を支持するステム16とを有するシングルフィラメントのバルブである。
そのガラス管12の中心軸上には、フィラメント14が配置されている。フィラメント14は、通電により発光するタングステン等の線材を、らせん状に成形したものである。
ステム16および支持部材17の後端は、ガラス管12の後端の封止部材に固定されている。このステム16および支持部材17により、フィラメント14が支持されるとともに、フィラメント14に通電しうるようになっている。
ところで、北米や北欧等の緯度の高い国では、太陽光量が少ないことや霧などの天候上の問題から、昼間でも前照灯を点灯して走行している(Daytime Running Light;DRL)。このDRLとして、HIビーム用のハロゲンバルブを低電圧で点灯させている。具体的には、ハロゲンバルブに所定電圧をDUTY比100%で印加すればHIビームになるところ、同じ電圧をDUTY比20%程度で印加してDRLを実現する。このように、ハロゲンバルブ10は、HIビーム用の高電圧およびDRL用の低電圧により切替使用される。
図2は車両用前照灯の正面図であり、第1実施形態に係る車両用ハロゲンバルブの配置構造の説明図である。図2(a)が車両右側のハロゲンバルブであり、図2(b)が車両左側のハロゲンバルブであって、図2の上下方向は車両の天地方向である。なお、フランジ32やカプラ20等はリフレクタの背後に位置するため破線で示している。図2に示すように、フィラメント14を中心として該フィラメント14とステム16とが前記車両の天地方向に対し、同一線上に位置しない角度θをなして取り付けられている。
すなわち、ハロゲンバルブの正面または軸直角断面において、ステム16とフィラメント14とを結ぶ直線が、車両の天地方向に対して角度θ(>0)だけ傾斜するように、ハロゲンバルブ10が配置されている。なお角度θの範囲については後述する。
また、ステム16をフィラメント14より車両上側に配置すると、カプラ20の開口部は車両下向きに配置される。これにより、カプラ20の開口部への雨水等の浸入を抑制することができる。さらに、ハロゲンバルブ10を左右対称方向に傾けることで、メンテナンス性を向上させることができる。
一方、図3(c)に示す車両右側では、カプラ20を左側に向けた状態で、ハロゲンバルブ10を係合部材40に挿入する。次に、ハロゲンバルブ10を左回り(矢印38の方向)に角度θ′(=90°−θ)だけ回動させる。これにより、図3(d)に示すように、爪部34が係合部材40の背後に係合され、ステムがフィラメントより車両外側に配置される。
本願の発明者は、フィラメントの上方以外にステムを配置することにより、ガラス管の茶化を抑制しうることを見出した。ガラス管の茶化は、ガラス管の内面にハロゲンが付着する現象である。ハロゲンの付着は、正常なハロゲンサイクルによって抑制される。正常なハロゲンサイクルでは、フィラメントが発光に伴って発熱し、タングステン原子がフィラメントから蒸発する。蒸発した高温のタングステン原子は、ガラス管の内部を上昇し、天井面付近でハロゲンガスと結合して、ハロゲン化タングステンが生成される。このハロゲン化タングステンは、ガラス管の内部を対流して、フィラメント付近でタングステンとハロゲンに分離する。分離したタングステンは、フィラメントに再付着する。このハロゲンサイクルが正常に行われていれば、ハロゲン化物のガラス管壁への付着はほとんど起こらない。
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用ハロゲンバルブの配置構造について説明する。図6は車両用前照灯の正面図であり、第2実施形態に係る車両用ハロゲンバルブの配置構造の説明図である。図6(a)が車両右側のハロゲンバルブであり、図6(b)が車両左側のハロゲンバルブであって、図6の上下方向は車両の天地方向である。第1実施形態ではステム16がフィラメント14よりも車両外方向に配置されていたのに対して、第2実施形態では、車両左側のハロゲンバルブ10bと車両右側のハロゲンバルブ10aとが、フィラメント14を中心に同一方向(右方向)に角度θをなして取り付けられている点で異なっている。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
ハロゲンバルブの茶化は、低電圧駆動時のほか、短時間の点灯によっても発生する。したがって、DRLを実現する車両用前照灯に使用されるハロゲンバルブだけでなく、車両の進行方向の変化に応じて点灯または消灯するコーナリングランプや、舵角連動ランプ等の車両用灯具として使用されるハロゲンバルブに対しても、本発明を適用することが可能である。
具体的には、雰囲気温度50℃の恒温槽内にハロゲンバルブを配置し、13.5Vの電圧をDUTY比18.75%で印加して、DRL連続点灯を行った。そして、非接触タイプの温度測定器にてガラス管の上面温度を測定した。温度測定は、ハロゲンバルブを15分間点灯させ、ガラス管の上面温度がサチュレートしてから行った。測定結果を表1に示す。
Claims (4)
- ガラス管の中心軸上に位置するフィラメントと、該フィラメント上方に平行して設けられ前記フィラメントを支持するステムとを有し、前記フィラメントと前記ステムとをハロゲンガスとともに封入した前記ガラス管からなる車両用前照灯に用いられるハロゲンバルブの配置構造であって、
前記ハロゲンバルブは、第1の電圧と当該第1の電圧よりも低電圧である第2の電圧において減光制御可能に構成され、前記第1の電圧と前記第2の電圧において切替使用されるとともに、
当該ハロゲンバルブの断面において、前記フィラメントを中心として該フィラメントと前記ステムとが前記車両の天地方向に対し、同一線上に位置しない角度をなして取り付けられ、
前記ハロゲンバルブは、車両前方の左側及び右側に設けられるとともに、前記ステムが前記フィラメントよりも車両外方向に位置するように、前記ハロゲンバルブの各々が、前記フィラメントを中心に角度をなして取り付けられ、
前記ハロゲンバルブの後端部には、前記中心軸と直交する向きに開口する箱状のカプラが設けられ、
車両左側の前記前照灯では、前記前照灯の背面に設けられた係合部材に、前記カプラを下側に向けた状態で前記ハロゲンバルブを挿入し、次に前記ハロゲンバルブを左回りに回動して前記ハロゲンバルブが固定され、
車両右側の前記前照灯では、前記前照灯の背面に設けられた係合部材に、前記カプラを左側に向けた状態で前記ハロゲンバルブを挿入し、次に前記ハロゲンバルブを左回りに回動して前記ハロゲンバルブが固定されていることを特徴とする車両用ハロゲンバルブの配置構造。 - 前記減光制御は、PWM方式であることを特徴とする請求項1記載の車両用ハロゲンバルブの配置構造。
- ガラス管の中心軸上に位置するフィラメントと、該フィラメント上方に平行して設けられ前記フィラメントを支持するステムとを有し、前記フィラメントと前記ステムとをハロゲンガスとともに封入した前記ガラス管からなる車両用ハロゲンバルブの配置構造であって、
前記ハロゲンバルブは、車両進行方向の変化もしくは所定スイッチの操作に応じて点灯又は消灯する車両用灯具であるとともに、
当該ハロゲンバルブの断面において、前記フィラメントを中心として該フィラメントと前記ステムとが前記車両の天地方向に対し、同一線上に位置しない角度をなして取り付けられ、
前記ハロゲンバルブは、車両前方の左側及び右側に設けられるとともに、前記ステムが前記フィラメントよりも車両外方向に位置するように、前記ハロゲンバルブの各々が、前記フィラメントを中心に角度をなして取り付けられ、
前記ハロゲンバルブの後端部には、前記中心軸と直交する向きに開口する箱状のカプラが設けられ、
車両左側の前記灯具では、前記灯具の背面に設けられた係合部材に、前記カプラを下側に向けた状態で前記ハロゲンバルブを挿入し、次に前記ハロゲンバルブを左回りに回動して前記ハロゲンバルブが固定され、
車両右側の前記灯具では、前記灯具の背面に設けられた係合部材に、前記カプラを左側に向けた状態で前記ハロゲンバルブを挿入し、次に前記ハロゲンバルブを左回りに回動して前記ハロゲンバルブが固定されていることを特徴とする車両用ハロゲンバルブの配置構造。 - 前記フィラメントと前記ステムとの角度は、前記ステムが前記フィラメントの真上に位置する状態から車両外方向に30度以上の角度をなして取り付けられることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれかに記載の車両用ハロゲンバルブの配置構造。
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