JP4786823B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀粒タンク内の穀粒を高い位置まで下部コンベアにより揚穀し、さらに、該下部コンベアからの穀粒を、機外に搬送可能なコンベア式搬送装置を具備するコンバインに関し、特に、排出作業時に、該コンベア式搬送装置を自動的に所望位置まで旋回させる旋回制御(以下「オートセット」とする)と、排出作業終了時に、コンベア式搬送装置を自動的に収納位置まで旋回させる旋回制御(以下「オートリターン」とする)の制御構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横付けしたトラックなどへの穀粒の排出は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀された後、略水平に延出されたスクリュータイプのコンベア、いわゆるオーガにより行われたり、また、大豆のように穀粒が軟らかく土などの異物も混入しやすい豆類の場合には、穀粒の損傷を防ぐため、バケットタイプや搬送板タイプなどのコンベアにより行う構成が知られている。なお、以下、これらのコンベアをまとめて、コンベア式搬送装置とする。
【0003】
このコンベア式搬送装置では、排出作業時に、希望する排出位置(以下「オートセット位置」とする)をオートセット位置設定ダイヤルにより設定し、自動旋回スイッチをオートセット側に入れることにより、自動的に収納位置からオートセット位置まで旋回される「オートセット制御」が知られている。このコンベア式搬送装置の旋回駆動部などには、旋回角度センサが設けられており、該旋回角度センサによりコンベア式搬送装置の現旋回位置が検出され、該現旋回位置からオートセット位置までの残りの旋回量や旋回方向をコントローラが算出し、オートセット位置までコンベア式搬送装置を旋回させるようにしている。
【0004】
また、排出作業終了時には、自動旋回スイッチをオートリターン側に入れることにより、コンベア式搬送装置が自動的に排出位置から収納位置まで旋回される「オートリターン制御」も知られている。この制御では、収納信号がコントローラに伝達されると、該コントローラは旋回信号を旋回モータに出力する。そして、コンベア式搬送装置が収納位置まで旋回すると、収納位置に対応する旋回リミットスイッチが入り、その検出信号がコントローラに伝達され、該コントローラは、それまで旋回モータに向けて出力していた旋回信号を切断するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記オートセット制御については、旋回角度センサがポテンショメータなどからなるために高価であり、製造コストのアップにつながる、という問題があった。また、入切スイッチを用い、該入切スイッチの「ON」状態を停止位置として旋回位置を検出する制御も考えられるが、逆方向に旋回する場合には、旋回位置が検出できない、という問題があった。
【0006】
また、前記オートリターン制御については、穀粒詰まりなどの緊急時に非常用カプラからなる非常用回路を使用すると、旋回操作スイッチが、コントローラを介さずに非常用回路で迂回して旋回モータに直結されることとなり、コンベア式搬送装置がコントローラによる制御を受けずに旋回されるため、収納位置まで旋回した後も、誤操作などで、そのままオーバーランしてコンベア式搬送装置やその収納用部材が破損する場合がある、という問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
請求項1においては、穀粒タンク(5)内の穀粒を、下部の搬出コンベア(11)から、一連のコンベアにより構成した下部コンベアにより揚穀し、該下部コンベアからの穀粒を受継いで搬送可能なコンベア式搬送装置(70)を設け、該コンベア式搬送装置(70)は角パイプ状の搬送ケース(33)と、搬送板(47a)を立設した搬送ベルト(47)により構成し、自動旋回スイッチ(180)のオートセット制御側スイッチを「ON」にした場合に、希望する排出位置であるオートセット位置(S)まで、該コンベア式搬送装置(70)を自動的に旋回させるべく、コントローラ(51)からの制御信号により旋回モータ(114)を駆動し、該オートセット位置(S)まで自動旋回して停止可能なコンバインにおいて、機体フレーム(100)上に旋回支点軸(104)を立設し、該旋回支点軸(104)の上部に回動部材(24)を旋回回動可能に外嵌し、該回動部材(24)上には、断面視で上方に開いたコ字状の旋回台(105)を載置固定し、該旋回台(105)に前記コンベア式搬送装置(70)を、左右方向の支軸(57)を中心にして上下回動可能に軸支し、該機体フレーム(100)上のフレーム(215)から、前記回動部材(24)の側方に向かって支持ステー(216)を延出し、該支持ステー(216)に、左旋回リミット位置(L2)まで左旋回したことを検知する左旋回リミットスイッチ(212)と、収納台(210)上の収納位置の右旋回リミット位置(L1)に載置されたことを検知する右旋回リミットスイッチ(185)と、前記オートセット位置(S)まで旋回したことを検知するオートセット位置スイッチ(182)を配置し、前記回動部材(24)に、前記左旋回リミットスイッチ(212)の左旋回スイッチング部材(214)と、右旋回リミットスイッチ(185)の右旋回スイッチング部材(213)と、オートセット位置スイッチ(182)のオートセット位置スイッチング部材(209)を突出配置し、前記オートセット位置スイッチ(182)は、コンベア式搬送装置(70)が右左の旋回リミット位置(L1・L2)からオートセット位置(S)まで旋回されると、前記オートセット位置スイッチング部材(209)の先端部がオートセット位置スイッチ(182)を押し、スイッチ状態が、「OFF」・「ON」の間で切り換わり、コントローラ51には「OFF」・「ON」が伝達されるように構成したものである。
【0009】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記コンベア式搬送装置(70)の制御を行う自動旋回スイッチ(180)により、オートセット側スイッチを押してオートセット制御を「ON」にした場合には、その時のコンベア式搬送装置(70)の配置位置から右旋回か左旋回かを判断して旋回させ、該コンベア式搬送装置(70)の右左の旋回で、前記オートセット位置スイッチ(182)の「ON」・「OFF」状態が切り換わると、オートセット位置(S)に至ったと判断して、コンベア式搬送装置(70)の旋回を停止するものである。
【0010】
請求項3においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記旋回モータ(114)を駆動する旋回モータ駆動ユニット(186)と、前記右旋回リミットスイッチ(185)を直列に接続し、該右旋回リミットスイッチ(185)とコントローラ(51)との間に、非常用カプラ(184)を介装し、更に該コントローラ(51)と、前記旋回操作スイッチ(181)の間に、他の非常用カプラ(183)を介装し、前記右旋回リミットスイッチ(185)を、2接点(185a・185b)のスイッチとして、一方の接点(185a)は常時「ON」、他方の接点(185b)は常時「OFF」とし、一方の接点(185a)を非常用カプラ(184)に、他方の接点(185b)はコントローラ(51)の入力側に接続し、非常時には、前記2つの非常用カプラ(183・184)を該コントローラ(51)を介さずに直結して、手動で右旋回可能とし、該コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで旋回されると、前記右旋回リミットスイッチ(185)の一方の接点(185a)が機械的に「開」とされるため、右旋回信号は遮断され、該右旋回リミットスイッチ(185)の他方の接点(185b)は、逆に機械的に「閉」となり、それまで旋回モータ駆動ユニット(186)に出力されてきた右旋回信号が、コントローラ(51)に入力され、コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで来たことを検出し、その後、収納状態にあるコンベア式搬送装置(70)の旋回高さまでの上昇処理を、コントローラ(51)により行うことを可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明に係わるコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図、図4は同じく穀粒排出経路を示す後部側面図、図5は中継ぎ搬送装置周辺の側面一部断面図、図6は搬送装置操作盤の正面図、図7は穀粒排出作業時のコンベア式搬送装置の旋回状況を示す平面図、図8は旋回・昇降制御のブロック図、図9はオートセット位置スイッチのスイッチ状態と旋回角度との関係を示す説明図、図10はオートセット制御のフローチャート、図11は右旋回リミットスイッチ周辺のブロック図、図12はオートリターン制御のフローチャートで、図13はスイッチケースの平面一部断面図、図14は各スイッチの別形態の取付構成を示す側面図、図15は右旋回リミットスイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図、図16はオートセット位置スイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図、図17は左旋回リミットスイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図である。
【0013】
はじめに、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1乃至図4により説明する。クローラ1上にはシャーシ枠100が搭載され、該シャーシ枠100上には脱穀部2が搭載され、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方には穀粒タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側には、運転部6が連設されている。
【0014】
さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設された一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コンベア7では、上下部に軸支されたスプロケット14・15間にコンベアチェーン16が巻回され、該コンベアチェーン16上には複数のバケット17が列設されており、前記揺動選別装置9で選別された一番物などの精粒は揚穀コンベア7下部の円弧状の受部に搬送され、該受部の精粒はコンベアチェーン16上のバケット17により掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア7の上部まで搬送される。
【0015】
そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パイプ68を介して穀粒タンク5に連通され、該穀粒タンク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示せぬレベリングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タンク5内に均一に分散され均等に貯留できるようにしている。該穀粒タンク5の下部樋10には、スクリュー式の搬出コンベア11が軸装され、該搬出コンベア11の終端部は、穀粒排出装置13下部に受継ぎケース12を介して連通されいる。
【0016】
該穀粒排出装置13でも、バケット式の排出コンベア56が形成され、該排出コンベア56の上下部に軸支されたスプロケット88・89間には、コンベアチェーン67が巻回され、該コンベアチェーン67上には複数のバケット66が列設されており、前記穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、穀粒排出装置13上方より排出できるようにしている。
【0017】
このように、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設することにより、機体後部の空間が活用でき、機体上部又は側部に設けた従来のような長い排出オーガや幅広の袋詰め装置に比べて、機体高さ、機体幅を小さくできるため、作物の走行中の機体による損傷を防止すると共に、機体の格納スペースを小さくしている。
【0018】
そして、この穀粒排出装置13の排出口13a下方には、穀粒を機体後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設して、遠く離間した位置にあるコンテナやトラックにも多量の穀粒を排出できるようにしている。さらに、該コンベア式搬送装置70の穀粒流入口50と、前記穀粒排出装置13の排出口13aとの間には、中継ぎ搬送装置69を介設・連通して、排出口13aから排出される穀粒を、回動する平ベルト90などにより穀粒流入口50まで導くようにしているのである。そして、該中継ぎ搬送装置69に至る、前記搬出コンベア11からの一連のコンベアにより、下部コンベアが構成され、該下部コンベアと前記コンベア式搬送装置70によって穀粒の排出作業が行われるようにしている。
【0019】
また、前記シャーシ枠100上には回動支点軸107が立設され、該回動支点軸107は支持ステー108により支持され、該支持ステー108は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等を内設する支持ケース55から水平に突設され、該支持ケース55は前記シャーシ枠100上に載置固定されている。
【0020】
このようにして、シャーシ枠100や支持ステー108により強固に支持された回動支点軸107には、上下の回動ステー92・93の後端部が回動可能に外嵌され、該回動ステー92・93の先端部は、前記穀粒タンク5の背面に連結固定されており、穀粒タンク5を、回動支点軸107を中心にして機体外方に向かって回動できるようにしている。これにより、穀粒タンク5を迅速かつ確実にオープンすることができ、コンバイン内部の保守管理作業の容易化を図っているのである。
【0021】
次に、前記コンベア式搬送装置70の構造、及び旋回・昇降手段について、図1、図3、図5、図6により説明する。図3、図5に示すように、コンベア式搬送装置70は、外側は角パイプ状の搬送ケース33により外装され、該搬送ケース33の搬送始端側と搬送終端側に軸支された図示せぬプーリ間には、外周面に搬送板47aを立設した搬送ベルト47が巻回されており、該搬送板47a・47a・・・の間に穀粒を収納するようにし、搬送終端側が上昇して上搬送面の斜度が大きくなった場合であっても、穀粒が転動して逆戻りすることがないようにしている。そして、搬送ケース33の搬送始端側には、上方に開いた前記穀粒流入口50が形成され、該穀粒流入口50を含む受継ぎ部106が搬送始端側上方に形成されている。
【0022】
また、機体フレーム100上には、図3に図示する如く、前記穀粒タンク5の回動支点軸107以外に旋回支点軸104も立設され、該旋回支点軸104は、上下の支持ステー109・110により支持され、該支持ステー109・110は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等を内設する支持ケース55から水平に突設されており、該支持ケース55は前記機体フレーム100上に載置固定されている。このようにして、前記機体フレーム100や支持ステー109・110により強固に支持された旋回支点軸104の上部には、回動部材24が回動可能に外嵌され、該回動部材24上には、断面視で上方に開いたコ字状の旋回台105が載置固定されており、該旋回台105は前記旋回支点軸104を中心にして水平に旋回可能としている。
【0023】
そして、前記支持ステー109上方で支持ケース55の背面には、取付け具97により旋回モータ114が固設され、該旋回モータ114より上方に向かって駆動軸114aが延出され、該駆動軸114aの先部には旋回駆動ギア98が固設されており、該旋回駆動ギア98は、前記回動部材24下面に外嵌固定された旋回従動ギア99と側面で噛合している。
【0024】
一方、前記旋回台105の左右側板間には、コンベア式搬送装置70が、左右方向の支軸57を中心にして上下回動可能に軸支されると共に、前記回動部材24側面には、固定部材111が固設され、該固定部材111にはシリンダ支軸112が設けられ、該シリンダ支軸112には昇降シリンダ113の基部が軸支されている。該昇降シリンダ113から延出されたピストンロッド113aの先部は、前記搬送ケース33の右側板に回動自在に連結されており、コンベア式搬送装置70を自在に昇降可能としている。
【0025】
このような構成において、図1、図6に示すような、運転部6に設けた搬送装置操作盤176やコンベア式搬送装置70先部等に設けた旋回昇降操作レバー177・178を操作することにより、前記旋回モータ114と昇降シリンダ113が駆動され、コンベア式搬送装置70は、手動により、支軸57を中心として上下回動したり、旋回支点軸104を中心として水平旋回して、旋回位置と昇降位置を自在に設定できるようにしている。
【0026】
次に、コンベア式搬送装置70の旋回手段である旋回モータ114を制御する回路、及びそのオートセット制御について、図1、図5乃至図11、図13により説明する。図5、図6、図8、図13に示すように、前記搬送装置操作盤176には、旋回昇降操作レバー177以外に、オートセット制御とオートリターン制御とをON・OFFする自動旋回スイッチ180が設けられており、これら自動旋回スイッチ180・旋回昇降操作レバー177(178)などから成る旋回操作スイッチ181は、非常用カプラ183を介してコントローラ51に接続されている。
【0027】
該コントローラ51には、コンベア式搬送装置70の旋回によりスイッチ状態が「ON」状態と「OFF」状態間で切り換わるオートセット位置スイッチ182も接続され、該オートセット位置スイッチ182はスイッチユニット187に内設され、該スイッチユニット187は、前記回動部材24下部周囲に外嵌されると共に、支持ケース55背面に支持ステー207・208により固設されている。また、回動部材24の外周には、半径方向にスイッチング部材209が突出され、該スイッチング部材209は、コンベア式搬送装置70の搬送方向と同一方向にあり、コンベア式搬送装置70の現旋回位置と対応する位置にある。そして、このスイッチング部材209の先部の回転円周上に重なるように、前記オートセット位置スイッチ182から回動部材24に向かって検知アーム182aが突出されている。
【0028】
また、図1、図8、図11に示すように、前記支持ケース55上には収納台210が立設され、収納時には該収納台210上にコンベア式搬送装置70が載置されており、この収納台210や前記スイッチユニット187内には、右旋回リミットスイッチ185が配設されている。そして、該右旋回リミットスイッチ185は、2接点からなり、一方の接点185aは、非常用カプラ184を介してコントローラ51に接続されると共にモータ駆動ユニット186を介して前記旋回モータ114に接続され、他方の接点185bは、直接コントローラ51に接続されている。
【0029】
このような構成でのオートセット制御188について説明する。図7乃至図10、図13に示すように、排出作業開始時には、自動旋回スイッチ180により、オートセット側にスイッチを押してオートセット制御を「ON」にする(ステップ190)と、コンベア式搬送装置70が収納位置の右旋回リミット位置L1にある場合には、後述するようにして、収納位置である右旋回リミット位置L1にあることを検出しているコントローラ51から、図示せぬ油圧回路に上昇信号が出力され、前記昇降シリンダ113のピストンロッド113aが延ばされ、コンベア式搬送装置70が、支軸57を中心にして所定の旋回高さまで上方に回動される。
【0030】
この時、現旋回角はオートセット位置角sよりも小さく、オートセット位置スイッチ182は「OFF」状態にあり(ステップ191:NO)、コントローラ51にはON信号が伝達されない。この場合には、左旋回信号がコントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力され、前記旋回モータ114により、コンベア式搬送装置70が旋回支点軸104を中心として左旋回される(ステップ194)。
【0031】
コンベア式搬送装置70が右旋回リミット位置L1からオートセット位置Sまで旋回されると、オートセット位置スイッチ182の検知アーム182aを、コンベア式搬送装置70と一緒に回転するスイッチング部材209の先部が左旋回方向(図13では上方)に押し、スイッチ状態が、「OFF」状態から「ON」状態に切り換わり(ステップ195)、コントローラ51にはON信号が伝達されるようになる。このような、スイッチ状態の「OFF」状態から「ON」状態への変化に基づいて、停止信号が、コントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力され、旋回モータ114が駆動を中断し、コンベア式搬送装置70が旋回を停止するのである(ステップ196)。
【0032】
逆に、コンベア式搬送装置70が、前記右旋回リミット位置L1の反対側の左旋回リミット位置L2にある場合には、現旋回角lはオートセット位置角sよりも大きく、オートセット位置スイッチ182は「ON」状態にあり(ステップ191:YES)、コントローラ51にはON信号が伝達される。この場合には、右旋回信号がコントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力され、コンベア式搬送装置70が旋回支点軸104を中心として右旋回される(ステップ192)。
【0033】
コンベア式搬送装置70が左旋回リミット位置L2からオートセット位置Sまで旋回されると、同様に、オートセット位置スイッチ182の検知アーム182aを、スイッチング部材209の先部が右旋回方向(図13では下方)に押し、オートセット位置スイッチ182のスイッチ状態が、「ON」状態から「OFF」状態に切り換わり(ステップ193)、コントローラ51にはON信号が伝達されなくなる。すると、このスイッチ状態の「ON」状態から「OFF」状態への変化に基づいて、停止信号が、コントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力され、旋回モータ114が駆動を中断し、コンベア式搬送装置70が旋回を停止するのである(ステップ196)。
【0034】
つまり、現旋回位置Aのように、コンベア式搬送装置70が右旋回リミット位置L1とオートセット位置S間の左旋回範囲M1内にあり、現旋回角aがオートセット位置角sよりも小さい場合には、オートセット位置スイッチ182のスイッチ状態は「OFF」状態にあり、常に左旋回信号がコントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力される。逆に、現旋回位置Bのように、コンベア式搬送装置70が左旋回リミット位置L2とオートセット位置S間の右旋回範囲M2内にあり、現旋回角bがオートセット位置角sよりも大きい場合には、オートセット位置スイッチ182のスイッチ状態は「ON」状態にあり、常に右旋回信号がコントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186に出力される。これにより、簡単な入切スイッチを設け、そのスイッチ状態やその変化をとらえるだけで、コンベア式搬送装置70の旋回方向や、オートセット位置を検出することができるのである。
【0035】
すなわち、穀粒を穀粒タンク5から揚穀する下部コンベアと、該下部コンベアからの穀粒を機体後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70とを配設し、該コンベア式搬送装置70を所定のオートセット位置Sまで旋回モータ114により自動旋回可能なコンバインにおいて、該オートセット位置Sに、「ON」状態から「OFF」状態に、または、「OFF」状態から「ON」状態に切り換わるオートセット位置Sの検知体であるオートセット位置スイッチ182を設け、該オートセット位置スイッチ182の位置でコンベア式搬送装置70の旋回が停止するので、旋回方向にかかわらずオートセット位置Sを検出できるため、高価なポテンショメータなどからなる旋回角度センサが不要となり、製造コストを低減することができる。
【0036】
そして、本実施例のように、オートセット位置Sをコンバインの機体後方とすることにより、自動でコンベア式搬送装置70を一度後方に向けた後、そのまま前記旋回昇降レバー177・178により左右に旋回させて旋回角度を微調整することができ、非常に簡単かつ短時間でコンベア式搬送装置を70排出位置まで旋回することができ、排出作業にかかる時間を一層短縮することができる。
【0037】
また、オートセット位置スイッチ182はボルトなどの取付部材211により着脱自在とし、該取付部材211をスイッチユニット187の内面に複数配置するようにしてもよい。これにより、オートセット位置Sを調整し、圃場の変化や排出先の変更などに迅速に対応することができる。
【0038】
すなわち、オートセット位置Sを検出するオートセット位置スイッチ182を、コンベア式搬送装置70近傍に配置して位置調整可能とするので、排出状況を確認しながらオートセット位置Sを調整し、オートセット位置Sを適正な位置に設定できるため、コンベア式搬送装置70を排出位置に短時間で旋回できるようになり、排出作業時間の短縮を図ることができる。
【0039】
また、本実施例のように、オートセット位置Sの検知体をオートセット位置スイッチ182とするので、簡単な入切スイッチを用いることができ、構造が簡単になり、組立性やメンテナンス性を向上させることができる。
【0040】
次に、コンベア式搬送装置70のオートリターン制御201について、図7、図8、図11、図12により説明する。排出作業終了時には、自動旋回スイッチ180により、オートリターン側にスイッチを押してオートリターン制御を「ON」にする(ステップ202)。すると、自動旋回スイッチ180から収納信号がコントローラ51に伝達され、該コントローラ51からは、右旋回信号が、非常用カプラ184から右旋回リミットスイッチ185の接点185aを通って、旋回モータ駆動ユニット186に出力され(ステップ203)、旋回モータ114により、コンベア式搬送装置70が旋回支点軸104を中心として右旋回される。
【0041】
コンベア式搬送装置70が収納位置である右旋回リミット位置L1まで旋回されると、前記スイッチユニット187に内設された右旋回リミットスイッチ185が「ON」となる(ステップ204:YES)。すると、コントローラ51から旋回モータ駆動ユニット186までの伝達経路が切断され、収納旋回信号である右旋回信号が遮断され(ステップ205)、旋回モータ114が駆動を中断し、コンベア式搬送装置70が旋回を停止する(ステップ206)。
【0042】
そして、非常用カプラ183・184からなる非常用回路は、この右旋回リミットスイッチ185を介して旋回モータ駆動ユニット186に接続されているため、非常時に非常用カプラ183と非常用カプラ184間を直結して、コントローラ51を介さずに手動で右旋回を行うようにしても、コンベア式搬送装置70が右旋回リミット位置L1まで旋回されると、接点185aが「開」となるため、右旋回信号は確実に遮断されるのである。
【0043】
また、右旋回リミットスイッチ185の接点185bは、前述の如く、コントローラ51の入力側にも接続されており、右旋回リミットスイッチ185が「ON」になり接点185aが「開」となった場合には、逆に、この接点185bは「閉」となり、それまで旋回モータ駆動ユニット186に出力されてきた右旋回信号が、コントローラ51に入力されるようになる。すると、コントローラ51は、コンベア式搬送装置70が右旋回リミット位置L1にきたことを検出することができる。これにより、前述した、収納状態にあるコンベア式搬送装置70の旋回高さまでの上昇処理を、コントローラ51により行うことができるのである。
【0044】
すなわち、穀粒を穀粒タンク5から揚穀する下部コンベアと、該下部コンベアからの穀粒を機体後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70とを配設し、該コンベア式搬送装置70を収納する収納位置L1まで旋回モータ114により自動旋回可能なコンバインにおいて、コントローラ51と旋回モータ114との間に、非常用回路183・184と旋回リミットスイッチである右旋回リミットスイッチ185を介装し、該右旋回リミットスイッチ185を2接点185a・185bのスイッチとして、一方は非常用回路183・184に、他方はコントローラ51に接続したので、非常用接続時でも収納旋回信号を遮断して、コンベア式搬送装置70を収納位置で確実に停止することができ、オーバーランによるコンベア式搬送装置70やその収納用部材の破損を防止することができる。さらに、収納位置における上昇制御などの各種制御を続けて行うことができ、排出作業の終了処理を迅速に行い、作業効率全体の向上を図ることができるのである。
【0045】
また、前記回路において、オートリターン時には、コントローラ51が常に収納旋回信号を旋回モータ駆動ユニット186に出力するようにしている。この際、右旋回リミットスイッチ185の接点185bはアースされているため、接点185bが「閉」になると、コントローラ51はスイッチ状態を検出できるようになる。
【0046】
すなわち、旋回リミットスイッチである右旋回リミットスイッチ185の一方の接点は常時「ON」、他方の接点は常時「OFF」とするので、コントローラ51が右旋回リミットスイッチ185のスイッチ状態を常に監視することができる。
【0047】
次に、各スイッチの別形態の取付構成について、図14乃至図17により説明する。コンバインの機体後部のフレーム215から前記回動部材24の側方に向かって支持ステー216が延出され、該支持ステー216の左側面には、背面視逆L字状の取付部材217・218・219がボルト223などにより上下2段に締結固定され、そのうち上段には取付部材217・218が配置され、取付部材217の直下の下段には取付部材219が配置されている。これら取付部材217・218・219の先部には、長穴217a・218a・219aが各左右2列に開口されると共に、取付部材217・218・219の下面には、調整板220・221・222が当接され、該調整板220・221・222には、前記長穴217a・218a・219aを通ってボルト224が螺嵌されている。
【0048】
これにより、ボルト224を締めて調整板220・221・222を取付部材217・218・219に固定し、ボルト224を緩めて長穴217a・218a・219aに沿って調整板220・221・222を摺動し、該調整板220・221・222の先部下面に固設した左旋回リミットスイッチ212・右旋回リミットスイッチ185・オートセット位置スイッチ182の回動部材24からの距離を微調整できるようにしている。
【0049】
該左旋回リミットスイッチ212・右旋回リミットスイッチ185・オートセット位置スイッチ182からは、それぞれ検知アーム212a・185a・182aが左右回動可能に突設されている。一方、回動部材24の外周にも、上下2段にスイッチング部材214・213・209が突出され、そのうち上段には左旋回スイッチング部材214・右旋回スイッチング部材213が配置され、下段にはオートセットスイッチング部材209が配置されている。
【0050】
このような構成において、図15に示すように、コンベア式搬送装置70を前記右旋回リミット位置L1近傍まで右旋回すると、右旋回スイッチング部材213により、右旋回リミットスイッチ185の検知アーム185aが回動されて、右旋回リミットスイッチ185が「ON」となり、前述したようにコンベア式搬送装置70の旋回が停止する。
【0051】
そして、図16に示すように、コンベア式搬送装置70が後方の前記オートセット位置S近傍まで左旋回する場合、左旋回リミットスイッチ212・右旋回リミットスイッチ185とも検知アーム212a・185aが内側で「OFF」状態にあるが、オートセット位置スイッチ182の検知アーム182aは、オートセットスイッチング部材209により回動され、オートセット位置スイッチ182が「OFF」状態から「ON」状態に切り替わり、コンベア式搬送装置70の旋回が停止する。
【0052】
さらに、図17に示すように、コンベア式搬送装置70を左旋回リミット位置L2まで左旋回すると、左旋回スイッチング部材214により、左旋回リミットスイッチ212の検知アーム212aが回動されて、左旋回リミットスイッチ212が「ON」となり、コンベア式搬送装置70の旋回が停止するのである。
【0053】
また、以上のように、左旋回リミットスイッチ212・右旋回リミットスイッチ185・オートセット位置スイッチ182などのスイッチ類や、左旋回スイッチング部材214・右旋回スイッチング部材213・オートセットスイッチング部材209などのスイッチング部材を、上下方向に複数段設けるようにすることで、部材配置に必要な空間を小さくすることができ、制御関係装置のコンパクト化を図ることができるのである。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1のように、穀粒タンク(5)内の穀粒を、下部の搬出コンベア(11)から、一連のコンベアにより構成した下部コンベアにより揚穀し、該下部コンベアからの穀粒を受継いで搬送可能なコンベア式搬送装置(70)を設け、該コンベア式搬送装置(70)は角パイプ状の搬送ケース(33)と、搬送板(47a)を立設した搬送ベルト(47)により構成し、自動旋回スイッチ(180)のオートセット制御側スイッチを「ON」にした場合に、希望する排出位置であるオートセット位置(S)まで、該コンベア式搬送装置(70)を自動的に旋回させるべく、コントローラ(51)からの制御信号により旋回モータ(114)を駆動し、該オートセット位置(S)まで自動旋回して停止可能なコンバインにおいて、機体フレーム(100)上に旋回支点軸(104)を立設し、該旋回支点軸(104)の上部に回動部材(24)を旋回回動可能に外嵌し、該回動部材(24)上には、断面視で上方に開いたコ字状の旋回台(105)を載置固定し、該旋回台(105)に前記コンベア式搬送装置(70)を、左右方向の支軸(57)を中心にして上下回動可能に軸支し、該機体フレーム(100)上のフレーム(215)から、前記回動部材(24)の側方に向かって支持ステー(216)を延出し、該支持ステー(216)に、左旋回リミット位置(L2)まで左旋回したことを検知する左旋回リミットスイッチ(212)と、収納台(210)上の収納位置の右旋回リミット位置(L1)に載置されたことを検知する右旋回リミットスイッチ(185)と、前記オートセット位置(S)まで旋回したことを検知するオートセット位置スイッチ(182)を配置し、前記回動部材(24)に、前記左旋回リミットスイッチ(212)の左旋回スイッチング部材(214)と、右旋回リミットスイッチ(185)の右旋回スイッチング部材(213)と、オートセット位置スイッチ(182)のオートセット位置スイッチング部材(209)を突出配置し、前記オートセット位置スイッチ(182)は、コンベア式搬送装置(70)が右左の旋回リミット位置(L1・L2)からオートセット位置(S)まで旋回されると、前記オートセット位置スイッチング部材(209)の先端部がオートセット位置スイッチ(182)を押し、スイッチ状態が、「OFF」・「ON」の間で切り換わり、コントローラ51には「OFF」・「ON」が伝達されるように構成したので、従来のオートセット制御については、旋回角度センサがポテンショメータなどからなるために高価であり、製造コストのアップにつながる、という問題があり、更に、入切スイッチを用い、該入切スイッチの「ON」状態を停止位置として旋回位置を検出する制御も考えられるが、逆方向に旋回する場合には、旋回位置が検出できない、という問題があった。
本発明はこのような不具合を解消し、高価なポテンショメータなどからなる旋回角度センサが不要となり、製造コストを低減することができるのである。
【0055】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記コンベア式搬送装置(70)の制御を行う自動旋回スイッチ(180)により、オートセット側スイッチを押してオートセット制御を「ON」にした場合には、その時のコンベア式搬送装置(70)の配置位置から右旋回か左旋回かを判断して旋回させ、該コンベア式搬送装置(70)の右左の旋回で、前記オートセット位置スイッチ(182)の「ON」・「OFF」状態が切り換わると、オートセット位置(S)に至ったと判断して、コンベア式搬送装置(70)の旋回を停止するので、旋回方向にかかわらずオートセット位置を検出できるため、高価なポテンショメータなどからなる旋回角度センサが不要となり、製造コストを低減することができる。
【0056】
請求項3のように、請求項1記載のコンバインにおいて、前記旋回モータ(114)を駆動する旋回モータ駆動ユニット(186)と、前記右旋回リミットスイッチ(185)を直列に接続し、該右旋回リミットスイッチ(185)とコントローラ(51)との間に、非常用カプラ(184)を介装し、更に該コントローラ(51)と、前記旋回操作スイッチ(181)の間に、他の非常用カプラ(183)を介装し、前記右旋回リミットスイッチ(185)を、2接点(185a・185b)のスイッチとして、一方の接点(185a)は常時「ON」、他方の接点(185b)は常時「OFF」とし、一方の接点(185a)を非常用カプラ(184)に、他方の接点(185b)はコントローラ(51)の入力側に接続し、非常時には、前記2つの非常用カプラ(183・184)を該コントローラ(51)を介さずに直結して、手動で右旋回可能とし、該コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで旋回されると、前記右旋回リミットスイッチ(185)の一方の接点(185a)が機械的に「開」とされるため、右旋回信号は遮断され、該右旋回リミットスイッチ(185)の他方の接点(185b)は、逆に機械的に「閉」となり、それまで旋回モータ駆動ユニット(186)に出力されてきた右旋回信号が、コントローラ(51)に入力され、コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで来たことを検出し、その後、収納状態にあるコンベア式搬送装置(70)の旋回高さまでの上昇処理を、コントローラ(51)により行うことを可能としたので、非常用接続時でも収納旋回信号を遮断して、コンベア式搬送装置を収納位置で確実に停止することができ、オーバーランによるコンベア式搬送装置やその収納用部材の破損を防止することができる。さらに、収納位置における上昇制御などの各種制御を続けて行うことができ、排出作業の終了処理を迅速に行い、作業効率全体の向上を図ることができるのである。
また、前記右旋回リミットスイッチ(185)の一方の接点(185a)は常時「ON」、他方の接点(185b)は常時「OFF」とするので、コントローラが旋回リミットスイッチのスイッチ状態を常に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるコンバインの全体側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく背面図である。
【図4】 同じく穀粒排出経路を示す後部側面図である。
【図5】 中継ぎ搬送装置周辺の側面一部断面図である。
【図6】 搬送装置操作盤の正面図である。
【図7】 穀粒排出作業時のコンベア式搬送装置の旋回状況を示す平面図である。
【図8】 旋回・昇降制御のブロック図である。
【図9】 オートセット位置スイッチのスイッチ状態と旋回角度との関係を示す説明図である。
【図10】 オートセット制御のフローチャートである。
【図11】 右旋回リミットスイッチ周辺のブロック図である。
【図12】 オートリターン制御のフローチャートである。
【図13】 スイッチケースの平面一部断面図である。
【図14】 各スイッチの別形態の取付構成を示す側面図である。
【図15】 右旋回リミットスイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図である。
【図16】 オートセット位置スイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図である。
【図17】 左旋回リミットスイッチ「ON」状態への移行を示す平面一部断面図である。
【符号の説明】
5 穀粒タンク
51 コントローラ
70 コンベア式搬送装置
114 旋回モータ
182 オートセット位置スイッチ
183・184 非常用回路
185 旋回リミットスイッチ
185a・185b 2接点
S オートセット位置
L1 収納位置

Claims (3)

  1. 穀粒タンク(5)内の穀粒を、下部の搬出コンベア(11)から、一連のコンベアにより構成した下部コンベアにより揚穀し、該下部コンベアからの穀粒を受継いで搬送可能なコンベア式搬送装置(70)を設け、該コンベア式搬送装置(70)は角パイプ状の搬送ケース(33)と、搬送板(47a)を立設した搬送ベルト(47)により構成し、自動旋回スイッチ(180)のオートセット制御側スイッチを「ON」にした場合に、希望する排出位置であるオートセット位置(S)まで、該コンベア式搬送装置(70)を自動的に旋回させるべく、コントローラ(51)からの制御信号により旋回モータ(114)を駆動し、該オートセット位置(S)まで自動旋回して停止可能なコンバインにおいて、機体フレーム(100)上に旋回支点軸(104)を立設し、該旋回支点軸(104)の上部に回動部材(24)を旋回回動可能に外嵌し、該回動部材(24)上には、断面視で上方に開いたコ字状の旋回台(105)を載置固定し、該旋回台(105)に前記コンベア式搬送装置(70)を、左右方向の支軸(57)を中心にして上下回動可能に軸支し、該機体フレーム(100)上のフレーム(215)から、前記回動部材(24)の側方に向かって支持ステー(216)を延出し、該支持ステー(216)に、左旋回リミット位置(L2)まで左旋回したことを検知する左旋回リミットスイッチ(212)と、収納台(210)上の収納位置の右旋回リミット位置(L1)に載置されたことを検知する右旋回リミットスイッチ(185)と、前記オートセット位置(S)まで旋回したことを検知するオートセット位置スイッチ(182)を配置し、前記回動部材(24)に、前記左旋回リミットスイッチ(212)の左旋回スイッチング部材(214)と、右旋回リミットスイッチ(185)の右旋回スイッチング部材(213)と、オートセット位置スイッチ(182)のオートセット位置スイッチング部材(209)を突出配置し、前記オートセット位置スイッチ(182)は、コンベア式搬送装置(70)が右左の旋回リミット位置(L1・L2)からオートセット位置(S)まで旋回されると、前記オートセット位置スイッチング部材(209)の先端部がオートセット位置スイッチ(182)を押し、スイッチ状態が、「OFF」・「ON」の間で切り換わり、コントローラ51には「OFF」・「ON」が伝達されるように構成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記コンベア式搬送装置(70)の制御を行う自動旋回スイッチ(180)により、オートセット側スイッチを押してオートセット制御を「ON」にした場合には、その時のコンベア式搬送装置(70)の配置位置から右旋回か左旋回かを判断して旋回させ、該コンベア式搬送装置(70)の右左の旋回で、前記オートセット位置スイッチ(182)の「ON」・「OFF」状態が切り換わると、オートセット位置(S)に至ったと判断して、コンベア式搬送装置(70)の旋回を停止することを特徴とするコンバイン。
  3. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記旋回モータ(114)を駆動する旋回モータ駆動ユニット(186)と、前記右旋回リミットスイッチ(185)を直列に接続し、該右旋回リミットスイッチ(185)とコントローラ(51)との間に、非常用カプラ(184)を介装し、更に該コントローラ(51)と、前記旋回操作スイッチ(181)の間に、他の非常用カプラ(183)を介装し、前記右旋回リミットスイッチ(185)を、2接点(185a・185b)のスイッチとして、一方の接点(185a)は常時「ON」、他方の接点(185b)は常時「OFF」とし、一方の接点(185a)を非常用カプラ(184)に、他方の接点(185b)はコントローラ(51)の入力側に接続し、非常時には、前記2つの非常用カプラ(183・184)を該コントローラ(51)を介さずに直結して、手動で右旋回可能とし、該コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで旋回されると、前記右旋回リミットスイッチ(185)の一方の接点(185a)が機械的に「開」とされるため、右旋回信号は遮断され、該右旋回リミットスイッチ(185)の他方の接点(185b)は、逆に機械的に「閉」となり、それまで旋回モータ駆動ユニット(186)に出力されてきた右旋回信号が、コントローラ(51)に入力され、コンベア式搬送装置(70)が右旋回リミット位置(L1)まで来たことを検出し、その後、収納状態にあるコンベア式搬送装置(70)の旋回高さまでの上昇処理を、コントローラ(51)により行うことを可能としたことを特徴とするコンバイン。
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