以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、図1乃至図4を参照して実施形態に係る遊技島1について説明する。図1は、遊技島1の外観の一部を示す側方正面図であり、図2は、遊技島1の上部に設けられる玉詰まり報知装置8の正面図であり、図3は、遊技島1の内部構造を示す側方断面図であり、図4は、遊技島1に設けられる補給樋12と分離シュート30との関係を示す部分斜視図である。なお、本実施形態における遊技島1に設置される遊技機としてパチンコ機2が設置された場合で説明するが、パチンコ玉を使用して遊技を行う遊技機であれば、どのような遊技機が設置されるものであってもよい。
図1において、遊技島1は、周知のようにそのほぼ中央側面に複数のパチンコ機2と玉貸機3とを交互に列設するように直方体状に枠組み形成され、パチンコ機2の列設位置の下方に外側に突出するカウンター台を挟んで腰板4が設けられている。また、各パチンコ機2の上部には、呼出ランプ装置6が取り付けられる装飾板5が設けられ、更にその上部に開閉自在な幕板7が設けられている。更に、本実施形態における特徴的な構成として玉詰まり報知装置8が複数台(図示の場合には、4台)のパチンコ機2に対応して設けられている。
玉詰まり報知装置8は、図2に示すように、複数台(図示の場合には、4台)のパチンコ機2の台番号を表示する台番号表示部9(図2中には、それらを区別するために9a〜9dと表示)と、それぞれの台番号表示部9に対応して後述する分離シュート30の玉詰まりの有無を色(本実施形態では、緑又は赤)で表示するための報知ランプ10(図2中には、それらを区別するために10a〜10dと表示)と、が設けられている。玉詰まり報知装置8は、後述する統括制御基板60によって制御されるようになっている。
なお、本実施形態においては、玉詰まり報知装置8を特別に遊技島1に設けたものを示したが、前記呼出ランプ装置6に玉詰まりの有無を報知するよう機能を追加しても良い。この場合には、呼出ランプ装置6には、トラブル等が生じたときに遊技者の操作し得る呼出スイッチと、該呼出スイッチが操作されたときに点灯又は点滅する呼出ランプと、分離シュート30内で玉詰まりが生じたときに点灯又は点滅する玉詰まり報知ランプとから構成されることになる。特に玉詰まり報知ランプが呼出ランプを挟んで2つ配置されるようにした場合には、呼出ランプが作動しているのか、あるいは玉詰まり報知ランプが作動しているのかを遊技場の店員が容易に見極めることができるようになっている。また、幕板7は、2台のパチンコ機2に対応する長さとなっており、後述する補給樋12や分離シュート30等の玉詰まりを人為的に解消したり、あるいは遊技島1の上部のトラブルに対する処置を行う際に開放することができるようになっている。
また、本実施形態では、4台のパチンコ機に対し1台の玉詰まり報知装置8を設けている例を示したが、遊技島1に設置してあるパチンコ機全台に対して1台の玉詰まり報知装置8を遊技島1の島端に設けてもよい。そのように設置することで、遊技島1に設置される分離シュート30の玉詰まり状況が一目で確認することができる。
一方、遊技島1の内部は、図3に示すように、その下方部に各パチンコ機2から排出されるパチンコ玉を受け入れ且つ当該遊技島1で営業中に必要とされ得る玉量を貯留する貯留タンク17が設けられ、そのほぼ中央に貯留タンク17に貯留された玉を導きいれて上部に揚送する玉揚送装置11が設けられている。本実施形態における玉揚送装置11は、モータによって回転する革ベルトの旋回運動によって玉を揚送するものであり、その揚送中に革ベルトに対面して設けられる研磨布と玉とが接触して玉を研磨しながら上部に揚送するものである。玉揚送装置11に揚送された玉は、一旦上部タンクに貯留され、その上部タンクの上方側部から遊技島1の端部に向かって傾斜状に配置される補給樋12に供給される。
補給樋12には、本実施形態の要部を構成する分離シュート30が設けられ、その分離シュート30によって分岐された玉が分離シュート30に接続される蛇腹パイプ13と玉切り装置14とを介して各パチンコ機2の背面上部に設けられる賞球タンクに供給される。また、各パチンコ機2で使用されたパチンコ玉は、遊技島1の裏面下部に取り付けられるアウト玉タンク15に放出された後、回収樋16によって回収され、さらに前記貯留タンク17に貯留され、その後、上記したように玉揚送装置11によって上部に研磨揚送される。つまり、パチンコ玉は、遊技島1の内部を循環して使用されている。
ところで、上記した補給樋12に分離シュート30を取り付ける構造について説明すると、図4に示すように、補給樋12は、横断面コ字状の樋本体18と該樋本体18の両側面に固定される側壁板19と、から構成されている。樋本体18は、側壁板19側が低く中央がやや高くなるように凸曲面上に形成されると共に、その裏面にヒータ線が取り付けられて樋本体18上が結露した場合にその水分を蒸発させるようになっている。一方、側壁板19は、樋本体18の両側面に起立するように固定され、その上辺部が樋本体18よりも上方に突出してパチンコ玉の流れる樋部を構成するものである。そして、側壁板19には、分離シュート30を取り付けるための取付用切欠20が樋本体18の上面と同一平面となるように形成され、この取付用切欠20から補給樋12上を転動するパチンコ玉が分離シュート30に取り込まれるようになっている。
次に、分離シュート30の構成について図5乃至図11を参照して説明する。図5及び図6は、分離シュート30の斜視図であり、図7は、分離シュート30に着脱自在に取り付けられる玉崩し部材45の取り付け状態を示す断面図(図6のA−A断面図)であり、図8は、玉崩し部材45の他の取り付け状態を示す断面図であり、図9は、玉崩し部材45のさらに他の取り付け状態を示す断面図であり、図10は、玉崩し部材45のさらに他の取り付け状態を示す断面図であり、図11は、玉崩し部材45の作用を示す側方一部断面図である。
図5において、分離シュート30は、側壁と底面によって分岐したパチンコ玉を一列になるように蛇行状に誘導する第1蛇行状傾斜通路33及び第2蛇行状傾斜通路34と、該第1蛇行状傾斜通路33の下流部に設けられる玉検知器としての玉検知センサ41(第2蛇行状傾斜通路34に対応する玉検知センサについては図示省略)と、前記第1蛇行状傾斜通路33及び第2蛇行状傾斜通路34を構成する側壁に振動を与えるソレノイド46を有した玉崩し部材45と、を備えている。図示の分離シュート30においては、玉検知センサ41の下流側に玉計数器42が取り付けられており、また、分離シュート30の第1蛇行状傾斜通路33及び第2蛇行状傾斜通路34の上方を覆うカバー体52が着脱自在に装着しえるようになっている。以下、分離シュート30を構成する各構成要素について図5を参照しながら詳細に説明する。
分離シュート30は、その前面側に形成される取付片31によって補給樋12の側壁板19及び樋本体18に着脱自在に取り付け得るようになっている。即ち、取付片31の左右両端部に外側に向かって開放するように形成される係合溝31aを補給樋12の取付用切欠20を形成するために切り欠けられた側壁板19の端部に上方から嵌め込み、取付片31の後面側に垂下形成される係合爪31bを樋本体18の下端辺に係合させることにより、分離シュート30を補給樋12に簡単に着脱自在に取り付けることができる。なお、取付片31は、前記取付用切欠20と同一平面となるような取込部32が一体的に形成されている。
上記した取付片31には、第1蛇行状傾斜通路33と第2蛇行状傾斜通路34とを構成する第1側壁板35と第2側壁板36と底面等とが合成樹脂によって一体的に形成されてビス等で固定されている。第1側壁板35は、取込部32の一方端から後方に向かって延設された後、取込部32の他方に向かって延設される外側壁35aと該外側壁35aから連続してコ字状に屈曲する屈曲側壁35bと該屈曲側壁35bから連続して前記取込部32と平行状に延設される内側壁35cと該内側壁35cと連続して該内側壁35cと平行状に延設される中側壁35dとが一体的に形成されている。なお、中側壁35dは内側壁35cの半分程度に形成されており、その中側壁35dの先端部に対面する部分に内側壁35cと外側壁35aとを連結する区画側壁35eが一体的に形成されている。つまり、第1側壁板35は、平面視で一方の取込部32から反時計周りに楕円形状の渦巻きを巻くように一体的に形成されるものである。
一方、第2側壁板36は、取込部32の他方端から前記第1側壁板35の屈曲側壁35bの外側を該屈曲側壁35bとほぼ平行状に延設される屈曲側壁36bと該屈曲側壁36bと連続して前記第1側壁板35の外側壁35aの外側を該外側壁35aとほぼ平行状に延設される外側壁36aとが一体的に形成されている。つまり、第2側壁板36は、第1側壁板35の屈曲部の外側を覆うように形成されているものである。
しかして、第1蛇行状傾斜通路33は、取付片31の取込部32の一端辺から下方に垂下される垂下壁32a(図7参照)と第1側壁板35の内側壁35cとの間に形成される屈曲前傾斜通路33aと、第1側壁板35の屈曲側壁35bと第2側壁板36の屈曲側壁36bとの間に形成される屈曲傾斜通路33bと、第1側壁板35の外側壁35aと第2側壁板36の外側壁36aとの間に形成される屈曲後傾斜通路33cと、が連続することにより構成されている。そして、各傾斜通路33a〜33cの底面には、パチンコ玉の直径よりもやや大きな寸法の底面(図7、図11を参照、但し、符号なし)が形成されており、しかも、屈曲前傾斜通路33aから屈曲後傾斜通路33cに向かってその底面が順次低くなるように傾斜して形成されている。なお、屈曲後傾斜通路33cには、2つの玉ならし部材38,40が設けられている。一方の玉ならし部材38は、その上端を揺動自在に軸支され、その下端に重錘が埋め込まれており、他方の玉ならし部材40は、下部一端を回動自在に軸支され、上部他端側に重錘が埋め込まれて傾斜状に配置され、共に、屈曲後傾斜通路33cを流下するパチンコ玉が上下方向に重複したときに一段となるように玉ならしする作用を呈するものである。また、屈曲後傾斜通路33cの底面には、パチンコ玉の流下を強制的にストップするためのストッパーピン51を挿入するための挿入溝穴(図示しない)が形成されている。更に、屈曲後傾斜通路33cの出口は、下方に向かって開放するように形成されるが、その出口のやや上流側の側壁(外側壁35aの傾斜通路33cを構成していない面)に密着するように屈曲後傾斜通路33cを流下するパチンコ玉を検出するための玉検知センサ41が設けられている。
一方、第2蛇行状傾斜通路34は、前記屈曲前傾斜通路33aの上流端部と連通するように形成される取込傾斜通路34aと、第1側壁板35の外側壁35aと中側壁35dとの間に形成される屈曲前傾斜通路34bと、第1側壁板35の中側壁35dの先端辺と区画側壁35eとの間に形成される屈曲傾斜通路34cと、第1側壁板35の内側壁35cと中側壁35dとの間に形成される屈曲後傾斜通路34dと、が連続することにより構成されている。そして、各傾斜通路34a〜34dの底面には、パチンコ玉の直径よりもやや大きな寸法の底面(図示しない)が形成されており、しかも、取込傾斜通路34aから屈曲後傾斜通路34dに向かってその底面が順次低くなるように傾斜して形成されている。なお、屈曲前傾斜通路34bには、前記玉ならし部材38と同じ構造の玉ならし部材39が設けられており、屈曲前傾斜通路34bを流下するパチンコ玉が上下方向に重複したときに一段となるように玉ならしする作用を呈するものである。また、屈曲後傾斜通路34dの底面には、パチンコ玉の流下を強制的にストップするためのストッパーピン(図示しないが、前記ストッパーピン51と同じ構造のもの)を挿入するための挿入溝穴(図示しない)が形成されている。更に、屈曲後傾斜通路34dの出口は、下方に向かって開放するように形成されるが、その出口のやや上流側の側壁に密着するように屈曲後傾斜通路34dを流下するパチンコ玉を検出するための玉検知センサ(図示しないが、玉検知センサ41と同じ構造のもの)が設けられている。
更に、本実施形態においては、玉検知センサ41を通過した玉を計数する玉計数器42が前記第1蛇行状傾斜通路33及び第2蛇行状傾斜通路34を構成する透明な合成樹脂材の下部に組み付けられる計数器取付部材43に着脱自在に取り付けられる。玉計数器42は、周知のようにその前方に玉が一列状に流下する玉通路を有し、その玉通路に臨むように計数歯車が設けられ、その計数歯車が流下するパチンコ玉と係合して1回転すると1パルスの信号を発し、その信号を管理コンピュータに送って当該パチンコ機2の収支管理データを作成するために使用されるものである。通常、1パルスで10個のパチンコ玉を計数するものである。また、玉計数器42には、その下端がパチンコ機2の賞球タンクに接続される前記蛇腹パイプ13を接続するためのパイプ接続具44が取り付けられている。
ところで、本実施形態における分離シュート30は、前記補給樋12を流下するパチンコ玉を取付用切欠20及び取込部32から取り込んで2つの蛇行状傾斜通路33,34にパチンコ玉を分岐するものであるが、一方の蛇行状傾斜通路33は、前記パチンコ機2にパチンコ玉を供給するためのものであり、他方の蛇行状傾斜通路34は、前記玉貸機3にパチンコ玉を供給するためのものである。しかして、遊技島1に玉貸機3が列設されない場合には、他方の蛇行状傾斜通路34は使用されないので、取込傾斜通路34aを所定の部材で閉塞してパチンコ玉が他方の蛇行状傾斜通路34に取り込まれないようにしても良い。その他、両方の蛇行状傾斜通路33,34で取り込んだパチンコ玉をすべて遊技機(例えば、単位時間当たりのパチンコ玉の使用量の多いパチンコ玉を使用して遊技するスロットマシンタイプの遊技機)に供給する構成としても良い。
また、分離シュート30に着脱自在に装着される玉崩し部材45は、図5に示すように、ソレノイド46と、該ソレノイド46を取り付けると共に蛇行状傾斜通路の内側に位置する側壁に装着するための装着部としての係止爪49が形成された取付板47,48と、該取付板47,48に固定され且つ前記ソレノイド46のプランジャが衝突する振動板50と、から構成されている。即ち、玉崩し部材45は、T字状の連結される垂直状の取付板47と取付板48との一角にソレノイド46が取り付けられ、その取付板47と取付板48の上端に振動板50が固着される。一方の取付板47には、装着時に弾性変形する係止爪49が一体的に形成されている。振動板50の裏面(下面)には、図7に示すように、ソレノイド46が励磁状態から非励磁状態となったときにスプリングの付勢力により上昇するプランジャが衝突するようになっている。また、振動板50は、前記した第1側壁板35の外側壁35aと屈曲側壁35bと内側壁35cと区画側壁35eとで形成される取付空間37(内部空間)の上端平面形状よりもやや大きな形状に形成され、玉崩し部材45が取付空間37の上方から挿入されて係止爪49が側壁(図示の場合には、外側壁35a)の下端と係合したときに、図6及び図7に示すように、振動板50の外周部が外側壁35aと屈曲側壁35bと内側壁35cと区画側壁35eの上端辺と当接した状態となる。
つまり、振動板50の外周部が外側壁35aと屈曲側壁35bと内側壁35cと区画側壁35eの上端辺と当接した状態にあるということは、ソレノイド46による振動が発生した場合には、振動板50が垂直方向の振動を起こし、その垂直方向の振動が第1側壁板35の外側壁35aと屈曲側壁35bと内側壁35cと区画側壁35eに伝搬されると言うことである。そして、第1側壁板35の外側壁35aと屈曲側壁35bと内側壁35cは、第1蛇行状傾斜通路33の内側に位置する一方の側壁を形成するものであるため、第1蛇行状傾斜通路33のすべての傾斜通路33a〜33cに存在するパチンコ玉に垂直方向の振動が伝播されるということになる。また、第1側壁板35の外側壁35aと内側壁35cと区画側壁35eとは、第2蛇行状傾斜通路34の一方の側壁を形成するものであるため、第2蛇行状傾斜通路34のすべての傾斜通路34a〜34dに存在するパチンコ玉に垂直方向の振動が伝播されるということになる。
したがって、例えば、第1蛇行状傾斜通路33の屈曲後傾斜通路33cにおいて、図11(A)に示すように、玉ならし部材38,40が作用したにも拘らず、玉詰まりが発生しているときに、玉崩し部材45のソレノイド46に振動が与えられた場合には、第1側壁板35の外側壁35aの垂直方向の振動により玉詰まりしているパチンコ玉に重力方向の振動が伝搬されるので、図11(B)に示すように、玉詰まりが解消されて第1蛇行状傾斜通路33をパチンコ玉がスムーズ流れるようになる。なお、第2蛇行状傾斜通路34についても、上記の作用が行われる。
なお、本実施形態では図7に示すように屈曲前傾斜通路33aを構成する2つの側壁(垂下壁32a及び内側壁35c)と、屈曲後傾斜通路33cを構成する2つの側壁(外側壁35a及び外側壁36a)とのうち、第1側壁板35の内側壁35c及び外側壁35aの上端辺に振動板50が当接した例を示したが、それに限定されることなく、例えば、振動板50の一端辺を第2側壁板36の外側壁36aまで延設して該外側壁36aの上端辺に当接するような構成でもよい。このような構成であれば傾斜通路を構成する2つの側壁から垂直方向に振動が伝搬されるため、より確実に玉詰まりを解消することができる。
更に、玉崩し部材45の取り付け状態として、図7に示す実施形態のものでは、第1側壁板35の内側壁35c及び外側壁35aの上端辺に振動板50を当接させたものを示したが、図8に示すように、玉崩し部材45を逆方向に取り付けてもよい。具体的には、振動板50aの一端を外側壁35aの下端辺に当接させる一方、振動板50の他端側を直角に曲折させてその端部を内側壁35cの下端辺に当接させるように取付板47aの係止爪49aを外側壁35aの上端辺に係止させることにより玉崩し部材45を取り付ける。このような構成であっても傾斜通路を構成する側壁から垂直方向に振動が伝搬されるため、確実に玉詰まりを解消することができる。
上記した図8に示す玉崩し部材45は、ソレノイド46が取付空間部37に配置して振動板50aが該ソレノイド46のプランジャによって上方から衝突する構造のものが示されているが、図9に示すように、取付板47bを下方に延長してソレノイド46を取り付けるようにし、ソレノイド46のプランジャが振動板50bを下方から衝突するように配置しても、傾斜通路を構成する側壁から垂直方向に振動が伝搬されるため、確実に玉詰まりを解消することができる。また、この場合、玉崩し部材45がユニット体として形成されて着脱自在に装着しえるようになっているため、故障等のトラブル時に、狭い遊技島1内で迅速な交換作業及び点検作業を行うことができる。
また、ソレノイド46を取付空間部37に配置しない構造として、図10に示すように、振動板50cを第2側壁板36の外側壁36aよりも外側に延長し、その延長した振動板50cの下方にソレノイド46を固着するようにしても良い。この場合には、振動板50cが第2側壁板36の外側壁36aの上端辺、第1側壁壁35の外側壁35a及び内側壁35cの上端辺と当接するようになっているので、傾斜通路を構成する2つの側壁から垂直方向に振動が伝搬されることになり、より確実に玉詰まりを解消することができる。また、この場合、玉崩し部材45がユニット体として形成されて着脱自在に装着しえるようになっているため、故障等のトラブル時に、狭い遊技島1内で迅速な交換作業及び点検作業を行うことができる。
なお、ソレノイド46は、玉検知センサ41からの玉詰まり信号が出力されたときに、所定時間(例えば、タイマBの計時による5秒)経過後に励磁・非励磁の動作(例えば、0.1秒)を一定回数(例えば、5回)行う基本動作を行うようになっている。そして、上記のような基本動作を所定回数(例えば、5回)行っても、玉詰まりが解消しない場合に、玉詰まり報知信号が前記玉詰まり報知装置8に出力されて報知ランプ10を所定の色で点灯するようになっている。
以上、分離シュート30の詳細な構成について説明してきたが、本実施形態における分離シュート30においては、その上部に配置される補給樋12からパチンコ玉を分岐して遊技機2に補給する分離シュート30が設けられた遊技島1において、分離シュート30は、側壁板35,36と底面によって分岐したパチンコ玉を一列になるように蛇行状に誘導する蛇行状傾斜通路33,34と、該蛇行状傾斜通路33,34の流下する玉の有無を検知する玉検知センサ41と、蛇行状傾斜通路33,34を構成する側壁板35に振動を与えるソレノイド46を有した玉崩し部材45と、を備え、蛇行状傾斜通路33,34をパチンコ玉が流下可能な状態中に玉検知センサ41が玉無しを検知したときに、ソレノイド46を駆動させて蛇行状傾斜通路33,34を構成する側壁35に振動を与えるので、蛇行状傾斜通路33,34の全長に亘って傾斜通路33,34内の玉に振動が伝搬されるため、傾斜通路33,34内の広範囲の玉詰まりに対して有効な玉崩し作用を及ぼすことができる。
また、本実施形態における分離シュート30においては、玉崩し部材45は、分離シュート30の内部に設けられ蛇行状傾斜通路33の蛇行部の屈曲した内側に位置する側壁35に着脱自在に装着可能なユニット体として構成されているので、分離シュート30内のデッドスペース(取付空間37)を利用して装着されることになり、玉崩し部材45を装着しても分離シュート30全体の大きさを大きくすることなくコンパクトなものとすることができる。また、玉崩し部材45がユニット体として形成されて着脱自在に装着しえるようになっているため、故障等のトラブル時に、狭い遊技島1内で迅速な交換作業及び点検作業を行うことができる。
更に、本実施形態における分離シュート30においては、ユニット体として構成される玉崩し部材45は、ソレノイド46を取り付けると共に蛇行状傾斜通路33の内側に位置する側壁35に装着するための装着部としての係止爪49が形成された取付板47,48と、該取付板47,48に固定され且つソレノイド46のプランジャが衝突する振動板50と、からなり、取付板47,48を蛇行状傾斜通路33の内側に位置する側壁35に装着したときに、振動板50が内側に位置する側壁35の上端辺に当接することにより、ソレノイド46の駆動による振動が振動板50を介して側壁35に対し垂直方向の振動を与えるようにしたので、水平方向の振動として伝搬される場合に比べて、玉の重力方向の振動であるため、玉詰まりを解消させ易いという利点がある。
しかして、上記のような作用を行う分離シュート30の具体的な動作について図12乃至図18を参照して説明する。図12は、分離シュート30と玉詰まり報知装置8とそれらを制御する統括制御基板60との関係を示す配線図であり、図13は、1つの統括制御基板60と分離シュート30との関係を示すブロック図であり、図14乃至図18は、統括制御基板60によって制御される処理手順を示すフロー図である。
まず、図12において、前述したように、遊技島1には、複数のパチンコ機2が背向列設されており、そのうち、片面2台ずつの合計4台のパチンコ機2に対応する分離シュート30が1つの統括制御基板60によって制御されるようになっている。図示の場合、片面2台ずつの合計4台のパチンコ機2に対応する分離シュート30a〜30dが1つの統括制御基板60aによって制御されている。しかし、玉詰まり報知装置8は、前述したように片面4台のパチンコ機2に対する玉詰まりを報知するようになっているので、図示するように、遊技島1の一方の片面に設けられる玉詰まり報知装置8aには、1つの統括制御基板60aからの2つの分離シュート30a,30bに関わる信号と、隣接する統括制御基板60bからの2つの分離シュート30e,30fに関わる信号と入力されるようになっており、遊技島1の他方の片面に設けられる玉詰まり報知装置8bには、1つの統括制御基板60aからの2つの分離シュート30c,30dに関わる信号と、隣接する統括制御基板60bからの2つの分離シュート30g,30hに関わる信号と入力されるようになっている。
しかして、1つの統括制御基板60の構成を、図12に示す統括制御基板60aを例として説明すると、図13に示すように、第1統括制御基板60aは、CPU61、ROM62、RAM63、及び入出力インターフェース64を備えたマイクロコンピュータで構成され、入出力インターフェース64には、第1統括制御基板60aによって制御される4台のパチンコ機2に対応して設けられる分離シュート30a〜30dのそれぞれの玉検知センサ41からの信号が入力され、それぞれのソレノイド46に駆動信号が出力される。また、入出力インターフェース64を介して玉詰まり報知装置8aには、台番号表示部9に台番号情報信号(第1統括制御基板60a内に設けられたデップスイチ(図示せず)によって各遊技機の台番号を設定し、該設定された台番号を夫々対応する台番号表示部9に表示するための信号)が送られ、また、報知ランプ10を所定の色で点灯させるための信号(玉詰まり信号又は玉詰まり無し信号のいずれか)が送られるようになっている。なお、第1統括制御基板60a以外の統括制御基板60も、上記の構成と同じ構成となっている。なお、図12に示す実施形態では、統括制御基板60において制御する分離シュート30において、玉検知センサ41が設けられる箇所は、第1蛇行状傾斜通路33に対応する部分だけであり、第2蛇行状傾斜通路34は、使用されていないものとして玉検知センサ41が設けられていないものである。
上記した第1統括制御基板60aによって制御される動作について図14乃至図18を参照して説明する。図14は、メインフロー図(メイン制御処理)であり、まず、ステップ100でメイン電源が投入されるとステップ101で初期設定処理が行われ、その後、ステップ102で第一分離シュートの制御処理、ステップ103で第二分離シュートの制御処理、ステップ104で第三分離シュートの制御処理、ステップ105で第四分離シュートの制御処理、ステップ106で玉詰まり報知装置の制御処理をそれぞれ順次行い、以下、ステップ102からステップ106の処理を繰り返す。
ステップ101の初期設定処理は、図15に示すように、ステップ110で全ての分離シュート30a〜30dに関するパラメータを初期値にリセットする処理を行う。具体的には、玉詰まり時にセットされるフラグAを「0」にリセットし、玉検知センサ41が玉無しを検知してから所定時間(例えば、5秒)が経過したか否かを計時するタイマBの値を「0」にリセットし、ソレノイド動作処理の回数をカウントするカウンタCの値を「0」にリセットし、ソレノイド46の1回当たりの励磁時間を計時するタイマDの値を「0」にリセットし、ソレノイド46の励磁回数をカウントするカウンタEの値を「0」にリセットする。次いで、ステップ111で全ての分離シュート30a〜30dに関する玉詰まり無し信号を玉詰まり報知装置8aに出力する。この出力があった場合には、報知ランプ10が緑色で点灯されている。更に、ステップ112で全ての分離シュート30a〜30dに関するソレノイド46をOFF状態として初期設定処理を終了する。
ステップ102〜105の各分離シュートの制御処理はすべて同じ処理が実行されるので、第一分離シュート30aの制御処理について図16を参照して説明し、第二、第三、第四分離シュート30b〜30dの制御処理については、省略する。しかして、第一分離シュート制御処理は、ステップ120で第一玉検知センサ41がOFFとなっているか否か、即ち、玉検知センサ41が第1蛇行状傾斜通路33の屈曲後傾斜通路33cの下流側にパチンコ玉があるか否かを検出し、パチンコ玉がある(玉検知センサがON)と判別されたときには、ステップ121で前記ステップ110と同じように各パラメータをリセットした後、ステップ122で玉詰まり無し信号を玉詰まり報知装置8へ出力(報知ランプ10:緑)し、ステップ123でソレノイド46をOFF状態としてサブルーチンを終了する。
一方、ステップ120で玉検知センサ41においてパチンコ玉がない(玉検知センサがOFF)と判別した場合には、ステップ124で玉詰まりフラグAの値が「1」になっているか否かが判別され、「1」になっていれば、既に玉崩し処理を行っても依然として玉詰まり状態であるため、後述するステップ131に進み、一方、ステップ124で「1」になっていないと判別された場合には、ステップ125で第一玉検知センサ41が玉無しを検知してからの時間を計時するタイマBが5秒以上となったか否かが判別され、5秒未満であるときにステップ126でタイマBの作動開始若しくは作動継続させて当該サブルーチンを終了する。ステップ125でタイマBが5秒経過したと判別されたときには、第1分離シュートソレノイド動作処理のサブルーチンを実行した後、ステップ128でタイマBをリセットし、次いでステップ129で上記ステップ127のサブルーチン処理の処理回数を計数するカウンタCの値に「+1」の加算処理をする。その後、ステップ130で上記カウンタCの値が「5」以上か否かが判別され、「5」未満である場合には、当該サブルーチンを終了する。また、ステップ130でカウンタCの値が「5」以上であると判別されたときには、ステップ131で玉詰まり報知装置8へ玉詰まり信号を出力(報知ランプ:赤)し、ステップ132で玉詰まりフラグAをセットする。つまり、ステップ130及び131によって、所定のソレノイド動作処理を所定回数(5回)行っても玉詰まりが解消されなかった場合に玉詰まり報知装置8に玉詰まり信号を出力する処理を実行するものである。
上記した第一分離シュート制御処理サブルーチンにおけるステップ127の第一分離シュートソレノイド動作処理について、図17を参照して説明すると、ステップ140において、ソレノイド46の励磁時間を計時するタイマDの作動を開始若しくはタイマDの作動を継続し、ステップ141でタイマDが50ms経過したか否かが判別され、50ms未満であればメインルーチンに戻り、50ms経過したときにステップ142でソレノイド46の励磁を止める。これによりソレノイド46のプランジャがスプリングの付勢力により移動して玉崩し部材45の振動板50と衝突する。その後、ステップ143で励磁タイマDをリセットし、ステップ144でソレノイド46の励磁回数を計数するカウンタEの値を「+1」し、ステップ145でカウンタEの値が「5」であるか否かが判別され、「5」未満であるときにはメインルーチンに戻り、「5」であるときには、ステップ146でカウンタEの値をリセットする。上記したステップ140〜146の処理は、前述した所定時間(タイマBの計時による5秒)経過後に励磁・非励磁の動作(0.1秒)を一定回数(5回)行う基本動作の処理を示している。そして、このような基本動作が行われても玉詰まりが解消しない場合には、前述した図16に示すカウンタCで規制される最高所定回数(5回)の基本動作が実行されることになるものである。
また、前述したステップ106で玉詰まり報知装置の制御処理について図18を参照して説明する。まず、ステップ150で玉詰まり無し信号があるか否か、即ち前記ステップ122の処理によって出力される信号があるか否かが判別され、出力があればステップ151で該当する報知ランプ10(LED)を緑色で点灯する。次いで、ステップ152で玉詰まり信号があるか否か、即ち前記ステップ131の処理によって出力される信号があるか否かが判別され、出力があればステップ153で該当する報知ランプ10(LED)を赤色で点灯する。ここで、ステップ150及びステップ152で共に出力無しと判断された場合は、報知ランプ10は無点灯状態となる。このように無点灯状態となる要因としては装置の故障(例えば、信号線の断線等)が考えられる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、上記した実施形態においては、第1側壁板35を振動させることにより、第1蛇行状傾斜通路33のすべての傾斜通路33a〜33cと第2蛇行状傾斜通路34のすべての傾斜通路34a〜34dに振動が伝搬するものについて説明したが、第1、第2蛇行状傾斜通路33、34の一部であってそれぞれ複数の傾斜通路(例えば、屈曲後傾斜通路33cと屈曲傾斜通路33bだけ、屈曲後傾斜通路34dと屈曲傾斜通路34cだけ)に振動が伝搬する構造のものであっても良い。また、分離シュート30と玉詰まり報知装置8とを1つの統括制御基板60によって制御するものを示したが、それぞれ別々の制御基板で制御し、相互の制御基板で信号の送受信を行うように構成しても良い。また、当然のことながら、統括制御基板60によって分離シュート30と玉詰まり報知装置8だけを制御対象とするものではなく、他の装置(例えば、呼出ランプ装置6)も制御対象としても良い。また、本実施形態では蛇行状傾斜通路を示したが、必ずしも傾斜通路が蛇行状に構成される必要は無く、直線上に下り傾斜する底面と、2つの側壁から構成される傾斜通路に採用しても良い。また、本実施形態では振動板50に振動を与えるために駆動源としてソレノイドを利用したが、モータ等を利用しても良い。