JP4805632B2 - 回転寿司構造 - Google Patents

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Description

本発明は、寿司等を飲食客に供給することができる回転寿司構造に関し、特に一般家庭などにも容易に搬入できる回転寿司構造に関する。
従来より寿司は、日本古来の食文化として古くから親しまれており、現在でも老若男女問わず人気の高い食品のひとつである。
中でも、一般に回転寿司と言われる店舗型の寿司店では、厨房や客席と接するように完結チェーンを張りめぐらして、厨房で調製した寿司を客席に供給するようにしている。
すなわち、寿司皿を載置可能とした完結チェーンを、店舗内に大規模に配設し、厨房で握った寿司を皿に載せ、この皿を完結チェーン上に載置して客席に循環搬送している。(たとえば特許文献1参照。)
したがって、寿司店で働く従業員数を少なくできるので比較的安価に寿司を食することができ、また、店内を色とりどりの寿司が循環するのを見て楽しめることから、特に子供連れの客などに好評を得ている。
一方、近頃では、結婚や出産など、慶事があった際にホームパーティーを開く家庭が増えてきている。
このような席では、普段の食事よりも豪華なものを取りそろえるのが一般的であり、その中でも寿司は慶事の食卓に上る機会が多い食品のひとつである。
それゆえ、家庭内で寿司を取りそろえるためには、店舗型の寿司店に出前を頼んだり、また、スーパーの総菜売り場などに調製を依頼するのが常であった。
特開2003-63624
しかしながら、慶事等の際に回転寿司を楽しむためには、わざわざ回転寿司店まで足を運ぶ必要があり、しかも、店舗内では、周囲の他の客と肩を並べて寿司を食することとなるので、特に子供連れの客にとっては、落ち着いて食事することができない場合があった。
すなわち、色とりどりの寿司が循環するのを見て楽しめるような本格的な回転寿司を、家庭内で提供可能とした回転寿司構造はなかった。
また、一般家庭に持ち込み可能な卓上型の回転寿司機があるものの、横幅600mm×奥行き300mm×高さ70mm程度の基盤上に、小さな完結チェーンを略楕円形状に配したものであり、全体的に子供向けに構成されていることから、玩具的な感覚が否めず、本格的な回転寿司とは言い難いものであった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、一般家庭に本格的な回転寿司機を搬入可能とし、子供がいても周囲の客を気にせず回転寿司を食したり、楽しんだりできる回転寿司構造を提供する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明では、調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成すると共に、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとし、しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し、搬送部は、天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースと、完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースとからなると共に、各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成することとした。また、請求項2に記載の本発明では、搬送部は、上面視略I字状となるように配設したことを特徴とした。また、請求項3に記載の本発明では、搬送部は、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とした。また、請求項4に記載の本発明では、調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成し、しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し、搬送部は、天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースと、を少なくとも備え、各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成することとした。
また、請求項に記載の本発明では、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとしたことを特徴とした。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースを介設して、上面視略I字状となるように配設したことを特徴とした。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースを介設して、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とした。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースとを介設して、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とした。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部の組立は、一方の基台ケースに固設したフックと、他方の基台ケースに蝶着した掛合環とを掛合させて接続することを特徴とした。
また、請求項10に記載の本発明では、駆動折返し基台ケースには、スプロケットの回転数を変更することで完結チェーンの周回速度を調整可能とするスピードコントローラーを備えることとした。
また、請求項11に記載の本発明では、各基台ケースの天板は、各基台ケースのカウンター部側側面よりも前方に突出してオーバーハング状の凸部を形成すると共に、カウンター支持杆と凸部との間に形成された間隙にカウンター板を挿入してカウンターを形成することとした。
また、請求項12に記載の本発明では、各基台ケースの内部に収納用の棚を設けたことを特徴とした。
また、請求項13に記載の本発明では、受動折返し基台ケースは、天板駆動用の雄ねじ杆と、天板と一体の雌ねじとで構成した天板摺動用の駆動機構を備えると共に、同駆動機構は、雄ねじ杆の回動により、天板と一体の雌ねじが螺進退するように構成して、完結チェーンに働く張力を調整可能としていることを特徴とした。
また、請求項14に記載の本発明では、調理台の上部には、食材を収納する陳列ケースと、同食材を調理する調理テーブルとを有すると共に、調理台の内部は、一側を収納棚とし、他側を集塵部に区分けしていることを特徴とした。
また、請求項15に記載の本発明では、水洗台上には、洗浄水を供給するノズルと、洗浄水を受けるシンクとを配設すると共に、水洗台の内部に洗浄水を貯留した給水タンクと、洗浄した排水を貯留する排水タンクとを収納し、ノズルに配設したセンサーが人体を検知することで、同ノズルから洗浄水が自動的に吐水され、排水はシンクから下方に流下して排水タンクに収納されるように構成したことを特徴とした。
また、請求項16に記載の本発明では、調理台の調理テーブルの上面と、水洗台のシンクの上面との高さは、各基台ケースの天板よりも低いことを特徴とすることとした。
さらに、請求項17に記載の本発明では、直角部基台ケースは、調理部側に位置する角部を直角に切欠いて、調理台の角部が符合嵌着することを特徴とした。
請求項1に記載の本発明では、調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成すると共に、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとし、しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し、搬送部は、天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースと、完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースとからなると共に、各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成することとした。したがって、回転寿司機を一般家庭にも分割して搬入できる構造とすることができ、この分割した回転寿司機を組み立てることで所望のレイアウトとした本格的な回転寿司機を形成して、回転寿司を楽しむことができる。また、請求項2に記載の本発明では、搬送部は、上面視略I字状となるように配設した。したがって、調理部で作業を行う調理者や、寿司を食する客は、完結チェーンの周回軌道全体を容易に見渡すことができ、どのようなネタの寿司が搬送されているか容易に把握することができる。また、請求項3に記載の本発明では、搬送部は、上面視略L字状となるように配設した。したがって、調理者や客は、完結チェーンの周回軌道全体を容易に見渡すことができ、どのようなネタの寿司が搬送されているか容易に把握することができると共に、より多くの客が搬送部に接することができる。また、請求項4に係る本発明では、調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成し、しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し、搬送部は、天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースと、を少なくとも備え、各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成することとした。
したがって、回転寿司機を一般家庭にも分割して搬入できる構造とすることができ、この分割した回転寿司機を組み立てることで所望のレイアウトとした本格的な回転寿司機を形成して、回転寿司を楽しむことができる。また、カウンター部を容易に取付けることができると共に、搬入時や搬出時にはカウンター部を容易に取外すことができて、各基台ケースをコンパクトにすることができる。
また、請求項に記載の本発明では、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとした。
したがって、飲食者が所望する寿司が一度往路を通り過ぎても、比較的短時間の内に再度復路で目にすることができ、しかも大人が手を伸ばせば復路を搬送中の寿司であっても十分に手に取ることができるので、所望の寿司を好みのタイミングで口にすることができる。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースを介設して、上面視略I字状となるように配設した。
したがって、調理部で作業を行う調理者や、寿司を食する客は、完結チェーンの周回軌道全体を容易に見渡すことができ、どのようなネタの寿司が搬送されているか容易に把握することができる。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースを介設して、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とすることとした。
したがって、調理者や客は、完結チェーンの周回軌道全体を容易に見渡すことができ、どのようなネタの寿司が搬送されているか容易に把握することができると共に、より多くの客が搬送部に接することができる。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースとを介設して、上面視略L字状となるように配設することとした。
したがって、調理者や客は、完結チェーンの周回軌道全体を容易に見渡すことができ、どのようなネタの寿司が搬送されているか容易に把握することができると共に、より多くの客が搬送部に接することができる。
また、請求項に記載の本発明では、搬送部の組立は、一方の基台ケースに固設したフックと、他方の基台ケースに蝶着した掛合環とを掛合させて接続することとした。
したがって、容易に搬送部を組み立てることができると共に、組立後の搬送部を容易に分割することができる。
また、請求項10に記載の本発明では、駆動折返し基台ケースには、スプロケットの回転数を変更することで完結チェーンの周回速度を調整可能とするスピードコントローラーを備えることとした。
したがって、複数台基台を連結することで、完結チェーンの摺動負荷が増えて周回速度が低下する場合でも、スピードコントローラーを操作することにより、完結チェーンを所望の周回速度に調整することができる。
また、請求項11に記載の本発明では、各基台ケースの天板は、各基台ケースのカウンター部側側面よりも前方に突出してオーバーハング状の凸部を形成すると共に、カウンター支持杆と凸部との間に形成された間隙にカウンター板を挿入してカウンターを形成することとした。
したがって、カウンター部を形成後に、カウンターに手をついたり、重量物を載置した場合でも、板がカウンター支持杆上で反転して落下することなく、安全性を向上することができる。
また、請求項12に記載の本発明では、各基台ケースの内部に収納用の棚を設けることとした。
したがって、回転寿司用の皿などを棚に収納することができるので、搬入や搬出を円滑に行うことができる。
また、請求項13に記載の本発明では、受動折返し基台ケースは、天板駆動用の雄ねじ杆と、天板と一体の雌ねじとで構成した天板摺動用の駆動機構を備えると共に、同駆動機構は、雄ねじ杆の回動により、天板と一体の雌ねじが螺進退するように構成して、完結チェーンに働く張力を調整可能とした。
したがって、完結チェーンに必要以上の遊びが生じても、完結チェーンの張りを一定に保つことができるので、完結チェーンを円滑に周回させることができる。
また、請求項14に記載の本発明では、調理台の上部には、食材を収納する陳列ケースと、同食材を調理する調理テーブルとを有すると共に、調理台の内部は、一側を収納棚とし、他側を集塵部に区分けすることとした。
したがって、調理テーブル内部の一側には、調理に必要な器具類を収納することができると共に、調理中に生じた調理残渣を他側に設けた集塵部に収集することができるので、円滑に調理を行うことができる。
また、請求項15に記載の本発明では、水洗台上には、洗浄水を供給するノズルと、洗浄水を受けるシンクとを配設すると共に、水洗台の内部に洗浄水を貯留した給水タンクと、洗浄した排水を貯留する排水タンクとを収納し、ノズルに配設したセンサーが人体を検知することで、同ノズルから洗浄水が自動的に吐水され、排水はシンクから下方に流下して排水タンクに収納されるように構成した。
したがって、たとえば一般家庭等に出張した際に、その家庭の水道から調理用の水を調達する必要がなく、また、水を無駄なく使用することとができ、しかも、排水は排水タンクに収納されるので、排水の場所を探す手間を省くことができる。
また、請求項16に記載の本発明では、調理台の調理テーブルの上面と、水洗台のシンクの上面との高さは、各基台ケースの天板よりも低いことを特徴とすることとした。
したがって、回転する寿司を見る客の視線が自然に調理テーブルへ向かうこととなるので、寿司を食して楽しむのと同時に、調理者が行う調理の腕前を見て楽しむことができると共に、調理者は、調理テーブルで調理している時の腕の高さのまま、横に移動するだけで水洗台で洗い物等をすることができるので、調理者にかかる負担を軽減することができる。
さらに、請求項17に記載の本発明では、直角部基台ケースは、調理部側に位置する角部を直角に切欠いて、調理台の角部が符合嵌着することとした。
したがって、搬送部を屈曲したレイアウトとした場合でも、調理台を隙間なく配置することができるので、一般家庭等の狭隘な場所でもぴったりと設置することができる。
本発明は、調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成すると共に、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとし、しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成している。
すなわち、本発明に係る回転寿司構造では、まず、寿司を循環搬送する搬送部を分割できるようにしている。したがって、この回転寿司構造を有する回転寿司機の搬送部は、コンパクトな筐体を有する複数個の基台ケースとなり、たとえば比較的間口の狭い一般家庭にも搬入できることとなる。これにより、たとえば、一般家庭等に回転寿司機を搬入するなどしてホームパーティー等で回転寿司を提供するサービスを行うこともできる。
また、この回転寿司構造には、搬送部の一側に調理部を備えているので、調理者(たとえば、寿司職人等)が握った本格的な寿司を提供することも可能である。
しかも、搬送部の他側に備えたカウンター部は、搬送部を構成する基台の分割組立と対応するようにカウンターを分割組立可能としているので、たとえば一般家庭の玄関など狭隘な場所を通過する際にも、搬送部から側方に突出するカウンターが邪魔になることがなく、搬入及び搬出を容易に行うことができる。
また、搬送部に備えるガイド溝は、断面略U字状の樹脂で形成して、ダスト、水滴等を収集する貯水路としても機能する。したがって、この回転寿司機を一般家庭で組み立てて寿司を提供した際に、たとえば寿司皿から落下した水滴や米粒は、ガイド溝中に貯留されることとなるので、室内の床やカーペットを汚すことがない。
ところで、店舗型の回転寿司店では、所望の寿司が目の前の往路を通り過ぎてしまった場合は、再度所望の寿司が目の前を通るまで待機する必要がある。特に大型の店舗では、飲食者の前を通過する完結チェーンは一方向のみ(往路のみ)であり、しかも、搬送中の全ての寿司の中から所望する寿司を見つけ出すのは非常に困難であることから、飲食者にとっては、所望の寿司を口にするのがいつになるのか予測しづらい状況であった。
そこで、本発明に係る回転寿司構造では、搬送部は調理部とカウンター部との間に往路と復路とを伴って配設すると共に、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとしている。したがって、飲食者が所望する寿司が一度往路を通り過ぎても、比較的短時間の内に再度復路で目にすることができ、しかも大人が手を伸ばせば復路を搬送中の寿司であっても十分に手に取ることができるので、所望の寿司を好みのタイミングで口にすることができる。
以下、下記の順序に従って、本発明に係る回転寿司構造について図面を用いながら詳説する。
(1)回転寿司構造の全体像
(2)搬送部
(i)完結チェーン
(ii)ガイド溝
(iii)基台
(iv)連結部
(v)基台ケースの連結レイアウト
(vi)完結チェーンの摺動速度調整機構
(vii)完結チェーンの張力調整機構
(4)カウンター部
(5)調理部
(i)調理台
(ii)水洗台
(6)まとめ
(1)回転寿司構造の全体像
まず、上記回転寿司構造の全体像について説明する。図1は本発明に係る回転寿司構造を備えた回転寿司機1の上面から見た状態を示している。
この回転寿司機1では、寿司等の飲食物を調製する調理部4と、調理部4で調製した寿司等を食する場であるカウンター部3とを備えると共に、この調理部4とカウンター部3との間には、調理部4で調製した寿司等をカウンター部3へ循環搬送する搬送部2を介設している。
そして、この搬送部2の天板5上には、周回軌道を描くように断面視略U字状のガイド溝6を刻設しており、このガイド溝6に無端状に連結した完結チェーン7を摺動可能に収納している。すなわち、ガイド溝6に沿って完結チェーン7が摺動しながら循環することとなる。
したがって、店舗型の本格的な回転寿司店と同様に、調理部4(厨房)とカウンター部3(客席)とを連絡するように完結チェーン7が循環搬送することとなり、調理した寿司等を客席に提供することができる。なお、図1では、説明のために完結チェーン7の一部のみを示しているが、飲食物を循環搬送する際には、上部に載置板を備えた後述するコマを屈曲可能に複数個連結して無端状としている。
ところで、店舗型の回転寿司店では、循環搬送する完結チェーン7が形成する輪の内側に調理部4を配置し、輪の外側に客席を配置するのが通常である。
このような場合、調理部4に立つ調理人の視点では、調理人を取り囲むように完結チェーン7が配設されているので、循環搬送中の寿司の量やネタの種類を把握する際には、周囲を見渡すように視線を完結チェーン7に沿って一回転させる必要がある。
一方、本発明に係る回転寿司構造では、完結チェーン7が循環する軌道を、潰れた環状の軌道とし、調理部4とカウンター部3との間に往路と復路を伴うように配設している。
したがって、視線をわずかに動かすだけで、循環搬送されている寿司の略全体を見渡すことができるので、調理者は容易に循環搬送中の寿司の量やネタの種類を把握することができる。
また、同様に、カウンター部3の飲食者からも、循環搬送されている寿司の略全体を見渡すことができるので、所望の寿司等がどの位置にあるのかを容易に判断することができると共に、色とりどりの寿司が循環搬送される様子を楽しむことができる。
しかも、完結チェーン7の向かい合った往路と復路の軌道間の幅員を略大人の腕の長さと等しくなるように構成している。したがって、所望の寿司が一度目の前の往路を通り過ぎた場合であっても、再度復路で容易に手にすることができて、食べたいネタの寿司を食べたい時に手早く口にすることができる。
また、搬送部2は、後に詳説するが、複数個の基台ケースを連結することで構成している。換言すれば、搬送部2は、複数個の基台ケースに分割できるようにしている。
したがって、搬入口を備えるパーティー会場等はもちろんのこと、比較的間口の狭い一般家庭等であっても、容易に搬送部を搬入することができる。
(2)搬送部
(i)完結チェーン
次に、ガイド溝6内を摺動して、寿司等を搬送する完結チェーン7について説明する。
図2aは、完結チェーン7の一部を裏面側から見た図を示している。完結チェーン7は、寿司皿等を載置可能とした載置板10を備えるコマ11を複数個連結させて構成している。
また、このコマ11は、略三日月形状とした切欠凹部12を備える載置板10と、載置板10の裏面側に突設した滑車軸13と、滑車軸13の根元部分から切欠凹部12方向に載置板10と平行に伸延させた滑車支持片14と、滑車支持片14と回動可能に結合すると共に挿通孔15を備える滑車16と、滑車16に固定して滑車軸13に挿通可能とした滑車押さえ片17とを備えている。
そして、コマ11同士の連結は、まず、一方のコマ11の滑車16と、滑車支持片14と、滑車押さえ片17とを連通する挿通孔15に、他方のコマ11の滑車軸13を挿通する。そして、前記他方のコマ11の滑車押さえ片17を弾性力に抗して湾曲させ、滑車軸13に、この滑車押さえ片17の端部の挿通孔15を挿通させて滑車16が滑車軸13から外れないようにして連結している。
このようにコマ11を複数個連結して完結チェーン7を構成することにより、任意の位置でコマ11同士を切り離すことができると共に、完結チェーン7の長さを自在に調整することができる。
また、連結したそれぞれのコマ11は、所定の角度まで回動可能としているので、ガイド溝6の曲線に柔軟に適合して、完結チェーン7がガイド溝6内を滑らかに摺動することができるようにしている。
(ii)ガイド溝
次に、ガイド溝6について、図3を用いて説明する。図3は、図1に示す本発明に係る回転寿司構造を備えた回転寿司機1のA−A’部分の端面を示したものである。
ステンレスで形成された基台21の上部に備える天板5には、完結チェーン7を収納するためのガイド溝6が刻設されており、このガイド溝6は断面視略U字状としている。
そして、このガイド溝6の側面に、完結チェーン7の滑車16が当接して滑らかに摺動するようにしている。
また、このガイド溝6は、完結チェーン7の摺動を案内すると共に、寿司皿などからこぼれ落ちた水滴やダストを収集可能とすべく貯水路の役割も担っている。
すなわち、店舗型の回転寿司店では、完結チェーン7が摺動するガイド溝6の断面は、一般に底面部22を備えておらず、寿司皿等からガイド溝6に落下した水滴や米粒は、基台21や基台21の下の床面に落ちてしまうこととなる。
しかしながら、本発明に係る回転寿司構造では、ガイド溝6の断面を略U字状として底面部22を備えており、この底面部22を水滴や米粒を溜める貯水路としているので、基台内部22や床面を汚すことなく、落下した水滴や米粒を回収することができて、回転寿司機を衛生的で清潔に保つことができる。
特にこの底面部22を備えるガイド溝6の構造は、ホームパーティーなどにおいて、一般家庭に回転寿司機を搬入して回転寿司を提供した際に、一般家庭の床面を汚すことがないので、掃除に要する手間を省くことができる。
また、ガイド溝6の往路と復路の幅員を示すdの長さは、略大人の腕の長さとしており、往路の寿司皿はもちろんのこと、復路の寿司皿であっても容易に手に取ることができるようにしている。
すなわち、飲食者は、往路を通過する寿司等を手に取ることができると共に、復路を通過する寿司等も手にすることができるので、飲食者が所望する寿司等を手にする機会をより増やすことができる。
(iii)基台
次に、搬送部2を支える基台21について説明する。搬送部2に備えた基台21は、たとえば図1に示す搬送部2では、上面視略U字状の受動折返しガイド溝31を備えた受動折返し基台ケース32と、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝33を有する直線部基台ケース34と、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝35を有する直角部基台ケース36と、前記完結チェーンに動力を伝達するスプロケット39を具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝37を有する駆動折返し基台ケース38に分割可能としている。
以下、図4〜図7を用いて各基台ケース32,34,36,38について説明する。
図4は、天板5上に受動折返しガイド溝31を備えた受動折返し基台ケース32を示しており、ステンレスで形成した箱状のワゴン30と、ワゴン30上面を閉塞するように設けた天板5を備えており、この天板5には、往路と復路とを接続するように上面視略U字状の受動折返しガイド溝31を備えている。
この、受動折返し基台ケース32を搬送部2中に備えることで、完結チェーン7の軌道を往路から復路、または、復路から往路へ転換することができる。
また、この受動折返し基台ケース32の側面には、後述するカウンター41を形成するためのカウンター杆42を引出し自在に備えており、引き出したカウンター杆42の上部にカウンター板43を載置することで、カウンター部3を形成可能としている。
しかも、天板のカウンター部3側の一辺は、ワゴン30の側面よりもカウンター部3側に突出させてオーバーハング状としたオーバーハング部44を形成しており、先に述べたカウンター杆42と、このオーバーハング部44との間に形成された凹部にカウンター板43を挿入できるようにしている。
したがって、飲食客等がカウンター41に手をついたり、重量物を載置した場合でも、オーバーハング部44がカウンター板43の回転を抑えるので、カウンター板43が不意に外れることが無く、安心して寿司を食することができる。
図5は、直線部基台ケース34を示しており、ステンレスで形成した箱状のワゴン30と、ワゴン30の上面を閉塞するように設けた天板5を備えている。
そして、この天板5には、2本の直線部ガイド溝33を平行に備えており、完結チェーン7が直線的に摺動するようにしている。
また、この直線部基台ケース34においても、側面にカウンター41を形成可能としており、天板5のカウンター部3側の一辺にオーバーハング部44を形成している。
この直線部基台ケース34は、折返し基台ケース32,38間に介設することにより、搬送部2を所望の方向へ伸延させることができ、より多くの飲食客に寿司等を提供することができることとなる。
図6は、直角部基台ケース36を示しており、ステンレスで形成した箱状のワゴン30と、ワゴン30の上面を閉塞するように設けた天板5を備えている。
そして、この天板5には、2本の直角部ガイド溝35を、大小略相似形に備えており、完結チェーン7が直角的に摺動するようにしている。
この直角部基台ケース36もまた、側面にカウンター41を形成可能としており、天板5のカウンター部3側の一辺にオーバーハング部44を形成している。
この直角部基台ケース36は、折返し基台ケース32,38間に介設することにより、搬送部2を所望の方向に90度の角度で屈曲させることができ、搬送部2を設置する会場の都合等に合わせて搬送部2のレイアウトを所望の形とすることができる。
図7は、駆動折返し基台ケース38を示しており、ステンレスで形成した箱状のワゴン30と、ワゴン30の上面を閉塞するように設けた天板5を備えている。
そして、この天板5には、往路と復路とを接続するように上面視略U字状の駆動折返しガイド溝37を備えている。
この駆動折返し基台ケース38もまた、側面にカウンター41を形成可能としており、天板5のカウンター部3側の一辺にオーバーハング部44を形成している。
また、この駆動折返し基台ケース38は、完結チェーン7に噛合して、同完結チェーン7を摺動させるためのスプロケット39を、駆動折返しガイド溝37の一部に備えている。
そして、このスプロケット39は、後述するモーター61に接続しており、このモーター61に通電することで完結チェーン7をガイド溝6中で摺動可能としている。
この駆動折返し基台ケース38は、搬送部2の一部に備えることにより、完結チェーン7を駆動することができて、載置板10上に載置した寿司等を循環搬送可能とするものである。
これらの各基台ケース32,34,36,38には、それぞれワゴン30の下部にキャスター40を設けており、分割した各基台ケース32,34,36,38の移動に際して、少しの力で移動が可能となるようにしている。
併せて、各基台ケース32,34,36,38のワゴン30の内部は、寿司皿などの食器を収納可能となるように棚50を設けている。この棚50に寿司皿を収納することで、回転寿司機を設置する場所に各基台ケース32,34,36,38を搬入したり、搬出したりする場合でも、寿司皿などの食器類を別途運搬する必要がなく、また、寿司の調製時にも手早く皿を準備することができる。
また、各ガイド溝31,33,35,37を折返し部や直線部や直角部のように規格化しながら分割することで、搬送部2を設置する箇所に適応した無端状のガイド溝6を容易に形成することができる。
すなわち、パーティー会場等の比較的広い場所では、受動折返し基台ケース32と、駆動折返し基台ケース38との間に、直線部基台ケース34や直角部基台ケース36をガイド溝6が連通するように任意の数だけ介設することで、その会場の規模に合わせた搬送部2を容易に形成することができる。また、一般家庭の一室など、比較的狭い場所であっても、受動折返し基台ケース32と、駆動折返し基台ケース38とを備えていれば、搬送部2を構成することができて、本格的な回転寿司を一般家庭等でも楽しむことができる。
(iv)連結部
次に、各基台ケース32,34,36,38の連結について図8を用いて説明する。すなわち、各基台ケース32,34,36,38の側面部には、掛合環51または掛合フック52が設けてあり、一方の基台ケースの掛合環51を、他方の基台ケースの掛合フック52に掛合させると共に、掛合環51を回動自在に取付けたレバー53を倒すことで連結部54を構成し、掛合環51の回動を抑制して、基台ケース同士を連結するようにしている。
図8に示す掛合環51と掛合フック52による基台ケース同士の連結は一例であり、その他の連結方法であっても良いが、基台ケース同士の連結及び分割ができるだけ容易となるような連結方法が好ましい。特に複数個の基台ケースを連結したり分割する場合は、連結部の数が多くなるので、連結部54の着脱が容易である程、基台ケース同士の連結及び分割にかかる手間を省くことができる。
(v)基台ケースの連結レイアウト
次に、各基台ケース32,34,36,38を様々な形に連結した場合のレイアウトとその利点について説明する。
図9のa〜cは、各基台ケースの連結例について示している。たとえばaは、受動折返し基台ケース32と駆動折返し基台ケース38とを連結し、ガイド溝6中で完結チェーン7が循環する距離が最も短くなるように構成した例である。
このような構成とすることにより、たとえば比較的狭隘な一般家庭の一室であっても、無理なく搬送部2を形成することができるので、ホームパーティー等において一家団欒のなか回転寿司を楽しむことができる。
また、bは、受動折返し基台ケース32と、駆動折返し基台ケース38との間に直線部基台ケース34を介設した例を示しており、搬送部2をこのような構成とすることで、先に示したaよりもさらに多くの飲食者に対して寿司等を提供することができる。
また、cは、受動折返し基台ケース32と、駆動折返し基台ケース38との間に、直線部基台ケース34と、直角部基台ケース36とを介設しており、この直角部基台ケース36の部位で90度屈曲させている。
搬送部2をこのような構成とすることで、比較的広いスペースを有する設置場所には、飲食者の動線に応じて搬送部2を設置することができるので、飲食者に効率良く寿司等を提供することができる。
また、比較的狭隘で直線方向に伸延が困難なスペースに搬送部2を形成する場合でも、搬送部2自体を屈曲させることができるので設置箇所の条件に応じて搬送部2を設置することができる。
なお、ここで述べた連結のレイアウトは一例であり、調理者や飲食者の希望等に応じて搬送部2を配置することができる。たとえば、搬送部2を略コ字状にしても良い。
(vi)完結チェーンの摺動速度調整機構
次に、完結チェーン7がガイド溝6内を摺動する速度を調整する機構について、図10を用いて説明する。
ガイド溝6中を摺動する完結チェーン7の長さを、基台ケースの連結レイアウトに応じて長くしたり、また、短くすると、完結チェーン7とガイド溝6との間に働く摩擦力が増減したり、完結チェーン7上に載置する寿司等の重量が増減したりすることとなる。
このような場合、スプロケット39と接続したモーター61にかかる負荷が、基台ケースの連結レイアウトによって異なることとなり、完結チェーン7の循環速度、すなわち、寿司等の搬送スピードが変わることとなる。
モーター61にかかる負荷が比較的少なく、寿司等の搬送速度が早すぎる場合には、飲食者にとって所望する寿司等を手に取るタイミングがはかりずらくなり、特に、子供や老人にとっては、所望の寿司等を食する機会を失うおそれがある。
また、モーター61にかかる負荷が比較的大きく、寿司等の搬送速度が遅すぎる場合には、所望する寿司等が手の届く範囲内に循環してくるまでに長時間を要することとなるので、食したい時に所望する寿司等が手にできないこととなり、不快感を募らせることとなるおそれがある。
そこで、図10に示すように、駆動部折返し基台ケース38の側面部には、モーター61の軸の回転速度を調整可能としたスピードコントローラー62を備えており、周回軌道の長さに応じて循環速度を調整可能としている。
すなわち、循環速度を速くしたり、遅くしたりすることができるのはもちろんのこと、周回軌道が長い場合には、モーター61の軸の回転速度をやや大きくし、周回軌道が短い場合にはモーター61の軸の回転速度をやや小さめとすることで、周回軌道の長さが変わった場合でも、完結チェーン7の循環速度を一定に保つことができる。
(vii)完結チェーンの張力調整機構
次に、受動折返し基台ケース32に設けた、完結チェーン7の張力調整機構について説明する。すなわち、図11に示すように、受動折返し基台ケース32の折返し部位側の側面部には、ハンドル63を設けており、このハンドル63には、ねじ溝を螺刻した雄ねじ杆64を結合させている。
一方、基台内部に面した天板5の裏面には、天板結合部材65を備えており、この天板結合部材65の下部には雄ねじ杆64と螺合した状態の雌ねじ66を備えている。
したがって、受動折返し基台32の側面に配設したハンドル63を回動することにより、雄ねじ杆64も同時に回転し、雄ねじ杆64のねじ溝に沿って雌ねじ66を備える天板結合部材65が雄ねじ杆64上を前進または後退することとなる。そして、この天板結合部材65を固定した天板5が基台上部を摺動するようにしている。
このようにして天板5を前後方向に摺動させることで、たとえば長期の使用により完結チェーン7に伸びが生じた場合であっても、受動折返しガイド溝31の折返し部分を支点として、完結チェーン7を引っ張ることにより、完結チェーン7に張力を与えることができるので、たるみによる完結チェーン7の走行不良等を防ぐことができる。
(4)カウンター部
次に、各基台ケース32,34,36,38側面部に備えたカウンター部3の構造について、図12と図13を用いて説明する。
各基台ケース32,34,36,38のカウンター部3側の側面部には、カウンター41を形成するカウンター板43を支えるためのカウンター杆42が出し入れ自在に収納されている。
このカウンター杆42の先端部には、基台ケース同士の連結で先に述べた連結部54と同様の掛合環51が備えられている。一方、カウンター板43の裏面には、この掛合環51が掛合するように掛合フック52を設けており、このカウンター杆42の先端部の掛合環51と、カウンター板43の裏面の掛合フック52とを掛合させて、レバー53を倒すことにより、カウンター板43をカウンター杆42上に固定するようにしている。このようにして形成したカウンター41の外観図を図13に示す。
また、このカウンター板43は天板5上を基台側面から突設させて形成したオーバーハング部44の下部に挿入しており、たとえば、飲食者がカウンター板43の手前側に手をついたりして重量負荷がかかった場合に、カウンター板43が反転して飲食物等が落下しないようにしている。
なお、先にも説明したように、このカウンター41の固定に用いる連結部54については、一例を示しており、着脱が容易な固定方法であればこれに限定されるものではない。
(5)調理部
(i)調理台
次に、調理部4に備えた調理台71について説明する。図14に示すように、調理台71は調理台71の略全体を構成する箱状でステンレス製の調理基台72と、調理基台72の上部に横架した調理テーブル73と、寿司ネタや食材を収納する調理テーブル73上に載置した陳列ケース74とを備えており、調理台71上で寿司等の飲食物を調製可能としている。
また、調理基台72は前面扉75を備えており、前面扉75を開放すると左右区分けしており、一側を収納棚76とし、他側を集塵部77としている。
この収納棚76には、寿司等をのせて完結チェーン7上に載置するための寿司皿等が収納できるようにしている。
そして、集塵部77は、たとえば調理テーブル73上で調理した際に生じた調理残渣を貯留して置くことができるようにしている。
しかも、この集塵部77の上方には調理テーブル73を貫通させて開口した集塵口78を備えており、この集塵口78を通じて集塵部77へ調理残渣を落下させることにより、調理で生じた調理残渣を円滑に集塵部77へ収集できるようにしている。
このような構成とすることで、たとえば一般家庭等で回転寿司を提供する際に、調理残渣の廃棄を、訪問した一般家庭に依頼することがなく、一般家庭に強いる負担を軽減することができる。
また、この調理台71の背面側の角部79は、直角部基台ケース36の調理部4側に位置する角部を直角に切欠いて形成した切欠部80に符合嵌着するようにしている。
したがって、この調理台71と搬送部3とを密着させることができるので、調理部4と搬送部3とのレイアウトをコンパクトなものとすることができる。
併せて、調理テーブル73の上面の高さは、前述の各基台ケース32,34,36,38に備えた天板5の上面の高さよりも低くしている。これにより、飲食者の視線は、回転する寿司を見ているうちに自然に調理テーブルへ向かうこととなるので、回転する寿司を見て楽しむのと同時に、調理者が行う調理の腕前を見て楽しむことができる。
(ii)水洗台
次に調理部4に備えた水洗台81について説明する。図15に示すように、水洗台81は水洗台81の略全体を構成する箱状でステンレス製の水洗基台82と、水洗基台82の上部を閉塞するように設けた水洗テーブル83と、水を供給するためのノズル86と、ノズル86から供給された水を受けるように配設したシンク84とを備えている。
また、水洗基台82は前面扉85を備えており、前面扉85を開放した水洗台81の内部にはノズル86に供給するための水を貯水しておく給水タンク87と、シンク84で受けた排水を貯留しておくための排水タンク88とを備えている。
さらに、給水タンク87とノズル86との間には、オートバルブ89と図示しないポンプとを介設しており、オートバルブ89を開放することにより、給水タンク87に挿入した給水管90を通じてノズル86の先端に至るまでの水路が形成されることとなり、また、ポンプに通電することで、給水タンク87に挿入した給水管90から水を吸い上げてノズル86側に送り出すこととなる。
ここで、ノズル86の先端部にはオートバルブ89とポンプとに接続したセンサー93を備えており、センサー93は物体がセンサー93の前方を横切るのを検知するようにしている。
したがって、たとえばノズル86の先端に手をかざすと、センサー93は手を検知してオートバルブ89を開放すると共に、ポンプに通電することとなる。
そして、オートバルブ89の開放によって形成された水路に、ポンプが供給する水が通水することとなるので、ノズル86の先端部から水が吐出することとなる。
一方、ノズル86から吐出された水は、シンク84に落下し、シンク84の底部に配設した排水口91から流下して排水管92を通過し、排水タンク88内に貯留されることとなる。
このような構成とすることにより、訪問先で水の調達に苦慮することなく、水を使用することができると共に、使用した水の排水先を探す必要もない。
併せて、シンク84の上面の高さは、調理台71の調理テーブル73と同様に、各基台ケース32,34,36,38に備えた天板5の上面の高さよりも低くしている。これにより、調理者は、調理テーブルで調理している時の腕の高さのまま、横に移動するだけで水洗台で洗い物等をすることができるので、調理者にかかる負担を軽減することができる。
(6)まとめ
これまで述べてきたように、本発明にかかる回転寿司構造を備えた回転寿司機1は、電気の供給が可能であれば場所を選ばずに回転寿司が提供可能となる。
しかも、搬送部3を分割可能としているので、一般家庭にも搬入することができて、体の不自由な老人のいる家庭や、小さな子供がいて外出が困難な家庭などにも、本格的な回転寿司を家の中で提供することができる。
本発明に係る回転寿司構造を備えた回転寿司機の上面図である。 寿司等を載置して搬送する完結チェーンの説明図である。 図1に示すA−A’部分の端面図である。 受動折返し基台ケースを示す斜視図である。 直線部基台ケースを示す斜視図である。 直角部基台ケースを示す斜視図である。 駆動折返し基台ケースを示す斜視図である。 基台ケース同士の連結部分を示す説明図である。 連結した基台ケースのレイアウトを示す説明図である。 駆動折返し基台ケースの側面部に備えたスピードコントローラーを示す説明図である。 完結チェーンの張力調整機構を説明するための説明図である。 カウンターの構成を説明するための説明図である。 カウンターを形成した状態を示す説明図である。 調理部に備えた調理台を示す斜視図である。 調理部に備えた水洗台を示す斜視図である。
符号の説明
2 搬送部
3 カウンター部
4 調理部
5 天板
6 ガイド溝
7 完結チェーン
21 基台
31 受動折返しガイド溝
32 受動折返し基台ケース
33 直線部ガイド溝
34 直線部基台ケース
35 直角部ガイド溝
36 直角部基台ケース
37 駆動折返しガイド溝
38 駆動折返し基台ケース
39 スプロケット
41 カウンター
42 カウンター支持杆
43 カウンター板
44 オーバーハング部
50 棚
51 掛合環
52 フック
62 スピードコントローラー
64 雄ねじ杆
66 雌ねじ
71 調理台
73 調理テーブル
74 陳列ケース
76 収納棚
77 集塵部
79 角部
81 水洗台
84 シンク
86 ノズル
87 給水タンク
88 排水タンク
93 センサー

Claims (17)

  1. 調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、
    搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成すると共に、往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとし、
    しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、
    カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、
    また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し
    搬送部は、
    天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、
    上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、
    上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースと、
    完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースとからなると共に、
    各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、
    各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成する回転寿司構造。
  2. 搬送部は、上面視略I字状となるように配設したことを特徴とする請求項1に記載の回転寿司構造。
  3. 搬送部は、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とする請求項1に記載の回転寿司構造。
  4. 調理部と搬送部とカウンター部とにより構成すると共に、搬送部は調理部とカウンター部との間に介設された状態とし、
    搬送部は、基台と、その上方に配した天板と、天板に、ダスト、水滴等を収集すべく断面略U字状の樹脂で形成したガイド溝と、往路と復路とよりなる完結チェーンとにより構成し
    しかも、搬送部は縦方向に複数個に分割して組立可能に構成し、分割された搬送部の組立後のガイド溝中には、伸縮調整可能な完結チェーンを収納し、
    カウンター部は、分割した搬送部の分割組立と対応する状態に複数個に分割組立可能に構成すると共に、分割したカウンター部は、搬送部の基台外側面に連結することにより、搬送部と一体に組立可能とし、
    また、調理部は、調理台と水洗台とにより構成し、カウンター部と反対の搬送部に配設されるべく構成し
    搬送部は、
    天板に上面視略U字状の受動折返しガイド溝を有する受動折返し基台ケースと、
    完結チェーンに動力を伝達するスプロケットを具備し、上面視略U字状の駆動折返しガイド溝を有する駆動折返し基台ケースと、を少なくとも備え、
    各基台ケースのガイド溝を互いに連通させて周回軌道を形成し、循環搬送可能とし、
    各基台ケースのカウンター部側側面には、引出し自在のカウンター支持杆を配設すると共に、引出した同カウンター支持杆の上部にカウンター板を架設してカウンターを形成する回転寿司構造。
  5. 往路と復路との間の幅員を略大人の腕の長さとしたことを特徴とする請求項4に記載の回転寿司構造。
  6. 搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースを介設して、上面視略I字状となるように配設したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転寿司構造。
  7. 搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースを介設して、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転寿司構造。
  8. 搬送部は、受動折返し基台ケースと、駆動折返し基台ケースとの間に、上面視略I字状の往路と復路とを備える直線部ガイド溝を有する直線部基台ケースと、上面視略直角状の往路と復路とを備える直角部ガイド溝を有する直角部基台ケースとを介設して、上面視略L字状となるように配設したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転寿司構造。
  9. 搬送部の組立は、
    一方の基台ケースに固設したフックと、他方の基台ケースに蝶着した掛合環とを掛合させて接続することを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  10. 駆動折返し基台ケースには、スプロケットの回転数を変更することで完結チェーンの周回速度を調整可能とするスピードコントローラーを備えたことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  11. 各基台ケースの天板は、各基台ケースのカウンター部側側面よりも前方に突出してオーバーハング状の凸部を形成すると共に、カウンター支持杆と凸部との間に形成された間隙にカウンター板を挿入してカウンターを形成する請求項1〜10いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  12. 各基台ケースの内部に収納用の棚を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の回転寿司構造。
  13. 受動折返し基台ケースは、天板駆動用の雄ねじ杆と、天板と一体の雌ねじとで構成した天板摺動用の駆動機構を備えると共に、同駆動機構は、雄ねじ杆の回動により、天板と一体の雌ねじが螺進退するように構成して、完結チェーンに働く張力を調整可能としていることを特徴とする請求項1〜12いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  14. 調理台の上部には、食材を収納する陳列ケースと、同食材を調理する調理テーブルとを有すると共に、
    調理台の内部は、一側を収納棚とし、他側を集塵部に区分けしていることを特徴とする請求項1〜13いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  15. 水洗台上には、洗浄水を供給するノズルと、洗浄水を受けるシンクとを配設すると共に、
    水洗台の内部に洗浄水を貯留した給水タンクと、洗浄した排水を貯留する排水タンクとを収納し、
    ノズルに配設したセンサーが人体を検知することで、同ノズルから洗浄水が自動的に吐水され、排水はシンクから下方に流下して排水タンクに収納されるように構成したことを特徴とする請求項14いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  16. 調理台の調理テーブルの上面と、水洗台のシンクの上面との高さは、各基台ケースの天板よりも低いことを特徴とする請求項15いずれか1項に記載の回転寿司構造。
  17. 直角部基台ケースは、調理部側に位置する角部を直角に切欠いて、調理台の角部が符合嵌着することを特徴とする請求項16いずれか1項に記載の回転寿司構造。
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