JP4805936B2 - グローバル・ナビゲーション・システムのユーザにインテグリティ情報を提供する方法及び装置 - Google Patents
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Description
・オープン・サービス(OS):このサービスでは、ナビゲーション及びタイミングのデータを提供する。
・生命保安サービス(SoL):このサービスでは、インテグリティ・メッセージを提供し、このインテグリティ・メッセージは、オープン・サービスで提供される信号のうちのナビゲーション・データ・メッセージに組込まれて提供される。
・コマーシャル・サービス(CS):このサービスでは、ガリレオ・ナビゲーション・システムの衛星から拡散することによって、商用の距離信号及びデータ信号を提供する。
・公的限定サービス(PRS):このサービスでは、独立した限定アクセスのナビゲーション信号によって、ナビゲーション及びタイミングのデータを提供する。
ガリレオ・ナビゲーション・システムの信号は、図1に示したように、4つの周波数で送出される。これら4つの周波数は、E5a、E5b、E6、及びL1と呼ばれている。
ガリレオ・ナビゲーション・システムの宇宙空間セグメントは、中高度軌道(MEO)上の衛星集合体から成り、この衛星集合体は、27個の供用衛星と、3個の(非活動状態の)軌道上予備衛星とを含むものである。各供用衛星は、複数の信号から成る信号群を、ナビゲーション信号群として放送し、この信号群の個々の信号によって、クロック同期情報、エフェメリス情報、インテグリティ情報、及びその他の情報を伝達する。受信可能な受信機を装備し、天空が見渡せる状況にあるユーザは、ガリレオ・ナビゲーション・システムの衛星集合体のうちの概ね11個の衛星から信号を受信することができ、それによって、みずからの現在位置を誤差数メートル以内の精度で測位することができる。
衛星方式のグローバル・ナビゲーション・システムにとってのインテグリティとは、受信機からユーザへ提供される位置情報の正確度に対してどれ程の信頼を置き得るかの尺度であるといえる。
・測位値の最大許容誤差:これは、測位値の誤差がこの最大許容誤差より小さければ警告を発しない上限値であり、アラート・リミット(AL)と呼ばれている。
・測位値の誤差がアラート・リミットを超えてから、ユーザが警告を受取るまでの最大許容遅滞時間:これは、タイム・ツー・アラート(TTA)と呼ばれている。
・測位値の誤差がアラート・リミットを超えてから、タイム・ツー・アラートが経過するまでの間に、ユーザが警告を受取ることができない確率:これはインテグリティ・リスク(IR)と呼ばれている。
・レベルA:このレベルは、イクスポージャ・タイムが短く動きも激しい条件下で、水平方向及び/または垂直方向の誘導を要求するオペレーションに利用されるものであり、例えば、航空運輸の分野において、垂直方向の誘導を伴う着陸進入オペレーション(APV II)などに利用される。このレベルは更に、鉄道運輸(列車の制御/モニタ)及び陸上運輸の用途に利用されることもある。
・レベルB:このレベルは、高い正確度を必要とせず、長時間に亘って実行されるオペレーションに利用され、例えば、航空運輸の分野において、巡航や、NPA(非精密着陸進入)などのオペレーションに利用される。
・レベルC:このレベルは、例えば、外洋航海、沿岸航海、港湾進入、それに指定水域航行などの海上運輸におけるオペレーションに利用されるものである。また、内陸水路航行にも利用され、内陸水路航行においては、垂直方向の高い正確度が要求されることがある。
衛星方式のナビゲーション・システムによって得られる測位値に影響を及ぼす誤差は、以下の2つの要因の組合せによって発生する。
・各衛星までの距離の測定値に影響を及ぼす誤差:この誤差の大きさは、衛星軌道の予測時刻とクロック・エボリューションとの関数であり、従って、アップデート・レートを高めてより短期の予測を行うようにすれば、この誤差を小さく抑えることができる。
・ユーザから見た複数の衛星のジオメトリ(ユーザに対するそれら衛星の相対位置):これは、特定の時刻及び特定のユーザ現在位置に対して定まるものであり、個々のユーザにおいて算出可能である。
1.ガリレオ・ナビゲーション・システムが信号を生成するプロセスに起因する誤差:この分類には、ガリレオ衛星から送出される信号の無線周波数特性に起因する全ての誤差と、その無線周波数信号に含まれるナビゲーション・データに起因する全ての誤差とが含まれる。この分類に含まれる誤差のうち特に誘因の大きい誤差には、クロック誤差、エフェメリス誤差、それに衛星搭載ハードウェアに起因する誤差がある。
2.信号伝搬に起因する誤差:信号は、衛星の送信アンテナからユーザの受信機のアンテナまでの信号経路のいたるところで、その伝搬に悪影響を及ぼす幾つもの現象によって妨害される。この分類に含まれる誤差のうち特に寄与度の大きい誤差には、電離層遅延、対流圏遅延、マルチパス、それに無線周波数干渉に起因する誤差がある。
3.ユーザの受信機に起因する誤差:ユーザの受信機もまた、システムの全体パフォーマンスに影響を及ぼす寄与要因である。熱雑音は受信機において算出する衛星までの距離の算出結果に影響を及ぼし、また、受信信号の電力レベルも同様に影響を及ぼす。
≪モニタを行う地上ネットワーク≫
ガリレオ・ナビゲーション・システムの地上インフラストラクチャは、先に説明したように多数のガリレオ・センサ・ステーション(GSS)と多数のミッション・アップリンク・ステーション(ULS)とで構成されており、このグローバル・ネットワークを利用して衛星の挙動をモニタすることによって、情報を生成しユーザに提供している。
より正確な測定結果を算出することのできるデータをユーザに供給して、優れたインテグリティ提供方式を実現するための、第1の方法、そして典型的な方法は、GSSのグローバル・ネットワークを利用して差分データを伝送するという方法であろう。
ガリレオ・ナビゲーション・システムは、その地上セグメントにおいて、シグナル・イン・スペース(SIS)をモニタすることができ、このモニタは、複数のGSSにおいて測定して得られた測定値に基づいて行われる。個々のGSSは、その位置が既知であるため、これによって、宇宙航行体(SV)の現在位置を推定することができ、また更に、その推定値に基づいて、個々のSVまでの距離の最大誤差(シグナル・イン・スペース・エラー、SISE)を推定することができる。
ガリレオ・ナビゲーション・システムのインテグリティ機能は、ガリレオ・ナビゲーション・システムを利用してナビゲーションを行ってはならない状況になったときに、その旨を適切な時間内にユーザに警告するための、ガリレオ・ナビゲーション・システムのサービスである。
・SVが放送しているSISの品質についての情報(即ちSISA)
・SVが放送しているSISをモニタしている地上セグメントのモニタ動作の正確度についての情報(即ちSISMA)
・SVが放送しているSISのうちの、使用してはならないSISについての情報(即ち、インテグリティ・フラグ及びインテグリティ・フラグ・スレッシュホールド)
□SISE:
・SISEは、SISにおける距離の誤差の許容最大値であり、SISEの発生要因としては、SVそれ自体、SVのペイロード、それに、ナビゲーション・メッセージ(即ち、エフェメリスデータ、クロック、等々)がある。
□SISA:
・SISEの値の分布が正規分布を成していることはあり得ないため、外包法を用いて、このSISEの値の分布を、その分布を外包する正規分布によって表すようにする。
・SISEの値の分布の特性はこのSISAによって表され、このSISAは、無障害状態にあるSISのSISEの値の分布を外包する正規分布の、最小標準偏差の予測値である。
□SISMA
・SISEの値を直接的に測定することは不可能であるため、測定データに基づいてSISEの値を推定しなければならない。
・SISEの値を推定した結果として得られるものがSISE推定値(eSISE)である。
・SISEの値とeSISEの値との差分は分布を有する。この分布をSISMAと呼ばれる標準偏差を有する正規分布によって外包する。この値は標準偏差の最小の値となる。
□インテグリティ・フラグ及びインテグリティ・フラグ・スレッシュホールド
・あるSISのeSISEの値が、当該SISEに対して予め定められているインテグリティ・フラグ・スレッシュホールドの値より大きかったならば、当該SISのインテグリティ・フラグを「ノットOK」に設定する。
・インテグリティ・フラグ・スレッシュホールドの値は、SISEの分布と、SISEとeSISEとの差分の分布と、虚偽アラートの許容確率とから算出される。
・当該ユーザと複数のSVの夫々との間の相対ジオメトリ
・伝搬誤差、受信誤差、及びSVが放送しているSISの誤差を含む、SISの誤差バジェット
・インテグリティ・フラグ
・無障害状態にあるSVについては、当該SVが放送しているSISの誤差の分布が、標準偏差SISAを有する正規分布によって外包される。
・無障害状態ではないSVについては、当該SVが放送しているSISの誤差とインテグリティ・フラグ・スレッシュホールドとの差分の分布が、標準偏差SISMAを有する正規分布によって外包される。
以上に説明したインテグリティ提供方式においては、以下に列挙する情報がユーザに配信される。
・ナビゲーション・メッセージ:このメッセージは、通常のナビゲーション・メッセージのコンテンツに加えて更に、当該衛星のSISAの値を含んでいる。このメッセージは概ね30秒毎に更新される。
・インテグリティ・メッセージ:このメッセージは、ナビゲーション・メッセージと同様に概ね30秒毎に更新される。このメッセージは、各々のSISに対応したSISMAの値とIFの値とから成るインテグリティ・テーブルの全体を含んでいる。
・チェックサム及びコネクティビティに関するステータス:インテグリティのチェックサム及びコネクティビティに関するステータス(インテグリティがどのようにして算出されたか)は、概ね1秒毎に更新される。
・アラート:必要に応じてどの衛星に関しても、当該衛星についてのアラートが、リアルタイムで(概ね1秒毎に)送出されるようにしてある。
<前提条件>
ユーザ・インテグリティ・リスク算出式を導出するための前提条件は、以下のように要約される。
・「無障害状態モード」では、ある衛星のSISE実際値は、平均値が0で標準偏差がSISAの正規分布(SISE〜N(0,SISA))をなしているものとする。従って、SISAの信頼水準は1であるものとする。
・一般的に、障害発生状態にある衛星は検出され、その検出された衛星に対応したフラグが「利用禁止」に設定される。
・いかなる時点においても、フラグが「OK」に設定されている衛星のうちの1つの衛星は、障害発生状態にあるにもかかわらずそのことが未検出であるものと見なす(「障害モード」)。この衛星においては、SISE実際値は、期待値がSISE推定値(SISEest)であって標準偏差がSISMAの正規分布(SISE〜N(SISEest,SISMA)であるものとし、従ってここでも信頼水準は1であるものとする。ただし、SISE推定値(SISEest)はユーザには未知であるため、SISEestの悲観的推定値として、スレショルドTHを用いる。従って、障害発生状態にあるがフラグがまだ「利用禁止」に設定されていない衛星のSISE実際値の分布は、期待値がスレショルドTHであって標準偏差がSISMAの正規分布(SISE〜N(TH,SISMA))であるものとする。
・ある時点において同時に2個以上の衛星が障害発生状態にあるがそれらの障害が未検出である確率は、ユーザ・インテグリティ・リスク算出式においては無視可能であるものとする。複数障害及び共通障害は、インテグリティ・ツリーの別のブランチに割り当てられており、それには、SISA未検出及びSISMA障害(0参照)が含まれている。従って、それらの事象はユーザ・インテグリティ・リスク算出式に対しては割り当てられていない。
本発明によれば、ユーザに対するインテグリティの値を算出するための方法として、以下の2つの方法が可能である。
1.どれくらいの大きさの誤差が所定のインテグリティ・リスクの値を満足できるかを算出する(保護レベル法)。
2.所定のアラート・リミット(AL)の値に対するインテグリティ・リスクの値を直接的に算出する。
上で詳細に説明したように、インテグリティ・リスクの値を算出するためにユーザ・レベルで用いられる情報には、以下のものがある。
・インテグリティ・フラグ
・各々の衛星のSISAの値
・各々の衛星のSISMAの値、それに、
・SISA及びSISMAによるスレッシュホールド値
広範なサービス・ボリューム・シミュレーション(SVS)解析を行った結果、要求されるインテグリティ及びアベイラビリティについての全体パフォーマンスは、SISMAの値が、ノミナルモードと劣化モードとについて規定した以下の仕様条件値より小さければ、満足されるということが判明している。
このように全体としてのインテグリティ値を算出する方法では、インテグリティ、コンティニュイティ、及びアベイラビリティの夫々の仕様条件をシステム・レベルの要求条件値として規定し、そしてその要求条件値に対する寄与度をセグメント・レベルへ配分して行くことによって、セグメント・レベルでの要求条件値を定めるようにしている。このトップ・ダウン方式の寄与度配分は、通常、各要求条件ごとに寄与度配分ツリーを作成することによって行うようにしている。
<トップ・レベルの寄与度配分>
ユーザ・レベルでインテグリティ・リスクの値を算出するための上に示した算出式は、インテグリティ事象を引き起こす可能性のある以下のモード及び障害メカニズムに対応している。
1.全ての衛星が無障害状態にある
2.インテグリティ・フラグが「OK」に設定されている衛星のうちで最も状態の悪い衛星は障害発生状態にある(SISMAがスレッシュホールドのレベルにある)
・「無障害または単一SIS HMI」:この事象が表している状態は、測位値を算出するために用いられている全ての信号が正常なパフォーマンスを維持している状態(無障害状態)か、或いは、測位値を算出するために用いられている信号のうちのただ1つだけが未検出の障害の影響を受けている状態(システムに起因する単一SIS障害)かの、いずれかの状態である。後者の障害状態には、単一SISA障害及び単一SISMA障害の場合は含まれず、なぜならば、これらは後述する「複数SIS障害」のブランチにおいて割り当てられているからである。
の他に、
・「ノン・ローカル・エフェクトに起因するインテグリティ拡散障害」:このブランチには、インテグリティ情報の拡散に付随する誤差が原因となって位置に関するHMIが発生することになる全ての事象が包含される。これら事象は、少なくとも1つのSISが障害発生状態にあるときにのみ発生する事象である。
・「複数SIS障害」:このブランチは、ナビゲーション・データの算出プロセスに障害が発生しているか、或いは、互いに独立した複数の信号が同時に障害発生状態にあるかのいずれかに起因して、少なくとも1つのSISが障害発生状態となっていることを表している。
・「受信機障害」:受信機を原因とする寄与要因は、システムのインテグリティ寄与度配分の一部ではなく、システムの要求条件とは別に規定されるものである。ただし理解を容易にするために、図面にはこれも併せて図示しておいた。
図4の左端のブランチは、上で説明したユーザ・インテグリティ・リスク算出式に関連した事象を包含するブランチであり、このブランチに割り当てされている寄与度は、図5に示したようにさらに分割されている。
「インテグリティ拡散障害/ノン・ローカル」のブランチには、インテグリティ情報の放送に付随する誤差が原因となって位置に関するHMIが発生することになる全ての事象が包含される。これら事象は、少なくとも1つのSISが障害発生状態にあるときにのみ発生する事象である。
最後に、「複数SIS障害」のブランチには、複数の独立した障害または共通障害が原因となって位置に関するHMIが発生することになる全ての事象が包含される。従って、このブランチに包含される事象が発生し得るのは、複数の独立した単一SIS障害が同時に発生したときか、SISAまたはSISMAの未検出障害によって共通SIS障害が発生したときかの、いずれかの場合である。
インテグリティ寄与度配分と同様に、ディスコンティニュイティに関する要求条件も、システム・レベルで規定した上で、その要求条件に対する寄与度をセグメント・レベルへ配分するようにしている。
インテグリティ・サービスにおけるディスコンティニュイティの要求条件を保証するためには、コンティニュイティ・イクスポージャ・タイムの開始の時点で以下の2つの主要条件が満足されていなければならない。
・互いに独立した複数のリンクの存在:少なくとも2つの独立したインテグリティ・リンクをユーザが受信していること。これが必要であるのは、一方のリンクが障害発生状態(例えば衛星、アップリンク、またはIPFの障害など)になっても、コンティニュイティ期間(15秒間)は、インテグリティ情報(アラート)を受信できるようにしておくためである。
・クリティカル衛星の個数:現在ユーザ・ジオメトリに含まれているクリティカル衛星の個数が所定個数を超えないこと。クリティカル衛星の定義は、現在ユーザ・ジオメトリに含まれている衛星のうち、もしその衛星が失われまたは排除されたならば無条件で、インテグリティ・クリティカル・オペレーション実行期間中にHMI発生確率がその許容スレッシュホールド値を超えてしまうような衛星である。従って、1つのクリティカル衛星が失われたならば、「利用禁止」アラートが発せられ、現在実行中のクリティカル・オペレーションが即座に中止される。
図8は、サービスの中止が必要となる事象へのトップ・レベルの寄与度配分を示した図である。
・「受信機のみの障害に起因する中止」:この事象は、受信機の障害に起因するサービスの中止である(インテグリティ寄与度配分を示した図と同様に、全体図とするために併せて図示しておいた)
・「インテグリティ・メッセージの喪失に起因する中止」:この事象は、サービス・ボリューム内の任意のロケーションに位置しているユーザへのインテグリティ・メッセージが失われることを考慮したものである。
・「ナビゲーション決定過程のミスリーディング情報」:この事象は、測位結果を求める過程において、ミスリーディング信号の排除が行われたという状況を表している(真アラート)。この真アラートの発生頻度は、継続して実行するクリティカル・オペレーションの実行期間中に「ナビゲーション決定過程のミスリーディング情報」という懸念事象が発生する確率によって決まるものであり、なぜならば、控え目に見積もってもIPFアルゴリズムがこの懸念事象を検出する確率は100%だからである。
・「ノン・ローカルなSISの障害または排除に起因する中止」:この事象は、1つの信号の喪失または排除によって、現在ジオメトリの中の残りの信号だけではHMI発生確率を許容上限値以下に抑えることができなくなるという状況下で、そのような1つの信号の喪失または排除へと個別に導く複数のノン・ローカルな障害に起因する中止状況に対する寄与度を表している。
「インテグリティ・メッセージの喪失に起因する中止」という懸念事象は、サービス・ボリューム内の任意の位置にあるユーザへ供給すべきインテグリティ・メッセージが失われるという状況に対応している。この事象が発生するのは、複数の衛星においてインテグリティ・データの生成に失敗した場合、並びに、冗長インテグリティ・リンクが失われた場合である。
「ノン・ローカルなSISの障害または排除に起因する中止」という懸念事象は、1つの信号の喪失または排除によって、現在ジオメトリの中の残りの信号だけではHMI発生確率を150秒間に亘って許容上限値以下に抑えることができなくなるという状況のなかで、1つの信号の喪失または排除へと個別に導く、複数のノン・ローカルな障害に起因する中止の影響度を表している。
サービス平均アベイラビリティというパフォーマンスに関しては、ガリレオ・ナビゲーション・システムにとって適正状態といえる複数の状態を予め規定すると共に、ガリレオ・ナビゲーション・システムが各適正状態にある確率と、各適正状態におけるユーザ・レベルでのサービス・アベイラビリティの値とを特性値として定めておくという方法を採用している。ユーザ・レベルでのサービス・アベイラビリティというパラメータは、ユーザの現在位置が最悪の位置であっても、所定のアベイラビリティ基準値が確保され、ユーザがクリティカル・オペレーションを開始できるという判断をすることができる時間的なパーセンテージである。
≪インテグリティのアベイラビリティ≫
各々の測位値確定エポックにおいて、ユーザは、以下に列挙する条件の全てが満足されていたならば、クリティカル・オペレーションを開始することができる。
・ガリレオ・ナビゲーション・システムの受信機(GNS受信機)がナビゲーションに必要な測位結果を出力できる状態にある。
・GNS受信機がインテグリティ・パフォーマンス及びコンティニュイティ・パフォーマンスを予測できる状態にある。
・後続のクリティカル・オペレーションの実行期間中のHMI発生確率の予測値が所定の所定値を超えていない。
・後続のクリティカル・オペレーションの実行期間中のサービス中止の確率の予測値が所定値を超えていない。
・少なくとも2つの互いに独立した衛星経路を介してインテグリティ・メッセージを受信している
・「通常オペレーション」メッセージ:このメッセージは、上に列挙した条件の全てが同時に満足されているときに出力されている。
・「利用禁止」アラート・メッセージ:このメッセージは、HMI発生確率の予測値が所定値を超えているか、または、ユーザの受信機がインテグリティ・メッセージを受信していないときに出力されている。この場合、ユーザは、現在実行中のオペレーションを即座に中止しなければならず、従って、完全な中止に至ることになる。
・「開始禁止」メッセージ:このメッセージは、ノン・インテグリティ状態の確率が所定値以下であるが、ディスコンティニュイティ・リスクの予測値が所定の許容上限値を超えているか、または、ユーザの受信機が1つのインテグリティ・メッセージしか受信していないときに出力されている。この場合、ユーザはクリティカル・オペレーションを開始してはならないが、既にクリティカル・オペレーションを開始していたならば、それを完遂するまで継続して実行することができる。
1.算出したHMI発生確率の値が所定の許容上限値以下である。
2.後続のクリティカル・オペレーション実行期間中のクリティカル衛星の個数が所定の上限値を超えない。
ユーザ・インテグリティ・アルゴリズムは、各々の測位確定エポックごとに、以下に列挙する諸機能を実行しなければならない。
1.個々のインテグリティ・データ・ストリームにおいて受信したインテグリティ情報が、地上インフラストラクチャのインテグリティ機能によって生成された正当なインテグリティ情報であることを確認する。
2.インテグリティ情報の正当性が確認された冗長する複数のインテグリティ・データ・ストリームのうちから、使用するインテグリティ・データ・ストリームを選択する。
3.正当性が確認されて選択されたインテグリティ情報及びナビゲーション情報に基づいてどの信号が有効信号であるかを判別する。
4.有効信号のみを考慮対象として、クリティカル・オペレーションの実行期間中における、所定のアラート・リミットの値に対するインテグリティ・リスクの値を算出する。
5.有効信号を送出している衛星のみを考慮対象として、クリティカル・オペレーションの実行期間中におけるクリティカル衛星の個数を算出する。
6.ユーザに対して以下のアラートを発生する。
・「通常オペレーション」(ユーザは、ナビゲーション・システムを利用したオペレーションの実行を開始することができ、また、既に実行を開始していたオペレーションがある場合には、ナビゲーション・システムを利用したそのオペレーションの実行を継続することができる。)
・「利用禁止」(ユーザは、ナビゲーション・システムを利用したオペレーションの実行を開始してはならず、また、既に実行を開始していたオペレーションがある場合には、ナビゲーション・システムを利用したそのオペレーションの実行を中止しなければならない。)
・「開始禁止」(ユーザは、ナビゲーション・システムを利用したオペレーションの実行を開始してはならないが、ただし、既に実行を開始していたオペレーションがある場合には、ナビゲーション・システムを利用したそのオペレーションの実行を継続することができる。)
地上セグメントのインテグリティ機能が生成したインテグリティ情報には署名(証明)が付されており、それによってユーザの受信機がインテグリティ情報の正当性検証を行えるようにしてある。この正当性検証は、インテグリティ情報正当性検証機能によって必ず実行されなければならない。この正当性検証が行われることによって、インテグリティ情報の拡散が行われる際に、全く変化していないか、或いは、寄与度配分によって配分された確率をもって変化したインテグリティ情報だけが、正当なインテグリティ情報であると確認される。
ユーザの受信機は、インテグリティ情報が正当なものであることが確認された複数のインテグリティ・データ・ストリームのうちから、ただ1つだけのインテグリティ・データ・ストリームを選択しなければならず、その選択したインテグリティ・データ・ストリームを用いて更なる処理を実行する。通常、選択するインテグリティ・データ・ストリームは、直前のエポックで使用していたインテグリティ・データ・ストリームと同じものである。
使用する有効信号とは、その信号を受信する際の仰角が所定のマスキング角度より大きいことが予測されており、実際にユーザの受信機によって受信され、そして、以下に列挙する条件が満足されるような、全ての信号である。
1.その信号を送出している衛星の健全状態フラグが「不健全」に設定されていないこと。
2.選択したただ1つのインテグリティ・データ・ストリームに含まれているインテグリティ・フラグが「利用禁止」に設定されていないこと。
3.選択したただ1つのインテグリティ・データ・ストリームに含まれているインテグリティ・フラグが「モニタされていない」に設定されていないこと。
4.ユーザの受信機の内部において以下の状態が検出されていないこと。
・AGCのステータスが不良(オーバー・レンジ)である
・PLLが同期していない
・ナビゲーション・メッセージにパリティ・エラーがある
・データに無効問題が発生している
・エフェメリスエラー(偏心率、平均偏差、アウト・オブ・レンジ、エフェメリスデータ不着信、等々)
・エフェメリスが無効である
・ウォッチ・ドッグ・タイマがタイムアウトしている
・衛星の状態が「不健全」である
・SWのインテグリティ・チェック結果(SWのチェックサムが不適である)
・電離層遅延が補正不能である(1個の衛星について1つの周波数の測定値しか得られていない)
・内部計算エラー(高度、衛星座標、等々)
・クロック・モデルが無効である
・過度の干渉(ユーザ・レベルで対処可能)
・過度のマルチパス(ユーザ・レベルで対処可能)
インテグリティ・リスクの値の算出は、先に、<ユーザ・インテグリティ・リスク算出式>の章で示した計算式に従い、また、先に、<システム・パフォーマンス寄与度配分>の章で示したインテグリティ寄与度配分ツリーに従って行う。
クリティカル衛星の定義は、ユーザ・ジオメトリに含まれる衛星であって、所定のアラート・リミットの値に対するインテグリティ・リスクの値を仕様条件値以下に維持する上で欠くべからざる衛星のことをいう。従って、ユーザの受信機は、ユーザ・ジオメトリに含まれるクリティカル衛星の個数を判定する機能を備えていなければならない。
「ナビゲーション・ウォーニング・アルゴリズム」は、現在エポックToにおいてインテグリティを保持したナビゲーション・サービスがアベイラブル(利用可能)か否かを判断するための、並びに、後続のクリティカル周期Tcにおいてインテグリティを保持したナビゲーション・サービスがアベイラブルか否かを予測するための、ルール集合を定めたものである。この目的を達成するために、このアルゴリズムは3つのレベルの出力を発生する。それらは以下の通りである。
1.「通常オペレーション」または「利用許可」メッセージは、現在エポックToにおいて、ナビゲーション・サービスがアベイラブルであり、且つ、後続のクリティカル・オペレーション実行期間中においてもエンド・ツー・エンド・パフォーマンスの要求レベルにおいてナビゲーション・サービスがアベイラブルであると予測されることを示すメッセージである。この状態にあるとき、ユーザは現在エポックToにおいてオペレーションを開始してもよく、また、現在実行中のオペレーションを継続して実行し続けてもよい。
2.「開始禁止」ウォーニング・メッセージは、現在エポックToにおいてシステムがアベイラブルであるが、後続のクリティカル・オペレーション実行期間中に、ディスコンティニュイティ・リスクが認容可能な程度に低くあり続けることが保証されていないことを示すメッセージである。このウォーニング・メッセージは、クリティカル・オペレーション(例えば航空機の着陸進入動作など)を開始してはならないことを示しているが、ただしユーザは、現在実行中のクリティカル・オペレーションについては、それを完了するまで継続して実行し続けてよい。
3.「利用禁止」アラートは、ユーザが現在実行中のクリティカル・オペレーションを即座に中止しなければならないことを示しており、そうしなければならないのは、HMIの確率が指定値を超えているか、或いは、PVT(位置、速度、及び時刻)の測定結果が失われているからである。
「ナビゲーション・ウォーニング・アルゴリズム」は、各々の測位値確定エポックToごとに、以下に列挙する条件が同時に満足されていたならば「通常オペレーション」メッセージを出力する。
1.現在エポックToにおいて少なくとも2つのインテグリティ・データ・ストリームがアベイラブルである。
2.現在エポックToにおいて「PVTアルゴリズム」によって算出された測定結果がアベイラブルである(「PVTアルゴリズム・アラート」が発せられていない)。
3.現在エポックToにおいて「HMI発生確率算出プロセス」によって算出された確率値がアベイラブルである(「HMIアルゴリズム・アラート」が発せられていない)。
4.現在エポックToにおいて関連アルゴリズムにより予測された150秒間のHMI発生確率が所定のHMI発生確率スレッシュホールドを超えていない。
5.後続のクリティカル・オペレーション実行期間中に少なくとも2つのインテグリティ・メッセージが引き続きアベイラブルであることが予測されている。
6.クリティカル衛星の個数が6個以下であることが予測されている。
「ナビゲーション・ウォーニング・アルゴリズム」は、各々の測位値確定エポックToごとに、以下に列挙する条件のうちの1つ(OR)が満足されていたならば現在実行中のオペレーションを即座に中止すべき旨のアラート(「利用禁止」アラート)を出力する。
1.現在エポックToにおいてインテグリティ・リンク・メッセージがアベイラブルでなく、または、後続のクリティカル・オペレーション実行期間中のいずれかのエポックにおいてインテグリティ・リンクがアベイラブルでなくなることが予測されている
2.「PVTアルゴリズム」が発したアラートによって、PVTの測定結果がアベイラブルでないことが示されている。
3.「HMI発生確率算出アルゴリズム」が発したアラートによって、HMI発生確率がアベイラブルでないことが示されている。
4.現在エポックToにおいて関連アルゴリズムにより予測された150秒間のHMI発生確率が所定のHMI発生確率スレショルドを超えている。
5.クリティカル・オペレーションの開始時点から、ある衛星についてのインテグリティ・データ・ストリームによって少なくとも2つのSISMA増大アラートが送信されてきており、そのうちの1つは複数SISMA増大アラートであり、その結果、HMI発生確率が所定のHMI発生確率スレッシュホールドを超えている。
所与の測位値確定エポックにおいて以下に列挙する条件が同時に(AND)満足されていたならば、「開始禁止」ウォーニングを出力しなければならない。
1.現在エポックToにおいて「PVTアルゴリズム」の処理結果がアベイラブルである(「PVTアルゴリズム・アラート」が発せられていない)。
2.現在エポックToにおいて「HMI発生確率」がアベイラブルである(「HMI算出処理アラート」が発せられていない)。
3.現在エポックToにおいて関連アルゴリズムにより予測された150秒間のHMI発生確率が所定のHMI発生確率スレショルドを超えていない場合には、「ナビゲーション・ウォーニング・アルゴリズム」は、以下に列挙する条件のうちの少なくとも1つが検証されたときに(OR)、「開始禁止」メッセージを出力する機能をそなえていなければならない。
・現在エポックToにおいてただ1つだけのインテグリティ・リンク・メッセージしかアベイラブルでなく、しかも、後続のクリティカル・オペレーション実行期間中にただ1つだけのインテグリティ・リンク・メッセージしかアベイラブルでないと予測されている
・現在エポックToにおいてクリティカル衛星の個数を判別できない(「クリティカル衛星予測アルゴリズム・アラート」が発せられている)
・後続のクリティカル・オペレーション実行期間中に7個以上の衛星がクリティカル衛星になる
図11に、ナビゲーション・ウォーニング・アルゴリズムの全体フローチャートを示した。
ユーザの標準的な受信機について定めた仕様条件並びにそれに対応した通常環境について定めた仕様条件は、ユーザがその仕様条件に定めた通常環境下でオペレーションを実行するならば、以上に説明したインテグリティ提供方式の全体によって、その通常環境下において要求されるパフォーマンスが保証される。
本発明は、インテグリティ提供機能を備えた衛星方式のグローバル・ナビゲーション・システム並びにインテグリティ提供方法を提案するものであり、このインテグリティ提供方法は、そのために必要なモニタ機能を備えたものである。およそグローバル・ナビゲーション・システムであるならば、障害発生状態にある衛星を排除するためのモニタ機能は当然備えているものであるが、本発明に係るインテグリティ提供方式では、インテグリティを提供するためのそのモニタ機能が決して強力なものではないことに鑑み、ユーザ・レベルにおいてインテグリティ・リスクの値を算出する際に、そのようなモニタ機能では障害発生状態にあることが検出されていない衛星が1個存在している場合を考慮に入れるようにしたものである。
CS クリティカル衛星
ERIS イクスターナル・リージョナル・インテグリティ・サービス
eSISE SISE推定値
FE 懸念事象
GSRD ガリレオシステム要件文書
GCS ガリレオ・コントロール・ステーション
GMS ガリレオ・ミッション・セグメント
GSS ガリレオ・センサ・ステーション
HMI ハザダス・ミスリーディング情報
HPL 水平方向誤差の保護レベル
IF インテグリティ・フラグ
IR インテグリティ・リスク
MEO 中高度軌道
Ml ミスリーディング情報
OS オープン・サービス
PL 保護レベル
PRS 公的限定サービス
PVT 位置、速度、時間
RNSS 無線ナビゲーション衛星サービス
SAR 捜索救助
SBAS スペース・ベースド・オーグメンテーション・システム
SIS シグナル・イン・スペース
SISA シグナル・イン・スペース・アキュラシー
SISE シグナル・イン・スペース・エラー
SISMA シグナル・イン・スペース・モニタリング・アキュラシー
SoL 生命保安サービス
SV 宇宙航行体
SVS サービス・ボリューム・シミュレーション
TH スレショルド
TTA タイム・ツー・アラート
ULS アップリンク・ステーション
VPL 垂直方向誤差の保護レベル
WAAS ワイド・エリア・オーグメンテーション・システム
Claims (11)
- グローバル・ナビゲーション・システムにおいて宇宙航行体から拡散される位置情報のインテグリティ・リスクを求める方法において、
前記宇宙航行体により送信されたインテグリティ情報を受信すること、
前記インテグリティ情報とさらなる情報とに基づいてインテグリティ・リスクの値を算出すること、
及び、算出したインテグリティ・リスクの値がインテグリティ・リスク許容値より大きかったときにアラートを発すること、
を含んでおり、
前記インテグリティ情報が、
シグナル・イン・スペース・アキュラシーSISAと呼ばれる、宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISの品質についての情報と、
シグナル・イン・スペース・モニタリング・アキュラシーSISMAと呼ばれる、前記グローバル・ナビゲーション・システムの地上セグメントによって行われている宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISのモニタリングの正確度についての情報と、
前記グローバル・ナビゲーション・システムが障害発生状態にある宇宙航行体を障害発生状態にあると評価しているか否かを示している情報と、
を含んでおり、
前記インテグリティ・リスクを算出するためのステップは、前記シグナル・イン・スペース・アキュラシーSISAと、前記シグナル・イン・スペース・モニタリング・アキュラシーSISMAと、前記さらなる情報とに基づいて前記インテグリティ・リスクを直接的に算出することを含んでいることを特徴とする方法。 - 前記インテグリティ情報が、インテグリティ・フラグIFと呼ばれる、複数の宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISのうち、利用してはならないシグナル・イン・スペースSISについての情報を含んでおり、前記方法は、前記インテグリティ・リスクを算出するために前記インテグリティ・フラグIFを考慮に入れることを更に含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記インテグリティ情報が、各々のSISに対応したSISMAの値とインテグリティ・フラグIFとを包含したテーブルを含み、前記方法は、前記インテグリティ・リスクを算出するために前記テーブルを用いることを更に含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 所定のアラート・リミットの値に対する前記インテグリティ・リスクの値を算出することを含み、該所定のアラート・リミットの値は、アラートを発する必要のない位置偏差の許容最大値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
- 水平方向P intRisk,H のインテグリティ・リスクの値と、垂直方向P intRisk,V のインテグリティ・リスクの値との合計値として前記所定のアラート・リミットの値に対する前記インテグリティ・リスクの値を算出することを含むことを特徴とする請求項4項記載の方法。
- 算出に用いられる全ての分布が正規分布であることを前提条件として、前記所定のアラート・リミットの値に対する前記インテグリティ・リスクの値を算出することを含むことを特徴とする請求項4又は5記載の方法。
- インテグリティ・リスクの値の算出のための処理手段に用いられる前記更なる情報が、測位装置と宇宙航行体との間の相対ジオメトリと、伝搬誤差、受信誤差、及び宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISの誤差を含む、シグナル・イン・スペースSISの誤差バジェットと、インテグリティ・フラグIFと、を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法。
- 前記宇宙航行体が放送しているSISの誤差とインテグリティ・フラグ・スレッシュホールド値との差分の分布が、シグナル・イン・スペース・モニタリング・アキュラシーSISMAの標準偏差を有する正規分布によって外包(オーバーバウンド)されることを前提条件として、前記所定のアラート・リミットの値に対する前記インテグリティ・リスクの値を算出することを含むことを特徴とする請求項7項記載の方法。
- グローバル・ナビゲーション・システムにおいて宇宙航行体から拡散される情報のインテグリティ・リスクを求める方法において、
前記宇宙航行体により送信されたインテグリティ情報を受信し、
前記インテグリティ情報が、
シグナル・イン・スペース・アキュラシーSISAと呼ばれる、宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISの品質についての情報と、
シグナル・イン・スペース・モニタリング・アキュラシーSISMAと呼ばれる、前記グローバル・ナビゲーション・システムの地上セグメントによって行われている宇宙航行体が放送しているシグナル・イン・スペースSISのモニタリングの正確度についての情報と、
前記グローバル・ナビゲーション・システムが障害発生状態にある宇宙航行体を障害発生状態にあると評価しているか否かを示している情報と、
を含み、
各々のインテグリティ・データ・ストリームにおいて受信したインテグリティ情報が、地上インフラストラクチャのインテグリティ機能によって生成された正当なインテグリティ情報であることを確認し、
インテグリティ情報の正当性が確認された冗長する複数のインテグリティ・データ・ストリームのうちから、使用するインテグリティ・データ・ストリームを選択し、
正当性が確認されて選択されたインテグリティ情報及びナビゲーション情報に基づいてどの信号が有効信号であるかを判別し、
有効信号のみを考慮対象として、クリティカル・オペレーションの実行期間中における所定のアラート・リミットの値に対するインテグリティ・リスクの値を請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法により算出し、
有効信号を送出している宇宙航行体のみを考慮対象として、クリティカル・オペレーションの実行期間中におけるクリティカル宇宙航行体の個数を算出し、
ユーザに対して受信した情報を測位に用いるべきか否かを示すアラートを発生する、
ことを特徴とする方法。 - 前記地上インフラストラクチャの前記インテグリティ機能によって生成されたインテグリティ情報には署名が付されており、それによって受信機がインテグリティ情報の正当性検証を行えるようにしてあることを特徴とする請求項9記載の方法。
- 空間内の測位装置の位置を測位するための情報を測位装置へ送信する複数の宇宙航行体を備えて成るグローバル・ナビゲーション・システムを利用して測位を行う測位装置において、
前記宇宙航行体により送信されたインテグリティ情報を受信する受信手段と、
前記インテグリティ情報と更なる情報とに基づいてインテグリティ・リスクの値を算出する処理手段と、
算出したインテグリティ・リスクの値がインテグリティ・リスク許容値より大きかったときにアラートを発するアラート手段と、
を備え、
前記処理手段が請求項1ないし10のいずれか1項記載の方法を実行することにより前記インテグリティ・リスクを算出するように構成されていることを特徴とする測位装置。
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