JP4806548B2 - マイクロ流路の流体制御構造、マイクロ流路の流体制御構造の製造方法、および閉塞部材操作装置 - Google Patents

マイクロ流路の流体制御構造、マイクロ流路の流体制御構造の製造方法、および閉塞部材操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロ流路の流体制御構造、マイクロ流路の流体制御構造の製造方法、および閉塞部材操作装置に関する。
近年、マイクロチップを用いた微小空間での高効率反応に関する研究が進められており、この研究に基いて、化学分析や環境分析などの多くの応用研究や開発も行われている。
これらのマイクロチップを用いた研究では、マイクロチップ内の流体の流速や流体圧力を適切に制御する必要がある。
ここで、マイクロチップの流路は、例えば、一方の基板に溝を形成し、この溝に他方の基板の板面を重ねることで形成されたもので、この流路における流体を制御するために、軟質材料で形成された基板を外部から押圧して流路を塞ぐという方法がある(特許文献1および特許文献2参照)。具体的に、特許文献1では、軟質材料であるシリコーンゴム、ニトリルゴム等で形成された基板に流路の溝が形成され、溝の途中に溝幅よりも大きい円形状に形成された空隙の部分を、この基板に重ねた他の基板を介して押圧し、空隙の断面積を変化させることによってバルブ機能を実現している。また、特許文献2では、ポリイミド、ポリエチレン等の可撓性可鍛高分子物質による2枚の薄板(パウチ)間に流路が形成され、薄板の上には、流路に向かって突出するブレードを保持する弁ハウジングが設けられ、ブレードをアクチュエータで進退させて薄板を押圧することで流路を閉塞している。
また、流路を塞ぐ他の方法としては、溝が形成された一方の基板と、この基板と重ねられる他方の基板との間にダイアフラムシートが介装され、他方の基板に形成された孔からダイアフラムシートに空気圧を導入してダイアフラムシートを変形させることによって流路を閉塞するものもある(特許文献3および特許文献4参照)。
なお、特許文献4では、この基板間にダイアフラムが介装された構造を、流体圧力や流速を調節するバルブのみならず、流体を送り出すポンプとしても使用している。
また、化学分析や環境分析などのアプリケーション研究では、デバイスを集積化したマイクロチップを使用することによって、分析装置の小型化や高精度化が望まれている。各研究で使用されるマイクロチップは、用途によって流路形状や流体のコントロール方法が異なる。現在、マイクロチップに集積化するためのデバイスの研究が進められているが、集積化するための有用なデバイスがほとんどなかった。そのため、デバイスを集積化したマイクロチップを操作する技術についてはこれからの研究課題となっている。
なお、マイクロチップを操作するための装置としては、操作装置内に2つ以上に分割した流体デバイスを持ち、それらをペアとして1つの流体デバイスとし、マイクロチップに流す流体を制御できる装置が提案されていた(特許文献5)。
特開2002−219697号公報([0035]、[0042]〜[0044]、図1、図2) 特表2000−508058号公報(図1、図2) 特開2003−275999号公報([0050]〜[0053]、図1) 特開2003−136500号公報([0108]、[0134]〜[0146]、図12) 特表2003−502655号公報(図4)
しかしながら、特許文献1および特許文献2におけるバルブ構造では、耐食性が通常低い軟質材料に基板材料が制限されてしまう。すなわち、ガラス、セラミックなどの高耐食性の硬質材料を基板に使用することができないため、分析する試料が制限され、汎用性がないという問題がある。
一方、特許文献3および特許文献4のバルブやポンプ構造では、基板に硬質材料を使用することはできるが、流路内が高圧となった際の負荷がダイアフラムに集中するため耐圧性に問題があるとともに、分析装置などの投射光をダイアフラムシートが光吸収するため、分析の感度が低下するおそれがある。
このように、従来、ガラスなどの基板材料で形成されたマイクロチップの内部の流路を閉塞するバルブやポンプとして有用なものはなく、その実現が強く望まれていた。
また、特許文献5の構成は、操作装置内に2つ以上に分割した流体デバイスをペアとしてマイクロチップに流す流体を制御するものの、マイクロチップ内に埋め込んだ部品と、操作装置内の部品とをペアとして動作させるものとはなっていない。
以上のことから、本発明の目的は、マイクロチップの基板材料に制約が無く、流路を確実に閉塞して耐圧性を確保できるマイクロ流路の流体制御構造、およびマイクロ流路の流体制御構造の製造方法、および閉塞部材操作装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、様々な種類の集積化マイクロチップを一つの装置で、容易にコントロールすることができる閉塞部材の操作装置を提供することにある。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造は、内部に形成された流路およびこの流路に連通する孔を有するマイクロチップと、前記孔に挿入されて前記流路を閉塞する閉塞部材とを備え、前記閉塞部材は、前記孔の流路側に配置される弾性部材と、この弾性部材の流路側とは反対側に設けられ前記孔に配置される部材本体とを有し、前記部材本体は硬質材料により形成されていることを特徴とする。
なお、マイクロチップに形成されたマイクロ流路は、例えば、溝が形成された一方の基板に他方の基板を重ねることにより、溝の内周面と他方の基板の板面との間に形成することができる。この場合、前記の孔は、他方の基板を貫通するように形成されている。
前記部材本体の硬質材料としては、ガラス、サファイア、プラスチック、珪素および、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどのセラミックス、あるいはステンレスなどの金属などを使用できる。
このような部材本体の流路側の面および孔の内周面の少なくとも1つの面に、弾性部材が塗布や貼り付けなどの方法で設けられている。
この発明では、閉塞部材がマイクロチップの孔を介して流路を閉塞する構造とされ、流路を閉塞するための可動部分が閉塞部材それ自体であって、基板を変形させて流路を閉塞する必要がない。このため、マイクロチップの基板には軟質材料に限らず硬質材料をも使用でき、流体の成分等に応じて任意の基板材料を選択できるから、マイクロチップの信頼性および汎用性を大きく向上させることができる。閉塞部材の製作に関しては、マイクロチップの孔の形状に応じて、六面体や円柱などの形状で製作すればよく、構造を極めて簡素にできる。
また、マイクロチップには、流路に連通する孔を形成するだけで済み、ポンプ室などを形成する場合を除いては、基板を変形させて流路を閉塞する場合のように流路を閉塞するためだけに空隙部(流体の溜まり部)などを設ける必要もないから、マイクロチップの構造を簡略にできるとともに、デッドボリュームを少なくできる。
さらに、基板の間に挟んだ薄膜部材により流路を閉塞する構造などと異なり、マイクロチップにおいて、閉塞部材が配設された部分以外に弾性部材がないため、光吸収率を小さくでき、光学分析の感度低下を防止することができる。
ここで、弾性部材は、閉塞部材における流路側の部分または孔の内周面と対向する部分に設けられ、弾性変形によって孔の周縁および流路の壁部に密接するので、流路が確実に閉塞され、耐圧性を確保できる。なお、弾性部材が流路に向かって突出する形状でない場合でも、弾性部材を孔の奥に向かって押し込むと、弾性部材は流路の形状に倣って変形するため、流路の深さ全体を完全に閉塞することができ、押し込み量および押し込み力のいずれかの調節により、流路を狭くして(部分的に閉塞して)流体の流れを絞ることもできる。
なお、弾性部材の厚さ(孔の軸方向での寸法)を大きくするほど、弾性変形による閉塞量を大きくでき、流路の断面積(深さ・幅)が大きくても閉塞できる。
この弾性部材の材料としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンなどを採用することができる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記マイクロチップは、硬質材料により形成されていることが好ましい。
ここで、硬質材料としては、ガラス(石英ガラスを含む。以下同じ)、サファイア、プラスチック、珪素(シリコン)および、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどのセラミックス、あるいはステンレスなどの金属などを使用できる。硬質であるからハンドリング性が良く、また、硬質材料にはガラス、サファイア、セラミックなどの高耐食性のものが多いため、高耐食性の材料を選択することにより、信頼性および汎用性を向上させることができる。
また、この発明によれば、流路内が高圧となってもマイクロチップが撓まず、閉塞部材が孔の内周面に確実に保持されるので、耐圧性を向上させることができる。
この発明によれば、閉塞部材を孔に押し込んで流路を閉塞する場合は、閉塞部材を孔に押し込む際の変位が硬質部材である部材本体を介して弾性部材に適確に伝達されるので、弾性部材の弾性変形量をコントロールすることが容易となる。また、閉塞部材を孔に押し込む、押し込まないに関わらず、硬質部材である部材本体が流路内の流体圧力によってほとんど変形せず、閉塞部材が孔に押し込まれ、流路内に突出する寸法に応じた開閉量で流路を確実に閉塞することができる。したがって、流路を部分的に閉塞する際に、その開閉量を容易に調節することができる。
さらに、高耐食性の硬質材料を部材本体に使用することにより、信頼性および汎用性を向上させることができる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、前記部材本体の流路側の面に設けられ、前記弾性部材および前記部材本体は、前記孔の軸方向での厚さがそれぞれ均一に設けられていることが好ましい。
この発明によれば、弾性部材および部材本体がそれぞれ均一な厚さに設けられているため、流量などを調節するにあたり、安定した閉塞量を実現できる。また、閉塞部材が流路を閉塞しない状態に配設される場合は、弾性部材の流路側の表面が波打つように変形することを防止できるので、流体の流れが阻害されない。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、前記部材本体の流路側の面に設けられ、前記弾性部材は、前記流路側の表面が平坦に形成されていることが好ましい。
この発明によれば、平坦な弾性部材が孔の周縁および流路の壁部に隙間無く密接し、デッドボリュームを小さくできる。これにより、閉塞部材の配設部分に気泡が生じて流体の流れに影響が及ぶことがなく、液量がくるうこともない。また、気泡が生じないので、送液圧力が安定化され、流体の流れに影響が及ばない。
さらに、閉塞部材の配設部分に試料が残り、マイクロチップの清浄度を確保できないなどの問題を回避できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、表面から前記流路内に突出する堰部を有することが好ましい。
この発明によれば、堰部が流路に配置され、流路を確実に塞ぐことができるため、安全弁として好適な構成にできる。安全弁が機能する所定圧力の大小は、堰部の大きさや、閉塞部材と流路との嵌め合いで決められる。なお、このように弾性部材の一部に流路形状に対応した堰部を形成することにより、閉塞部材全体を流路の幅寸法と同様に小さくする場合と比べて作りこみを容易にできる。
なお、堰部を形成する方法としては、半導体製造プロセスにおける微細加工などを利用できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記孔の径寸法は、前記流路の幅よりも大きいことが好ましい。
この発明によれば、孔に挿入された閉塞部材が孔の内側で流路の幅方向端部に支持され、閉塞部材に外力を印加しない状態で流路壁面と閉塞部材の表面とをほぼ同一面上に揃えることができる。これにより、流路を閉塞しない状態において、閉塞部材が流体の流れに影響を及ぼすことを防止できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記孔の内周面と前記閉塞部材との間に、延性および弾性を有する充填剤が介装されていることが好ましい。
ここで、延性および弾性を有する充填剤としては、シリコーン系の充填剤やフッ素ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンなどによる接着剤やシール剤などを例示できる。この充填剤の介装により、閉塞部材をマイクロチップの孔に固定することが可能である。
この発明によれば、充填剤の適度な粘性により、介装時に充填剤が流路の中に流入するのを防止できるとともに、充填剤の硬化後は、その延性および弾性により、充填剤が弾性部材に追従するため、弾性部材の弾性変形が阻害されることがない。
なお、介装時における充填剤の粘性は、1000〜100000cpの範囲が良好である。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記閉塞部材は、前記孔から前記流路に向かって押し込まれ、この押し込み量および押し込み力のいずれかの調節により、前記流路内の流体流量、流体圧力、および流体流速のいずれかが調節されることが好ましい。
この発明によれば、閉塞部材を孔に押し込む力や押し込み量によって流体の流れの制御が可能となるので、適材適所の流体操作をすることができる。流体の制御としては、流体の状態量の変動を制御するほか、所定の圧力、所定の流量に応じて任意の状態量に制御する場合などがある。なお、マイクロチップには、複数の閉塞部材を配置することができる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、高耐食性材料で形成されていることが好ましい。
この発明によれば、弾性部材が腐食性の流体に晒されても問題がなく、信頼性および汎用性を向上させることができる。
なお、弾性部材に使用する高耐食材料としては、フッ素ゴムなどを例示できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、親水化処理されていることが好ましい。
この発明によれば、親水性であるガラス製などのマイクロチップ基板材料に応じて、弾性部材に親水化処理が施されることにより、弾性部材の表面が液状の流体の流れに影響を及ぼすことを防止でき、流体制御を適切に行うことができる。
なお、親水処理としては、水酸化ナトリウム浸漬処理、ナトリウムおよびナフタレン錯体による浸漬処理などの化学処理や、紫外線処理、プラズマ処理などの物理処理などが有効である。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材は、撥水化処理されていることが好ましい。
この発明によれば、弾性部材によって流路が閉塞された部分に液状の流体が侵入するのを防止できるため、流路を確実に閉塞することができる。
なお、撥水化処理により、撥油も併せて実現できる。これらの撥水・撥油化処理としては、Rf(パーフルオロアルキル)基を有する化合物を使用したコーティング処理を例示できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記部材本体は、前記閉塞部材が押し込まれた際の加重を検出するセンサとして構成されていることが好ましい。
この発明によれば、弾性部材の弾性変形により部材本体に加わった力または変位量をセンシングすることにより、閉塞部材が押し込まれる際の加重が検出されることとなるため、検出された値に基づいて閉塞部材の押し込み力、押し込み量を調整し、流路の閉塞量を正確に制御することが可能となる。
なお、圧力センサの構成としては、例えば、弾性部材に当接するダイアフラムと、このダイアフラムを保持する保持体とを備えたものであってよい。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弾性部材および前記充填剤の少なくとも一方は、気体透過性材料で形成されていることが好ましい。
この発明によれば、流体圧力の増大により、液状の流体に含まれる気体ないし閉塞部材の配設部分に溜まった気泡が弾性部材や充填剤を通して外部に排出されるエア抜き構造を実現できる。これにより、流体圧力が一定となり乱流が防止されるため、安定した送液が可能となる。
なお、気体透過性材料としては、シリコーンなどを例示できる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記閉塞部材は、前記流路を閉塞すべく前記流路に対して進退可能に設けられて弁を構成することが好ましい。
ここで、弁(バルブ)の種類は問わず、流路を深さ全体に亘って閉塞する全閉状態と、弾性部材の表面が流路の内壁面から突出しない位置に保持された全開状態との2つの状態に切り替え可能なON/OFFバルブとすることも、孔への押し込み量および押し込み力のいずれかの調節により開閉量が変わる調節バルブとすることもできる。
また、前記弁は、前記流路内の流体圧力が所定量を超えたときに開く安全弁であってもよく、これにより、流路内の予期せぬ圧力過大に対応でき、信頼性を向上させることができる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造では、前記弁は、複数並べられるとともに、これらの弁を構成する前記閉塞部材が順に進退してポンプを構成することが好ましい。
この発明によれば、各閉塞部材を端から順次、タイミングをずらして孔に押し込み、流路に対して繰り返し進退させると、各閉塞部材の押し込み量に応じて流体が圧送され、ポンプ機能を実現できる。
なお、閉塞部材の数は、好ましくは3つ以上、より好ましくは、4つ以上、であり、各閉塞部材の大きさが互いに異なっていてもよい。
また、流路において、ポンプが設けられた部分が拡径してポンプ室を構成していてもよい。
本発明のマイクロチップの製造方法でマイクロチップが製造される。
ここで、マイクロチップに形成した孔に前述の弁やポンプ、また、センサ、マイクロチップの認識用IDタグなどのマイクロ流体デバイスを組み込むことができるので、マイクロチップの構成は必要な箇所に必要な数だけ孔が形成された簡単な構造で、しかも、マイクロチップ製作における高温プロセスによって左右されない構造とすることができる。したがって、多機能なマイクロ流体デバイスが搭載されたマイクロチップを安価に提供できる。
また、マイクロチップの孔の形成および孔への閉塞部材の配設は容易であって、より多くの閉塞部材をマイクロチップの所定範囲に集積して組み込むことも可能となるから、マイクロチップの規格化の動向にも対応することができる。
そして、イクロチップを微小容量の流体の高効率反応に関して、分析、合成の分野で利用でき、マイクロチップを用いた装置の実用化も促進することができる。
本発明のマイクロ流路の流体制御構造の製造方法は、互いに重ねられる複数の樹脂製基板を備え、これらの基板のうち互いに重ねられる一方の基板の板面と他方の基板の板面から窪んで形成される溝とから流路が構成され、他方の基板を前記溝に向かって貫通する孔が形成されたマイクロチップと、前記孔に挿入されて前記流路を閉塞する閉塞部材とを備え、前記閉塞部材は、前記孔の流路側に配置される弾性部材と、この弾性部材の流路側とは反対側に設けられ前記孔に配置される部材本体とを有し、前記部材本体は硬質材料により形成されているマイクロ流路の流体制御構造を製造する方法であって、他方の基板の板面を平面上に配置した状態で、延性および弾性を有する充填剤を前記孔の内周面と前記孔に挿入された前記閉塞部材との間に介装した後、前記基板を互いに重ね合わせて接合する
ことを特徴とする。
ここで、充填剤としては、前述のような接着剤やシール剤を採用でき、この充填剤により、閉塞部材が基板の孔に固定されるとともに、充填剤の延性および弾性により、弾性部材の弾性変形がサポートされる。このような充填剤の介装にあたっては、充填剤の基板板面への付着を防止して流路の壁面を構成する基板の板面を平滑に保ち、流体への悪影響を防止する必要がある。
この発明によれば、ガラス製の基板を使用する場合よりも樹脂製の基板では接合温度の低温化が図られ、基板同士の接合前に閉塞部材を基板に配設可能となるから、充填剤を孔の内周面と閉塞部材との間に充填する際に、一方の基板を平面上に配置することが可能となる。板面が平面上に配置された基板は、孔の周縁と当該平面とが当接することにより、孔の内周面と閉塞部材との間に充填された充填剤が基板の板面に回り込んで付着するのを防止できる。
このように、基板の接合前に閉塞部材が基板に配設され、基板を平面に配置するだけで、充填剤が基板の板面側に付着することを簡便に防止できる。また、接合温度が低い樹脂製の基板が採用されているので、基板接合時の弾性部材の劣化などによって信頼性が低下することがない。これらのことから、製造効率も向上させることができる。
なお、基板の板面を平面に配置された状態とする簡便な方法としては、例えば、剥離可能なシート部材を基板の板面に貼設する方法があり、孔の周縁にシート部材を密着させて好適に使用できる。また、基板が配置される平面としては、板状の部材や支持台などであってもよい。
本発明の閉塞部材操作装置は、前述の流体制御構造を備え、前記マイクロチップは、前記孔を複数有し、各孔に挿入された前記閉塞部材をそれぞれ操作する装置であって、前記マイクロチップが配置されるマイクロチップ配置部と、前記各閉塞部材とそれぞれ一体的に作動する複数のユニットと、前記各ユニットをそれぞれ着脱自在に保持するボードと、
前記ボードが着脱自在に配置されるボード配置部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、マイクロチップに閉塞部材を集積して配設でき、各閉塞部材がそれぞれユニットと一体的に作動するので、高度な流体制御が可能となる。操作装置により、より多くの反応系を備えたマイクロチップを使用した複雑な分析や、多項目を同時に分析することなども可能となる。
また、ユニットがボードに着脱可能であって、マイクロチップに配設された閉塞部品が同じ構造であっても、異なる構造のユニットに交換することで、マイクロチップに設けられた閉塞部品の動作を変更できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記ボード配置部は、前記ボードを前記ユニットが前記閉塞部材に対向する所定位置に案内する案内部を有することが好ましい。
この発明によれば、ボードがボード配置部に保持案内され、操作装置からの着脱が可能であるため、多様なマイクロチップ、すなわち、外形、流路パターン、分析の種類、配設される閉塞部材の種類、位置などの相違に応じて、適切なものに迅速に交換できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記ボードには、前記ボードを前記マイクロチップに対して進退可能な進退手段が設けられることが好ましい。
この発明によれば、操作装置内のボードの進退操作により、マイクロチップを操作装置のスロットに挿入する際などに、マイクロチップに搭載された閉塞部材とボード側のユニットとが干渉しない。これにより、使用済みのマイクロチップを新品と敏速に交換でき、マイクロチップの操作装置へのセットの際に閉塞部品やユニットが破損することなどを未然に防止できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記ユニットは、前記閉塞部材を前記孔から前記流路に向かって押圧する押圧手段を有することが好ましい。
ここで、前記押圧手段は、駆動源を備え、前記駆動源は、圧電アクチュエータおよびステッピングモータのいずれかであることが好ましい。
この発明によれば、圧電アクチュエータまたはステッピングモータにより、閉塞部材をマイクロチップの流路に向かって押し込むことが可能であり、オン・オフバルブや安全バルブ、流量調節バルブなどを実現できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記押圧手段には、前記閉塞部材への押圧力および押圧量のいずれかを計測するセンサが設けられていることが好ましい。
この発明によれば、センサによる検出値に基いて、押圧力や押圧量を適宜調節することができるので、流量、流体圧力、流速などが調節可能なバルブを容易に実現できる。
また、このようなセンシングにより、閉塞部材に対する過剰な押圧力や押圧量によって閉塞部材が破損することなどを防止できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記押圧手段は、前記ボードを貫通して前記閉塞部材に当接する押圧部材と、この押圧部材を当該棒状部材の軸方向に沿って前記閉塞部材側に付勢するバネとを有することが好ましい。
この発明によれば、押圧部による閉塞部材の押圧の際、押圧部がバネに付勢され閉塞部材に対して後退するため、ボードの前進の際に、押圧部が閉塞部材に衝突して閉塞部材が破損することなどを未然に防止できる。
また、バネにより押圧部が閉塞部材に対して押し付けられることで、閉塞部材を安全弁としても使用できる。ここで、安全弁の場合、押圧力をオン、オフする或いは任意に調節するなどの制御が不要であるため、このようにバネを用いることで構造を簡略化できる。このバネをバネ係数が異なる他のバネに交換することにより、閉塞部材の押圧力を変更できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記押圧手段は、軸部から外周部までの距離が一定でない偏心回転体であって、前記孔から前記流路に向かう方向に前記外周部が沿うように設けられることが好ましい。
この発明によれば、カムなどの偏心回転体を使用する簡単な構成で、閉塞部材を所定周期で間欠的に押圧可能となるので、流路における流体の流れにおいて、断続的なプラグ流を実現できる。このようなプラグ流により、流体が互いに混合しやすく、流体を容易に合成できる。
なお、カムの形状、および回転スピードなどを調節することによって、閉塞部材を押圧する周期がコントロールできる。
一方、偏心回転体の回転を止めて閉塞部材の押圧を維持し、流体の流れを所定の流体圧力、流速、流量に維持することも可能であって、すなわち、偏心回転体の動作を変えるだけで、閉塞部材の各種用途に容易に対応できる。
ここで、ギア(歯車)も、その軸部から外周部である歯先までの距離と、軸部から歯が設けられていない外周部までの距離とが相違するため、偏心回転体として採用し得る。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記閉塞部材は、複数並べられ、前記偏心回転体は、前記閉塞部材の並ぶ方向に周方向が沿うように設けられ、この偏心回転体の回転により、前記閉塞部材が順に進退するように押圧されてポンプとして機能することが好ましい。
この発明によれば、前述のような偏心回転体を使用する簡単な構成で、ポンプを構成する各閉塞部材を所定周期で順次押圧することができる。また、偏心回転体のギャップや形状、回転スピードなどを調節することによって、閉塞部材を押圧する周期がコントロールでき、ポンプの吐出量も調節できるようになる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記閉塞部材は、前記流体の状態を検出あるいは操作するデバイス部を有し、前記ユニットは、前記デバイス部と導通されるプローブを有することが好ましい。
この発明によれば、プローブにより、センサ、電気浸透流ポンプ、単体で動作するMEMSデバイスなどとユニットとを導通することができ、流体の状態検出、操作などを実現できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記ボードには、前記閉塞部材と前記ユニットとを仕切るシート部材が設けられることが好ましい。
この発明によれば、シート部材が設けられていることで、流路から流体が漏出した際でも、ボードないしユニットに流体が付着しない。これにより、ボードおよびユニットの清浄度を確保できる。
ここで、前記シート部材は、耐食性であることにより、ボードおよびユニットの腐食を防止できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記ユニットは、前記閉塞部材を前記孔から前記流路に向かって押圧する押圧手段を有するとともに、当該押圧方向と交差する方向に可動であり、前記シート部材には、前記ユニットと前記閉塞部材との間の摩擦抵抗を抑制する低摩擦材料が用いられることが好ましい。
この発明によれば、シート部材において、偏心回転体は小さい摩擦で円滑に回転し、偏心回転体の回転によりシート部材の面内方向に作用する負荷が小さい。これにより、シート部材の破れなどを防止できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記シートは、前記低摩擦材料が用いられ前記ユニット側に配置される第1層膜と、前記第1層膜よりも摩擦抵抗が高い高摩擦材料が用いられ前記閉塞部材側に配置される第2層膜とを有することが好ましい。
この発明によれば、シート部材は、ボードとの摩擦抵抗が異なる第1層膜および第2層膜を有して構成されており、偏心回転体により閉塞部材を押圧する場合、摩擦抵抗が小さい第1層膜により偏心回転体の摺動によるシート部材の破れなどを防止できるとともに、摩擦抵抗が大きい第2層膜によって、偏心回転体の摩擦により引っ張られて、シート部材が伸びることを防止できる。
本発明の閉塞部材操作装置では、前記押圧手段は、軸部から外周部までの距離が一定でない偏心回転体であって、前記孔から前記流路に向かう方向に前記外周部が沿うように設けられ、前記シートには、前記外周部の軸部までの距離が他よりも大きい大径部に当接される位置に応じて凸部が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、偏心回転体の外周部における大径部がシート部材の表面を摺動する際、大径部の位置が凸部の位置と略一致し、閉塞部材が凸部の突出寸法も含めて押し下げられるから、偏心回転体の小径化が可能となるとともに、偏心回転体をスムーズに駆動することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基いて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本実施形態のマイクロチップ1の分解斜視図である。また、図2は、マイクロチップ1の平面図であり、図3は、マイクロチップ1の断面図である。
マイクロチップ1は、内部に形成された流路FAにおいて試料RG(図3)の分析を行うために使用され、2枚の基板11,12による積層構造となっている。このマイクロチップ1には、閉塞部材としてのバルブ30が組み込まれ、バルブ30により、試料RGの流体圧力または流量、流速が調節、制御される構造とされる。
マイクロチップ1の基板11,12は、短辺が30mm程度であって長辺が70mm程度、かつ厚さが0.7mm程度の平板矩形状であり、透明なガラスにより形成されている。具体的には、パイレックス(登録商標)などを基板11,12に使用できる。これらの基板11,12の材料として、ガラス(石英ガラスを含む)のほかに、サファイア、プラスチック、珪素(シリコン)、および酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどのセラミックス、あるいはステンレス等の金属などの硬質材料を使用することを検討できる。基板11,12の材料選択においては、耐圧性や、試料RGの成分への耐食性などが考慮される。光学分析を行う場合は、光学分析に用いられる光の透過度を考慮するのが好ましい。スチレン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの比較的軟質のプラスチック材料を選択する場合は、ある程度の耐食性、および光の透過度が考慮されるが、使い捨てで使用できる安価な汎用材料であること、および加工性も重要な点である。
なお、基板11,12は同材料に限らず、別材料であってもよい。
基板11,12は互いに重ね合わされ、これらの基板11,12が重ねられた面には、試料RGの流路FAが形成されている。この流路FAは、図2に示すように、基板11,12の長手方向にほぼ沿って延びる平面視Y字状であり、そのY字形状における二股部分は、合流部JCTとなっている。すなわち、流路FAにおいて、合流部JCTよりも上流側には、試料RG(RG1,RG2)の導入口121,122から合流部JCTにかけて複数方向に流れる経路FA1,FA2があり、合流部JCTよりも下流側は、1本の経路FA3となっている。経路FA3は、試料RG1,RG2の反応が行われる反応場である。
このような流路FAは、図1および図3に示すように、一方の基板11の板平面に窪むように形成された断面半円形状の溝14の内周面と、この溝14と向き合う基板12の板面との内側に形成されている。
なお、本実施形態では、経路FA1,FA2、FA3において溝14は同径となっているが、例えば、経路FA3における溝14の径を経路FA1,FA2における溝14の径よりも大径にするなど、溝14の径寸法は適宜設定できる。
他方の基板12は、図1に示すように、基板11と重ねられた際に流路FAのY字形状における3つの端部の位置で溝14と連通するように穿孔されており、これらの孔は、Y字の拡開側の両端部に形成されたものがそれぞれ、試料RGの導入口121,122とされ、そして、Y字の拡開側と反対側の端部に形成されたものが、試料RGの排出口125とされている。
試料RGは、気体、液体、コロイド溶液など、その態様は任意である。ここで、本実施形態のRGとしては、例えば、水と水、油と油など、成分が混ざり合う試料RG1と試料RG2とが用いられている。そして、一方の導入口121には試料RG1を導入し、他方の導入口122には試料RG2を導入する。
また、基板12には、基板11と重ねられた際に溝14に向かって基板12を貫通する平面視正方形状の孔20が、合流部JCTの下流側である経路FA3の途中に相当する位置に形成されている。この孔20の内部にバルブ30が配設される。
孔20は、図2に示すように、平面的に見た際に基板11の溝14と重なる位置に設けられている。ここで、平面的に見た際の孔20の寸法が溝14の幅よりも大きいので、図2および図3(A)に示すように、溝14の幅方向両端部が孔20の内側にそれぞれ露出している。この露出部分は、バルブ30の配設時にバルブ30が配置される被載置面141となっている。
図3(A)および(B)は、孔20の内部にバルブ30が配設された状態を示したもので、図3(A)は、流路FAの幅方向における断面図であり、図3(B)は、図3(A)をマイクロチップ1の平面方向で90°回転させて流路FAに沿った方向における断面図である。
バルブ30は孔20に挿入されて被載置面141に配置されている。バルブ30の流路FA側の表面321は平坦で、このバルブ表面321と流路FAの壁面FAW(基板12の板面)とは略同一面上に揃っている。
図4には、孔20から取り出された状態のバルブ30を示した。
バルブ30は、略1mm角の立方体形状のものであって、直方体形状の透明なガラス製の本体31と、この本体31に重ねられる板状の弾性部材32とを備え、流路FA(図3)側に配置される弾性部材32の弾性変形により、流路FAを閉塞するものである。
本体31の材料としては、ガラス材料のほかにも、基板11,12と同様に、サファイア、珪素、プラスチック、および酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどのセラミックス、あるいはステンレス等の金属などの硬質材料を使用することを検討できる。
一方、弾性部材32の材料には、本実施形態では、耐食性が高いフッ素ゴムが使用されているが、このほかにも、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンなどの弾性変形材料を使用することができる。
なお、弾性部材32の厚さは、流路FAの深さの0.2〜5倍程度が好ましい。弾性部材32がこれよりも厚いと、試料RGの流体圧力が高圧となった場合に、流体圧力による変形量が過大となる。また、弾性変形の程度が大き過ぎて押し込み量が弾性部材の表面321(試料RGとの接液面)まで伝わりずらくなり、調節が困難となるおそれがある。一方、0.2倍程度よりも薄いと、弾性部材32の変形量が小さ過ぎ、流路FAの閉塞が困難となるおそれがある。
以上説明したマイクロチップ1およびバルブ30は、次のように製造される。
まず、マイクロチップ1の製造手順としては、基板11の材料がプラスチック以外である場合はサンドブラスト、エッチング、機械加工などにより、基板11の材料がプラスチックである場合は、機械加工、プレス、射出成形などによって溝14を形成する。
また、導入口121,122、排出口125、および孔20についても、基板11の材料に応じた適当な手段によってそれぞれ形成する。具体的には、基板11の材料がプラスチック以外である場合はサンドブラスト、放電加工、超音波加工、ドリル加工、レーザー加工、エッチングなどにより、そして、基板11の材料がプラスチックである場合は、ドリル加工、レーザー加工、プレス、射出成形などにより形成する。
そして、これらの基板11,12を溝14のY字形状と導入口121,122および排出口125との位置が合うように重ね合わせ、熱融着を実施する。
なお、この熱融着のほか、陽極接合、レーザー接合、ろう付け、表面活性化接合によって基板11,12を接合してもよく、あるいは接合しないで、基板11,12を互いに重ねた状態で挟みつけてもよい。
これにより、バルブ30を配設するためのマイクロチップ1が完成する。
一方、バルブ30の製造手順としては、金属製、セラミックス製、プラスチック製などのウェーハや板材からダイシング、スライシングなどによって本体31を切り出し、切り出された本体31に弾性部材32をそれぞれ貼り合わせる。なお、この方法によらず、ウェーハや板材の状態である本体31にスピンコート、ディップコート、スプレーコートなどで弾性部材32のゴム材料を塗布したものや、所定の厚さのゴム製シートを貼り付けたものから適宜切り出すことで、バルブ30を製作することもできる。
こうして製作されたバルブ30は、マイクロチップ1の孔20に挿入される。この挿入の際、バルブ30の側面四方にシリコーン系、フッ素ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンなどの延性および弾性を有する充填剤としての接着剤35を塗布することにより、孔20の内周面とバルブ30との間に接着剤35が介装される。なお、接着剤35は流動性を有するが、適度な粘性により、流路FA内に接着剤35が流入せず、接着剤35の硬化後、バルブ30が孔20の内周面に固定される。
また、バルブ30のマイクロチップ1への配設にあたっては、被載置面141と弾性部材32の表面321とを接着することが好ましく、これによってバルブ30配設部分に試料RGが溜まり、流れが阻害されたり、試料RGの液量がくるうのを防止できる。
この場合の接着手順としては、バルブ30を孔20に挿入する前に弾性部材32の表面321をプラズマ処理などで表面活性化したり、弾性部材32の表面321に薄く接着剤35を塗布し、接着剤35の流動性が低下した後に、バルブ30を孔20に挿入することで行う。なお、弾性部材32と接着剤35とを同材質とすることにより、接着剤35と弾性部材32とが一体化されるため、接着剤35の塗布によって弾性部材32の弾性変形に影響が出るのを防止できる。
以上で、バルブ30のマイクロチップ1への組み込みが完了する。
なお、基板11,12の材料がプラスチックである場合は、次のような製造手順を採用できる。
この場合はまず、前述の方法により、導入口121,122、排出口125、および孔20を基板12にそれぞれ形成し、この基板12と、別途溝14が形成された基板11とを接合する前に、前述の方法により製作されたバルブ30を基板12の孔20に配設する。
このバルブ30を配設する際には、基板12の片面にテフロン(登録商標)シートなどの剥離可能なシート部材(不図示)を貼設し、このシート部材で孔20の一端側が覆われた状態とする。この状態で、孔20の他端側からバルブ30を孔20に挿入し、接着剤35を孔20の内周面とバルブ30との間に充填する。ここで、孔20の周縁21にシート部材が密着するので、孔20の内周面から接着剤35が基板12の板面に回り込まず、基板12板面に接着剤35が付着しない。基板12の板面と弾性部材の表面321とが同一平面になる。そして、接着剤35の硬化後、シート部材を剥離し、基板11,12を重ね合わせて接合するが、基板11,12の材料がプラスチックであるため、基板11,12の接合手段として比較的低温の熱融着などを採用でき、基板11,12の接合時における弾性部材32の劣化を防止できる。
次に、マイクロチップ1において試料RGを分析する際の流体制御について説明する。
試料RG1,RG2を分析する際には、導入口121から試料RG1を、そして、導入口122からは試料RG2を、図示しない装置により所定の圧力または流量または流速でそれぞれ導入する。すると、試料RG1,RG2は経路FA1,FA2をそれぞれ流れ、合流部JCTに向かう。そして、これらの試料RG1,RG2は、合流部JCTに達すると混合流を形成し、経路FA3を流れて排出口125から排出される。
ここで、試料RG1,RG2はマイクロチップ1に所定の圧力または流量、流速で導入されているが、導入口121,122における圧力抵抗や、流路FAの内周面となる溝14や基板11の板面の圧力抵抗などにより、試料RGには圧力変動が生じる。このような圧力変動を補償するために、バルブ30を用いることができる。あるいは、バルブ30を使用して試料RGを所定の流体圧力または流量、流速に制御することが可能であり、これによって試料RG1、RG2を所定の圧力、流量、流速の条件で反応させることができる。
マイクロチップ1に組み込まれたバルブ30は、図5(A)に示すように、孔20の内部で被載置面141に支持され、この状態では、流路FAを閉塞しない全開状態となっている。このバルブ30を任意の押圧手段により、適宜、流路FAとは反対側から押し込むと、弾性部材32は孔20の周縁21および溝14の端部142に隙間なく密接した状態で溝14の内周面に倣って弾性変形し、図5(B)のように流路FAが閉塞される。すなわち、弾性部材32の被載置面141からの突出量に応じて流路FAの断面積が狭くなり、これによって試料RGの流れが絞られる。ここで、硬質材料による基板11,12は、流路FA内の高圧を受けた際も撓まないため、バルブ30が孔20の内周面に確実に保持される。なお、バルブ30が押し込まれる際、接着剤35は、その延性によって引き延ばされ、また、その弾性によって弾性部材32の弾性変形に追従する。
なお、バルブ30の弾性部材32を溝14の底部まで押し込み、図5(C)のように流路FAを全閉状態とすることも可能である。すなわち、マイクロチップ1の導入口121,122や排出口125に他のマイクロチップの排出口や導入口が連結されたり、マイクロチップ1の流路FAがいくつも連結されてシステムが構築されることもあるから、試料RGの反応速度などの理由でバルブ30を全閉状態として試料RGの流れを止める場合も考えられる。この際も、基板11,12の硬質材料により、耐圧性能が発揮される。
すなわち、バルブ30は、開閉切り替えバルブ(ON/OFFバルブ)としても、開閉量調節弁としても使用できる。なお、バルブ30を常に閉じて閉止栓としてもよく、この場合の開閉量は任意である。さらに、流路FAを閉塞することなく常に全開の状態であってもよい。
バルブ30の開閉量は、所定の量に決められていても、試料RGの圧力などに基づいて任意の量に、押し込み力、押し込み量で調節されてもよい。ここで、硬質部材である本体31が流路FA内の流体圧力によって変形しないため、バルブ30の押し込み量に応じた開閉量で流路FAを確実に閉塞することができる。
また、弾性部材32と本体31とが均一な厚さで形成されて積層されているので、バルブ30が押し込まれる際や、流路FA側から流体圧力を受けた際に、弾性部材32の表面321が波打つように変形することがなく、試料RGの流れが阻害されない。
このように、バルブ30を押し込むことにより、試料RGの流体圧力や流速、流量の制御が可能となり、試料RG1,RG2を所望の条件で反応させて合成し、この際の試料RGの状態を分析することができる。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)バルブ30がマイクロチップ1の孔20に挿入されることにより流路FAが閉塞される構造とされ、流路FAを閉塞するための可動部分がバルブ30それ自体であるため、基板11,12を変形させて流路FAを閉塞する必要がない。このため、マイクロチップ1の基板11,12の材料として、耐圧性および耐食性が高いガラスなどの硬質材料を使用できるから、マイクロチップ1の信頼性および汎用性を大きく向上させることができる。また、基板11,12が硬質であるため、取り扱い時のハンドリング性も良い。
さらに、弾性部材32が孔20の周縁21および溝14の端部142に密接するので、流路FAが確実に閉塞され、耐圧性を確保できる。
(2)本体31と弾性部材32との2つの部材によってバルブ30が構成されているので、孔20に押し込まれる際の変位が硬質部材である本体31を介して弾性部材32に正確に伝達される。これにより、弾性部材32の弾性変形量のコントロールが容易となって、流路FAの開閉量を容易に調節することができる。
(3)弾性部材32および本体31がそれぞれ均一な厚さに設けられているため、孔20に押し込まれた際や、流路FA内の流体圧力を受けた際に、弾性部材32の流路FA側の表面が不規則に波打つように変形することが防止される。これにより、試料RGの流れが阻害されることなく、試料RGの操作を適切に行うことができる。
(4)弾性部材32の流路FA側の表面321が平坦に形成されていることにより、弾性部材32が孔20の周縁21に隙間無く密接し、試料RGの溜まり部分が生じないので、デッドボリュームを小さくできる。これにより、バルブ30の配設部分に試料RGが溜まったり気泡が生じて試料RGの流れに影響が及ぶことがなく、液量がくるうこともない。また、バルブ30の配設部分に試料RGが残ってマイクロチップ1の清浄度を確保できないなどの問題を回避できる。
(5)孔20の径寸法が流路FAの幅よりも大きいことから、孔20の内側で流路FAの幅方向端部である被載置面141がバルブ30の度当たり(ストッパー)として機能し、流路FA壁面とバルブ30の表面とがほぼ同一面上に揃うので、試料RGの流れに影響を及ぼすことなくバルブ30をマイクロチップ1に配設可能となる。
(6)バルブ30と孔20の内周面との間に介装された接着剤35は、その延性および弾性により、弾性部材32に追従するため、弾性部材32の弾性変形が阻害されることなく、バルブ30をスムーズに押し込むことができる。
(7)バルブ30の流路FAへの押し込み量および押し込み力のいずれかの調節により、流路FA内の試料RGの流量、流体圧力、および流体流速のいずれかが調節され、試料RGの流れを制御できるので、適材適所の流体操作をすることが可能となる。
(8)弾性部材32が高耐食性のフッ素ゴムで形成されていることにより、試料RGが腐食性であっても問題がなく、信頼性および汎用性をさらに向上させることができる。
(9)マイクロチップ1の構成は、必要な箇所に必要な数だけ孔20が形成された簡単な構造とすることができ、孔20の中には前述のバルブ30のみならず、ポンプやセンサ、マイクロチップ1の認識用IDタグなどのマイクロ流体デバイスを組み込むことができるから、多機能な流体デバイスが搭載されたマイクロチップ1を安価に提供できる。
また、マイクロチップ1の孔20の形成および孔20へのバルブ30の配設は容易であって、より多くのバルブ30をマイクロチップ1の所定範囲に集積して組み込むことも可能となるから、マイクロチップ1の規格化の動向にも対応することができる。
そして、本発明のマイクロチップ1を微小容量の試料RGの高効率反応に関して、分析、合成の分野で利用でき、マイクロチップ1を用いた装置の実用化も図られる。
(10)溝14を形成した基板11と孔20を形成した他の基板12とを重ね合わせるだけで、溝14の内周面とこの溝14と向き合う基板12の板面との内側に流路FAが形成されるとともに、バルブ30配設用の孔20を容易に形成できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、第1実施形態のマイクロチップ1において採用可能なバルブをいくつか例示する。
図6には、本実施形態のバルブ40が示されている。
バルブ40は、図6(A)に示すように、ガラスなどの硬質材料による本体41と、本体41に重ねられる弾性部材42とを備えている。
本体41は、側方から見て断面略V字状に形成され、この断面V字部分は突出部411となっている。この突出部411は、本体41の流路FA側の面から見ると、畝状に形成され、弾性部材42は、突出部411と対応するように、V字状に窪んだ形状となっている。
このバルブ40は、図6(B)のように、突出部411が流路FAに沿う向きでマイクロチップ1の孔20の中に配置され、孔20の奥へと押し込まれる。
この際、本体41の端部に加えられた押圧力が突出部411を介して弾性部材42に集中的に作用するので、前記実施形態のバルブ(図4参照)と比べて小さい押し込み力、押し込み量で弾性部材42を変形させ、溝14を閉塞することができる。
なお、突出部411の形状は、V字状に限らず、U字状や台形、角形に突出する形状であってもよく、この突出部411の形状に応じて弾性部材42が形成される。
次に、図7は、本実施形態における他のバルブ50を示す図である。
バルブ50は、図7(A)に示すように、本体31と、本体31と重ねられる弾性部材52とを備えている。
弾性部材52の本体31側とは反対側の表面、中央部分には、角柱状に突出する堰部521が形成されている。この堰部521は、半導体製造プロセスにおける微細加工などにより形成されたもので、その先端における幅寸法は、マイクロチップ1に形成された溝14の幅以上となっている。
このバルブ50をマイクロチップ1の孔20に配置すると、堰部521が溝14の中に挿入され、バルブ50を孔20に挿入すると、図7(B)のように、溝14に堰部521が嵌合する。この際、堰部521と溝14との嵌合により、溝14を底部まで確実に塞ぐことができる。このようなバルブ50は安全弁として好適に使用できる。
なお、バルブ50のサイズを大きくするほど、また、弾性部材52の厚さ寸法を大きくするほど、バルブ50開放時の所定圧力を大きくできる。
このバルブ50と類似するものを、図8に本実施形態のバルブ55として示した。
バルブ55は、図8(A)に示すように、本体31と、弾性部材56とを備え、弾性部材は平面視H字形状となっており、H字の横棒部分が堰部561、両側の縦棒部分が土手部562となっている。この堰部561および土手部562は、半導体製造プロセスにおける微細加工などにより形成されている。
このようなバルブ55は、マイクロチップ1の孔20に配置されると堰部561の位置と溝14の位置とが合い、この状態でバルブ55を押し込まなければ、流路FAは閉塞されないが、孔20にバルブ55を押し込むと、図8(B)のように、堰部561と土手部562との間が弾性変形し、堰部561が溝14に嵌合することで溝14を底部まで確実に塞ぐことができる。すなわち、このバルブ55は、ON/OFFバルブ兼、安全弁として好適である。
図9は、本実施形態における他のバルブ60を示す図である。
このバルブ60は、図9(A)に示すように、立方体状の弾性部材62のみで構成され、前述した各バルブ30〜55の本体31等に相当する硬質部材を有していない。
このようなバルブ60についても、マイクロチップ1の孔20の中に押し込まれると弾性部材62が溝14の形状に倣って変形するので溝14を閉塞することが可能である。
ただし、弾性部材を保持する硬質部材が設けられていないため、流路FAを部分的に閉塞する場合では、その開閉量の調節が難しい場合があり、その場合には、前記実施形態および本実施形態で述べたバルブ30,40やバルブ70(図10)などが適する。
また、図10は、本実施形態における他のバルブ70を示す図である。
このバルブ70の本体71は、2つの部材を有し、この点で、前述した各バルブ30〜60とは異なる。
本体71は、角筒状のパイプ711と、パイプ711の内部に挿入される角柱状の棒状部材712とを有している。これらのパイプ711と棒状部材712との間には、接着剤35が充填され、この接着剤35の延性および弾性によって棒状部材712がパイプ711に対して進退自在とされている。なお、本実施形態では、棒状部材712の長さは、パイプ711の軸方向寸法よりも大きく、棒状部材712の先端がパイプ711よりも突出している。また、棒状部材712の幅寸法は、マイクロチップ1に形成された溝14の幅以下となっている。このような棒状部材712およびパイプ711の端部に、弾性部材32を重ねて設ける。
バルブ70をマイクロチップ1の孔20に押し込む際には、棒状部材712の一端部を押圧する。すると、棒状部材712の他端により弾性部材32が溝14の内側に押し込まれるように変形して、溝14が閉塞される。すなわち、棒状部材712により、溝14に対向する弾性部材32の部位を集中的に押圧することが可能となるので、小さい押圧力で弾性部材32を効率的に変形させることができる。
また、棒状部材712とパイプ711内周面との間に隙間がある場合は、溝14に対して孔20の位置がずれていた場合でも、バルブ70を接着する隙間(ガタ)を利用して棒状部材712と流路FAとの位置を合わせることが可能となる。これにより、バルブ70が孔20の中心からずれても問題がなく、基板11,12の形成および接合を容易化できる。
またさらに、図11は、本実施形態におけるエア抜き構造のバルブ80を示す図である。
このバルブ80は、図11(A)に示すように、本体31と、シリコーンゴムなどの気体透過性の材料で形成された弾性部材82とを備えている。
このバルブ80をマイクロチップ1の孔20に配設する際は、シリコーン系などの気体透過性の充填剤としての接着剤85をバルブ80の側面四方に塗布し、バルブ80と孔20の内周面との間に接着剤85を充填する。なお、前述のように、弾性部材82の表面821と被載置面141とを接着することが好ましい。
この状態で液相の試料RGを流路FA(図2)に導入すると、流路FA内の流体圧力によって試料RGに含まれる気体が接着剤85を透過して外部に排出されるとともに、弾性部材82の気体透過性により、試料RGに含まれる気体がバルブ80の配設位置よりも流路FAの下流側に流れる。このようなエア抜き構造により、流体圧力が一定となり乱流が防止されるため、安定した送液が可能となる。
なお、接着剤85および弾性部材82のいずれかが気体透過性であれば、試料RGのエア抜き構造を実現できる。
また、図12は、本実施形態における加重検出型のバルブ90の斜視図であり、図13は、バルブ90の断面図である。
バルブ90は、部材本体としての圧力センサ91を備え、この圧力センサ91に弾性部材32が積層されている。
圧力センサ91は、バルブ90が押し込まれた際の弾性部材32の弾性変形によって変位する導電性シリコン製のダイアフラム911と、このダイアフラム911をギャップ934(図13)を間に挟んで保持するガラス製の保持体912とを備えている。
ダイアフラム911は、板状に形成され、保持体912側の面に保持体912との接合用パターン9111が形成されている。
保持体912は、2枚の四辺形状の基板931,932が互いに重ねられて一体に構成され、ダイアフラム911側の端面には、外周に沿って接合用パターン9222が、その内側に固定電極9221が設けられ、これらのパターンと反対側の端面には、3つの取出電極9123が設けられている。接合用パターン9222は、ダイアフラム911との接合に用いられ、固定電極9221は、ダイアフラム911とコンデンサを構成する。
また、基板932には、略等間隔に延びる3本の導電性パターン9321,9322,9323がそれぞれ形成されている。これらの導電性パターン9321,9322,9323は、各取出電極9123とそれぞれ接続され、各取出電極9123と反対側の端部が固定電極9221ないし接合用パターン9222にそれぞれ接続されている。
そして、基板931,932の間には、隣り合う導電性パターン9321〜9323間に、大気開放された間隙部9325,9326がそれぞれ形成されている。
このような構成において、バルブ90が押し込まれた際の弾性部材32の弾性変形によってダイアフラム911が変位すると、導電性パターン9321〜9323を介してダイアフラム911と固定電極9221とにおける電位が取出電極9123に取り出される。この取り出された電位に基いて、ダイアフラム911の変位がダイアフラム911と固定電極9221との間の静電容量の変化として検出される。ここで検出された値を通じて、バルブ90が押し込まれる際の加重が検出されることとなるため、この加重検出値に基づいてバルブ90の押し込み力または押し込み量を調整し、流路FAの閉塞量を正確に制御することが可能となる。
なお、圧力センサ91は、静電容量式でゲージ圧型であるが、歪ゲージ検出式や絶対圧力型の圧力センサとしてバルブ90の部材本体を構成することもできる。
また、ここでは圧力センサの例を示したが、加重センサ、変位検出センサを用いてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態のマイクロチップ2は、内部に形成された流路の形状が第1実施形態における流路とは異なり、このため、バルブが組み込まれている位置も第1実施形態とは異なっている。
図14は、本実施形態におけるマイクロチップ2の平面図である。
マイクロチップ2は、基板11,12が重ねられた構造であり、基板11には、流路FAMの形状に応じた溝24が形成されている。
流路FAMは、基板11の長手方向に沿って1往復半するように蛇行し、始端に設けられた二股部分は、試料RGの合流部JCTとなっている。すなわち、流路FAMは、合流部JCTにそれぞれ流れる経路FA1,FA2と、蛇行部分のFA3とを含んで構成されている。
基板11には、バルブ配設用の孔20が、経路FA1,FA2に1つずつ、経路FA3に沿って3つ、計5つ形成されている。これらの孔20には、バルブ30〜90がそれぞれ配設されている。
具体的に、経路FA1,FA2に形成された孔20にはバルブ90がそれぞれ配設され、各バルブ90は、所定の流圧などに基いて流路FAを任意の開閉量で閉塞している。
また、経路FA3の合流部JCTの後段に形成された孔20には、安全バルブ50が配設されている。安全バルブ50の堰部521が溝24の底部まで押し込まれ、経路FA3から延びた小流路FA4を全閉状態としているため、通常、経路FA3から小流路FA4に試料RGが流れ出ることはない。そして、経路FA3が2回折り返すように蛇行した後の経路FA3途上に順に形成された2つの孔20には、エア抜きバルブ80、バルブ30が配設されている。エア抜きバルブ80は、孔20の周縁21および溝24の端部142に密着するように押し付けられ、バルブ30は、流路FAを部分的に閉塞している。
そして、基板11には、経路FA1,FA2に試料RGを導入する導入口121,122と、経路FA3から試料RGを排出する排出口125とがそれぞれ形成されるとともに、経路FA3において、安全バルブ50およびエア抜きバルブ80が設けられた位置からそれぞれ延びた小流路FA4,FA5の端部に、排出口128およびエア排出口129がそれぞれ形成されている。
本実施形態のマイクロチップ2における流体制御について説明する。
導入口121,122から導入された試料RG1,RG2は、経路FA1,FA2をそれぞれ流れる際に、加重検出型のバルブ90により、それぞれの所定の流量、圧力などに調節され、合流部JCTで混合流を形成して経路FA3を流れる。ここで、合流部JCTの後段で流路FA内の流体圧力が所定量を超えたときには、安全バルブ50が開き、試料RGが経路FA3から小流路FA4を通り、排出口128から排出される。これにより、流路FA内の予期せぬ圧力過大に対応でき、信頼性を向上させることができる。この安全バルブ50による圧力チェックの後、試料RG1,RG2は、経路FA3を蛇行しながら反応、合成し、排出口125から排出される。この排出の前に、エア抜きバルブ80によって試料RG1,RG2から気体が除かれ、その気体はエア排出口129から排出されるので、整流された状態の試料RGを取り出すことができる。このエア抜きは、エア抜きバルブ80近傍のバルブ30によって流路FAが閉塞され、試料RGに所定圧力が加わることで行われ、このバルブ30により、エア抜き後の試料RGの送液を安定化できる。なお、エア排出口129から排出されたエアは、チューブなどで接続された他のマイクロチップに導入されていてもよい。
本実施形態によれば、前述と略同様の作用効果を奏するとともに、次の作用効果を相する。
(11)バルブ90により合流部JCTの前段で試料RG1,RG2の圧力などが所定量に調節されるので、試料RG1,RG2について所望の条件で合流操作することができる。
なお、バルブ90では、弾性部材32(図13)の弾性変形を通じてバルブ90が押し込まれる際の加重が検出されるため、検出された値と所定の規定値との差に基いて、バルブ90の押し込み力または押し込み量をフィードバック制御することも考えられる。
(12)5つのバルブ30〜90を適材適所で配置したことにより、圧力変動が生じやすい流路FA内の試料RGの状態を適切に制御でき、精度を高めた分析や安定した化学合成が可能となる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態は、前記各実施形態ではバルブであった閉塞部材を複数並べてポンプを構成したものである。
図15には、本実施形態におけるマイクロチップ3が示され、マイクロチップ3には、流路FAMに沿って4つの閉塞部材100が1列に並んで配置されている。
ひとつひとつの閉塞部材100は、前述のバルブ30(図4参照)と同様に、硬質材料の本体31と、この本体31と均一な厚さで重ねられる弾性部材32とを備え、流路FAM側の表面が平坦に形成されたものである。
各閉塞部材100は、マイクロチップ3に形成された矩形状の孔110の中に互いに隣接するように配置され、孔110の内側に延性および弾性を有する接着剤35によって互いに接着されている。
図16は、並んだ閉塞部材100が順次押し込まれることにより、ポンプとして機能する様子を示した図である。
すなわち、閉塞部材100は、タイミングをずらして流路FAに対して繰り返し進退されるので、各閉塞部材100の押し込み量に応じて試料RGを圧送することが可能となる。
(13)本実施形態によれば、前述のバルブ30と同様、簡略な構造でポンプを構成できるので、マイクロチップ3の流体制御に極めて有用となる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態における切替え装置130について説明する。
図17は、切替え装置130の平面図であり、切替え装置130は、前記各実施形態におけるマイクロ流路の流体制御構造を備えた応用装置(アプリケーション)である。
切替え装置130は、基板11,12が重ねられたマイクロチップ3を備え、このマイクロチップ3における流路FAAは、所定の経路としての直線状の経路FAA1と、この経路FAA1にそれぞれ接続される導入経路FAA2〜FAA4と、経路FAA1から分岐する複数の排出経路FAA5,FAA6とを有する。なお、導入経路FAA3、経路FAA1、排出経路FAA5は同一直線上に配置されている。
また、各導入経路FAA2〜FAA4の一端側には、導入口121〜123がそれぞれ設けられ、各排出経路FAA5,FAA6の一端側には、排出口125,126がそれぞれ設けられている。このような切替え装置130は、導入口121〜123から排出口125,126までの流路FAAの道筋を切り替えるために用いられる。
ここで、試料RGの流れを切り替える構成として、導入経路FAA2〜FAA4の経路FAA1への接続部分近傍には、基板12に形成された各孔20にバルブ40A〜40Cがそれぞれ設けられるとともに、排出経路FAA5,FAA6の経路FAA1からの分岐部分にも、基板12に形成された孔20にバルブ40D,40Eがそれぞれ設けられている。なお、これらのバルブ40A〜40Eは,前述のバルブ40と同じ構造となっている。
このような構成では、導入口121〜123から必要に応じて試料RG1〜RG3が導入され、バルブ40A〜40Cの開閉によって適宜、試料RG1〜RG3の流れが規制される。具体的には、バルブ40Aの開閉によって導入経路FAA2から経路FAA1への流れが、同様に、バルブ40Bの開閉によって導入経路FAA3から経路FAA1への流れが、そしてバルブ40Cの開閉によって導入経路FAA4から経路FAA1への流れがそれぞれ規制される。すなわち、ある場合には、試料RG1のみを経路FAA1に導入し、別の場合には、試料RG2のみを経路FAA1に導入することが可能である。
そして、このように経路FAA1に導入された試料RG1〜RG3の排出経路は、必要に応じて、バルブ40D,40Eの一方を開き、他方を閉じることで切り替えられ、排出口125,126から排出された試料RGは、排出口125,126に接続された図示しないチューブを通って、他のマイクロチップの流路などに導入される。
(14)本実施形態のような切替え装置130によれば、試料RG1〜RG3の導入口121〜123および排出口125,126を適宜に選択可能であり、マイクロチップの流路が複数連結されて構築されたシステムの設計が自在となる。
なお、本実施形態では、1つのマイクロチップ3に導入口121〜123および排出口125,126が形成されていたが、これらの導入口121〜123および排出口125,126は、互いの流路が連結された複数のマイクロチップに別々に設けられていてもよい。
〔第6実施形態〕
次に、本発明のマイクロ流路の流体制御構造を応用した装置であるミキサー150について説明する。
図18は、本実施形態におけるミキサー150の平面図である。
ミキサー150は、前述のようなマイクロチップに形成された流路FABに沿って4つのバルブ80A,30A,30B,80Bが順に配置された構造とされ、経路FAB1,FAB2の合流部JCTの後段側に設けられている。このミキサー150は、経路FAB1,FAB2にそれぞれ導入された試料RG1,RG2を混合するのに用いられる。
各バルブ80A,30A,30B,80Bは、マイクロチップ基板に形成された孔20にそれぞれ配置されている。なお、バルブ30A,30Bは,前述のバルブ70と同じ構造であり、2つとも、バルブ80A,80Bよりも各辺が大きい寸法で形成されている。
また、流路FABは、バルブ30A,30Bの配置された位置でそれぞれ平面視円形状に膨出しており、この部分は、拡径部FAB3,FAB4とされている。
ミキサー150により、試料RG1,RG2を混合する際には、まず、下流側に配置されたバルブ80Bにより流路FABを閉塞した状態で経路FAB1,FAB2を通じて試料RG1,RG2をそれぞれ導入し、バルブ80Bで塞き止められた試料RG1,RG2が拡径部FAB3,FAB4に溜まったら、上流側のバルブ80Aもバルブ80Bと同様に閉じる。これでバルブ80A,80Bによって流路FABが仕切られ、この状態で、バルブ30A,30Bの棒状部材712を流路FAに向かって交互に進退させることにより、バルブ80A,80Bの間に溜まった試料RG1,RG2が混合される。
(15)このようなミキサー150をマイクロチップ上に実現することにより、混合しにくい粘度の高い試料RG1,RG2同士を混合することができる。
〔第7実施形態〕
さらに、本発明のマイクロ流路の流体制御構造を応用した装置であるインジェクター160について説明する。
図19は、本実施形態におけるインジェクター160の平面図である。
インジェクター160は、基板11,12が重ねられたマイクロチップ4を備え、このマイクロチップ4における流路FACは、互いに略平行に延びる第1経路としての2本の経路FAC1,FAC2と、これらの経路FAC1,FAC2と交差するように延びる第2経路としての注入経路FAC3とを有する。
経路FAC3は、一端側が試料RG3の導入口123とされ、経路FAC1,FAC2とそれぞれ略直角に交差して、他端側は経路FAC2に接続されている。
また、経路FAC1の両端には、試料RG1の導入口121および排出口125がそれぞれ設けられ、同様に、経路FAC2の両端には、試料RG2の導入口122および排出口126がそれぞれ設けられている。
このようなインジェクター160は、経路FAC1,FAC2をそれぞれ流れる試料RG1,RG2に対し、注入経路FAC3を通じて、これらの試料RG1,RG2に所定量の試料RG3を注入するために用いられる。
ここで、試料RG3を経路FAC1,FAC2内に注入する構成として、注入経路FAC3の経路FAC1との交差部CRS近傍、および注入経路FAC3の経路FAC2との接続部CNC近傍には、基板12に形成された各孔20にバルブ40A〜40Gがそれぞれ設けられている。具体的に、交差部CRS近傍で、経路FAC1の上流側、下流側、および注入経路FAC3の上流側、下流側に4つのバルブ40A〜40Dがそれぞれ配置され、接続部CNC近傍では、経路FAC2の上流側、下流側、および注入経路FAC3の上流側に3つのバルブ40E〜40Gがそれぞれ配置されている。なお、これらのバルブ40A〜40Gは,前述のバルブ40と同じ構造となっている。
インジェクター160における試料RG3の注入は、例えば、次のような手順で実施される。
まず、バルブ40A,40B,40Eを閉じ、導入口123から試料RG3を注入経路FAC3に導入した後、バルブ40C,40D,40Gを閉じることで、経路FACにおいて任意の量の試料RG3が切り取られる。
この状態で、試料RG1を導入口121から、試料RG2を導入口122から経路FAC1,FAC2にそれぞれ導入し、バルブ40A,40B,40Eを開く。この操作により、注入経路FAC3,FAC4以外に試料RG3を排除する。
そして、バルブ40B,40Eを閉じると同時にバルブ40D,40Gを開くと、経路FAC1,FAC4,FAC6において、試料RG1中に一定量の試料RG3が注入された流体が排出口126へと流れていく。経路FAC6には、図示しないが、ビーズを充填してカラムなどが形成されていてもよいし、光分析による分析部があってもよい。光分析としては、分光光度計、吸光度計、熱レンズ顕微鏡などの装置を用いて、定量、定性分析などを実施できる。カラムが形成された後段に分析部を設けることによって、クロマトグラフィーに供することが可能である。
(16)このようなインジェクター160をマイクロチップ上に実現することにより、化学分析や環境分析などの進展に寄与することができる。
〔第8実施形態〕
次に、前記実施形態で詳述した各種態様のマイクロチップに搭載された閉塞部材を操作する操作装置について説明する。すなわち、当該操作装置は、前述したように閉塞部材が集積化されたマイクロチップを使用して、化学分析装置、バイオ・DNA分析装置、化学合成などを行なう際に利用される。
図20は、本実施形態における操作装置a1の概略斜視図である。
操作装置a1は、マイクロチップa0が挿入されるスロットa11が形成された筐体a10を備え、図示しないパソコンなどの外部機器が接続されている。この操作装置a1により、マイクロチップa0に搭載された閉塞部材としてのバルブa100の操作がなされ、また、マイクロチップa0内の試料の状態を検出して得られた情報に基いて、外部機器で各種分析が行われる。
図21は、閉塞部材操作装置である操作装置a1の内部を示す。
操作装置a1の筐体a10内部には、水平方向に延びるとともに断面L字状の一対のレールa12が設けられ、このレールa12をボード配置部として、レールa12上には、矩形板状のボードa20が着脱自在に配置される。すなわち、ボードa20は、両側側面がレールa12に保持され、レールa12の内周上面部a121は、ボードa20を所定位置に案内する案内部として機能する。レールa12に保持されたボードa20は、筐体a10内部の壁などに付き当てて位置決めされる。
なお、操作装置a1内部には、マイクロチップa0から排出された流体を回収するための図示しない容器が設けられている。この容器の構成は、通常のタンクでもよいし、吸水性ポリマーが充填されたものでもよく、この容器は、ボードa20に取り付けられていてもよい。
ボードa20には、複数の孔a21が形成されており、各孔a21には、ユニットa30がそれぞれ配置され、ユニットa30はボードa20を貫通してボードa20裏面側に露出する。なお、これらのユニットa30も、ボードa20に着脱自在となっている。
一方、スロットa11から差し込まれたマイクロチップa0は、筐体a10内のマイクロチップ配置部としての筐体底面部a13上に配置され、ボードa20と対向する。なお、マイクロチップa0は、バルブa100が操作される際に位置がずれないように、図示しないバネなどによって筐体底面部a13に押さえ付けられている。
ここで、ボードa20上の各ユニットa30と、マイクロチップa0上の各バルブa100とは、互いに対向、当接し、対向するもの同士(1組、ペア)で一つのデバイスを構成する。
図22は、操作装置a1内部の平面図である。
筐体底面部a13(図20)にマイクロチップa0が配置されると、マイクロチップa0に設けられた各バルブa100とボードa20に設けられた各ユニットa30とがそれぞれ対応し、本実施形態では互いに平面的に重なる。
本実施形態における、バルブa100が設けられたマイクロチップa0(以下、単にマイクロチップa0と称することもある)、ユニットa30、およびユニットa30が設けられたボードa20(以下、単にボードa20と称することもある)の具体的な構成について述べる。
マイクロチップa0の図示は簡略したが、このマイクロチップa0は、図1などを参照して第1実施形態などで説明したマイクロチップ1などと略同様に、矩形平板状の2枚の透明ガラス基板が重ねられ、一方の基板に流路FAとなる溝が刻設され、他方の基板には、流路FAと対応する位置に各バルブa100が配設される孔20が貫通形成されたものである。
バルブa100は、図4などを参照して第1実施形態で説明したバルブ30と略同様の構成であるため、その説明を省略する。なお、バルブa100として、前記各実施形態で説明した閉塞部材のいずれも採用できる。
なお、本実施形態のマイクロチップa0には、図22に示すように、試料RGを流路FAに導入する2つの導入口121,122と、試料RGを流路FA外部に排出する1つの排出口125がそれぞれ形成されている。
流路FAは、導入口121,122から導入された試料RG(試料RG1,RG2の2種類)が合流する略Y字状の合流部JCTを経て、マイクロチップa0の長手方向に2往復するように蛇行して形成されている。
そして、導入口121と合流部JCTとの間、および導入口122と合流部JCTとの間に、バルブa100がそれぞれ配置され、流路FAの蛇行部分にも、バルブa100が2箇所、それぞれ配置されている。
ボードa20には、剛性が強く、比較的腐食に強い材質が使用され、複数のネジ孔a21が貫通形成されている。ボードa20の具体的な材質としては、ステンレス、チタン、セラミックスなどを例示できる。
ボードa20には、流路に送液する試料のタンクが取り付けられる場合がある。ただし、このようなタンクについては、衛生上などの理由により、使い捨てで使用できることが望ましいため、ボードa20とは別に設けられる方が望ましい。タンクをボードa20とは別とした場合、マイクロチップa0側に、送液量を多くするために試料を溜めておくリザーバーを形成することが考えられる。
ユニットa30は、本実施形態では、押圧手段として機能する雄ネジであり、ボードa20の各ネジ孔a21にそれぞれ螺合されている。すなわち、ユニットa30の螺合により、図5を参照して説明したように、バルブa100を流路FAに向かって押し込むことが可能となる。
このような構成の操作装置a1を使用する際は、各バルブa100への押圧力をユニットa30の螺合により調節する。
そして、導入口121,122(図22)から試料RG1,RG2を流路FA内にそれぞれ導入し、合流部JCTで試料RG1,RG2を合流させ、相流を形成したり、合流部JCT以降の流路FAを反応場として試料RG1,RG2を互いに混合して合成を行うなどの操作を行うが、この際、ユニットa30とバルブa100とにより、試料RG(RG1およびRG2)の流量や流速、流体圧力がそれぞれ調節される。すなわち、ユニットa30とバルブa100とは、一組となって一つのデバイスを構成し、一体的に作動する。
ここで、ボードa20はレールa12に対して着脱自在に設けられており、操作装置a1にセットされるマイクロチップa0に応じて交換可能である。すなわち、第1実施形態〜第7実施形態などで示した各種のマイクロチップも操作装置a1にセットでき、これらマイクロチップが有する流路形状、マイクロチップに形成された孔に挿入されたバルブa100などの配置に対応して、ユニットa30を配置するための孔a21が形成されたボードに適宜交換すればよい。
また、同じマイクロチップa0を使用する場合でも、例えばバルブa100だけでなく、センサが配設され、流路FAにおける試料RGの流体圧力などをセンシングする必要がある場合などは、センサに接続されるプローブをボードa20に追加して配置する、あるいは、ボードa20ごと交換するなどすればよい。
本実施形態によれば、第1実施形態などで述べた効果に加えて、次のような効果が得られる。
(17)マイクロチップa0内に複数のバルブa100が集積されており、バルブa100ごとにユニットa30で押圧して操作できるので、高度な流体制御が可能となる。操作装置a1により、より多くの反応系を備えたマイクロチップを使用した複雑な分析や、他項目を同時に分析することなども可能となる。
(18)また、ボードa20はレールa12に保持案内され、操作装置a1からの着脱が可能であるため、多様なマイクロチップ、すなわち、外形、流路パターン、分析の種類、配設されるバルブa100の種類、位置などの要求される駆動スペックの相違に応じて、適切なものに迅速に交換できる。
(19)さらに、ユニットa30がボードa20に着脱可能であるため、マイクロチップa0に配設された閉塞部品(本実施形態ではバルブa100)が同じ構造であっても、ユニットa30において、構造、押圧力(例えばバネが設けられる場合はバネ係数なども含む)などが異なるものに交換することができる。これにより、マイクロチップa0に設けられた閉塞部品の動作を変更できる。
〔第9実施形態〕
次に、本発明の第9実施形態について説明する。
本実施形態は、第8実施形態において、操作装置内のボードを昇降可能としたものである。
図23は、本実施形態の操作装置a4の側断面図を示す。
操作装置a4の筐体a10上面部には、筐体a10の図示しない支柱に固定された平面矩形状のプレートa111が取り付けられている。このプレートa111には、2つのネジ孔a111Aが形成されており、これらのネジ孔a111Aには、筐体a10上面部を貫通して昇降調節ネジa10Bがそれぞれ螺合されている。
一方、操作装置a4の底面部a41には、マイクロチップa0が配置される凹部a411が形成され、この凹部a411の上方に、ボードa20が配置される。
ここで、底面部a41と略平行であり、レールa12が取り付けられる支持板a44と底面部a41との間には、圧縮コイルバネa412がそれぞれ介装される。
このような底面部a41の上方に配置されたボードa20上の四隅には、基台a42Aを有する柱状部材a42がそれぞれ立設するように配置され、対向辺において隣接する柱状部材a42の上端には、ボードa20の対向辺に沿って2つのプレートa43がそれぞれ架設される。このプレートa43の略中央に昇降調節ネジa10Bが対向し、プレートa43に対して進退する。つまり、昇降調節ネジa10Bが螺合前進すると、プレートa43が押し下げられ、柱状部材a42を通じてバネa412が圧縮されてボードa20が下降する。また、昇降調節ネジa10Bがプレートa43に対して後退すると、バネa412が復元してボードa20が上昇する。すなわち、昇降調節ネジa10B、柱状部材a42、プレートa43、およびバネa412は、ボードa20の進退手段を構成する。
このような操作装置a4では、昇降調節ネジa10Bのツマミa102Aを回してボードa20を上昇させ、ユニットa30を底面部a41の凹部a411に対して十分に離してから、マイクロチップa0をスロットa11に挿入し、凹部a411にセットする。
ここで、ボードa20裏面とマイクロチップa0表面との距離Aは、マイクロチップa0の孔20からのバルブa100の突出寸法、あるいは、前述のリザーバーなどがマイクロチップa0表面に取り付けられている場合は、このリザーバーと接触しないように、適宜調節される。
マイクロチップa0のセット後、昇降調節ネジa10Bのツマミa102Aを先程とは逆方向に回してボードa20を下降させ、ボードa20に設けられたユニットa30とマイクロチップa0に設けられたバルブa100とを互いに当接させる。
なお、ボードa20の裏面側には、凸部a45が設けられており、ボードa20を下降させるとこの凸部a45がマイクロチップa0に当接し、ボードa20の下降が停止する。つまり、マイクロチップa0とボードa20との間には所定の距離で隙間があく。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(20)すなわち、操作装置a4内のボードa20の昇降操作により、マイクロチップa0をスロットa11に挿入する際などに、マイクロチップa0に搭載されたバルブa100とボードa20側のユニットa30とが干渉しない。これにより、使用済みのマイクロチップa0を新品と敏速に交換でき、マイクロチップa0のスロットa11への出し入れの際にバルブa100やユニットa30が破損することなどを未然に防止できる。
〔第10実施形態〕
次に、本発明の第10実施形態について説明する。
本実施形態では、ボードに設けられるユニットの態様が前記各実施形態とは相違する。また、本実施形態は、第9実施形態(図23)の操作装置a4内でボードa20が昇降可能であってボードa20の高さ位置を調節可能であることに加えて、ユニットa30も位置調節可能としたものである。
図24は、ボードa20、およびユニットである圧電アクチュエータa35を示す側断面図である。本実施形態におけるユニットは、圧電アクチュエータa35を有して構成され、圧電アクチュエータa35は、バルブの押圧手段を構成する駆動源として機能する。
圧電アクチュエータa35は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の圧電素子(図示せず)の直流電圧印加による伸長を駆動力として出力するものであり、当該圧電素子を格納するとともにボードa20に取り付けられるケーシングa351と、圧電素子の伸長による駆動力によりバルブa100に向かって前進する可動軸a352(押圧部材)と、可動軸a352の変位量を検出するセンサa353が設けられている。センサa353の種類は、接触センサ、加重センサ、位置センサなどを例示できる。
可動軸a352は、筒状部材a355に挿通された状態で筒状部材a355ごとボードa20の孔a21に挿通され、筒状部材a355のボードa20からケーシングa351側に突出した部分の周りには、引張コイルバネa354が配置されている。このバネa354は、ボードa20とケーシングa351とに固定されている。
このような構成において、図23を参照して説明したように、昇降調節ネジa10Bによりボードa20の高さ位置を調整し、マイクロチップa0を凹部a411に配置する。
そして再び、昇降調節ネジa10Bを回し、図24(A)に示すように、ボードa20を下降させ、可動軸a352をマイクロチップa0に配設されたバルブa100に当接させる。この際、図24(B)に示すように、筒状部材a355の端部がマイクロチップa0表面に当接することにより、バネa354に引っ張られた状態で、ケーシングa351がボードa20に対して押し上げられる。ここで、バネa354のバネ力の大きさは、可動軸a352がバルブa100を押し付ける力より強力なものとなっている。すなわち、筒状部材a355が可動軸a352の高さ合わせの機能を果たし、可動軸a352の高さ位置が適切に調節される。これにより、昇降調節ネジa10Bを奥までねじ込んだ際に可動軸a352がバルブa100に当たる際の荷重が緩和される。このような構造により、積層圧電素子のような変位量の小さい駆動源を使用した場合であっても、ケーシングa351とバルブa100との間の距離をほぼ一定とすることができるため、使用することが容易になる。
このようにしてマイクロチップa0のバルブa100とボードa20の可動軸a352とを当接させたら、図示しない電圧印加装置を通じて圧電アクチュエータa35を駆動し、可動軸a352によりバルブa100を押圧することによって、流路FAを閉塞する(図24(B)参照)。この際、パソコンなどの外部機器において、センサa353で検出された圧電アクチュエータa35の可動軸a352の変位量に基いて、電圧を調節することが可能である。
このバルブa100を流量、流速、流体圧力などの調整用バルブとして用いる場合は、流路FAを部分的に塞いで試料RGの流れを絞り、オン/オフバルブとして用いる場合は、流路FAを完全に閉塞する(図7のバルブ50、図8のバルブ55、図14のマイクロチップ2における安全バルブ50を参照)。
なお、バルブa100を流量、流速、流体圧力などの調整用バルブとして用いる場合は、バルブa100に対する押圧力、もしくは流路FAに向かってバルブa100を押し込んだ距離(移動量)などをコントロールすることによって流路FAの閉塞量の調節をする。
ここで、バルブa100に対する押圧力によってコントロールする場合は、バルブa100の大きさ、弾性部材32(図4)の弾性係数、流路FAにかかる圧力などの違いによって、バルブa100に加える力の必要量が変化するため、必要量に応じてバルブa100を押圧する力を変える必要がある。そのため、押圧力でコントロールする方法よりも、押し込んだ距離をコントロールする方法の方が望ましく、当該距離(移動量)をコントロールできる点で、本実施形態における圧電アクチュエータa35はバルブa100の押圧手段として好適である。
また、圧電アクチュエータa35は駆動力が大きいことにより、バルブa100により流路FAを完全に閉塞してオン/オフ(開閉)バルブを実現できる。ここで、バルブa100を閉状態とするには、試料RGの流体圧力に抗して流路FAを完全に閉塞する力を印加する必要がある。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(21)バルブa100を押圧する押圧手段として、圧電アクチュエータa35を採用したので、電圧の制御による可動軸a352の変位量の調節が容易であり、バルブa100の押圧量を容易に調節できる。また、圧電アクチュエータにおける利点、すなわち、高出力、応答性が良いなどを享受できる。
(22)また、可動軸a352によるバルブa100の押圧の際、可動軸a352がバネa354に付勢されバルブa100に対して上昇するため、ボードa20の下降の際に、可動軸a352がバルブa100に衝突してバルブa100が破損することなどを未然に防止できる。
〔第11実施形態〕
次に、本発明の第11実施形態について説明する。
本実施形態は、前記各実施形態とは異なる押圧手段を示すものである。
図25は、本実施形態における操作装置a5の側断面図である。
ネジ部材a51およびバネ内蔵可動軸a52は、ボードa20に設けられたユニットa30の数と同じ4つ設けられているが、図25では、図中左のネジ部材a51および可動軸a52が背面側に位置するものと重なっており、これらは3つずつ図示されている。
操作装置a5は、平面矩形状の台部a53と、台部a53の両側に立設される支柱部a54とを備える。なお、台部a53の両側には図示しない一対のレールが設けられ、このレールにボードa20がセットされている。
支柱部a54の上部には、図示しないレールが設けられており、このレールには第2ボードa25が着脱自在に設けられている。
この第2ボードa25は、ボードa20と略同様、平面矩形に形成され、各ネジ部材a51が挿入されるネジ孔a251がそれぞれ形成されている。ネジ部材a51は、第2ボードa25を貫通する。
可動軸a52は、ネジ部材a51と同軸上に設けられる筒状部材a521、棒状部材a522(押圧部材)、および定荷重圧縮コイルバネa523を備えている。また、バネa523は、ホルダa524の内部に保持されている。
棒状部材a522は、先端部がボードa20の孔a21を通じて貫通している。また、棒状部材a522の基端側には大径部a522Aが形成され、この大径部a522Aと筒状部材a521の端部との間にバネa523が係止されている。なお、大径部a522Aには、棒状部材a522の加重量を検出するセンサa522Bが設けられている。
ホルダa524は、ボードa20に形成された凹部a20Aに取り付けられ、このホルダa524に対して筒状部材a521は、軸方向に前進してバネa523を圧縮し、また、バネa523の復元により軸方向に後退する。
このような操作装置a5では、第2ボードa25に設けられたネジ部材a51をねじ込むと、筒状部材a521が押し下げられ、そしてバネa523を介して棒状部材a522がバルブa100を押圧する。このネジ部材a51のねじ込みの際、棒状部材a522の先端の弾性部材でバルブa100を押圧すると、バネa523が圧縮され、棒状部材a522がボードa20に対して上昇する。これにより、バルブa100に加わる力がバネa523によって調節され、マイクロチップa0を破壊しないように、ネジ部材a51をねじ込む際の荷重が緩和される。
また、センサa522Bにより検出された棒状部材a522の加重量に応じてネジ部材a51をねじ込むことができ、これにより、ネジ部材a51のねじ込み過ぎによるバルブa100の破損等をより確実に防止できる。
ここで、ネジ部材a51をねじ込むと、棒状部材a522がバネa523によりバルブa100に対して押し付けられた状態となるが、流路FA(図24等参照)における試料RGの流体圧力が所定圧力を超えた際に、その試料RGの流体圧力によってバルブa100が押し上げられる。すなわち、通常はバルブa100により流路FAを閉塞して試料RGが流れない状態としておき、所定圧力が流路FAにかかった際に開放される安全弁としても、バルブa100、およびユニットであるネジ部材a51および可動軸a52を使用できる。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(23)棒状部材a522によるバルブa100の押圧の際、棒状部材a522がバネa523に付勢されバルブa100に対して上昇するため、ボードa20の下降の際に、棒状部材a522がバルブa100に衝突してバルブa100が破損することなどを未然に防止できる。
(24)また、ネジ部材a51および可動軸a52において、定荷重バネa523により棒状部材a522がバルブa100に対して押し付けられることで、バルブa100を安全弁としても使用できる。ここで、安全弁の場合、押圧力をオン、オフする或いは任意に調節するなどの制御が不要であるため、バネa523の力が常時かかった状態としておくだけの構造とすることができ、構造を簡略化できる。このバネa523をバネ係数が異なる他のバネに交換することにより、バルブa100の押圧力を変更できる。
なお、可動軸a52の代わりにバネ内蔵のプローブなどを利用することで、加重量を変えることが容易にでき、さらに省スペース化できる。
〔第12実施形態〕
次に、本発明の第12実施形態について説明する。
本実施形態では、前記各実施形態とは異なるバルブの押圧手段を示す。
図26は、本実施形態における操作装置内部において、互いに対向するマイクロチップa0およびボードa29を示す。
ボードa29には、空気圧加圧装置として構成されるユニットa55が取り付けられている。また、ボードa29のバルブa100と対向する位置には、ユニットa55の内部に連通するエア出口a291が設けられている。そして、エア出口a291の周りと、バルブa100周りのマイクロチップa0との間には、Oリングa551が介装され、エア出口a291とバルブa100との間は気密状態となっている。
このような構成により、空気圧加圧を開始すると、ボードa29のエア出口a291から噴出する空気の圧力により、バルブa100が流路FAに向かって押圧され、流路FAにおける試料RGの流れを調節可能となる。
(25)本実施形態によれば、バルブa100の押圧手段として空気圧を利用したので、大圧力が得られ、バルブa100が有する弾性部材32の変形により流路FAを容易に閉塞できる。
〔第13実施形態〕
次に、本発明の第13実施形態について説明する。
本実施形態は、空気圧を利用する点が第12実施形態と共通する。
図27は、本実施形態における操作装置内部において、互いに対向するマイクロチップa0およびボードa29を示す。
ボードa29には、空気圧加圧装置として構成されるユニットa57が取り付けられている。このユニットa57は、外部機器PCで制御される圧力発生器a570に筐体a57Aの内部で接続されるシリンダa571と、一端側がシリンダa571に挿入され、他端側がボードa29の孔a21を貫通してバルブa100に対向する可動軸a572とを備える。シリンダa571に挿入された可動軸a572の端部には、フランジa572Aが形成されている。
このような構成により、圧力発生器a570を動作させると、圧力発生器a570から配管a57Bを通じてシリンダa571内に導入された空気圧によってフランジa572Aが押圧され、可動軸a572が軸方向に沿って押し下げられてバルブa100を押圧する。
本実施形態によっても、第12実施形態で述べた効果と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態において、空気圧の代わりに、より大きな圧力を得られる油圧を利用しても良い。
〔第14実施形態〕
次に、本発明の第14実施形態について説明する。
本実施形態では、前記各実施形態とは異なるバルブの押圧手段を示す。
図28は、本実施形態における操作装置内部において、互いに対向するマイクロチップa0およびボードa29を示す。
ボードa29には、駆動源であるステッピングモータa581と、ネジa582とを備えて押圧手段として構成されたユニットa58が取り付けられている。
ステッピングモータa581は、ユニットa58の筐体a580内部に配置され、外部機器PCを通じて制御される電圧制御発振器a59が発振するパルス信号によって駆動される。ステッピングモータa581は、図示を省略するが、コイルと、コイルにより励磁されるステータと、ステータの内部において励磁される磁界により回転するロータとを備えている。
ネジa582の一方の端部には、ステッピングモータa581の出力軸a581Aが取り付けられる穴a582Aが形成されており、他端側は、ボードa29に形成されたネジ孔a292に螺合してバルブa100に対向する。
このような構成において電圧制御発振器a59を動作させると、ステッピングモータa581の回転によりネジa582がバルブa100に向かって螺合前進し、つまり、ステッピングモータa581の回転運動がネジa582の軸方向への運動に変換される。そして、ネジa582の先端でバルブa100が押圧され、流路FAを閉塞する。
(26)本実施形態によれば、バルブa100の押圧手段として、デジタル制御され、回転角度の調節などにおいてコントロール性が良好なステッピングモータa581を採用したので、バルブa100の押込み量などの制御を容易にできる。
前述の第10実施形態のように、バルブa100の押圧手段として圧電アクチュエータa35を採用した場合と比べると、発熱が抑制され、電圧印加装置が不要であり、変位量がより正確である点で好ましい。
また、ステッピングモータの特性として、低電流・低電圧駆動が可能であるため、操作装置全体の小型化や携帯化の点で有利な構成を実現できる。
〔第15実施形態〕
次に、本発明の第15実施形態について説明する。
本実施形態は、前記各実施形態とは異なるバルブの押圧手段を示すものである。
図29(A)は、本実施形態における操作装置内部において、互いに対向するマイクロチップa0、およびボードa27に設けられたユニットa60を示す。
ユニットa60は、弾性部材で形成された偏心回転体としてのカムa61と、このカムa61を軸支し、ボードa27に取り付けられる図示しないケーシングとを備えて構成されている。
カムa61は、軸部a611がボードa27の表面に略平行に沿い、外周部a612がバルブa100表面に対向する向きで配置されている。カムa61の軸部a611には、図示しないステッピングモータの出力軸が取り付けられる。
一方、ボードa27には、カムa61が配置される孔a271が形成される。
この孔a271には、カムa61の位置に合わせて、カムa61の外周部a612とバルブa100との間とを仕切るシート部材a63が設けられており、シート部材a63は、孔a271の両側でボードa27にネジa272で固定される。シート部材a63はボードa27のネジa272で固定された部分と密着する。本実施形態では、シート部材a63は、この孔a271からバルブa100に向かって若干垂れ下がった状態とされる。
図29(A)に示されたシート部材a63は、耐食性および撥水性に優れるフッ素樹脂系の材料で形成されている。なお、シート部材a63は、劣化したらネジa272を外すことで交換することができるので、フッ素系樹脂材料よりは耐食性および撥水性が劣るが、ポリエチレン、ポリプロプレン、塩化ビニル、ウレタン、PET,PMMAなどの安価な材料によるシート部材も採用できる。なお、PETは伸びが少なく、弾力性が少ないので、カムa61からバルブa100に力を伝達するうえで好適である。
このような構成において、カムa61に接続されたステッピングモータを動作させると、カムa61の偏心回転により、バルブa100と当接するカムa61の外周部から軸部a611までの距離が変わり、バルブa100は、所定周期で繰り返し押圧することができる。あるいは、このように所定周期で押圧するほかに、カムa61によりバルブa100が押し込まれた位置でカムa61の回転を止め、バルブa100の押圧を維持することも可能である。
なお、カムa61によりバルブa100が流路FAに押し込まれる際には、流路FAが完全に閉塞されてもよいし、流路FAが部分的に閉塞されてもよい。
(27)本実施形態では、カムを使用する簡単な構成で、バルブa100を所定周期で間欠的に押圧可能となるので、流路FAにおける試料RGの流れにおいて、断続的なプラグ流を実現できる。このようなプラグ流により、試料RGが互いに混合しやすく、試料RGを容易に合成できる。なお、カムa61の形状および回転スピードなどを調節することによって、バルブa100を押圧する周期がコントロールできる。
一方、カムa61の回転を止めてバルブa100の押圧を維持し、流路FAにおける試料RGの流れを所定の流体圧力、流速、流量に維持することも可能であって、すなわち、カムa61の動作を変えるだけで、バルブa100の各種用途に容易に対応できる。
(28)また、シート部材a63が設けられていることで、流路FAから試料RGが漏出した際でも、ボードa27ないしユニットa60に試料RGが付着しない。これにより、ボードa27およびユニットa60の清浄度を確保でき、ボードa27およびユニットa60の腐食なども防止できる。
なお、本実施形態において、シート部材a63を複数層が積層されたシート部材a64と交換した例を図29(B)に示した。
シート部材a64は、2層膜構造であり、カムa61が摺動する第1層膜a641は、フッ素樹脂系、ポリエチレン、ポリプロプレン、PET,PMMAなどのカムa61との摩擦抵抗が小さい低摩擦材料で形成されている。
一方、バルブa100に接触する第2層膜a642は、ポリプロピレン、塩化ビニル、シリコーンなどのボードa27およびバルブa100との摩擦抵抗が大きい高摩擦材料で形成されている。
このような第1層膜a641、第2層膜a642は、本実施形態では互いに接着されているが、例えば第2層膜a642に第1層膜a641がコーティングされていてもよい。あるいは、これら第1層膜a641および第2層膜a642は単に重ね合わせられたものであってもよい。
このような構成では、シート部材a64の第1層膜a641において、カムa61は小さい摩擦で円滑に回転し、カムa61の回転によりシート部材a64の面内方向に作用する負荷が小さい。特に、第1層膜a641がPETで形成されている場合には、PETは弾性が低いため、カムa61の回転はよりスムーズとなる。
他方、シート部材a64の第2層膜a642はボードa27との摩擦抵抗が大きいため、カムa61により押圧するバルブa100の部分でシート部材a64がずれず、シート部材a64がカムa61の回転に追従して引っ張られ、伸びてしまうことを抑制できる。
このような構成により、次のような効果が得られる。
(29)シート部材a64は、ボードa27との摩擦抵抗が異なる第1層膜a641および第2層膜a642で構成されており、摩擦抵抗が小さい第1層膜a641によりカムa61の摺動によるシート部材a64の破れなどを防止できるとともに、摩擦抵抗が大きい第2層膜a642により、シート部材a64がカムa61に引っ張られた際の伸びを軽減できる。
〔第16実施形態〕
次に、本発明の第16実施形態について説明する。
前記各実施形態における各操作装置では、マイクロチップに配設されたバルブを押圧することで流路FAにおける試料RGの流れを絞っていたが、本実施形態では、バルブに加え、マイクロチップにポンプやセンサが設けられている場合、これらのポンプやセンサを操作する操作装置を示す。
図30は、本実施形態における操作装置の内部を示す斜視図であり、図31は操作装置内部の平面図である。
本実施形態は、前述の操作装置a5などと同様、ボードa28を案内保持するレールa12を備え、レールa12にボードa28が着脱可能に保持される。このボードa28の下方にマイクロチップa00が対向配置される。
図31を参照して、マイクロチップa00およびマイクロチップa00に形成された流路FAZを閉塞する部品について説明する。
マイクロチップa00の図示は簡略したが、マイクロチップa00には、前述のマイクロチップa0のように、2枚の板状部材が積層された間に流路FAZが形成されるとともに、流路FAZを閉塞する閉塞部品を挿入するための孔20(図24)が複数形成されている。また、マイクロチップa00には、試料RG1,RG2がそれぞれ導入される導入口121,122と、試料RGが排出される排出口125とがそれぞれ形成されている。
流路FAZは、導入口121,122からそれぞれ延びた経路FA1,FA2と、これら経路FA1,FA2の合流部JCTからマイクロチップa00の長手方向に2往復半しし、マイクロチップa00側面に形成された排出口125まで延びる経路FA3と、経路FA3の途中で分岐してマイクロチップ00側面に形成された排出口126まで延びる経路FA4とを備えて構成されている。
経路FA1,FA2の途中にはそれぞれ、第4実施形態で示した複数の閉塞部材100(図15、図16)で構成されたポンプa101が1つずつ配置され、経路FA1,FA2において、合流部JCTの近傍には、試料RGの流体圧力測定用のデバイス部としての圧力センサa102がそれぞれ配置されている。また、経路FA3および経路FA4の分岐部BFRの手前に、バルブa100が1つ配置され、分岐部BFRの後段側で経路FA3および経路FA4にも1つずつ、計3つのバルブa100が配置されている。
圧力センサa102としては、第2実施形態で図12に示した加重検出型バルブ90における圧力センサ91を使用できる。または、圧力センサa102の代わりに、加重検出型のバルブ90を配置することも可能である。圧力センサa102のダイアフラム911(図12)は流路FAZに臨み、ダイアフラム911が流路FAZの壁部を構成する。すなわち、マイクロチップ00の孔20に圧力センサa102を配置することで流路FAZの壁面側が閉塞され、流路FAZを試料RGが流通可能となるのであり、このような圧力センサa102も流路FAZの流体制御構造における閉塞部材として機能する。圧力センサa102のダイアフラム911の表面と流路FAZの壁面とは略同一面上に揃っており、流路FAZにおける試料RGの流れを阻害しないようになっている。
マイクロチップa00において、各圧力センサa102の脇には、Auによる電極などからなる配線パターンa102Aがマイクロチップa00の幅方向に沿って延びており、配線パターンa102Aの両端には、配線用のパッドa102A1,102A2が設けられている。パッドa102A1は、圧力センサa102と図示しないワイヤでボンディングされている。
次に、図30および図31を参照して、マイクロチップa00に設けられた閉塞部品としてのバルブa100、ポンプa101、および圧力センサa102にそれぞれ対応するボードa28側の構成について説明する。
ボードa28には、各バルブa100に対応する複数のネジ孔a21と、各ポンプa101に対応する長孔a281と、各圧力センサa102の各電極にそれぞれ対応する3つの孔a282とがそれぞれ設けられている。
各ネジ孔a21には、前述のネジタイプのユニットa30がそれぞれ螺合される。
また、各孔a282は、マイクロチップa00の配線パターンa102Aの各パッドa102A2の位置に形成され、孔a282には、プローブa72が1つずつ挿通されてパッドa102A2に当接する。ここで、プローブa72が設けられることから、本実施形態のボードa28は、絶縁性材料(例えばセラミックス)により形成されている。
そして、各長孔a281は、ポンプa101における閉塞部材100が並ぶ方向に沿って設けられていて、この長孔a281に沿って、ポンプa101を駆動するポンプユニットa71がそれぞれ配置される。
プローブa72は、内蔵するバネで当接位置からの高さが調整可能に設けられ、配線パターンa102Aを通じて流路FAZにおける試料RGの流体圧力を測定する。このプローブa72および配線パターンa102Aもまた、圧力センサa102に対応付けられたユニットである。
なお、プローブa72を圧力センサa102に直接当接することも考えられるが、本実施形態のように配線パターンa102Aを形成し、圧力センサa102から離れた位置で当該圧力センサa102とプローブa72とを導通させることにより、プローブa72当接により圧力センサa102の圧力検出に支障を来たすことなどを防止できる。
ここで、プローブa72には、圧力センサa102が検出した電気信号を処理するための回路などがユニット化された図示しないセンサユニットが接続され、このセンサユニットとプローブa72とを含めて、圧力センサa102に対応するユニットとして機能する。センサユニットは、信号を処理してパソコンに送信したり、トランスミッタのように特定の信号を発信する構造となっている。
図32は、ポンプユニットa71を示す側面図である。
ポンプユニットa71は、弾性部材で形成される偏心回転体としてのギアa711と、ギアa711を軸支するホルダa712と、ボードa28に固定されるケーシングa713と、ケーシングa713内部でホルダa712を付勢する定荷重バネa714とを備えて構成され、ギアa711の回転軸部a711Aには、ステッピングモータであるモータa715が取り付けられている。
ギアa711の外周部a711Bは、ケーシングa713の下方開口から突出し、ボードa28の長孔a281を通じて、ポンプa101を構成する閉塞部材100に当接する。
なお、ギアa711と閉塞部材100とを仕切るシート部材a64が設けられており、このシート部材a64は、図示が簡略されているが、前述のように、第1層膜a641および第1層膜a641が積層された構造となっている(図29(B))。このシート部材a64は、配線やプローブ接触などの必要がある特定の箇所を除き、本実施形態ではボードa28全体をカバーしている。すなわち、シート部材a64は、プローブa72が挿通される孔a282の部分には、圧力センサa102とプローブa72との間の導通のため、設けられていない。
ここで、ポンプユニットa71が設けられた箇所など、ギアa711の回転によりシート部材a64が磨耗しやすい箇所については、その箇所のみ、ボードa28全体を覆うシート部材a64とは別のシート部材a64を設け、磨耗時に取り替え可能に構成しても良い。
このようなポンプユニットa71では、モータa715の回転がギアa711に伝達され、ギアa711に設けられた大径部としての各歯a711Cが、ポンプa101の各閉塞部材100を所定周期で順次押圧する。これにより、第4実施形態(図16)で説明したように、閉塞部材100が流路FAZに対して繰り返し進退し、試料RGが圧送される。
また、ギアa711と閉塞部材100との間にシート部材a64が介装されているので、順次押し込まれる閉塞部材100の角などにギアa711の歯a711Cが引っ掛かり、閉塞部材100が破損することなどを防止できる。
図31に戻り、本実施形態の操作装置によるマイクロチップa00の操作について説明する。
マイクロチップa00の導入口121,122から試料RG1,RG2を経路FA1,FA2にそれぞれ導入する。そして、経路FA1,FA2にそれぞれ設けられたポンプa101をポンプユニットa71で操作し、試料RG1,RG2を合流部JCTに向かって圧送する。この際、試料RG1,RG2の流体圧力が圧力センサa102で測定され、測定値を示す電位が配線パターンa102Aを通じてプローブa72に伝達される。
そして、試料RG1,RG2は、合流部JCTで合流し、互いに反応しながら経路FA3を流れる。この際、分岐部BFRの後段側、経路FA3に配置されたバルブa100は、経路FA3,FA4の切り替え機能を有し、このバルブa100をユニットa30の押圧により閉じると、試料RGは分岐部BFRから経路FA4側に流れ、排出口126から排出される。一方、当該バルブa100を開いた場合、試料RGは分岐部BFRから経路FA3側に流れ、排出口125から排出される。なお、他のバルブa100により、適宜、流路FAZ内の試料RGの流量や流速、流体圧力などが調節される。排出口125,126から排出された試料RGについては、必要に応じて、他のマイクロチップの流路に導入する。あるいは、図示しないタンクなどに回収する。
このような流路FAZにおいて、圧力センサa102により測定された試料RG1,RG2の流体圧力は、プローブa72によりパソコンなどの外部機器に取り込まれ、このような外部機器において種々の分析等が可能である。なお、測定した試料RG1,RG2の流体圧力を基にポンプa101およびバルブa100の駆動をフィードバックする制御を行うことも可能である。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(30)マイクロチップa00には、バルブa100、ポンプa101、センサa102などが集積されており、これらをそれぞれユニットa30、ポンプユニットa71、プローブa72および信号処理回路(これらをセンサユニットとする)で操作できるので、より高度な流体制御が可能となる。
(31)また、ボードa28はレールa12に保持案内され、操作装置a1からの着脱が可能であるため、多様なマイクロチップ、すなわち、外形、流路パターン、分析の種類、配設されるバルブa100の種類、位置などの要求される駆動スペックの相違に応じて、適切なものに迅速に交換できる。
(32)さらに、ユニットa30がボードa28に着脱可能であるため、マイクロチップa0に配設された閉塞部品(上記例ではバルブa100)が同じ構造であっても、ユニットa30において、構造、押圧力(例えばバネが設けられる場合はバネ係数なども含む)などが異なるものに交換可能である。これにより、マイクロチップa00に設けられた閉塞部品の動作を変更できる。
(33)なお、ポンプユニットa71におけるギアa711のピッチや形状、回転スピードなどを調節することによって、閉塞部材100を押圧する周期がコントロールでき、ポンプa101の吐出量も調節できるようになる。
〔第17実施形態〕
次に、本発明の第17実施形態について説明する。
本実施形態は、第16実施形態で使用されたシート部材の形状に特徴を有する。
図33は、マイクロチップa00に配設されたポンプa101を駆動するポンプユニットa71である。
ポンプa101とギアa711の外周部a711Bとの間には、シート部材a84が設けられており、このシート部材a84は、裏面側に凹凸形状を有する。
具体的に、シート部材a84は、ギアa711の歯a711Cのピッチと略同ピッチで設けられた凸部a841を有し、凸部a841同士の間が凹部a842である。
なお、このシート部材a84も、前述のシート部材a64と同様に、第1層および第2層を有する複数層構造となっている。
凸部a841は、本実施形態では、ポンプa101を構成する4つの閉塞部材100のうち両端に配置された閉塞部材100とそれぞれ対向するよう、2つ形成され、中央2つの閉塞部材100は、シート部材a84の凹部a842に配置されている。
ここで、凸部a841の形状は、閉塞部材100が並ぶ方向において、中央側から外側に向かって、突出寸法が次第に大きくなっている。
なお、凸部a841は、シート部材a84において、閉塞部材100と対向する部分のみが突出するものであってもよいし、閉塞部材100が並んだ方向と交差する方向(図33中、前面と背面とを結ぶ方向)に延びる凸状のリブとして形成されていてもよい。
本実施形態によれば、前述の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(34)ギアa711の歯a711Cがシート部材a84の表面を摺動する際、歯a711Cの位置が凸部a841の位置と略一致し、両端に配置された閉塞部材100が凸部a841の突出寸法も含めて押し下げられるから、ギアa711の径を小径化して装置を小型化することが可能となるとともに、閉塞部材100の押圧量を大きくできる。
他方、中央寄りに配置された2つの閉塞部材100は凸部a841の間に配置され、殆んど押圧されないため、これら中央寄りの2つの閉塞部材100と、両端の閉塞部材100との押込み量との差が大きく、これによってポンプa101容量を増大できる。
加えて、凸部a841が形成されていることで、歯a711Cにより押圧された両端の閉塞部材100と、押圧されない中央寄りの閉塞部材100との間で高さ位置がほぼ揃うので、シート部材a84に段差が生じにくい。これによって、ホルダa712および、ギアa711が上下動することなく、シート部材a84上を摺動できるようになる。
(35)また、凸部a841の突出寸法が閉塞部材100が並べられた端部では大きく、凸部a841の断面形状が歯a711Cの水平面への接触角度に対応することから、歯a711Cの凸部a841摺動時に閉塞部材100を均一方向に押し下げることができる。これにより、閉塞部材100の押込み寸法に基いて、ポンプa101の圧送量を所望のものにできる。
〔第18実施形態〕
次に、本発明の第18実施形態について説明する。
本実施形態は、第16、第17実施形態のように、マイクロチップa00にポンプa101が設けられた構成において、ポンプa101に設けられた押圧手段を他の構成に変更したものである。
図34は、本実施形態における操作装置内部において、互いに対向するマイクロチップa00およびユニットとしてのカムa61を示す。
カムa61は、前述のように、図示しないホルダに軸支され、外周部a612が閉塞部材100が並ぶ方向に沿って配置される。
このような構成では、カムa61の偏心回転により、閉塞部材100が順次押圧され、流路FAZにおける試料RGが圧送される。
本実施形態によれば、前述の実施形態で述べた効果と略同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、カムa61と閉塞部材100との間を仕切るシート部材を設けていないが、カムa61回転の際の閉塞部材100上端部の引っ掛かり、破損などを防止する観点では、前述のシート部材a64、a84などを設けることが好ましい。
〔本発明の変形例〕
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
ここで、前記各実施形態におけるバルブ30等では、弾性部材32が本体31に重ねられていたが、これに限らず、直方体状の本体の側面四方に弾性部材を設けることによって本発明の閉塞部材が構成されていてもよい。このような構成であっても、マイクロチップの孔に押し込まれた際に弾性部材が孔の周縁および流路の壁部に密接するので、必要に応じて流路を閉塞し、流体を制御可能な構造を実現することができる。
また、前記各実施形態では、マイクロチップの孔20にバルブ30等が配置され、バルブ30等に外力が印加されない状態では、バルブ30等の端部が基板12から突出していたが、これに限らず、閉塞部材の高さに対して基板の厚さが分厚く、閉塞部材が孔の内部に納まっていてもよい。このような構成であれば、閉塞部材が基板表面から突出していないので、マイクロチップを装置の挿入口(スロット)などに差し込んで使用することも容易となる。
また、閉塞部材は、マイクロ流路の流体制御に用いられるほか、マイクロチップに形成された予備の孔を塞ぐ閉止栓として、流路を閉塞せずに孔を封止する状態で使用されてもよい。
前記の第3実施形態では、2つのバルブ90が経路FA1,FA2のそれぞれに配置されていたが、図35に示すように、2つの経路FA1,FA2に跨るように1つのバルブ170が配置されていてもよい。バルブ170は、マイクロチップ5に形成された平面視矩形状の孔25に配設されている。このバルブ170を孔25の奥へと押し込むことにより、経路FA1,FA2を同時に、同じ開閉量で閉塞することができるため、各経路FA1,FA2に導入される試料RG1,RG2の流体制御が容易となる。
なお、マイクロチップ5の排出側の経路FA3,FA4にも、バルブ170が同様に配設され、このバルブ170によって経路FA3,FA4を同時に、同じ開閉量で閉塞することができる。
さらに、前記第4実施形態におけるポンプの変形例を、図36および図37に示した。
図36におけるポンプ180では、3つの閉塞部材181〜183が並んで配置され、中央の閉塞部材182は両側の閉塞部材181,183よりも大きく形成されている。また、中央の閉塞部材182が配置される位置で流路FAが平面視円形状に膨出しており、ここはポンプ室FAPとされている。このようなポンプ180では、ポンプ室FAPの容量のぶん、閉塞部材181〜183の流路FAへの進退による送液量および送液圧力を大きくできる。
なお、ポンプ室FAPに対して進退する閉塞部材181〜183は、図37におけるポンプ190のように、すべて同じサイズに形成されていてもよい。
なお、前述したマイクロ流路は、断面U字状に形成されていたが、マイクロ流路の断面形状は、V字状、台形状、角形状などであってもよい。
そして、3つの弁によってミキサーを実現する場合は、3つのうち中央に配置された弁を構成する閉塞部材を流路に向かって進退させればよい。この際、この閉塞部材の流路に沿った方向での両端部に交互に加重を掛け、当該両端部を流路に向かって交互に進退させることが一例として考えられる。
そして、第8実施形態などでは、ボードa20はレールa12に保持されて筐体a11の壁に突き当てられていたが、ボードが操作装置に組み込まれる態様はこれに限らず、例えば、ボードの側面に穴が形成され、この穴に、レールなどに形成された孔を通じて位置決め用のピンを挿入することで、ボードの操作装置へのセット、および位置出しを行ってもよい。なお、位置決めピンがボードに、孔が操作装置の筐体やレール側に設けられていても良く、さらには、マイクロチップに位置決め用の孔(凹部)などが形成されていた場合、この孔の位置と合うように、ボード側に位置決め用のピン(凸部)が設けられていてもよい。
また、第9実施形態のようにボードa20が昇降可能に設けられた構成において、マイクロチップがマイクロチップ配置部に配置されたことを検出するセンサを設け、このセンサによるマイクロチップの配置検出後に、ボードを昇降する構成としてもよい。
そして、第11実施形態を除いて前記各実施形態では、操作装置にボードは1つのみ設けられていたが、1つのマイクロチップに対してボードが2つ以上設けられていても良い。すなわち、生成物や廃棄物などを回収するボードであって、頻繁に取り外す可能性が高いものと、そうでないボードとを分離して、ボードを複数設けることで、マイクロチップの分析・合成などの作業を迅速化できる。
また、1つの操作装置において、マイクロチップおよびボードの複数組が設けられていてもよい。
さらに、第15実施形態などでは、ボードa20に設けられ、カムa61とバルブa100とを仕切るシート部材a64は、2層構造であったが、これに限定されず、1つの層で形成されていたり、3層以上の多層構造であってもよい。なお、シート部材を1つの層で形成する場合は、PP(ポリプロピレン)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)などが好適である。
また、第16実施形態において、ユニットとして圧力センサa102に導通されたプローブa72を示したが、このようなプローブは、圧力センサを始めとする各種センサのほか、電気浸透流ポンプや、MEMSデバイスなどに導通して使用してもよい。つまり、これらセンサ、電気浸透流ポンプ、MEMSデバイスなどをマイクロチップの流路を閉塞する閉塞部材として、これらの閉塞部材とプローブとを組み合わせて一つのデバイスとして機能させてもよい。
さらに、第16実施形態において圧力センサa102を例示したが、閉塞部材として採用し得るセンサはこれに限らず、温度、圧力、流量、位置、加重、濃度、バイオ、pH、位置、荷重などを検出するものや、熱レンズ分析、蛍光分析、吸光度分析など光を使って分析するための検出器なども採用し得る。
ここで、電気的なセンシングを行うに際しては、第16実施形態で示したように、センサ素子部(圧力センサa102)をマイクロチップの孔に配設するとともに、回路部などをユニット化し、これらセンサ素子部と回路部とをプローブなどで接続することが好ましい。
また、第16実施形態においてポンプa101を駆動するポンプユニットa71を示したが、このようなポンプa101を駆動するユニットとしては、これに限らず、例えば圧電素子なども使用できる。この場合、ポンプa101を構成する複数の閉塞部材a100に対してそれぞれ圧電素子を配置し、これらの圧電素子に任意の周波数で電圧を印加することによって、閉塞部材が任意の周期で押圧される。そして、印加電圧の周波数を変えることによって、押圧の周期およびポンプの吐出量が調節可能となる。
前記各実施形態において、閉塞部材およびこれと対応するユニットの態様を複数示したが、要するに、閉塞部材およびユニットは、互いに組み合わせられて一つのデバイスを構成するものであって、前記実施形態には限定されない。例えば、化学合成や細胞培養などの際、マイクロチップの流路においてスポット的に加熱・冷却が必要な箇所に、閉塞部材を設け、この閉塞部材と対応する位置に、ユニットとしてヒーターやペルチェ素子を設けることも考えられる。
なお、ボードへのユニットの脱着方法としては、ボードの孔にユニットを差し込んで固定する、ボードへユニットをネジ込んで固定する、ボードの表面または側面に形成されたスリット部にユニットをスライドさせて装着するなどの方法がある。すなわち、ボードによるユニットの保持は、前記各実施形態のように、ボードに形成された孔にユニットを挿通するものに限られない。
そして、第17実施形態で、凸部a841はシート部材a84の片面のみに形成されていたが、このような凸部a841はシート部材の両面側同じ位置に、それそれ形成されていてもよい。
本発明は、マイクロチップ内部の微小空間における流体の高効率反応に関する分析、合成の分野で利用できる。
本発明の第1実施形態におけるマイクロチップの分解斜視図。 前記実施形態におけるマイクロチップの平面図。 前記実施形態におけるマイクロチップの断面図。 前記実施形態におけるバルブの斜視図。 前記実施形態におけるバルブの開閉量の調節について示す図。 本発明の第2実施形態におけるバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブを示す図。 前記実施形態における他のバルブの斜視図。 前記実施形態における他のバルブの断面図。 本発明の第3実施形態におけるマイクロチップの平面図。 本発明の第4実施形態におけるマイクロチップの平面図。 前記実施形態におけるポンプの断面図。 本発明の第5実施形態における切替え装置の平面図。 本発明の第6実施形態におけるミキサーの平面図。 本発明の第7実施形態におけるインジェクターの平面図。 本発明の第8実施形態における操作装置の概略斜視図。 前記実施形態における操作装置の内部を示す側面図。 前記実施形態における操作装置の内部を示す平面図。 本発明の第9実施形態における操作装置の内部を示す側面図。 本発明の第10実施形態におけるユニットの動作を示す側断面図。 本発明の第11実施形態における操作装置の側断面図。 本発明の第12実施形態のユニットを示す側断面図。 本発明の第13実施形態のユニットを示す側断面図。 本発明の第14実施形態のユニットを示す側断面図。 本発明の第15実施形態のユニットを示す側断面図。 本発明の第16実施形態の操作装置内部を示す斜視図。 前記実施形態における操作装置の内部を示す平面図。 前記実施形態におけるユニットを示す側面図。 本発明の第17実施形態におけるユニットを示す側面図。 本発明の第18実施形態におけるユニットを示す側面図。 本発明の変形例におけるマイクロチップの平面図。 本発明の変形例におけるポンプの平面図。 本発明の変形例における他のポンプの平面図。
符号の説明
1〜5,a0,a00 マイクロチップ
11,12 基板
14,24 溝
20,25,110 孔
30,40,50,55,60,70,80,90,170,a100 バルブ(弁を構成する閉塞部材)
31,41,71 本体(部材本体)
91 圧力センサ(センサ)
32,42,52,56,62,82 弾性部材
35,85 接着剤(充填剤)
100,181〜183 閉塞部材
130 切替え装置
150 ミキサー
160 インジェクター
180,190,a101 ポンプ
321 表面
521,561 堰部
911 ダイアフラム
912 保持体
CNC 接続部
CRS 交差部(接続部)
FA,FAA,FAB,FAC,FAM,FAZ 流路
FAA1 経路(所定の経路)
FAA2〜FAA4 導入経路
FAA5,FAA6 排出経路
FAC1,FAC2 経路(第1経路)
FAC3 注入経路(第2経路)
RG,RG1〜RG3 試料(流体)
a1,a4,a5 操作装置
a10B 昇降調節ネジ
a102 圧力センサ(デバイス部)
a121 上面部(案内部)
a13 筐体底面部(マイクロチップ配置部)
a20,a25〜a29 ボード
a30,a55,a57,58,60,71,72 ユニット
a35 圧電アクチュエータ
a43 プレート
a52 バネ内蔵可動軸(押圧部材)
a61 カム(偏心回転体)
a63,a64,a84 シート部材
a352 可動軸(押圧部材)
a353,a522B センサ(押圧力、押圧量を計測)
a354 バネ
a411 凹部
a412 バネ(進退手段を構成)
a522 棒状部材(押圧部材)
a523 バネ
a581 ステッピングモータ
a582 ネジ(押圧部材)
a611 軸部
a612 外周部
a641 第1層膜
a642 第2層膜
a711 ギア(偏心回転体)
a711A 回転軸部(軸部)
a711C 歯(大径部)
a714 定荷重バネ
a841 凸部

Claims (11)

  1. 内部に形成された流路およびこの流路に連通する孔を有するマイクロチップと、
    前記孔に挿入されて前記流路を閉塞する閉塞部材とを備え、
    前記閉塞部材は、前記孔の流路側に配置される弾性部材と、この弾性部材の流路側とは反対側に設けられ前記孔に配置される部材本体有し、前記部材本体は硬質材料により形成されていることを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  2. 請求項1に記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記マイクロチップは、硬質材料により形成されている
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記孔の径寸法は、前記流路の幅よりも大きい
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記孔の内周面と前記閉塞部材との間に、延性および弾性を有する充填剤が介装されている
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記閉塞部材は、前記孔から前記流路に向かって押し込まれ、この押し込み量および押し込み力のいずれかの調節により、前記流路内の流体流量、流体圧力、および流体流速のいずれかが調節される
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記弾性部材は、高耐食性材料で形成されている
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記弾性部材および前記充填剤の少なくとも一方は、気体透過性材料で形成されていることを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のマイクロ流路の流体制御構造において、
    前記閉塞部材は、前記流路を閉塞すべく前記流路に対して進退可能に設けられて弁を構成する
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造。
  9. 互いに重ねられる複数の樹脂製基板を備え、これらの基板のうち互いに重ねられる一方の基板の板面と他方の基板の板面から窪んで形成される溝とから流路が構成され、他方の基板を前記溝に向かって貫通する孔が形成されたマイクロチップと、前記孔に挿入されて前記流路を閉塞する閉塞部材とを備え、前記閉塞部材は、前記孔の流路側に配置される弾性部材と、この弾性部材の流路側とは反対側に設けられ前記孔に配置される部材本体とを有し、前記部材本体は硬質材料により形成されているマイクロ流路の流体制御構造を製造する方法であって、
    他方の基板の板面を平面上に配置した状態で、延性および弾性を有する充填剤を前記孔の内周面と前記孔に挿入された前記閉塞部材との間に介装した後、
    前記基板を互いに重ね合わせて接合する
    ことを特徴とするマイクロ流路の流体制御構造の製造方法。
  10. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の流体制御構造を備え、前記マイクロチップは、前記孔を複数有し、各孔に挿入された前記閉塞部材をそれぞれ操作する装置であって、
    前記マイクロチップが配置されるマイクロチップ配置部と、
    前記各閉塞部材とそれぞれ一体的に作動する複数のユニットと、
    前記各ユニットをそれぞれ着脱自在に保持するボードと、
    前記ボードが着脱自在に配置されるボード配置部とを備える
    ことを特徴とする閉塞部材操作装置。
  11. 請求項10に記載の閉塞部材操作装置において、
    前記ボードには、前記閉塞部材と前記ユニットとを仕切るシート部材が設けられる
    ことを特徴とする閉塞部材操作装置。
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