JP4808115B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、カラー複写機、カラープリンタ等の画像形成装置においては、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色に対応した画像形成部が、用紙の搬送路に沿ってタンデムに配列されている。この場合、各画像形成部は、感光体ドラムを備え、それぞれの感光体ドラム上に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像を形成し、各色のトナー像を、搬送路上を搬送される1枚の用紙に順次転写してカラー画像を形成する。
このような画像形成装置においては、用紙やトナー像を搬送するために無端ベルトを使用したベルト装置が使用されている。該ベルト装置は、無端ベルトに付着したり転写されたりした画像形成装置に浮遊する塵埃(じんあい)、紙粉、トナー等の異物を除去するために、ウレタンゴム等から成るクリーニングブレードを無端ベルトに押し付けて無端ベルトを清掃するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。なお、クリーニングブレードによって無端ベルトから除去された異物は、クリーニングブレードの下方に設けられた異物回収容器に収容される。
特開2002−23518号公報
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、異物回収容器がクリーニングブレードによって除去された異物を取り込むために開口部を有しており、該開口部とベルトの隙(すき)間などから、異物回収容器に収容された異物が漏れ出してしまうことがある。このような異物の漏れ出しを防止する方法として、隙間をシール部材などで封止することが考えられる。しかしながら、ベルトの回転中にベルトが幅方向に蛇行することがあり、単にシール部材を設けただけでは安定した封止機能を発揮することはできない。
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、異物収容器に収容された異物の漏れ出しを防止し、ベルトが蛇行しても安定した封止機能を発揮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明のベルト装置においては、複数のローラと、該複数のローラに張架されるベルトと、該ベルトに接触し、該ベルトに付着した異物を除去する清掃部材と、前記ベルトを挟んで前記清掃部材と対向し、前記ベルトの幅に該ベルトの幅方向の蛇行距離を加えた長さよりも長い支持ローラと、前記清掃部材によって除去された異物を収容する収容部と、前記ベルト及び支持ローラに接触し、前記収容部に収容された異物の漏れ出しを防止する封止部材とを有し、前記ベルトの幅方向に関する前記封止部材の長さは、前記蛇行距離よりも長い。
本発明によれば、ベルト装置においては、ベルトに接触する清掃部材と、ベルトを挟んで清掃部材と対向し、ベルトの幅にベルトの幅方向の蛇行距離を加えた長さよりも長い支持ローラと、清掃部材によって除去された異物を収容する収容部と、ベルト及び支持ローラに接触して収容部に収容された異物の漏れ出しを防止する封止部材とを有し、ベルトの幅方向に関する封止部材の長さがベルトの幅方向の蛇行距離よりも長くなっている。これにより、収容部に収容された異物の漏れ出しを確実に防止し、ベルトが蛇行しても安定した封止機能を発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略図である。
図において、10は用紙トレイであり、画像形成装置に脱着可能に装着され、内部に記録媒体としての用紙11が積層される。前記用紙トレイ10の内部には用紙積載板12が図示されない支持軸に回転可能に配設され、用紙11は前記用紙積載板12上に積載される。また、用紙トレイ10には用紙11の積載位置を規制する図示されないガイド部材が配設され、用紙11の繰り出し方向(図における右方向)に対して直交する方向の用紙11の側面の位置と、用紙11の繰り出し方向に対する用紙11の積載位置とを一定に規制する。
前記用紙トレイ10の繰り出し側には、図示されない支持軸に回転可能にリフトアップレバー13が配設され、前記支持軸はモータ14と接離可能に係合される。前記用紙トレイ10が画像形成装置に挿入されると、リフトアップレバー13とモータ14とが係合し、図示されない制御部がモータ14を駆動する。前記リフトアップレバー13が回転することによって、該リフトアップレバー13の先端部が用紙積載板12の底部を持ち上げ、用紙積載板12上に積載された用紙11が上昇する。そして、用紙11がある高さまで上昇すると、上昇検知部21が検知し、前記制御部が前記上昇検知部21が検知した情報に基づいてモータ14を停止させる。
また、用紙トレイ10の繰り出し側には、用紙11を1枚ずつ上から繰り出す用紙繰出し部20が配設されている。該用紙繰出し部20は、ある高さまで上昇した用紙11に圧接するように配設されたピックアップローラ22と、該ピックアップローラ22によって繰り出された用紙11を1枚ずつに分離するフィードローラ23及びリタードローラ24から成るローラ対とを有する。また、用紙繰出し部20は、用紙11の有無を検知する用紙有無検知部25、及び、用紙11の残量を検知する用紙残量検知部26を有する。
そして、用紙繰出し部20から1枚に捌(さば)いて繰り出された用紙11は、用紙搬送部30に送られる。繰り出された用紙11は、用紙センサ31を通過し、搬送ローラ対32に送られる。該搬送ローラ対32は、前記用紙11が用紙センサ31を通過したタイミングに基づいて制御部が制御する図示されない駆動部によって駆動され、用紙11を送り出す。一般的に、用紙センサ31を通過したタイミングより搬送ローラ対32を回転し始めるタイミングを遅らせることによって、用紙11は搬送ローラ対32の圧接部に押し込まれ、用紙11の斜行を矯正している。
次に、前記搬送ローラ対32から送り出された用紙11は、用紙センサ33を通過し、搬送ローラ対34に送られる。該搬送ローラ対34は、用紙11が用紙センサ33を通過した時点から図示されない駆動部によって回転され、用紙11を止めることなく送り出す。前記搬送ローラ対34によって送り出された用紙11は、書込センサ35を通過して画像形成部40に送られる。
そして、該画像形成部40は、直列に並べられた4つのトナー像形成部41、及び、該トナー像形成部41によって形成されたトナー像を用紙11の上面にクーロン力によって転写するベルト装置としての転写部50を有する。前記トナー像形成部41は、トナー像を担持するOPC(Organic Photo Conductor)ドラム42、該OPCドラム42の表面を帯電させる帯電ローラ45、帯電したOPCドラム42の表面に静電潜像を形成するLED(Light Emitting Diode)アレイから成るLEDヘッド43、静電潜像にトナー像を摩擦帯電によって形成する現像ローラ44、及び、トナーを供給するトナー供給部46を有する。
また、前記転写部50は、用紙11を静電吸着して搬送するベルトとしての転写ベルト51、図示されない駆動部によって回転させられ、張架された転写ベルト51を駆動するローラとしてのドライブローラ52、該ドライブローラ52と対を成し、転写ベルト51が張架されるローラとしてのアイドルローラ53、前記トナー像形成部41に対向しOPCドラム42に圧接するように配設され、トナー像を用紙11に転写するように電圧を印加する転写ローラ54、前記転写ベルト51上に付着したトナーを掻(か)き取りクリーニングする清掃部材としてのクリーニングブレード55、前記転写ベルト51を挟んでクリーニングブレード55と対向する支持ローラとしてのサポートローラ57、及び、前記クリーニングブレード55によって掻き落とされたトナー等の異物を堆(たい)積する収容部としてのトナーボックス56を有する。
そして、前記トナー像形成部41及び転写ベルト51は同期して駆動され、該転写ベルト51に静電吸着された用紙11にトナー像を順次重ね合わせて転写する。前記画像形成部40で画像が転写された用紙11は、トナー像を用紙11に熱と圧力で融着させる定着部90に送り出される。
そして、該定着部90は、内部に熱源となるハロゲンランプ93を備え、表面を弾性体で形成されたアッパローラ91とロワローラ92とから成るローラ対を有し、前記画像形成部40から送り出された用紙11上のトナー像に熱と圧力を印加してトナー像を溶解し、用紙11に定着させる。その後、該用紙11は排出ローラ94によってスタッカ部95に排出される。
次に、前記転写部50の構成について詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の構成を示す側面図である。
図に示されるように、転写部50は、ベルトフレーム61に回転可能に支持され、端部に図示されない歯車を固定係止された表面が高摩擦のドライブローラ52、両端部を軸受62に回転可能に支持されたアイドルローラ53等を有す。そして前記軸受62は、ベルトフレーム61に回転可能に支持されるアーム63の穴63bに摺(しゅう)動可能に支持され、スプリング58によって付勢されて転写ベルト51を張架する。すなわち、前記ベルトフレーム61には、ローラ軸変位部材としてのアーム63が回転軸63aに回転可能に支持され、アーム63の穴63bには軸受62が摺動可能に配設され、アイドルローラ53を回転可能に支持する。これにより、転写ベルト51は矢印aで示される方向に走行する。
次に、前記転写ベルト51の蛇行を補正する機構について説明する。なお、該機構は、特開2006−162659に記載されているベルト蛇行補正機構と、ほぼ同様のものである。また、転写部50のクリーニング部については後述する。
図4は本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の構成を示す上面図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるローラ傾動レバーの構成を示す三面図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の蛇行を補正する動作を示す図であり図3のB−B断面図である。なお、図5において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
図4に示されるように、アイドルローラ53の一端部の同軸上には、外周に転写ベルト51の端部が当接するフランジが形成されたプーリ71が回転可能に、かつ、軸方向に摺動可能に配設され、軸方向移動検知部材として機能する。そして、アーム63とプーリ71との間には、ドライブローラ52の回転軸O1に対して傾斜した回転軸64aを有するローラ軸変位部材としてのローラ傾動レバー64が配設される。なお、O2はアイドルローラ53の回転軸である。
図5に示されるように、ローラ傾動レバー64の回転軸64aは、ドライブローラ52の回転軸O1に対して角度θだけ傾斜し、楕(だ)円孔(あな)部64bにはアイドルローラ53の軸が回転可能に、かつ、スライド可能に貫通され、プーリ71に接するように凸部64cが配設される。
前記ローラ傾動レバー64は、傾斜した回転軸64aを有するので、回転した場合には、図5(b)に示されるような軌跡64dを描いて回転する。したがって、アイドルローラ53の軸端部が図3における下方向に傾斜した場合は、ローラ傾動レバー64も下方向で、かつ、アイドルローラ53に近付く方向に回転し、プーリ71を押し込むように動作する。また、同じくアイドルローラ53の軸端部が上方向に傾斜した場合は、ローラ傾動レバー64は上方向で、かつ、アイドルローラ53から離れる方向に回転する。
そして、図6(a)に示されるように、転写ベルト51が右側に寄っている場合、プーリ71は転写ベルト51に従って右側に位置している。それに従って、ローラ傾動レバー64は、アイドルローラ53の自重によって下方向に移動するとともに、回転軸64aを中心に回転し、アイドルローラ53側に付勢される。そのため、アイドルローラ53は図6(a)に示されるように傾動する。
ここで、ドライブローラ52が回転されて転写ベルト51が走行を始めると、矢印Cで示される方向にベルトが蛇行し、それに伴って、プーリ71は転写ベルト51に押されて矢印Cで示される方向に移動する。なお、図6に示されるl1 及びl2 は後述される蛇行距離である。
前記ローラ傾動レバー64は、凸部64cでプーリ71と接触しているので、該プーリ71に押されて傾斜した回転軸64aの同心上を回転し、図6(b)に示されるような位置になる。図6(b)に示されるような状態においては、アイドルローラ53の回転軸O2とドライブローラ52の回転軸O1とがほぼ平行になるので、転写ベルト51の蛇行は減少し、この位置で蛇行は収まり、安定して走行することになる。
また、ベルトが左側に寄っている場合、プーリ71も左側に位置し、これに伴ってローラ傾動レバー64は左側に付勢されるので、回転軸64aを中心として回転し、図6(c)に示されるように、アイドルローラ53が傾動する。
そして、図6(c)に示されるようにアイドルローラ53が傾動した場合は、ベルトの走行によって転写ベルト51は矢印Dで示される方向に蛇行するので、プーリ71は同様に矢印Dで示される方向に移動する。ローラ傾動レバー64は、アイドルローラ53の自重によって凸部64cがプーリ71に接するように下方向に、かつ、アイドルローラ53側に回転し、図6(b)に示されるような状態で転写ベルト51は安定して走行する。
次に、転写部50のクリーニング部について詳細に説明する。
本実施の形態において、サポートローラ57は両端が保持部材としてのホルダ60によって回転可能に保持され、該ホルダ60はベルトフレーム61に固定支持されている。なお、前記サポートローラ57は金属製であり、回転軸が一体的に形成されている。また、前記ホルダ60は樹脂製である。
さらに、前記ホルダ60にはクリーニングブレード55が取り付けられている。該クリーニングブレード55は、サポートローラ57との間に転写ベルト51を挟み込み、その先端が転写ベルト51表面のトナー等の異物を掻き落とすようになっている。なお、前記クリーニングブレード55は、例えば、ウレタンゴムから成る細長い板状の部材であり、板金等の高剛性材料から成るブレードホルダ55aに、例えば、ホットメルト接着剤によって接着されている。また、前記ブレードホルダ55aは、ホルダ60に、例えば、ねじによって固定されている。
そして、前記ベルトフレーム61には、前記クリーニングブレード55によって掻き落とされた異物を収容するための箱形状を備えたトナーボックス56が取り付けられている。この場合、該トナーボックス56に形成された取付孔56aにベルトフレーム61の取付ポスト56bが挿入されることによって、取り付けられる。この場合、前記クリーニングブレード55によって掻き落とされた異物を確実に収容するために、また、収容された異物が漏れ出すことを防止するために、前記クリーニングブレード55とトナーボックス56との間にシール機構が配設されている。
なお、図3において、68は、トナーボックス56に取り付けられたシールフィルムであり、ウレタンフィルム等の柔軟性を備えた材料から成り、転写ベルト51の全幅に亘(わた)って接触し、トナーボックス56に収容された異物が漏れ出さないようにシールする。また、66は、ボックスカバーであり、トナーボックス56の上部開口を塞(ふさ)ぎ、トナーボックス56の全幅に亘ってクリーニングブレード55との間をシールする。
次に、前記シール機構の構成について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。なお、図1において、(a)は図3のA−A断面図、(b)は(a)のE部拡大図である。
転写ベルト51は、前述したように転写ベルト51の幅LBより広い一定範囲、すなわち、LBに蛇行距離l1 及びl2 を加えた範囲内を蛇行する。
サポートローラ57は、転写ベルト51の幅LBに蛇行距離l1 及びl2 を加えた長さよりも長く形成されている。なお、LRは前記サポートローラ57の長さである。図6に示されるように、蛇行距離l1 は、転写ベルト51が左側に寄っている場合と安定して走行する場合とにおける転写ベルト51の位置のずれ量であり、蛇行距離l2 は、転写ベルト51が右側に寄っている場合と安定して走行する場合とにおける転写ベルト51の位置のずれ量である。
また、トナーボックス56の両端部には、サポートローラ57の両端部に対応する位置に、ウレタンフォームから成る封止部材としてのシール部材69が配設されている。該シール部材69は転写ベルト51の表面に接触し、シール部材69の幅は、転写ベルト51が蛇行しても、転写ベルト51の端部が露出しないように、かつ、サポートローラ57の端部よりも外側の範囲までをカバーするように形成されている。
次に、前記構成の画像形成装置の動作について説明する。まず、画像形成装置全体の動作について説明する。
まず、オペレータは、内部に用紙11を積層した用紙トレイ10を画像形成装置に装着する。このとき、用紙トレイ10には用紙11の積載位置を規制する図示されないガイド部材が設けられ、該ガイド部材は、用紙繰出し方向(図2における右方向)に対して直交する方向の用紙11の側面と、用紙繰出し方向に対する用紙11の積載位置を一定に規制する。用紙トレイ10が画像形成装置に装着されると、リフトアップレバー13とモータ14とが係合し、制御部がモータ14を駆動する。リフトアップレバー13が回転することで該リフトアップレバー13の先端部が用紙積載板12の底部を持ち上げ、用紙積載板12に積載された用紙11が上昇する。該用紙11がピックアップローラ22と圧接する高さまで上昇すると上昇検知部21がこれを検知し、前記制御部は上昇検知部21が検知した情報に基づいてモータ14を停止させる。
そして、図示されない画像処理部によって画像データが処理され、印刷命令が前記制御部に送られる。また、駆動モータがピックアップローラ22を駆動して回転させる。該ピックアップローラ22によって繰出された用紙11は、フィードローラ23及びリタードローラ24のローラ対のニップ位置まで搬送され、1枚ずつに分離される。そして、用紙繰出し部20より1枚に捌いて繰り出された用紙11は、用紙搬送部30に送られる。繰り出された用紙11は、用紙センサ31を通過し、搬送ローラ対32に送られる。該搬送ローラ対32は、用紙センサ31の通過時間に基づいて前記制御部が制御する駆動部によって駆動され、用紙11を送り出す。一般的に、用紙センサ31を通過したタイミングより搬送ローラ対32を回転し始めるタイミングを遅らせることによって、用紙11は搬送ローラ対32の圧接部に押し込まれ、用紙11の斜行を矯正している。
そして、搬送ローラ対32より送り出された用紙11は、用紙センサ31を通過し、搬送ローラ対34に送られる。該搬送ローラ対34は、用紙11が用紙センサ31を通過した時点から駆動部によって回転され、用紙11を止めることなく送り出す。前記搬送ローラ対34によって送り出された用紙11は、書込センサ35を通過して画像形成部40へと送られる。
該画像形成部40は、前記画像処理部より送られた画像データに基づき、LEDヘッド43がOPCドラム42表面を照射することによって、帯電ローラ45により帯電したOPCドラム42表面に静電潜像を形成する。そして、トナー供給部46から供給されたトナーが現像ローラ44によってOPCドラム42上に付着し、トナー像が形成される。OPCドラム42の表面に担持されたトナー像は、転写ベルト51に静電吸着されて搬送される用紙11上に転写ローラ54との圧接部において転写される。前記転写ベルト51は、駆動部がドライブローラ52を回転することによって走行させられ、用紙11を搬送する。ここで、トナー像形成部41のOPCドラム42と転写ベルト51とは同期して駆動され、該転写ベルト51に静電吸着された用紙11にトナー像が順次重ね合わせて転写される。前記画像形成部40でトナー像が転写された用紙11は、トナー像を用紙11に熱と圧力で融着させる定着部90に送り出される。
画像形成部40より送り出された用紙11上のトナー像は、熱と圧力を印可されることによって融解し、用紙11に定着する。その後、該用紙11は排出ローラ対94によってスタッカ部95へと排出される。
次に、前記転写部50の動作について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における転写ベルトの蛇行状態を示す図である。なお、図7において、(a)はアイドルローラの右端が上方向に捩(ねじ)れた場合を示し、(b)はアイドルローラの右端が下方向に捩れた場合を示している。
まず、ドライブローラ52が駆動部によって矢印Fで示される方向に回転させられると、転写ベルト51を図7において矢印aで示される方向へ回転させる。図において、矢印aは転写ベルト51の回転方向を示し、矢印b及びcは転写ベルト51の蛇行方向を示し、矢印Fはドライブローラ52の回転方向を示し、矢印Gは転写ベルト51の軌跡を示し、矢印Hは1回転当たりの転写ベルト51の移動量を示している。なお、矢印Gのうち、実線は転写ベルト51の表側の軌跡を示し、破線は転写ベルト51の裏側の軌跡を示している。
ここで、転写ベルト51の回転中に、ドライブローラ52とアイドルローラ53との平行度が悪く、例えば、図7(a)に示されるように、アイドルローラ53の図における右側の端部が上方向に捩れた場合、転写ベルト51は、巻き付いたアイドルローラ53の軸に垂直に回転するので、矢印Gで示されるような軌跡を示す。結果として、転写ベルト51は、矢印aで示される回転方向に対し直行する方向、すなわち、矢印bで示される方向に蛇行する。一方、図7(b)に示されるように、アイドルローラ53の図における右側の端部が下方向に捩れた場合、転写ベルト51は、矢印cで示される方向に蛇行する。
このとき、ドライブローラ52とアイドルローラ53との捩れた量に比例して、矢印Hで示される転写ベルト51の移動量、すなわち、蛇行量が増加するので、本実施の形態においては、転写ベルト51の蛇行位置に応じて図6に示されるようにアイドルローラ53が動作することによって、転写ベルト51の蛇行が補正される。
該転写ベルト51が回転すると、トナーボックス56に配設されたシール部材69は、転写ベルト51に摺接する。また、該転写ベルト51が蛇行すると、シール部材69が転写ベルト51の端部に接触する位置は、蛇行に応じて変化するが、シール部材69の幅が左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも広くなるように形成されているので、トナーボックス56のシール性を損なうことがない。
また、図1に示されるように、サポートローラ57の長さLRが、転写ベルト51の幅LBに左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値を加えた値、すなわち、(LB+(l1 +l2 )よりも長いので、転写ベルト51の端部においてもサポートローラ57が対向し、シール部材69は、転写ベルト51の端部においても、しっかりと転写ベルト51と密着することが可能となる。そのため、転写ベルト51端部の上下方向への変形を規制し、端部の変位によるシール部材69のダメージを抑制して長期に亘り安定したシール性を保つことができる。
このように、本実施の形態においては、転写ベルト51の左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも幅が広く形成されたシール部材69と、転写ベルト51の幅LBに左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値を加えた値よりも長く形成されたサポートローラ57とによって、転写ベルト51の端部を両側から密着して支持する。そのため、転写ベルト51が蛇行してもトナーボックス56から収容された異物が漏れ出すことを確実に防止することができる。さらに、転写ベルト51端部の上下方向への変形を規制することができるため、端部の変形によるシール部材69へのダメージを抑制して長期に亘り安定したシール性を発揮することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図、図9は本発明の第2の実施の形態におけるホルダのサポートローラの支持部を示す図である。
本実施の形態において、サポートローラ57の長さLRは、図8に示されるように、前記第1の実施の形態と比較して短く、転写ベルト51の幅LBよりも短くなっている。また、図9に示されるように、サポートローラ57を回転可能に支持するホルダ60の円弧部60aが、前記サポートローラ57と同軸で同一半径Rで形成され、かつ、前記転写ベルト51の左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも大きく形成されている。
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態における転写部50の動作について説明する。
まず、転写ベルト51が回転すると、トナーボックス56に配設されたシール部材69は転写ベルト51に摺接する。本実施の形態においては、前記第1の実施の形態と相違し、転写ベルト51の端部においてはサポートローラ57が対向していない。しかし、該サポートローラ57と同軸で同一半径Rで形成されているホルダ60の円弧部60aが、転写ベルト51の端部に対応する。そのため、シール部材69は、転写ベルト51の端部においても、しっかりと転写ベルト51と密着することが可能となり、トナーボックス56から異物が漏れ出すことはない。
また、転写ベルト51端部の上下方向への変形を規制することができるため、端部の変形によるシール部材69のダメージを抑制して長期に亘り安定したシール性を保つことができる。
さらに、サポートローラ57が短くなることでその質量が減少するため、サポートローラ57の回転軸とホルダ60との間の接圧を低減することができ、転写部50の耐久性を向上させることができる。さらに、サポートローラ57が金属製であるのに対してホルダ60は樹脂製であるため、ホルダ60の幅が広くなることによる質量の増加分よりもサポートローラ57が短くなることによる質量の減少分の方がその程度は大きい。したがって、転写部50全体として軽量化を実現することができ、転写部50を着脱する際のユーザビリティを向上させることができる。
このように、本実施の形態においては、サポートローラ57の長さLRが転写ベルト51の幅LBよりも短く、ホルダ60の円弧部60aが、サポートローラ57と同軸で同一半径Rで形成され、かつ、前記転写ベルト51の左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも大きく形成されている。そのため、金属製のサポートローラ57の重量が減少するので、サポートローラ57の回転軸とホルダ60との間の接圧を低減することができ、転写部50の耐久性を向上させることができる。さらに、転写部50を着脱する際のユーザビリティを向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図10は本発明の第3の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。
本実施の形態において、サポートローラ57の回転軸には、該サポートローラ57と同一の半径で形成された回転部材としてのコロ67が回転可能に取り付けられている。該コロ67の幅は、転写ベルト51の左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも大きく形成されている。
なお、その他の点の構成については、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態における転写部50の動作について説明する。
本実施の形態における転写部50の動作は、前記第2の実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態においては、転写ベルト51の端部がホルダ60の円弧部60aと摺接するのに対し、本実施の形態においては、転写ベルト51の端部が回転可能なコロ67と接触する。したがって、転写ベルト51の移動に伴ってコロ67が自由に回転するので、転写ベルト51の端部への摺接負荷がなく、転写ベルト51の端部に傷が付いたり、亀裂が生じたりすることがない。また、前記第1の実施の形態と比較して、より軽量でより耐久性の高い転写部50を提供することができる。
このように、本実施の形態においては、前記第1の実施の形態と比較して、サポートローラ57の長さLRを短くすることによって、転写部50全体をより軽量化することができる。また、前記第2の実施の形態と比較して、回転可能なコロ67を配設することによって、転写ベルト51の耐久性を向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図11は本発明の第4の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図、図12は本発明の第4の実施の形態におけるクリーニングブレードの撓(たわ)みを説明する図、図13は本発明の第4の実施の形態におけるサポートローラの変形例を示す断面図である。なお、図12において、(a)は斜視図、(b)は(a)のI−I断面図、(c)は(a)のJ−J断面図である。
本実施の形態において、サポートローラ57の回転軸には、図11に示されるように、円錐(すい)台状の形状を備える回転部材としてのテーパコロ77が回転可能に取り付けられている。該テーパコロ77の幅は、転写ベルト51の左右の蛇行距離l1 及びl2 の合計値よりも大きく形成されている。また、テーパコロ77の小径部の半径は、サポートローラ57の半径と同一であり、テーパコロ77の大径部の半径は、サポートローラ57の半径より大きい。そして、テーパコロ77は、小径部が内側に位置するように取り付けられている。
また、クリーニングブレード55は、図12に示されるように、転写ベルト51に圧接する自由端が固定端よりも転写ベルト51の進行方向上流側になるように配設されている。すなわち、カウンタ配置されている。なお、図12において、矢印Kは転写ベルト51の進行方向を示している。また、クリーニングブレード55の端部は、転写ベルト51を介して前記テーパコロ77に接触するように配設される。
次に、本実施の形態における転写部50の動作について説明する。
本実施の形態においては、テーパコロ77が外側に向かって外径が大きくなるようになっているので、図12(a)に示されるように、クリーニングブレード55の端部は前記テーパコロ77の大径部に圧接する。そのため、図12(b)及び(c)に示されるように、クリーニングブレード55の撓みは、中央部より端部のほうが大きくなる。
カウンタ配置されたクリーニングブレード55では、転写ベルト51との摩擦によって自由端が転写ベルト51の進行方向下流に向かって座屈変形して、捲(まく)れが発生する可能性がある。また、クリーニングブレード55の端部は中央部に比べ座屈強度が低いので、捲れは端部に発生しやすい。しかし、本実施の形態においては、クリーニングブレード55の端部がテーパコロ77の大径部に圧接するので、端部の撓みが中央部より大きくなり、端部の座屈強度が上がり、捲れ発生を防止することができる。
なお、テーパコロ77をサポートローラ57の回転軸に取り付けることに代えて、図13に示されるような断面形状となるように、サポートローラ57自体を加工することもできる。
このように、本実施の形態においては、テーパコロ77を配設することによって、クリーニングブレード55の端部がテーパコロ77に圧接するようにしたので、クリーニングブレード55において、端部の撓みが中央部より大きくなり、端部の座屈強度が上がり、捲れの発生を防止することができる。そのため、転写部50の信頼性を向上させることができる。
なお、前記第1〜第4の実施の形態においては、本発明を電子写真式プリンタの用紙搬送ベルトに適用した例を説明したが、本発明は、電子写真式プリンタの中間転写ベルト、感光ベルト等に利用可能である。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるローラ傾動レバーの構成を示す三面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の蛇行を補正する動作を示す図であり図3のB−B断面図である。 本発明の第1の実施の形態における転写ベルトの蛇行状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるホルダのサポートローラの支持部を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるシール機構の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるクリーニングブレードの撓みを説明する図である。 本発明の第4の実施の形態におけるサポートローラの変形例を示す断面図である。
符号の説明
50 転写部
51 転写ベルト
52 ドライブローラ
53 アイドルローラ
55 クリーニングブレード
56 トナーボックス
57 サポートローラ
59 シール部材
60 ホルダ
67 コロ
77 テーパコロ

Claims (8)

  1. (a)複数のローラと、
    (b)該複数のローラに張架されるベルトと、
    (c)該ベルトに接触し、該ベルトに付着した異物を除去する清掃部材と、
    (d)前記ベルトを挟んで前記清掃部材と対向し、前記ベルトの幅に該ベルトの幅方向の蛇行距離を加えた長さよりも長い支持ローラと、
    (e)前記清掃部材によって除去された異物を収容する収容部と、
    (f)前記ベルト及び支持ローラに接触し、前記収容部に収容された異物の漏れ出しを防止する封止部材とを有し、
    (g)前記ベルトの幅方向に関する前記封止部材の長さは、前記蛇行距離よりも長いことを特徴とするベルト装置。
  2. 前記支持ローラの両端部は、回転軸方向の外方に向かって径が徐々に大きくなっている請求項1に記載のベルト装置。
  3. (a)複数のローラと、
    (b)該複数のローラに張架されるベルトと、
    (c)該ベルトに接触し、該ベルトに付着した異物を除去する清掃部材と、
    (d)前記ベルトを介して前記清掃部材と対向し、前記ベルトの幅よりも短い支持ローラと、
    (e)該支持ローラの両端部において、前記ベルトに接触するとともに前記支持ローラを回転可能に保持する保持部材と、
    (f)前記清掃部材によって除去された異物を収容する収容部と、
    (g)前記ベルト及び保持部材に接触し、前記収容部に収容された異物の漏れ出しを防止する封止部材とを有し、
    (h)前記ベルトの幅方向に関する前記保持部材の長さ及び封止部材の長さは、前記ベルトの幅方向の蛇行距離よりも長いことを特徴とするベルト装置。
  4. 前記保持部材の前記ベルトと接触する面は、前記支持ローラの径と略同一の径を有する円弧面である請求項3に記載のベルト装置。
  5. (a)複数のローラと、
    (b)該複数のローラに張架されるベルトと、
    (c)該ベルトに接触し、該ベルトに付着した異物を除去する清掃部材と、
    (d)前記ベルトを介して前記清掃部材と対向し、前記ベルトの幅よりも短い支持ローラと、
    (e)該支持ローラの両端部において、前記支持ローラを回転可能に保持する保持部材と、
    (f)前記支持ローラと保持部材との間において、前記ベルトに接触するとともに前記支持ローラの回転軸に対して回転可能な回転部材と、
    (g)前記清掃部材によって除去された異物を収容する収容部と、
    (h)前記ベルト及び回転部材に接触し、前記収容部に収容された異物の漏れ出しを防止する封止部材とを有し、
    (i)前記ベルトの幅方向に関する前記回転部材の長さ及び封止部材の長さは、前記ベルトの幅方向の蛇行距離よりも長いことを特徴とするベルト装置。
  6. 前記回転部材は、前記支持ローラの径と略同一の径を備える請求項5に記載のベルト装置。
  7. 前記回転部材は、前記支持ローラの回転軸方向の外方に向かって径が徐々に大きくなる請求項5に記載のベルト装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベルト装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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