JP4817837B2 - 未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ用の混和剤及びコンクリート - Google Patents

未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ用の混和剤及びコンクリート Download PDF

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Description

本発明は未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ用の混和剤及びコンクリートに関する。例えば石炭火力発電所からはフライアッシュとして多量の石炭灰が発生する。近年では、かかる石炭灰のようなフライアッシュを、コンクリートを調製するときのセメントや細骨材の一部代用材として有効利用することが注目されている。ところで、フライアッシュには組成のバラツキがあり、なかでも未燃カーボンの含有量にバラツキが大きく、前記のような石炭灰は概して未燃カーボンを高濃度で含有している。未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュをコンクリートを調製するときのセメントや細骨材の一部代用材として用いると、1)所要の流動性を得るための高性能AE減水剤の使用量が増大し、コストアップになること、2)流動性の経時的な低下(スランプロス)が大きくなること、3)所要の空気量を得るためのAE剤の使用量が増大し、コストアップになること、4)得られる硬化体の凍結融解作用に対する抵抗性が低下すること、5)強度が低下すること等、様々な支障が生じる。本発明は、未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ用の混和剤及びこれを用いて調製したコンクリートに関する。
従来、フライアッシュを用いてコンクリートを調製するとき、調製するコンクリートの物性を改善する混和剤として、空気連行剤(例えば特許文献1〜2参照)、石炭灰用分散剤(例えば特許文献3〜5参照)、打ち肌面改良剤(例えば特許文献6〜7参照)等が知られている。ところが、これら従来の混和剤には、これらを単独で用いる場合はいうまでもなく、これらを併用しても、フライアッシュとして未燃カーボンを高濃度で含有するものを用いると、前記したような様々な支障を生じるという問題がある。
特開平1−157442号公報 特開平8−295545号公報 特開平11−157903号公報 特開2001−213648号公報 特開2003−267763号公報 特開平5−132347号公報 特開2002−234763号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンクリートの調製に未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュを用いる場合であっても、1)所要の流動性を得るための高性能AE減水剤の添加量の増大を抑制し、コストアップを抑制すること、2)流動性の経時的な低下(スランプロス)を防止すること、3)適正な空気連行(AE)性を確保すること、4)得られる硬化体が凍結融解作用に対する強い抵抗性を発揮すること、5)得られる硬化体の強度の低下がないこと、以上の1)〜5)の機能を同時に付与することができる混和剤及びかかる機能を同時に有するコンクリートを提供する処にある。
しかして本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ、具体的には未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用の混和剤としては、特定の3成分をそれぞれ所定割合で含有して成るものが正しく好適であり、また未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ、具体的には未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュを用いて調製したコンクリートとしては、かかる混和剤をセメントに対し所定割合となるよう加えたものが正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用の混和剤であって、下記のA成分、B成分及びC成分から成り、該A成分を62〜89質量%、該B成分を10〜35質量%及び該C成分を0.3〜3質量%(合計100質量%)含有して成ることを特徴とする混和剤に係る。
A成分:1)下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体、2)更に下記の第3工程を経て得られるグラフト共重合体の塩、以上の1)及び2)から選ばれる一つ又は二つ以上。
第1工程:無水マレイン酸と下記の化1で示される単量体とを合計で95モル%以上含有し且つ無水マレイン酸/該単量体=50/50〜65/35(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物を溶剤の非存在下にラジカル重合して、質量平均分子量10000〜50000の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、下記の化2で示されるポリエーテル化合物を0.2〜4.0質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体を得る工程。
第3工程:第2工程で得たグラフト共重合体を、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物及びアミン類から選ばれる一つ又は二つ以上で部分中和又は完全中和処理して、グラフト共重合体の塩を得る工程。


Figure 0004817837
Figure 0004817837
化1及び化2において、
:メチル基、アセチル基又は水素原子
:炭素数10〜20の脂肪族炭化水素基
:分子中に1〜150個のオキシエチレン単位のみ又は合計2〜150個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
:分子中に合計25〜60個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成され且つ該オキシエチレン単位と該オキシプロピレン単位とがブロック状に付加したポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
B成分:下記の化3で示される有機アミンエチレンオキサイド付加物
Figure 0004817837
化3において、
n,m:nが1〜11の整数、mが1〜11の整数であって、4≦n+m≦12を満足する整数
:炭素数8〜20の脂肪族炭化水素基
C成分:下記の化4で示される有機リン酸エステル
Figure 0004817837
化4において、
:炭素数8〜20の脂肪族炭化水素基
,M:水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム又は有機アンモニウム
また本発明は、未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュを用いて調製したコンクリートであって、セメント100質量部当たり、前記の本発明に係る混和剤を0.1〜3質量部の割合で加えて成ることを特徴とするコンクリートに係る。
先ず、本発明に係る混和剤について説明する。本発明に係る混和剤は、未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用の混和剤である。未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュの代表例は前記したような石炭火力発電所から発生する石炭灰であり、かかる石炭灰は、発生する場所により差はあるが、一般に未燃カーボンを8〜25質量%の高濃度で含有する。本発明に係る混和剤は、以上のように未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用のものであって、A成分、B成分及びC成分から成るものである。
本発明に係る混和剤に用いるA成分は、1)第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体、2)更に第3工程を経て得られるグラフト共重合体の塩、以上の1)及び2)から選ばれる一つ又は二つ以上である。したがってA成分には、1)グラフト共重合体から選ばれる一つ又は二つ以上、2)グラフト共重合体の塩から選ばれる一つ又は二つ以上、3)これらの混合物が含まれる。
第1工程は、ラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、共重合体を得る工程である。ラジカル重合性単量体混合物としては、無水マレイン酸と化1で示される単量体とを合計で95モル%以上含有し且つ無水マレイン酸/該単量体=50/50〜65/35(モル比)の割合、好ましくは52/48〜62/38(モル比)の割合で含有するものを用いる。
化1で示される単量体において、化1中のRは、メチル基、アセチル基又は水素原子である。なかでも化1中のRとしては、メチル基又はアセチル基が好ましい。
化1で示される単量体において、化1中のAは、1)分子中にオキシエチレン単位のみで構成された(ポリ)オキシエチレン基を有する(ポリ)エチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基、又は2)分子中にオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成された(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン基を有する(ポリ)エチレン(ポリ)プロピレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。2)の場合には、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との結合様式は、ランダム結合、ブロック結合のいずれでもよいが、Aとしては1)の場合が好ましい。またAを構成するオキシアルキレン単位の繰り返し数は1〜150とするが、10〜90とするのが好ましい。
以上説明した化1で示される単量体の具体例としては、1)α−アリル−ω−メトキシ−(ポリ)オキシエチレン、2)α−アリル−ω−メトキシ−(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン、3)α−アリル−ω−アセトキシ−(ポリ)オキシエチレン、4)α−アリル−ω−アセトキシ−(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン、5)α−アリル−ω−ヒドロキシ−(ポリ)オキシエチレン、6)α−アリル−ω−ヒドロキシ−(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン等が挙げられる。
第1工程で用いるラジカル重合性単量体混合物は、無水マレイン酸と化1で示される単量体とを合計で95モル%以上含有するものであり、言い換えれば、他のラジカル重合性単量体を5モル%以下の範囲内で含有することができるものである。かかる他のラジカル重合性単量体としては、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸塩、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチルエステル、(メタ)アリルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸塩等が挙げられる。
第1工程では、以上説明したラジカル重合性単量体混合物にラジカル開始剤を加えてラジカル重合させ、質量平均分子量10000〜50000の共重合体を得る。本発明に係る混和剤において、質量平均分子量は、GPC法によるプルラン換算の質量平均分子量を意味する。前記のラジカル重合は、ラジカル重合性単量体混合物を溶剤を用いないでラジカル重合する方法で行なう。例えば、ラジカル重合性単量体混合物を反応缶に仕込み、窒素雰囲気下で、これにラジカル開始剤を加え、60〜90℃で5〜10時間ラジカル重合反応させて、共重合体を得る方法である。ラジカル重合反応を制御して所望の共重合体を得るためには、ラジカル開始剤やラジカル連鎖移動剤の種類及び使用量、重合温度、重合時間等を適宜選択する。ここで用いるラジカル開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系開始剤、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンハイドロパーオキサイド等の非水系の開始剤等が挙げられる。
第2工程は、第1工程で得た共重合体に、化2で示されるポリエーテル化合物をグラフト反応してグラフト共重合体を得る工程である。
化2で示されるポリエーテル化合物において、化2中のRとしては、1)デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソオクタデシル基、イコシル基等の炭素数10〜20の飽和脂肪族炭化水素基、2)デセニル基、テトラデセニル基、オクタデセニル基、エイコセニル基等の炭素数10〜20の不飽和脂肪族炭化水素基が挙げられるが、なかでも炭素数12〜18の不飽和脂肪族炭化水素基が好ましい。
化2で示されるポリエーテル化合物において、式2中のAは、分子中にオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成され且つ該オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とがブロック状に付加したポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。Aを構成するオキシエチレン単位及びオキシプロピレン単位の繰り返し数は合計で25〜60とする。以上説明した式2で示されるポリエーテル化合物は、炭素数10〜20の脂肪族アルコール1モルに対してエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを合計で25〜60モルの割合でブロック状に付加反応させる公知の方法で合成できる。
第2工程では、第1工程で得た共重合体100質量部当たり、以上説明したような式2で示されるポリエーテル化合物を0.2〜4質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体を得る。かかるグラフト反応には、公知の方法を適用できる。例えば、第1工程で得た共重合体と、式2で示されるポリエーテル化合物と、塩基性触媒とを反応缶に仕込み、窒素雰囲気とした後、100℃で4〜6時間グラフト反応させ、グラフト共重合体を得ることができる。ここで、塩基性触媒としては、酸無水物とアルコールとの開環エステル反応に用いる公知のものを使用できるが、なかでもアミン触媒が好ましく、低級アルキルアミンがより好ましい。
第3工程は、第2工程で得たグラフト共重合体を、塩基性化合物で部分中和又は完全中和処理して、グラフト共重合体の塩を得る工程である。かかる塩基性化合物としては、1)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、2)水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、3)トリエタノールアミン等のアミン類が挙げられるが、アルカリ金属水酸化物が好ましい。
本発明に係る混和剤に用いるB成分は、化3で示される有機アミンエチレンオキサイド付加物である。化3で示される有機アミンエチレンオキサイド付加物は、炭素数8〜20の一級アルキル又はアルケニルアミン1モルにエチレンオキサイド4〜12モルを付加することによって得られるものである。
本発明に係る混和剤に用いるC成分は、化4で示される有機リン酸エステルである。化4で示される有機リン酸エステルは、炭素数8〜20のアルキル基を有するアルキルリン酸エステルである。かかる有機リン酸エステルには、化4中のM及びMが水素である場合のアルキルリン酸モノエステル、該アルキルリン酸モノエステルのアルカリ金属塩、該アルキルリン酸モノエステルのアルカリ土類金属塩、該アルキルリン酸モノエステルのアンモニウム塩、該アルキルリン酸モノエステルの有機アンモニウム塩が含まれる。
化4で示される有機リン酸エステルは公知の方法で合成できる。例えば、炭素数8〜20の高級アルコールに無水リン酸を反応させた後、有機溶媒を用いて再結晶することにより、化4中のM及びMが水素である場合のアルキルリン酸モノエステルを合成でき、またこのアルキルリン酸モノエステルを水酸化アルカリで中和することにより、アルキルリン酸モノエステルのアルカリ金属塩を合成できる。
本発明に係る混和剤は、以上説明したようなA成分、B成分及びC成分から成るものであって、A成分を62〜89質量%、B成分を10〜35質量%及びC成分を0.3〜3質量%(合計100質量%)含有して成るものである。
次に、本発明に係るコンクリートについて説明する。本発明に係るコンクリートは、セメント、未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ、細骨材、粗骨材、水及び本発明に係る混和剤を含有して成るものであって、セメント100質量部当たり、以上説明したような本発明に係る混和剤を0.1〜3質量部の割合で、好ましくは0.15〜2.0質量部の割合で加えて成るものである。
本発明に係るコンクリートの調製に用いるセメントとしては、普通セメント、早強セメント、中庸熱セメント、耐硫酸塩セメント等の各種ポルトランドセメントが挙げられるが、普通セメントが好ましい。セメントの使用量は特に制限されないが、200〜350kg/mの範囲で使用するのが、初期強度を良好に確保するうえで好ましい。
フライアッシュとしては、未燃カーボンを8〜25質量%含有するもの、例えば前記したような石炭火力発電所から発生する石炭灰を用いる。本発明に係るコンクリートでは未燃カーボンを8〜25質量%の高濃度で含有するフライアッシュを用いたコンクリートを対象とする場合に顕著な効果を奏する。かかるフライアッシュの使用量は特に制限されないが、30〜200kg/mの範囲で使用するのが、初期強度を良好に確保するうえで好ましい。
細骨材としては、川砂、山砂、海砂、砕砂等が挙げられ、また粗骨材としては、川砂利、砕石、軽量骨材等が挙げられる。
本発明に係るコンクリートにおいて、これを硬化させた硬化体に凍結融解作用に対する強い抵抗性を充分に発揮させるためには、本発明に係る混和剤を連行空気量が3〜6容量%となるよう添加するのが好ましい。かかる連行空気量の調整は、前記したA成分、B成分及びC成分のうちで、連行空気量に影響の大きいC成分の含有割合を調節した本発明に係る混和剤を添加することによって、好ましくはC成分を0.3〜3質量%含有する本発明に係る混和剤をセメント100質量部当たり0.15〜3.5質量部の割合で加えることによって、連行空気量を3〜6容量%に調整できる。かくして連行空気量を調整したコンクリートはいわゆるAEコンクリートである。
また本発明に係るコンクリートにおいて、物性の良好なものを調製するためには、通常は水の含有量をセメント及びフライアッシュの合計含有量の25〜65質量%とするが、好ましくは30〜60質量%とする。更に本発明に係るコンクリートにおいて、これを硬化させた硬化体に良好な初期強度を発現させるためには、通常はフライアッシュの含有量をセメント及びフライアッシュの合計含有量の5〜35質量%とするが、好ましくは10〜30質量%とする。
本発明に係るコンクリートを調製するときは、本発明の効果を損なわない範囲内で、必要に応じて、凝結促進剤、凝結遅延剤、防水剤、防腐剤、防錆剤等の他の添加剤を併用することができる。
以上説明した本発明に係る混和剤には、コンクリートの調製に未燃カーボンを8〜25質量%の高濃度で含有するフライアッシュを用いた場合であっても、該コンクリートに、1)所要の流動性を得るための高性能AE減水剤の添加量の増大を抑制し、コストアップを抑制すること、2)流動性の経時的な低下を防止すること、3)適正な空気連行(AE)性を確保すること、4)得られる硬化体が凍結融解作用に対する強い抵抗性を発揮すること、5)得られる硬化体が優れた強度を発現すること、以上の1)〜5)の機能を同時に付与することができるという効果があり、また以上説明した本発明に係るコンクリートには、それが未燃カーボンを8〜25質量%の高濃度で含有するフライアッシュを用いて調製したものであっても、以上の1)〜5)の機能を同時に有するという効果がある。
本発明に係る混和剤の実施形態としては、次の1)〜15)が挙げられる。いずれも、未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用の混和剤である。
1)下記のA成分を75質量%、B成分を23質量%及びC成分を2質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体(a−1)。
第1工程:無水マレイン酸とα−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(オキシエチレン単位の繰り返し数33、以下p=33とする)とを合計で100モル%含有し、且つ無水マレイン酸/α−アリル−ω−メチル−ポリオキシエチレン(p=33)=55/45(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、質量平均分子量26000の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、α−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=6)ポリオキシプロピレン(オキシプロピレン単位の繰り返し数43、以下q=43とする)を2.8質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体(a−1)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
2)下記のA成分を75質量%、B成分を24質量%及びC成分を1質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体(a−2)。
第1工程:無水マレイン酸とα−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=70)とを合計で100モル%含有し、且つ無水マレイン酸/α−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=70)=58/42(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、質量平均分子量42000の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、α−ラウリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=3)ポリオキシプロピレン(q=32)を1.4質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体(a−2)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
3)下記のA成分を75質量%、B成分を24.5質量%及びC成分を0.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体(a−3)。
第1工程:無水マレイン酸とα−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=10)とを合計で100モル%含有し、且つ無水マレイン酸/α−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=10)=52/48(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、質量平均分子量13500の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、α−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=6)ポリオキシプロピレン(q=43)を0.3質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体(a−3)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
4)下記のA成分を75質量%、B成分を24質量%及びC成分を1質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体(a−4)。
第1工程:無水マレイン酸とα−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=50)とを合計で100モル%含有し、且つ無水マレイン酸/α−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=50)=55/45(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、質量平均分子量31300の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、α−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=6)ポリオキシプロピレン(q=43)を0.7質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体(a−4)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
5)下記のA成分を75質量%、B成分を22.5質量%及びC成分を2.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体(a−5)。
第1工程:無水マレイン酸とα−アリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=80)ポリオキシプロピレン(q=10)とスチレンとを合計で100モル%含有し、且つ無水マレイン酸/α−アリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=80)ポリオキシプロピレン(q=10)/スチレン=60/38/2(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物をラジカル重合して、質量平均分子量45200の共重合体を得る工程。
第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、α−ラウリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=3)ポリオキシプロピレン(q=32)を3.4質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体(a−5)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
6)下記のA成分を75質量%、B成分を23質量%及びC成分を2質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−1)を更に下記の第3工程に供して得られるグラフト共重合体の塩(a−6)。
第3工程:グラフト共重合体(a−1)を水酸化ナトリウムで部分中和処理して、グラフト共重合体の塩(a−6)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
7)下記のA成分を75質量%、B成分を24.5質量%及びC成分を0.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−3)を更に下記の第3工程に供して得られるグラフト共重合体の塩(a−7)。
第3工程:グラフト共重合体(a−3)を水酸化ナトリウムで完全中和処理して、グラフト共重合体の塩(a−7)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
8)下記のA成分を75質量%、B成分を22.5質量%及びC成分を2.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−5)を更に下記の第3工程に供して得られるグラフト共重合体の塩(a−8)。
第3工程:グラフト共重合体(a−5)を水酸化ナトリウムで完全中和処理して、グラフト共重合体の塩(a−8)を得る工程。
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
9)下記のA成分を75質量%、B成分を23質量%及びC成分を2質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−1)
B成分:ラウリルアミンのエチレンオキサイド付加物(n+m=8)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
10)下記のA成分を75質量%、B成分を24.5質量%及びC成分を0.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−3)
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=8)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
11)下記のA成分を75質量%、B成分を22.5質量%及びC成分を2.5質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−5)
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=8)
C成分:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
12)下記のA成分を85質量%、B成分を13質量%及びC成分を2質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体の塩(a−6)
B成分:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=8)
C成分:テトラデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
13)下記のA成分を85質量%、B成分を13質量%及びC成分を2質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体(a−1)
B成分:ステアリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=12)
C成分:テトラデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
14)下記のA成分を65質量%、B成分を34質量%及びC成分を1質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体の塩(a−6)
B成分:ステアリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=12)
C成分:ドデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
15)下記のA成分を65質量%、B成分を34質量%及びC成分を1質量%(合計100質量%)含有してなる混和剤。
A成分:前記のグラフト共重合体の塩(a−7)
B成分:ステアリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=12)
C成分:ドデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
また本発明に係るコンクリートの実施形態としては、下記の16)が挙げられる。
16)セメント、未燃カーボンを高濃度で含有するフライアッシュ、細骨材及び粗骨材の混合物に、空気連行量が3〜6容量%となるよう、前記した1)〜15)のいずれかの本発明に係る混和剤をセメント100質量部当たり0.1〜3質量部の割合で練り混ぜ水と共に加え、混練して成るコンクリート。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されるというものではない。なお、以下の実施例等において、別に記載しない限り、%は質量%を、また部は質量部を意味する。
試験区分1(A成分及びB成分の合成)
・A成分としてのグラフト共重合体(a−1)の合成
無水マレイン酸120g(1.2モル)及びα−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=33)1524g(1.0モル)を反応容器に仕込み、攪拌しながら均一に溶解したのち雰囲気を窒素置換した。反応系の温度を温水浴にて70℃に保ち、アゾビスイソブチロニトリル3gを投入してラジカル重合反応を開始した。更にアゾビスイソブチロニトリル5gを分割投入し、ラジカル重合反応を4時間継続して反応を完結した。得られた共重合体を分析したところ、原料換算で、無水マレイン酸/α−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=33)=55/45(モル比)の割合で有する質量平均分子量26000の共重合体であった。次いで、この共重合体100gと、オレイルアルコール1モル当たりエチレンオキサイド6モル及びプロピレンオキサイド43モルをブロック状に付加したα−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=6)ポリオキシプロピレン(q=43)2.8gと、触媒としてトリブチルアミン2gとを反応容器に仕込み、雰囲気を窒素置換した。反応系の温度を攪拌しながら90℃に保ち、4時間グラフト反応を続け、グラフト共重合体(a−1)を得た。
・A成分としてのグラフト共重合体(a−2)〜(a−5)及び(r−1)〜(r−5)の合成
グラフト共重合体(a−1)の合成と同様にして、グラフト共重合体(a−2)〜(a−5)及び(r−1)〜(r−5)を合成した。
・A成分としてのグラフト共重合体の塩(a−6)の合成
前記のグラフト共重合体(a−1)の40%水溶液250gを反応容器に仕込み、攪拌しながら30%水酸化ナトリウム水溶液10gを徐々に加え、部分中和処理をおこなってグラフト共重合体の部分中和塩(a−6)を得た。グラフト共重合体の部分中和塩(a−6)の中和度は50%であった。
・A成分としてのグラフト共重合体の塩(a−7)及び(a−8)の合成
前記のグラフト共重合体(a−3)の40%水溶液250gを反応容器に仕込み、攪拌しながら30%水酸化ナトリウム水溶液43gを徐々に加え、完全中和処理をおこなってグラフト共重合体の塩(a−7)を得た。同様の方法によって、グラフト共重合体の塩(a−8)を得た。以上で合成した各グラフト共重合体等の内容を表1にまとめて示した。
Figure 0004817837
表1において、
*1:第1工程で得た共重合体100部に対してグラフト反応させた式2で示されるポリエーテル化合物等の部
*2:水酸化ナトリウム
d−1:α−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=33)
d−2:α−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン(p=70)
d−3:α−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=10)
d−4:α−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=50)
d−5:α−アリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=80)ポリオキシプロピレン(q=10)
e−1:スチレン
f−1:α−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=6)ポリオキシプロピレン(q=43)
f−2:α−ラウリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=3)ポリオキシプロピレン(q=32)
dr−1:α−アリル−ω−アセトキシ−ポリオキシエチレン(p=160)
fr−1:α−ラウリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=15)
fr−2:α−オレイル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(p=50)
・B成分としての有機アミンエチレンオキサイド付加物の合成
B成分(b−1)の合成
ステンレス製オートクレーブにラウリルアミン185g(1モル)を仕込み、反応系を窒素置換した。反応温度を120〜145℃に保ちながら、0.2〜0.4MPaの加圧条件下で酸化エチレン176g(4モル)を逐次圧入して2時間付加反応し、更に1時間熟成して反応を完結した。分析したところ、全アミン価144、3級アミン価142のラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)(b−1)361gを得た。同様にして、(b−2)及び(b−3)のアルキルアミンエチレンオキサイド付加物を得た。
試験区分2(混和剤の調製)
実施例1
A成分として試験区分1で合成したグラフト共重合体(a−1)75部、B成分としてラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(b−1)23部及びC成分としてオクチルリン酸モノエステルカリウム塩(c−1)2部を混合して、混和剤(P−1)を調製した。
実施例2〜15及び比較例1〜14
実施例1の混和剤(P−1)と同様にして、実施例2〜15の混和剤(P−2)〜(P−15)及び比較例1〜14の混和剤(R−1)〜(R−14)を調製した。以上の各例で調製した混和剤の内容を表2にまとめて示した。




























Figure 0004817837
表2において、
a−1〜a−8,r−1〜r−5:試験区分1で合成したグラフト共重合体等
b−1:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=4)
b−2:ラウリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=8)
b−3:ステアリルアミンエチレンオキサイド付加物(n+m=12)
c−1:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
c−2:テトラデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
c−3:ドデシルリン酸モノエステルナトリウム塩
*3:ロジン塩系空気連行剤(竹本油脂社製の商品名AE300)
*4:ポリカルボン酸系高性能AE減水剤(竹本油脂社製の商品名チューポールHP−8)
5:ナフタレンスルホン酸系高性能減水剤(竹本油脂社製の商品名ポールファイン510AN)
試験区分3(コンクリートの調製及び評価)
実施例16〜46及び比較例15〜36
表3に記載した配合条件で、50リットルのパン型強制練りミキサーに普通ポルトランドセメント(密度=3.16g/cm、ブレーン値3300)、フライアッシュ(中国電力水島火力発電所産、密度=2.12g/cm、ブレーン値3650、未燃カーボンの含有量12.5%)、細骨材(大井川水系砂、密度=2.58g/cm)及び粗骨材(岡崎産砕石、密度=2.68g/cm)を順次投入して15秒間空練りした。次いで、目標スランプが18±1cm、目標空気量が4〜5%の範囲となるよう、試験区分2で調製した混和剤を水と共に投入して練り混ぜ、各例のコンクリートを調製した。調製した各コンクリートの内容を表4にまとめて示した。
Figure 0004817837
表3において、
*6:粉体はセメント及びフライアッシュの合計量
フライアッシュの置換率:セメント及びフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量
調製した各例のコンクリートについて、空気量、スランプ、スランプ残存率を下記のように求め、結果を表4にまとめて示した。また各コンクリートの硬化体について、圧縮強度及び凍結融解抵抗性指数を下記のように求め、結果を表5にまとめて示した。
空気量:練り混ぜ直後のコンクリート及び更に90分間静置した後のコンクリートについて、JIS−A1128に準拠して測定した。
スランプ:空気量の測定と同時に、JIS−A1101に準拠して測定した。
スランプ残存率:(90分間静置後のスランプ/練り混ぜ直後のスランプ)×100で求めた。
・凍結融解耐久性指数:各例のコンクリートについて、JIS−A1129の付属書2に準拠して測定した値を用い、ASTM−C666−75の耐久性指数で計算した数値を示した。この数値は、最大値が100で、100に近いほど、凍結融解に対する抵抗性が優れていることを示す。
・圧縮強度:各例のコンクリートについて、JIS−A1108に準拠し、材齢7日と材齢28日で測定した。




Figure 0004817837
表4において、
*7:セメント100部に対する混和剤の添加部
Figure 0004817837

Claims (7)

  1. 未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュ用の混和剤であって、下記のA成分、B成分及びC成分から成り、該A成分を62〜89質量%、該B成分を10〜35質量%及び該C成分を0.3〜3質量%(合計100質量%)含有して成ることを特徴とする混和剤。
    A成分:1)下記の第1工程及び第2工程を経て得られるグラフト共重合体、2)更に下記の第3工程を経て得られるグラフト共重合体の塩、以上の1)及び2)から選ばれる一つ又は二つ以上。
    第1工程:無水マレイン酸と下記の化1で示される単量体とを合計で95モル%以上含有し且つ無水マレイン酸/該単量体=50/50〜65/35(モル比)の割合で含有するラジカル重合性単量体混合物を溶剤の非存在下にラジカル重合して、質量平均分子量10000〜50000の共重合体を得る工程。
    第2工程:第1工程で得た共重合体100質量部当たり、下記の化2で示されるポリエーテル化合物を0.2〜4.0質量部の割合でグラフト反応して、グラフト共重合体を得る工程。
    第3工程:第2工程で得たグラフト共重合体を、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物及びアミン類から選ばれる一つ又は二つ以上で部分中和又は完全中和処理して、グラフト共重合体の塩を得る工程。


    Figure 0004817837
    Figure 0004817837
    (化1及び化2において、
    :メチル基、アセチル基又は水素原子
    :炭素数10〜20の脂肪族炭化水素基
    :分子中に1〜150個のオキシエチレン単位のみ又は合計2〜150個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
    :分子中に合計25〜60個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成され且つ該オキシエチレン単位と該オキシプロピレン単位とがブロック状に付加したポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基)
    B成分:下記の化3で示される有機アミンエチレンオキサイド付加物
    Figure 0004817837
    (化3において、
    n,m:nが1〜11の整数、mが1〜11の整数であって、≦n+m≦12を満足する整数
    :炭素数8〜20の脂肪族炭化水素基)
    C成分:下記の化4で示される有機リン酸エステル
    Figure 0004817837
    (化4において、
    :炭素数8〜20の脂肪族炭化水素基
    ,M:水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム又は有機アンモニウム)
  2. 1で示される単量体が、1中のRがメチル基又はアセチル基であり、またAが10〜90個のオキシエチレン単位のみで構成されたポリオキシエチレン基を有するポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合のものである請求項1記載の混和剤。
  3. 第3工程が、第2工程で得たグラフト共重合体をアルカリ金属水酸化物で部分中和又は完全中和処理して、グラフト共重合体の塩を得る工程である請求項1又は2記載の混和剤。
  4. 化4で示される有機リン酸エステルが、化4中のRが炭素数10〜16のアルキル基であり、またM及びMがアルカリ金属である場合のものである請求項1〜のいずれか一つの項記載の混和剤。
  5. 未燃カーボンを8〜25質量%含有するフライアッシュを用いて調製したコンクリートであって、セメント100質量部当たり、請求項1〜のいずれか一つの項記載の混和剤を0.1〜3質量部の割合で加えて成ることを特徴とするコンクリート。
  6. 混和剤を連行空気量が3〜6容量%となるよう加えたAEコンクリートである請求項記載のコンクリート。
  7. 水の含有量がセメント及びフライアッシュの合計含有量の30〜60質量%であり、且つフライアッシュの含有量がセメント及びフライアッシュの合計含有量の10〜30質量%である請求項又は記載のコンクリート。
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