以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る不正対策装置が組み込まれたパチンコ遊技機の電気制御系統のブロック図、図2は、主基板が行う処理のフローチャート、図3は、副基板が行う処理のフローチャート、図4は、不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャート、図5は、同じく不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャート、図6は、同じく不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャート、図7は、本発明の第2実施形態に係る不正対策装置が組み込まれたパチンコ遊技機の電気制御系統のブロック図、図8は、主基板が行う処理のフローチャート、図9は、副基板が行う処理のフローチャート、図10は、不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャート、図11は、主基板側テーブル及び副基板側テーブルの構成図、図12は、不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャート、図13は、同じく不正対策装置の動作を説明するためのタイミングチャートをそれぞれ示す。
A. 第1実施形態(図1〜図6)
図1において、第1実施形態のパチンコ遊技機は、遊技状態を制御する上で中心的役割を果たす主基板(主制御基板ともいう。)1を備え、主基板1は、CPU、ROM、RAMなどにより構成される。
主基板1は、電源基板2から電源の供給を受けて処理を実行する。主基板1において、電源の低下割合が所定レベルよりも小さい緩低下時には、CPUはバックアップ処理を正常に行うことができる。しかし、電源遮断時など、電源の低下割合が所定レベルよりも大きい急低下時には、CPUによるバックアップ処理は正常には行われない。
主基板1には、始動口スイッチ3、大入賞口ソレノイド4及び副基板5が接続される。副基板5は、例えば演出制御基板により構成され、副基板5には図柄表示装置6及び不正報知手段7が接続される。
始動口スイッチ3は、遊技盤上の始動入賞口(始動口)へ遊技球が入賞したときオンするスイッチである。始動口は1個又は複数個からなり、始動口スイッチ3は各々の始動口に1対1に対応して設けられる。
大入賞口ソレノイド4は、大当たり発生時に遊技盤上の大入賞口を所定回数だけ開放駆動し、開放状態の大入賞口に対して所定個数の遊技球の入賞を可能にし、遊技者に大量の遊技球の払出しを可能にするものである。
主基板1は、始動口スイッチ3がオンすると、乱数を取得し、取得した乱数が大当たり乱数値であった場合、副基板5に大当たりコマンドを送信する。乱数は、複数の数値例えば「0」から「255」まで順番に変化する256個の数値からなり、一巡するごとに、初期値乱数によって決定される初期値から順番に変化する。例えば、初期値乱数が「3」である場合、乱数は、「3」から「255」まで順番に変化した後、「0」、「1」、「2」と順に変化する。CPUがリセット処理を行った直後には、初期値乱数が「0」にリセットされているため、乱数は最初の一巡では「0」から「255」まで順番に変化する。
主基板1から大当たりコマンドを受信した副基板5は、図柄表示装置6において所定の図柄変動及び演出(リーチ演出など)を行った後、大当たりの発生を示す画像(通常、三列の図柄が全て揃った画像)を表示させ、さらに、大当たり中は大入賞口の開閉動作に合わせて大当たり演出を行う。
また、主基板1は、取得した乱数が大当たり乱数値であった場合、図柄表示装置6において上記のような大当たりの発生を示す画像が表示された後、大入賞口ソレノイド4に対し、上述したような大当たり中の動作つまり大入賞口を所定回数だけ開放駆動する動作をさせる。
主基板1は、カウンタ即ち主基板側カウンタ1aを備える。主基板側カウンタ1aは、所定事象の発生回数をカウントする。所定事象として、例えば、乱数を取得する条件である始動口スイッチ3からのオン信号が受信されたことを挙げることができる。また、所定事象の他の例として、乱数を取得したこと、図柄変動コマンドを送信したこと、遊技盤上のゲート又は普通入賞口に遊技球が入賞したこと、大当たりが発生したこと(大当たりコマンドを送信したこと)、大当たり中に大入賞口が閉鎖したこと、図柄表示装置において客待ちデモ表示が行われたことを挙げることができる。主基板1は、上記所定の事象が発生したとき、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値という。)を示すカウント値コマンドを副基板5に対して送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)を「1」だけプラスして更新する。
副基板5は、主基板1と同様、CPU、ROM、RAMなどにより構成される。また、副基板5は、カウンタ即ち副基板側カウンタ5aを備える。副基板側カウンタ5aは、主基板1から送信されてくるカウント値コマンドの受信回数をカウントする。また、副基板5は、主基板1からカウント値コマンドを受信したとき、このカウント値コマンドが示すカウント値(主カウント値)と、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値という。)との照合を行い、その後、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)を「1」だけプラスして更新する。副基板5は、上記照合の結果が「不一致」である場合、不正が行われたと判定し、不正報知手段7に不正検出信号を送信する。
不正報知手段7は、副基板5から不正検出信号を受信したとき、聴覚もしくは視覚によって不正が発生したことをホールの従業員に知らせることができるよう構成されており、例えば、ブザーやランプ、遊技球発射停止手段などで構成される。また、不正報知手段7は、ホールコンピュータにおいて不正が発生した旨を認識し得る手段によって構成してもよい。
次に、上記のように構成される遊技機の動作の一例を説明する。
(1)主基板1の動作(処理)
主基板1においては、図2に示すように、電源が投入されると、主基板側カウンタ1aをリセットし、「0」をセットする(ステップS1)。次に、始動口スイッチ3を監視し(ステップS2)、始動口スイッチ3からのオン信号に基づいて始動口に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS3)。ここで、始動口への入賞が本発明にいう所定の事象に対応しており、始動口への入賞が有ったと判定されたとき、所定の事象が発生したことになる。
始動口への入賞が有ったと判定されると、カウント値コマンド即ち始動口カウンタ(主基板側カウンタ1a)のカウント値(主カウント値)を示すコマンドを副基板5に対して送信し(ステップS4)、次に、始動口カウンタ(主基板側カウンタ1a)のカウント値(主カウント値)を「1」だけプラスして更新する(ステップS5)。次に、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)が数値Xつまり上限値(例えば「255」)を超えたか否かを判定し(ステップS6)、この判定結果が「NO」である間はステップS2に戻り、判定結果が「YES」であると、主基板側カウンタ1aに「0」以外の数値N(例えば「1」)をセットする(ステップS7)。
したがって、主基板1においては、始動口への入賞を契機に、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)を示すカウント値コマンドを副基板5に送信し、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)を更新する処理が行われる。
また、主基板1において、主基板側カウンタ1aは、電源投入に伴うリセット時に「0」にリセットされて「0」から数値X(「255」)までカウントし、その後は、「0」以外の数値N(「1」)から数値X(「255」)までカウントする。
(2)副基板5の動作(処理)
副基板5においては、図3に示すように、電源が投入されると、副基板側カウンタ5aをリセットし、「0」をセットする(ステップS11)。次に、主基板1からのコマンドの受信を監視し(ステップS12)、主基板1からコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS13)。
主基板1からコマンドを受信した場合、受信したコマンドがカウント値コマンドであるか否かを判定する(ステップS14)。
受信したコマンドがカウント値コマンドでなく他のコマンドである場合、受信したコマンドに対応するその他の処理を実行する。
一方、受信したコマンドがカウント値コマンドである場合、このカウント値コマンドが示すカウント値(主カウント値)と副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)とを照合し、主カウント値と副カウント値とが一致するか否かを判定する(ステップS15)。
主カウント値と副カウント値とが一致する場合、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)を1だけプラスして更新する(ステップS17)。
一方、主カウント値と副カウント値とが一致しない場合、不正報知手段7に不正検出信号を送信する(ステップS16)。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。
次に、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)が数値Xつまり上限値(例えば「255」)を超えたか否かを判定し(ステップS18)、この判定結果が「NO」である間はステップS12に戻り、判定結果が「YES」であると、副基板側カウンタ5aに「0」以外の数値N(例えば「1」)をセットする(ステップS19)。
(3)不正基板を用いた不正行為が行われる場合(図4)
ホールの開店に伴い電源が投入されると、主基板1及び副基板5の各CPUはリセット処理を行う。このリセット処理により、主基板側カウンタ1a及び副基板側カウンタ5aの各カウント値は「0」になる。
その後、遊技者が遊技を開始し、始動口へ遊技球が入賞すると、主基板1から副基板5に対して主基板側カウンタ1aのカウント値「0」を示すカウント値コマンドが送信されるとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値が「1」だけプラスされ、主基板側カウンタ1aのカウント値が「0」から「1」へ更新される。ここで、カウント値コマンドは、例えば16進数で「D600H」で表される。
副基板5は、主基板1から送信されてきたカウント値コマンド「D600H」を受信すると、このカウント値コマンド「D600H」が示すカウント値「0」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「0」との照合を行い、両カウント値がともに「0」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「0」から「1」へ更新する。
その後、再び始動口へ遊技球が入賞すると、主基板1から副基板5に対して主基板側カウンタ1aのカウント値「1」を示すカウント値コマンドが送信されるとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値が「1」だけプラスされ、主基板側カウンタ1aのカウント値が「1」から「2」へ更新される。ここで、カウント値コマンドは、例えば16進数で「D601H」で表される。
副基板5は、主基板1から送信されてきたカウント値コマンド「D601H」を受信すると、このカウント値コマンド「D601H」が示すカウント値「1」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「1」との照合を行い、両カウント値がともに「1」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」から「2」へ更新する。
その後、不正基板を用い、電源を急低下させた後、電源ラインを正常化させると、主基板1のCPUはリセット処理を行い、主基板側カウンタ1aのカウント値は「0」にリセットされるが、副基板5のCPUはリセット処理を行わないため、副基板側カウンタ5aのカウント値は「2」に維持される。また、主基板1のCPUのリセット処理により、初期値乱数は「0」にリセットされ、乱数は、「0」から例えば「255」まで周期的かつ順番に変化する。
そして、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」を示すカウント値コマンド「D600H」を副基板5に送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」だけプラスし、主基板側カウンタ1aのカウント値を「0」から「1」へ更新する。
副基板5は、主基板1から送信されてきたカウント値コマンド「D600H」を受信すると、このカウント値コマンド「D600H」が示すカウント値「0」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「2」との照合を行い、両カウント値が「0」と「2」で一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信する。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。また、副基板5は、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「2」から「3」へ更新する。
その後、再度、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「1」を示すカウント値コマンド「D601H」を副基板5に送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」だけプラスし、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」から「2」へ更新する。
副基板5は、主基板1から送信されてきたカウント値コマンド「D601H」を受信すると、このカウント値コマンド「D601H」が示すカウント値「1」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「3」との照合を行い、両カウント値が「1」と「3」で一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信する。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。また、副基板5は、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「3」から「4」へ更新する。
このように、不正基板を用いて不正行為が行われた場合、不正報知手段7により不正が連続的に報知されるようになる。このため、不正行為によって大当たりが発生した場合であっても従業員は不正行為が行われたことを確実に知ることが可能になる。
ところで、仮に、主基板側カウンタ1aが「0」から数値Xまでをカウントする動作を繰り返すとともに副基板側カウンタ5aも「0」から数値Xまでをカウントする動作を繰り返すよう構成した場合、図5に示すように、不正行為が行われたことを知ることができない場合が発生し得る。
すなわち、不正行為が行われ、主基板側カウンタ1aのカウント値が「0」にリセットされたとき、たまたま副基板側カウンタ5aのカウント値も「0」である場合があり得る。このような場合、図5に示すように、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」を示すカウント値コマンド「D600H」を副基板5に送信する。カウント値コマンド「D600H」を受信した副基板は、このカウント値コマンド「D600H」が示すカウント値「0」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「0」との照合を行い、両カウント値が「0」と「0」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、したがって不正行為を知ることができない。
これに対し、本実施形態では、図6に示すように、主基板側カウンタ1aのカウント値が「0」にリセットされたとき、副基板側カウンタ5aのカウント値は、「0」以外の数値M(N≦M≦X)であるため、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」を示すカウント値コマンド「D600H」を副基板5に送信する。カウント値コマンド「D600H」を受信した副基板は、このカウント値コマンド「D600H」が示すカウント値「0」と、副基板側カウンタ5aのカウント値Mとの照合を行い、両カウント値が「0」とMで一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信し、不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。
以上説明したように、第1実施形態に係る遊技機は、主基板1と副基板5と不正報知手段7とを備える遊技機であって、主基板1は、始動口への入賞(所定事象)の発生回数をカウントする主基板側カウンタ1aであって、電源投入時にのみ「0」にリセットされて「0」から数値Xまでカウントし、その後は、「0」以外の数値Nから数値Xまでカウントする主基板側カウンタ1aを備え、所定事象が発生したとき、主基板側カウンタ1aのカウント値を示すカウント値コマンドを副基板5に送信し、副基板5は、主基板1から送信されてくるカウント値コマンドの受信回数をカウントする副基板側カウンタ5aであって、電源投入時にのみ「0」にリセットされて「0」から数値Xまでカウントし、その後は、「0」以外の数値Nから数値Xまでカウントする副基板側カウンタ5aを備えるとともに、主基板1からカウント値コマンドが送信されてきたとき、カウント値コマンドが示すカウント値と副基板側カウンタ5aのカウント値との照合を行い、カウント値コマンドが示すカウント値と副基板側カウンタ5aのカウント値とが一致しなかったとき、不正報知手段7を作動するよう構成される。
第1実施形態の遊技機によると、不正基板により主基板1の電源が急低下し、その後電源ラインの正常化が不正に行われたとき、主基板側カウンタ1aのカウント値はリセットされて「0」になり、その後、不正基板が、所定事象と同等の偽の事象を発生させたとき、「0」のカウント値を示すカウント値コマンドが副基板5に対して送信されるようになるが、副基板側カウンタ5は、不正基板による不正行為が行われる直前までのカウント値コマンドの受信回数をカウントしており、この副基板側カウンタ5aのカウント値は、「0」以外の数値M(N≦M≦X)であるため、主基板1から送信されてくるカウント値コマンドが示すカウント値と、副基板側カウンタ5のカウント値とを照合する際、両者は一致しないと判断するようになり、この判断結果から不正報知手段7が作動し、不正行為が報知されるようになる。このように、第1実施形態の不正対策装置によると、不正行為を報知することが可能になる。
なお、所定の事象としては、上述したように、乱数を取得する条件である始動口スイッチ3からのオン信号が受信されたことの他に、乱数を取得したこと、図柄変動コマンドを送信したこと、遊技盤上のゲート又は普通入賞口に遊技球が入賞したこと、大当たりが発生したこと(大当たりコマンドを送信したこと)、大当たり中に大入賞口が閉鎖したこと、図柄表示装置6において客待ちデモ表示が行われたことなどであってもよい。
B. 第2実施形態(図7〜図13)
図7において、第2実施形態のパチンコ遊技機は、第1実施形態のパチンコ遊技機と同様に構成され、主基板1、電源基板2、始動口スイッチ3、大入賞口ソレノイド4、副基板5、図柄表示装置6及び不正報知手段7を備え、主基板1は主基板側カウンタ1a、副基板5は副基板側カウンタ5aをそれぞれ備える。
さらに、主基板1は、テーブル即ち主基板側テーブル1bを備える。主基板側テーブル1bには、図11に示すように、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)と1対1に対応する照合用データが書込まれている。
主基板1は、所定の事象が発生したとき、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)に対応する照合用データ(主基板側照合用データ)を主基板側テーブル1bから読み出し、この主基板側照合用データを示す照合コマンドを副基板5に対して送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)を「1」だけプラスして更新する。
また、副基板5の副基板側カウンタ5aは、主基板1から送信されてくる照合コマンドの受信回数をカウントする。
また、副基板5は、テーブル即ち副基板側テーブル5bを備える。副基板側テーブル5bには、図11に示すように、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)に1対1に対応する副基板側照合用データであって主基板側照合用データと一致する副基板側照合用データが書込まれている。
さらに、副基板5は、主基板1から照合コマンドを受信したとき、この照合コマンドが示す主基板側照合用データと、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)に対応する副基板側照合用データとの照合を行い、その後、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)を「1」だけプラスして更新する。副基板5は、上記照合の結果が「不一致」である場合、不正が行われたと判定し、不正報知手段7に不正検出信号を送信する。
次に、上記のように構成される遊技機の動作の一例を説明する。
(1)主基板1の動作(処理)
主基板1においては、図8に示すように、電源が投入されると、主基板側カウンタ1aをリセットし、「0」をセットする(ステップS21)。次に、始動口スイッチ3を監視し(ステップS22)、始動口スイッチ3からのオン信号に基づいて始動口に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS23)。ここで、始動口への入賞が本発明にいう所定の事象に対応しており、始動口への入賞が有ったと判定されたとき、所定の事象が発生したことになる。
始動口への入賞が有ったと判定されると、始動口カウンタ(主基板側カウンタ1a)のカウント値(主カウント値)に対応する主基板側照合用データを主基板側テーブル1bから読み出し(ステップS24)、この主基板側照合用データを示す照合コマンドを副基板5に対して送信し(ステップS25)、次に、始動口カウンタ(主基板側カウンタ1a)のカウント値(主カウント値)を「1」だけプラスして更新する(ステップS26)。
次に、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)が数値Xつまり上限値(例えば「255」)を超えたか否かを判定し(ステップS27)、この判定結果が「NO」である間はステップS22に戻り、判定結果が「YES」であると、主基板側カウンタ1aに「0」以外の数値N(例えば「1」)をセットする(ステップS28)。
したがって、主基板1においては、始動口への入賞を契機に、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)に対応する主基板側照合用データを示す照合コマンドを副基板5に送信し、主基板側カウンタ1aのカウント値(主カウント値)を更新する処理が行われる。
また、主基板1において、主基板側カウンタ1aは、電源投入に伴うリセット時に「0」にリセットされて「0」から数値X(「255」)までカウントし、その後は、「0」以外の数値N(「1」)から数値X(「255」)までカウントする。
(2)副基板5の動作(処理)
副基板5においては、図9に示すように、電源が投入されると、副基板側カウンタ5aをリセットし、「0」をセットする(ステップS31)。次に、主基板1からのコマンドの受信を監視し(ステップS32)、主基板1からコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS33)。
主基板1からコマンドを受信した場合、受信したコマンドが照合コマンドであるか否かを判定する(ステップS34)。
受信したコマンドが照合コマンドでなく他のコマンドである場合、受信したコマンドに対応するその他の処理を実行する。
一方、受信したコマンドが照合コマンドである場合、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)に対応する副基板側照合用データを副基板側テーブル5bから読み出し(ステップS35)、照合コマンドが示す主基板側照合用データと副基板側照合用データとを照合し、主基板側照合用データと副基板側照合用データとが一致するか否かを判定する(ステップS36)。
主基板側照合用データと副基板側照合用データとが一致する場合、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)を1だけプラスして更新する(ステップS38)。
一方、主基板側照合用データと副基板側照合用データとが一致しない場合、不正報知手段7に不正検出信号を送信する(ステップS37)。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。
次に、副基板側カウンタ5aのカウント値(副カウント値)が数値Xつまり上限値(例えば「255」)を超えたか否かを判定し(ステップS39)、この判定結果が「NO」である間はステップS32に戻り、判定結果が「YES」であると、副基板側カウンタ5aに「0」以外の数値N(例えば「1」)をセットする(ステップS40)。
(3)不正基板を用いた不正行為が行われる場合(図10)
ホールの開店に伴い電源が投入されると、主基板1及び副基板5の各CPUはリセット処理を行う。このリセット処理により、主基板側カウンタ1a及び副基板側カウンタ5aの各カウント値は「0」になる。
その後、遊技者が遊技を開始し、始動口へ遊技球が入賞すると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」に対応する主基板側照合用データ「13H」を主基板側テーブル1bから読み出し、この主基板側照合用データ「13H」を示す照合コマンド「D613H」を副基板5に送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」だけプラスし、主基板側カウンタ1aのカウント値を「0」から「1」へ更新する。
副基板5は、主基板1から送信されてきた照合コマンド「D613H」を受信すると、副基板側カウンタ5aのカウント値「0」に対応する副基板側照合用データ「13H」を副基板側テーブル5bから読み出し、副基板側照合用データ「13H」と、照合コマンド「D613H」が示す主基板側照合用データ「13H」との照合を行い、両照合用データがともに「13H」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「0」から「1」へ更新する。
その後、再び始動口へ遊技球が入賞すると、主基板1から副基板5に対して主基板側カウンタ1aのカウント値「1」に対応する主基板側照合用データ「67H」を示す照合コマンド「D667H」が送信されるとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値が「1」だけプラスされ、主基板側カウンタ1aのカウント値が「1」から「2」へ更新される。
副基板5は、主基板1から送信されてきた照合コマンド「D667H」を受信すると、この照合コマンド「D667H」が示す主基板側照合用データ「67H」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「1」に対応する副基板側照合用データ「67H」との照合を行い、両照合用データがともに「67H」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」から「2」へ更新する。
その後、不正基板を用い、電源を急低下させた後、電源ラインを正常化させると、主基板1のCPUはリセット処理を行い、主基板側カウンタ1aのカウント値は「0」にリセットされるが、副基板5のCPUはリセット処理を行わないため、副基板側カウンタ5aのカウント値は「2」に維持される。また、主基板1のCPUのリセット処理により、初期値乱数は「0」にリセットされ、乱数は、「0」から例えば「255」まで周期的かつ順番に変化する。
そして、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」に対応する主基板側照合用データ「13H」を示す照合コマンド「D613H」を副基板5に送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」だけプラスし、主基板側カウンタ1aのカウント値を「0」から「1」へ更新する。
副基板5は、主基板1から送信されてきた照合コマンド「D613H」を受信すると、この照合コマンド「D613H」が示す主基板側照合用データ「13H」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「2」に対応する副基板側照合用データ「45H」との照合を行い、両カウント値が「13H」と「45H」で一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信する。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。また、副基板5は、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「2」から「3」へ更新する。
その後、再度、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「1」に対応する主基板側照合用データ「67H」を示す照合コマンド「D667H」を副基板5に送信するとともに、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」だけプラスし、主基板側カウンタ1aのカウント値を「1」から「2」へ更新する。
副基板5は、主基板1から送信されてきた照合コマンド「D667H」を受信すると、この照合コマンド「D667H」が示す主基板側照合用データ「67H」と、副基板側カウンタ5aのカウント値「3」に対応する副基板側照合用データ「1AH」との照合を行い、両照合用データが「67H」と「1AH」で一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信する。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。また、副基板5は、副基板側カウンタ5aのカウント値を「1」だけプラスし、副基板側カウンタ5aのカウント値を「3」から「4」へ更新する。
このように、不正基板を用いて不正行為が行われた場合、不正報知手段7により不正が連続的に報知されるようになる。このため、不正行為によって大当たりが発生した場合であっても従業員は不正行為が行われたことを確実に知ることが可能になる。
ところで、仮に、主基板側カウンタ1aが「0」から数値Xまでをカウントする動作を繰り返すとともに副基板側カウンタ5aも「0」から数値Xまでをカウントする動作を繰り返すよう構成した場合、図12に示すように、不正行為が行われたことを知ることができない場合が発生し得る。
すなわち、不正行為が行われ、主基板側カウンタ1aのカウント値が「0」にリセットされたとき、たまたま副基板側カウンタ5aのカウント値も「0」である場合があり得る。このような場合、図5に示すように、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」に対応する主基板側照合用データ「13H」を主基板側テーブル1bから読み出し、この主基板側照合用データ「13H」を示す照合コマンド「D613H」を副基板5に送信する。照合コマンド「D613H」を受信した副基板5は、副基板側カウンタ5aのカウント値「0」に対応する副基板側照合用データ「13H」を副基板側テーブル5bから読み出し、副基板側照合用データ「13H」と、照合コマンド「D613H」が示す主基板側照合用データ「13H」との照合を行い、両照合用データがともに「13H」で一致しているため、照合結果は「OK」で不正行為が行われていないと判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信せず、したがって不正行為を知ることができない。
これに対し、本実施形態では、図13に示すように、主基板側カウンタ1aのカウント値が「0」にリセットされたとき、副基板側カウンタ5aのカウント値は、「0」以外の数値M(N≦M≦X)であるため、不正基板から主基板1に対して、始動口への入賞を契機として取得する乱数が大当たり乱数値となるタイミングに合わせて擬似の遊技球通過信号が送信されると、主基板1は、主基板側カウンタ1aのカウント値「0」に対応する主基板側照合用データ「13H」を主基板側テーブル1bから読み出し、この主基板側照合用データ「13H」を示す照合コマンド「D613H」を副基板5に送信する。照合コマンド「D613H」を受信した副基板は、副基板側カウンタ5aのカウント値Mに対応する副基板側照合用データ(「13H」以外のデータ)を副基板側テーブル5bから読み出し、副基板側照合用データ(「13H」以外のデータ)と、照合コマンド「D613H」が示す主基板側照合用データ「13H」との照合を行い、両照合用データが「13H」以外と「13H」で一致していないため、照合結果は「NG」で不正行為が行われていると判断し、不正報知手段7に対して不正検出信号を送信する。不正検出信号を受信した不正報知手段7は、不正が行われたことを視覚や聴覚などによってホールの従業員に報知する。
以上説明したように、第2実施形態に係る遊技機は、主基板1と副基板5と不正報知手段7とを備える遊技機であって、主基板1は、始動口への入賞(所定事象)の発生回数をカウントする主基板側カウンタ1aであって、電源投入時にのみ「0」にリセットされて「0」から数値Xまでカウントし、その後は、「0」以外の数値Nから数値Xまでカウントする主基板側カウンタ1aと、主基板側カウンタ1aのカウント値に1対1に対応する主基板側照合用データが書込まれた主基板側テーブル1bとを備え、始動口への入賞が発生したとき、主基板側テーブル1bから主基板側カウンタ1のカウント値に対応する主基板側照合用データを読み出し、主基板側照合用データを示す照合コマンドを副基板5に送信し、副基板5は、主基板1から送信されてくる照合コマンドの受信回数をカウントする副基板側カウンタ5aであって、電源投入時にのみ「0」にリセットされて「0」から数値Xまでカウントし、その後は、「0」以外の数値Nから数値Xまでカウントする副基板側カウンタ5aと、副基板側カウンタ5aのカウント値に1対1に対応する副基板側照合用データであって主基板側照合用データと一致する副基板側照合用データが書込まれた副基板側テーブル5bとを備えるとともに、主基板1から照合コマンドが送信されてきたとき、副基板側テーブル5bから副基板側カウンタ5aのカウント値に対応する副基板側照合用データを読み出し、副基板側照合用データと照合コマンドが示す主基板側照合用データとの照合を行い、副基板側照合用データと主基板側照合用データとが一致しなかったとき、不正報知手段7を作動するよう構成される。
第2実施形態の遊技機によると、不正基板により主基板1の電源が急低下し、その後電源ラインの正常化が不正に行われたとき、主基板側カウンタ1aのカウント値はリセットされて「0」になり、その後、不正基板が、所定事象と同等の偽の事象を発生させたとき、「0」のカウント値に対応する主基板側照合用データを示す照合コマンドが副基板5に対して送信されるようになるが、副基板側カウンタ5は、不正基板による不正行為が行われる直前までの照合コマンドの受信回数をカウントしており、この副基板側カウンタ5aのカウント値は、「0」以外の数値M(N≦M≦X)であるため、主基板1から送信されてくる照合コマンドが示す主基板側照合用データと、副基板側カウンタ5の副基板側照合用データとを照合する際、両者は一致しないと判断するようになり、この判断結果から不正報知手段7が作動し、不正行為が報知されるようになる。このように、第2実施形態の不正対策装置によると、不正行為を報知することが可能になる。
また、第2実施形態によると、第1実施形態と比べ、カウント値をさらに照合用データに変換して照合用データの照合を行うようにしたことにより、より一層不正行為が困難になる。
また、異なる遊技機ごとに照合用データを変更するようにすると、機種別に異なる判定を行うことができるため、より一層不正行為を行うことが困難になる。
なお、所定の事象としては、上述したように、乱数を取得する条件である始動口スイッチ3からのオン信号が受信されたことの他に、乱数を取得したこと、図柄変動コマンドを送信したこと、遊技盤上のゲート又は普通入賞口に遊技球が入賞したこと、大当たりが発生したこと(大当たりコマンドを送信したこと)、大当たり中に大入賞口が閉鎖したこと、図柄表示装置6において客待ちデモ表示が行われたことなどであってもよい。