JP4822977B2 - ブラックマトリクスのパターン形成方法及び露光装置 - Google Patents

ブラックマトリクスのパターン形成方法及び露光装置 Download PDF

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本発明は、基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示基板の表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを露光して形成する方法に関し、詳しくは、上記表示基板の多数の画素に対するブラックマトリクスの形成精度を向上しようとするブラックマトリクスのパターン形成方法及び露光装置に係るものである。
従来のブラックマトリクスのパターン形成方法は、ブラックマトリクス用基板上にネガ型ブラックレジストを形成し、フォトマスクを介して上記レジストを14.0〜70.0mJ/cmの露光量で露光してブラックマトリクスのパターンを形成するようになっていた(例えば、特許文献1参照)。なお、この場合、ブラックマトリクスは、上記露光されたネガ型ブラックレジストを現像することによって形成される。
特開2000−199967号公報
しかし、このような従来のブラックマトリクスのパターン形成方法においては、ブラックマトリクスのパターンが、例えば液晶表示装置の薄膜トランジスタ基板(以下「TFT基板」と記載する)と完全に分離して形成されるため、このようなパターンに基づいて製造されるブラックマトリクス基板を上記TFT基板と組み合わせて使用した場合に、ブラックマトリクスをTFT基板の画素に対して精度良く合致させることは困難であった。
特に、モバイル用の液晶表示装置に使用されるポリシリコンTFT基板は、製造過程で高温工程を通るため、画素パターンに大きな歪みが発生する場合があり、このような歪んだポリシリコンTFT基板の画素に対してブラックマトリクスを精度良く合致させることは極めて困難であった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、表示基板の多数の画素に対するブラックマトリクスの形成精度を向上しようとするブラックマトリクスのパターン形成方法及び露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明によるブラックマトリクスのパターン形成方法は、フォトマスクを使用してブラックマトリクス用基板に露光し、該ブラックマトリクス用基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示基板の表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する方法であって、前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と、前記ブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体を前記直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送する第1ステップと、前記表示基板の参照パターンに対応した前記ブラックマトリクス用基板の当該部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成する第2ステップと、前記窓を通して観察される前記表示基板の参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるように前記フォトマスクの露光位置を補正して露光する第3ステップと、を行うものである。
このような構成により、表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と、ブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体を直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送し、表示基板の参照パターンに対応したブラックマトリクス用基板の当該部分にレーザ光を照射し、当該部分の不透明な膜を除去して窓を形成し、該窓を通して観察される表示基板の参照パターンとフォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるようにフォトマスクの露光位置を補正して露光し、ブラックマトリクス用基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示基板の表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する。
また、前記表示基板と前記ブラックマトリクス用基板との間に透明なスペーサ材を介在させている。これにより、スペーサ材で表示基板とブラックマトリクス用基板とが直接接するのを防止する。
そして、前記表示基板は、同時に形成される複数枚の表示基板のうちの一枚である。これにより、同時に形成される複数枚の表示基板のうちの一枚を参照してブラックマトリクスのパターンを形成する。
また、第2の発明によるブラックマトリクスのパターン形成方法は、フォトマスクを使用して表示基板に露光し、該表示基板の表面に形成された不透明な膜に画像を表示する表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する方法であって、前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板からなる被露光体を前記直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送する第1ステップと、前記表示基板の参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成する第2ステップと、前記窓を通して観察される前記表示基板の参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるように前記フォトマスクの露光位置を補正して露光する第3ステップと、を行うものである。
このような構成により、表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板からなる被露光体を直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送し、表示基板の参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の不透明な膜を除去して窓を形成し、該窓を通して観察される表示基板の参照パターンとフォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるようにフォトマスクの露光位置を補正して露光し、表示基板の表面に形成された不透明な膜に画像を表示する表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する。
さらに、前記不透明な膜は、不透明な感光材である。これにより、不透明な感光材を露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
さらにまた、前記不透明な膜は、不透明な金属薄膜とその上に塗布された感光材からなるものである。これにより、不透明な金属薄膜上に塗布された感光材を露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
そして、前記感光材は、ネガ型のレジストである。これにより、ネガ型のレジストを露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
また、第3の発明による露光装置は、フォトマスクを使用して被露光体に露光し、該被露光体の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する露光装置であって、前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と前記不透明な膜を形成したブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体、又は前記不透明な膜を形成した前記表示基板からなる被露光体を前記参照パターンと平行に一定速度で搬送する搬送手段と、前記フォトマスクを介して前記被露光体に露光光を照射し、フォトマスクのマスクパターンを露光する露光光学系と、前記露光光学系による露光位置の前記被露光体の搬送方向手前側の位置にて、前記被露光体の前記参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成するレーザ光源と、前記窓を通して観察される前記参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像する撮像手段と、前記参照パターンと前記アライメントマークとの間の距離が所定値となるように前記フォトマスクを変位させるアライメント手段と、を備えたものである。
このような構成により、搬送手段で表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と不透明な膜を形成したブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体、又は不透明な膜を形成した上記表示基板からなる被露光体を上記参照パターンと平行に一定速度で搬送し、露光光学系による露光位置の被露光体の搬送方向手前側の位置でレーザ光源により被露光体の参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の不透明な膜を除去して窓を形成し、撮像手段で窓を通して観察される参照パターンとフォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、アライメント手段で参照パターンとアライメントマークとの間の距離が所定値となるようにフォトマスクを変位させ、露光光学系によりフォトマスクを介して被露光体に露光光を照射し、フォトマスクのマスクパターンを露光する
さらに、前記不透明な膜は、不透明な感光材である。これにより、不透明な感光材を露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
また、前記不透明な膜は、不透明な金属薄膜とその上に塗布された感光材からなるものである。これにより、不透明な金属薄膜上に塗布された感光材を露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
さらに、前記感光材は、ネガ型のレジストである。これにより、ネガ型のレジストを露光してブラックマトリクスのパターンを形成する。
そして、前記レーザ光源は、複数の波長が混合したレーザ光を放射するパルスレーザ光源である。これにより、パルスレーザ光源で複数の波長が混合したレーザ光を放射する。
請求項1に係るブラックマトリクスのパターン形成方法によれば、表示基板に形成された参照パターンを参照しながら露光位置を補正して露光するようにしているので、表示基板の多数の画素に対するブラックマトリクスの形成精度を向上することができる。したがって、製造過程で高温工程を通るため、画素パターンの歪みの発生が大きいポリシリコンTFT基板に対してもブラックマトリクスを精度良く形成することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、表示基板とブラックマトリクス用基板との間に透明なスペーサ材を介在させているので、表示基板とブラックマトリクス用基板とが直接接触して表示基板の参照パターンに傷が付くのを防止することができる。したがって、上記傷を誤検知して露光位置精度を低下させるおそれがない。また、この場合、スペーサ材として紫外線を透過させ難い部材を使用すれば、レーザ光によって表示基板の参照パターンがダメージを受けるのを防止することができる。
そして、請求項3に係る発明によれば、同一ロット内の歪の発生状況はほぼ同じであるので、同一ロット内から選択された一枚の表示基板を参照して形成されたブラックマトリクスは、他の全ての表示基板にも適用することができる。したがって、一枚の表示基板を参照して1ロット分のブラックマトリクスを形成することができ、露光工程の作業効率が向上する。
また、請求項4に係るブラックマトリクスのパターン形成方法によれば、表示基板に形成された参照パターンを参照しながら露光位置を補正して露光するようにしているので、表示基板の多数の画素に対するブラックマトリクスの形成精度を向上することができる。したがって、製造過程で高温工程を通るため、画素パターンの歪みの発生が大きいポリシリコンTFT基板に対してもブラックマトリクスを精度良く形成することができる。また、表示基板に直接ブラックマトリクスを形成することができるので、カラーフィルタ・オン・TFT(color filter on TFT)液晶表示基板の製造にも適用することができる。
さらに、請求項5又は9に係る発明によれば、不透明な膜として不透明な感光材を使用しているので、該不透明な感光材をそのままブラックマトリクスの遮光膜として用いることができる。
さらに、請求項6又は10に係る発明によれば、不透明な膜が不透明な金属薄膜とその上に塗布された感光材からなるものとしているので、ブラックマトリクスの遮光膜として例えばクロム等の金属薄膜を形成したものに対しても適用することができる。
さらに、請求項7又は11に係る発明によれば、ネガ型のレジストを使用しているので、ブラックマトリクスの縦横の線状のパターンを露光して形成することができる。したがって、縦線形成用フォトマスクを使用して縦線パターンを露光して形成した後、基板を90度回転し、横線形成用フォトマスクを使用して横線パターンを露光して形成すれば、ブラックマトリクスのパターンを形成することができる。この場合、線状のパターンを形成するので、基板を搬送しながら行なう露光においては、参照パターンに対して追従制御するだけでよく、露光制御が容易になる。
また、請求項8に係る露光装置によれば、表示基板に形成された参照パターンを参照しながら露光位置を補正してブラックマトリクスのパターンを露光することができる。したがって、表示基板の多数の画素に対するブラックマトリクスの形成精度を向上することができる。これにより、製造過程で高温工程を通るため、画素パターンの歪みの発生が大きいポリシリコンTFT基板に対してもブラックマトリクスを精度良く形成することができる。この場合、被露光体として不透明な膜を形成した表示基板を使用すれば、該表示基板に直接ブラックマトリクスを形成することができるので、カラーフィルタ・オン・TFT液晶表示基板の製造にも適用することができる。
そして、請求項12に係る発明によれば、複数の波長が混合したレーザ光を照射するようにしているので、レーザ光源で発生した直後の高エネルギーのレーザ光をそのまま照射することができる。したがって、被露光体が動いていても、該被露光体の不透明な膜を容易に除去することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による露光装置の実施形態を示す正面図であり、図2は図1のO−O線断面図である。この露光装置は、基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示基板の表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを露光して形成するもので、本発明のブラックマトリクスのパターン形成方法に直接使用されるものであり、搬送手段1と、露光光学系2と、レーザ光源3と、撮像手段4と、アライメント手段5とからなる。なお、ここでは、上記表示基板が例えばモバイル用液晶表示装置のポリシリコンTFT基板6である場合について説明する。
上記搬送手段1は、図1に示すように、被露光体7を載置して、同図において矢印Aで示す搬送方向に一定速度で搬送するものであり、例えば、複数のエアステージ8と、複数の搬送ローラ9とを備えて構成されている。なお、上記被露光体7は、ポリシリコンTFT基板6と、透明な基板の表面に不透明な膜としてネガ型のブラックレジスト(感光材)を塗布したブラックマトリクス用基板10とを、透明なスペーサ材11を介在させて重ね合わせたものである。
ここで、上記ポリシリコンTFT基板6は、ブラックマトリクスの露光位置を定めるための参照用として使用されるものであり、図3に示すように、画像を表示する表示領域12の外側に該表示領域12の縁部12a,12bに沿って露光位置補正用の参照パターン13a,13bが直線状に形成されている。そして、上記参照用のポリシリコンTFT基板6は、同時に形成される複数枚のポリシリコンTFT基板のうちの一枚を選択したものである。
上記エアステージ8は、上面に圧縮空気を噴射する多数の噴射口と空気を吸引する多数の吸引口とを設けたものであり、上記搬送方向に沿って複数個を所定間隔で配設し、空気の噴射と吸引とをバランスさせて被露光体7を所定量だけ浮上させることができるようになっている。また、上記複数のエアステージ8の搬送方向と平行な縁部に沿って複数の搬送ローラ9が設けられている。この搬送ローラ9は、上記被露光体7の縁部を保持して図1に示す矢印A方向に所定速度で搬送するものであり、常時上方に付勢されており、被露光体7の荷重によって所定量だけ下方に沈み込むようになっている。そして、各搬送ローラ9は、図示省略の搬送用駆動モータによって同期して駆動されるようになっている。
上記エアステージ8の上方には、露光光学系2が設けられている。この露光光学系2は、露光光をフォトマスク14に照射して、フォトマスク14のマスクパターン15を上記ブラックマトリクス用基板10のブラックレジストに露光するものであり、光源16と、コンデンサーレンズ17と、マスクステージ18とを備えて構成されている。
上記光源16は、紫外線を含む露光光を放射するものであり、例えば上記露光光を生成して放射する発光管19と、楕円鏡20とからなっている。発光管19は、図2に示すように搬送方向とほぼ直交する方向(同図に示す矢印B,C方向)に細長い形状を有しており、長尺のフォトマスク14に対して効率よく露光光を照射できるようになっている。また、上記楕円鏡20は、上記発光管19を該楕円鏡20の第1焦点f1に配置した状態で内包し、発光管19から放射された露光光を第2焦点f2に集光させるようになっている。なお、光源16の発光管19は、細長い形状のものでなくてもよい。
また、上記光源16の露光光の放射方向前方には、コンデンサーレンズ17が配設されている。このコンデンサーレンズ17は、放射状の露光光を光軸にほぼ平行な光線束の露光光に変換してフォトマスク14を照射できるようにするものであり、その前焦点を上記楕円鏡20の第2焦点にほぼ一致させて設けられている。
さらに、上記搬送手段1とコンデンサーレンズ17との間には、マスクステージ18が設けられている。このマスクステージ18は、フォトマスク14を上記搬送手段1によって搬送される被露光体7の面に近接対向させて、該面に平行に保持するものであり、後述のアライメント手段5によって図2に示す矢印B,C方向に変位可能に構成されている。
上記フォトマスク14は、複数のマスクパターン15を所定間隔で一列に並べて設けたものであり、図2に示すように、透明なガラス基板21にクロム等の不透明膜22を形成し、該不透明膜22に上記複数のマスクパターン15となる開口部を形成して作製される。
図4は、本発明の露光装置において使用されるフォトマスクの一構成例を示す平面図であり、(a)はブラックマトリクスの縦線を形成するための縦線形成用フォトマスク14aで、(b)はブラックマトリクスの横線を形成するための横線形成用フォトマスク14bである。図4に示すように、複数のマスクパターン15a,15bが所定間隔で一列に並べて形成され、該マスクパターン15a,15bの並びに平行して細長状の覗き窓23が形成されている。この覗き窓23は、後述のレーザ光の照射でブラックレジストが除去され形成された窓(図6又は図7の符号35参照)を通して上方から上記ポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bを観察可能とするものである。また、上記覗き窓23の内部には、上記マスクパターン15a,15bと所定の位置関係をなしてアライメントマーク24a,24bが形成されている。さらに、上記覗き窓23には図示省略の紫外線カットフィルタが設けられており、該覗き窓23がブラックレジストに露光されないようになっている。
このように形成されたフォトマスク14は、図1に示すように、不透明膜22を形成した面を下側にし、覗き窓23が矢印Aで示す搬送方向手前側となるようにして上記マスクステージ18に保持される。
上記搬送手段1の上方には、レーザ光源3が設けられている。このレーザ光源3は、露光光学系2のフォトマスク14による露光位置の搬送方向手前側の位置にて、ポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bに対応した部分にレーザ光を照射し、ブラックマトリクス用基板10のブラックレジストを除去するものであり、複数の波長が混合したレーザ光を放射するパルスレーザ光源である。そして、上記ブラックマトリクス用基板10の表面近傍にてその上方の位置にレーザ光が集光するようにされており、このレーザ光によりポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bがダメージを受けないようになっている。なお、ポリシリコンTFT基板6とブラックマトリクス用基板10との間に介在させるスペーサ材11が紫外線を透過させ難い部材で形成されていれば、レーザ光をブラックマトリクス用基板10の表面よりも下側で集光させてもよい。また、上記レーザ光は、複数の波長が混合したものでなく、単一波長のものであってもよい。図1において符号25は、レーザ光を所定位置まで導くガラスファイバーである。
上記搬送手段1の上方にて、被露光体7から上方に向かう光路がハーフミラー26によって折り曲げられた光路上には、撮像手段4が設けられている。この撮像手段4は、レーザ光の照射によってブラックレジストが除去されて形成された窓を通して観察されるポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bと、上記フォトマスク14のアライメントマーク24a,24bとをフォトマスク14に形成した覗き窓23により同時に撮像するものであり、搬送方向と直交する方向に複数の受光素子を一直線状に並べたラインセンサーである。この場合、上記撮像手段4により撮像される参照パターン13a,13bの像は、マスクステージ18の下側にて搬送手段1の隣り合うエアステージ8間に設けられた照明手段26の照明光により照明されたものであり、フォトマスク14のアライメントマーク24a,24bの像は、光源16の露光光に含まれる可視光により照明されたものである。
上記マスクステージ18には、アライメント手段5が設けられている。このアライメント手段5は、上記ポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bと、フォトマスク14のアライメントマーク24a,24bとの間の距離が所定値となるようにマスクステージ18を図2に示す矢印B,C方向に変位させ、フォトマスク14による露光位置を補正するものであり、マスクステージ18を変位させる例えばモータやアクチュエータ等の駆動部を備えている。
図5は、本発明の露光装置の制御手段を示すブロック図である。この制御手段27は、撮像手段4により撮像された画像に基づいてアライメント手段5を制御し、フォトマスク14による露光位置を補正制御するものであり、画像処理部28と、メモリ29と、演算部30と、アライメント手段コントローラ31と、制御部32とからなる。なお、図示省略されているが、上記制御手段27には、レーザ光源3の発光状態を制御するレーザ光源コントローラも含まれる。
上記画像処理部28は、撮像手段4で撮像されたポリシリコンTFT基板6の参照パターン13a,13bとフォトマスク14のアライメントマーク24a,24bの画像を処理して、上記参照パターン13a,13bとアライメントマーク24a,24bの位置を検出するものである。また、上記メモリ29は、上記参照パターン13a,13bとアライメントマーク24a,24bとの距離の設計値を保存すると共に、後述の演算部30における演算結果を一時的に記憶するものである。さらに、上記演算部30は、上記画像処理部28で検出された上記参照パターン13a,13bとアライメントマーク24a,24bの位置から両者間の距離を演算し、上記メモリ29から読み出した設計値と比較してその差分を求め、露光位置補正信号を出力するものである。さらにまた、上記アライメント手段コントローラ31は、上記演算部30から入力した露光位置補正信号に基づいてアライメント手段5を駆動制御するものである。そして、上記制御部32は、制御手段27の上記各構成要素が適切に動作するように制御するものである。
なお、ポリシリコンTFT基板6及びブラックマトリクス用基板10が大型基板であり、上記一つの露光光学系2では、上記基板の全幅をカバーできない場合には、上記露光光学系2、レーザ光源3、撮像手段4及び照明手段26を一組として、これらを搬送方向と直交する方向に複数組並べて設けるとよい。
次に、このように構成された露光装置の動作及びそれを用いて行なうブラックマトリクスの形成方法について説明する。
先ず、第1ステップにおいては、参照用として選択されたポリシリコンTFT基板6とスペーサ材11とブラックマトリクス用基板10とを重ね合わせた被露光体7が、図4(a)に示すブラックマトリクスの縦線形成用フォトマスク14aを搭載した露光装置の搬送手段1上に載置される。この場合、図3に示す参照パターン13aが搬送方向と平行になるようにされる。こうして、被露光体7が搬送手段1上に載置されると、図1に示すエアステージ8のエアの噴射と吸引とのバランスによって上記被露光体7は、ステージ上に所定量だけ浮上して保持される。そして、この状態で被露光体7は、搬送ローラ9によって矢印Aで示す方向に一定速度で搬送される。
第2ステップにおいては、搬送手段1によって搬送された被露光体7がレーザ光源3による照射位置に達すると、図6に示すように、先ず、レーザ光源3から放射されるレーザ光33によって、被露光体7のブラックマトリクス用基板10に塗布されたブラックレジスト34が除去されて窓35が形成される。これにより、この窓35を通して上方からポリシリコンTFT基板6の参照パターン13aが観察可能となる。
第3ステップにおいては、被露光体7が矢印A方向にさらに進むと、撮像手段4によって縦線形成用フォトマスク14aの覗き窓23によりブラックレジスト34の窓35を通して観察されるポリシリコンTFT基板6の参照パターン13aと縦線形成用フォトマスク14aのアライメントマーク24aとが撮像され、それらの画像が画像処理部28で処理されて、上記参照パターン13a及びアライメントマーク24aの位置が検出される。
さらに、上記画像処理部28から出力された参照パターン13aとアライメントマーク24aの位置情報が演算部30に入力され、演算部30において、参照パターン13aとアライメントマーク24aとの距離Dが演算される。その結果は、メモリ29から読み出された上記距離Dの設計値と比較され、その差分が演算されて露光位置補正信号が出力される。
さらにまた、上記演算部30から出力された露光位置補正信号がアライメント手段コントローラ31に入力される。このアライメント手段コントローラ31は、上記露光位置補正信号に基づいてアライメント手段5を制御してマスクステージ18を変位させる。これにより、縦線形成用フォトマスク14aが図6に示す矢印B,C方向に微動調整されて露光位置の補正がなされる。
そして、光源16から放射された露光光が縦線形成用フォトマスク14aに照射され、該縦線形成用フォトマスク14aのマスクパターン15aがブラックマトリクス用基板10のブラックレジスト34に露光されて、ブラックマトリクスの縦線パターン36が形成される。
以上のようにして上記ブラックマトリクス用基板10の全面にブラックマトリクスの縦線パターン36が形成されると、被露光体7は、その面の中心を軸にして90度回転され、図3に示す参照パターン13bが搬送方向と平行になるようにして、図4(b)に示すブラックマトリクスの横線形成用フォトマスク14bを搭載し、上記露光装置と異なる露光装置の搬送手段1上に載置される。そして、上述と同様にして被露光体7が図1に示す矢印A方向に一定速度で搬送される(第1ステップ)。
このとき、図7に示すように、先ず、レーザ光33が照射されてポリシリコンTFT基板6の参照パターン13bに対応した位置のブラックレジスト34が除去されて窓35が形成される(第2ステップ)。また、撮像手段4により上記窓35を通して観察されるポリシリコンTFT基板6の参照パターン13bと横線形成用フォトマスク14bのアライメントマーク24bとが同時に撮像され、参照パターン13bとアライメントマーク24bとの距離dが演算され、該距離dが設計値と一致するように横線形成用フォトマスク14bが矢印B,C方向に微動調整されて露光位置の補正がなされる。さらに、露光光が照射されてブラックマトリクス基板10のブラックレジスト34上に横線形成用フォトマスク14bのマスクパターン15bが露光され、ブラックマトリクスの横線パターン37が形成される(第3ステップ)。
このようにして、ブラックマトリクス用基板10の全面にブラックマトリクスの横線パターン37が形成されると露光は終了する。その後、露光されたブラックレジスト34を現像すると、露光された部分のブラックレジスト34を残して、他の部分のブラックレジスト34が現像液に溶解して除去され、図8に示すようなブラックマトリクス38が形成される。そして、これを焼成することにより、ブラックマトリクス基板39が形成されることになる。
なお、上記実施形態においては、搬送手段1がエアステージ8と搬送ローラ9とにより構成された場合について説明したが、本発明はこれに限られず、搬送手段1は、被露光体7を一定速度で矢印A方向に搬送できるようにしたものであれば如何なる構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、アライメント手段5がマスクステージ18を変位させる場合について説明したが、本発明はこれに限られず、被露光体7側を変位させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、ブラックマトリクス基板39を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、TFT基板上に直接ブラックマトリクス38を形成する場合にも適用することができる。この場合、ブラックレジスト34を塗布したTFT基板だけを被露光体7として搬送し、上述と同様にして露光することによりTFT基板上にブラックマトリクス38を形成することができる。
また、以上の説明においては、ブラックマトリクス38がブラックレジスト34で形成される場合について述べたが、本発明はこれに限られず、ブラックマトリクス38は、クロム等の金属薄膜で形成されてもよい。この場合、この金属薄膜上には、ネガ型のフォトレジストが塗布される。そして、このネガ型レジストによって形成されたブラックマトリクス38のパターンをマスクとして、上記金属薄膜をエッチングして除去することにより、ブラックマトリクス38を形成することができる。
さらに、以上の説明においては、ネガ型のレジストを使用した場合について述べたが、本発明はこれに限られず、ポジ型のレジストを使用した場合にも適用することができる。この場合、フォトマスク14には、マスクパターン15がTFT基板の画素に対応して一列に並んで形成されたものを使用し、被露光体7を所定方向に搬送しながら露光光を間欠的に照射して行えばよい。この場合は、上記実施形態と異なって、被露光体7を90度回転して2度目の露光を行なう必要はない。
そして、以上の説明においては、液晶表示装置に使用されるブラックマトリクス38について述べたが、本発明はこれに限られず、プラズマディスプレイや、エレクトロルミネッセンス(EL)表示素子又はフィールドエミッションディスプレイ素子等を用いた他の表示装置に適用されるブラックマトリクスであってもよい。この場合、表示基板は、上記プラズマディスプレイや、他の表示装置の表示基板である。
本発明による露光装置の実施形態を示す正面図である。 図1のO−O線断面図である。 本発明の露光装置において使用されるポリシリコンTFT基板の一構成例を示す平面図である。 本発明の露光装置において使用されるフォトマスクの一構成例を示す平面図であり、(a)は縦線形成用フォトマスクで、(b)は横線形成用フォトマスクである。 本発明の露光装置の制御手段を示すブロック図である。 本発明の露光装置を使用して行なうブラックマトリクスのパターン形成方法において、ブラックマトリクスの縦線パターンの形成について示す説明図である。 上記ブラックマトリクスのパターン形成方法において、ブラックマトリクスの横線パターンの形成について示す説明図である。 上記ブラックマトリクスのパターン形成方法を用いて製造されたブラックマトリクス基板の一構成例を示す平面図である。
符号の説明
1…搬送手段
2…露光光学系
3…レーザ光源
4…撮像手段
5…アライメント手段
6…ポリシリコンTFT基板(表示基板)
7…被露光体
10…ブラックマトリクス用基板
11…スペーサ材
12…表示領域
12a,12b…表示領域の縁部
13a,13b…参照パターン
14…フォトマスク
14a…縦線形成用フォトマスク
14b…横線形成用フォトマスク
15,15a,15b…マスクパターン
24a,24b…アライメントマーク
33…レーザ光
34…ブラックレジスト(感光材)
35…窓
36…縦線パターン
37…横線パターン
38…ブラックマトリクス

Claims (12)

  1. フォトマスクを使用してブラックマトリクス用基板に露光し、該ブラックマトリクス用基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示基板の表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する方法であって、
    前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と、前記ブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体を前記直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送する第1ステップと、
    前記表示基板の参照パターンに対応した前記ブラックマトリクス用基板の当該部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成する第2ステップと、
    前記窓を通して観察される前記表示基板の参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるように前記フォトマスクの露光位置を補正して露光する第3ステップと、
    を行うことを特徴とするブラックマトリクスのパターン形成方法。
  2. 前記表示基板と前記ブラックマトリクス用基板との間に透明なスペーサ材を介在させたことを特徴とする請求項1記載のブラックマトリクスのパターン形成方法。
  3. 前記表示基板は、同時に形成される複数枚の表示基板のうちの一枚であることを特徴とする請求項1又は2記載のブラックマトリクスのパターン形成方法。
  4. フォトマスクを使用して表示基板に露光し、該表示基板の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する方法であって、
    前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板からなる被露光体を前記直線状の参照パターンと平行に一定速度で搬送する第1ステップと、
    前記表示基板の参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成する第2ステップと、
    前記窓を通して観察される前記表示基板の参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像し、両者間の距離が所定値となるように前記フォトマスクの露光位置を補正して露光する第3ステップと、
    を行うことを特徴とするブラックマトリクスのパターン形成方法。
  5. 前記不透明な膜は、不透明な感光材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラックマトリクスのパターン形成方法。
  6. 前記不透明な膜は、不透明な金属薄膜とその上に塗布された感光材からなるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラックマトリクスのパターン形成方法。
  7. 前記感光材は、ネガ型のレジストであることを特徴とする請求項5又は6記載のブラックマトリクスのパターン形成方法。
  8. フォトマスクを使用して被露光体に露光し、該被露光体の表面に形成された不透明な膜に、画像を表示する表示領域に形成された多数の画素に対応させてブラックマトリクスのパターンを形成する露光装置であって、
    前記表示領域の外側に該表示領域の縁部に沿って露光位置補正用の参照パターンを直線状に形成した表示基板と前記不透明な膜を形成したブラックマトリクス用基板とを重ね合わせた被露光体、又は前記不透明な膜を形成した前記表示基板からなる被露光体を前記参照パターンと平行に一定速度で搬送する搬送手段と、
    前記フォトマスクを介して前記被露光体に露光光を照射し、フォトマスクのマスクパターンを露光する露光光学系と、
    前記露光光学系による露光位置の前記被露光体の搬送方向手前側の位置にて、前記被露光体の前記参照パターンに対応した部分にレーザ光を照射し、当該部分の前記不透明な膜を除去して窓を形成するレーザ光源と、
    前記窓を通して観察される前記参照パターンと前記フォトマスクに予め設けられたアライメントマークとを撮像する撮像手段と、
    前記参照パターンと前記アライメントマークとの間の距離が所定値となるように前記フォトマスクを変位させるアライメント手段と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  9. 前記不透明な膜は、不透明な感光材であることを特徴とする請求項8記載の露光装置。
  10. 前記不透明な膜は、不透明な金属薄膜とその上に塗布された感光材からなるものであることを特徴とする請求項8記載の露光装置。
  11. 前記感光材は、ネガ型のレジストであることを特徴とする請求項9又は10記載の露光装置。
  12. 前記レーザ光源は、複数の波長が混合したレーザ光を放射するパルスレーザ光源であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の露光装置。
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