JP4832258B2 - 包装箱 - Google Patents

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本発明は、角筒状の胴部の上部が4枚の天板フラップにより閉蓋され、閉蓋状態においては胴部上部の中央部が開放された包装箱に関する。
従来、起立する4枚の側板により形成された角筒状の胴部と、各側板の上縁に折目線を介して連設された4枚の天板フラップとを備える段ボール製の包装箱が知られている。この種の包装箱は、長さが比較的長い野菜類の包装に用いられることが多く、天板フラップによって閉蓋した状態で胴部上部の中央部が開放されているので、内容物の状態が外部から容易に確認できるようになっている。
この種の包装箱においては、各天板フラップを各側板の上縁の折目線に沿って水平に折り曲げることによって閉蓋されるが、このとき、各天板フラップによる閉蓋状態を維持するために、四隅部に位置する各天板フラップの重合部分をステープルや接着テープ等の連結具を用いて留めることが行われる。しかし、ステープルや接着テープ等の連結具は、包装箱を形成している段ボールのリサイクル等に際して分別作業が煩わしい。
そこで、近年では、各天板フラップを順次折り曲げることによって閉蓋する所謂順折り閉蓋が採用されることがある(例えば、特許文献1参照)。天板フラップによる順折り閉蓋は、先ず、何れか1つの天板フラップを最初に折り曲げ、次いで、隣接する天板フラップから順次折り曲げて、最後に折り曲げた天板フラップと最初に折り曲げた天板フラップとの重合方向を上下に入れ替える。
このように、順折りによる閉蓋は、ステープルや接着テープ等の連結具を用いることなく各天板フラップの折り曲げ状態が維持されることにより、リサイクル等に有利である。
特開2002−166930号公報(図3)
しかし、各天板フラップの順折りによって胴部が閉蓋されるものでは、胴部に収容されている内容物が盛り上がった状態となっていると、各天板フラップの重合部分の上面側に位置する角部が浮き上がり、天板フラップに外部への引っ掛かりによる損傷が生じるおそれがあるだけでなく、外観上も好ましくない。しかも、この種の包装箱は、閉蓋した状態で胴部上部の中央部が開放されているので、運搬時等に、開放された胴部上部の中央部から手指を差し入れて閉蓋した状態の天板フラップに手を掛けて持ち上げるといった動作が行われる場合があり、これによっても、閉蓋状態が維持できずに各天板フラップが跳ね上がって不用意に開蓋されしまう不都合がある。
かかる不都合を解消して、本発明は、閉蓋作業が容易に行えると共に天板フラップによる閉蓋状態を強固に維持することができ、しかも、良好な外観が得られる包装箱を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、起立する4枚の矩形状の側板により形成された角筒状の胴部と、一方に対向する一対の側板の上縁に折目線を介して連設された一対の第1天板フラップと、他方に対向する一対の側板の上縁に折目線を介して連設された一対の第2天板フラップとを備え、両第1天板フラップを側板の上縁の折目線に沿って水平に折り曲げたとき、両第1天板フラップが互いに間隙を存して前記胴部の上部を覆い、両第2天板フラップを側板の上縁の折目線に沿って水平に折り曲げて両第1天板フラップに重合させたとき、両第2天板フラップが互いに間隙を存して前記胴部の上部を覆って胴部の上部中央部が開放された状態で閉蓋される包装箱において、前記第1天板フラップは、矩形状に形成され、その先端から側板側の基端に向かって互いに離反する方向に傾斜する一対のスリットを備え、前記第2天板フラップは、側板側の基端から先端に向かって次第に幅狭となる略台形状に形成され、その先端から両側に突出して前記第1天板フラップの各スリットに差し込まれる差込片を備え、前記第1天板フラップのスリットには、該スリットの側板側の基端から外側に向かって切欠かれた凹部が形成され、前記第2天板フラップの差込片の基端部には、前記スリットに差込片を差し込んだ状態で第1天板フラップ及び第2天板フラップが開蓋方向に傾動するとき、その傾動初期に、前記スリットの凹部に係止してスリットからの差込片の抜け出しを規制する凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明の包装箱において各天板フラップにより胴部の上部を閉蓋するときには、先ず、対向する一対の第1天板フラップを側板上縁の折目線を介して内方に水平に折り曲げる。水平に折り曲げられた両第1天板フラップは互いに間隙を存して胴部の上部を覆う。次いで、対向する一対の第2天板フラップを側板上縁の折目線を介して内方に水平に折り曲げる。このとき、各第2天板フラップは、その両側に隣接する夫々の第1天板フラップに一部が重合され、互いに間隙を存して胴部の上部を覆う。これにより、第1天板フラップと第2天板フラップとが各側板に沿って胴部の上部に延出し、胴部の上部中央部が開放された状態となる。
続いて、第2天板フラップをさらに押し下げて胴部内方に傾斜させると、その下側に重合されている第1天板フラップも共に押し下げられて胴部内方に傾斜し、これによって第2天板フラップの差込片の先端が第1天板フラップのスリットの位置に至って差し込まれる。ここで第2天板フラップの押し下げ力を解除すると、各側板上縁の折目線における復元弾性により各天板フラップが水平状態に戻る。これにより第2天板フラップの差込片が第1天板フラップのスリットに更に深く差し込まれる。そしてこの状態で、第1天板フラップ又は第2天板フラップに押し上げ力が加わって開蓋方向に傾動しようとしたときには、この傾動初期段階で、第1天板フラップのスリットに形成された前記凹部に、第2天板フラップの差込片の基端に形成された前記凸部が係止される。スリットの凹部に差込片の凸部が係止することによって、差込片がスリットから抜け出す方向への移動が規制され、不用意な開蓋を防止することができる。
このように、本発明の包装箱によれば、第2天板フラップを押し下げて第1天板フラップと共に胴部内方に傾斜させるだけで、差込片の先端をスリットの位置に対応させて円滑に差し込むことができ、第2天板フラップの押し下げを解除するだけで、スリットへの差込片の差込み量が深まってスリットの凹部に差込片の凸部が係止するので、閉蓋作業を極めて容易に行うことができる。
そして、例えば、各天板フラップによって包囲された胴部の上部中央部の開放部分から手指を差し込んで、何れかの天板フラップを把持して持ち上げる動作が行われるようなことがあっても、スリットの凹部に差込片の凸部が係止することにより不用意な開蓋を防止して、第1天板フラップと第2天板フラップとの相互の連結状態を確実に維持することができる。
しかも、第1天板フラップの両側角部は第2天板フラップの下側に隠されると共に、第2天板フラップの差込片は第1天板フラップのスリットを介して第1天板フラップの下側に隠され、天面の角部には台形状に形成された第2天板フラップの両側縁のみが露出するので、第1天板フラップと第2天板フラップとの重合部分における浮き上がりは全く生じることがなく、外観良好な閉蓋状態を形成することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の包装箱を示す説明的斜視図、図2は本実施形態の包装箱の展開図、図3は図2の要部を拡大して示す説明図、図4(a)、図4(b)は本実施形態の包装箱の閉蓋作業を示す説明図、図5は本実施形態の包装箱の要部を拡大して示す説明図である。
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、角筒状の胴部2と、該胴部2の上端を閉蓋する天部3と、該胴部2の下端を閉塞する底部4とによって直方体状に形成され、閉蓋状態で天部3の中央部が開放されて野菜等の包装に好適な形状を有している。
包装箱1は、図2において展開して示すように4枚の側板、即ち、一対の第1側板5と一対の第2側板6とが夫々胴部折目線aを介して交互に連設されている。各側板5,6は、夫々胴部折目線aに沿って折り曲げられ、次いで、一方の第2側板6の端縁に連設された接着片7が一方の第1側板5の端部に接着されて前記胴部2(図1参照)を形成する。また、各第1側板5の下端縁には第1底板フラップ8が、各第2側板6の下端縁には第2底板フラップ9が、夫々底部折目線b,cを介して連設されている。各底板フラップ8,9は底部折目線b,cに沿って水平に折り曲げられて前記底部4(図1参照)を形成する。
次に、本発明に係る本実施形態の前記天部3の構成を詳しく説明する。図2に示すように、各第1側板5の上端縁には第1天部折目線dを介して第1天板フラップ10が連設されており、同じようにして、各第2側板6には第2天部折目線eを介して第2天板フラップ11が連設されている。
第1天板フラップ10は、先端から第1側板5側の基端に向かって互いに離反する方向に約45°の角度で傾斜する一対のスリット12を備えている。更に、図3に示すように、各スリット12には、その基端から外側に向かって切欠かれた凹部13が形成されている。
第2天板フラップ11は、図2に示すように、第2側板6側の基端から先端に向かって次第に幅狭となるように両側縁が約45°の角度で傾斜する略台形状に形成されている。そして、第2天板フラップ11には、その先端から両側に突出して前記第1天板フラップ10の各スリット12に差し込み自在となる差込片14が形成されている。更に、図3に示すように、各差込片14の基端部には、第2天板フラップ11の傾斜する両側縁に沿った方向に突出する凸部15が形成されている。凸部15は、第1天板フラップ10のスリット12に第2天板フラップ11の差込片14を差し込んだときにスリット12の凹部13に係止する位置に設けられている。
次に、以上の構成からなる包装箱1の閉蓋作業について説明する。本実施形態の包装箱1は、前記接着片7により一方の第2側板6の端縁と一方の第1側板5の端部とを連結して各筒状の胴部2を形成し、底部4を形成しない状態(第1底板フラップ8と第2底板フラップ9によって閉塞しない状態)で、野菜等の内容物を収容するに先立って閉蓋作業を行う。
先ず、図4(a)に示すように、第1天板フラップ10を第1側板5に対して直角となるように第1天部折目線dに沿って内方に折り曲げる。次いで、第2天板フラップ11を第2側板6に対して直角となるように第2天部折目線eに沿って内方に折り曲げる。これにより、第1天板フラップ10の両側上面に第2天板フラップ11の両側下面が重合する。
続いて、第2天板フラップ11を第2側板6に対して鋭角となるように更に押し下げ、第2天部折目線eを介して胴部2内方に傾斜させる。これに伴って、第1天板フラップ10が第2天板フラップ11の押し下げ力により第1天部折目線dを介して胴部2内方に傾斜する。これによって、図4(b)に示すように、各差込片14の先端が夫々に対応するスリット12に差し込まれる。
次いで、各差込片14の先端がスリット12に差し込まれた状態で、第2天板フラップ11の押し下げを解除する。これによって、図1に示すように、第2天板フラップ11と第1天板フラップ10とは、共に第2天部折目線e及び第1天部折目線dにおける復元弾性により水平に戻り、差込片14がスリット12に完全に差し込まれる。このように、本実施形態の包装箱1は、その閉蓋作業を極めて容易に行うことができ、迅速に閉蓋することができる。
そして、差込片14がスリット12に完全に差し込まれた状態で第1天板フラップ10又は第2天板フラップ11に押し上げ力が加わって、第1天板フラップ10と第2天板フラップ11とが開蓋方向に傾動しようとしたときには、図5に示すように、この傾動初期段階で、差込片14の凸部15がスリット12の凹部13に係止した状態となる。これによって、差込片14のスリット12からの抜け出しが規制され、第1天板フラップ10と第2天板フラップ11との開蓋方向の傾動を阻止することができる。
その後、天部3が閉蓋された胴部2内に内容物の収容作業を行う。即ち、図示しないが、天部3が閉蓋された胴部2を天地反転させて、開放された底部側から野菜等の内容物を投入し、各底板フラップ8,9を底部折目線b,cに沿って水平に折り曲げて閉塞された底部4(図1参照)を形成する。そして、各底板フラップ8,9をステープルや接着テープを用いて封緘し、胴部2を反転させて天部3を上方に向けることにより内容物の収容作業が完了する。
本実施形態の包装箱1は、以上のように閉蓋状態で、第2天板フラップ11の差込片14が第1天板フラップ10のスリット12に差し込まれて互いに連結されるだけでなく、両天板フラップ10,11に開蓋方向の力が加わっても、差込片14の凸部15がスリット12の凹部13に係止した状態となるので、不用意な開蓋を防止して閉蓋状態を強固に維持することができる。
しかも、図1に示すように、第1天板フラップ10上に第2天板フラップ11が重合する四隅部においては、第1天板フラップ10の両端角部は露出することがなく、第2天板フラップ11の差込片14もスリット12を介して第1天板フラップ10の下側に隠されて第2天板フラップ11の台形状に傾斜する両端縁のみが露出する状態となるので、各天板フラップ10,11によって形成された天部3は略平坦とされて良好な外観が形成される。
本発明の一実施形態の包装箱を示す説明的斜視図。 本実施形態の包装箱の展開図。 図2の要部を拡大して示す説明図。 本実施形態の包装箱の閉蓋作業を示す説明図。 本実施形態の包装箱の要部を拡大して示す説明図。
符号の説明
1…包装箱、2…胴部、5,6…側板、10…第1天板フラップ、11…第2天板フラップ、12…スリット、13…凹部、14…差込片、15…凸部。

Claims (1)

  1. 起立する4枚の矩形状の側板により形成された角筒状の胴部と、一方に対向する一対の側板の上縁に折目線を介して連設された一対の第1天板フラップと、他方に対向する一対の側板の上縁に折目線を介して連設された一対の第2天板フラップとを備え、両第1天板フラップを側板の上縁の折目線に沿って水平に折り曲げたとき、両第1天板フラップが互いに間隙を存して前記胴部の上部を覆い、両第2天板フラップを側板の上縁の折目線に沿って水平に折り曲げて両第1天板フラップに重合させたとき、両第2天板フラップが互いに間隙を存して前記胴部の上部を覆って胴部の上部中央部が開放された状態で閉蓋される包装箱において、
    前記第1天板フラップは、矩形状に形成され、その先端から側板側の基端に向かって互いに離反する方向に傾斜する一対のスリットを備え、
    前記第2天板フラップは、側板側の基端から先端に向かって次第に幅狭となる略台形状に形成され、その先端から両側に突出して前記第1天板フラップの各スリットに差し込まれる差込片を備え、
    前記第1天板フラップのスリットには、該スリットの側板側の基端から外側に向かって切欠かれた凹部が形成され、
    前記第2天板フラップの差込片の基端部には、前記スリットに差込片を差し込んだ状態で第1天板フラップ及び第2天板フラップが開蓋方向に傾動するとき、その傾動初期に、前記スリットの凹部に係止してスリットからの差込片の抜け出しを規制する凸部が形成されていることを特徴とする包装箱。
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