JP4833672B2 - 固定部材、及び、取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線基板に固定される被固定部材に取付け可能で、被固定部材をプリント配線基板に固定するのに用いられる固定部材、及び、取付構造に関する。
プリント配線基板(PCB)には多数の電子部品が実装されている。この電子部品は、プリント配線基板に固定されている必要があり、このため、電子部品に固定部材を取付け、この固定部材をプリント配線基板にはんだ付けにより固定していることが多い(例えば特許文献1〜6参照)。以下、例を挙げ、従来技術を説明する。
図9に示すように、従来、電子部品84をプリント配線基板82に固定するには、固定部材80を電子部品84に取付け、この固定部材80をプリント配線基板82にはんだ付けで固定することにより行っている。
やや詳細に説明すると、この固定部材80には雄コネクタ部88が設けられており、雄コネクタ部88は、プリント配線基板82の差込用の開口90に挿入される爪部99F、99Nがそれぞれ先端側に形成された複数本のアーム部87F、87Nを備えている。
この爪部99は、開口90に挿入されると開口縁90Eで係止されるようになっている。そして、雄コネクタ部88を開口90に挿入して爪部99が開口縁90Eで係止された後、はんだ付けにより爪部99をプリント配線基板82にはんだ接合させることによって固定部材80を固定している。
ところで、雄コネクタ部88を開口90に挿入する際、アーム部87が開口縁90Eに対して傾斜した状態で挿入されることがある。そして、主として開口90の法線方向に対する傾斜角度θが大きくなり過ぎると、爪部99の先端が開口90の周囲に当接し、爪部99が開口90へ案内されない、という問題があった。
実公平5−35592号公報 特開2002−151191号公報 特開平11−111407号公報 特開平9−330753号公報 実開平5−27969号公報 特開2005−310626号公報
本発明は、上記事実を考慮して、プリント配線基板の差込用の開口に雄コネクタ部の爪部を挿入し易くした固定部材、及び、取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、プリント配線基板に固定される被固定部材に取付け可能で、前記被固定部材を前記プリント配線基板に固定するのに用いられる固定部材であって、前記プリント配線基板に形成された差込用開口に挿入される雄コネクタ部を備え、前記雄コネクタ部には2本のアーム部が同一面上に設けられ、前記アーム部の先端側には、それぞれ、前記開口の開口縁で係止される突出部が突出して設けられた爪部が設けられており、前記爪部の先端部では、それぞれ、前記開口縁に当接して更に押圧されると前記爪部を前記差込用開口へ案内する爪部案内部が前記爪部の基端部に対し前記突出部とは反対側へ延び出すと共に、前記爪部案内部が前記開口縁に当接して前記爪部を前記差込用開口へ案内したときに、前記爪部案内部同士が互いに非干渉となっている。
これにより、固定部材が取付けられた被固定部材を押圧して雄コネクタ部をプリント配線基板の差込用開口に挿入する際、差込用開口の法線方向に対する雄コネクタ部の傾斜角度が大きくても、爪部案内部によって爪部を差込用開口に案内することが可能になる。従って、上記傾斜角度の許容範囲を従来よりも大幅に広げることができるので、プリント配線基板の差込用開口に雄コネクタ部の爪部を挿入し易くした固定部材とすることができる。
また、前記アーム部が2本設けられ、2本の前記アーム部の前記先端部には前記爪部案内部がそれぞれ形成され、前記爪部案内部が前記開口縁に当接して前記爪部を前記差込用開口へ案内したときに、前記爪部案内部同士が互いに非干渉となっていることを特徴とする。
これにより、爪部案内部同士によってアーム部の撓みが阻害されることがない。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の固定部材が請求項1に記載の被固定部材に取付けられ、前記被固定部材には、前記プリント配線基板に形成されている挿通孔に挿入される端子が突出しており、前記端子を前記挿通孔に挿入可能な深さにまで挿入し、更に、前記雄コネクタ部を前記差込用開口に向けて押圧すると、前記爪部案内部が前記開口縁に当接して前記爪部が前記差込用開口に挿入されていくように、前記爪部案内部の寸法が決められていることを特徴とする。
これにより、固定部材が被固定部材に取付けられたものをプリント配線基板に取付けて取付構造を製造する際、いわゆる意地悪挿入を行っても取付けることができるので、従来に比べて著しく取付作業が容易であり、また、作業時間が大幅に短縮される。
請求項に記載の発明は、前記端子が前記挿通孔に挿入され、かつ、前記爪部が前記開口縁に当接したときの前記開口の法線方向に対する前記雄コネクタ部の傾斜角度に基づいて、前記爪部案内部の寸法が決められていることを特徴とする。
これにより、爪部案内部の適切な寸法を設定し易い。
本発明によれば、プリント配線基板の差込用の開口に雄コネクタ部の爪部を挿入し易くした固定部材、及び、取付構造を実現させることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の固定部材10は、プリント配線基板12に固定される電子部品14に取付け可能な部材である。
固定部材10は、固定部材本体16と、固定部材本体16から延び出している雄コネクタ部18と、を備えており、雄コネクタ部18は、いわゆるスルーホールタイプのコネクタ部である。
雄コネクタ部18は、2本のアーム部17F、17Nを有する。アーム部17F、17Nには、それぞれ、プリント配線基板12に形成された差込用の開口20の開口縁20Eで係止される爪部19F、19Nが先端側に設けられている。
また、電子部品14の下面側には複数本の端子21が突出しており、プリント配線基板12には、各端子21が挿入される複数の挿通孔22が形成されている。本実施形態では図1に示すように、端子21が2本(又は2列で)突出している例で説明する。
端子21から遠いアーム部17Fの爪部19Fの先端部では、爪部案内部23Fが雄コネクタ部18の内側に向けて延び出しており、爪部案内部23Fが開口縁20Eに当接して更に押圧されると、爪部19Fが開口20へ案内されるようになっている(図1、図2参照)。
なお、端子21から近いアーム部17Nの爪部19Nは、従来と同様の形状にされている。
本実施形態では、電子部品14に固定部材10を取付けておき、電子部品14の端子21をプリント配線基板12の挿通孔22に挿入するとともに、雄コネクタ部18を開口20に挿入する。
ここで、図1に示すように、端子21を挿入可能な深さにまで挿通孔22に先に挿入して、その後に雄コネクタ部18を開口20に向けて押圧した際、爪部案内部23Fが開口縁20Eに当接して爪部19が開口20に挿入されていくように、爪部案内部23Fの寸法を予め設定しておく。本実施形態では、端子21の挿入可能な深さとは、雄コネクタ部18から遠い端子21Fを根元まで挿入した深さ(図1参照)とする。なお、本実施形態では、爪部案内部23Fの開口縁20Eの側が湾曲凸状にされている。
また、爪部案内部23Fの寸法を上記のように設定する際、端子21Fが挿通孔22Fに挿入可能な深さにまで挿入され、かつ、爪部19が開口縁20Eに当接したときの開口20の法線方向に対する雄コネクタ部18の傾斜角度θMに基づいて、爪部案内部23Fの寸法を決めておく。これにより、爪部案内部23Fの適切な寸法を設定し易い。
以上説明したように、本実施形態の固定部材10では、端子21を挿入可能な深さにまで挿通孔22に先に挿入して、その後に雄コネクタ部18を開口20に向けて押圧した際、爪部案内部23Fが開口縁20Eに当接して爪部19が開口20に挿入されていくように、爪部案内部23Fの寸法が予め設定されている。
これにより、固定部材10が取付けられた電子部品14を押圧して雄コネクタ部18をプリント配線基板12の開口20に挿入した取付構造26を形成する際、開口20の法線方向に対する雄コネクタ部18の傾斜角度θが大きくても、爪部案内部23Fによって爪部19を開口20に案内することが可能になる。従って、上記傾斜角度θの許容範囲を従来よりも大幅に広げることができるので、いわゆる意地悪挿入を行っても取付けることができる。よって、プリント配線基板12の開口20に雄コネクタ部18の爪部19を挿入し易くした固定部材10とすることができ、また、上記取付構造26を製造する際、従来に比べて著しく取付作業が容易であり、また、取付作業時間が大幅に短縮される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態の固定部材では、第1実施形態に比べ、2本のアーム部17F、17Nに代えて、図3に示すような2本のアーム部37F、37Nが設けられた雄コネクタ部38が設けられている。
端子21(図1参照)から遠いほうのアーム部37Fの爪部39Fには爪部案内部43Fが曲げ加工によって形成され、端子21から近いほうのアーム部37Nの爪部39Nにも爪部案内部43Nが曲げ加工によって形成されている。
本実施形態では、端子21を挿入可能な深さにまで挿通孔22(図1参照)に先に挿入して、その後に雄コネクタ部38を開口20に向けて押圧した際、爪部案内部43F、43Nが開口縁20Eに当接して爪部39F、39Nがそれぞれ開口20に挿入されていくように、爪部案内部43F、43Nの寸法が予め設定されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、爪部案内部43Fと爪部案内部43Nとは、雄コネクタ部中心線38Cの上で点対称となるように形状が決められており、2本のアーム部37F、37Nが、雄コネクタ部内側に撓んだ際、すなわち雄コネクタ部中心線38Cに向けて撓んだ際、爪部案内部43F、43N同士が互いに非干渉となっている。これにより、爪部案内部43同士によってアーム部37の撓みが阻害されることがない(図4参照)。
更に、本実施形態では、アーム部37F、37Nのうち爪部案内部43F、43N以外の部位では、中心面が、雄コネクタ部中心線38Cを通る同一の平面38Sの上に位置している。このため、図4に示すように、雄コネクタ部38を開口20に挿入する際、爪部39Fの外側のうち、上記平面38Sに対して面対称となっている角部40F1、40F2で開口縁20Eに当接して撓み力を受けるようになっており、爪部39Nも同様である。
従って、雄コネクタ部38を開口20に挿入する際、アーム部37F、37Nが捩れることなく撓む(図4参照)。これにより、挿入するのに必要な力や保持力の予測、管理が容易である。
また、図5に示すように、開口20を通過した爪部39Fでは、アーム部37Fの戻り力によって、爪部39Fの外側のうち上記平面38Sの両側のエッジ部41F1、41F2が開口縁20Eに当接して反力を受ける。爪部39Nについても同様である。
これにより、アーム部37F、37Nのうち爪部案内部43F、43N以外の部位、すなわち曲げのない部位で固定することになり、爪部39F、39Nは、それぞれ、アーム部37F、37Nの撓みと同一方向への反力のみを受けることになる。従って、アーム部37F、37Nが受ける反力やアーム部37F、37Nに残る応力を予測することが容易であり、アーム部37の寸法や強度を決定する上で好ましい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態の固定部材では、第1実施形態に比べ、2本のアーム部17F、17Nに代えて、図6に示すような2本のアーム部57F、57Nが設けられた雄コネクタ部58が設けられている。
端子21(図1参照)から遠いほうのアーム部57Fの爪部59Fには爪部案内部63Fが形成され、端子21から近いほうのアーム部57Nの爪部59Nにも爪部案内部63Nが形成されている。
本実施形態でも、端子21を挿入可能な深さにまで挿通孔22(図1参照)に先に挿入して、その後に雄コネクタ部58を開口20に向けて押圧した際、爪部案内部63F、63Nが開口縁20Eに当接して爪部59F、59Nがそれぞれ開口20に挿入されていくように、爪部案内部63F、63Nの寸法が予め設定されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、爪部案内部63Fと爪部案内部63Nとは、雄コネクタ部中心線58Cの上で点対称となるように形状が決められており、2本のアーム部57F、57Nが、雄コネクタ部内側に撓んだ際、すなわち雄コネクタ部中心線58Cに向けて撓んだ際、爪部案内部63F、63N同士が互いに非干渉となっている。これにより、爪部案内部63同士によってアーム部57の撓みが阻害されることがない。
更に、本実施形態では、アーム部57F、57Nのうち爪部案内部63F、63N以外の部位では、中心面が、雄コネクタ部中心線58Cを通る同一の平面58Sの上に位置している。このため、図7に示すように、雄コネクタ部58を開口20に挿入する際、爪部案内部63Fが開口縁20Eに当接する角部60Fと、爪部案内部63Nが開口縁20Eに当接する角部60Nとは、平面58Sの紙面上側と紙面下側とに位置し、しかも、雄コネクタ部中心線58Cに対して点対称となる位置に配置されている。
従って、雄コネクタ部58を開口20に挿入する際、アーム部57F、57Nが捩れながら撓む(図7参照)。これに合わせ、アーム部57Fのうち固定部材本体と爪部59Fとに接続している棒部66Fには、爪部59Fとの接続近傍で曲げ部68Fが形成されている。同様に、アーム部57Nのうち固定部材本体16と爪部59Nとに接続している棒部66Nには、爪部59Nとの接続近傍で曲げ部68Nが形成されている。
また、図8に示すように、開口20を通過した爪部59F、59Nでは、それぞれ、アーム部57F、57Nの戻り力によって、爪部59の外側のうち上記平面58Sの両側のエッジ部61F、61Nが開口縁20Eに当接して反力を受ける。
本実施形態では、このように、爪部59F、59Nがそれぞれ開口縁20Eで一点で当接して押圧力を受ける形態であっても、爪部案内部63同士によってアーム部57の撓みが阻害されることがない。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態で、固定部材が電子部品に取付けられたものをプリント配線基板に意地悪挿入をすることを示す側面断面図である。 図1の部分拡大図である。 図3(A)から(C)は、それぞれ、第2実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(非挿入の状態)。 図4(A)から(C)は、それぞれ、第2実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(挿入途中の状態)。 図5(A)から(C)は、それぞれ、第2実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(挿入終了の状態)。 図6(A)から(C)は、それぞれ、第3実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(非挿入の状態)。 図7(A)から(C)は、それぞれ、第3実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(挿入途中の状態)。 図8(A)から(C)は、それぞれ、第3実施形態の固定部材の雄コネクタ部を示す正面図、背面図、及び、側面図である(挿入終了の状態)。 従来の固定部材の一例が電子部品に取付けられたものをプリント配線基板に意地悪挿入をすることを示す側面断面図である。
符号の説明
10 固定部材
12 プリント配線基板
14 電子部品(被固定部材)
17F、N アーム部
18 雄コネクタ部
19F、N 爪部
20 開口(差込用開口)
20E 開口縁
21 端子
21F 端子
22 挿通孔
23F、N 爪部案内部
26 取付構造
37F、N アーム部
38 雄コネクタ部
39F、N 爪部
43F、N 爪部案内部
57F、N アーム部
58 雄コネクタ部
59F、N 爪部
63F、N 爪部案内部
84 電子部品
82 プリント配線基板
80 固定部材
87F、N アーム部
88 雄コネクタ部
90 開口(差込用開口)
90E 開口縁
99F、N 爪部

Claims (3)

  1. プリント配線基板に固定される被固定部材に取付け可能で、前記被固定部材を前記プリント配線基板に固定するのに用いられる固定部材であって、
    前記プリント配線基板に形成された差込用開口に挿入される雄コネクタ部を備え、
    前記雄コネクタ部には2本のアーム部が同一面上に設けられ、
    前記アーム部の先端側には、それぞれ、前記開口の開口縁で係止される突出部が突出して設けられた爪部が設けられており、
    前記爪部の先端部では、それぞれ、前記開口縁に当接して更に押圧されると前記爪部を前記差込用開口へ案内する爪部案内部が前記爪部の基端部に対し前記突出部とは反対側へ延び出すと共に、前記爪部案内部が前記開口縁に当接して前記爪部を前記差込用開口へ案内したときに、前記爪部案内部同士が互いに非干渉となっていることを特徴とする固定部材。
  2. 請求項1に記載の固定部材が請求項1に記載の被固定部材に取付けられ、
    前記被固定部材には、前記プリント配線基板に形成されている挿通孔に挿入される端子が突出しており、
    前記端子を前記挿通孔に挿入可能な深さにまで挿入し、更に、前記雄コネクタ部を前記差込用開口に向けて押圧すると、前記爪部案内部が前記開口縁に当接して前記爪部が前記差込用開口に挿入されていくように、前記爪部案内部の寸法が決められていることを特徴とする取付構造。
  3. 前記端子が前記挿通孔に挿入され、かつ、前記爪部が前記開口縁に当接したときの前記開口の法線方向に対する前記雄コネクタ部の傾斜角度に基づいて、前記爪部案内部の寸法が決められていることを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
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