JP4837366B2 - クランプ - Google Patents
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Description
まず、第1の発明は、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材を車体パネル等の板状の構成部材に取り付けるクランプであって、長尺状取付部材を保持する保持部と、板状の構成部材に形成された孔部への挿入により孔部に抜けないように係止される係止体部と、を有し、係止体部は、孔部への挿入方向に向かって突出する2本の柱を備える支柱部位と、2本の柱の各先端部位からそれぞれ根元側に向かって径方向外方側に広がるように張り出す2枚の翼片を備える係止片部位と、を有し、係止体部は、孔部への挿入により係止片部位の2枚の翼片が孔部の径によって弾性的に押しすぼめられた後に拡開し、2枚の翼片の各末端部に段差状に形成された各爪を孔部の奥側の角部に係止させて抜けないようになる構成となっており、支柱部位の2本の柱の間には2本の柱のそれぞれの径方向内方側への傾動を許容する空所が設けられ、空所は前記2本の柱のうちの一方の柱が他方の柱に対して大きく傾動する場合には一方の柱の傾動を許容するが、2本の柱の両方が互いに同じ態様で傾動する場合には2本の柱の双方を互いに当接させて傾動を阻止する空間容積となるように形成され、また、翼片は外力によって柱の先端方向に向けて曲がった姿勢をなすことが可能とされ、係止体部に孔部からまっすぐ引き抜かれる方向に力がかけられた際には、2本の柱の両方が孔部の奥側の角部に係止している各爪を支点として互いに同じ態様で傾動することにより2本の柱の各傾動が互いの当接により阻止されて各爪の孔部に対する係止状態が維持されて係止体部の引き抜きが阻止されるが、係止体部に2本の柱が並ぶ方向のいずれか一方に向けて斜めに引き抜かれる方向に力がかけられた際には、2本の柱のうちの斜めに引き抜かれる方向とは反対側に位置する一方の柱がその柱に対応する側の爪を支点として他方の柱に対して大きく傾動し、一方の柱から張り出す翼片の張り出し方向が径方向外方側から挿入方向側に傾けられながら同翼片が柱の先端方向に曲がった姿勢をなして上記爪の係止が解かれ、その後で同翼片が柱の根元方向に伸び姿勢をなした状態に戻って、係止体部が孔部から引き抜かれることを特徴とするクランプである。
この第1の発明によれば、係止体部に孔部からまっすぐ引き抜かれる方向に力がかけられた際には、支柱部位から突出した2本の柱の両方が孔部の奥側の角部に係止している各爪を支点として互いに同じ態様で傾動して互いに当接することで2本の柱の傾動がそれぞれ阻止され、各爪の孔部への係止が維持されて係止体部の引き抜きが阻止される。これにより、通常の取付状態ではクランプが安定した取付状態に維持される。また、係止体部に2本の柱が並ぶ方向のいずれか一方に向けて斜めに引き抜かれる方向に力がかけられた際には、2本の柱のうちの斜めに引き抜かれる方向とは反対側に位置する一方の柱が他方の柱に対して大きく傾動し、この一方の柱から張り出す翼片の張り出し方向が径方向外方側から挿入方向側に傾けられながら同翼片が柱の先端方向に曲がった姿勢をなして上記爪の係止が解かれ、その後で同翼片が柱の根元方向に伸び姿勢をなした状態に戻って、係止体部が孔部から引き抜かれる。これにより、クランプを取り外すときには、容易に取り外すことが可能となる。
この第2の発明によれば、支柱部位の2本の柱の先端部位同士が薄肉部で繋がれていることにより、係止体部を孔部へ挿入する際に、支柱部位が支障となることなく、係止体部がスムーズに挿入される。この薄肉部はその薄肉構造により2本の柱が傾動する際に撓むことのできる構成となっているので、支柱部位に備えられた2本の柱の傾動を阻害しない。
まず、第1の発明によれば、通常の取付状態では、板状の構成部材に形成された孔部に対して2枚の翼片の各末端部に形成された各爪が係止して係止体部を抜けないように保持されるため、クランプをガタつかせたりすることなく安定した取付状態とすることができる。従って、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材の保持状態を安定させることができる。また、クランプを取り外すときには、重機等の機械を使用することなく作業員が引き抜く力でクランプを容易に取り外すことができる。従って、クランプの取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
次に、第2の発明によれば、支柱部位の2本の柱の先端部位同士を繋ぐように薄肉部を設けたことにより、クランプの取り外し作業を迅速に行うことを可能としつつ、係止体部を孔部に対してよりスムーズに挿入することができる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図2は、図1に示したクランプ1を上から見た平面図である。図3は、第1の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図4は、係止体部20が孔部94に係止された状態(図4(A))と係止体部20を斜め方向に引き抜く状態(図4(B))を示す側面図である。図1に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネスやパイプ等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。クランプ1は、保持部10で長尺状取付部材を結束して、係止体部20で車体パネルなどの板状の構成部材に取付けることができる構成となっている。これにより、長尺状取付部材をクランプ1に保持することができる。
基部22は、係止体部20の先端側から孔部94に挿入する挿入力を作用させると、車体パネル92の表面と当接する。そして、基部22は、当接した際に挿入方向とは逆方向に生じる反力を受止める。
また、図1及び図3に示すように、支柱部位24の上端側は、凹形状に形成され、その凹形状の両端に立設して形成された左柱24a、右柱24bと、左柱24aと右柱24bとの間で空間容積として形成された空所25を備えた構成となっている。空所25は、左柱24a及び右柱24bの先端部位がそれぞれ内方方向に変形可能な空間容積として形成されている。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図3に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入していくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94と係止することで左翼片26a及び右翼片26bが係止体部20の外側方向へ拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図4に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、前記当接状態になることで垂直方向の引き抜きを阻止し、前記変形状態となることで斜め方向への引き抜きを許容するものである。すなわち、係止片部位26の取付基端となる左柱24a及び右柱24bを支柱部位24の内方方向に変形可能とする空所25が本実施形態における引き抜き可能手段に相当する。以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、クランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
以下、本発明における第2の実施の形態について詳細に説明する。図5は、第2の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態を変形した実施形態である。したがって、上記した第1の実施形態のクランプ1と同様の構成については図中同符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第2の実施形態に係るクランプは、支柱部位24の先端部位に形成される空所25の先端を薄肉部29で閉鎖した構成のものである。なお、薄肉部29は、撓むことのできる薄肉で形成されている。薄肉部29は、ポリエチレン等の合成樹脂製とされており、左柱24aと右柱24bの先端部位がそれぞれ内方方向に変形するときに撓む構成となっている。これにより、係止体部20を孔部94へ挿入する際に、支柱部位24が支障となることがなく、係止体部20をスムーズに挿入することができる。なお、第2の実施形態に係るクランプ1の使用方法については、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので、その説明は省略する。
以下、本発明における第3の実施形態について詳細に説明する。図6は、第3の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図7は、第3の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図8は、係止体部20が孔部94に係止された状態を示す側面図である。図6に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。なお、保持部10の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
また、図6及び図7に良く示されるように、支柱部位24は、門型形状として形成されている。門型形状に形成された支柱部位24は、基部22から立設した部位である左柱24a、右柱24bと、左柱24aと右柱24bとの上端をかけわたす上部24cと、を備えた構成となっている。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図7に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入していくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94と係止することにより左翼片26a及び右翼片26bが拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図8に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、支柱部位の門型形状を維持することで垂直方向の引き抜きを阻止し、支柱部位の門型形状が傾動することで斜め方向への引き抜きを許容するものである。すなわち、斜め方向の引き抜きに対して傾動可能となる門型形状に形成された支柱部位24が本実施形態における引き抜き可能手段に相当する。以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、クランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
以下、本発明における第4の実施形態について詳細に説明する。図9は、第3の実施形態に係るクランプ1を示す斜視図である。図10は、第4の実施形態に係るクランプ1を使用するときの状態を示す側面図である。図11は、係止体部が孔部に係止された状態と係止体部を斜め方向に引き抜く状態を示す側面図である。図9に示すように、クランプ1は、全体がポリエチレン等の合成樹脂製とされており、ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材(図示省略)を保持する保持部10と、保持部10と一体的に形成された係止体部20を備えている。なお、保持部10の構成は、第1の実施形態に係るクランプ1と同様であるので図中同符号を付してその説明を省略する。
また、図9及び図10に良く示されるように、支柱部位24は、T字形状として形成されている。T字形状に形成された支柱部位24は、基部22から立設した部位である主柱24dと、主柱24dの上部で横方向に配設された頭部24eとを備えた構成となっている。頭部24eの両端縁には、翼形状に形成された左翼片26a、右翼片26bが係止片部位26として接合された構成となっている。
まず、係止体部20を車体パネル92に形成された孔部94に挿入する場合について説明する。図10に示すように、係止体部20を孔部94に向かって挿入していくと、左翼片26a及び右翼片26bが孔部94の径によって弾性的に収縮変形しながら挿入される。そして、左爪28a及び右爪28bが孔部94と係止することにより左翼片26a及び右翼片26bが拡開する。また、車体パネル92の表面側は、基部22により弾性的に受止められる。したがって、図11に示すように、クランプ1は、係止体部20の基部22と係止爪28とによって車体パネル92を挟み込んだ取付状態となっている。これにより、クランプ1を車体パネル92にしっかりと取付けておくことが可能となる。
本実施形態における係止手段に附加される引き抜き可能手段は、係止片部位の下端でその拡開状態を維持することで垂直方向の引き抜きを阻止し、架橋部位の働きによりこの拡開状態を狭める変形状態にすることで斜め方向への引き抜きを許容するものである。
以上のように本実施形態に係るクランプによれば、クランプ1を車体パネル92から重機等の機械を使用することなく容易に取り外すことが可能となる。したがって、クランプ1の取り外し作業を迅速に行うことが可能になる。
10 保持部
12 保持部本体
12a 本体孔部
14 保持ベルト
20 係止体部
22 基部
24 支柱部位
24a 左柱
24b 右柱
26 係止片部位
28 係止爪
28a 左爪
28b 右爪
29 薄肉部
30 繋部
32 弾性部位
36 架橋部位
92 車体パネル
94 孔部
Claims (2)
- ワイヤーハーネス等の長尺状取付部材を車体パネル等の板状の構成部材に取り付けるクランプであって、
前記長尺状取付部材を保持する保持部と、
前記板状の構成部材に形成された孔部への挿入により当該孔部に抜けないように係止される係止体部と、を有し、
前記係止体部は、前記孔部への挿入方向に向かって突出する2本の柱を備える支柱部位と、当該2本の柱の各先端部位からそれぞれ根元側に向かって径方向外方側に広がるように張り出す2枚の翼片を備える係止片部位と、を有し、
前記係止体部は、前記孔部への挿入により前記係止片部位の前記2枚の翼片が前記孔部の径によって弾性的に押しすぼめられた後に拡開し、前記2枚の翼片の各末端部に段差状に形成された各爪を前記孔部の奥側の角部に係止させて抜けないようになる構成となっており、
前記支柱部位の前記2本の柱の間には当該2本の柱のそれぞれの径方向内方側への傾動を許容する空所が設けられ、当該空所は前記2本の柱のうちの一方の柱が他方の柱に対して大きく傾動する場合には前記一方の柱の傾動を許容するが、前記2本の柱の両方が互いに同じ態様で傾動する場合には前記2本の柱の双方を互いに当接させて傾動を阻止する空間容積となるように形成され、また、前記翼片は外力によって前記柱の先端方向に向けて曲がった姿勢をなすことが可能とされ、前記係止体部に前記孔部からまっすぐ引き抜かれる方向に力がかけられた際には、前記2本の柱の両方が前記孔部の奥側の角部に係止している前記各爪を支点として互いに同じ態様で傾動することにより前記2本の柱の各傾動が互いの当接により阻止されて前記各爪の前記孔部に対する係止状態が維持されて前記係止体部の引き抜きが阻止されるが、前記係止体部に前記2本の柱が並ぶ方向のいずれか一方に向けて斜めに引き抜かれる方向に力がかけられた際には、前記2本の柱のうちの前記斜めに引き抜かれる方向とは反対側に位置する一方の柱がその柱に対応する側の爪を支点として他方の柱に対して大きく傾動し、当該一方の柱から張り出す前記翼片の張り出し方向が径方向外方側から挿入方向側に傾けられながら同翼片が前記柱の先端方向に向けて曲がった姿勢をなして前記爪の係止が解かれ、その後で同翼片が前記柱の根元方向に向けて伸び姿勢をなした状態に戻って、前記係止体部が前記孔部から引き抜かれることを特徴とするクランプ。 - 請求項1に記載のクランプであって、
さらに、前記支柱部位の前記2本の柱の先端部位間に、当該先端部位同士を繋いで前記支柱部位の前記孔部への挿入をスムーズにする薄肉部が形成されており、当該薄肉部は、その薄肉構造により前記2本の柱が傾動する際には撓んで傾動を阻害しない構成となっていることを特徴とするクランプ。
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