JP4859246B2 - 車両用ランプ - Google Patents

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Description

本発明は、バルブを内有するランプハウジング側に係止されて,このランプハウジングの開口を閉じるレンズを備えた車両用ランプに関するものである。
上記車両用ランプには、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両用ランプは、車体に支持され、バルブを内有してこのバルブによる照射方向に開口が形成されるランプハウジングと、上記開口を閉じるよう設けられる透明のレンズと、このレンズから上記ランプハウジング側に向かって一体的に突出し、このランプハウジング側に形成された係止部に係止される係止突起とを備えている。そして、上記バルブの照射光は、上記レンズを透過し、ランプの外方に向かって照射される。
上記ランプの組立作業をする場合には、バルブを内有したランプハウジングの開口を閉じるようこの開口にレンズを接近させる。そして、この際、上記ランプハウジング側の係止部に対し、上記レンズから突出した係止突起を弾性的に撓ませて係止させる。すると、上記ランプハウジングの開口が上記レンズにより閉じられると共に、このレンズがランプハウジングに取り付けられて、上記組立作業が終わる。
特開平9−99777号公報
ところで、上記組立作業において、係止突起を係止部に係止させる場合、上記したように係止突起は弾性的に撓ませることが要求される。このため、この撓みを十分に得る上で、上記レンズからの係止突起の突出寸法は、ある程度大きくすることが要求される。
しかし、上記係止突起の突出寸法を大きくすると、次のような問題点が生じてくる。即ち、上記係止突起はランプハウジング側に向かって突出しており、この突出方向は、人がランプを見る場合の視線の方向とほぼ合致する。また、上記したように、ランプのレンズは透明体である。
このため、上記視線でランプのレンズを見た場合、上記係止突起の突出寸法が大きいと、その分、この係止突起の突出位置におけるレンズの部分の色調は、このレンズの部分の周りの色調に比べて、濃くなりがちである。よって、上記レンズを全体的に見たとき、このレンズの各部の色調が無用に不均一となって、ランプの外観上の見栄えが低下するおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両用ランプの外観上の見栄えを向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2に支持され、バルブ5を内有してこのバルブ5による照射方向Aに開口6が形成されるランプハウジング7と、上記開口6を閉じるよう設けられる透明のレンズ8と、このレンズ8から上記ランプハウジング7側に向かって一体的に突出し、このランプハウジング7側に形成された係止部16に係止される係止突起18とを備えた車両用ランプにおいて、
上記バルブ5による照射方向Aに直交する視線で見た上記レンズ8の自由状態で(図1中一点鎖線)、このレンズ8を、上記バルブ5側に円弧中心を有する円弧形状とし、上記レンズ8がその円弧形状から平坦形状に向かうよう弾性変形した状態(図1中実線)で、その弾性に基づく復元力により、上記係止部16に係止突起18が圧接して係止されるようにしたことを特徴とする車両用ランプである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体に支持され、バルブを内有してこのバルブによる照射方向に開口が形成されるランプハウジングと、上記開口を閉じるよう設けられる透明のレンズと、このレンズから上記ランプハウジング側に向かって一体的に突出し、このランプハウジング側に形成された係止部に係止される係止突起とを備えた車両用ランプにおいて、
上記バルブによる照射方向に直交する視線で見た上記レンズの自由状態で、このレンズを、上記バルブ側に円弧中心を有する円弧形状とし、上記レンズがその円弧形状から平坦形状に向かうよう弾性変形した状態で、その弾性に基づく復元力により、上記係止部に係止突起が圧接して係止されるようにしている。
このため、上記係止部と係止突起とによるランプハウジング側へのレンズの係止は、このレンズ自体が有する弾性を利用することにより達成される。よって、前記従来の技術では、上記係止を得る上で、係止突起を弾性的に撓ませようとして、この係止突起の突出寸法を、ある程度大きくすることが要求されたが、本発明によれば、上記レンズ自体の弾性を利用することにより、上記した係止突起の弾性的な撓みをほとんど不要にしたのであり、これにより、この係止突起の突出寸法を小さく抑制できる。
この結果、第1に、上記係止突起の突出方向とほぼ同じ視線でランプのレンズを見た場合、上記係止突起の突出寸法が小さい分、この係止突起の突出位置におけるレンズの部分の色調が濃くなることは防止される。このため、このレンズの部分の周りの他部分の色調が薄いとしても、このレンズの各部の色調が無用に不均一になるということは防止されて、ランプの外観上の見栄えが向上する。
また、第2に、上記したように、係止突起を弾性的に撓ませることはほとんど不要であるため、この係止突起を撓み易くさせようとして、この係止突起に脆弱部を設ける、などの複雑な加工は不要である。よって、その分、ランプの形成が容易にできる。
本発明の車両用ランプに関し、車両用ランプの外観上の見栄えを向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、車両用ランプは、車体に支持され、バルブを内有してこのバルブによる照射方向に開口が形成されるランプハウジングと、上記開口を閉じるよう設けられる透明のレンズと、このレンズから上記ランプハウジング側に向かって一体的に突出し、このランプハウジング側に形成された係止部に係止される係止突起とを備える。
上記バルブによる照射方向に直交する視線で見た上記レンズの自由状態で、このレンズを、上記バルブ側に円弧中心を有する円弧形状とし、上記レンズがその円弧形状から平坦形状に向かうよう弾性変形した状態で、その弾性に基づく復元力により、上記係止部に係止突起が圧接して係止されるようになっている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜3に従って説明する。
図1〜3において、符号1は車両の一例である自動車であって、各図はこの自動車1の後右側部を示している。また、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。また、左右とは、上記前方に向かっての車体2の幅方向をいうものとする。
上記自動車1の後右側部は、板金製の車体2と、この車体2に取り付けられるリヤコンビランプ3とを備えている。このランプ3は、上記車体2に締結具4により支持され、バルブ5を内有すると共にこれを支持してこのバルブ5による照射方向(車体2の後方)Aに開口6が形成される樹脂製のランプハウジング7と、上記開口6をその後方から閉じるよう設けられ、上記バルブ5の照射光を後方に向けて透過可能とする透明(半透明含む)のレンズ8と、このレンズ8を上記ランプハウジング7の開口6の開口縁部6aに係脱可能に係止させて、上記レンズ8をランプハウジング7に取り付ける係止具9とを備えている。
上記レンズ8は樹脂製で、その各部は剛性を有しているが、全体的には、多少の弾性変形が可能とされている。符号10は、上記ランプハウジング7に着脱可能に取り付けられ、上記レンズ8をその外方から開閉可能に覆う透明樹脂製のアウタカバーである。
上記バルブ5の光軸12は、ほぼ水平、かつ、後方に延びており、この光軸12の軸方向と上記照射方向Aとは互いにほぼ一致しており、この光軸12をほぼ孔芯とするよう上記開口6が形成されている。なお、上記バルブ5は、その光軸12が上記照射方向Aに直交し、もしくは傾斜する姿勢で上記ランプハウジング7に支持されるようにしてもよい。上記レンズ8は、上記開口6を閉じるよう車体2の幅方向、かつ、上下方向に延びる板形状のレンズ本体部14と、このレンズ本体部14の外縁部から上記ランプハウジング7の開口6の開口縁部6aに向かって一体的に突出するフランジ部15とを備えている。
上記バルブ5による照射方向Aに直交する視線で見た上記レンズ8の自由状態で(図1中一点鎖線)、上記レンズ8は、上記バルブ5側に円弧中心を有する円弧形状とされている。具体的には、レンズ8の外面側は円弧凸面形状となるよう形成されている。一方、このレンズ8の内面側は円弧凹面形状となるよう形成され、上記ランプハウジング7側に対面している。ここで、上記のようにレンズ8が円弧形状にされたため、ランプ3についての視覚的な立体感が向上し、これにより、ランプ3の見栄えの向上が図られている。
上記係止具9は、上記ランプハウジング7の開口6の開口縁部6aの上、下部における長手方向の中途部にそれぞれ形成される左右一対の係止突起である係止部16,16と、上記開口6の開口縁部6aの一側部(右側部)に形成される係止凹部である他の係止部17と、上記視線で見て(図1)、上記レンズ8の上、下部における各フランジ部15の長手方向の中途部から上記ランプハウジング7側に向かって一体的に突出する左右一対のフックである係止突起18とを備えている。これら各係止突起18は互いに同形同大とされ、上記フランジ部15と同じ厚さの板形状をなしている。また、これら各係止突起18の突出端部における各フック部は、上記フランジ部15の長手方向で、それぞれ同じ方向に突出している。
上記レンズ8の一側部(右側部)におけるフランジ部15の突出端が上記他の係止部17に係止されると共に、上記レンズ8のフランジ部15の上記長手方向の各端部側20,20がそれぞれ上記ランプハウジング7の開口6の開口縁部6aに当接し、かつ、上記レンズ8の上記長手方向の中途部が上記ランプハウジング7側に向かうよう弾性変形し、つまり、平坦形状に向かうよう弾性変形した状態で、その弾性に基づく復元力により、上記各係止部16に各係止突起18が圧接して係脱可能に係止されている(図1中実線)。この場合、上記視線で見て(図1)、上記のように弾性変形してランプハウジング7に取り付けられたレンズ8のレンズ本体部14の外面の半径R1は、前記自由状態とされたレンズ8のレンズ本体部14の外面の半径R2よりも大きくなる(R1>R2)。
上記係止部16と係止突起18との互いの係止状態は、これら両者16,18間の摩擦力と、上記他の係止部17へのフランジ部15の係止とにより維持される。また、この係止状態では、上記レンズ8のフランジ部15の上記長手方向の中途部は、上記開口6の開口縁部6aに当接、もしくは接近させられている。これにより、上記各係止突起18の突出寸法は必要最小限にとどめられている。また、ランプハウジング7とレンズ8との間に無用な隙間の生じることが防止されている。
上記視線で見て(図1)、上記上下各フランジ部15の長手方向の中途部から上記ランプハウジング7側に向かって一体的に一対の位置決め突起22,22が突設されている。これら各位置決め突起22は、上記ランプハウジング7に対するレンズ8の左右位置をある程度位置決めするものである。なお、上記各位置決め突起22はなくてもよい。
上記構成によれば、バルブ5による照射方向Aの光軸12に直交する視線で見た上記レンズ8の自由状態で(図1中一点鎖線)、このレンズ8を、上記バルブ5側に円弧中心を有する円弧形状とし、上記レンズ8がその円弧形状から平坦形状に向かうよう弾性変形した状態(図1中実線)で、その弾性に基づく復元力により、上記係止部16に係止突起18が圧接して係止されるようにしている。
このため、上記係止部16と係止突起18とによるランプハウジング7側へのレンズ8の係止は、このレンズ8自体が有する弾性を利用することにより達成される。よって、前記従来の技術では、上記係止を得る上で、係止突起を弾性的に撓ませようとして、この係止突起の突出寸法を、ある程度大きくすることが要求されたが、上記構成によれば、上記レンズ8自体の弾性を利用することにより、上記した係止突起18の弾性的な撓みをほとんど不要にしたのであり、これにより、この係止突起18の突出寸法を小さく抑制できる。
この結果、第1に、上記係止突起18の突出方向とほぼ同じ視線でランプ3のレンズ8を見た場合(図2)、上記係止突起18の突出寸法が小さい分、この係止突起18の突出位置におけるレンズ8の部分の色調が濃くなることは防止される。このため、このレンズ8の部分の周りの他部分の色調が薄いとしても、このレンズ8の各部の色調が無用に不均一になるということは防止されて、ランプ3の外観上の見栄えが向上する。
また、第2に、上記したように、係止突起18を弾性的に撓ませることはほとんど不要であるため、この係止突起18を撓み易くさせようとして、この係止突起18に脆弱部を設ける、などの複雑な加工は不要である。よって、その分、ランプ3の形成が容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記ランプ3は、車体2の前部に設けられるものであってもよい。また、上記係止部16は、ランプハウジング7側である車体2に形成してもよい。また、上記バルブ5による照射方向Aに直交する視線は、上記ランプ3の側面視に相当してもよい。また、上記各係止突起18の各フック部は、上記フランジ部15の長手方向で互いに対向するよう突出させてもよく、互いに離反するよう突出させてもよい。また、上記係止突起18は単一でも、3つ以上であってもよい。
以下の図4,5は、実施例2,3を示している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図4に従って説明する。
上記係止部16は断面円形の軸体とされている。また、上記係止突起18は単一設けられている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図5に従って説明する。
上記各係止突起18の各フック部は、上記フランジ部15の長手方向で互いに対向するよう突出させられている。なお、上記視線で見て(図5)、レンズ8の長手方向の各端部側20,20は上記ランプハウジング7に当接しなくてもよい。この場合、上記レンズ8が弾性変形した状態(図5中実線)で、その弾性に基づく復元力により、上記各係止部16に各係止突起18がそれぞれ圧接して係止されている。
実施例1を示し、図2のI−I線矢視部分断面、部分破断図である。 実施例1を示し、自動車後面の部分背面図である。 実施例1を示し、レンズと係止突起との斜視図である。 実施例2を示し、図1の一部に相当する図である。 実施例3を示し、図1の一部に相当する図である。
符号の説明
1 自動車
2 車体
3 ランプ
5 バルブ
6 開口
6a 開口縁部
7 ランプハウジング
8 レンズ
9 係止具
12 光軸
14 レンズ本体部
15 フランジ部
16 係止部
18 係止突起
20 端部側
A 照射方向
R1 半径
R2 半径

Claims (1)

  1. 車体に支持され、バルブを内有してこのバルブによる照射方向に開口が形成されるランプハウジングと、上記開口を閉じるよう設けられる透明のレンズと、このレンズから上記ランプハウジング側に向かって一体的に突出し、このランプハウジング側に形成された係止部に係止される係止突起とを備えた車両用ランプにおいて、
    上記バルブによる照射方向に直交する視線で見た上記レンズの自由状態で、このレンズを、上記バルブ側に円弧中心を有する円弧形状とし、上記レンズがその円弧形状から平坦形状に向かうよう弾性変形した状態で、その弾性に基づく復元力により、上記係止部に係止突起が圧接して係止されるようにしたことを特徴とする車両用ランプ。
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