JP4865733B2 - ネットワーク内で動作させられることのできる装置、ネットワーク・システム、ネットワーク内で装置を動作させる方法、プログラム要素およびコンピュータ可読媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク内で動作させられることのできる装置に関する。
本発明は、ネットワーク・システムにも関する。
本発明はさらに、ネットワーク内で装置を動作させる方法に関する。
しかも、本発明は、プログラム要素に関する。
さらにまた、本発明は、コンピュータ可読媒体に関する。
ますます多くのユーザーがハードディスク・ベースのポータブル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー、強力かつインテリジェントな携帯電話およびその他の携帯型娯楽装置に感心を抱いている。
既知のポータブル・オーディオ・プレーヤーは通例、ヘッドホン出力ジャックを一つしか持たない。ユーザーのオーディオ・プレーヤーで現在再生している音楽を別のユーザーと分かち合おうとすれば、ヘッドホンをオーディオ・プレーヤーから抜いて、別のユーザーに差し込ませることが必要である。第二のユーザーは、第一のユーザーのオーディオ・プレーヤーに差し込んだのち、自分のヘッドホンを介して第一のユーザーのオーディオ・プレーヤーが再生する音楽を聴くことができる。
あるいはまた、二人のユーザーが二つのヘッドホンで同時に同じ音楽を聴けるようにするオーディオ・スプリッターを実装することも可能である。
WO2003/093950A2は、ある装置から別の装置に音楽信号を送信することによってポータブル・オーディオ装置を通じて個人間で音楽を分かち合うためのシステムを開示している。二つの装置の間の通信は、ユニット間送信器/受信器ユニットによって実現される。
アドホックな無線通信ネットワークを構築することは、さまざまなパラメータの適正な構成設定を必要とする。特に、ユーザーはネットワーク種別、ネットワーク名、ネットワーク・アドレス、通信およびセキュリティ・パラメータを関連するあらゆる装置について構成設定しなければならない。通例、これは、従来技術によればインストール手順に続いて手動で行われる。たとえば、ウィンドウズ(登録商標)XPのインストール手順は、ディスプレイ上で監視できるが、キーボードを介したユーザー入力を必要とする。
ウィンドウズ(登録商標)・スマート・ネットワーク・キー(WSNK)は、マイクロソフトによってウィンドウズ(登録商標)XP SP2とともに展開される半自動手順である。WSNKは、無線ネットワーキング・ハードウェア(無線アクセス・ポイント)および無線クライアント(パソコンおよびその他の装置を含む)を構成設定およびブートストラッピングする方法に対する増し続ける必要性に対処するよう適応されてきた。WSNKウィザードは、ウィンドウズ(登録商標)ユーザーに、XMLスキームおよびポータブル媒体(たとえばUSBメモリースティック)を使って、ネットワーク設定を簡単に作成し、伝搬させる手段を提供する。
Rekimoto et al.,“SyncTap: An Interaction Technique for Mobile Networking” (MOBILE HCI 2003,http://www.csl.sony.co.jp/person/rekimoto/papers/mhci03.pdf)は、デジタル装置間でネットワーク接続をなすためのユーザー・インターフェース技術を開示している。あるユーザーが二つの装置を接続したいとき、該ユーザーは両方の装置上で同期的に「接続」ボタンを押して放す。
ブルートゥースまたはWLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)のような既存の無線通信システムは、リンクを確立するためのエンド・ユーザー受容性が低いという問題を抱えている。これは、ユーザーによる多くの手動対話が必要とされ、そのため無線リンクの構築が困難で面倒な仕事となっているためである。
ブルートゥースのような無線通信技術は、新しいネットワークを確立するための装置発見機構を提供する。しかしながら、無線装置は悪用のおそれがある。たとえば、空港のラウンジで、権限のないユーザーが携帯電話に接続して、気づかれることなくそれを悪用することができる。それがブルートゥースの空間的レンジ内ではたらくからである。さらに、ブルートゥースの発見手順は時間がかかり、そのためネットワークの構築はユーザーにとって忍耐力を強いられるものとなってしまう。
半自動の諸解決策は、追加的な専用の高価なセットアップ装置を必要とし、ユーザーが望む使いやすさは欠いている。さらに、無線リンクを通じてネットワーク・パラメータをブロードキャストするシステムは盗聴されやすい。
既知の自動的な諸解決策では、ユーザーは、ユーザーの装置に接続が許される装置の十分なコントロールを有さない。
このように、関連技術によれば、異なる装置の間での、簡単かつ安全なネットワーク確立を許容するシステムはない。
単純かつ安全な仕方でネットワークを確立することが本発明の一つの目的である。
この目的は、独立請求項で定義される特徴を有する、ネットワーク内で動作させられることのできる装置、ネットワーク・システム、ネットワーク内で装置を動作させる方法、プログラム要素およびコンピュータ可読媒体を提供することによって達成されうる。
本発明のある実施形態では、ネットワーク内で動作させることのできる装置であって、ユーザーが、タッチ表面にタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置のタッチ表面にタッチすることを検出するよう適応されたタッチ・インターフェースを有する装置が提供される。さらに、該装置は、ユーザーが、当該装置のタッチ表面にタッチし、同時に、他方の装置のタッチ表面にタッチすることを検出したときに、当該装置と他方の装置との間に確立された通信ネットワークを介して他方の装置の通信ユニットと通信するよう適応された通信ユニットを有する。
本発明のもう一つの実施形態では、上述した特徴を持ち、ネットワーク内で動作させることのできる第一の装置と、上述した特徴を持ち、該ネットワーク内で動作させることのできる第二の装置とを有するネットワーク・システムが提供される。
本発明のもう一つの実施形態では、ネットワーク内で装置を動作させる方法であって、ユーザーが、該装置にタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置にタッチすることを検出するステップと、ユーザーが、該装置にタッチし、同時に、他方の装置にタッチすることを検出したときに、当該装置と他方の装置との間に確立された通信ネットワークを介して他方の装置と通信するステップとを有する方法が提供される。
本発明のあるさらなる実施形態では、前記装置のプロセッサによって実行されたときに、ネットワーク内で装置を動作させる上述した諸方法ステップを用いる方法を制御または実行するよう適応されたプログラム要素が提供される。
しかも、本発明のさらにもう一つの実施形態では、装置のプロセッサによって実行されたときにネットワーク内で装置を動作させる上述した諸特徴を有する方法を制御または実行するよう適応されたコンピュータ・プログラムが記憶されている、コンピュータ可読媒体が提供される。
本発明に基づくネットワーク確立方式は、コンピュータ・プログラムによって、すなわちソフトウェアによって、あるいは一つまたは複数の特別な電子最適化回路を使うことによって、すなわちハードウェアで、あるいは混合型で、すなわちソフトウェア構成要素およびハードウェア構成要素によって、実現できる。
本発明に基づく特徴的な機能は特に、ユーザーが、技量なしでも、悪用が安全に避けられる仕方で、直観的にネットワークを確立できるシステムが創り出されるという利点がある。二つの装置の間でネットワークを確立するためには、ユーザーは単に、ネットワークに接続されるべき両方の装置のタッチ・インターフェースに同時にタッチするだけでよい。すると、ユーザーの体を通じて、すなわち人体通信を介して、両装置を共通のネットワーク内に接続するために必要な制御および/またはアドレス情報を含む信号が二つの装置間で交換されうる。ユーザーは二つの装置の間の開いた接続を直観的な仕方で閉じるので、ユーザーは両装置に、簡単に、ネットワークを構築するよう指示できる。両装置は、ネットワークを確立するために必要とされるデータを交換でき、次いで通信ネットワークを確立できる。ネットワークが自動的に確立されると、アプリケーション・データが両装置間で通信ユニットを介して交換されうる。これは、たとえば無線式に動作させられてもよい。換言すれば、通信チャネルを形成するユーザーの体を用いてネットワークを開始するための第一の経路は、ネットワークを介した通信のための第二の経路から分離される。こうして、ネットワークの開始は直観的となるよう最適化され、ネットワークを介した通信は高速となるよう最適化されうる。
本発明に基づくネットワーク確立方式では、ブルートゥースまたはWLANのような既存の無線通信システムの問題が克服される。すなわち、無線リンクの構築はもはや未経験なユーザーにとっても困難で面倒な仕事ではないのである。
本発明のある実施形態によれば、ただ同時にタッチするだけで二つの装置間の無線通信を確立するシステムおよび方法が記載される。二つの無線装置間の通信は、無線のアドホック・ネットワークを確立するためのあらゆる関連データを交換する人体通信に基づいて開始することができ、次いで真のアプリケーション・データを伝送するための無線システムに切り換わることができる。人体通信の技術は、たとえばUS6,211,7999またはUS5,914,701において別のコンテキストにおいて説明されている。
同様にして、無線装置が既存の無線ネットワークに加わることが、ただその新しい装置にタッチし、すでに確立されているネットワークに属する任意の装置にタッチするだけで、できる。本発明に基づく方式は、ネットワーク(無線アドホック・ネットワークのような)が展開されているあらゆる領域(たとえば、消費者領域、プロフェッショナル領域または医療領域)において適用でき、ブルートゥース、WLAN(IEEE802.11規格に従う)、ZigBee(IEEE802.15.4規格に従う)などのようなあらゆる種類の無線技術に適用できる。特にZigBeeは、IEEE802.15.4PHY仕様の周波数ならびに物理およびデータ層を使う、ZigBeeアライアンス・グループによって作成および維持されてきた短距離、低データレートの通信の標準を表している。
本発明のある側面によれば、人体通信(すなわち、人体を信号伝送媒体またはケーブルの代わりとして使う)が、ブルートゥース、WPAN(無線パーソナル・エリア・ネットワーク)およびWLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)のような無線通信技術を可能にするものとして使用されうる。二つの無線装置間の通信は、無線のアドホック・ネットワークを確立するためのあらゆる関連データを交換する人体通信に基づいて開始することができ、次いで真のアプリケーション・データを伝送するための無線システムに切り換わることができる。
本発明のある実施形態によれば、迅速に無線通信を確立するために、無線装置に仮想コネクタが加えられることができる。仮想コネクタ機能を実装する二つの装置に同時にタッチするだけで、両装置は自動的および不可視的に自らを構成設定し、無線技術を使いながら無線アドホック・ネットワーク可能化装置による通信を開始することができる。無線対応装置の環境では、これは、複雑なネットワーク構築手順を経る必要なく接続を構築する簡単な方法である。
ユーザーが仮想コネクタ機能によって能力を与えられている二つの無線装置に同時にタッチするとき、両装置の仮想コネクタは人体通信によって互いと通信する。仮想コネクタはネットワーク構成設定パラメータを交換し、それらの仮想コネクタが属している装置の電波サブシステム(通信ユニット)を覚醒させ、無線アドホック・ネットワークの確立を開始しうる。
同様にして、装置(たとえば無線装置)が既存の(たとえば無線の)ネットワークに加わることは、ユーザーがただその新しい装置にタッチし、すでに確立されているネットワークに属する任意の装置にタッチすれば、できる。
二つの装置にタッチすることで接続するという、非常に直観的なネットワーク構築が可能にされることは、本発明によって提供される方式の利点である。本発明に基づくネットワーク構築は簡単かつ高速であり、複雑で時間のかかる手動のネットワーク構成設定はなしにできる。両装置にタッチしたのち、ネットワークはすぐ確立される。長ったらしい、時間のかかるブルートゥースの問い合わせ手順は回避される。
さらに、本発明に基づくネットワーク構築方式は、高いレベルの安全性を有する。装置は、発見不能モードに設定できる。それにより、その無線技術のレンジ(たとえば10mないし100m)内にある他の無線装置がその装置を発見して、気づかれずにそれに接続することが防止されうる。
本発明に基づくネットワーク・システムは、ユーザーにとって非常に便利である。専用の構築の仕掛けは必要とされない。仮想コネクタ機能をもつ装置とユーザーの体が無線ネットワークを生成するのに十分である。さらに、本発明に基づくネットワーク確立方式は、装置が体に付けられている、あるいは接近しているときにも機能する。これは、典型的にユーザーのポケットに入れて携行される装置(たとえば携帯電話)にとって、あるいは身体装着型の装置(たとえば医療センサー)にとって有利である。
本発明によれば、ネットワークが確立される装置にエネルギーを提供するための、バッテリーまたは他のエネルギー供給ユニットの寿命を延ばすことが可能である。たとえば無線式に電波周波数信号を他の装置と交換するよう適応された通信ユニットの比較的高い電力消費は、仮想コネクタが超低電力の人体通信により他の無線装置を発見し、電波サブシステム(通信ユニット)を覚醒させるまで、ほとんどの時はスリープしていることができる。通常のブルートゥースの問い合わせは必要ない。
こうして、本発明のある実施形態によれば、人体通信に基づく無線可能化器が提供される。本発明に基づくシステムの一つの実施形態は以下のように記述できる。無線装置は、仮想コネクタ(VC)および人体通信インターフェースによって拡張されうる。ユーザーが両方の装置に同時にタッチすると、ネットワーク通信パラメータが人体通信によって交換されうる。すると、仮想コネクタが覚醒させられ、電波通信システムに無線アドホック・ネットワークを確立するよう指示する。その後は、真のアプリケーション・データが、装置間の無線リンクを通じて伝送されることができる。
本発明の適用の例は、ネットワーク、特に無線アドホック・ネットワークが展開されるあらゆる領域およびブルートゥース、WLAN(IEEE802.11)またはZigBee(IEEE802.15.4)のようなあらゆる種類の無線技術である。
適用分野の例は、携帯電話およびPDA(携帯情報端末)のような移動装置のブルートゥース接続を可能にすることを含む。該接続はたとえば、ピアツーピア・アプリケーションのための移動装置間、携帯電話とハンドセットの間、データ同期のための携帯電話とパーソナル・コンピュータの間、画像表示のための携帯電話とテレビの間などである。本発明はさらに、テレビ、VCRなどといった無線消費者電子工学(CE: consumer electronics)ホーム・ネットワークの分野で適用されてもよい。他の適用分野は、パーソナル・コンピュータ、プリンタ、PDAなどのような無線アドホック・コンピュータ・ネットワークである。さらに、本発明は身体領域ネットワーク(body area network)の確立を許容する。これは、身体装着型の装置が、体に付けるだけで、自動的に互いに接続されることを意味する。これは、消費者電子工学用途(たとえば、MP3プレーヤーおよびヘッドセットの接続)、外部病院内での医療用途(患者モニタリング/個人健康管理:ECG、血圧センサー、体温センサーのような医療センサーを接続する)のために活用できる。さらに、身体装着型装置を周辺装置に、たとえばECGセンサーとベッド脇モニターを関連付けることが可能である。個人の健康管理用途のために無線体重計を身体領域ネットワークに統合することなども可能である。
本発明のもう一つの実施形態が関係する側面は、オーディオ・プレーヤーおよびヘッドホンを使ってオーディオ音楽を聴いている人がただ自分のオーディオ・プレーヤーと別のユーザーのヘッドホンにタッチすることによってネットワークを確立でき、それによりその別の人物も、最初のユーザーのオーディオ・プレーヤーによって現在再生されている音楽を聴くことができるようにするというものである。
特に、無線ヘッドホンが使われるとき、これまでは、ユーザーが自分のヘッドホンで、別のユーザーのオーディオ・プレーヤーによって再生されている音楽を聴きたいことを示す直観的な解決策はなかった。本発明によれば、第一のユーザーは、ただ第二のユーザーのヘッドホンにタッチすることによって、該第一のユーザーが第二のユーザーのオーディオ・プレーヤーで再生されているオーディオ・コンテンツを聴きたいことを示すことができる。同時に、第一のユーザーは自分のオーディオ・プレーヤーに、自分の手で明示的に、あるいは該オーディオ・プレーヤーを体に近く装着することによって暗黙的に、タッチしうる。それにより、人体通信を介して両オーディオ・プレーヤーおよび両ユーザーのヘッドホンの間に自動的にネットワークが確立されうる。ネットワーク識別子が、人体データ転送を介して第二のユーザーのヘッドホンに送られうる。この識別子は次いで第二のユーザーのオーディオ・プレーヤーに送られうる。すると第二のユーザーのオーディオ・プレーヤーは、音楽を送信するための第一のオーディオ・プレーヤーとの無線ネットワークを構築しうる。
本発明の記載された側面は、写真または映画を一緒に見るために、すなわち視覚コンテンツを分かち合うために、パーソナル・データ・グラス(たとえば、ヘッド・マウント・ディスプレイ)にも適用できる。
自分の関連付けられたオーディオ・プレーヤーおよび別のユーザーのヘッドホンに同時にタッチすることにより、ユーザーは、その別のユーザーのヘッドホンに、その別のユーザーのオーディオ・プレーヤーからの音楽を聴きたいということを示しうる。その後、自分のオーディオ・プレーヤーおよびその別のユーザーのヘッドホンに同時にタッチした結果として、そのユーザーのヘッドホンとその別のユーザーのオーディオ・プレーヤーとの間に無線通信(たとえば、ブルートゥース、WPANなどを介した)が構築されうる。
本発明によれば、これは、第一のユーザーが単に別のユーザーのヘッドホンにタッチして、その別のユーザーのプレーヤーからの音楽が今は第一のユーザーのヘッドホンにも送られるべきであることを示すことにおいて達成できる。すると第一および第二のユーザーは、しばらくの間、第二のユーザーのオーディオ・プレーヤーからの音楽を同時に聴くことができる。第一のユーザーが自分のヘッドホンおよび同時に自分のプレーヤーに再びタッチすると、自分の音楽を聴くことを続けることになる。
こうして、このように、本発明は、二つ以上の携帯型メディア・プレーヤーおよび割り当てられたユーザーの間で、たとえばWPANまたはブルートゥースのような無線パーソナル・エリア・ネットワークを介してメディア・コンテンツを分かち合う(特に、視聴体験を分かち合う)対話的かつ直観的な方法を提供する。
以下では、従属請求項を参照して、本発明のさらなる実施形態について述べる。
本発明の装置の実施形態についてこれから述べる。これらの実施形態は、本発明に基づくネットワーク・システム、ネットワーク内で装置を動作させる方法、プログラム要素およびコンピュータ可読媒体にも適用されうる。
ユーザーがタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するとき、タッチ・インターフェースは、他方の装置のタッチ・インターフェースとネットワーク確立に必要なデータを交換するよう適応されていてもよい。ネットワーク確立に必要なデータが交換されると、その二つの装置間にネットワークが確立でき、その装置および他方の装置の通信ユニットを介してネットワーク通信が実行できる。
ユーザーがタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するとき、タッチ・インターフェースはさらに、他方の装置のタッチ・インターフェースとネットワーク確立に必要なデータを、人体通信を通じて交換するよう適応されていてもよい。この実施形態によれば、その二つの装置間にネットワークを確立するために要求される必要なコマンドおよびアドレス情報は、人体通信を通じて、すなわち、一方のタッチ・インターフェースから他方のタッチ・インターフェースにユーザーの体を介して伝送される。二つのタッチ・インターフェースを接続する人体は、このように、ケーブルの代わりとして電気的に機能する。それにより、ネットワークを介して互いに接続されるべき装置のタッチ・インターフェース両方にタッチする直観的な動作が、自動的に、さらなるユーザー介入の必要なく、ネットワークの確立という結果を生じる。
ユーザーがタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するときに排他的に(すなわちこのときのみ)、タッチ・インターフェースは、他方の装置のタッチ・インターフェースに、ネットワーク確立に必要なデータを送りはじめるよう作動させられるよう適応されていてもよい。こうして、装置のタッチ・インターフェースにタッチすることはタッチ・インターフェースのセンサーによって検出されることができ、当該システムをして、データを送りはじめるよう作動されることを強いる。換言すれば、タッチ・インターフェースに対するユーザーのタッチがないときには、タッチ・インターフェースにおいて、他のタッチ・インターフェースへの伝送のためのデータは提供されない。タッチ・センサーが人間のユーザーがタッチ・インターフェースにタッチしたことを検出したときにのみ信号発生が必要なので、これは電力節約動作を許容する。この検出はたとえば、電子的に、すなわち人間のユーザーがタッチ・インターフェースにタッチすると典型的には変更されうるタッチ・インターフェースのコンダクタンス、キャパシタンスまたは温度を測定することによってできる。
あるいはまた、タッチ・インターフェースは、連続的または定期的に(ユーザーが現在タッチ・インターフェースにタッチしているかどうかに関わりなく)ネットワーク確立に必要なデータを送るよう適応されていてもよい。これは、こうしたデータが他方の装置のタッチ・インターフェースによって受信可能なのが、ユーザーがタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチするときのみであるようにされる。そのような「ポーリング」方式によれば、装置は、ネットワーク通信の確立に必要なデータを定期的に、たとえば1秒に1回送出する。こうしたデータは、他方の装置に伝送され、それにより、人体が二つの装置の二つのタッチ・インターフェースを電子的にブリッジしたときにのみネットワーク通信を確立するために使用されることができる。この実施形態によれば、ユーザーが現在タッチ・インターフェースにタッチしているかどうかを検出するセンサーはなしにできる。
もう一つの実施形態によれば、装置の通信ユニットは、他方の装置の通信ユニットと無線式に通信するよう適応されうる。タッチ・インターフェース間の通信が「擬似有線」方式で、すなわち人間の体を電気的結合のある種の代わりとして実行される一方、ネットワークが確立されるやいなや、通信装置間の通信は、無線式に、よって高データレートで実行されうる。
通信ユニットは、他方の装置の通信ユニットと通信プロトコルに従って通信するよう適応されうる。その通信プロトコルは、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、ブルートゥース・ネットワークおよびZigBeeネットワークよりなる群から選択される。その際、対応するネットワーク・プロトコルが装置内に保存されうる。
装置の通信ユニットは、アプリケーション・データを交換するために他方の装置の通信ユニットと通信するよう適応されうる。二つの装置間でネットワークを確立するために必要とされるネットワーク確立データが少なくとも部分的には、接続されるべき二つの装置の二つのタッチ・インターフェースの間で交換されるのに対し、通信ユニットを介した通信はアプリケーション・データを交換するために実行されうる。そのようなアプリケーション・データは、たとえば、両装置間で伝送されるべきオーディオ・コンテンツまたはビデオ・コンテンツであってもよい。しかしながら、両装置間でネットワークを確立するために必要とされるデータの少なくとも一部が通信ユニットを介して交換されてもよい。
装置はさらに、タッチ・インターフェースおよび通信ユニットに結合され、ユーザーがその装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチしていることを検出するときのみ通信ユニットを作動させるよう適応されたコネクタ・ユニットを有する。こうして、通信ユニット(たとえば、電磁波、特に高周波領域の交換を介して通信するよう適応されたユニット)は、その装置と別の装置の間にネットワークが確立されない限り、低エネルギーのスリープ・モードまたはスタンバイ・モードに保たれることができ、二つのタッチ・インターフェースを介した人体通信が感知されるやいなや選択的に作動させられることができる。この実施形態は、非常に低エネルギー消費での本装置の動作を許容する。
本発明のもう一つの実施形態によれば、装置は、ユーザーがその装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出すると、自動的に通信ネットワークを確立するよう適応されていてもよい。こうして、通信ネットワークは、自動的に確立され、ユーザーが複雑なネットワーク確立手順を追う必要やユーザーがたとえばネットワークを介してデータを入力するとの要件はない。記載される実施形態によれば、本発明に基づくシステムは、ネットワーク確立に必要な情報を、単に人体通信により信号を交換することによって受け取る。
本発明に基づく装置は、ユーザーがその装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出する前に他方の装置がすでに動作されている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されてもよい。よって、本発明は、ネットワークがないときに装置どうしが自発的にネットワークを確立するときのみならず、複数の他の装置の間のネットワークがすでに存在していて、当該装置がこの既存のネットワークに接続される必要があるというシナリオでも適用できる。この接続は、接続されるべきその装置と、すでに接続されている諸装置のうちの一つに同時にタッチすることによって確立できる。
装置は、ユーザーがその装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出する前に他方の装置がすでにマスターとして動作させられている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されてもよい。あるいはまた、ユーザーがその装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出する前に他方の装置がすでにスレーブとして動作させられている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されてもよい。そのネットワークに接続されるべき装置にタッチするのと同時にタッチされる既存のネットワークの装置がマスターである場合は、そのマスターは、当該装置のネットワークへの直接接続を管理できる。その他方の装置がスレーブである場合は、該スレーブは、このネットワークのマスターに、別の装置がそのネットワークに加わりたがっていることを通知する。すると結果として、マスターが、そのネットワークに直接またはスレーブを介して接続されるべき装置とデータを交換しうる。
本発明に基づく装置は、ポータブル・オーディオ・プレーヤー、ポータブル・ビデオ・プレーヤー、ヘッドホン、ヘッド・マウント・ディスプレイ、携帯電話、身体装着型装置、医療センサー、DVDプレーヤー、CDプレーヤー、ハードディスク・ベースのメディア・プレーヤー、インターネット・ラジオ装置、公衆娯楽装置(public entertainment device)およびMP3プレーヤーよりなる群のうちの少なくとも一つの機能を実装するよう適応されていてもよい。しかしながら、これらの適用分野は単に例である。
本発明に基づくネットワーク・システムの実施形態についてこれから述べる。しかしながら、これらの実施形態は、ネットワーク内で動作させることのできる装置、ネットワーク内で装置を動作させる方法、プログラム要素およびコンピュータ可読媒体にもあてはまる。
本ネットワーク・システムにおいて、第一および/または第二の装置は、音響および/または視覚コンテンツを再生し、ならびに/または再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されうる。換言すれば、メディア・データは、第一または第二の装置のどれに保存されていてもよい。しかしながら、追加的または代替的に、第一または第二の装置のどちらもそのようなメディア・データを再生するための再生ユニットであってもよい。
第一の装置は、音響および/または視覚コンテンツを再生するよう特に適応されていてもよく、第二の装置は、音響および/または視覚コンテンツを再生するよう特に適応されていてもよく、上述の機能を有する第三の装置は第一の装置によって再生されるべき再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されていてもよい。第一の装置は、ユーザーが第二の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に第三の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、第三の装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツを再生するのを中止し、第二の装置で現在再生されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始する。換言すれば、ユーザーが第三の装置に保存され、第一の装置によって送出されているメディア・コンテンツを再生しているときに、このユーザーが第二の装置によって現在再生されているメディア・コンテンツを楽しみたい場合、ユーザーは単に第二および第三の装置のタッチ・インターフェースにタッチするだけでよい。結果として、装置間にネットワークが確立され、すると第一の装置も、第二の装置によって現在再生されているメディア・コンテンツを再生する。このようにして、ユーザーは、第一の装置を介して、第二の装置によって再生されるメディア・コンテンツの体験にあずかることができる。
引き続き記載される実施形態について、ネットワークは、上述の特徴を有しており、第二の装置によって再生されるべき再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されていることのできる第四の装置を有していてもよい。ユーザーが第二の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に第三の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、第一の装置によって再生されるべき音響および/または視覚コンテンツが第四の装置の通信ユニットから第一の装置の通信ユニットに送信される。
ネットワーク・システムの第一の装置は、ユーザーが第一の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に第三の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、第四の装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツの再生を中止し、第三の装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始しうる。たとえば、ユーザーがしばらく別のユーザーとメディア・コンテンツを分かち合ってきたが再び自分のメディア・コンテンツを再生したくなったとき、そのユーザーは単に自分のヘッドホンおよびオーディオ・プレーヤーにタッチする。
ネットワーク・システムの第三および第一の装置は、有線通信経路を介して、あるいは無線通信経路を介して結合されうる。たとえば、ヘッドホンおよびオーディオ・プレーヤー(またはヘッド・マウント装置およびビデオ・プレーヤー)は互いに無線式に接続されていてもよいし、通常の有線式に接続されていてもよい。
記載されている実施形態によれば、二つのヘッドセットにタッチする、または二つのヘッド・マウント装置(すなわち、二つのメディア・データ再生ユニット)にタッチすることは何の効果ももたない。同様に、二つのオーディオ・プレーヤーまたは二つのビデオ・プレーヤー(すなわち、二つのデータ保存ユニット)に同時にタッチすることは何の効果ももたない。しかしながら、一つのメディア・データ再生ユニットと一つのメディア・データ保存ユニットに同時にタッチすることは効果を有する。これは、直観的に、所望されるデータ伝送方向の選択を許容するからである。しかしながら、本発明のある代替的な実施形態によれば、二つのメディア・データ再生ユニットまたは二つのメディア・データ保存ユニットに同時にタッチすることが、メディア・コンテンツが二人のユーザーの間で共有されることができるという効果を有していてもよい。このシナリオでは、所望されるデータ伝送方向を決定するのは、任意の適切な手段(たとえば方向を定義するための押しボタン)を設けることによって可能であるはずである。
第一および/または第二の装置のタッチ・インターフェースは、その装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に他方の装置のタッチ・インターフェースにタッチするユーザーのユーザー素性を識別するよう適応されたユーザー識別センサーを有していてもよい。この実施形態によれば、接続されるべき二つの装置のタッチ・インターフェースのうち少なくとも一つは、現在ネットワークを確立したがっているのがどのユーザーかを判別するために識別センサー(たとえば指紋センサー、DNAセンサーなど)を有する。この判別された素性は、そのユーザーが、両装置のシステムにアクセスする権限があるかどうかを判定するために使用されうる。
さらに、ネットワーク・システムは、第一および第二の装置の間でアプリケーション・データを伝送する方向が、識別されたユーザー素性に基づいて決定されるように適応されていてもよい。この実施形態によれば、判別された素性情報は、接続されるべき二つの装置のどちらがメディア・コンテンツのような伝送されるアプリケーション・データのソースで、どちらが宛先となるべきかの判定のための基準として使われる。換言すれば、システムは、コンテンツの流れの方向を決定するためにユーザー素性情報を使用してもよい。これは、ユーザー素性情報の使用の革新的な方法である。
本発明のこれらのことを含むさまざまな側面は、以下に述べる実施形態から明らかであり、またそれを参照することにより明快にされるであろう。
本発明について、以下では、非限定的な実施例を参照しつつより詳細に述べる。
本発明の個別的な実施形態についてこれから例として述べていく。図面における図解は概略的なものである。種々の図面において、同様または同一の要素は同じ参照符号で表されている。
本発明のある実施形態に基づくネットワーク・システム100について、これから図1を参照しつつ述べる。
ネットワーク・システム100は第一のネットワーク装置Aおよび第二のネットワーク装置Bを有している。簡単のため、これらのネットワーク装置は以後、単にそれぞれ装置Aおよび装置Bと称される。
装置Aは、覚醒(wake-up)信号WU1に際して無線接続を確立するよう適応された第一の無線通信器1と、生命体、すなわちこの場合ユーザー3の体を介して少なくともネットワーク開始信号MISを装置Bに伝送するよう適応されている送信器2と、前記覚醒信号WU1および開始信号MISを発生させるよう適応された第一の制御回路4とを有している。
装置Bは、覚醒(wake-up)信号WU2に際して装置Aへの無線接続を確立するよう適応された第二の無線通信器5と、ユーザー3の体を介して少なくともネットワーク開始信号MISを前記装置Aから受信するよう適応されている受信器6と、開始信号MISに基づいて前記覚醒信号WU2を発生させるよう適応された第二の制御回路7とを有している。
この場合、無線通信器1および5は、いわゆるブルートゥース(商標)技術(IEEE802.15.1規格)に従って通信するよう適応されている。この技術は当業者にはよく知られており、よってその詳細な説明はここでは割愛する。
送信器2および受信器6は、人体通信を可能にするよう適応されている。人体通信では、電力およびデータ信号の送受信は、ユーザー3の体に変位電流を結合(たとえば容量性結合またはオーム性結合)させることと、環境を電流復路として使用することに基づいている。
図2は、図1に示された送信器2の詳細な実施形態を示している。送信器2は、前記ネットワーク開始信号MISを発生させるための信号発生器8と、該信号発生器8に結合され、変調されたネットワーク開始信号を発生させるための変調器9とを有している。コンデンサをなす一対の電極が変調器9に結合されている。この対のうち、第一の電極10aおよび第二の電極10bが示されている。この場合、第一の電極10aは送信器電極と称され、変調されたネットワーク開始信号MISを提出するためにユーザー3の前記体と結合するよう適応されている。信号発生器8はネットワーク開始信号を発生させ、それを振幅偏移符号化(ASK)変調のため変調器9に加え、変調されたネットワーク開始信号MISが送信器電極に加えられる。送信信号が、周波数偏移符号化(FSK)など別の変調方法に従って変調されてもよいことを触れておいてもよいであろう。
受信器6(より詳細な図示はしていない;装置Bの「タッチ・インターフェース」とも記される)は受信器電極、復調器および信号検出器を有する。両方の電極に、たとえばユーザー3の右手が送信器電極にタッチし、ユーザー3の左手が受信器電極にタッチするようにタッチすることによって、変調されたネットワーク開始信号MISがユーザーの体によって送信器2(装置Aの「タッチ・インターフェース」とも記される)から受信器6へと、すなわち装置Aから装置Bに伝導される。両装置にタッチすることが同じ時点に始まることは重要ではなく、必要なのは両方の電極が本質的に同時にタッチされている少なくとも一時点または時間区間があるということであることに触れておいてもよいであろう。
人体通信を介して送られる信号の明示的な信号経路は、送信器電極から受信器電極までユーザー3の体を介して延在し、復路はユーザー3が立っている大地を介して延在する。受信器6は、比較的小さな電流を検出または測定できるべきである。そのような人体通信および信号経路のさらなる説明に関しては、文書US5,914,701“Non-contact system for sensing and signalling by externally induced intra-body currents”および特にその図1およびその対応する説明を参照されたい。その開示はここに参照によって組み込まれる。
ここで、電極は、ユーザー3の前記体と結合するとき、ユーザー3の体の皮膚によって直接接触されてもよいことを触れておくべきであろう。また、皮膚との直接接触は必ずしも要求されないことも触れておくべきであろう。このことを念頭に、装置A、Bの筐体または箱の表面または中に電極を位置させることに関しては、非常に多様な可能性があることは当業者には明白である。
図1および図2の実施形態を要約すると、第一の無線仮想コネクタ対応装置Aと第二の無線仮想コネクタ対応装置Bとの間でネットワークが確立される。伝送器2および6は人体通信インターフェースとも記されることができる。伝送器2は、仮想コネクタ4を介して無線通信インターフェース1に接続されている。同様に、伝送器6は、仮想コネクタ7を介して無線通信インターフェース5に接続されている。
装置A、Bの間でネットワークを確立するために、ユーザー3は、両方の装置A、Bに同時にタッチする。その後、ネットワーク構築のための関連データMISが人体通信によって交換される。次いで、仮想コネクタ4、7が電波通信インターフェース1、5を覚醒させる。このあとで二つの装置A、Bの間に無線ネットワークが確立される。ここで、この無線ネットワークを通じたデータ交換は、通信インターフェース1、5によって電磁波を送出および受信することにより行われる。
各装置A、Bは、人体通信(intra-body communication)機能IBCを提供する要素2、6を具備している。伝送器2、6は定期的に、たとえば毎秒、作動コードを送出する。これは、他の諸装置とは独立に(すなわち非同期で)行われてもよい。異なる装置A、Bが異なる間隔を使ってもよい。ユーザー3が両方の装置A、Bに同時にタッチするというシナリオでは、作動コードMISが伝送器2、6の一方から他方に送信され、該他方によって受信される。伝送器2および6への送信器および受信器機能の割り当ては任意であり、二つの同時にタッチされる装置A、Bのどちらが先に作動コードを送出するかに依存する。作動コードを送出したのち、受信側の装置は受信確認を人体通信を介して送出する。次いで、送信側の装置は、人体通信を介して、無線ネットワークのための必要とされる構成設定データを受信側装置に送る。
特定の無線ネットワーク構成については、ネットワーク内の種々の装置の役割、たとえばブルートゥースのマスター装置、スレーブ装置などが重要であることがある。どちらの装置が作動コードの受信側装置になるかに依存して、無線ネットワークを確立するための特定の要件を考慮する必要があるかもしれない。
図3は、図1に示した実施形態に基づくネットワーク装置によって経過される種々の通信状態を示す概略的な状態図である。具体的には、図3は、装置AとBとの間で無線ブルートゥース・ネットワークを最初に構築するための状態図を示している。
第一段階では、状態301Aのように装置AはブルートゥースBT切断状態にある。同様に、装置Bは状態301Bに示されるようにブルートゥースBT切断状態にある。さらなる段階において、ユーザー3が装置AとBとの間にこれまでの節で述べたような人体通信IBC(点線矢印として描かれている)を確立すると想定される。実は、ユーザー3は、ただ装置にタッチし、よってどの装置がアドホック・ネットワークをなすべきかを指示することによって、単純かつ直観的な方法で選択の可能性を与えられる。そのような可能性は、安全にネットワークを構築する観点で特に有利である。ここで、安全にとは、ある装置だけが、すなわちタッチされた装置だけがそのネットワークを構築することが許されるということを意味している。
その後の第二段階では、状態302Aのように、装置Aは、コントローラ4によって発生された覚醒信号WU1によって、ブルートゥースBTページスキャン状態に設定される。状態306Bのように、装置Bは、人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求320を待つ。
第二段階に続いて、たとえば第三段階では、状態303Aのように、装置Aは、IBCにより接続要求を送る。この際、送信器2はネットワーク開始信号MISを受信器6にユーザー3の身体を介して送信する。今の場合、ネットワーク開始信号MISは、装置Aのブルートゥース・アドレス、すなわち装置Aのメモリ(図示せず)に記憶されている48ビットのMACアドレスを含む。受信器6が前記接続要求320を受信するか受信しかかるやいなや、装置Bは、状態309BのようなブルートゥースBTページ状態にはいる。前記ページ状態において、コントローラ7は覚醒信号WU2を発生させる。換言すれば、覚醒信号WU2は、装置Aによって人体通信IBCを通じて送られた開始信号MISに基づいて発生される。ユーザー3は、状態309Bにはいるやいなや、電極のタッチをやめてもよい、すなわち人体通信IBCを打ち切ってもよい。今の場合、人体通信IBCが維持される必要のある継続時間はほんの0.5秒である。
覚醒信号WU2は第二の無線通信器5を覚醒させる。覚醒後、第二の無線通信器5はページ要求信号330を、そのブルートゥース・アドレスによって同定されている装置Aに送信する。ここで、装置Bによって送られたページ要求330を受信したのち、装置Aは、第一の無線通信器1を介してページ応答信号340を送ることができる。さらなる通信段階において、装置Bは第二の無線通信器5を介して接続要求信号350を送る。この接続要求信号350は第一の無線通信器1を通じて装置Aによって受信されることになる。さらなる通信ステップにおいて、装置Aによって受信された前記接続要求信号350は、第一の無線通信器1を介して装置Bに送られる接続受け容れ信号360によって確認される。接続受け容れ信号360を受信したのち、装置Bは、図3の状態310BのようなブルートゥースBT接続マスター状態にはいる。接続受け容れ信号360を第一の無線通信器1を介して送信したことにより、装置Aと装置Bとの間の無線ブルートゥースBT接続が確立される。これにより、装置Aは、図3の状態304Aのような、ブルートゥースBT接続スレーブ状態にはいる。参照符号370は、ブルートゥース・ページ要求および接続要求が受信される状態を表す。参照符号380は、ブルートゥース・ページ要求および接続要求が受け容れられる状態を表す。
人体通信IBCを通じて送られる接続要求320は、装置Aのブルートゥース・アドレスを含んでいる。装置Aのブルートゥース・アドレスを知ることによって、装置Bはすぐ装置Aをページングでき、次いで問い合わせ手順を必要とすることなく装置Aに接続できる。
本発明に基づくさらなる実施形態についてこれから図4、図5、図6Aおよび図6Bを参照しつつ述べる。
図5は、第一のネットワーク装置A′および第二のネットワーク装置B′を有するネットワーク・システム100′を示している。簡単のため、これらのネットワーク装置はそれぞれ装置A′および装置B′と称される。装置A′は、図1の装置Aからは、装置Aの送信器2に加えて受信器6が設けられ、具現されている点で乖離している。同様に、装置B′は、図1の装置Bからは、装置Bの受信器6に加えて送信器2が設けられ、具現されている点で乖離している。換言すれば、装置A′および装置B′は,特に、人体通信のための、送信器2および受信器6からなるトランシーバーを有する同一のネットワーク装置と見ることができる。
今の場合、送信器2は、それぞれの装置A′およびB′のタイマー(図示せず)によって定義され、提供される時間間隔で開始信号MISを発生させるよう適応されている。今では装置A′およびB′の各送信器2が開始信号MISを発生させるので、ユーザー3によって確立されるときに、人体通信IBCチャネル上での衝突が起こりうる。そのような衝突を回避するために、前記時間間隔は、固定された時間成分とランダムな時間成分からなる。これは、装置A′およびB′の各送信器2の送信開始時刻の小さなずれが与えられることにより、装置A′の送信器2から送られる開始信号と装置B′の送信器2から送られる開始信号の衝突を防止する。換言すれば、装置A′の送信器2または装置B′の送信器2のどちらかがその開始信号を先に送る。装置A′またはB′は、受信器6が開始信号MISを受信するまたは受信したらただちにそのタイマーを停止させる。
今の場合、送信器および受信器電極は、空間的に直接的に隣り合っているが、互いからは絶縁されているような仕方で配置される。共通の電極が送信器電極および受信器電極の両方として使われてもよいことを触れておくべきであろう。この場合、スイッチング回路が設けられ、共通の電極をトランシーバーの受信部または送信部のいずれかに切り換えるよう適応される。
ここで、装置A′および装置B′がすでに図3との関連で上記したブルートゥースBT接続にはいっているとする。新たな装置C′が装置A′と装置B′との間の既存の無線ネットワークにはいる、または加わりうる状況が起こりうる。
図6Aは、既存のマスター・スレーブ無線ブルートゥース・ネットワークを拡張するための状態図を示している。この拡張は、図4に示されるように、新たな装置C′とスレーブ装置A′にタッチすることによって実現される。図6Bは、対応するメッセージ図を示している。
第一段階では、状態301Cのように、装置C′はブルートゥースBT切断状態にあり、装置A′は、状態304Aによって示されるようにブルートゥースBT接続されたスレーブ状態にあり、装置B′は状態310Bによって示されるようにブルートゥースBT接続されたマスター状態にある。ここで、ユーザー3が、これまでの節で述べたようにして装置C′とA′の間の人体通信IBCを確立するとする。
その後の第二段階では、状態302Cのように、コントローラ4が、装置C′をブルートゥースBTページスキャン状態に設定する覚醒信号WU1を発生させる。さらに、状態307Aのように、装置A′は、人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求を待ち、装置B′は、状態311Bのように、ブルートゥースBT接続を通じてはいってくる装置A′の接続要求を待つ。
その後の第三段階では、状態303Cのように、装置C′は、IBCにより接続要求405を送る。この際、装置C′の送信器2はネットワーク開始信号MISを装置A′にユーザー3の身体を介して送信する。今の場合、ネットワーク開始信号は、装置C′のブルートゥースBTアドレス、すなわち装置C′のメモリ(図示せず)に記憶されている48ビットのMACアドレスを含む。装置A′の受信器6が前記接続要求405を受信するか受信しかかるやいなや、装置A′は、状態308Aにはいる。該状態308Aによれば、装置A′は装置C′から受信した接続要求405を装置B′に装置A′の無線通信器を介して転送する410。前記接続要求405を転送してしまうと、装置A′は再び状態307Aにはいって、人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求を待つ。装置A′によりブルートゥースBT接続を介して転送410された装置C′の接続要求405を受信したのち、装置B′は状態309Bにはいり、ページ要求信号415が、そのブルートゥース・アドレスによって同定されている装置C′に装置B′の無線通信器を介して送られる。ここで、装置B′によって送られたページ要求415を受信したのち、装置C′は装置C′の無線通信器を介してページ応答信号420を送ることができる。さらなる通信ステップにおいて、装置B′は第二の無線通信器5を介して接続要求信号425を送り、この接続要求信号425は装置C′の無線通信器を通じて装置C′に受信されることになる。さらなる通信ステップにおいて、装置C′によって受信された前記接続要求信号425は、装置C′の無線通信器1を介して装置B′に送られる接続受け容れ信号430によって確認される。装置C′はそれにより、装置A′および装置B′の既存のブルートゥース・ネットワークに加わったことになる。接続受け容れ信号430を受信したのち、装置B′は再び、ブルートゥースBT接続マスター状態である状態310Bにはいる。
参照符号375は、ブルートゥース・ページ要求および接続要求が受信される状態を表す。参照符号385は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。参照符号390は、接続要求が人体通信を通じて受信される状態を表す。参照符号395は、ブルートゥース・ページ要求および接続要求が受け容れられる状態を表す。
図7Aおよび図7Bは、既存のマスター・スレーブ無線ブルートゥース・ネットワークを拡張するための状態図を具体的に示している。この拡張は、新たな装置C′とマスター装置B′にタッチすることによって実現される。図7は対応するメッセージ図も示している。
第一段階では、状態301Cのように、装置C′はブルートゥースBT切断状態にあり、装置B′は、状態310Bによって示されるようにブルートゥースBT接続されたマスター状態にある。ここで再び、ユーザー3が、これまでの節で述べたようにして装置C′とB′の間の人体通信IBCを確立するとする。
その後の第二段階では、状態302Cのように、装置C′のコントローラ4が、装置C′をブルートゥースBTページスキャン状態に設定する覚醒信号WU1を発生させる。さらに、状態311Bのように、装置B′は、装置C′の人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求505を待つ。
その後の第三段階では、状態303Cのように、装置C′は、IBCにより接続要求505を送る。この際、装置C′の送信器2はネットワーク開始信号MISを装置B′にユーザー3の身体を介して送信する。今の場合、ネットワーク開始信号は、装置C′のブルートゥースBTアドレス、すなわち装置C′のメモリ(図示せず)に記憶されている48ビットのMACアドレスを含む。装置B′の受信器6が前記接続要求505を受信するか受信しかかるやいなや、装置B′は、状態309Bにはいる。該状態309Bによれば、ページ要求信号510が、そのブルートゥース・アドレスによって同定されている装置C′に装置B′の無線通信器を介して送られる。ここで、装置B′によって送られたページ要求510を受信したのち、装置C′は装置C′の無線通信器を介してページ応答信号515を装置B′に送ることができる。さらなる通信ステップにおいて、装置B′は無線通信器を介して接続要求信号520を送り、この接続要求信号520は装置C′の無線通信器を通じて装置C′に受信されることになる。さらにもう一つの通信ステップにおいて、装置C′によって受信された前記接続要求信号520は、装置C′の無線通信器を介して装置B′に送られる接続受け容れ信号525によって確認される。装置C′はそれにより、装置B′をマスターとする既存のブルートゥース・ネットワークに加わったことになる。接続受け容れ信号525を受信したのち、装置B′は再び、ブルートゥースBT接続マスター状態である状態310Bにはいる。
参照符号315は、ブルートゥース・ページ要求および接続要求が受信される状態を表す。参照符号325は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。参照符号335は、ブルートゥース・ページおよび接続要求が受け容れられる状態を表す。
図8は、図5に基づく各装置が図3、図6および図7に示す特定のネットワーク状況に依存して到達または経過しうる諸状態の全体的な状態図を示している。
最初、そのような装置のスイッチを入れたとき、図8の状態301によって描かれるように、切断状態が出発点と考えられる。その後、状態302のように、装置はブルートゥースBTページスキャン状態に切り換わる。次いで、状態303にはいり、該状態303によれば、人体通信IBCを通じて接続要求が送られ、第一のタイマーが始動させられる。該第一のタイマーの時間は、固定した時間成分とランダムな時間成分を含む。第一のタイマーのタイムアウト615後、状態305にはいる。この状態305はブルートゥースBT切断状態であり、ここではページスキャン・モードが停止される。次いですぐ状態306にはいる。この状態306によれば、人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求が待ち受けられ、第二のタイマーが始動させられる。該第二のタイマーの時間は、固定した時間成分とランダムな時間成分を含む。第二のタイマーのタイムアウト605後、再び状態302にはいり、上記のプロセスが再び開始される。
状態302でページ要求および接続要求がブルートゥースBT通信を通じて受信されていた場合は、状態304にはいる。該状態304によれば、ブルートゥースBT接続スレーブ状態にはいる。次いで、ブルートゥースBT接続スレーブ状態にはいったのち、状態307にはいる。該状態307によれば、人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求が待ち受けられる。人体通信IBCを通じた接続要求が受信される場合、状態308にはいる。該状態308によれば、人体通信IBCを通じて受信された接続要求は、ブルートゥースBT通信を通じてブルートゥースBT接続されたマスター状態に送信または転送され、再び状態307にはいる。
状態306において、人体通信IBCを通じて別の装置のブルートゥース・アドレスを含む接続要求が受信される場合は、状態309にはいるか、あるいは第二のタイマーのタイムアウトが前記接続要求が受信される前に現れる場合には、再び状態302にはいる。状態309によれば、ブルートゥースBTページ状態にはいり、ここではページ要求がブルートゥース・アドレスによって同定された装置に送られ、その後の接続要求がブルートゥースBT通信を通じて提出される。その際、ブルートゥースBT通信を通じて送られたページ要求および接続要求に応答する受け容れメッセージが待ち受けられる。受け容れメッセージが受信されると、状態310にはいる。これはブルートゥースBT接続マスター状態である。次いで、ブルートゥースBT接続マスター状態にはいったのちすぐ状態311にはいり、この状態311によれば、人体通信IBCまたはブルートゥースBT通信を通じてはいってくる接続要求が待ち受けられる。換言すれば、状態311によれば、当該装置は、本発明に従って適応されたさらなる装置を既存のネットワークに組み込む用意ができている。人体通信IBCまたはブルートゥースBT通信を通じた接続要求が状態311において受信される場合、再び状態309にはいる。
参照符号635は、ブルートゥース・ページおよび接続要求が受信される状態を表す。参照符号625は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。参照符号620は、ブルートゥース・ページおよび接続要求が受け容れられる状態を表す。参照符号630は、人体通信またはブルートゥースを通じて(スレーブによって転送されて)接続要求が受信される状態を表す。
本発明のさらなる実施形態についてこれから図9、図10A、図10Bおよび図11を参照しつつ述べる。
そのような実施形態では、低レートWPAN(無線パーソナル・エリア・ネットワーク)および図5を参照しつつ述べたような諸ネットワーク装置が使われることが想定される。主たる相違は、各装置の無線通信器が、技術標準IEEE802.15.4に従って通信するよう適応されているということである。しかしながら、本実施形態はIEEE802.11に基づく無線LANにも適用可能である。関連する諸装置は以下ではそれぞれ装置A′および装置B′と称される。
IEEE802.15.4ベースのWPANを初期構築するための状態図についてこれから図9を参照しつつ説明する。
第一段階では、状態401Aのように、装置A′はWPAN切断状態にあり、装置B′は、状態401Bによって示されるようにWPAN切断状態にある。ここで、ユーザー3が、これまでの節で述べたようにして装置A′と装置B′の間の人体通信IBCを確立するとする。
その後の第二段階では、状態402Aのように、装置A′の送信器2がユーザー3の身体を介して装置B′にネットワーク開始信号MISを送信する。さらに、状態403Bのように、装置B′は、装置A′の人体通信IBCを通じてはいってくる接続要求675を待つ。
その後の第三段階では、状態408Bのように、装置A′の人体通信IBCを通じた接続要求675を受信したのち、装置B′は、一意的なネットワーク識別子をもつ新たなWPANの始動を開始し、状態409BのようにWPANコーディネータの役割をする。次いで、状態407Bのように、装置B′の送信器2は、確立されるべきネットワークのネットワーク識別子を含む「接続受け容れ」メッセージ680を、人体通信IBCを通じて装置A′に送り、再び状態409Aにはいる。人体通信IBCを通じた接続要求675を送ったのち、装置A′は状態403Aのように人体通信IBCを通じた接続受け容れメッセージ680を待つ。状態404Aのようにネットワーク識別子を含む接続受け容れメッセージを人体通信IBCを通じて受信したのち、装置A′は、そのネットワーク識別子によって同定される新たなWPANへの関連付けプロセスを開始する。その際には、関連付け要求685がWPAN通信を通じて送られる。装置A′の関連付け要求685は装置B′によって受信され、関連付け応答メッセージ690を用いて装置B′によって確認される。関連付け応答メッセージ690をWPAN通信を介して受信したとき、装置A′はWPANネットワークに加わり、状態405AのようなWPAN接続状態にはいる。
参照符号650は、人体通信接続受け容れメッセージが受信される状態を表す。参照符号655は、MLME-ASSOCIATE(MAC層管理エンティティ)確証(confirmation)が受信される状態を表す。参照符号670は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。参照符号665は、MLME-START(MAC層管理エンティティ)確証が受信される状態を表す。
IEEE802.15.4ベースのWPANを拡張する状況について、これから図10Aおよび図10Bを参照しつつ説明する。本WPANでは、装置A′がコーディネータ装置B′に関連付けられているとする。装置C′および装置A′にタッチすることにより、新たな装置C′が本WPANに接続される。
第一段階では、状態401Cのように、装置C′はWPAN切断状態にあり、装置A′は状態405Aによって示されるようにWPAN接続状態にある。ここで、ユーザー3が、これまでの節で述べたようにして装置C′と装置A′との間の人体通信IBCを確立するとする。
その後の第二段階では、状態402Cのように、装置C′の送信器2は、ユーザー3の身体を介してネットワーク開始信号MISを装置A′に送信する。さらに、状態406Aのように、装置A′は、人体通信IBCを通じてはいってくる装置C′の接続要求を待つ。
その後の第三段階では、状態407Aのように、装置C′の人体通信IBCを通じた接続要求を受信したのち、装置A′は、WPANネットワークのネットワーク識別子を含む接続受け容れメッセージを、人体通信IBCを通じて装置C′に送り,再び状態405Aにはいる。人体通信IBCを通じた接続要求720を送ったのち、装置C′は状態403Cのように人体通信IBCを通じた接続受け容れメッセージ725を待つ。状態404Cのようにネットワーク識別子を含む接続受け容れメッセージを人体通信IBCを通じて受信したのち、装置C′は、ネットワーク識別子によって同定される新たなWPANへの関連付けプロセスを開始する。その際には、関連付け要求730がWPAN通信を通じてコーディネータ装置B′に送られる。装置C′の関連付け要求730は装置B′によって受信され、関連付け応答735を用いて確認される。関連付け応答735をWPAN通信を介して受信すると、装置C′はWPANネットワークに加わり、状態405CのようなWPAN接続状態にはいる。
参照符号705は、人体通信接続受け容れメッセージが受信される状態を表す。参照符号710は、MLME-ASSOCIATE(MAC層管理エンティティ)確証(confirmation)が受信される状態を表す。参照符号715は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。
802.15.4ベースのWPANの場合についての全体的な状態図について、これから図11を参照しつつ述べる。
WPAN対応装置は、状態401のようなWPAN切断状態で始まる。
その後の第二段階では、状態402のように、「接続要求」メッセージが人体通信IBCを介して送られることになる。次いで、状態403のように、人体通信IBCを通じた「接続受け容れ」メッセージまたは接続要求メッセージが待ち受けられ、第一のタイマーが始動させられる。該第一のタイマーの時間設定は、固定した時間成分とランダムな時間成分を含む。第一のタイマーのタイムアウトの場合、再び、接続要求メッセージを人体通信IBCを介して送るために、状態402にはいる。
状態403でネットワーク識別子を含む接続受け容れメッセージが受信される場合、状態404のようにそのネットワーク識別子によって同定されるWPANへの関連付けプロセスが開始され、MLME-ASSOCIATEがWPAN通信を通じて送られる。
接続要求メッセージが状態403で受信される場合、一意的なネットワーク識別子をもつ新たなWPANの始動が状態408のように開始され、WPAN通信を介してMLME-STARTが送られる。MLME-STARTの確証が状態408において受信される場合、状態409のようにWPAN接続されたコーディネータ状態にはいる。その後、状態407のように、ネットワーク識別子を含む接続受け容れメッセージが人体通信IBCを通じて送られる。
状態404でWPANを介してMLME-ASSOCIATEの確証が受信される場合、状態405のようにWPAN接続状態にはいり、状態406のようにはいってくる接続要求メッセージが待ち受けられる。状態406で接続要求メッセージが人体通信IBCを通じて受信される場合、人体通信IBCを通じて接続受け容れメッセージを送るために、状態407にはいる。
参照符号750は、人体通信接続受け容れメッセージが受信される状態を表す。参照符号760は、MLME-ASSOCIATE(MAC層管理エンティティ)確証が受信される状態を表す。参照符号755は、人体通信接続要求が受信される状態を表す。参照符号765は、MLME-START(MAC層管理エンティティ)確証が受信される状態を表す。
本発明に基づくさらなる実施形態について、これから図12Aないし図12Eを参照しつつ説明する。
図12Aは、第一および第二の無線パーソナル・エリア・ネットワークWPAN1およびWPAN2を示している。これらは以後それぞれWPAN1およびWPAN2と称される。今の場合、WPAN1およびWPAN2は、技術標準IEEE802.15.1(ブルートゥース(商標)BT)に基づいている。
WPAN1はユーザー「ボブ」によって使われており、第一のネットワーク装置A1および第二のネットワーク装置B1を含んでいる。これらは以後それぞれ装置A1および装置B1と称される。今の場合、装置B1はポータブル・オーディオ・プレーヤーとして設計され、第一のオーディオ・コンテンツAS1の無線ストリーミングのために適応されている。装置A1はイヤホン(earplug)として設計され、無線ストリーミングされた第一のオーディオ・コンテンツAS1を受信するよう適応されている。
WPAN2はユーザー「メアリー」によって使われており、第三のネットワーク装置A2および第四のネットワーク装置B2を含んでいる。これらは以後それぞれ装置A2および装置B2と称される。今の場合、装置B2はポータブル・オーディオ・プレーヤーとして構築され、第二のオーディオ・コンテンツAS2の無線ストリーミングのために適応されている。装置A2はイヤホン(earplug)として構築され、無線ストリーミングされた第二のオーディオ・コンテンツAS2を受信するよう適応されている。
図12Bは、今の場合でいえば、ユーザー・ボブが装置B1およびA2にタッチし、単純かつ直観的な仕方で、オーディオ・コンテンツを、しかもユーザー・メアリーが使用し、聴いている装置B2の無線ストリーミングされた第二のオーディオ・コンテンツAS2を聴きたいことを示す。換言すれば、ボブはメアリーが聴いているオーディオ・コンテンツを聴きたいのである。装置B1およびA2にタッチすることによって、装置B1は、無線ストリーミングされている第一のオーディオ・コンテンツAS1を装置A1にストリーミングすることをやめる。装置A1は今では無線ストリーミングされた第二のオーディオ・コンテンツAS2を受信しているからである。そのような状況は図12Cに描かれている。
図12Dでは、ユーザー・ボブが再び「自分の」装置B1のオーディオ・コンテンツを聴きたいとする。ボブが単に装置A1およびB1にタッチすることによって、装置B2は、無線ストリーミングされている第二のオーディオ・コンテンツAS2を装置A1にストリーミングすることをやめる。装置A1は今では無線ストリーミングされた第一のオーディオ・コンテンツAS1を受信しているからである。そのような状況は図12Eに描かれている。
図13は、本発明に基づくさらなる実施形態を示している。この実施形態によれば、装置A1は有線式に、すなわちケーブル接続1300を介して装置B1と通信する。しかしながら、装置B2は装置A2(図13には示さず)と無線式に通信する機能を有する。この違いを別にすれば、図13の実施形態に基づく状況は図12Aないし12Eに示した状況と同様である。
ストリーミング・オーディオ・コンテンツに加えて、あるいはその代わりに、ビデオ・コンテンツ(すなわちオーディオビジュアル・コンテンツ)または純粋に視覚的なコンテンツがストリーミングされてもよいことを注意しておくべきであろう。ビデオ・コンテンツは眼鏡にストリーミングされてもよく、図12Aないし図12Eに記載した同じ共有方法がビデオ・ストリーミングのために適応されてもよい。
さらに、人体通信のためにユーザーの身体とトランシーバーの電極との間の恒久的な結合があるよう、本発明に基づく装置がユーザーの身につけられてもよいことを注意しておくべきであろう。人体通信IBCを確立するためには、たった一つのさらなる装置にタッチすればよい。
本発明のもう一つの実施形態によれば、無線ヘッドホンが、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)またはブルートゥース・ネットワークの何らかの形を介してポータブル・プレーヤーに接続されうる。人体通信により人間の体を通じたデータ転送を介して、WPANが構築できる。この原理は、たとえば二つのポータブル・メディア・プレーヤーの間の接続を構築するためにコマンドおよびネットワーク識別子を転送するために使用できる。この人体通信IBC(キャパシタンス、磁気誘導または他の諸技法を介したもの)は、共有される音楽聴取体験を構築する目的のために実装されうる。
図12Aないし図12Eを参照しつつ述べたユーザー動作は、「プル」動作と表すことができる:ヘッドホンA2からの音楽を第一のヘッドホンA1を介しても再生されるよう「引き出す(pull)」ために、ユーザー・ボブがヘッドホンA2にタッチする。代替的に、この動作を「プッシュ」動作として実装することも可能である:ユーザー・ボブがヘッドホンA2にタッチすると、ボブはヘッドホンA1を介して再生されている音楽をヘッドホンA2にも「押し付ける(push)」のである。
本発明に基づく記載された諸側面は、写真または映画を一緒に分かち合うために、パーソナル・データ・グラス(ヘッド・マウント・ディスプレイ)にも適用できる。別の人の眼鏡にタッチすることで、共有された接続が開始され、自分のヘッド・マウント・ディスプレイにタッチすれば再び切断される。
こうして、本発明は、ポータブル・メディア・プレーヤー(無線)、ヘッドホン、パーソナル・データ・グラス、ヘッド・マウント・ディスプレイ、ハンズフリー・キット、携帯電話などに適用できる。
それぞれがオーディオ・プレーヤーおよび関連付けられた無線ヘッドホン(ヘッドセットとも称される)を持っている二人のユーザーの間で音楽を共有できる音楽共有システムについて、これから図14ないし図16を参照しつつ述べる。このプロセスは、WPAN型ネットワーク(「スレーブ中心(slave-centric)」)についてのこれらの図面を参照しつつ述べる。例示のため、図12Aないし12Eの命名体系が使用される。すなわち、第一のヘッドホンはA1と表され、第一のヘッドホンA1との無線通信のために適応された第一のオーディオ・プレーヤーはB1と表され、第二のヘッドホンはA2と表され、第二のヘッドホンA2との無線通信のために適応された第二のオーディオ・プレーヤーはB2と表される。
図14は、A1、B1とA2、B2の各対が別個のネットワークで動作させられる動作状態を示す。すなわち、A1およびB1は第一のWPANネットワークを介して通信し、A2およびB2は第二のWPANネットワークを介して通信する。
第一のWPANネットワークにおいて動作させるために、第一のユーザー・ボブは同時に、第一のヘッドホンA1および第一のオーディオ・プレーヤーB1にタッチし、こうして人体通信1400を可能にする。次いで、関連付け要求1405(SSID1)がヘッドホンA1からオーディオ・プレーヤーB1に送信される。その後、関連付け応答1410がオーディオ・プレーヤーB1からヘッドホンA1に送信される。その後、第一のWPAN(SSID1)1415を通じた接続が確立される。ヘッドホンA1からオーディオ・プレーヤーB1へのストリーム開始要求1420に反応して、ストリーミングMP3メッセージ1425が、MP3コンテンツ再生のためにオーディオ・プレーヤーB1からヘッドホンA1に送信される。
同様にして、ヘッドホンA2とオーディオ・プレーヤーB2との間に第二のWPANが確立できる。この目的のために、第二のユーザー・メアリーは同時に、第二のヘッドホンA2および第二のオーディオ・プレーヤーB2にタッチし、第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間の人体通信1450ができるようにする。その後、関連付け要求1455(SSID2)が第二のヘッドホンA2からオーディオ・プレーヤーB2に送信される。このあと、関連付け応答メッセージ1460が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。次いで、第二のWPAN(SSID2)1465を通じた接続が確立される。第二のヘッドホンA2から第二のオーディオ・プレーヤーB2へのストリーム開始要求1470が送信される。その後、ストリーミングMP3メッセージ1475が、第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。それにより、第二のオーディオ・プレーヤーB2に記憶されている(または第二のオーディオ・プレーヤーB2によって提供される)オーディオ・コンテンツが、第二のヘッドホンA2によって音響波の形で放出される。
図15を参照すると、ユーザー・ボブとメアリーとの間で音楽が共有できるように単一の共通ネットワークにおいて動作させるシナリオでの図14のシステムを解説する通信図が記載される。
具体的には、図15は、いかにして音楽共有動作状態が開始されるかを示している。最初に、第一のWPAN接続1415が第一のヘッドホンA1および第一のオーディオ・プレーヤーB2との間に確立される。さらに、第二のWPAN接続1465が第二のヘッドホンA2および第二のオーディオ・プレーヤーB2との間に確立される。こうして、MP3ストリーム1425が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。第二のWPANにおいては、MP3ストリーム1475が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。
メアリーと音楽を分かち合うため、ボブは自分のオーディオ・プレーヤーB1と、同時にメアリーのヘッドホンA2とにタッチ・ステップ1500においてタッチする。人体通信を介して、接続要求1505が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のヘッドホンA2に送信される。その後、接続受け容れメッセージ1510が第二のヘッドホンA2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に、やはり人体通信を介して送信される(SSID2)。次いで、接続受け容れメッセージ1515が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に無線式に送信される。その後、ストリーム停止要求1520が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。さらに、関連付け解除要求1525が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。関連付け解除応答メッセージ1530がその後第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。
こののち、関連付け要求1535が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2(SSID2)に送信される。反応として、関連付け応答1540が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送信される。結果として、接続1545が第二のWPAN(SSID2)を通じて確立される。その後、ストリーム開始要求1550が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。応答として、ストリーミングMP3データ1555が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送信される。
ボブとメアリーの間の音楽共有が停止される仕方について、これから図16を参照しつつ述べる。
図16から見て取れるように、第一のヘッドホンA1および第二のヘッドホンA2は第二のWPAN(接続1600)を介して接続されており、第二のヘッドホンA2および第二のオーディオ・プレーヤーB2も第二のWPAN(接続1605)を介して接続されている。第二のWPANを介して、ストリーミングMP3メッセージ1475は第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信され、ストリーミングMP3メッセージ1555は第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送られる。それによりヘッドホンA1およびA2は両方とも動作する。
ユーザー・ボブが同時に自分のオーディオ・プレーヤーB1および自分のヘッドホンA1にタッチ・ステップ1610においてタッチすると、接続要求1615が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に体内通信を介して送信される。結果として、接続受け容れメッセージ1620が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される(SSID1)。
次いで、ストリーム停止要求1625が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。さらに、関連付け解除要求1630が第一のヘッドホンから第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。反応として、関連付け解除応答1635が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送信される。メッセージ1475、1555、1625、1630、1635は第二のWPANを介して送信される。
第一のWPANを介して接続された装置A1、B1の間で交換されるメッセージについてこれから述べる。
第一のヘッドホンA1は、第一のオーディオ・プレーヤーB1に関連付け要求1640を送る。次いで、関連付け応答1645が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。こののち、第一のWPANを通じた接続1650を介した接続が確立される(SSID1)。次いで、ストリーム開始要求1655が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。それに応えて、ストリーミングMP3メッセージ1660が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。それにより、第一のヘッドホンA1によって再生される音楽は、第一のオーディオ・プレーヤーB1に保存されているコンテンツに関係する。
図14ないし図16を参照しつつ述べたシナリオは、「スレーブ中心」アプローチに関係している。図14は、いかにして二つの別個のネットワークが確立されるかを示している。図15はいかにして音楽共有が開始されるかを示しており、図16はいかにして音楽共有が停止されるかを示している。
記載されている実施形態によれば、すべてのオーディオ・プレーヤー/ヘッドセットは、関連付けられた事前設定されたネットワークID(SSID)およびそのヘッドセット/プレーヤーのアドレスを有している。プレーヤーからヘッドセットへのストリーミングを開始するためには、プレーヤーはヘッドセットのネットワーク・アドレスを知る必要がある。逆もまたしかりである。したがって、ネットワークID(SSID)に加えて、ヘッドセットおよびプレーヤーのアドレスも送信される。
プレーヤーに接続されない場合、ヘッドセットはその事前設定されたネットワークおよびプレーヤーに関連付けられる。プレーヤーに接続される場合は、ヘッドセットは、その事前設定されたSSIDおよびプレーヤー・アドレスを含む接続受け容れメッセージをもって、はいってくる接続要求に応答する。
プレーヤーは、目標ヘッドセットのアドレスを含む「ストリーミング開始要求」メッセージに応答してヘッドセットへのストリーミングを開始する。
図14ないし図16の実施形態によれば、ヘッドセット内およびプレーヤー内にタッチ・センサーが設けられてもよい。ヘッドセットまたはプレーヤーは、タッチされたことを検出でき、それにより現在の動作状態に依存して対応する作用をトリガーする。したがって、ランダム・タイマーはなしにできる。このシナリオは非対称的である。すなわち、接続されているプレーヤーは、タッチされるのに応答して、常に接続要求を人体通信を通じて送る。接続されているヘッドセットは常に、タッチされるのに応答して人体通信を通じてはいってくる接続要求に耳をすませている。切断されようとしている装置は、タッチされるのに応答して、そのパートナー装置(すなわち、関連付けられている装置)への接続を開始する。
再び図14を参照すると、ヘッドセットおよびプレーヤーはそのSSIDおよびパートナー装置のアドレスを事前設定されている。図15および図16を参照すると、接続されたヘッドセットはタッチされると、事前設定されたSSIDおよびプレーヤー・アドレスを含む接続受け容れメッセージをもって、人体通信接続要求に応答する。接続受け容れメッセージを受信するプレーヤーは、そこに含まれているSSID/プレーヤー・アドレスのパラメータがその事前設定されたSSID/プレーヤー・アドレスに一致するかどうかを検査してもよい。一致すれば、図16の場合が成り立ち(共有を停止)、そうでなければ図15の場合が成り立つ(共有を開始)。
ここで、図17ないし19を参照しつつ、ブルートゥース・ネットワークにおいて、いかにして音楽が二人のユーザーの間で(「マスター中心」アプローチ)共有できるかを述べる。
図17は、第一のヘッドホンまたはヘッドセットA1が第一のブルートゥース・ネットワークを介して第一のオーディオ・プレーヤーB1と接続され、第二のヘッドホンまたはヘッドセットA2が第二のブルートゥース・ネットワークを介して第二のオーディオ・プレーヤーB2と接続されるシナリオを示している。
第一のブルートゥース・ネットワークを確立するため、ユーザー・ボブは同時に第一のヘッドホンA1および第一のオーディオ・プレーヤーB1にタッチする(タッチ・ステップ1700)。次いで、ページ要求1705が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1と送信される。その後、ページ応答メッセージ1710が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。接続要求1715がその後、第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1と送信され、接続応答メッセージ1720が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。その結果、第一のピコネットまたは第一のブルートゥース・ネットワークを通じた接続1725が確立される。ここで、オーディオ・プレーヤーB1がこのネットワーク内でのマスターとして作用する。次いで、ストリーム開始要求1730が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、ストリーミングMP3メッセージ1735が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信され、それにより第一のオーディオ・プレーヤーB1に記憶されているオーディオ・コンテンツがヘッドホンA1の音響波の放出によって再生される。
A1およびB1について述べたのと同様の仕方で、第二のピコネットまたは第二のブルートゥース通信ネットワークが第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間で確立される。この目的のため、ユーザー・メアリーは第二のヘッドホンA2および第二のオーディオ・プレーヤーB2に同時にタッチする(ステップ1750)。次いで、ページ要求1755が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。結果として、ページ応答メッセージ1760が第二のオーディオ・プレーヤーA2から第二のヘッドホンB2に送信される。次いで、接続要求1765が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。次いで接続応答メッセージ1770が第二のヘッドホンA2から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。これは第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間の接続1775を確立する。この接続1775は、第二のブルートゥース・ネットワークまたは第二のピコネット・ネットワークを通じて仲介される。ここで、第二のオーディオ・プレーヤーB2がこのネットワークのマスターである。
次いで、ストリーム開始要求1780が第二のヘッドホンA2から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送られる。その後、ストリーミングMP3メッセージ1785が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信され、それにより第二のオーディオ・プレーヤーB2に記憶されているオーディオ・コンテンツがヘッドホンA2による音響波の放出を介して再生される。
ここで、図18を参照しつつ、共通ブルートゥース・ネットワークを介して、どのような方法でボブとメアリーが音楽の共有を開始するかを述べる。
上記のように、接続1725(第一のオーディオ・プレーヤーB1をマスターとするブルートゥース・ピコネット接続)が確立される。さらに、ストリーミングMP3メッセージ1735が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。同様にして、前記した第一のブルートゥース・ピコネット・ネットワーク1725とは別個である第二のブルートゥース・ピコネット・ネットワーク1775が、第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間ですでに確立されている。後者のネットワーク通信の枠組み内で、ストリーミングMP3メッセージ1785が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。
第一のユーザー・ボブが第一のオーディオ・プレーヤーB1および第二のヘッドホンA2にタッチ・ステップ1800において同時にタッチすると、接続要求1805が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のヘッドホンA2に人体通信を介して送信される。接続受け容れメッセージ1810が第二のヘッドホンA2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に、やはり人体通信を介して送信される。次いで、切断要求1815が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信され、接続要求メッセージ1820が第二のヘッドホンA2から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。切断応答メッセージ1825が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。
その後、ページ要求メッセージ1830が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送信される。その後、ページ応答メッセージ1835が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。次いで、接続要求メッセージ1840が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送られる。その後、接続受け容れメッセージ1845が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送られる。その結果、第一のヘッドホンA1と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間に、共通のブルートゥース・ピコネット・ネットワーク接続1850が確立される。第一のヘッドセットA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2へのストリーミング開始要求1850に応答して、ストリーミングMP3メッセージ1855が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドセットA1に送信され、それにより第二のオーディオ・プレーヤーB2に記憶されている音楽がヘッドセットA1を介して再生される。
図18に従って確立されたボブとメアリーの間の音楽共有がいかにして終了できるかについて、これから図19を参照しつつ述べる。
ストリーミングMP3メッセージ1785が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送られ、ストリーミングMP3メッセージ1855が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送られている。
第一のユーザー・ボブが同時に第一のオーディオ・プレーヤーB1および第一のヘッドホンA1にタッチすると(タッチ・ステップ1900参照)、接続要求1905が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。その後、ストリーム停止要求1910が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信され、その後、切断要求1915が第一のヘッドホンA1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送られる。結果として、切断応答メッセージ1920が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のヘッドホンA1に送信される。
次いで、接続受け容れメッセージ1925が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。この結果、ページ要求メッセージ1930が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信されることになる。次いで、ページ応答メッセージ1935が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。次いで接続要求メッセージ1940が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送られる。こののち、接続応答メッセージ1945が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。この結果、第一のヘッドホンA1と第一のオーディオ・プレーヤーB1との間の、別個のブルートゥース・ピコネット・ネットワークにおける接続1950が、第一のオーディオ・プレーヤーB1をマスターとして生じる。
次いで、ストリーム開始要求1955が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、ストリーミングMP3要求1960が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送られ、それにより、第一のオーディオ・プレーヤーB1に記憶されているコンテンツが第一のヘッドホンA1による音響波の放出を介して再生される。
図17に示されるように、プレーヤーにはそのパートナー・ヘッドセットのアドレスが事前設定されている。図18および図19を参照すると、接続されたプレーヤーがタッチされると、その事前設定されたヘッドセット・アドレスを含む人体通信接続要求が送出される。接続要求を受け取ったヘッドセットは、そこに含まれるヘッドセット・アドレス情報がその事前設定されたヘッドセット・アドレス情報に一致するかどうかを検査する。一致すれば、図19に示されるシナリオが成り立ち(共有を停止)、そうでなければ図18に示されるシナリオが成り立つ(共有を開始)。
図15および図16に示したシステムと同様のシステムについて、これから図20および図21を参照しつつ述べる。主たる相違は、第一のヘッドホンA1が有線式に第一のオーディオ・プレーヤーB1と接続されており、第二のヘッドホンA2が有線式に第二のオーディオ・プレーヤーB2と接続されているということである(図13に示した場合と同様)。換言すれば、ヘッドホンA1、A2はそれぞれのプレーヤーB1およびB2にケーブルで接続されており、ストリーミングはプレーヤーB1、B2の間でWPANを介して発生する。
図20に示すように、有線通信路2000が第一のヘッドホンA1と第一のオーディオ・プレーヤーB1との間で実現されている。さらに、有線通信路2005が第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間で実現されている。ストリーミングMP3メッセージ2010が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に有線接続2000を介して送信されている。同様にして、ストリーミングMP3メッセージ2015が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に有線接続2005を介して送信されている。
第一のユーザー・ボブが第一のオーディオ・プレーヤーB1および第二のヘッドホンA2にタッチ・ステップ2020において同時にタッチすると、接続要求2025が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のヘッドホンA2に人体通信を介して送信される。さらに、接続受け容れメッセージ2030が第二のヘッドホンA2から第一のオーディオ・プレーヤーB1(SSID2)に、やはり人体通信を介して送信される。
次いで、関連付け要求2035が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信され、関連付け応答2040が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。第一のオーディオ・プレーヤーB1と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間にWPAN接続2045が確立される。第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2へのストリーム開始要求2050に反応して、ストリーミングMP3メッセージ2055が、第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、そこからMP3データがストリーミングMP3メッセージ2060を介して(すなわち、有線式に)第一のヘッドホンA1に転送される。すると、第一のヘッドホンA1によって再生されるオーディオ・データは、第二のオーディオ・プレーヤーB2に記憶されているオーディオ・コンテンツに関係する。
ここで、図21を参照して、有線ヘッドセットA1およびA2の場合に、いかにして共有音楽動作モードが停止されるかについて述べる。
音楽共有動作モードを終了させるためには、第一のユーザー・ボブは、同時に自分のオーディオ・プレーヤーB1および自分のヘッドホンA1にタッチ・ステップ2100においてタッチする。その結果、接続要求2105が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。次いで、ストリーム開始要求2110が第一のヘッドホンA1から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。その結果、ストリーミングMP3メッセージ2115が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信され、それにより第一のヘッドホンA1が第一のオーディオ・プレーヤーB1に記憶されたオーディオ・データを再生する。
さらに、ストリーム停止要求2120が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信され、関連付け解除要求2125が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。この関連付け解除要求2125への反応として、第二のオーディオ・プレーヤーB2は関連付け解除応答メッセージ2130を第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信する。
図17ないし図19に記載したシステムと同様のシステムについて、これから図22および図23を参照しつつ述べる。今度の場合では、第一のヘッドホンA1と第一のオーディオ・プレーヤーB1との間の通信および第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間の通信が有線式に搬送されるということである。
こうして、図22は、有線ヘッドセットとブルートゥース・ネットワーク確立の場合に、いかにして音楽共有動作モードが開始できるかを示している。
第一のヘッドホンA1は第一のオーディオ・プレーヤーB1に有線接続2200を通じて接続されている。よって、ストリーミングMP3メッセージ2205が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。同様に、第二のヘッドホンA2と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間では有線接続2210が確立されている。この有線接続の枠組み内で、ストリーミングMP3メッセージ2215が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第二のヘッドホンA2に送信される。
ユーザー・ボブが第一のオーディオ・プレーヤーB1および第二のヘッドホンA2にタッチ・ステップ2220において同時にタッチすると、接続要求2225が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のヘッドホンA2に人体通信を介して送信される。その結果、接続要求2230が第二のヘッドホンA2から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。次いで、ページ要求2235が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、これに応答して、ページ応答メッセージ2240が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。その後、接続要求2245が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、接続受け容れメッセージ2250が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信される。
その結果、第一のオーディオ・プレーヤーB1と第二のオーディオ・プレーヤーB2との間で、接続2255として、ピコネット・ネットワークが確立される。次いで、第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2にストリーム開始要求2260が送信されてもよい。応答として、ストリーミングMP3メッセージ2265が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信され、そこからストリーミングMP3メッセージ2270として第一のヘッドホンA1に伝達され、それにより第一のヘッドホンA1は第二のオーディオ・プレーヤーB2に記憶されているオーディオ・コンテンツを再生する。
図23を参照して、ここで、図22に示したシステムについて、有線ヘッドセットと二つの有線ネットワークの間のブルートゥース通信路の場合に、音楽共有動作モードがいかにして停止されるかについて述べる。
ボブが同時に第一のオーディオ・プレーヤーB1および第一のヘッドホンA1にタッチ・ステップ2300においてタッチすると、接続要求2305が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。結果として、ストリーム開始要求2310が有線接続2200を介してステップ2310で送信される。さらに、ストリーミングMP3メッセージ2315が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第一のヘッドホンA1に送信される。
さらに、ストリーム停止要求2330が第一のオーディオ・プレーヤーB1から第二のオーディオ・プレーヤーB2に送信され、それに切断応答メッセージ2320が続く。次いで、切断応答メッセージ2325が第二のオーディオ・プレーヤーB2から第一のオーディオ・プレーヤーB1に送信される。
こうして、図22および図23は、ヘッドホンがプレーヤーに有線でつながっており、プレーヤー間のストリーミングがブルートゥースを介して実現されている構成を示す。本発明に基づくさらなる実施形態について、図24Aないし24Cを参照しつつ以下に説明する。
図24Aないし24Cに示される実施形態は図12Aないし図12Eに示される実施形態と同様で、二人のユーザー・ボブとメアリーが音楽を共有しうる方法の代替的な可能性を示している。
音楽を共有する前の初期の状況が図12Aに示されている。すなわち、ボブはヘッドホンA1を介して、自分のオーディオ・プレーヤーB1によって再生される音楽AS1を聴いている。それに応じて、メアリーはヘッドホンA2を介して、自分のオーディオ・プレーヤーB2によって再生される音楽AS2を聴いている。
図12Bに示されるように、ボブは同時にオーディオ・プレーヤーB1とヘッドホンA2のタッチ・インターフェースにタッチしうる。記載される実施形態によれば、これは図24Aないし図24Cに図示され、以下に説明される結果を生じる。
図24Aに示されるように、ボブは、オーディオ・プレーヤーB1とヘッドホンA2のタッチ・インターフェースに同時にタッチすることによって、ボブのオーディオ・プレーヤーB1およびヘッドホンA1で現在再生されている音楽がメアリーのヘッドホンA2でも再生されることを開始する。こうして、図24Aないし24Cに示される実施形態によれば、ボブはメアリーに自分の音楽を提供する。一方、図12Aないし図12Eに示した実施形態によれば、ボブはメアリーの音楽を受け取っていた。
図24Bに示されるように、ボブは、オーディオ・プレーヤーB1とヘッドホンA2のタッチ・インターフェースに再び同時にタッチすることによって、ヘッドホンA2でのオーディオ・プレーヤーB1からの音楽の再生が終了されることを開始する。
あるいはまた、図24Cに示されるように、メアリーは、オーディオ・プレーヤーB2とヘッドホンA2のタッチ・インターフェースに同時にタッチすることによって、ヘッドホンA2でのオーディオ・プレーヤーB1からの音楽の再生が終了されることを開始する。
図24Bに示される動作または図24Cに示される動作の結果、図12Eに示されたのと同様の状況が生じる。これは、ヘッドホンA1が再び、オーディオ・プレーヤーB1によって再生される音楽を再生し、ヘッドホンA2が再び、オーディオ・プレーヤーB2によって再生される音楽を再生することを意味している。
図24Aないし図24Cに示したこの実施形態は、ユーザー・ボブがA2およびB1にタッチするとき、ユーザー・ボブがユーザー・メアリーから音楽を「もらう」(図12Aないし図12Eの場合のように)のではなく、ボブが自分の音楽をユーザー・メアリーに「与える」という事実に関係している。これは、異なるネットワーク通信につながる。図24Bを参照すると、B1およびA2にタッチするという同じ仕草が共有を停止することにも使われている。これは、ユーザー・ボブに、ボブの音楽をいつ誰が聴いているかの完全なコントロールを与える。というのも、ボブはそれを開始も停止もできるからである。代替的に、あるいは相補的に、ユーザー・メアリーが共有を止めるためにB2およびA2にタッチすることも可能である。これは図24Cに描かれている。これは、いつまで音楽共有を聴いていたいかについてユーザー・メアリーにより多くのコントロールを与える。
本願に記載されている技術を用いることで、ユーザー・メアリーまたはボブは、図12Aないし図12Eおよび図24Aないし図24Cを参照しつつ説明したように、B1およびB2(またはA1およびA2)にタッチして、共有プロセスを開始または停止することもできる。本発明に基づくシステムは、両方の装置にタッチするのが誰か(すなわち、どのユーザーか)を判別するよう構成されていてもよい。たとえば、タッチ・インターフェースが指紋センサー、DNAセンサーまたは他の任意の判別手段を有する場合である。その際、システムの反応は、どのユーザーが現在タッチ・インターフェースにタッチしているかに依存するようにできる。
図24Aないし図24Cに示した実施形態についてのプロセス図に関する限り、図16ないし図23の同様の図が参照される。
「有する」の語およびその活用形が請求項において述べられている以外の要素やステップの存在を排除しないこと、要素やステップの単数形の表現はそのような要素またはステップの複数を排除しないことを注意しておくべきであろう。異なる実施形態との関連で述べた要素を組み合わせてもよい。
請求項に符号があったとしても特許請求の範囲を限定するものと解釈してはならないことも注意しておくべきであろう。
本発明のある実施形態に基づくネットワーク装置を有するネットワーク・システムを示す図である。 図1のネットワーク装置の詳細を示す図である。 図1に示した本発明に基づく、ブルートゥース無線技術に基づくネットワーク装置によって経過される種々の通信状態を示す概略的な状態図および対応する通信メッセージ図である。 マスター・スレーブ概念に基づく二つの装置の間の既存の無線ネットワークに新たな装置が加わるところを示す図である。 本発明のあるさらなる実施形態に基づくネットワーク装置を有するネットワーク・システムを示す図である。 図4に示した状況における通信状態図である。 図4に示した状況における通信状態図である。 マスター装置が関わる、既存のマスター・スレーブ無線ネットワークを拡張する状態図である。 マスター装置が関わる、既存のマスター・スレーブ無線ネットワークを拡張する状態図である。 図3、図6A、図6B、図7A、図7Bに示した場合に基づく全体的な状態機械を示す図である。 IEEE802.15.4のWPAN技術または802.11のWLAN技術に基づく、本発明に基づくネットワーク装置によって経過される種々の状態を示す状態図である。 図9の状態図の拡張であり、新たな装置がネットワークに加わる状況における既存のネットワークの拡張を示す図である。 図9の状態図の拡張であり、新たな装置がネットワークに加わる状況における既存のネットワークの拡張を示す図である。 図9、図10Aおよび図10Bに示した場合に基づく全体的な状態機械を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明のさらなる実施形態に基づく、共有された音楽聴取体験のための無線ネットワーク・システムを示す図である。 二つの別個のWPANネットワークで動作される二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの無線ヘッドホンのシステムを示す概略図である。 二人のユーザー間で音楽が共有されるよう、一つのネットワークで動作される図14のシステムを示す概略図である。 一つのネットワークで動作される図14のシステムで、二人のユーザー間で音楽がもはや共有されない場合を示す概略図である。 二つの別個のブルートゥース・ネットワークにおいて動作させられる二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの無線ヘッドホンのシステムを示す概略図である。 二人のユーザー間で音楽が共有されるよう、一つのネットワークで動作される図17のシステムを示す概略図である。 一つのネットワークで動作される図17のシステムで、二人のユーザー間で音楽がもはや共有されない場合を示す概略図である。 二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの有線ヘッドホンのシステムのための、図15と同様の図である。 二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの有線ヘッドホンのシステムのための、図16と同様の図である。 二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの有線ヘッドホンのシステムのための、図18と同様の図である。 二つのオーディオ・プレーヤーおよび二つの有線ヘッドホンのシステムのための、図19と同様の図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。 本発明に基づくネットワーク装置に基づく、ユーザー間での共有された音楽聴取体験のための無線ネットワークの構築を示す図である。

Claims (21)

  1. ネットワーク内で動作させることのできる装置であって、
    タッチ・インターフェースであって、ユーザーが、前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するよう適応されたタッチ・インターフェースと、
    ・ユーザーが、当該装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に、前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出したときに、当該装置と前記別の装置との間に確立された通信ネットワークを介して前記別の装置の通信ユニットと通信するよう適応された通信ユニットと、
    を有しており、
    前記別の装置は音響および/または視覚コンテンツを再生するよう適応されており、当該装置はさらなる装置によって再生される再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されており、
    前記さらなる装置は、ユーザーが前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、当該装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツを再生するのを中止し、前記別の装置で現在再生されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始するよう適応されている、
    装置。
  2. 前記タッチ・インターフェースが、ユーザーが該タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するとき、前記別の装置のタッチ・インターフェースと、ネットワーク確立に必要なデータを交換するよう適応されている、
    請求項1記載の装置。
  3. 前記タッチ・インターフェースが、ユーザーが該タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するとき、前記別の装置のタッチ・インターフェースと、ネットワーク確立に必要なデータを人体通信を介して交換するよう適応されている、
    請求項1記載の装置。
  4. 前記タッチ・インターフェースが、ユーザーが該タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出するときに限って、前記別の装置のタッチ・インターフェースに、ネットワーク確立に必要なデータを送りはじめるよう適応されている、
    請求項1記載の装置。
  5. 前記タッチ・インターフェースが、ネットワーク確立に必要なデータを定期的に送り、該データが前記別の装置のタッチ・インターフェースによって受信可能なのが、ユーザーが該タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチしているときのみであるよう適応されている、
    請求項1記載の装置。
  6. 前記通信ユニットが、前記別の装置の通信ユニットと無線式に通信するよう適応されている、請求項1記載の装置。
  7. 前記通信ユニットが、前記別の装置の通信ユニットと、無線ローカル・エリア・ネットワーク、無線パーソナル・エリア・ネットワーク、ブルートゥース・ネットワークおよびZigBeeネットワークよりなる群から選択される通信プロトコルに従って通信するよう適応されている、請求項1記載の装置。
  8. 前記通信ユニットが、アプリケーション・データを交換するために前記別の装置の通信ユニットと通信するよう適応されている、請求項1記載の装置。
  9. 前記タッチ・インターフェースおよび前記通信ユニットに結合され、ユーザーが当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチしていることを検出するときのみ通信ユニットを作動させるよう適応されたコネクタ・ユニットをさらに有する、請求項1記載の装置。
  10. ユーザーが当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチすることを検出すると、自動的に通信ネットワークを確立するよう適応されている、請求項1記載の装置。
  11. ユーザーが当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出するとき、前から前記別の装置がすでに動作されている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されている、請求項1記載の装置。
  12. ユーザーが当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出するとき、前から前記別の装置がすでにマスターとして動作されている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されている、請求項1記載の装置。
  13. ユーザーが当該装置の前記タッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出するとき、前から前記別の装置がすでにスレーブとして動作されている既存の通信ネットワークに加わるよう適応されている、請求項1記載の装置。
  14. ・ポータブル・オーディオ・プレーヤー;
    ・ポータブル・ビデオ・プレーヤー;
    ・ヘッドホン;
    ・ヘッド・マウント・ディスプレイ;
    ・携帯電話;
    ・身体装着型デバイス;
    ・医療センサー;
    ・DVDプレーヤー;
    ・CDプレーヤー;
    ・ハードディスク・ベースのメディア・プレーヤー;
    ・インターネット・ラジオ・デバイス;
    ・公共娯楽デバイス;および
    ・MP3プレーヤー
    よりなる群のうち少なくとも一つの機能を実装するよう適応されている、請求項1記載の装置。
  15. 前記の装置によって再生される再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されている第四の装置を有する、請求項記載の装置であって、
    ユーザーが前記の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に当該装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、前記さらなる装置によって再生される音響および/または視覚コンテンツが前記第四の装置の通信ユニットから前記さらなる装置の通信ユニットに送信される、装置
  16. 前記さらなる装置は、ユーザーが前記さらなる装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に当該装置のタッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると、前記第四の装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツの再生を中止し、当該装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始するよう適応されている、請求項15記載の装置
  17. 前記さらなる装置および当該装置は、有線通信経路を介して、あるいは無線通信経路を介して結合される、請求項15記載の装置
  18. 前記さらなる装置および/または当該装置のタッチ・インターフェースが、前記さらなる装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に当該装置のタッチ・インターフェースにタッチするユーザーを識別するよう適応されたユーザー識別センサーを有する、請求項記載の装置
  19. ネットワーク内で装置を動作させる方法であって、
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置にタッチすることを検出するステップと;
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、前記別の装置にタッチすることを検出したときに、前記装置と前記別の装置との間に確立された通信ネットワークを介して前記別の装置と通信するステップとを有し
    前記別の装置は音響および/または視覚コンテンツを再生するよう適応されており、前記装置はさらなる装置によって再生される再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されており、
    当該方法はさらに、ユーザーが前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記装置の前記タッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると:
    ・前記さらなる装置において、前記装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツを再生するのを中止し、
    ・前記さらなる装置において、前記別の装置で現在再生されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始する、
    ステップを有する方法。
  20. 装置のプロセッサによって実行されたときにネットワーク内で該装置を動作させる方法を制御するよう適応されたプログラム要素であって、前記方法は:
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置にタッチすることを検出するステップと;
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、前記別の装置にタッチすることを検出したときに、前記装置と前記別の装置との間に確立された通信ネットワークを介して前記別の装置と通信するステップとを有し
    前記別の装置は音響および/または視覚コンテンツを再生するよう適応されており、前記装置はさらなる装置によって再生される再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されており、
    前記方法はさらに、ユーザーが前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記装置の前記タッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると:
    ・前記さらなる装置において、前記装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツを再生するのを中止し、
    ・前記さらなる装置において、前記別の装置で現在再生されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始する、
    ステップを有する、プログラム要素。
  21. 装置のプロセッサによって実行されたときにネットワーク内で前記装置を動作させる方法を制御するよう適応されたコンピュータ・プログラムが記憶されている、コンピュータ可読媒体であって、前記方法は:
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、ネットワーク内で動作させることのできる別の装置にタッチすることを検出するステップと;
    ・ユーザーが、前記装置にタッチし、同時に、前記別の装置にタッチすることを検出したときに、前記装置と前記別の装置との間に確立された通信ネットワークを介して前記別の装置と通信するステップとを有し、
    前記別の装置は音響および/または視覚コンテンツを再生するよう適応されており、前記装置はさらなる装置によって再生される再生可能な音響および/または視覚コンテンツを保存するよう適応されており、
    当該方法はさらに、ユーザーが前記別の装置のタッチ・インターフェースにタッチし、同時に前記装置の前記タッチ・インターフェースにタッチするのを検出すると:
    ・前記さらなる装置において、前記装置に保存されている音響および/または視覚コンテンツを再生するのを中止し、
    ・前記さらなる装置において、前記別の装置で現在再生されている音響および/または視覚コンテンツの再生を開始する、
    ステップを有する、コンピュータ可読媒体。
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