JP4876576B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、ロール紙収納部などの開口部に取り付けられている開閉蓋のロックを解除して開ける際の操作性を向上させる機構を備えたプリンタに関するものである。
レシートなどを発行するロール紙プリンタにおいては、ロール紙の装填作業を簡単に行うことができるようにするために、開閉蓋を開けると、ロール紙収納部から記録紙排出口に到る記録紙搬送経路を開放状態にできる構造のものが知られている。この構造のロール紙プリンタでは、例えば、開閉蓋の側に、印字ヘッドに対峙しているプラテン部材、紙送りローラに当接している紙押えローラ、鋏式記録紙切断装置の可動刃などが搭載されている。開閉蓋を開くと、これらの部材が離れて記録紙搬送経路が開放状態になるので、記録紙収納部に収納したロール紙から記録紙を引き出して開閉蓋を閉じると、自動的に記録紙が記録紙搬送経路に沿ってセットされた状態が形成される。特許文献1にはかかる構成のロール紙プリンタが開示されている。
一方、このような開閉蓋を閉じ位置にロックするためのロック機構としては、プリンタ本体の側に係合軸を配置し、開閉蓋の側に係合軸に係合可能なフック部分が先端部に形成されたロックレバーを配置した構成のものが一般的である。ロックレバーはばね力によってそのロック側に付勢されており、開閉蓋を閉じると、ロックレバーの先端部が係合軸に当り、この後は、開閉蓋の閉じ動作に伴ってロックレバーが係合軸によって押し上げられながら、そのフック部分が当該係合軸を乗り越える。係合軸を乗り越えると、ばね力によってロックレバーが開閉蓋の閉じ方向の前方側から係合軸に係合したロック位置に移動して開閉蓋がロックされる。
特開2002−308482号公報
ここで、開閉蓋を開く操作においては、蓋開閉レバーを操作してロックレバーをばね力に逆らってロック解除位置に移動させた後に、蓋開閉レバーをロック解除位置に保持したまま開閉蓋を開き方向に移動させる必要がある。すなわち、蓋開閉レバーの操作を解除した後に、少なくとも、ロックレバーが係合軸に係合することのない位置まで開閉蓋をその開き方向に移動させる必要がある。
このように、蓋開閉レバーを操作したのみではロックレバーが係合軸に係合可能な位置にあるので、蓋開閉レバーの操作を解除すると、ばね力によってロックレバーが再び係合軸に係合したロック状態が形成され、開閉蓋を開けることができないことがある。
本発明の課題は、この点に鑑みて、蓋開閉レバーを一回操作するのみで、開閉蓋を確実に開けることのできるようにしたプリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリンタは、プリンタ本体に開閉可能に取り付けた開閉蓋と、前記開閉蓋を閉じ位置にロックするためのロック機構と、ロック状態の前記開閉蓋を当該開閉蓋の開き方向に付勢している付勢機構とを有し、前記ロック機構は、プリンタ本体の側の本体側係合部と、前記開閉蓋の側の蓋側係合部と、これら本体側係合部および蓋側係合部を相対的に移動させて、前記本体側係合部に対して、前記蓋側係合部が前記開閉蓋の閉じ方向の前方側から係合したロック状態および当該蓋側係合部が前記本
体側係合部から外れたロック解除状態に切り替えるためのロック解除レバーとを備えており、前記付勢機構は、前記開閉蓋の開閉方向に移動可能な状態で当該開閉蓋に取り付けられている蓋側当接部と、この蓋側当接部を前記開閉蓋の閉じ方向に付勢した状態で前記開閉蓋に取り付けられている付勢部材と、前記開閉蓋を閉じると前記蓋側当接部に当接して当該蓋側当接部を前記開閉蓋の開き方向に押圧した状態になるように、前記プリンタ本体に取り付けられている本体側当接部とを備えていることを特徴としている。
開閉蓋を閉じる際には、付勢機構の蓋側当接部がプリンタ本体側の本体側当接部に当り、開閉蓋が閉じ位置にロックされると、当該本体側当接部によって蓋側当接部が所定の押圧力で押圧された状態になる。この結果、開閉蓋に、プリンタ本体の側から、当該開閉蓋の開き方向に所定の押圧力が作用した状態となっている。開閉蓋を開くためにロック解除レバーを操作すると、蓋側係合部が本体側係合部から外れてロックが解除される。開閉蓋はプリンタ本体側からその開き方向に押圧力が作用しているので、ロックが解除されると、開閉蓋は自動的にその開き方向に蹴り出される。この結果、蓋側係合部が本体側係合部から離れるので、ロック解除レバーの操作を解除しても、開閉蓋が再びロックされてしまうことがない。このように、ロック解除レバーを一回操作するだけで、開閉蓋が再びロックされることのない位置まで開くので、開閉蓋を開く際の操作性が改善される。
ここで、ロール紙プリンタなどにおいては、記録紙排出口の近傍に記録紙切断装置が搭載されている。この場合には、前記開閉蓋に固定刃を取り付け、前記プリンタ本体に可動刃を取り付けた構成を採用し、当該固定刃を前記蓋側当接部として利用し、前記付勢部材を、当該固定刃と、前記開閉蓋における前記固定刃よりも前記開閉蓋の閉じ方向に離れた部位との間に、引張り状態で架け渡したばね部材とすることができる。この構成を採用すれば、蓋側当接部を、そのための部材を追加することなく、簡単に配置することができる。
また、本発明をロール紙プリンタに適用する場合には、前記開閉蓋を、前記ロール紙収納部に対してロール紙を出し入れするための開口部を開閉するための開閉蓋として用いることができる。この場合には、ロール紙の装填作業を簡単に行うことができるようにするために、前記プリンタ本体に記録紙搬送用の本体側ローラを配置し、前記開閉蓋に前記本体側ローラに当接している蓋側ローラを配置しておき、当該開閉蓋を開けると、前記ロール紙収納部から前記本体側ローラと前記蓋側ローラの間、および、前記記録紙切断装置の前記固定刃と前記可動刃の間を経由して記録紙を搬送する記録紙搬送路が開放状態になるようにすることが望ましい。
かかるロール紙プリンタでは、付勢機構によって、ロック状態の開閉蓋が常にその開き方向に押圧された状態になる。したがって、開閉蓋をガタ付き無くその閉じ位置にロックした状態を形成できるので、開閉蓋に搭載されている蓋側ローラを本体側ローラに精度良く当接させた状態を形成できる。よって、これらの当接位置のばらつきに起因する紙送りピッチのばらつき等の弊害も発生しない。
本発明のプリンタでは、開閉蓋を閉じ位置にロックすると、開閉蓋に設けた蓋側当接部がプリンタ本体側に設けた本体側当接部によって押圧され、開閉蓋は全体としてその開き方向に押圧力が作用した状態になる。ロック解除レバーを操作して開閉蓋のロックを解除すると、プリンタ本体側から作用している押圧力によって開閉蓋が開き方向に蹴り出される。
このように、本発明では、ロック解除レバーを一回操作するだけで、開閉蓋のロックが解除されて開き方向に自動的に送り出されるので、開閉蓋を開ける際の操作が極めて簡単
になる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。これらの図を参照して説明すると、本例のロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、当該プリンタ本体2の前面に取り付けた開閉蓋3とを有している。
プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6(ロック解除レバー)が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。蓋開閉レバー6を操作すると、後述のように開閉蓋3のロックが解除されて、その開き方向に蹴り出される。排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3を開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを行うことができる。
開閉蓋3の右隣にも開口部2cが形成されており、ここには、下端を中心として開閉可能な開閉蓋7が取り付けられている。この開閉蓋7を開けると、インク供給部であるインクカートリッジ装填部18が開放状態となり、インクカートリッジの交換などを行うことができる。開閉蓋3の左隣は操作面2dとなっており、ここには、LEDからなる状態表示ランプ、ペーパーフィードボタンなどが配列されている。
図3はロール紙プリンタ1における外装ケース2aに内蔵されているプリンタ機構部を示す斜視図であり、図4はプリンタ機構部を前後方向に切断した場合の概略縦断面図である。プリンタ機構部10は、その幅方向の中央部分にロール紙収納部11を備えている。このロール紙収納部11にはロール紙12がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納されるようになっている。ロール紙収納部11の上側には、ヘッドユニット13が水平に取り付けられている。ヘッドユニット13はヘッドユニットフレーム14を備え、このヘッドユニットフレーム14の左右の側板部分14a、14bの間にはキャリッジガイド軸15が水平に架け渡されており、このキャリッジガイド軸15に沿ってインクジェットヘッド16が下向き状態で搭載されているキャリッジ17が往復移動可能となっている。
図3に示すように、ロール紙収納部11の右隣におけるヘッドユニット13の左側部分の下側部位には、インクカートリッジ装填部18およびヘッドメンテナンスユニット20が配置されている。下側に配置されているインクカートリッジ装填部18には不図示のインクカートリッジを装着可能である。上側に配置されているヘッドメンテナンスユニット20は、公知のヘッドメンテナンスユニットと同様に、インクジェットヘッド16のノズル面を払拭するためのワイパおよびノズル面の各ノズルから吐出あるいは排出された廃インクを回収するための回収部(図示せず)が備わっている。ロール紙収納部11の左隣におけるヘッドユニット13の右側部分の下側部位は、制御基板(図示せず)が装着されている基板装着部22となっている。
図4に示すように、プリンタ機構部10の内部においては、ロール紙収納部11とヘッドユニット13の間における後側の部位に、プリンタ幅方向に沿って記録紙ガイド32が
水平に配置されている。記録紙ガイド32の前側には、一段高い位置においてプリンタ前後方向に水平に、プラテンガイド33が配置されている。プラテンガイド33の真上には、キャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド16が配置されている。インクジェットヘッド16のノズル面16aは、プラテンガイド33の上面33aに対して一定のギャップで対峙しており、当該上面33aによって印字位置が規定されている。
印字位置を規定しているプラテンガイド33と、記録紙ガイド32との間には、第1紙送りローラ34がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。第1紙送りローラ34には下側から所定幅の第1紙押さえローラ35が所定の押圧力で押し付けられている。第1紙送りローラ34は、ベルト・プーリ式の伝達機構36a(図5参照)を介して、ヘッドユニット13に搭載されている紙送りモータ36によって駆動される。プラテンガイド33における前端側の部位には、第2紙送りローラ37が配置されている。第2紙送りローラ37には、上側から第2紙押さえローラ38が押し付けられている。
キャリッジ17は、キャリッジモータ39およびタイミングベルト40を備えたキャリッジ搬送機構によって、プリンタ幅方向(印字幅方向)に往復移動される。キャリッジ17が往復移動すると、そこに搭載されているインクジェットヘッド16により、ロール紙12から繰り出されて印字位置を通過する記録紙12aの表面に印字が行われる。
キャリッジ17にはインクダンバ41が搭載されており、ここには、可撓性のインクチューブ42が接続されている。インクチューブ42を介して、インクカートリッジ装填部18に装着されているインクカートリッジから各色のインクがインクジェットヘッド16に供給され、インクジェットヘッド16によりフルカラー印刷を行うことが可能となっている。
印字後の記録紙12aが排出される記録紙排出口4には、鋏式の記録紙切断装置44が配置されている。記録紙切断装置44の固定刃45は上向き状態で垂直に配置されており、その可動刃46は下向きで垂直に配置されている。可動刃駆動機構47によって可動刃46がプリンタ幅方向の一方の端を支点として上下方向に旋回すると、固定刃45との接触点がプリンタ幅方向に移動して、これらの間に位置する記録紙12aを幅方向に切断できる。
ここで、開閉蓋3には、蓋フレーム51に、プラテンガイド33、記録紙ガイド32、第1紙押えローラ35、第2紙送りローラ37、および固定刃45が搭載されている。また、蓋フレーム51の前端には、蓋開閉レバー6および記録紙排出ガイド5が取り付けられている。本例の開閉蓋3は、例えば平行リンク機構などによって、水平状態を保持したまま開閉するように構成されている。
開閉蓋3を開くと、ロール紙収納部11のロール紙出し入れ用の開口部2bが開放状態になると共に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部11にロール紙12を収納し、ロール紙12から記録紙12aを所定の長さだけ引き出し、しかる後に開閉蓋3を閉じると、図4において太い一点鎖線で示すように、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aが、記録紙ガイド32によってガイドされ、第1紙送りローラ34および第1紙押えローラ35の間からプラテンガイド33の上面33a(印字位置)を経由して第2紙送りローラ37および第2紙押えローラ38の間を通って記録紙排出口4から外部に引き出された記録紙セット状態が形成される。
この状態で第1紙送りローラ34および第2紙送りローラ37が回転すると、記録紙12aの搬送が開始される。記録紙12aの搬送に同期させてインクジェットヘッド16が
駆動され、印字位置を通過する記録紙12aの表面に印字が行われる。所定の印字が終了した後は、例えば、印字後の記録紙12aが記録紙排出口4から排出された状態で搬送が停止し、記録紙切断装置44によって記録紙12aが切断され、所定長さの印字済みの記録紙片が発行される。
(開閉蓋のロック機構および付勢機構)
次に、図4ないし図6を参照して、開閉蓋3を閉じ位置にロックするためのロック機構、および、開閉蓋3のロックを解除すると開閉蓋3を開き方向に送り出すための付勢機構を説明する。図5はプリンタ機構部10を示す斜視図であり、紙送りモータの動力伝達系以外のヘッドユニット部分、左右のインクカートリッジ装着部、ヘッドメンテナンスユニットおよび基板装着部を取り外した状態で示してある。図6はロック機構および付勢機構の主要部分を示す説明図である。
まず、開閉蓋3を閉じ位置にロックするためのロック機構は、蓋フレーム51の前側部分において開閉蓋開閉方向に回転自在の状態で掛け渡されている支軸52と、支軸52の両端部に固定されている蓋側係合部である左右一対のロックレバー53(図においては一方の側のみを示してある。)と、プリンタ本体2の側に設けられている本体側係合部である左右一対の係合軸54(図においては一方の側のみを示してある。)を備えている。支軸52の端には蓋開閉レバー6が固着されており、蓋開閉レバー6を押すと、支軸52が回転して、その両端に固定されているロックレバー53の先端側(プリンタ後側の部分)を上方に旋回させることができる。ロックレバー53は捻りばねなどによって常にロック方向に付勢されている。
ロックレバー53は、支軸52の両端部からプリンタ後方に向けて突出しているほぼ一定幅の垂直板であり、その先端部の下端面はプリンタ後側から前側に向けて下方に傾斜している傾斜端面53aとなっている。傾斜端面53aの下端部分には、係合軸54に対してプリンタ後側(開閉蓋の閉じ方向の前側)から係合可能なフック部分53bが形成されている。すなわち、傾斜端面53aの下端には上方に折れ曲がった係合端面53cが連続し、係合端面53cの上端にはプリンタ前方に折れ曲がって延びる下端面53dが連続している。
プリンタ本体2側の左右の係合軸54は、ロール紙収納部11の両側の側板部分55、56の外側面からプリンタ幅方向の外方に向けて直角に突出している軸である。開閉蓋3を閉じると、閉じ動作に伴って、ロックレバー53の傾斜端面53aが係合軸54に当り、この後は、ロックレバー53が上方に押し上げられ、フック部分53bが係合軸54を乗り越え、その係合端面53cがプリンタ後側から係合軸54に係合したロック状態が形成される。
ロック状態において、蓋開閉レバー6を押し込むと、左右のロックレバー53の先端部分が上方に旋回して、それらのフック部分53bが係合軸54から上方に外れ、ロック状態が解除される。
ここで、係合軸54に対してロックレバー53を確実にロックできるように、開閉蓋3はその閉じ位置よりも僅かではあるが余分にプリンタ後方に押し込み可能となっている。したがって、ロック状態においては、開閉蓋3は前後方向にガタ付きのある状態となる。本例では、次に述べる付勢機構によって、かかるガタ付きが防止されるので、開閉蓋3を閉じ位置に位置決めした状態でロックすることができる。
本例の付勢機構は、開閉蓋3に搭載されている固定刃45と、この固定刃45をプリンタ後方側(開閉蓋の閉じ方向)に引張っている引張りコイルばね61を備えている。固定
刃45は、蓋フレーム51の前端部分51aによってプリンタ前後方向(開閉蓋の開閉方向)に僅かに移動可能な状態で取り付けられている。引張りコイルばね61は、固定刃45の左右の端部分に前端が掛止され、それらの後端は、蓋フレーム51における固定刃45よりも後側の部位に形成したバネ掛け51bに掛止されている。これらの引張りコイルばね61によって、固定刃45はプリンタ後側(開閉蓋の閉じ方向)に常時、付勢されている。
固定刃45の左右の端部分には上方に突出した左右一対の当接板部分45a(蓋側当接部)が形成されている。これらの当接板部分45aは、ヘッドユニット13のユニットフレーム14の前板部分14cにおける両端下縁部分の前面部分14d(本体側当接部)にプリンタ前方から当接可能となっている。本例では、開閉蓋3を閉じる際における、ロック機構のロックレバー53のフック部分53bが係合軸54に掛止する直前の時点において、当接板部分45aが前板部分14cの前面部分14dに当接するように設定されている。
この構成の付勢機構の作用効果を説明する。図6に示すように、開閉蓋3を閉じる際には、ロック機構の左右のロックレバー53のフック部分53bがプリンタ本体2側の左右の係合軸54に掛止する直前の時点で、固定刃45の左右の当接板部分45aが、プリンタ本体側の前板部分14cの前面部分14dに当たる。開閉蓋3を押し込み、ロック機構によるロック状態が形成されると、固定刃45は所定の押圧力によってプリンタ本体2側から前方に押された状態になる。固定刃45は左右一対の引張りコイルばね61によって、開閉蓋3の蓋フレーム51に支持されている。したがって、固定刃45に加わるプリンタ本体2側からの押圧力によって、開閉蓋3は全体としてプリンタ前方に引張られた状態になる。この結果、ロック機構における左右のロックレバー53のフック部分53bの係合端面53cが後側から左右の係合軸54に押し付けられた状態になる。すなわち、開閉蓋3は、閉じ位置に、ガタ付き無く位置決めされた状態でロックされる。
したがって、開閉蓋3の閉じ状態において、開閉蓋3に搭載されている第1紙押えローラ35および第2紙送りローラ37は、プリンタ本体2側の第1紙送りローラ34および第2紙押えローラ38に対して確実に位置決めされた状態で当接する。よって、これらの記録紙ニップ力を一定に保持できるので、ローラ当接位置のばらつきに起因してニップ力が変動して紙送りピッチがばらつき、印字品位が低下するなどの弊害を防止できる。
次に、閉じ位置にロックされている開閉蓋3を開ける場合の動作を説明する。蓋開閉レバー6を下方に押し込むと、ロック機構の左右のロックレバー53が旋回して、それらのフック部分53bが上方に移動して、プリンタ本体2の側の左右の係合軸54から外れて、ロックが解除される。
ここで、上記のように、開閉蓋3は、付勢機構によって、プリンタ本体2の側から、その開き方向に所定の押圧力が作用している。ロックが解除されると、当該押圧力によって、開閉蓋3は前方(開き方向)に自動的に蹴り出される。この結果、ロック機構のロックレバー53のフック部分53bが係合軸54よりもプリンタ前方の位置に移動するので、蓋開閉レバー6の操作を解除しても、開閉蓋3が再びロック状態になることはない。
前方に蹴り出された開閉蓋3は、その下端部を中心として自重により全開状態まで自動的に開く。開閉蓋3の開き速度を調整するためには、開閉蓋3を閉じ方向に所定の力で付勢するコイルばねを、開閉蓋3の支とプリンタ本体2の間に架け渡しておけばよい。あるいは、開閉蓋3の回転中心を規定している支軸に捻りばねなどを配置しておけばよい。
このように、本例では、蓋開閉レバー6を一回だけ押し込むという簡単な操作によって
、開閉蓋3のロックが解除され、開閉蓋3が開き方向に自動的に送り出される。したがって、開閉蓋3を開き際の操作性が改善される。
(その他の実施の形態)
上記の例は、本発明をロール紙プリンタに適用したものである。ロール紙プリンタ以外のプリンタにおける開閉蓋に本発明を適用することもできる。
また、上記の例はインクジェット式のロール紙プリンタであるが、インクジェット式以外の形式の印字ヘッドを備えたプリンタに対しても本発明を適用可能である。
さらに、上記の例では記録紙切断装置の固定刃を利用して開閉蓋を開き方向に自動的に送り出すための付勢機構を構成しているが、開閉蓋に、蓋側当接部として機能する別個の部品を取り付けるようにしてもよい。
さらにまた、上記の例のロック機構では、開閉蓋の側にロックレバーを配置してあるが、プリンタ本体側にロックレバーを配置し、開閉蓋の側に係合軸を配置してもよい。また、これらの本体側係合部および蓋側係合部は、各種の形状、構造のものを採用することができる。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 開閉蓋を開いた状態のロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタのプリンタ機構部を示す斜視図である。 プリンタ機構部の概略縦断面図である。 プリンタ機構部を、一部を省略した状態で示す斜視図である。 開閉蓋のロック機構および付勢機構を示す説明図である。
符号の説明
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、2a 外装ケース、2b 開口部、3 開閉蓋、4 記録紙排出口、5 排紙ガイド、6 蓋開閉レバー、11 ロール紙収納部、12 ロール紙、12a 記録紙、13 ヘッドユニット、14 ヘッドユニットフレーム、14c 前板部分、14d 前面部分(本体側当接部)、32 記録紙ガイド、33 プラテンガイド、34 第1紙送りローラ、35 第1紙押えローラ、37 第2紙送りローラ、38 第2紙押えローラ、44 記録紙切断装置、45 固定刃(蓋側当接部)、45a 当接板部分、46 可動刃、51 蓋フレーム、51b ばね掛け、52 支軸、53 ロックレバー(蓋側係合部)、53b フック部分、54 係合軸(本体側係合部)、61 引張りコイルばね(付勢部材)

Claims (2)

  1. プリンタ本体に形成されているロール紙収納部と、
    前記プリンタ本体の前面に形成され、前記ロール紙収納部に対してロール紙を出し入れするための開口部と、
    前記プリンタ本体に取り付けられ、前記開口部を開閉するための開閉蓋であって、下端部を中心として閉じ位置から前方に開くことの可能な開閉蓋と、
    前記開閉蓋を前記閉じ位置にロックするためのロック機構と、
    ロック状態の前記開閉蓋を当該開閉蓋の開き方向に付勢している付勢機構と、
    前記開閉蓋に取り付けた固定刃と、前記プリンタ本体に取り付けた可動刃とを備えた記録紙切断装置とを有し、
    前記ロック機構は、プリンタ本体の側の本体側係合部と、前記開閉蓋の側の蓋側係合部と、これら本体側係合部および蓋側係合部を相対的に移動させて、前記本体側係合部に対して、前記蓋側係合部が前記開閉蓋の閉じ方向の前方側から係合したロック状態および当該蓋側係合部が前記本体側係合部から外れたロック解除状態に切り替えるための蓋開閉レバーとを備えており、
    前記付勢機構は、前記開閉蓋の開閉方向に移動可能な状態で当該開閉蓋に取り付けられている蓋側当接部と、この蓋側当接部を前記開閉蓋の閉じ方向に付勢した状態で前記開閉蓋に取り付けられている付勢部材と、前記開閉蓋を閉じると前記蓋側当接部に当接して当該蓋側当接部を前記開閉蓋の開き方向に押圧した状態になるように、前記プリンタ本体に取り付けられている本体側当接部とを備え、
    前記蓋側当接部は、前記固定刃の両端部分に形成された一対の当接部であり、
    前記付勢部材は、前記固定刃の両端部分と前記開閉蓋における前記固定刃よりも前記開閉蓋の閉じ方向に離れた部位との間に、引張り状態で架け渡された一対のばね部材であることを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1において、
    前記ロール紙収納部に収納されたロール紙から引き出された記録紙を搬送するための本体側ローラおよび蓋側ローラを有し、前記本体側ローラは前記プリンタ本体に配置され、前記蓋側ローラは前記開閉蓋に配置されており、
    前記開閉蓋を開けると、前記ロール紙収納部から、前記本体側ローラと前記蓋側ローラの間、および、前記記録紙切断装置の前記固定刃と前記可動刃の間を経由する記録紙搬送経路が開放状態になることを特徴とするプリンタ。
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