JP4878785B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄が配列された複数のリールを回転表示し、遊技者のリール停止ボタン操作によって、すべてのリールの回転が停止した時に現れる図柄の組み合わせに基づいて入賞が決定され、所定の払出しが行われるスロットマシンに代表される遊技機に関する。
従来のスロットマシンに代表される遊技機は、遊技機正面の表示窓内に、外周に図柄が配列された3個の回転リールを備えており、外周に配列された図柄は遊技中に遊技者が図柄を目視しやすいように、各リール内側に設けられたランプ又はLED(以下バックライトという)によって背面から照らされている。
遊技者が、メダル投入口にメダルを投入し、スタートレバーを操作すると、各リールは回転を開始してゲームがスタートする。各リールが一斉に回転を始めると、表示窓には図柄が移動して表示される。
遊技者が移動表示される図柄を見ながら各リールに対応する停止ボタンを操作すると、夫々のリールが停止し、入賞ライン上にいずれかの図柄が停止する。
入賞ラインは5本設けられており、メダルの投入枚数が1枚、2枚、3枚と増えるに伴って、有効となるラインの本数も1本、3本、5本と増えるようになっている。その結果、有効となっている入賞ライン上に所定の図柄組み合わせが揃うと入賞となり、メダルの払出しが行われる。
遊技者は、内部当選が報知された場合等に、その当選している役に対応する図柄を、有効となっている入賞ライン上に停止させるように、タイミングを計って停止ボタンを操作する。
そして有効となっている入賞ライン上に、入賞役に対応する図柄を揃え、入賞させることができれば、その役に対応する枚数のメダルの払出しを受けることができる。また、役に対応する図柄を揃えることができなければ投入したメダルを失うことになる。
図柄組み合わせの種類に対応する入賞役(役物ともいう)は、予め決められており、それらの図柄を入賞ライン上に停止させ、入賞させることができた場合には、その役に応じて払出しが行われる。停止した図柄がビッグボーナス(BB)、或いはレギュラーボーナス(RB)図柄であった場合は、それぞれBB遊技、或いはRB遊技等の特別遊技に移行でき、遊技者に大きな利益が付与される。ボーナスゲームは、それぞれ所定の遊技構成が設定されており、例えば、RB遊技は、所定の役物を高確率で入賞させることが可能であり、入賞毎に、例えば、15枚のメダルが払出される。RB遊技は最大12回のゲーム数を消化するか、或いは最大8回の入賞が達成されることにより終了となる。BB遊技は、小役が高確率で発生するBB中一般ゲーム(小役ゲームとも言う)と上記RB遊技を組み合わせたものであり、BB遊技中一般ゲームを30回消化するか、BB遊技中のRB遊技が3回実行されると終了なる。尚、近年、BB遊技中のメダル獲得枚数が規定の上限値に達したことを条件に、BB遊技を終了させるようにしたものもある。
さらに、上記特別遊技状態とは異なる遊技状態であって、所定の開示条件が成立した場合に、所定の確率で発生する特定遊技状態がある。この特定遊技状態としては、例えば、複数のリールのうち、少なくとも1つのリールを無制御にし、遊技者の停止ボタンの操作タイミングによってリールを停止させるCT(チャレンジタイム)や、メダル、或いはクレジットを賭けることなく、次回のゲームを開始できるリプレイゲームを、所定回数、又はその他の所定終了条件が成立するまで継続して実行でき、リプレイ当選確率が、通常遊技状態における当選確率よりも高確率に設定されたRT(リプレイタイム)と呼ばれるものがある。
内部抽選による役物の抽選確率は、射倖性が適正の数値範囲内となるように、遊技状態や、メダルの賭け数に対応して予め設定されている。特に遊技者に大きな利益を付与するボーナス役の当選確率の違いは、遊技者によって投入されたメダル数と遊技者に対して払い出されるメダル数の比率(以下ペイアウト率)に大きな影響が出るため、これらの設定値は、従業員が、遊技機毎に設定手段を操作し、例えば、6段階の設定の中から一つの設定値を選択して設定することができるようになっている。
特開2003−299776には、通常モードのゲームでBB当選し、BBが入賞されずに持ち越された場合にARTモードに移行させる技術が開示されている。
しかしながら、上記従来技術のように、RTモードの開始条件が、ボーナス役の当選である場合、ボーナス役の抽選確率によって、RTモードへの突入確率が制限されしまう。通常ボーナス役の発生確率は低く抑えられているため、RTモードに移行し難く、それまでの遊技が単調となるという問題があった。
特開2003−299776号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、通常遊技中の特定遊技状態への移行確率を向上させることによって、より興趣に富んだ遊技機を提供する事にある。
外周に図柄を配列した複数のリールと、前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるための複数のリール停止手段と、遊技毎に抽選を行う第1抽選手段と、前記第1抽選手段の抽選の結果、所定の入賞役に内部当選した場合に、5本の入賞ラインのうち、有効な入賞ライン上のいずれかに、前記所定の入賞役に対応する図柄組み合わせを停止させる図柄停止制御手段とを備え、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特典を付与する特別遊技状態と、特定の当選役の当選確率が通常遊技状態よりも高く設定された特定遊技状態とを有する遊技機であって、
前記通常遊技状態において、前記第1抽選手段によって抽選される前記複数の入賞役のうち、少なくとも一つの小役に対応する特別小役が当選した場合、第2抽選手段及び入賞ライン形成手段によって、前記複数の入賞ラインうち、少なくとも一つの入賞ラインが特定される特別小役入賞ライン選択手段を有することを特徴とする。
前記特別小役の図柄組み合わせは、前記通常遊技状態において、前記特定遊技状態に移行する特定遊技移行図柄の図柄組み合わせと同時に、又は単独で出現することを特徴とする。
前記特別小役入賞ライン選択手段は、前記特別小役が単独で発生する場合と、前記特別小役と前記特定遊技移行図柄の図柄組み合わせが同時に出現する場合とにおいて、全入賞ライン5本のうち、それぞれ所定本数が対応付けられて2つのグループに区分されており、前記第2抽選手段によって、いずれか一のグループが選択されることを特徴とする。
前記入賞ライン形成手段は、前記第2抽選手段によって決定された入賞ラインの形態で、前記特別小役図柄の組み合わせを出現させるように、前記複数のリールのうち、所定のリールを停止制御させることを特徴とする。
前記特定遊技移行図柄の組み合わせと、前記特別小役の図柄の組み合わせが、同時に発生する場合において、前記特別小役の図柄組み合わせは、前記複数の入賞ラインのうち、中段又は下段の横方向一直線のいずれかに停止するように設定されていることを特徴とする。
前記特別小役の図柄組み合わせが単独で出現する場合において、前記複数の入賞ラインのうち、上段の横方向一直線、右上がり斜め直線、又は右下がり斜め直線のいずれかに停止するように設定されていることを特徴とする。
前記各リールに描かれている図柄のうち、少なくとも一つの前記特定遊技移行図柄の組み合わせを構成する図柄と、少なくとも一つの前記特別小役の図柄は、互いに連続して配列され、それぞれ連続する一組が所定の間隔で複数配列されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、通常遊技中において、複数の入賞役のうち、少なくとも一つの特別小役に対応付けられた入賞役が内部当選し、所定の入賞ライン上に入賞させることができた場合に、特定遊技状態であるRT遊技に移行できる特定遊技移行図柄の組み合わせも、同時に、所定の入賞ライン上に必ず停止するようになるため、小役の入賞によるメダルの払出しに加えて、特定遊技に移行できるという二重の特典を有した遊技機を提供することができる。
また、特別小役は、特定遊技移行図柄の組み合わせと同時に発生するか、又は単独でしか発生しないかは、抽選によって決定さるようになっているため、遊技者は、上記特別小役が当選した場合に、いずれの場合であるかを予測しながら遊技を楽しむことができる。
さらには、特別小役が当選した際、遊技者は、第1リールの上段、中段、下段のいずれに該特別小役が停止するかで、特別小役の単独入賞なのか、或いは、特定遊技移行図柄の組み合わせも同時に出現するのか、ある程度の予測と期待ができ、従来の遊技機に比べ、小役入賞に対する期待感を高め、興趣に富む遊技性を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照して説明する。尚、同一の構成部分については、同一の符号を記すものとする。
図1は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の外観を示す正面図であり、図2は、図1のスロットマシンの前扉を開放した状態で視認される内部構造を示す正面図である。また、図3は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の遊技処理制御回路を示す概略ブロック図である。
図1、図2及び図3において、スロットマシン本体1の前扉2には、前面パネルが取り付けられており、この前面パネル内の透明な3つの表示窓7、8、9を通して、スロットマシン本体内部に並設されている3個のリール4、5、6を観察できる。各リールの外周面には、例えば21個の図柄が等間隔で配列されており、図柄は、レギュラーボーナス図柄(RB)、小役図柄、リプレイ図柄等から構成され、各リールはそれぞれ異なる図柄配列となっており、表示窓7、8、9からは、各リールの上段、中段、下段にそれぞれ描かれた3個、合計9個の図柄を視認可能となっている。これらの表示窓7、8、9は、図柄表示領域を構成するものである。
表示窓7〜9には、入賞ラインが横方向に3本(L1、L2a、L2b)と、斜め方向に2本(L3a、L3b)の合計5本のラインが表示されるようになっている。各リールが順次停止し、この入賞ライン上のいずれかに特定の図柄が揃った場合に入賞となり、所定のメダルの払出しが行われる。
入賞ライン数は、メダル投入口3から投入されたメダル枚数、或いは、クレジットメダル表示部20にメダルがクレジットされている場合には、BETスイッチ49の押下操作によって設定されたメダル投入数に応じて有効本数が異なる。例えば1枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「1」が点灯し、1本の入賞ラインL1が表示され、2枚のメダル投入があった場合は、数字「2」が点灯し、3本の入賞ラインL1、L2a、L2bが表示さる。そして3枚のメダルが投入されると数字「3」が点灯して、5本全ての入賞ラインが表示される。
前扉2の両側にはサイドランプ18及びサイドスピーカー11、上方には上部ランプ16、また表示窓7〜9の上部には液晶表示部17が設けられ、表示窓の下方右側にゲーム回数や入賞回数等を表示するためのLED表示部23、24が設けられている。これらは各駆動回路を介して駆動され、ゲーム中の一般的な入賞報知やマシン動作の効果音、効果サウンド等出力する他、様々な内部抽選の結果を遊技者に報知するための表示手段を構成している。なお、ゲーム中の内部当選の報知は、上記表示手段の他に、別途個別の専用の告知表示部を設け、そこで行わせるようにしてもよい。
スロットマシン1の前面中央には、各リール4〜6を回転させるための可変表示始動手段であるスタートレバー12が設けられ、更に、各リールの回転を停止させるためのリール停止手段であるリール停止ボタン13〜15が各リールに対応して3個設けられている。
また、スロットマシンの前面下部には、メダル受皿25が設けられており、投入されたメダルを返却する返却口(図示せず)や入賞時に獲得したメダルを払い出すメダル払出口(図示せず)から排出されたメダルを貯留するためのものである。
図2において、リール4〜6は、リールユニット26として構成され、各リール毎にリール駆動手段の一部であるステッピングモータ27が連結されており、このステッピングモータの駆動によって各リールを回転させ、各表示窓7〜9内にそれぞれリール4〜6を移動表示させる。各リール4〜6の内部には3個のランプケース28がそれぞれ設けられており、各ランプケース内にバックライト29が取り付けられている。各バックライトはランプ駆動回路(図示せず)を介して個別に点灯制御され、各リール毎に3個ずつ図柄を背面から照らすことができる。
また、リールユニットの下方には、メダルホッパー30と電源ユニット31が設けられている。電源ユニット31は、内部抽選の当選確率の設定値(例えば設定1から設定6までの6段階)を変更するための設定段階選択スイッチ32、設定スイッチの操作を有効とするための設定キースイッチ33等を備えている。
図3において、制御部はメイン制御部34とサブ制御部35とを備えている。メイン制御部はCPU36、クロック発生回路37、ROM38、RAM39、抽選処理部40、遊技制御部41、遊技数カウント部42、サブ制御部にデータを送出するための送出タイミング制御回路43及びデータ送出回路44等から主に構成されている。CPU36は入力ポート45及び出力ポート46を備えており、入力ポート45を介してメダルセンサ47、第1、2、3リールストップボタン操作部13〜15、スタートレバー12、第1、2、3リールインデックス48、BETスイッチ49等が接続されている。また、出力ポート46には、メダルブロックソレノイド50、スタートレバーLED51、BET表示ランプ21、LED表示部23、24、第1、2、3リールステッピングモータ27等の周辺装置が電気的に接続されている。各リールモータ27は、リール4〜6と同軸で連結されており、一定のステップ角で各リール4〜6を回転させる。リールインデックス48は、各リール4〜6が一回転する毎に発生するリセットパルスを検出し、その所定の基準位置からの回転角度をリールの回転位置として計数し、その計数値がCPU36に入力される。
また、ROM38には、スロットマシンで実行されるゲームシーケンスプログラムの他、図柄テーブル、入賞組み合わせテーブル、抽選確率テーブル等、固定データが格納されており、RAM39は、CPU36が実行するプログラムの一時的なデータ記憶領域として使用される。
一方、サブ制御部35は、CPU54、音声LSI55、データ入力回路56、クロック発生回路57、制御用ROM58、RAM59、音声用ROM60、アンプ回路61等を備え、液晶(ドット)表示装置17、上部ランプ16、サイドランプ18、リールバックライト29、及びスピーカー11等が接続されている。
CPU36は、ゲームの状況に応じて、データ送出回路44に出力タイミング情報信号を出力し、データ送出回路44に出力されたこの出力タイミング情報信号を一時的に蓄えた後、送出タイミング制御回路43からの出力信号に基づいて、サブ制御部35のデータ入力回路56に出力する。
さらに、CPU36は、ゲームの進行状況に応じて、ROMに記憶されている固定データの中から必要なデータを呼び出すと共に、入出力ポートに接続されている各周辺機器からの入出力信号に基づいて遊技機の動作を制御している。
次に本発明のゲーム方法の概要を説明する。遊技者は、メダル投入口3からメダルを投入するか、クレジット表示部20にクレジットされたメダルがある場合にはBETスイッチ49を操作して投入するメダル枚数を任意に決定する。その投入されたメダル枚数に応じて入賞ラインが有効化され、スタートレバー12の操作によってゲームがスタートする。スタートレバー12が操作されるとリール4〜6が順次回転を開始し、遊技者は各リールに対応する各停止ボタン13〜15を操作してリールの回転を停止させる。通常、スターレバー操作後に、抽選処理部40により乱数がサンプリングされる。この内部抽選の結果、所定の入賞役(役物ともいう)に当選し、且つ、全てのリールが停止した時に特定の図柄が5本の入賞ラインのいずれかに沿って揃った場合に入賞となる。図柄組み合わせの種類に対応する役は、予め決められており、その役に応じてメダルの払出しが行われる。
入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせが、レギュラーボーナス(RB)図柄であった場合は、RB遊技に移行でき、更なる払出しの増加が期待できる。RB遊技は、全部で12回のゲームを実行することができ、この間に所定役物の図柄組み合わせが高確率で発生する。12回のゲームのうち、8回所定の役物の入賞があった場合にRB遊技が終了するものである。
また、入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせが、ビッグボーナス(BB)図柄であった場合は、BB遊技に移行できる。BB遊技は、BB遊技中に高確率で発生する小役を獲得していくBB中一般ゲーム(又は小役ゲーム)と称されるものと、上記RB遊技をセットにして構成された特別ゲームであり、BB中の一般ゲームの遊技回数及びBB中RB遊技の移行回数が上限値(例えば、それぞれ30回と3回)に達した場合、又は、BB遊技中におけるメダル獲得枚数が上限値(例えば400枚)に達した場合に終了する。
小役図柄の場合は、フラグが持ち越されないため、そのゲームでそれぞれの図柄を停止させることができた場合のみ所定の払出しが行われてゲームが終了となる。リプレイ図柄の場合はメダルを投入することなしに再度ゲームをスタートさせることができる。
さらには、特定遊技移行図柄の組み合わせが揃った場合には、特定遊技であるRT(リプレイタイム)遊技に移行することができる。RT遊技とは、メダルを賭けないで1ゲームを遊技できるリプレイ図柄の当選確率が、通常遊技状態時よりも高く設定されており、所定回数(例えば10回、50回、100回等)の遊技を消化すると終了するものであり、遊技者は、消費メダルの減少を押さえて遊技を継続するとともに、その間に入賞役の当選を期待できる。
入賞役の内部抽選の結果は、複数の報知形態で遊技者に告知される。その一つはリーチ目予告であり、リーチ目とは、ボーナスフラグが成立している時にのみ出現するようリールが停止制御される図柄組み合わせ(出目)であって、このリーチ目は機種によっては百種類以上存在する。熟練した遊技者はこのリーチ目を覚えることによって、ボーナスフラグの内部当選を瞬時に判別することができる。
また別の報知形態としては、遊技者が内部当選の有無を判別し易いように、視覚、聴覚、触感で遊技者に報知する表示手段を備えている。例えば、上部ランプ16、サイドランプ18、リールバックライト29、及び専用の告知ランプ(図示せず)等を点灯、点滅表示したり、スピーカー11から特定のサウンドを出力したり、さらには、液晶表示装置17等を設けて演出表示される。さらに、リール4〜6が回転を停止するときに通常回転とは異なる動作、例えば、逆回転や振動させて停止するように制御させることも可能である。また、これらの様々な手段を組み合わせることによって、入賞役の内部当選の発生を異なる確率で遊技者に知らせることができる。例えば、専用の告知ランプが点灯したときは、100%の確率で所定の入賞役に内部当選していることを遊技者に告知し、その他例えばリールのバックライトの点滅パターンとスピーカーから出力される遊技音の組み合わせによっては、所定の入賞役に100%内部当選している場合もあるし、内部当選していない場合(ガセ)もあるという、擬似演出を表示させることも可能である。
さらには、液晶表示装置では、所定の入賞役の内部当選の確率を、動画像を用いた複数の演出パターンの中から所定の選択条件に基づいて一つ、或いは複数のパターンの組み合わせを選択して演出表示することができる。
図4は、リールの図柄テープを例示した図である。本来、リール図柄テープには、左側に図柄番号を配し、左リール、中リール、右リールには、それぞれ21個の図柄に対応する数字が付されている。メイン制御部は、各リールが回転を停止した時に、入賞ライン上にどの図柄が停止しているかをこのテーブルを参照して判定する。本図においては、説明をわかり易くするために、説明上必要な図柄のみをシンボル画像で表し、その他の図柄を省略して空白としている。
本実施例において、特別小役図柄として「ベル」が、特定遊技であるRT遊技移行図柄の組み合わせを構成する図柄として「JAC」「JAC」「チェリー」が設定されている。左リール、中リール、右リールの各リールの図柄配列上の特徴は、一つの特別小役図柄と、一つのRT遊技移行図柄が互いに連続して配置され、かつ、それぞれ連続する一組が、所定の間隔で複数組ずつ配列されていることにある。
さらに詳細に説明すると、左リールでは、「JAC」と「ベル」が連続して2駒から4駒間隔で配置されており、中リールでは「JAC」と「ベル」が、右リールでは「チェリー」と「ベル」が連続し、それぞれ1駒から3駒間隔で配置されている。従って、適宜のタイミングで各リールに対応する停止ボタンを操作すれば、「ベル」を任意の入賞ライン上に停止させることができるとともに、「ベル」のすぐ上に配置されているRT遊技移行図柄の「JAC」若しくは「チェリー」も共に引き込まれて「ベル」のすぐ上の図柄表示領域に停止することになる。
図5を参照して、本実施例における特別小役当選時の「ベル」の停止パターンについて説明する。図5の(a)、(d)及び(e)は、「ベル」の組み合わせが単独で発生する場合の停止パターンを例示している。(a)は、図柄表示領域の上段横方向の入賞ライン上に、(d)は右上がり方向の入賞ライン上に、(e)では右下がり方向の入賞ライン上に沿って、それぞれ「ベル」図柄が揃って停止した状態となっており、小役ベルが入賞したことを示している。
図5の(b)及び(c)では、2本の入賞ライン、図柄表示領域の中段横方向と下段横方向に、それぞれ「ベル」が揃って停止しており、各「ベル」が停止している入賞ラインの上段には、「JAC」「JAC」「チェリー」が表示されている。従って、小役ベルが入賞となり、小役ベルに対応するメダルが払出されると共に、RT遊技にも移行することができる。
図6及び図7を参照して、特別小役(ベル)に内部当選した場合の、ベル図柄の停止制御方法について説明する。ベルに内部当選した後、ベル図柄の入賞ラインを決定するために、図6の第2抽選テーブル(第1リール停止テーブル)及び図7の入賞ライン選択テーブル(第2、第3リール停止テーブル)が参照される。各テーブルの左列には、図柄番号として0〜20の数字が記されており、これらの数字は、図4のリールの図柄テープの左側に付された図柄番号に対応し、また、リール停止ボタンを押下操作した時点で、リール表示領域の下段に位置している図柄番号を示している。
また、第2抽選テーブルは、テーブルAとテーブルBの2つのテーブルを有し、テーブルAは乱数値範囲として14〜128が設定されており、テーブルBは1〜13の乱数値が割り当てられている。これらの乱数値のうち、どの乱数値が抽選されるかによって、テーブルA又はテーブルBのいずれかが選択され、ベル図柄の停止制御される入賞ラインが決定される。
さらに、第2抽選テーブルでは、各図柄番号に対応して、滑り駒数と、第2、第3リール停止制御時に参照される入賞ライン選択テーブルが、テーブルA及びテーブルBで、それぞれに設定されている。ここで、滑り駒とは、リールの停止ボタンを押下操作した位置にある図柄から、実際に停止する図柄までに移動制御させるコマ数を表している。
入賞ライン選択テーブルは、5種類用意されており、テーブル1及びテーブル3は、テーブルBに対応し、特別小役図柄の組み合わせと特定遊技移行図柄の組み合わせを同時に出現させるために、特別小役図柄を、それぞれ中段又は下段の入賞ライン上に停止制御させることができるように設定されている。
一方、テーブル2、4、5は、テーブルAに対応し、特別小役図柄の組み合わせが、単独でしか表示されない停止パターンである、上段入賞ライン、右上がり入賞ライン、右下がり入賞ラインで特別小役図柄を停止制御させるように設定されたものである。
また、テーブル1〜5の第2リール及び第3リールの枠内に記載された数字「1」は、それぞれのリールの「1」が記入された図柄を、図柄表示領域の下段に引き込む制御を行うための対象となる図柄位置を示している。尚、第2抽選テーブルは、第2抽選手段として、入賞ライン選択テーブルは、入賞ライン形成手段としての機能を含み、特別小役入賞ライン選択手段を構成するものである。
本実施例においては、リール停止ボタンを順押し(左リール用停止ボタン、中リール用停止ボタン、右リール用停止ボタンの順)で押下操作された場合を例に、詳細を説明する。例えば、第1抽選において特別小役であるベルに内部当選し、第2抽選で乱数値30が抽出され、第1リールの図柄表示領域の下段に図柄番号16、第2リールの図柄表示領域の下段に図柄番号15、第3リールの図柄表示領域の下段に図柄番号4が位置するようなタイミングで停止ボタンが押下操作されたと仮定した場合、まず、乱数値30が含まれるテーブルAが選択され、次いで、第1リール(左リール)の図柄表示領域の下段には、図柄番号16番が位置するため、図柄番号16に対応する滑り駒数及び入賞ライン選択テーブルを参照して、滑り駒数として1駒と、テーブル2が選択される。
そして、まず、第1リールである左リールが、図柄番号16を1駒滑らせて、図柄番号15が第1リールの図柄表示領域下段に停止制御されるため、図柄表示領域上段には「ベル」が停止表示されることになる。次に、第2リールである中リール及び第3リールである右リールの停止制御がテーブル2を参照して順次実行される。第2リールの制御では、第2リールの図柄表示領域の下段に位置する図柄番号15から最も近い数字「1」があるのは図柄番号11であるため、図柄番号11が第2リールの図柄表示領域下段まで4駒滑らせて引き込み制御されて停止する。従って第2リールの図柄表示領域の上段には「ベル」が停止表示されることになる。同様に、第3リールは、図柄番号4が下段に位置するタイミングで停止ボタンが押下されており、テーブル2の第3リール内には数字「1」が設定されているため、そのまま図柄番号4を下段に停止表示させることになる。従って第3リールの図柄表示領域上段にも「ベル」が停止するため、上段「ベル」揃いとなり、単独の小役ベルの入賞が実現される。
図8を参照して、本実施例におけるメイン遊技動作について説明する。尚、メイン遊技とは、遊技機を操作して行う1ゲームを示し、スタートレバーの操作から3個のリールの停止までを1ゲームとし、さらには、ゲームを実行する上で行われるメダルの投入操作、メダルの賭け数の設定、入賞判定、及びメダルの払出し処理等、通常遊技状態以外の遊技状態に移行するまでの付属的な動作、処理が含まれるものとする。
遊技機に電源が投入されると、再遊技自動投入処理が実行され(ステップ1)、割り込み処理を1回許可(ステップ2)した後、遊技メダルが投入チェック(ステップ3)、投入ボタンチェック(ステップ4)、精算ボタンチェック(ステップ5)、設定キーチェック(ステップ6)、スタートレバーチェック(ステップ7)がそれぞれ実行される。次に、スタートレバーが遊技者によって操作されたかを判定(ステップ8)し、Noの場合は、ステップ2に戻り、Yesの場合は、メダル投入信号を遊技制御基板に送信(ステップ9)し、遊技開始時の設定処理が実行される(ステップ10)。その後、確率抽選処理が行われ(ステップ11)、役物に当選した場合はその役物の内部当選フラグをRAM上の所定の領域に記憶し、次いで、リールの回転処理が実行される(ステップ12)。リールが回転を開始してから一定の時間が経過すると、遊技者はリール停止ボタン操作が可能となり、遊技者によってリール停止ボタンが操作されると、遊技機は、リール停止処理を実行(ステップ13)する。リール停止処理は、具体的には、リール停止ボタン操作が行われるまでリール回転処理を続行し、一方、リールの回転開始から所定時間経過してもリール停止ボタンが操作されない場合には、自動停止処理が実行される。その後、停止した図柄の組み合わせに応じて入賞判定処理が実行される(ステップ14)。
図9を参照して、本実施例におけるメイン遊技中に特別小役が当選した場合の入賞ライン選択制御について説明する。まず、遊技者が図8に示す通り、通常遊技をスタートさせると(ステップ101)、同図ステップ11の第1確率抽選で、各役物の当選判定が順次実行される。ここで、特定役物として設定されているベルに当選しているかが判定され(ステップ102)、Noの場合は、通常遊技の処理に従って、他の役物の当選判定、リールの回転、停止処理を経て、停止した図柄の組み合わせに対応する入賞判定が行われ、メダルの払出し、特別遊技状態への移行処理等が実行される。Yesの場合、第2確率抽選が行われる(ステップ103)。第2確率抽選は、乱数値範囲1〜128を有する専用の抽選テーブル(図示せず)を参照して実行される。本実施例においては、乱数値1〜13は、テーブルBが選択され、乱数値14〜128では、テーブルAが選択される(ステップ104)。
次いで、遊技者によって押下操作された各リール停止ボタンの操作タイミングが判定される(ステップ105)。まず、第1リール停止ボタンが押下された時点で、第1リールの図柄表示領域の下段に位置する図柄番号に基づいて、その図柄番号に対応して設定されている滑り駒数と、第2及び第3リールの停止位置を制御する入賞ライン選択テーブルのうち、テーブル1〜5のいずれかを取得し(ステップ106、107)、第1リールの停止制御を実行する(ステップ108)。
次に、ステップ107で選択された入賞ライン選択テーブルの1つを参照して、第2リール及び第3リールの停止制御が行われる。図柄表示領域の下段に位置する図柄番号の位置から、最も近い位置にある引き込み対象図柄まで、何駒あるかがそれぞれのリール毎に計算され、各リールにおける滑り駒数を決定し(ステップ109)、その滑り駒数分、各リールを滑らせて停止させる(ステップ110)。
本実施例では、ベル図柄が中段及び下段の入賞ライン上に揃って停止した場合に、RT遊技に移行する特定遊技の図柄組み合わせも停止する場合について説明したが、特定遊技の図柄組み合わせの停止は、これに限定されるものではなく、例えば、各リールの停止ボタンの押下操作のタイミングによっては、特定遊技の図柄組合わせが、特別小役であるベルの当選、入賞と関係なく、単独で停止する場合もある。
また、入賞役として設定される図柄は、JAC図柄、チェリー図柄、ベル図柄に限るものではなく、各リールに配置される位置及び配列間隔等もこれらに限定されるものではない。
また、停止ボタンの操作順も順押しに限らず、3個の停止ボタンのうち、いずれの停止ボタンから操作してもよい。
さらに、本実施例においては、ベル図柄を停止させる場合に、全て順押しで行う場合について説明しているが、例えば、テーブルAとテーブルBが選択された場合における停止ボタンの操作順を異ならせ、適宜に停止ボタンの操作順及び入賞ラインを報知させることも可能である。
本実施例においては、特別小役が当選した場合、全てのリールにおいて、滑りを行わせる制御の対象としているが、滑り制御の対象は全リールに限定されるものではない。例えば、所定の条件が成立した場合に、少なくとも1つのリールを無制御とし、遊技者の技量によって、特別小役図柄を入賞させるようにすることも可能である。
また、本実施例においては、通常遊技状態において特別小役が当選した場合に、入賞ラインの選択が行われる場合について説明しているが、本発明を実施可能な遊技状態は、通常遊技に限定されるものではなく、例えば、BB遊技中の小役ゲームで、入賞ラインの選択が実行されるようにすることも可能である。
本発明の実施に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施に係る遊技機の内部構造を示す正面図である。 本発明の実施に係る遊技機の概略ブロック図である。 本発明の実施に係る図柄テーブルである。 本発明の実施に係る特別小役図柄の停止パターンを示す図である。 本発明の実施に係る第2抽選テーブルである。 本発明の実施に係る入賞ライン選択テーブルである。 本発明の実施に係るメイン遊技処理のフローチャートである。 本発明の実施に係る特別小役図柄の入賞ライン選択処理のフローチャートである。
符号の説明
1…スロットマシン
2…前扉
3…メダル投入口
4、5、6…第1、第2、第3リール
7、8、9…表示窓
10…入賞ライン表示ランプ
11…スピーカー
12…スタートレバー
13、14、15…リール停止ボタン
16…上部ランプ
17…液晶表示装置
18…サイドランプ
20…クレジット表示器
23、24…LED表示器
25…メダル受皿
26…リールユニット
27…ステッピングモータ
28…ランプケース
29…バックライト
30…メダルホッパー
31…電源ユニット
32…設定段階設定スイッチ
32…設定段キースイッチ
34…メイン制御基板
35…サブ制御基板

Claims (2)

  1. 外周に図柄を配列した複数のリールと、前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるための複数のリール停止手段と、遊技毎に抽選を行う第1抽選手段と、前記第1抽選手段の抽選の結果、所定の入賞役に内部当選した場合に、5本の入賞ラインのうち、有効な入賞ライン上のいずれかに、前記所定の入賞役に対応する図柄組み合わせを停止させる図柄停止制御手段とを備え、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特典を付与する特別遊技状態と、特定の当選役の当選確率が通常遊技状態よりも高く設定された特定遊技状態とを有し、前記複数のリールの外周に配列される図柄のうち、少なくとも一つの前記特定遊技移行図柄の組み合わせを構成する図柄と、前記入賞役のうち少なくとも一つの特別小役の図柄は互いに連続して配列され、それぞれ連続する一組が所定の間隔で複数配列されている遊技機であって、
    前記通常遊技状態において、前記第1抽選手段によって抽選される前記特別小役が当選した場合、前記図柄停止制御手段は、前記特別小役が単独で発生する場合と、前記特別小役と前記特定遊技移行図柄の組み合わせが同時に出現する場合との2つのグループから構成され、前記2つのグループのうちいずれかのグループを決定する第2抽選テーブルを有し、
    前記第2抽選テーブルは、第1リール停止ボタン操作タイミングに応じて、第1リールの前記特別小役の図柄停止位置を制御すると共に、第2及び第3リールの前記特別小役の図柄停止位置を制御するための入賞ライン選択テーブルを選択して前記特別小役の図柄組み合わせを停止させる入賞ラインを決定し、
    前記図柄停止制御手段は、前記第2抽選テーブル及び前記入賞ライン選択テーブルを参照することによって決定された前記入賞ライン上に必ず前記特別小役の図柄を停止制御させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記2つのグループは、前記特定遊技移行図柄の組み合わせと、前記特別小役の図柄の組み合わせが、同時に発生する場合は、前記特別小役の図柄組み合わせは、前記複数の入賞ラインのうち、中段又は下段の横方向一直線のいずれかに停止するように設定され、前記特別小役の図柄組み合わせが単独で出現する場合は、前記複数の入賞ラインのうち、上段の横方向一直線、右上がり斜め直線、又は右下がり斜め直線のいずれかに停止するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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