JP4885131B2 - 電気剃刀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の導入部分に記載の特徴を有した電気剃刀装置に関する。
網刃の下で往復運動する内刃を有したこの種の電動剃刀装置は、DE19531013C1号によって公知である。この剃刀装置は、水分とともにあるいは水分なしに毛剃りをするものであるが、短毛用のカッタユニットが第1の電動モータによって駆動される。長毛用のトリマユニットをポップアップ(進出)させるために、この剃刀装置は歯車装置付きの他の電動モータを用いるようになっており、スイッチが入るとモータがこの歯車装置を駆動し、それによって長毛用トリマをその基準位置から進出位置へと動かすようになっている。長毛用トリマの動きが電気スイッチに触れることによって生じるので、この構造は電気剃刀装置の快適な取扱いの解決策をもたらしている。しかしながら、長毛用トリマをポップアップさせるためにスイッチ、電流導体および歯車装置を有した追加の電動モータを必要とするため、比較的複雑でコストが嵩む剃刀装置となってしまう。
そこで、本発明の目的は、長毛用トリマの自動ポップアップの利便性と、簡単かつ経済的な構造とを組み合わせた電動剃刀装置を提供することにある。
本発明によると、この目的は請求項1の特徴部分によって達成される。網刃に沿って往復運動するように構成されるとともに電動モータに接続された駆動部分の振動動作によって駆動されるカッタブロックを備える剃刀装置において、本発明は、剃刀装置に一体化された長毛用トリマを駆動するために特別な動きを活用する。したがって、本発明は、長毛用トリマをポップアップさせる(ポップアップ式に進出させる)ために追加の駆動モータを設ける必要性をなくす。これは、剃刀装置の製造コストを低減するばかりでなく、剃刀装置ハウジングのはっきり感知できるような寸法増加に結びつくことがない。
長毛用トリマをポップアップさせる装置の剃刀装置の駆動部分への接続は、ハウジングの内部において、あるいは一般的には振動ブリッジ部分であるハウジングから突出した部分上において達成することができる。後者の変形例の利点は、追加のシールを回避できることにある。それは、ポップアップ装置の振動式駆動部分への接続、および長毛用トリマそれ自身への接続の両方が、この剃刀装置のハウジングの外側に配置されるからである。
請求項2の特徴により、駆動部分の振動動作は、運動変換機構において同様の振動動作に変換されるが、これは長毛用トリマの変位方向に生じる。典型的に、駆動部分の振動動作は、短毛用カッタのカッタブロックの動作と同じ方向、および長毛用トリマの内刃の動作と同じ方向に生じる。しかしながら、長毛用トリマのその進出位置への移動が駆動部分の振動動作に対してまさに垂直であることを考慮すると、本発明においては、この動作を運動変換機構によってこの方向に変更することが必要である。次いで、この動作が長毛用トリマに伝達され、その動きを生じさせる。
請求項3の特徴は、長毛用トリマに設けられた爪と、長毛用トリマを係合するときにこの爪が固定的に係合する出力側に設けられた歯付き構造との形態をとっている解放可能な係合装置を選択することによる、運動変換機構の出力側と長毛用トリマとの間の接続を定めている。これにより、爪は、変換された振動運動により、長毛用トリマをその進出位置へと段階的に連行する。この段階的な連行は、この振動動作により、転換方向、すなわち長毛用トリマが突き出る方向には小さな振動動作が生じるが、ラチェットにおけるスリップのために反対方向の動きは長毛用トリマには伝達されない、という事実に由来する。爪と歯形構造とを入れ替えることによる等価な解決策もまた適用することができる。
良好なカットの成果を得るために電動毛剃りの振動運動は一般に比較的速いので、長毛用トリマの終端位置への移動もまた結果的に速い。このことは、特に、運動変換機構において対応する高い速度伝達比を選択することによってさらに高められる。運動変換機構の出力側における爪と歯付き構造との係合は、手動によって機械的に、あるいはソレノイド操作スイッチあるいは同様の装置によって電気的に生じさせることができる。
請求項4の特徴により、剃刀装置には、トリマが最大進出位置にあるときにだけ第1のラチェット-爪機構の解放を可能にする保持要素が設けられる。このことは、スイッチが入っている剃刀装置にラチェット-爪機構が機械的に係合し、かつ長毛用トリマが基準位置にあるときに、長毛用トリマがその最大位置に到達するまで係合が持続することを意味する。長毛用トリマの最大進出位置のみにおいて、爪は、出力側の歯付き構造からそれ自身を分離させることができる。この趣旨において、爪のための案内リブが上側ストッパにおいて妨げられ、長毛用トリマ8の正確な位置決めを可能にする。毛剃り作業が終了すると、長毛用トリマは、保持要素を解除することによってその基準位置に戻すことができる。
有利には、保持要素は、長毛用トリマ8の変位方向に延びるリブと溝から構成される。この構造において、リブは、爪に、あるいは剃刀装置のハウジングに形成することができる。これ対応して、溝は、それぞれ他の部分に設けられる。鳩尾(あり継ぎ)形の案内路あるいは同様の案内装置も意図することができる。
請求項6の特徴は、その最大進出位置に到達した後における長毛用トリマ8の確実な着座を保証するために提供される。この目的のために、長毛用トリマがその基準位置に向かって変位することを防止するべく第2のラチェット-爪機構が保持装置として設けられ、この第2のラチェット-爪機構が手動によって機械的にあるいは電気的な装置によって係合解除されるときにだけそれを解除するようになっている。
請求項7に記載の特徴によると、歯付き構造と協働する戻り止めレバーが第2のラチェット-爪機構として有利であることが判った。この戻り止めレバーは、ハウジング上に回動自在に取り付けられるとともに長毛用トリマに形成された歯付き構造と弾性的に係合し、長毛用トリマの基準位置に向かう移動を妨げる。第2のラチェット-爪機構の戻り止めレバーが歯付き構造から機械的に係合解除された後において、長毛用トリマはその基準位置に戻ることができる。これと等価な解決策もまた適用することができる。
請求項8の特徴によると、長毛用トリマは、第2のラチェット-爪機構の係止解除の後に、ばね力によってその基準位置に自動的に戻る。
請求項9の特徴は、手動で操作可能な、単純な機械的係止/係止解除構造に帰着する。特に低コストな構造は、一方向に回動させると第1のラチェット-爪機構の係止を生じさせ、反対方向に回動させると第2のラチェット-爪機構の係合解除を生じさせるタンデム・レバーによって達成される。
図1は、ハウジング2と、このハウジング2の上側部分に隣接する毛剃りヘッド3とを備えた、従来通りの乾式毛剃りとしての電動剃刀装置1を示している。毛剃りヘッド3は、ハウジング2に対して固定的にあるいは揺動自在に取り付けることができるが、上方に開いた開口4を有しており、その内部には上方にアーチ型の2つの網刃5、6が一体に設けられている。2つの網刃5、6の下面は、並んで配設されて互いに接続された2つのカッタブロック(図示せず)と係合しているが、これらのカッタブロックは、図2〜図5に示したように、駆動部分22によって加振されて振動動作、すなわち往復運動Yを実行する。好ましくは、駆動部分22は、図面には示されない偏心歯車装置を介して、ハウジング2内に受容された回転式の電動モータ(図示せず)に接続される。振動運動を生じさせるために、振動電機子モータ、あるいはそのような毛剃りにおいて以前から公知の他のタイプのいくつかの電動装置を用いることができる。
図1のハウジング2の前方側面に設けられているものは長毛用のトリマ8であり、静止している外刃9と、この外刃9の下面と摺動自在に係合するとともに作動中にY方向の往復運動を実行する内刃10とを有している。長毛用トリマ8の設計、機能および動作モードについて、ここでは詳細には議論しない。従来技術において長い間にわたって周知であり、かつDE19531013C1に最初に記載されて公知だからである。このげ剃り装置1の短毛用のカッタユニット11を形成する内刃(図示せず)および2つの網刃5、6にも、同じことが当てはまる。
長毛用のトリマ8には、前面パネル12と、前壁13(図1)の後方に配設された図2〜図5に模式的に示されている機械的なポップアップ装置14とが組み合わされて、長毛用のトリマユニットを形成している。図1における長毛用トリマ8は、図1、図2および図3に示したように、X方向における上下動のために、その両端が溝15の内側で案内されている。
図2〜図5は、試作モデルのポップアップ装置14を示しているが、このポップアップ装置14の基本的な構成だけを表している。製造の準備ができた見本は簡略化された部品のために異なって見えると思われるが、本発明による基本構造およびその動作モードはもちろん類似している。例えば、図2〜図5の試作モデルにおいては、ハウジング2に仮の支持板19が設けられ、それに対して2つのガイドピン18が垂直に、かつ長毛用トリマ8の変位方向Xにおいて互いに上下に固定されている。これらのピンは、長毛用トリマ8の変位方向において支持スライド16に等しく形成された各長手方向溝17を通って延び、横方向がぴったりと合った滑り運動をするようになっている。その結果、支持スライド16は、長手方向溝17内で変位Xの上下方向にのみ案内されている。ここでもちろん理解されることは、外刃9および内刃10の方位に対して垂直でありかつ内刃10の動きYに対して垂直な長毛用トリマ8の変位Xの方向が、正確に維持されかつ支持スライド16もまたハウジング2と平行に移動するならば、図示した案内構造17、18を、例えば鳩尾(あり継ぎ)、溝材、レール、引き出し案内等を含む他の任意の案内構造に置き換え得ることである。
支持スライド16に固定されているものは、図2〜図5において破線20で示すような長毛用のトリマ8である。したがって、後の大量生産の製品において、支持スライド16および長毛用トリマ8は単一の樹脂部品に組み合わせられる。現時点においてさらに注目すべきことは、図2〜図5に示されている類似の部品には類似の参照符号が割り当てられ、したがって、各図において明白に参照されない場合であっても同様に機能するということである。
図2〜図5の支持板19には実質的に矩形の切欠き21が形成され、その内側には電動モータ(図示せず)に接続された駆動部分22がハウジング2の内側から延びている。この駆動部分は、ベルクランクレバー24上に設けられた噛み合い継手23を介してこのレバーに接続されている。この噛み合い継手23は実質的にフォーク形の構造であり、釘として構成されている駆動部分22と係合するスロット25を有している。ベルクランクレバー24は、支持板19の前側に配設されるとともに、支持板19に固定されたジャーナル26により、振動運動Yの範囲内においてこのジャーナルの回りに揺動自在に取り付けられている。
ジャーナル26のレベルにおいて、かつ図2〜図5において見たときの右側には、角度部材27がベルクランクレバー24から離れるように延びている。この角度部材は、水平に延びる長手方向孔28を有しており、そこに係合している回転型の駆動要素29は、ネジ30によって支持板19に固定された条片31に固定的に接続されている。条片31は、変位Xの方向に延びており、かつその右側にはこの条片31に沿って下方から上方に延びる歯付き構造32を有している。角度部材27の上方および下方において、この条片31にはスロット33が設けられ、横方向にぴったりと嵌り合うように寸法決めされたネジ30が挿通され、それによって条片31のX方向のスライド案内を生じさせている。ガイドピン18およびネジ30は共に拡径された端部を有しており、ハウジング2に対して平行かつ一定の距離に部品16、31を保持している。このベルクランクレバー24および条片31が、Y方向の水平往復運動をX方向の鉛直上下運動に変換する運動変換機構34をもたらしている。
図2〜図5によると、歯付き構造32は、同じ線に沿って互いに上下に配設された、わずかに上方へ傾斜している複数の小さな歯35から構成されている。それらの歯相互の間隔は、条片31のX方向における各進出行程で、少なくとも一つの歯がスキップされる程度に小さく寸法決めされ、したがって条片31をX方向上方に送るようになっている。
図2〜図5によると、歯付き構造32の下側部分のレベルにおいて支持スライド16上に回転自在に取り付けられているものは鉤状の爪36であり、その回転中心37は支持スライド16上に形成された突出部38上に配設されている。支持スライド16は、基本的にフレーム形状であり、支持スライド16の縁部に対して実質的に平行に延びる4角形の開口39を有している。図2〜図5では、爪36の回転中心37は、支持スライド16上において、歯付き構造32の右側でかつその下側に位置している。爪36および支持スライド16は、それぞれ固定突起40、41を有しており、それらの間に付勢引張コイルばね42が保持されていて、爪36がその回転中心37の回りで時計方向に回転することを保証している。図2、図4および図5の基準位置において、それは支持スライド16あるいは中間部材60に当接している。
爪36は、角度が付けられたアーム43を有している。このアーム43の自由端44は、個々の歯35に上方から係合するように設計され、条片31(図3)が上昇運動するときにそれに引っかかって、爪36が支持スライド16をX方向に連行するようになっている。支持板19に対向して爪36の側部に設けられているものは、爪36の後端から突出してX方向に延びるリブ45であり、前側からは見えないため、図2〜図5においては破線で示されている。リブ45は、支持板19に形成されている溝46に対応している。すなわち、爪36が図3に示した位置に到達したときにのみ、溝46はリブと一列に並ぶ。この位置において、支持スライド16に接続されている爪36はその上昇運動において溝46と係合することができ、その結果、爪36は図3に示された位置において一時停止するが、上昇運動が持続する間はその歯44が歯付き構造32上の歯35と弾性的に係合する。
爪36および歯形を有した条片31は組み合わさって第1のラチェット-爪機構55を形成し、支持スライド16のX方向に上向きの動きにおいては爪および支持スライド16に接続されている長毛用トリマ8を連行するが、X方向に下向きの動きにおいては、以下により詳細に説明する第2のラチェット爪機構54が係合しているとすれば、支持スライドを下方に連行することなしに弾性アーム43のせいで歯35の上をスライドする。溝46は、同じく変位Xの方向に延びており、その上端部は、長毛用トリマ8に接続された支持スライド16の上方への移動の終端に対応している。溝案内と同じ効果を得るために、爪36上にリブ45を設ける代わりにそこに溝を設けることができるとともに、支持板19上に溝46を設ける代わりにリブをそこに設けることもできる。
さらにまた、図2〜図5において、ボルト47が回転中心37の下方において支持板19に固定されているが、このボルトは他のレバー48のための回転軸としての役割を果たしている。このレバーの上側の自由端は歯49となっており、図2〜図4における位置のみにおいて、支持スライド16上に設けられた歯付きの条片50に下方から係合する。歯付きの条片50に形成されている歯は下方に向けられていて、歯49が歯付きの条片50と噛み合い係合するときに、図2の支持スライド16が方向Xにおいて上方には変位できるが下方には変位できないようになっている。ばね力によってレバー48を歯50に係合させるために、引張コイルばね52は、歯49と反対側の端部51に作用するとともに、支持板19に固定されたピン53に支持されている引張コイルばね52は、歯付き条片50との弾力的な係合のために、ピン53とレバー48の自由端51との間で付勢状態に保持されている。レバー48は歯付き条片50と組み合わさって、前述したように第2のラチェット-爪機構54を形成している。
図2〜図5の右側には、上側および下側の制御要素58、59を有したタンデム・レバー57が、回転中心56の回りで揺動自在に支持板19に固定されている。上側の制御要素58が当接している中間部材60は、その反対側の端部が爪36に設けられた当接面に当接している(図3)。中間部材60は、支持板19に形成された水平方向の凹部62の内側で案内されている。中間部材60に作用しているばね63は、その他端が支持板19に寄りかかっている。ばね63は、図3に示した作動の後に、図2に示したその初期位置にタンデム・レバー57を戻す役割を果たしている。
図2および図4によると、下側の制御要素59が作用している中間部材64は、同じく支持板19に形成された凹部65の内側で案内されるとともに、下側の制御要素59から離れた側のその端部が回動継手66を介してレバー48に軸支されている。これにより、図5のようにタンデム・レバー57が時計方向に作動すると、レバー48は、その自由端に形成されている歯49が歯付き条片50の歯との係合から外れるまで反時計方向に揺動する。この時、ばね52はさらに付勢される。
剃刀装置に用いられる本発明の自動ポップアップ装置の動作モードは、以下の通りである。
図2の基準位置から始めると、長い体毛(長毛)、例えばあごひげのカットを望むときに必要な第1段階は、剃刀装置に設けられているオン/オフスイッチ(図示せず)を操作してその電動モータ(図示せず)を始動させることである。次いでタンデム・レバー57を操作してその回転中心56の回りに回動させると、長毛用トリマ8は自動的にハウジング2から動き出る。電動モータの始動は、駆動部分22を変位Y方向に振動動作させる。駆動部分22の左側および右側へのストローク量は、電動モータと駆動部分22との間に設けられている歯車装置(図示せず)の設計、あるいは振動する電機子モータのストロークによって定まる。
Y方向の振動運動を実行すると、揺動運動X’によりレバー24がジャーナル26の回りで前後に揺動するように、駆動部分22は噛み合い継手23を連行する。揺動運動X’と同時に、角度部材27もまた動き、これに応じて条片31の駆動要素29を連行する。この時、条片31は方向Xにおいて上下方向にのみ振動することになる。長手方向孔28によって、図2における上下方向の運動だけが条片31に伝達され、水平方向には伝達されないからである。したがって、駆動要素29を介して条片31に伝達される、X方向における純粋な上下運動のみが生じる。溝案内33もまたそれに貢献する要因であり、条片31のX方向の移動だけを可能とする。
この時点において留意すべきことは、タンデム・レバー57が操作されるまでは、長毛用トリマ8のための駆動部分22と電動モータとの間の接続が、接続部材(図示せず)を介して確立しており、長毛用トリマ8をX方向にわずかな量だけ上方に移動させることである。このことは、通常の毛剃り動作の間に、剃刀装置の大きな音およびエネルギ消費量の増大はさておき、長毛用トリマが短毛用のカッタと共に絶えず作動して長毛用トリマ8を必然的により早い摩耗にさらすことを防止する役割を果たす。
短毛用カッタ11に加えて長毛用トリマ8の作動を望むときに、オペレータ(図示せず)が図3のようにタンデム・レバー57の上側の制御要素58を彼の指67によって動かすと、この制御要素58は中間部材60を凹部62内において左側に変位させ、その結果として爪36はばね42の力に抗して回転中心37の回りで反時計回りに回動する。
すると、図3に示すように、爪36の自由端44は歯付き構造32と噛み合う。条片31はX方向に上下動するが、弾性的な噛み合い係合によって爪36と支持スライド16および長毛用トリマ8とが上方に移動するのは、上方に動くときだけである。レバー48の歯49が歯付き条片50と直接噛み合い係合するのは条片31が上方に移動するときだけであるので、条片31の下方への移動は、歯付き構造32の1つないし複数の歯35の上を歯49がスライドするようにさせる。これは、噛み合い係合がラチェット型であるからであり、かつ下方に移動する間に第2のラチェット-爪機構54が支持スライド16の下方への変位を防止するからである。歯44、35の設計は、ここではより詳細に議論しない。このことがラチェットに関する文献から一般的に公知であるからであり、したがって本発明の場合へのその適用が当業者にとっては問題がないからである。
支持スライド16がX方向上方に初期変位して、タンデム・レバー57が操作された位置にあり、その結果として爪36が図3の係合位置へと反時計回りに回動すると、リブ45は溝46と一列に並ぶ。そしてさらに変位してリブ45が溝46に係合すると、爪36は図3に示す位置に一時停止し、それによってタンデム・レバー57を操作し続ける必要なしに爪36の自由端44が歯付き構造35と噛み合い係合することが保証される。したがって、長毛用トリマ8が上方に移動し続けると、タンデム・レバー57は、その操作を終了することができ、それにより、溝-リブ構造46、45から爪36が滑り出ることなく、図2に示したその初期位置へと自動的に戻る。
条片31の上方への動きXの度に、続いて下方への戻り動きXが生じるが、そのとき自由端44はラチェットの様に1つないしいくつかの歯35の上をスライドする。それは、同時に、第2のラチェット-爪機構54が支持スライド16の方向Xにおける下向きの動きを妨げるからである。条片31の戻り行程において、支持スライド6したがって長毛用トリマ8はその位置で一時停止する。前述したプロセスが繰り返されるのは条片31が次に上方へとストロークする時であるから、このプロセスについては再び言及しない。
長毛用トリマ8は、X方向にわずかな量だけ上方に移動するまで、あるいは遅くともその最大進出位置に到達するまでは作動せず、かつ再び図2の基準位置に到達するまで作動したままとなる。振動剪断運動の原因となるものはスライド接続部材(図示せず)であるが、長毛用トリマ8が多かれ少なかれその基準位置から離れるまで、それは駆動部分22と係合しない。このように、支持スライド16および長毛用トリマ8は、振動運動により、トリマの上側の最大位置まで段階的に、この変位を手動で実行する必要なしに移動する。毛剃りハウジング2からX方向上方へと長毛用トリマ8を自動的に移動させるためには、タンデム・レバーを最初に押すだけで充分である。
この状態においては、長毛用トリマ8をさらに作動させあるいは所定の位置に保持する必要なしに、長い体毛(長毛)、もみあげ、あごひげあるいは他の体毛をカットすることができる。その理由は、とりわけ、第2のラチェット-爪機構54が長毛用トリマ8をその最大進出位置に保持するからである。
長い体毛(長毛)のトリミング動作を終了させるために、オペレータは、図5に示したように、タンデム・レバー57の下側の制御要素59を彼の指67で押し下げて、その端部が中間部材64を凹部65の内側で左側に移動させ、それによってレバー48が反時計方向に回転するようにする。この時、レバーの自由端に形成されている歯49が歯付き条片50から離れるように動くので、第2のラチェット-爪機構55の係合が解除される。図5に示したように、その一端がボルト69を介して支持板19に取り付けられているとともにその他端がボルト70を介して支持スライド16上に取り付けられている付勢引張コイルばね68により、支持スライドはX方向下側に変位してその基準位置に戻る。このプロセスにおいて、長手方向溝17がガイドピン18に沿ってスライドするので、支持スライド16の変位Xの方向は正確に維持される。支持スライド16の傾動を回避するために、他のガイド装置(図示せず)を右側に設けることもできる。タンデム・レバー57は、その解放に続いて、図2に示されているその初期位置へと戻る。レバー48は、この動きに続いて図2に示されている係合位置へと戻る。これは、引張コイルばね52がレバー48を常に時計方向に付勢しているからである。
短毛用のカッタと長毛用のトリマユニットとを有し、長毛用のトリマが基準位置にある、電動剃刀装置の上側部分を破断して示す斜視図。 長毛用トリマと同じ側において剃刀装置のハウジング内に配置された、長毛用トリマのための本発明の機械的作動装置のプロトタイプを示す図。 長毛用トリマを変位させるためにタンデム・レバーによって第1のラチェット-爪機構が係合状態となっている、図2の機械的作動装置を示す図。 長毛用トリマがその最大進出位置にあり、第1のラチェット-爪機構の係合が再び解除されている、図2の長毛用トリマのための機械的作動装置を示す図。 トリミングが完了したときに長毛用トリマをばねによってその基準位置に自動的に戻すために、タンデム・レバーによって第2のラチェット-爪機構が係合解除されている、図4に示した最大進出位置にある長毛用トリマを示す図。

Claims (8)

  1. 電動モータによって励振して振動運動を実行させることができる駆動部分(22)を備え、
    前記駆動部分は、体毛をカットするために、一方では短毛用カッタ(11)に他方では長毛用トリマ(8)にその運動を伝達し、
    前記長毛用トリマ(8)は、ハウジング(2)に対して進出位置および引込位置に移動可能である電動剃刀装置(1)において、
    前記駆動部分(22)の運動が、前記長毛用トリマ(8)をその進出位置に移動させるために利用され
    電動剃刀装置は、さらに、前記長毛用トリマ(8)を進出位置に移動させるために、前記長毛用トリマ(8)の前記振動運動の方向を前記長毛用トリマ(8)の変位方向(X)に変換する運動変換機構(34)を、前記駆動部分(22)と前記長毛用トリマ(8)との間に備える、ことを特徴とする電動剃刀装置。
  2. 前記運動変換機構(34)の出力側に前記変位方向(X)に可動な条片(31)が設けられており、
    前記条片(31)と前記長毛用トリマ(8)との間に第1のラチェット-爪機構(55)が設けられ、
    前記第1のラチェット-爪機構(55)は、前記長毛用トリマ(8)上で可動な爪(36)と、前記条片(31)上の歯付き構造(32)とを有しており、
    前記歯付き構造(32)は、前記長毛用トリマを進出させるべく前記爪(36)と噛み合い係合するように可動であることを特徴とする請求項1に記載した剃刀装置。
  3. 前記爪(36)が前記歯付き構造(32)と係合した後で、前記長毛用トリマ(8)が最大進出位置にあるときにだけ、前記第1のラチェット-爪機構(55)の係合解除を可能にする保持装置(45、46)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載した長毛用トリマ。
  4. 前記保持装置(45、46)は、前記爪に設けられたリブ(45)と係合するために前記変位方向(X)に沿って前記ハウジング(2)に設けられた溝(46)を有しており、 前記溝(46)は、前記変位方向(X)と平行に延びて前記長毛用トリマ(8)の前記最大進出位置のレベルで終端し、
    かつ前記爪(36)には係合を解除する方向にばね要素(42)が作用していることを特徴とする請求項3に記載した剃刀装置。
  5. 第2のラチェット-爪機構(54)が、前記長毛用トリマ(8)と、当該剃刀装置(1)のハウジング(2)との間に作用しており、
    この第2のラチェット-爪機構(54)は、前記長毛用トリマ(8)のポップアップ方向とは反対方向への変位を妨げるようになっていることを特徴とする請求項2に記載した剃刀装置。
  6. 前記第2のラチェット-爪機構(54)はレバー(48)を有し、このレバー(48)は、前記ハウジング(2)に固定されるとともに、前記長毛用トリマ(8)上に設けられた長手方向の歯付き構造(50)と弾性的に係合することを特徴とする請求項5に記載した剃刀装置。
  7. 前記長毛用トリマ(8)は、ばね要素(68)によってポップアップ方向とは反対側に付勢されていることを特徴とする請求項6に記載した剃刀装置。
  8. 前記第1および第2のラチェット-爪機構(55,54)は、制御要素(57)によって手動で係合および係合解除できるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載した剃刀装置。
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