JP4888355B2 - 端末保持装置及び携帯型情報読取端末の保持構造 - Google Patents

端末保持装置及び携帯型情報読取端末の保持構造 Download PDF

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本発明は、端末保持装置及び携帯型情報読取端末の保持構造に関するものである。
従来より、バーコードリーダ等の情報読取端末の分野では、ユーザが自由に持ち運びができる携帯型の構成(携帯型情報読取端末)が提供されている。このような携帯型情報読取端末は、不使用時や充電時に特定の場所に安定的に保持しておきたいという要望があり、このような要望に応えるべく様々な端末保持装置が提供されている。なお、特許文献1にはこのような端末保持装置の一例が開示されている。
特開2004−157854
しかしながら、特許文献1の端末保持装置の場合、情報読取端末の前面側に凹部(係止凹部)を設け、背面側にも凹部(保持嵌合凹部)を設ける必要があるため、情報読取端末の前面及び背面に端末保持装置と係止又は嵌合させるための特別な構造を必要とし、加工コストを伴うばかりでなく、ユーザの目に付きやすい前面や背面の意匠性を低下させる虞がある。また、特許文献1の構成の場合、着脱を頻繁に繰り返すと(即ち、係止又は嵌合を頻繁に繰り返すと)、デザイン面が重視される情報読取端末の前面側や背面側にキズ等が生じやすいため、美観を損ないやすく一層不利である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、情報読取端末を安定的に保持することができ、かつ情報読取端末の前面側や背面側に特別な構造や複雑な構造を極力設けずに済む端末保持装置及び保持構造を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、一端側に読取口が設けられた携帯型の情報読取端末を保持する端末保持装置であって、前記情報読取端末の少なくとも前記読取口とは反対側を着脱可能に保持する保持ケースと、前記保持ケースに連結され、前記情報読取端末と係合する係合位置と、係合が解除される非係合位置と、で変位可能な係合部と、前記係合部を前記係合位置側に付勢する付勢手段と、を備え、前記保持ケースにより前記情報読取端末の少なくとも前記反対側を保持した状態で、前記係合部を前記情報読取端末の前記読取口と係合させて前記情報読取端末を保持し、前記保持ケースは、前記情報読取端末を当該保持ケースに対して所定方向に相対移動させて着脱する構成をなしており、前記係合部は、着脱時の前記情報読取端末の移動方向と交差する方向に突出する突出部を備え、前記係合位置において前記突出部が前記読取口の内部に挿入されると共に前記情報読取端末と当接して前記情報読取端末の相対移動を規制し、前記非係合位置において前記突出部が前記情報読取端末の移動経路から退避して前記情報読取端末の相対移動を許容する構成をなしており、
前記情報読取端末は、前記読取口の内部において、当該読取口の開口端部から離れた位置に透明な防塵プレートが設けられるものであり、
前記突出部は、前記読取口の幅方向一方側に挿入される第1凸部と前記読取口の幅方向他方側に挿入される第2凸部とを備え、かつ前記第1凸部と前記第2凸部との間が、これら前記第1凸部及び前記第2凸部の突出方向とは反対側に凹となる凹部として構成されており、前記読取口における前記防塵プレートの配置位置よりも前記開口端部側に配される部分と係合することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の端末保持装置において、前記情報読取端末の外装ケースは、前記保持ケースに収容される長手状の被収容部と、前記被収容部に対して屈曲する屈曲部とを備えると共に、前記屈曲部の先端部に前記読取口が設けられており、前記係合部は、前記読取口の内壁部又は外壁部と当接しつつ当該読取口と係合することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の端末保持装置において、前記情報読取端末は、前記読取口の内部の幅方向両側において、前記読取口の開口端部から奥まった位置に段差状に構成される段差部がそれぞれ設けられており、前記係合部は、前記係合位置において、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記段差部とそれぞれ当接する構成をなしていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端末保持装置において、前記係合部が所定の退避位置を超えて変位することを規制するストッパを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端末保持装置において、前記係合部は、前記保持ケースから延出した構成をなすとともに、基端側が前記保持ケースに回動可能な状態で連結され、先端側に前記突出部が設けられており、前記付勢手段は、前記係合部を一方に回動させるように付勢する構成をなし、前記係合部における前記突出部よりも先端側の位置に、前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に退避させる押圧操作を行うための操作部が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明では、情報読取端末における読取口とは反対側を保持ケースにより保持した状態で、係合部を情報読取端末の読取口と係合させて情報読取端末を保持している。係合部は付勢手段によって係合位置側へ付勢されているため、情報読取端末を安定的に保持でき、取り外し時には係合部を付勢に抗して非係合位置に退避させれば済むので取り外し作業も容易に行うことができる。また、係合部を読取口と係合させて保持する構成であるため、情報読取端末の前面側や背面側に特別な構造や複雑な構造を極力設けずに済む。
また、情報読取端末を所定方向に相対移動させて着脱するように保持ケースが構成されており、係合部において、着脱時の情報読取端末の移動方向と交差する方向に突出する突出部が設けられている。このようにすれば、保持ケースに対し情報読取端末をスライド操作によって容易に着脱できるようになる。また、このような着脱容易な保持ケースを用いつつ、突出部によってスライドを規制する安定的係合構造、及び突出部を移動経路から退避させる容易な係合解除構造、を共に実現できる。
更に、係合部に形成された突出部が、係合位置において読取口の内部に挿入される構成となっている。このようにすれば、より安定した係合が可能となり、また、突出部が読取口の内部に挿入される構成であるため、突出部と読取口との当接部分に万が一キズ等が生じたとしても目立ちにくく、意匠性を損ねることもない。
また、読取口の開口端部から離れた内部位置に透明な防塵プレートが設けられる情報読取端末を保持対象とするものであり、さらに、係合部を、防塵プレートの配置位置よりも開口端部側に配される部分と係合させる係合構造を採用している。このようにすれば、防塵プレートを備えた情報読取端末の特定部分を利用した安定的な係合が可能となる。
更に、読取口の幅方向一方側に挿入される第1凸部と読取口の幅方向他方側に挿入される第2凸部とが設けられているため、読取口の幅方向全体的な係合が可能となり、係合の安定性がより一層向上する。また、第1凸部と第2凸部との間が、これら第1凸部及び第2凸部の突出方向とは反対側に凹となる凹部として構成されているため、突出部における幅方向中央付近の領域が防塵プレートと接触しにくくなる。従って、読取口の内部を利用した安定的な係合を実現しつつ、防塵プレートを効果的に保護し得る構成となる。
請求項2の発明は、被収容部に対して屈曲する屈曲部を備えた情報読取端末を保持対象とし、係合部を、屈曲部の先端部に設けられた読取口の内壁部又は外壁部と当接させる係合構造としている。このようにすれば、情報読取端末の屈曲構造を利用して安定的に係合でき、また読取口の内壁部又は外壁部を被係合部として兼用できるため、コスト面やデザイン面で有利となる。
請求項3の発明は、読取口の内部の幅方向両側において、読取口の開口端部から奥まった位置に段差部が設けられた情報読取端末を保持対象とするものであり、さらに、突出部を構成する第1凸部及び第2凸部が係合位置において各段差部とそれぞれ当接するように構成されている。このように、第1凸部及び第2凸部を外部からの視認困難な段差部に当接させるようにすれば、第1凸部及び第2凸部のぐらつき等を効果的に抑制でき、また、万が一当接に伴ってキズ等が生じたとしても目立ちにくくなるため、意匠性を損なうこともない。また、段差部が係合部からの押圧を受けるため、係合部が他部位(即ち段差部以外の部位)に与える負荷を抑えることができる。
請求項4の発明は、係合部が所定の退避位置を超えて変位することを規制するストッパが設けられているため、係合部の必要以上の退避操作を効果的に防止でき、着脱操作の容易化、装置の損傷防止等を図ることができる。
請求項5の発明は、係合部の基端側が保持ケースに回動可能な状態で連結されており、先端側に突出部が設けられている。そして、付勢手段により係合部を一方に回動させる付勢がなされ、係合部における突出部よりも先端側の位置に、係合部を係合位置から非係合位置に退避させる押圧操作を行うための操作部が設けられている。このようにすれば、付勢に抗した解除操作(押圧操作)を比較的小さな力で容易に行うことができるようになる。
[第1実施形態]
以下、本発明の端末保持装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る端末保持装置の一例について斜め前方から見た斜視図であり、図2は、図1の端末保持装置1を斜め後方から見た斜視図である。図3は、図1の端末保持装置1の側面図である。図4は、保持ケース及び係合部を斜め前方側(情報読取端末の表示部や操作ボタンを露出させる側)から見た図である。図5は、係合部の一部を拡大して示す斜視図である。図6(a)は、係合部が係合位置にあるときの端末保持装置を例示する側面図であり、図6(b)は、係合部が非係合位置にあるときの端末保持装置を例示する側面図である。図7は、保持ケース及び係合部を後方側から見た斜視図であり、図7(a)は係合部が係合位置にあるときの図、図7(b)は係合部が非係合位置にあるときの図である。図8は、保持ケース及び係合部によって情報読取端末が保持される様子を斜め前方側から示す斜視図であり、図9は、その様子を斜め後方側から示す斜視図である。図10は、読取口と係合部との係合構造を拡大して示す斜視図である。図11は、情報読取端末の読取口付近を拡大して示す拡大図である。
図1〜図3に示す端末保持装置1は、携帯型の情報読取端末100(図8、図11等参照、後述)を保持する置台として構成されるものであり、情報読取端末100の一部を収容する保持ケース10と、情報読取端末100の端部と係合する係合部30と、を備えてなるものである。この端末保持装置1は、保持ケース10によって情報読取端末100の一部を保持した状態で、その保持側(情報読取装置100における保持ケース10によって保持される側)とは反対側の端部を係合部30と係合させ、情報読取端末100の相対移動を拘束しつつ保持することを基本的機能としている(図8参照)。以下、具体的構成、機能等を詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、保持ケース10は、例えば樹脂材料などからなるものであり、情報読取端末100の幅方向両端部を支持する一対の側壁部11、12と、情報読取端末100の長手方向一端部を支持する下方壁部13と、情報読取端末100の背面側(表示器146側とは反対側)を支持する底壁部14と、を備え、これら側壁部11,12、下方壁部13、底壁部14が一体的に構成されている。これら側壁部11,12、下方壁部13、底壁部14は、図8、図9のように情報読取端末100が装着された際に当該情報読取端末100の4つの面(即ち、背面(表示器146側とは反対側の面)、両側面、下面(長手方向一端側の面)を覆うように略箱状に構成されている。なお、本実施形態では、情報読取端末100の長手方向及び厚さ方向と直交する方向を情報読取端末100の幅方向としており、図8、図11では幅方向を矢印Wで示している。また情報読取端末100の厚さ方向とは前面(表示器146側の面)と背面(表示器146とは反対側の面)との対向方向を意味する。
側壁部11,12は、情報読取端末100の着脱時のスライド動作を案内するガイド壁として構成されるものであり、情報読取端末100を収容しうる距離(即ち、情報読取端末100の幅方向と同程度或いはこれより若干広い距離)を隔てて互いに対向して配置されている。いずれの側壁部11,12も下方壁部13側から係合部30側に延びる形態で長手状に構成され、互いに略平行状態で配置されている。なお、これら側壁部11、12の長手方向が情報読取端末100のスライド方向となっている。
底壁部14は、側壁部11,12とそれぞれ連結する構成をなし、下方壁部13側から係合部30側に延びる形態で長手状に構成されている。これら側壁部11,12及び底壁部14によって下方壁部13側から係合部30側に続くガイド溝16が構成されており、このガイド溝16の溝方向が情報読取端末100の着脱時の移動方向(即ちスライド方向)として定められている。また、下方壁部13は、側壁部11,12を下方側で連結する構成をなすと共に、底壁部14とも連結しており、上述のガイド溝16の下端部を定める機能を有している。このように構成される保持ケース10は、図8のように、装着時において情報読取端末100の一部を収容するように機能する。
ここで、保持対象となる情報読取端末100について説明する。図8、図9、図11に示すように、情報読取端末100は、バーコード、QRコード(商標名)等の情報コードを読み取るコードリーダ(例えば、バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)として構成されるものであり、外装ケース102によって各種電子部品を収容する外郭部が構成されている。
図8、図9のように、外装ケース102は、長手状に構成される長手状部104と、長手状部104に対して屈曲する屈曲部106とを備えた構成をなしており、長手状部104側にはユーザによる押圧操作を受ける操作ボタン142や各種情報を表示する表示器146などが配置されている。また、屈曲部106は、長手状部104の長手方向一端側において折れ曲がった形態で突出状に構成されており、先端部には読取口110が開口形態で設けられている(図11も参照)。この読取口110は、読取対象(バーコード等)に対する照明光を導出し、かつ読取対象からの反射光を導入する光導出入口として構成されている。なお、コードリーダの分野において、読取口を介して照明光を照射しかつ反射光を取り込み、情報コードの読み取りを行う構成は周知であるので電気的構成等の詳細な説明は省略する。
このように構成される情報読取端末100に対し、上述の保持ケース10は、外装ケース102の長手状部104の一部(具体的には、長手状部104における長手方向一端側の過半領域)を着脱可能に収容するように機能する。なお、長手状部104は、保持ケース10に収容される「被収容部」の一例に相当する。また、保持ケース10の下方壁部13には充電端子41が取り付けられている。この充電端子41は、図示しない電源(商用電源等)に接続される電力供給線40からの電力を情報読取端子100に供給するための端子であり、情報読取端末100の装着時において当該情報読取端部100の長手方向端部に設けられた端子(図示略)と当接する構成をなしている。
長手状部104における保持ケース10に収容される部分の両側壁(即ち、装着時において側壁部11,12と対向する壁部)は、装着時において側壁部11,12に沿った方向に略直線状に延びるように構成され、また長手状部104における保持ケース10に収容される部分の背面壁(即ち、装着時において底壁部14と対向する壁部)も、装着時において底壁部14に沿った方向に略直線状に延びるように構成されている。このように構成されているため、保持ケース10に対して情報読取端末100を所定方向(即ちガイド溝16が延びる方向(図4矢印F1参照))にスライドさせる相対移動が可能となり、またそのスライド方向以外の方向への相対移動が拘束されるようになっている。
また、側壁部11,12及び下方壁部13における底壁部14とは反対側のそれぞれの端部には、情報読取端末100の前方側(即ち表示器146が配された前面が臨む側)への離脱を防止する前方規制壁17a,17b,17cがそれぞれ設けられている。側壁部11に連結される前方規制壁17aは、側壁部11に沿って延びており、他方の側壁部12側に突出した構成をなしている。また、側壁部12に連結される前方規制壁17bは、側壁部12に沿って延びており、他方の側壁部11側に突出した構成をなしている。下方壁部13に連結される前方規制壁17cは、ガイド溝16の他端側(即ち、下方壁部13側とは反対側)に向かって突出している。これらの前方壁部17a,17b,17cは、図8に示す情報読取端末100の装着時において、長手状部104の外縁部前方側を部分的に覆う構成をなしており、長手状部104の前方側への相対移動を拘束している。
次に、係合部30について説明する。
図1〜図5に示す係合部30は、保持ケース10と共に情報読取端末100を保持する要部として構成されるものであり、情報読取端末100における読取口110の内壁部と当接しつつ当該読取口110と係合するように機能する。この係合部30は、保持ケース10の端部付近に回動可能に連結される延出部36と、この延出部36が延びる方向(図1等の例では延出部36の長手方向)に対して交差する方向に突出する突出部35とを備えており、全体として保持ケース10から延出した構成をなしている。
また、係合部30は、図6(a)、図7(a)に示す係合位置と、図6(b)、図7(b)に示す非係合位置とで変位する構成をなしている。この係合部30の基端側(即ち、延出部36の基端側)は、保持ケース10に回動可能な状態で連結されており、図6に示す中心軸P1(図6では、紙面と直交する軸)を中心として係合部30全体が回動し、第1回動位置(図6(a)、図7(a))と第2回動位置(図6(b)、図7(b))とで変位するようになっている。
また、係合部30は、ばね部材39によって係合位置(図6(a)、図7(a)に示す第1回動位置)側に付勢されている。係合部30の先端側には突出部35が設けられており、ばね部材39は、突出部35側を、当該突出部39が突出する向き(即ち、装着時において情報読取端末100の読取口110が配される側)に移動させるように付勢する。なお、図6等では、ばね部材39がねじりばねとして構成される例を示しているが、係合部30を一方の回動方向に回動させようと付勢する手段であれば他の付勢手段(例えば、コイルばね、板ばね等)を用いることもできる。
図3〜図5に示すように、突出部35は、着脱時の情報読取端末100の移動方向(即ち、情報読取端末100のスライド方向(図3〜図5の矢印F1)と交差する方向に突出する構成をなしており、図6(a)、図8〜図10に示すように、係合位置において読取口110の内部にその一部が挿入されるようになっている。より具体的には、図4、図5のように、装着時において読取口110の幅方向一方側に挿入される第1凸部31と、読取口110の幅方向他方側(即ち、第1凸部31が挿入される側とは反対側)に挿入される第2凸部32とを備えており、これら第1凸部31及び第2凸部32が読取口110に挿入されて読取口110の内壁部と当接することで、情報読取端末100の相対移動が拘束されるようになっている。
突出部35において、保持ケース10とは反対側には、情報読取端末100をスライドさせる方向に対して壁面が傾斜する傾斜部35aが形成されている。また、突出部35における保持ケース10側には、情報読取端末100をスライドさせる方向に対して壁面がほぼ直交する立ち上がり部35bが形成されている。傾斜部35aの傾斜面は、幅方向両側において第1凸部31及び第2凸部32の頂上部付近まで続いている。このように形成される傾斜部35aは、装着時における情報読取端末100のスライド動作に伴って読取口110付近と当接し、読取口110の移動に伴って係合部30を非係合位置側に案内するように機能する。即ち、ユーザによる情報読取端末100のスライド操作に伴って読取口110が傾斜部35aを押し下げ、係合部30全体が非係合位置側に退避するようになっている。また、立ち上がり部35bは、装着時において読取口110の内壁部と当接し、情報読取端末100の離脱側への移動を拘束するように機能する。
また、図10、図11に示すように、本実施形態に係る端末保持装置1の保持対象(即ち情報読取端末100)は、読取口110の内部において、当該読取口110の開口端部110aから離れた位置(奥まった位置)に透明な防塵プレート113が設けられるものであり、突出部35は、読取口110における防塵プレート113の配置位置よりも開口端部110a側に配される部分と係合する構成をなしている。また、情報読取端末100は、読取口110内部の幅方向両側において、開口端部110aから奥まった位置に、差状に構成される段差部111,112がそれぞれ設けられている。即ち、開口端部110aとその奥に配置される段差部111とが段差状に構成され、同様に開口端部110aと段差部112とも段差状に構成されており、係合位置において、第1凸部31の先端部が段差部111と当接し、第2凸部32の先端部が112と当接するようになっている。
また、図1、図4、図5のように、第1凸部31と第2凸部32との間には、これら第1凸部31及び第2凸部32の突出方向とは反対側に凹となる凹部33が形成されている。情報読取端末110における防塵プレート113は、段差部111,112におけるそれぞれの当接面(第1凸部31或いは第2凸部32と当接する面)とほぼ同位置若しくはこれら当接面よりも若干奥まった位置に配置されており、第1凸部31及び第2凸部32の間において突出部35の幅方向ほぼ全体にわたるように凹部33が形成されることで、装着時に突出部35が防塵プレート113に当接しないようになっている。
また、図1〜図5に示すように、係合部30における突出部35よりも延出方向先端側の位置に、係合部30を係合位置から非係合位置に退避させる押圧操作を行うための操作部37が設けられている。即ち、係合部30はばね部材39によって図6(a)、図7(a)に示す係合位置側に付勢されており、操作部37を付勢に抗して押し下げる操作を行うことで、係合部30を図6(b)、図7(b)に示す非係合位置に退避できるようになっている。
さらに、図2、図3に示すように、保持ケース10には、係合部30が所定の退避位置(本実施形態では図6(b)図7(b)に示す位置)を超えて変位することを規制するストッパ19が取り付けられている。このストッパ19は、係合部30の背面側において保持ケース10から延出した形態で当該保持ケース10に固定されている。保持ケース10に回動可能に連結された係合部30は、ばね部材39による付勢側とは反対向きに一定の回動位置まで回動すると背面側がストッパ19と当接し、それ以上の回動が拘束されるようになっている。
また、図1〜図3、図6に示すように、保持ケース10を揺動自在に保持する取付具50が当該保持ケース10の底壁部14に連結される形態で設けられている。取付具50は、端末保持装置1の設置対象面Zに載置或いは固定等されるものであり、保持ケース10の長手方向を設置対象面Zに対して傾斜させた状態(更に詳しくは、装着時において情報読取端末100の前面側が斜め上方側に面するように傾斜させた状態)で当該保持ケース10を保持する構成をなしている。取付具50と保持ケース10とはボールジョイント53によって連結されており、このボールジョイント53を転動状態と転動禁止状態とに切り替える切り替え機構が設けられている。なお本実施形態では保持ケース10側にボールジョイント53の球部51が固定されており、取付具50に当該球部51を保持する球殻部52が設けられている。なお、図6の例では、取付具50の下端部をねじ等の締結部材によって設置対象面Zに固定する例を示したが、取付具50の下端部に錘等を設けて設置対象面Zに載置する構成であってもよく、また、設置対象面Z上に取付具50が保持される構成であれば他の設置構成を用いてもよい。
このように構成される端末保持装置1では、保持ケース10及び係合部30によって情報読取端末100が安定的に保持され、ユーザによる強制的な離脱操作がなされない限りは、保持ケース10からの情報読取端末100の相対移動が拘束されることとなる。
なお、本発明に係る「端末保持装置」について、図1等に示す端末保持装置1を例に挙げて説明したが、本発明を、携帯型の情報読取端末とそれを保持する端末保持装置とを用いた「携帯型情報読取端末の保持構造」として把握することもできる。この「携帯型情報読取端末の保持構造」についても上記例(即ち、情報読取端末100と端末保持装置1とからなる保持構造の例)によって開示されている。
本実施形態では、情報読取端末100の読取口110とは反対側の部分を保持ケース10により保持した状態で、係合部30を読取口110と係合させて情報読取端末100を保持している。係合部30はばね部材39によって係合位置側へ付勢されているため、特別な付勢解除操作がなされない限りは係合が安定的に維持され、ひいては情報読取端末100が安定的に保持される。また、取り外し時には係合部30を付勢に抗して非係合位置に退避させれば済むので取り外し作業も容易に行うことができる。また、係合部30を読取口110と係合させて保持する構成であるため、情報読取端末100の前面側や背面側に特別な構造や複雑な構造を極力設けずに済む。
また、長手状部104に対して屈曲する屈曲部106を備えた情報読取端末100を保持対象とし、係合部30を、屈曲部106の先端部に設けられた読取口110の内壁部と当接させる係合構造としている。このようにすれば、情報読取端末100の屈曲構造を利用して安定的に係合でき、また読取口110の内壁部を被係合部として兼用できるため、コスト面やデザイン面で有利となる。
また、情報読取端末100を所定方向に相対移動させて着脱するように保持ケース10が構成されており、係合部30において、着脱時の情報読取端末100の移動方向と交差する方向に突出する突出部35が設けられている。このようにすれば、保持ケース10に対し情報読取端末100をスライド操作によって容易に着脱できるようになる。また、このような着脱容易な保持ケース10を用いつつ、突出部35によってスライドを規制する安定的係合構造、及び突出部35を移動経路から退避させる容易な係合解除構造、を共に実現できる。
また、係合位置において突出部35が読取口110の内部に挿入される構成となっているため、より安定した係合が可能となり、突出部35と読取口110との当接部分に万が一キズ等が生じたとしても目立ちにくく、意匠性を損ねることもない。
また、読取口110の開口端部110aから離れた内部位置に透明な防塵プレート113が設けられる情報読取端末100を保持対象とし、さらに、係合部30を、防塵プレート113の配置位置よりも開口端部110a側に配される部分と係合させる係合構造を採用している。このようにすれば、防塵プレート113を備えた情報読取端末100の特定部分を利用した安定的な係合が可能となる。
また、読取口110の幅方向一方側に挿入される第1凸部31と幅方向他方側に挿入される第2凸部32とが設けられているため、読取口110の幅方向全体的な係合が可能となり、係合の安定性がより一層向上する。また、第1凸部31と第2凸部32との間に凹部33が形成されているため、突出部35における幅方向中央付近の領域が防塵プレート113と接触しにくくなる。従って、読取口110の内部を利用した安定的な係合を実現しつつ、防塵プレート113を効果的に保護し得る構成となる。
また、読取口110の内部の幅方向両側において、開口端部110aから奥まった位置に段差部111,112が設けられた情報読取端末100を保持対象とし、突出部35を構成する第1凸部31及び第2凸部32が係合位置において各段差部111,112とそれぞれ当接するように構成されている。このように、第1凸部31及び第2凸部32を外部からの視認困難な段差部111,112に当接させるようにすれば、第1凸部31及び第2凸部32のぐらつき等を効果的に抑制でき、また、万が一当接に伴ってキズ等が生じたとしても目立ちにくくなるため、意匠性を損なうこともない。また、段差部111,112が係合部30からの押圧を受けるため、係合部30が他部位(即ち段差部111,112以外の部位)に与える負荷を抑えることができる。
また、係合部30が所定の退避位置を超えて変位することを規制するストッパ19が設けられているため、係合部30の必要以上の退避操作を効果的に防止でき、着脱操作の容易化、装置の損傷防止等を図ることができる。
また、係合部30の基端側が保持ケース10に回動可能な状態で連結されており、先端側に突出部35が設けられている。そして、ばね部材39により係合部30を一方に回動させる付勢がなされ、係合部30における突出部35よりも先端側の位置に、係合部30を係合位置から非係合位置に退避させる押圧操作を行うための操作部37が設けられている。このようにすれば、付勢に抗した解除操作(押圧操作)を比較的小さな力で容易に行うことができるようになる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、係合部30を情報読取端末100の読取口110と係合させて情報読取端末100を保持する例を示したが、係合部を情報読取端末における読取口側の外壁部と係合させて情報読取端末を保持するようにしてもよい。
上記実施形態では、長手状の長手状部104と、長手状部104に対して屈曲する屈曲部106とを備える情報読取端末100を保持対象とし、屈曲部106の先端部に設けられた読取口110の内壁部と係合部30と当接させて係合する構造を例示したが、突出部を読取口の内部に挿入させずに読取口の外壁部と当接させて係合する構造であってもよい。また、屈曲部が設けられない情報読取端末であっても、読取口の内部に突出部を挿入させて係合させる構造とすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端末保持装置の一例について斜め前方から見た斜視図である。 図2は、図1の端末保持装置を斜め後方から見た斜視図である。 図3は、図1の端末保持装置の側面図である。 図4は、保持ケース及び係合部を斜め前方側(情報読取端末の表示部や操作ボタンを露出させる側)から見た図である。 図5は、係合部の一部を拡大して示す斜視図である。 図6(a)は、係合部が係合位置にあるときの端末保持装置を例示する側面図であり、図6(b)は、係合部が非係合位置にあるときの端末保持装置を例示する側面図である。 図7は、保持ケース及び係合部を後方側から見た斜視図であり、図7(a)は係合部が係合位置にあるときの図であり、図7(b)は係合部が非係合位置にあるときの図である。 図8は、保持ケース及び係合部によって情報読取端末が保持される様子を斜め前方側から示す斜視図である。 図9は、保持ケース及び係合部によって情報読取端末が保持される様子を斜め後方側から示す斜視図である。 図10は、読取口と係合部との係合構造を拡大して示す斜視図である。 図11は、情報読取端末の読取口付近を拡大して示す拡大図である。
符号の説明
1…端末保持装置
10…保持ケース
19…ストッパ
30…係合部
31…第1凸部
32…第2凸部
33…凹部
35…突出部
37…操作部
39…ばね部材(付勢手段)
100…情報読取端末
102…外装ケース
104…長手状部(被収容部)
106…屈曲部
110…読取口
110a…開口端部
111,112…段差部
113…防塵プレート

Claims (5)

  1. 一端側に読取口が設けられた携帯型の情報読取端末を保持する端末保持装置であって、
    前記情報読取端末の少なくとも前記読取口とは反対側を着脱可能に保持する保持ケースと、
    前記保持ケースに連結され、前記情報読取端末と係合する係合位置と、係合が解除される非係合位置と、で変位可能な係合部と、
    前記係合部を前記係合位置側に付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記保持ケースにより前記情報読取端末の少なくとも前記反対側を保持した状態で、前記係合部を前記情報読取端末の前記読取口と係合させて前記情報読取端末を保持する構成をなし、
    前記保持ケースは、前記情報読取端末を当該保持ケースに対して所定方向に相対移動させて着脱する構成をなしており、
    前記係合部は、着脱時の前記情報読取端末の移動方向と交差する方向に突出する突出部を備え、前記係合位置において前記突出部が前記読取口の内部に挿入されると共に前記情報読取端末と当接して前記情報読取端末の相対移動を規制し、前記非係合位置において前記突出部が前記情報読取端末の移動経路から退避して前記情報読取端末の相対移動を許容する構成をなしており、
    前記情報読取端末は、前記読取口の内部において、当該読取口の開口端部から離れた位置に透明な防塵プレートが設けられるものであり、
    前記突出部は、前記読取口の幅方向一方側に挿入される第1凸部と前記読取口の幅方向他方側に挿入される第2凸部とを備え、かつ前記第1凸部と前記第2凸部との間が、これら前記第1凸部及び前記第2凸部の突出方向とは反対側に凹となる凹部として構成されており、前記読取口における前記防塵プレートの配置位置よりも前記開口端部側に配される部分と係合することを特徴とする端末保持装置。
  2. 前記情報読取端末の外装ケースは、
    前記保持ケースに収容される長手状の被収容部と、
    前記被収容部に対して屈曲する屈曲部とを備えると共に、
    前記屈曲部の先端部に前記読取口が設けられており、
    前記係合部は、前記読取口の内壁部又は外壁部と当接しつつ当該読取口と係合することを特徴とする請求項1に記載の端末保持装置。
  3. 前記情報読取端末は、前記読取口の内部の幅方向両側において、前記読取口の開口端部から奥まった位置に段差状に構成される段差部がそれぞれ設けられており、
    前記係合部は、前記係合位置において、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記段差部とそれぞれ当接する構成をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末保持装置。
  4. 前記係合部が所定の退避位置を超えて変位することを規制するストッパを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端末保持装置。
  5. 前記係合部は、前記保持ケースから延出した構成をなすとともに、基端側が前記保持ケースに回動可能な状態で連結され、先端側に前記突出部が設けられており、
    前記付勢手段は、前記係合部を一方に回動させるように付勢する構成をなし、
    前記係合部における前記突出部よりも先端側の位置に、前記係合部を前記係合位置から前記非係合位置に退避させる押圧操作を行うための操作部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端末保持装置。
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