次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央には施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図3参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板32を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板32に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の左上方側及び右上方側には、メインスピーカ(図示省略)から出力された音声を前面枠16の外部に導くための導音部34がそれぞれ設けられている。各導音部34は、円筒状の導音部本体32と、導音部本体36に形成された複数のスリット38と、で構成されている。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の下方側には、上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40と、球貸操作部42と、がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するための各サブスピーカ48がそれぞれ設けられている。
また、内枠14には、遊技領域28(図3参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図3参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
次に、遊技盤26の表面構造について図3を参照して説明する。
遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置54と、始動口56Bを有する普通電動役物56と、ワープ入球口58と、多数の障害釘60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
演出図柄表示装置62は、後述の主制御基板102(図4参照)やサブ制御基板106(図4参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面上には、特別図柄の擬似図柄である擬似特別図柄(擬似図柄)が表示される。具体的には、演出図柄表示装置62の映像画面上には、1又は複数の擬似特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する擬似特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左擬似特別図柄(左擬似図柄)を表示する左擬似特別図柄表示領域、中央擬似特別図柄(中央擬似図柄)を表示する中央擬似特別図柄表示領域、及び右擬似特別図柄(右擬似図柄)を表示する右擬似特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各擬似特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の擬似特別図柄が順次表示されていく。
演出図柄表示装置62は、遊技球が普通電動役物56の始動口56Bに入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各擬似特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、擬似特別図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放される。本実施形態のパチンコ機10では普通電動役物56の始動口56Bに遊技球が入球すると、各擬似特別図柄がそれぞれ変動され、擬似特別図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして3種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。また、「1、3、5」、「3、5、7」、「5、7、9」、「7、9、1」、「9、1、3」などの予め定められた奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する短ラウンド確変大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば15ラウンド)を有し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。また、短ラウンド確変大当りは、確変大当り及び通常大当りよりも少ないラウンド数(例えば2ラウンド)を有し、大入賞口86の開放時間が約0.2秒間である大当りである。このため、賞球数はほとんど発生しない。
また、上記各大当り以外の遊技状態である確率変動状態は、大当り(確変大当り、通常大当り、短ラウンド確変大当りの3種類の大当り意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、上記各大当り以外の遊技状態である開放時間延長状態は、普通電動役物56の始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、普通電動役物は普通図柄に当選することにより開放する。
また、確変大当り及び短ラウンド確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
また、遊技領域の左下方側には、主制御基板102からの制御信号に基づいて本図柄(特別図柄の本図柄及び普通図柄の本図柄)を表示制御する7セグ表示基板(図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示基板68は、特別図柄の本図柄を表示する7セグメント表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別図柄保留表示LED74と、普通図柄の本図柄を表示する2個の普通図柄表示LED76と、を有している。なお、請求項2に係る発明で用いられる本図柄は、特別図柄の本図柄を意味するものである。
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた図柄(例えば奇数の数字)が表示される。また、通常大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた別の図柄(例えば偶数の数字)が表示される。そして、各大当りのラウンド中では、7セグメント表示器70にはその図柄が表示されており、後述するように大当り中に電断した場合には、主制御基板102はその本図柄に基づいて遊技状態を特定する。さらに、主制御基板102は、その特定した遊技状態に関する遊技状態報知信号を決定してサブ制御基板106に送信する。
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート(遊技球通過ゲート)78が配置されている。この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図4参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ124が作動して、7セグ表示基板68の普通図柄表示LED76が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED72及び各特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器70の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、普通電動役物56の始動口56Bに入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器70の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED74は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED76の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72が消灯される。そして、7セグメント表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、普通電動役物56の始動口56Bが開放状態となる。なお、7セグメント表示器70にて表示される特別図柄の本図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の擬似図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
普通電動役物56の始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部56Aが開閉するように形成されている。その内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図4参照)と、翼片部56Aを作動させるための普通電動役物ソレノイド130(図4参照)と、がそれぞれ備えられている。この一対の翼片部56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部56Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。
変動入賞装置80は、普通電動役物56の下方に配置されており、基板82と、大入賞装置84と、を備えている。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉するための大入賞口ソレノイド132(図4参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ126(図4参照)と、を備えている。
また、中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
また、遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置100について説明する。
図4乃至図7に示すように、電子制御装置100は、主制御基板(主制御手段)102と、払出制御基板104と、サブ制御基板(サブ制御手段)106と、発射制御基板108と、を備えている。
主制御基板102は、CPU102Aと、ROM102B(CPU内蔵ROM)と、信号送信部102Cと、を備えている。また、主制御基板102は、中継端子板118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、主制御基板102のCPU102Aは、ROM102Bに記憶されたデータに基づいて、後述の普通電動役物ソレノイド130、後述の大入賞口ソレノイド132、後述の図柄表示装置134及びサブ制御基板106をそれぞれ制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境(演出態様)を実現させるように制御するサブ制御基板106及び払出制御基板104を直接的に制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116をサブ制御基板106を介して間接的に制御する。
また、主制御基板102のROM102Bには、CPU102Aにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
また、主制御基板102の信号送信部102Cは、パチンコ機10の電源投入時において、後述の電源基板(電源手段)176から主制御基板102及びサブ制御基板106に対して電力が供給されると、サブ制御基板106に対して遊技状態を報知させるための遊技状態報知信号を送信する。ここで、遊技状態とは、現在行われている遊技の状態のことであり、例えば、大当り確率が高確率となる確変状態や大当り確率が低確率である通常状態などを意味する。なお、サブ制御基板106の報知部106Dは、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号を受信することにより、遊技状態を報知する。
また、主制御基板102の信号送信部102Cは、確変大当り遊技中に、停電や各基板のノイズなどにより比較的長い時間にわたって、電源基板176から主制御基板102及びサブ制御基板106に対する電力の供給が停止されて電断状態となり、その後、電断状態が解消して正常の状態(電力が供給されている状態)に復帰したときに、サブ制御基板106に対して遊技状態を報知させるための遊技状態報知信号を送信する。なお、サブ制御基板106の報知部106Dは、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号を受信することにより、遊技状態を報知する。
また、主制御基板102の信号送信部102Cは、電源基板176の電源投入時において遊技状態報知信号と共に電源投入識別信号を送信する。なお、上述した電源投入識別信号は、サブ制御基板106の受信部106Cで受信される。
また、サブ制御基板106の瞬停識別部106Fは、各基板のノイズや不正行為などにより比較的短い時間だけ、電源基板176から主制御基板102又はサブ制御基板106に対する電力の供給が瞬間的に停止されて瞬間停電状態となったことを識別する機能を備えている。
ここで、通常の電断状態から電源投入される場合と瞬間停電状態から電源投入される場合との違いを瞬停識別部はどのように判断するのかを説明する。
通常の電断であれば、主制御基板102とサブ制御基板106がほぼ同時に電断する。一方、瞬停の場合は、主制御基板102とサブ制御基板106の電源状態の違いから3種類に大別される。すなわち、主制御基板102のみが瞬停し、サブ制御基板106は電源ONの状態となる場合(第1の場合)がある。また、主制御基板102とサブ制御基板106がほぼ同時に瞬停する場合(第2の場合)がある。さらに、サブ制御基板106のみが瞬停し、主制御基板102は電源ONの状態である場合(第3の場合)がある。
第1の場合は、主制御基板102は瞬停したので、電源投入識別信号をサブ制御基板106へ送信する。しかし、サブ制御基板106は瞬停していないので既に電源投入識別信号を受信したことを記憶した状態で再度、電源投入識別信号を受信することになる。したがって、サブ制御基板106の瞬停識別部106Fは、主制御基板102又はサブ制御基板106の瞬停と判断する。
第2の場合は、主制御基板102とサブ制御基板106がほぼ同時に瞬停する。主制御基板102は瞬停したので、電源投入識別信号をサブ制御基板106へ送信する。このとき、サブ制御基板106も瞬停するが、既に電源投入識別信号を受信したことをバックアップした状態で再度、電源投入識別信号を受信することになる。したがって、サブ制御基板106の瞬停識別部106Fは、主制御基板102又はサブ制御基板106の瞬停と判断する。
第3の場合は、サブ制御基板106のみが瞬停したので、主基板102は電源投入識別信号をサブ制御基板106へ送信しない。遊技状態報知信号も送信しない。サブ制御基板106の瞬停識別部106Fはサブ制御基板106に瞬停があったことを識別することはできないが、電源投入時に送信される遊技状態報知信号も受信しないので、遊技状態を報知することもない。
また、主制御基板102は、中継端子板128を介して、普通電動役物ソレノイド130と、大入賞口ソレノイド132と、図柄表示装置134と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示基板68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
払出制御基板104は、中継端子板136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タンクスイッチ140と、タンクスイッチ142と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板144を介して、エラーLED146に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、下皿満タンスイッチ148に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板150を介して、球貸表示基板152と、球貸装置154と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、球貸表示基板152には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158とがそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板160を介して、払出モータ162と払出スイッチ164とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板104は、主制御基板102と発射制御基板108とにそれぞれ電気的に接続されている。
図4及び図5に示すように、サブ制御基板106は、演出表示基板110と、アンプ基板112と、装飾駆動基板114と、演出ボタン基板116と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、図4及び図5に示すように、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号を受けて演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116などの各基板を制御するCPU106Aと、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)及び主制御基板102から受信部106Cに送信された電源投入識別信号の受信回数を記憶するRAM(記憶部)106Bと、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号及び電源投入識別信号をそれぞれ受信する受信部106Cと、受信部106Cで受信された遊技状態報知信号に基づいて遊技状態を報知する報知部106Dと、受信部106Dに受信された電源投入識別信号の受信回数をカウントするカウンタ部106Eと、を備えている。
また、上記したCPU106Aは、電源基板176の電源がOFFにされ電源基板176からサブ制御基板106に対する電力の供給が停止されたときからの時間を計測するタイマを内蔵している。
また、報知部106Dは、上述したように、電源基板176からの電源投入時と、電断状態が解消して正常の状態(電力が供給されている状態)に復帰したときに、遊技状態報知信号の受信を受けて、遊技状態を報知する。ところで、受信部106Cで既に電源投入識別信号が受信されている状態でさらに信号送信部102Cから送信された電源投入識別信号を受信した場合には、たとえ遊技状態報知信号を受信しても、遊技状態は報知されない。
また、報知部106Dは、電源基板176からの電源投入の後、各基板のノイズや不正行為などにより瞬間停電状態となり、電源基板176から主制御基板102のみ、あるいは主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が瞬間的に停止され、その後、直ちに電力の供給が再開された場合には、瞬停識別部106Fにより制御されて遊技状態を報知しない。なお、報知部106Dに遊技状態を報知させるためのプログラムは、報知部106Dに格納されていてもよいし、RAM106Bに格納されていてもよい。
ここで、大当り中以外に電断した場合には、現在の遊技状態を報知する。現在の遊技状態が確変中であるか低確中であるかは、主制御基板102が記憶している。大当り中以外に電断した後に電源復帰した場合には、主制御基板が現在の遊技状態を特定して遊技状態報知信号としてサブ制御基板106に送信する。
一方、大当り中に電断した場合について説明する。一般に大当り中は、低確率状態である。かりに確変大当りに当選したとしても、確変大当り中は特別図柄の抽選確率は低確率状態となる。これは、大当り中は、当否抽選することができないことによるものである。この大当り中に電断し電源復帰した場合には、主制御基板102が、その時点の遊技状態を報知すれば低確率状態を報知することになる。これでは、モーニングセット等の問題が生じる。そこで、大当り中に電断して電源復帰した場合に、主制御基板102は特別図柄の本図柄、つまり、例えば7セグメント表示器70に基づいて大当り終了後の遊技状態を特定する。そして、遊技状態報知信号によりサブ制御基板106に送信する。
ここで、報知部106Dによる遊技状態の報知方法の具体例について説明する。図13及び図14に示すように、確変大当り遊技であれば、演出表示装置166に遊技状態を示す特定文字(例えば、図13中の「大当り終了後は、確変状態に移行します。」や図14中の「大当り図柄は777であり、確変大当りです。」など)を表示する場合がある。また、その他には、演出表示装置16に変動表示される特別図柄の背景の色を特定色(例えば、赤色や黄色などの遊技者の視覚に訴える派手な色)に着色する場合もある。
また、他の遊技状態の報知方法として、遊技盤28内にある特定のLED・ランプのみを点灯(または点滅)させる方法もある。さらには、遊技者には判別不可能とし遊技ホールの作業者や警察等の第三者には判別可能とするために、遊技盤の裏についているサブ制御基板106上に「確変中」や「確変大当り中」と記載された特定のLED・ランプのみを点灯(または点滅)させる方法もある。
また、カウンタ部106Eは、受信部106Cに受信された電源投入識別信号の受信回数をカウントする。なお、RAM106Bには、このカウンタ部106Eのカウント値が記憶される。また、カウンタ部106Eは、パチンコ機10の作動が停止され電源基板176から主制御基板102及びサブ制御基板106に対する電力の供給が停止されたときから所定の時間が経過した場合に、RAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数をゼロに(リセット)する機能を有している。
また、図5に示すように、演出表示基板110には、演出表示装置166(62)と、演出表示ROM168と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM168には、演出図柄表示装置62に変動表示される擬似特別図柄のデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置62は、演出表示装置166の一実施形態である。
また、図5に示すように、アンプ基板112には、所定の効果音を出力する各種スピーカ170(48)が電気的に接続されている。なお、サブスピーカ48は、各種スピーカ170の一実施形態である。
また、装飾駆動基板114には、各種LED・ランプ172(66)が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106のRAM106Bに記憶された情報に基づく指令を受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板178には、操作スイッチ174(40)が電気的に接続されている。なお、ランプ装置66は、各種LED・ランプ172の一実施形態である。また、演出ボタン40は、操作スイッチ174の一実施形態である。
また、図6に示すように、主制御基板102、サブ制御基板106、払出制御基板104及び発射制御基板108には、各基板102、104、106、108に電力をそれぞれ供給するための電源基板(電源手段)176が接続されている。
また、図7に示すように、発射制御基板108には、発射駆動基板178を介して、発射モータ180と、発射停止スイッチ182(64)と、タッチスイッチ184とがそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板108には、球送りソレノイド186が電気的に接続されている。
次に、本実施形態のパチンコ機10の作用について、フローチャートに基づいて説明する。
先ず、電源基板176の電源投入(ON)時の主制御基板102における処理(電源投入時処理)について説明する。
図8に示すように、電源基板176の電源投入がされて電源基板176から主制御基板102に対して電力が供給されたか否かが主制御基板102のCPU102Aにより判断される(S100)。電源基板176の電源投入がされて電源基板176から主制御基板102に対して電力が供給されたと判断されると(S100:YES)、主制御基板102の信号送信部102Cから遊技状態報知信号と電源投入識別信号がサブ制御基板106に対してそれぞれ送信される(S110)。サブ制御基板106に対して送信(出力)された遊技状態報知信号と電源投入識別信号は、サブ制御基板106の受信部106Cで受信される。
次に、電源基板176の電源投入(ON)時のサブ制御基板106における処理(電源投入時処理)について説明する。
図9に示すように、電源基板176の電源投入がされた場合(S200:YES)には、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号と電源投入識別信号が受信部106Cでそれぞれ受信される(S210)。
次に、サブ制御基板106の報知部106Dにより電源投入識別信号の受信回数に関するカウンタ部106Eのカウント値がゼロ(0)であるか否かが判断される(S220)。カウンタ部106Eのカウント値がゼロ(0)であると判断されると(S220:YES)、不正行為などではないので、サブ制御基板106の報知部106Dにより判断されて現在の遊技状態が報知される(S230)。なお、遊技状態の報知方法については、上述した通りである。
現在の遊技状態が報知されると、カウンタ部106Eのカウント値が0から1になり、このカウント値がサブ制御基板106のRAM106Bに記憶される(S240)。
一方、カウンタ部106Eのカウント値がゼロ(0)でないと判断されると(S220:NO)、2度目以降の電源投入識別信号の受信となるので、不正行為の蓋然性が高くなり、サブ制御基板106の報知部106Dによる現在の遊技状態の報知はされない(S250)。
これにより、現在の遊技状態を知るために、パチンコ機10の作動を一旦停止させ、パチンコ機10の作動を再度開始させるような不正行為が行われた場合には、サブ制御基板106の報知部106Dは現在の遊技状態を報知しない。つまり、パチンコ機10の作動を再度開始させる場合には、主制御基板102の信号送信部102Cからサブ制御基板106の受信部106Cに電源投入識別信号を再度送信することになる。しかし、この場合、サブ制御基板106のRAM106Bに記憶されたカウント値は既に1となっており、主制御基板102からの電源投入識別信号を再度受信しても現在の遊技状態を報知しない(S250)。
以上のように、受信部106Cにおいて電源投入識別信号を受信したことの履歴がない状態で遊技状態報知信号と電源投入識別信号を受信した場合には、パチンコ機10が作動されたことになり、パチンコ機10の現在の遊技状態を遊技者やホール関係者に知らせることができる。この結果、遊技者及びホール関係者の双方に不利益が生じることを防止できる。
一方、パチンコ機10に電源を投入した後、パチンコ機10の作動を停止させ、さらに電源を投入してパチンコ機10を再度作動させた場合には、サブ制御基板106の受信部106Cには主制御基板102の信号送信部102Cから電源投入識別信号が送信されることになるが、このとき受信部106Cには前回受信した電源投入識別信号の履歴が残っている。この場合には、パチンコ機10の現在の遊技状態を報知させない。この結果、遊技状態を認識するためにパチンコ機10の電源投入後にパチンコ機10の作動を故意に停止させるといった不正行為を抑制することができる。
特に、電源基板176からの電源投入時において受信部106Cが電源投入識別信号を受信した場合に、受信部106Cに受信された電源投入識別信号の受信回数がカウンタ部106Eによりカウントされる。そして、カウンタ部106Eのカウント値はRAM106Bにより記憶される。これにより、電源投入識別信号の受信回数を履歴として容易に残すことができる。この結果、RAM106Bに記憶されたカウンタ部106Eのカウント値を参照することにより、受信部106Cにおける電源投入識別信号の受信の有無を容易に把握することができるため、電源基板176の電源投入時における遊技状態の報知に関する制御が容易になる。
次に、確変大当りの遊技中に電源基板176から主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が停止され、その後、電源が復帰して電力の供給が再開された場合の主制御基板102における電断状態回復時処理について説明する。
図10に示すように、確変大当りの遊技中に電源基板176から主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が停止され、その後、電源が復帰して電力の供給が再開されたか否かが主制御基板102のCPU102Aにより判断される(S300)。ここで、主制御基板102のCPU102Aでは、主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が停止されてから電源が復帰して電力の供給が再開されるまでの時間が0.1秒以上であれば、電断状態であると判断される。逆に、主制御基板102のCPU102Aでは、主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が停止されてから電源が復帰して電力の供給が再開されるまでの時間が、交流の1サイクル(例えば1/60秒)以内であれば、瞬停状態であると判断される。電断状態であると判断されかつ電源が復帰して電断状態が解消した場合(S300:YES)には、主制御基板102の信号送信部102Cから遊技状態報知信号のみがサブ制御基板106に対して送信される(S310)。このとき、電断投入時ではないので、電源投入識別信号は送信されない。サブ制御基板106に対して送信(出力)された遊技状態報知信号は、サブ制御基板106の受信部106Cで受信される。なお、瞬停状態であると判断された場合には、電源が復帰して瞬停状態が解消しても、主制御基板102の信号送信部102Cから遊技状態報知信号がサブ制御基板106に対して送信されることはない。
次に、確変大当りの遊技中に電源基板176から主制御基板102及びサブ制御基板106への電力の供給が停止され、その後、電源が復帰して電力の供給が再開された場合のサブ制御基板106における電断状態回復時処理について説明する。
図11に示すように、確変大当りの遊技中に電断状態が発生したがその後電源が復帰して電断状態が回復したと判断された場合(S400:YES)には、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号が受信部106Cで受信される(S410)。このとき、主制御基板102の信号送信部102Cから電源投入識別信号が送信されることはないので、電源投入識別信号は受信部106Cで再度受信されることはない。このため、電源投入時に電源投入識別信号を既に受信している場合でも、受信回数に関係なく、上述したような態様で遊技状態が報知され得ることになる。
次に、主制御基板102の信号送信部102Cから送信された遊技状態報知信号が受信部106Cで受信されると(S410)、現在の遊技状態が報知される(S420)。具体的には、上述したように、確変大当り遊技であれば、演出表示装置166に遊技状態を示す特定文字(例えば、図13中の「大当り終了後は、確変状態に移行します。」や図14中の「大当り図柄は777であり、確変大当りです。」など)を表示する場合などがある。
なお、電断状態以外の瞬停状態であると判断された場合(S400:NO)には、電源が復帰して瞬停状態が解消しても、主制御基板102の信号送信部102Cから遊技状態報知信号がサブ制御基板106に対して送信されることはないので、現在の遊技状態が報知されることはない(S430)。
以上のように、確変非報知機において、大当り遊技への当選確率が高確率となる確変大当り遊技中に電断しても、確変大当り遊技という遊技状態が報知されるので、遊技者は、現在の遊技状態である確変大当り遊技と確変大当り遊技後の遊技状態を知ることができる。
また、電力の供給が停止しすぐに復旧するような瞬間停電状態の場合には、瞬間停電状態が解消しても、報知部106Dにより遊技状態が報知されない。このように、遊技者にも気付かないような瞬間停電状態のときには正常な状態へ復帰しても遊技状態を報知しないことにより、遊技者を無用に混乱させてしまうことを防止できる。すなわち、遊技者にも気付かないような瞬間停電状態となり直ぐに正常な状態に復帰しても、遊技者は、瞬間停電した事実を認識することがないので、遊技状態を報知する必要がない。この結果、遊技者に無用の気を使わせることなく、遊技にそのまま専念させることができる。
次に、電源基板176の電源停止(OFF)時のサブ制御基板106における処理(電源オフ時処理)について説明する。
図12に示すように、電源基板176の電源がOFFにされた場合(S500:YES)には、電源基板176の電源がOFFにされ電源基板176からサブ制御基板106に対する電力の供給が停止されたときから、所定時間(例えば、約2秒)経過したか否かがサブ制御基板106のCPU106Aにより判断される(S510)。
サブ制御基板106のCPU106Aにより所定時間(例えば、約2秒)経過したと判断された場合には(S510:YES)、サブ制御基板106のカウンタ部106EによりRAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数がゼロに(リセット)される(S520)。
なお、このサブ制御基板106にバックアップ電源を搭載することにより、電源基板176からの電源の供給が停止しても、所定時間(例えば、数分間)はバックアップ電源によりサブ制御基板106のRAM106Bの内容がバックアップされる。したがって、電源基板176から主制御基板102とサブ制御基板106に対する電源の供給が同時に停止しても、数分間はサブ制御基板106のRAM106Bの内容がバックアップされる。電源の供給停止が所定時間(例えば、約2秒)を超える電源断であれば、バックアップ電源があることによりカウント値が0にリセットされる。
以上のように、電源基板176からの主制御基板102及びサブ制御基板106に対する電力の供給が停止されたときから所定の時間が経過した場合には、カウンタ部106EによりRAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数がゼロにされる。これにより、次回、電源基板176による電源投入が行われたときに、報知部106Dにより遊技状態を報知することができる。
具体的には、仮にRAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数がリセットされないと、次にパチンコ機10を作動させるときに遊技状態を報知させることができなくなり不都合となる。ところが、RAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数をリセットすることにより、次にパチンコ機10を作動させるときに、遊技状態を報知させることができ、朝一番の電源投入時などにはホール側の作業者や警察等の第三者に確変状態か否かの遊技状態を報知することができる。
なお、上述したように、電源基板176からサブ制御基板106に電力が供給されない場合でも、バックアップ電源が作動することにより、RAM106Bに記憶された電源投入識別信号の受信回数をゼロにすることができる。