JP4914207B2 - 通信装置及び通信レイヤの役割決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置及び通信レイヤの役割決定方法に関し、例えば、通信装置間で通信する際に複数層の通信レイヤでの役割を決定する通信装置及び役割決定方法に関する。
通信装置間で画像等のデータ転送を行うためには、通信装置間で、物理層の確立、IP(Internet Protocol)層で利用するIPアドレスの決定、トランスポート層の確立を行う必要がある。
IEEE802.11標準では、アクセスポイント機能を必要としないアドホック通信が定義されている。このアドホック通信を利用したアドホックネットワークで無線通信する場合にも、上述の各通信レイヤ(階層)での確立を行う必要がある。
アドホックネットワークで各通信レイヤでの確立を行うためには、各機器において、各通信レイヤでの役割を実行する必要がある。
アドホックネットワークでの各通信レイヤの役割としては、例えば、物理層の役割として無線LANのアドホックモードの機能役割となるJoinerとCreatorがある。また、上位レイヤとなるIP層の役割としては、MACアドレスからIPアドレスを解決する機能の役割としてRARPサーバーとRARPクライアントがある。
さらに上位レイヤとなるトランスポート層の役割としては、PTP(Picture Transfer Protocol)/IP通信のInitiatorとResponderがある。またさらに、その上位レイヤとなるアプリケーション層の役割としては、アプリケーション層での制御が双方で衝突した場合にどちらが優先制御権を持つかを決める役割がある。
特開平11−243419号公報
上述のアドホックネットワークでは、各機器は対等な関係である。そのため、各機器は、各通信レイヤでの役割のどちらかを実行するか判断できず、両方の役割を実行しなければならなかった。即ち、各機器が、物理層の役割としてアドホックモードの機能役割となるJoinerとCreatorの両方の役割を実行していた。また、IP層の役割としても、RARPサーバーとRARPクライアント両方の役割を実行していた。さらにトランスポート層の役割としても、PTP/IP通信のInitiatorとResponderの両方の役割を実行していた。またさらに、アプリケーション層の役割としては、優先制御権を決めるための通信を行わなければならなかった。
従って、各機器の処理負荷が大きくなってしまっていた。特に、CPUやメモリ等のリソースの限られた組み込み機器においては処理負荷が大きく、他の処理の妨げになってしまう問題があった。
また、処理負荷を軽減するために、ユーザ操作により各通信レイヤでの役割を設定すると、ユーザに高度で複雑な設定を強いることになってしまうという問題もある。
また、例えば、複数台の装置で各通信レイヤ層の機能役割をいずれかの装置が担うことで通信を行うためには、通信起動時点で、ユーザに対して画像送信者、画像受信者等の役割を限定するメニュー選択を強いることになってしまう。または、通信サーバー、通信クライアント等の役割を限定するメニュー選択を強いることになってしまう。これは、ユーザの視点から見て対等な関係で通信を行いたいという要求を満たせないという問題がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、以下のいずれかの目的を達成することを目的とする。
通信相手との各通信レイヤの役割の決定を容易に行えるようにする。
ユーザに複雑な操作を強いることなく、各通信レイヤの役割を迅速に決定する。
ユーザが各通信レイヤの役割を意識することなく、簡単に相手と通信できるようにする。
機器の処理負荷を軽減する。
また、本発明の他の目的は、以下の説明により明らかとなるであろう。
本発明の通信装置は、他の装置と通信パラメータを共有する際の前記通信装置の役割を、通信パラメータを提供する提供装置あるいは前記提供装置から通信パラメータを受信する受理装置に決定する決定手段と、前記決定手段により決定した前記役割に従って、通信パラメータを前記通信装置と前記他の装置との間で共有する共有手段と、前記共有手段により共有した通信パラメータを利用したネットワークのIP(Internet Protocol)層、トランスポート層、アプリケーション層の少なくともいずれかを含む複数の通信レイヤでの役割を、前記決定手段により決定した役割に対応する役割に設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザに複雑な操作を強いることなく、通信パラメータの共有処理後の該通信パラメータを利用したネットワークでのIP(Internet Protocol)層、トランスポート層、アプリケーション層の少なくとも1つの通信レイヤでの役割を決定できる。
以下、図面を用いて本発明における一実施形態について説明する。
以下に説明する各装置は、IEEE802.11標準に準拠した無線通信を行う。以下、IEEE802.11標準に準拠した無線通信を、無線LAN通信と呼ぶ。
また、各装置は、無線ネットワークのパラメータ設定用の設定ネットワークを形成する。この設定ネットワークを形成するためのネットワーク識別子(SSID(Service Set Identifier)、暗号化方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵などの無線通信パラメータは予めROM等のメモリに格納されている。そして、設定ネットワークを介して、第1の装置から1つ乃至複数の装置に、画像通信用のネットワークを形成するための無線通信パラメータを送信する。設定ネットワークを形成した装置が画像通信用の無線通信パラメータを共有したら、設定ネットワークでの通信を終了し、新たに画像通信用ネットワークを形成し、画像通信を行う。
以下の説明において、画像通信用ネットワークの無線通信パラメータを送信し、他の装置に提供する側の装置をパラメータ提供者と呼ぶ。また、画像通信用ネットワークの無線通信パラメータを受ける側の装置をパラメータ受理者と呼ぶ。また、無線通信パラメータの提供、受理の処理を以下、パラメータ交換処理、もしくは、交換処理を呼ぶ。
また、本実施例では、無線LANのパラメータとしてネットワーク識別子(SSID(Service Set Identifier)、暗号化方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵を例に挙げている。しかし、画像通信用のネットワークを形成するための他のパラメータでもよい。また、ネットワーク形成後に画像通信を行う際に必要なパラメータ、他の情報でもよい。
図1において、100、101は本実施形態における無線通信装置であり、それぞれカメラ1−100とカメラ2−101である。カメラ1−100(以下、カメラ1)は無線通信機能102を有し、カメラ2−101(以下、カメラ2)も、無線通信機能部103を有する。これら無線通信機能部102、103は、IEEE802.11標準に準拠したアドホックモードにより直接通信を行う。なお、IEEE802.11標準に準拠した無線通信を、以下、無線LAN通信を呼ぶ。
図3は、カメラ1−100、カメラ2−102の機能ブロック図である。300はカメラで本体である。301はカメラ300を制御する制御部である。302は画像処理部であり、撮像画像の圧縮、画像処理等を行う。303は制御命令つまりプログラムが格納されているROMであり、後述するカメラ1、カメラ2の処理を実行するプログラムもこのROMに格納されている。また、ROM303には、後述するような、無線ネットワークのパラメータ交換処理の相手に応じた通信レイヤの役割を決めるテーブル(図12、図13、図14)が格納されている。また、ROM303には、設定ネットワークを形成するための、ネットワーク識別子(SSID(Service Set Identifier)、暗号化方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵などの無線通信パラメータが予めに格納されている。
304はRAMであり、制御部301のワークエリアとして利用される。305は無線LAN通信の通信制御を行う無線通信処理部である。306はアンテナである。307はアンテナ制御部である。308は撮像部であり、CCD309から入力された画素信号を取り込む。310は撮像した画像や設定情報を格納する記録メディアカードの制御を行うカードインタフェースである。311は表示部であり、各種表示を行う。312は操作部であり、無線通信パラメータ設定処理の起動、撮影指示、再生、等の各種設定を行うために操作ボタン等が含まれる。313は電源部である。314は無線以外の通信インタフェース部であり、例えばUSBやIEEE1394などである。
図12は、同一種別の機器間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行った際に適用される通信レイヤの階層毎の役割を表す図である。まず各カメラには、物理層の役割として無線LANのアドホックモードの機能役割となるJoinerとCreatorがある。Creatorがアドホックネットワークを形成し、Joinerはこのネットワークに参加する。また上位レイヤとなるIP層の役割としては、MAC(Media Access Control)アドレスからIP(Internet Protocol)アドレスを解決する機能の役割としてRARPサーバーとRARPクライアントがある。ここで、RARPとは、Reverse Address Resolution Protocolの略であり、RARPクライアントからRARPサーバーにRARPRequestを送信する。このRARP Requestには所望のMACアドレスと、自身のIPアドレスと自身のMACアドレスが記載されている。RARPサーバーは、RARP Requestで通知されたMACアドレスに対応するIPアドレスをRARP Responseとして返信することで、MACアドレスからIPアドレスを求めることができる。また、RARPサーバーは、RARP Requestに記載されている相手のIPアドレスとMACアドレスから、相手のIPアドレスとMACアドレスの関係を認識できる。
さらに上位レイヤとなるトランスポート層の役割としては、PTP(Picture Transfer Protocol)/IP通信のInitiatorとResponderがある。Initiatorは、PTP/IPの接続要求をResponderに送信し、Responderが接続応答を返信することで、PTP/IP接続を行う。また、Initiatorと、Responderとの間でコマンド通信を行うことにより、トランスポート層での画像転送が行われる。例えば、InitiatorからResponderに画像等のデータを送信する場合は、InitiatorからResponderにSendObjectを送信する。ResponderからInitiatorにOKが返信されたらInitiatorはデータを送信する。一方、ResponderからInitiatorにデータを送信する場合は、ResponderからInitiatorにEventを通知する。このEventを受信したInitiatorは、Responderからデータを受信するためにGetObjectを送信する。GetObjectを受信したResponderは、Initiatorにデータを送信する。
またさらに、その上位レイヤとなるアプリケーション層の役割としては、アプリケーション層での制御が双方で衝突した場合にどちらが優先制御権を持つかを決める役割がある。
ここでは、図12にあるようにカメラ2が無線ネットワークのパラメータ受理者、カメラ1が無線ネットワークのパラメータ提供者になった場合について説明する。パラメータ提供者となると、物理層の役割はCreator、IP層の役割はRARPのサーバー、トランスポート層の役割はPTP/IPのResponder、アプリ層の優先制御権はなしと、各通信レイヤ層の役割が決められる。また、パラメータ受理者となると、物理層の役割はJoiner、IP層の役割はRARPのクライアント、トランスポート層の役割はPTP/IPのInitiator、アプリ層の優先制御権はありと、各通信レイヤ層の役割が決められる。
図5は、カメラ同士で画像送信を行う場合の無線ネットワークパラメータ交換処理から画像通信を行うまでの動作を表すシーケンス図である。
まずカメラ1とカメラ2の間で通信を行うに先立って、お互いに接続先情報の登録を行うために設定ネットワークを介して無線ネットワークパラメータの交換処理を行う(S501)。この交換処理の中で同一種別の機器間でのパラメータ交換処理かどうかの判断が行われる。同一種別の機器間でのパラメータ交換処理であると判断された場合には、図12の役割を設定することになる。ここでは、カメラ1はパラメータ提供者に決まり、カメラ2はパラメータ受理者に決まり、カメラ1からカメラ2に対して無線通信パラメータ転送を行う(S502)。交換処理が終了したら(S503)、無線通信を停止し(S504)、お互いにここで登録した接続先を選択し再度無線通信を再開する。この段階で、交換処理により交換した無線通信パラメータを利用して新たなネットワークを形成することになる。
このときカメラ1は無線物理層のCreatorとして起動されBeaconを送出する(S505)。またカメラ2は無線物理層のJoinerとして起動され、Scan動作を行うためにProbe Requestの送信を行い(S506)、カメラ1からのProbe Responseを待つ(S507)。カメラ1は自身のIPアドレスを決定するためにAUTOIP機能を起動し、IPアドレスを決定する(S508)。カメラ2も同様にAUTOIP機能を起動し、IPアドレスを決定する(S509)。このAUTOIP機能では、自身が希望するIPアドレスを設定している他の装置がいるかを確認するためにARP問合せを送信し、その応答によりIPアドレスの重複の有無を確認する。IPアドレスの重複が無くなるまでARP問合せを送信し、各装置は自身が使用するIPアドレスを決定する。
またカメラ1はIP層の役割としてRARPサーバーを起動し、カメラ2はIP層の役割としてRARPのクライアントを起動する。カメラ2は、カメラ1のMACアドレス00:11:22:33:44:55を指定してRARP Requestを送信する(S510)。このRARP Requestを受信したカメラ1はRARP Responceとして自身のIPアドレス(○△□.×××.△×.○○)をカメラ2に通知する(S511)。また、カメラ1は、受信したRARP Requestの内容からカメラ2のIPアドレスを獲得する。
つづいて、カメラ1はトランスポート層の役割としてPTP/IPのResponderを起動し、カメラ2はトランスポート層の役割としてPTP/IPのInitiatorを起動する。カメラ2は、カメラ1とトランスポート層のPTP/IP接続を行うために、PTP/IP接続要求をカメラ1に送信する(S512)。カメラ1はPTP/IP接続要求を受信したらPTP/IP接続応答を送信する(S513)。
さらにカメラ1とカメラ2が同時に画像送信を行う場合の制御が続く。カメラ1は画像送信を行いたい場合には、PTP/IPにてEventの通知をカメラ2に対して行う(S515)。カメラ2は画像送信を行いたい場合には、PTP/IPにてSendObjectの要求をカメラ1に対して送信する(S514)。このとき、アプリケーション層の優先制御権はカメラ2がもっているため、カメラ1はカメラ2に対して送信処理を譲り、カメラ2に送信許可を通知するためにOKを送信する(S516)。このOKを受信したカメラ2は、カメラ1に画像を送信する(S517)。カメラ1は受信した画像を表示すると共に、画像を受信できたことをカメラ2に通知するためにOKを送信する(S518)。この場合カメラ1は送信に失敗したことは表示部に表示せず、画像の受信処理中に移ったことを表示する。こうすることにより、ユーザに混乱を与えずに処理が進行中であることをユーザに通知することが可能である。
図8はカメラ同士で画像通信を行う場合のパラメータ提供者であるカメラ1の動作を示すフローチャートである。パラメータ提供者となったカメラ1は、カメラ2との通信接続を行う際に、図12に示すように、各通信レイヤ層の階層ごとの役割を設定する。
設定ネットワークでの通信を終了すると、まず、物理レイヤをCreatorに設定する(S801)。IP層をRARPサーバーに設定する(S802)。またトランスポート層をPTP/IPのResponderに設定し(S803)、アプリ層の優先制御権を優先権なしに設定する(S804)。各層の役割を決定した後、無線物理層の役割であるCreator動作を開始する(S805)。Creatorとしてネットワークを形成すると、他の装置が接続しているか否かにかかわらずAUTOIPのアドレッシングを起動する(S806)。AUTOIPにより自身のIPアドレスが確定したら(S807)、IP層の役割であるRARPサーバーを起動する(S808)。
これ以降、他のRARPクライアントからのアドレス要求に応答することができる。つづいて、トランスポート層の役割であるPTP/IPのResponderを起動する(S809)。この時点でPTP/IPのInitiatorからの接続要求に応答することができる。つぎにRARP Requestを受信したら(S810)、RARP Resposeを送信し、自身のIPアドレスを要求先に通知する(S811)。これにより、双方で、互いのMACアドレスとIPアドレスを認識する。
つぎに、PTP/IP接続要求を受信したら(S812)、PTP接続応答を送信し(S813)、トランスポート層での接続を行う。つづいて、接続相手であるカメラ2が画像送信を要求しているかどうかを調べるためにSendObjectの受信を調べる(S814)。もし受信していれば、カメラ2にOKを送信し(S815)、画像受信状態に設定し(S816)、受信画像を保存しかつ表示部に表示し(S817)、相手にOKを送信する(S818)。また、SendObjectを受信していなければステップS819に進む。
カメラ1のユーザによる操作部312の操作により画像送信要求があった場合には(S819)、すでに画像受信状態かどうかを判定する(S820)。すでに画像受信状態である場合は、受信状態であることをユーザへ通知し(S821)、ステップS814に戻る。また、画像受信状態でなければ(S820のNO)、送信処理を起動し、カメラ2へEVENT通知を行う(S822)。EVENT通知を受けたカメラ2からからGetObjectを受信したら(S823)、画像送信状態に設定し(S824)、画像を送信する(S825)。画像を受信したカメラ2から受信完了のOKを受信したら(S826)、カメラ2との切断終了要求があるかを調べる(S827)。受信完了のOKが受信できなければ、画像を再送する(S825)。また、切断終了要求がある場合にはカメラ2との接続を切断し処理を終了し(S827)、切断終了要求がなければステップS814に戻る。
図9はカメラ同士で画像通信を行う場合のパラメータ受理者であるカメラ2の動作を示すフローチャートである。パラメータ受理者となったカメラ2は、カメラ1との通信接続を行う際に、図12に示すように、各通信レイヤ層の階層ごとの役割を設定する。
設定ネットワークでの通信を終了すると、まず、物理レイヤをJoinerに設定する(S901)。IP層をRARPクライアントに設定する(S902)。またトランスポート層をPTP/IPのInitiatorに設定し(S903)、アプリ層の制御権を優先制御権有りに設定する(S904)。各層の役割を決定した後、無線物理層の役割であるJoiner動作を開始する(S905)。Joinerとしてネットワークに参加すると、Probe Requestを送信し、Scan動作を繰り返し行う。このScan動作により、ネットワークに他の端末が存在しているかを調べ、Creatorであるカメラ1からのProbe Responseを受信すると、通信相手であるカメラ1を確認する。接続先登録したカメラ1以外の装置からProbe Responseを受信した場合、カメラ1が形成したネットワークとは別のアドホックネットワークが存在するか、カメラ1が形成したネットワークに接続先登録した装置以外の装置が存在することになる。この場合、ユーザに通知することで希望する通信相手以外との誤通信を防止できる。なお、別のアドホックネットワークを確認、または接続先登録した装置以外の装置を確認したら自動的に無線通信を終了し、ユーザに通知するようにしてもよい。
つぎにAUTOIPのアドレッシングを起動する(S906)。AUTOIPにより自身のIPアドレスが確定したら(S907)、IP層の役割であるRARPクライアントを起動する(S908)。そして、通信相手であるカメラ1のIPアドレスを獲得するためにカメラ1のMACアドレスに基づくRARP Requestを送信し(S909)、RARP Resposeの受信を待つ(S910)。RARPサーバーであるカメラ1からRARP Resposeを受信することにより、カメラ1のIPアドレスを獲得する(S911)。次に、PTP/IPのInitiatorを起動し(S912)、PTP/IPのResponderであるカメラ1に対してPTP接続要求を送信する(S913)。カメラ1からPTP/IP接続応答を受信したら(S914)、トランスポート層での接続を行う。つづいて、カメラ2の操作部312の操作によりユーザから画像送信の要求があるか調べる(S915)。画像送信の要求がある場合には画像受信状態であるか調べ(S916)、受信状態である場合は受信状態をユーザに通知し(S917)、受信状態でない場合には、SendObjectを送信し画像送信をカメラ1に通知する(S918)。カメラ1からOKを受信すると(S919)、カメラ1に対して画像を送信し(S920)、送信完了のOKを待つ(S921)。送信完了のOKを受信できなければ、画像を再送し、OKを受信できれば、ステップS922に進む。また、カメラ1からの送信要求となるEVENTを受信したら(S922)、画像受信状態に設定し(S923)、カメラ1にGetObjectを送信する(S924)。GetObjectを受信したカメラ1からの画像を待ち、画像を受信したならば、受信画像を保存あるいは表示し(S925)、受信完了のOKを送信する(S926)。そして、カメラ1との切断終了要求があれば終了する(S925)。
このように同一種別の機器間で通信を行う場合の各通信レイヤの階層における相互の役割を、無線通信パラメータ交換時の役割の動作と事前に関連付けておく。このようにすることにより、実際の通信開始時には同一種別の機器でもユーザに各階層での役割、動作の選択を行わせる必要がなく煩雑な操作無く機器間でデータ通信を行うことが可能になる。
つぎに、カメラとプリンタ間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行う場合について説明する。
図2の(A)にシステム構成例を示す。図2の(A)において、100、101、202は本実施形態における無線通信装置であり、カメラ1−100とカメラ2−101とプリンタ202である。カメラ1−100、カメラ2−101は、図1に示したカメラ1、2である。プリンタ202は無線通信機能205を有する。この無線通信機205も、無線LAN通信機能を有し、3台が相互に無線LANのアドホックモードにより直接通信を行うことが可能である。
図4は、プリンタ202のブロック図である。400はプリンタ本体である。401はプリンタ400を制御する制御部である。402はプリントする画像を処理する画像処理部である。403は制御命令つまりプログラムが格納されているROMであり、後述するプリンタ202の処理を実行するプログラムもこのROMに格納されている。また、また、ROM403には、後述するような、無線ネットワークのパラメータ交換処理の相手に応じた通信レイヤの役割を決めるテーブル(図12、図13、図14)が格納されている。また、ROM403には、設定ネットワークを形成するための、ネットワーク識別子(SSID(Service Set Identifier)、暗号化方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵などの無線通信パラメータが予めに格納されている。404はRAMであり、制御部401のワークエリアとして利用される。405は電源部、406は無線以外の通信インタフェース部で例えばUSBやIEEE1394などである。407はプリンタ用紙の給紙排紙を行う給紙排紙部である。408はプリンタの印字制御を行うプリンタエンジンである。409は画像が格納された記録メディアカードの制御を行うカードインタフェースである。410は表示部であり、各種表示を行う。411は操作部であり、無線通信パラメータ設定起動ボタンなどが含まれる。412は無線LAN通信の通信制御を行う無線通信処理部である。413はアンテナ、414はアンテナ制御部である。
図13は、カメラとプリンタ間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行った際に適用される通信レイヤの階層毎の役割を表す図である。
カメラとプリンタ間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行う際には、プリンタがパラメータ提供者となり、カメラがパラメータ受理者となるものとする。従って、図13にあるようにカメラ1、2が無線ネットワークのパラメータ受理者、プリンタが無線ネットワークのパラメータ提供者になる。パラメータ提供者となると、物理層の役割はCreator、IP層の役割はRARPのサーバー、トランスポート層の役割はPTP/IPのInitiatorとなる。パラメータ受理者となると、物理層の役割はJoiner、IP層の役割はRARPのクライアント、トランスポート層の役割はPTP/IPのResponderとなる。なお、アプリケーション層の優先制御権はカメラからプリンタへの画像送信を行うシステムのため、優先制御権は設定されない。
図6は、カメラ1およびカメラ2からプリンタ202に対して印刷する場合の無線ネットワークパラメータ交換処理から画像通信を行うまでの動作を表すシーケンス図である。
カメラ1とカメラ2とプリンタの間で通信に先立って、お互いに接続先情報の登録を行うために設定ネットワークを介して無線通信パラメータの交換処理を行う(S601、S602)。この交換処理の中でカメラとプリンタ間でのパラメータ交換処理かどうかの判断が行われる。カメラとプリンタ間でのパラメータ交換処理であると判断された場合には、図13の役割を設定する。
この処理の中でプリンタはパラメータ提供者に決まり、カメラ1とカメラ2はパラメータ受理者に決まる。そして、プリンタからカメラ1に対して無線ネットワークパラメータ転送を行い(S603)、交換処理終了をカメラ1はプリンタに通知する(S604)。つぎに、プリンタからカメラ2に対して無線ネットワークパラメータ転送を行う(S605)。交換処理が終了したら(S606)、各機器とも無線通信を停止し(S607、S608)、お互いにここで登録した接続先を選択し再度無線を起動する。この段階で、交換処理により交換した無線通信パラメータを利用して新たなネットワークを形成することになる。
このときプリンタは無線物理層のCreatorとして起動し、Beaconを送出する(S609)。またカメラ2は無線物理層のJoinerとして起動され、Scan動作を行うためにProbe Requestの送信を行い(S610)、プリンタからのProbe Response応答を待つ(S611)。同様にカメラ1も無線物理層のJoinerとして起動され、Scan動作のためのProbe Request送信と(S612)、Probe Response応答を待つ(S613)。つづいて、プリンタ、カメラ1、2は、AUTOIP機能によりIPアドレスを決定する。
次に、IP層の役割としてプリンタはRARPのサーバーを起動し、カメラ1とカメラ2はRARPのクライアントを起動する。RARPのクライアントであるカメラ1、2は、プリンタに対してRARP Requestを送信する(S614、S616)。プリンタはRARP Responseをカメラ1、カメラ2に対して送信し(S615、S617)、プリンタのIPアドレスを通知する。つぎにトランスポート層の役割として、プリンタはPTP/IPのInitiator、カメラ1、カメラ2はPTP/IPのResponderを起動する。
その後、カメラ1で画像送信の要求が発生した場合には、カメラ1はプリンタに対してTCP(Transmission Control Protocol)接続を行う(S618)。それを受けたプリンタはカメラ1に対してPTP/IPの接続要求を行う(S619)。カメラ1はプリンタにPTP/IPの接続応答を行い(S620)、PTP/IPの接続を行う。また、カメラ1はプリンタに対し、画像の獲得要求を表すEVENT通知を行い(S621)、それをうけたプリンタはカメラ1に対して画像取得要求となるGetObjectを送信する(S622)。GetObjectを受信したカメラ1は画像をプリンタに送信し(S623)、プリンタは受信画像の印刷動作を開始する。また、カメラ2からプリンタに対して印刷を要求する場合も同様であり、ここでは割愛する(S624〜S629)。
図10はプリンタとカメラ間で画像通信および印刷を行う場合のプリンタの動作を表すフローチャートである。ネットワークパラメータ提供者となったプリンタ1は、カメラ1およびカメラ2との通信接続を行う際に、図13のように、各通信レイヤ層の階層ごとの役割を設定する。
設定ネットワークでの通信を終了すると、無線物理レイヤをCreatorに設定する(S1001)。IP層をRARPサーバーに設定する(S1002)。またトランスポート層をPTP/IPのInitiatorに設定する(S1003)。各層の役割を決定した後、無線物理層の役割であるCreator動作を開始する(S1004)。Creatorとしてネットワークを形成すると、AUTOIPにより自身のIPアドレスを確定し(S1005、1006)、IP層の役割であるRARPサーバーを起動する(S1007)。これ以降他のRARPクライアントからのアドレス要求に応答することができ、RARP Requestを待つ(S1008)。このRARPRequestはRARPサーバー起動後のどのタイミングでも受け付けることが可能である。つぎに、RARPRequestを受信した場合には、RARP Resposeを相手装置に送信し、自身のIPアドレスを通知する(S1009)。つづいて、カメラからのTCPの接続要求を待つ(S1010)。TCP接続の要求を受けると、トランスポート層の役割であるPTP/IPのInitiatorを起動し(S1011)、接続を要求したカメラに対してPTP/IPの接続要求を送信する(S1012)。つづいてPTP/IPのResponderからの接続応答を待ち(S1013)、接続応答を受信すると、PTP/IP通信において相手カメラに画像データ送信要求が発生した場合に通知されるEVENTを待つ(S1014)。EVENTを受信したら、プリンタはカメラから画像を取り出すためGetObjectを送信する(S1015)。そして、GetObjectを受信したカメラからの画像を待つ(S1016)。画像を受信したら受信画像を印刷し(S1017)、印刷終了の要求を確認すると(S1018)、終了処理を行う。
図11はプリンタとカメラ間で画像通信および印刷を行う場合のカメラ側の動作を表すフローチャートである。ネットワークパラメータ受理者となったカメラ1とカメラ2は、プリンタ202と通信接続を行う際に、図13に示すように、各通信レイヤ層の階層ごとの役割を設定する。
設定ネットワークでの通信を終了すると、物理レイヤをJoinerに設定する(S1101)。IP層をRARPクライアントに設定する(S1102)。またトランスポート層をPTP/IPのResponderに設定する(S1103)。各層の役割を決定した後、無線物理層の役割であるJoiner動作を開始する(S1104)。Joinerとしてネットワークに参加すると、AUTOIPのアドレッシングを起動する(S1105)。AUTOIPにより自身のIPアドレスが確定したら(S1106)、IP層の役割であるRARPクライアントを起動し(S1107)、RARP Requestを送信する(S1008)。RARPサーバーであるプリンタからのRARP Resposeを受信すると(S1109)、プリンタのIPアドレスが獲得できる(S1110)。つづいて、PTP/IPのResponderを起動し(S1111)、プリンタにTCPの接続要求を送信する(S1112)。この接続要求により、プリンタのPTP/IPのInitiator動作起動のトリガを与える。PTP/IPのInitiatorからのPTP/IP接続要求が送られてくると(S1113)、PTP/IPの接続応答を送信する(S1114)。つづいて操作部312の操作によるユーザからの画像送信要求を判別し(S1115)、画像送信要求がある場合には、PTP/IPのInitiatorであるプリンタに対して画像取得要求のトリガとなるEVENTを通知する(S1116)。さらに、プリンタからGetObjectを受信したら(S1117)、プリンタに対して画像を送信する(S1118)。そして、印刷処理終了の要求を確認し(S1119)、終了処理を行う。なお、上記説明では、TCP、PTP/IPの接続後に、ユーザによる画像送信要求を判別したが、画像送信が要求された場合に、TCP、PTP/IPの接続を行っても良い。また、画像送信の要求の判別は、相手がプリンタであることから、プリント要求の判別としてもよいことは言うまでもない。
このようにプリンタ、カメラ間等の複数の異機器間で通信を行う場合の各通信レイヤの階層における相互の役割を、通信パラメータ交換時の役割の動作と事前に関連付けておく。従って、ユーザ操作部を持たない、または複雑な操作には適さない操作部を有するプリンタ等の機器との間で通信を行う場合であっても、ユーザに各階層での役割、動作の選択を行わせる必要がない。また、同一機器種別の機器間でデータ通信を行う方法と同一の操作でサービスを実現することが可能になる。また、ユーザが複雑な操作を行わなくても、所望しない機器同士の通信を行わないように(この場合はカメラ同士)通信経路を制御することが可能になる。
つぎに、カメラとハードディスク等のストレッジデバイス間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行う場合について説明する。
図2の(B)にシステム構成例を示す。図2の(B)において、100、101、212は本実施形態における無線通信装置であり、カメラ1−100とカメラ2−101とハードディスクデバイス等のストレッジデバイス(以下、HDD)212である。カメラ1−100、カメラ2−101は、図1に示したカメラ1、2である。HDD212は無線通信機能215と表示部216を有する。この無線通信機215も、無線LAN通信機能を有し、3台が相互に無線LANのアドホックモードにより直接通信を行うことが可能である。HDD212は、カメラ1、カメラ2から送信された画像を記憶、管理する。また、カメラ1、カメラ2からの要求により、記憶している画像をカメラに送信する。なお、HDDのメモリには、無線ネットワークのパラメータ交換処理の相手に応じた通信レイヤの役割を決めるテーブル(図12、図13、図14)が格納されている。また、設定ネットワークを形成するための、無線通信パラメータも予めに格納されている。
図14はカメラとHDD間で無線ネットワークのパラメータ交換処理を行った際に適用される通信レイヤの階層毎の役割を表す図である。
カメラとHDDとが無線ネットワークのパラメータ交換処理を行う際には、HDDがパラメータ提供者となり、カメラがパラメータ受理者となるものとする。
カメラおよびHDDが通信する場合には、物理層の役割として無線LANのアドホックモードの機能役割となるJoinerとCreatorがある。また上位レイヤとなるIP層の役割としては、RARPサーバーとRARPクライアントがある。さらに上位レイヤとなるトランスポート層の役割としては、Initiator(クライアント)とResponder(サーバー)がある。トランスポート層のプロトコルとしては、HTTP(HyperText Transfer Protocol)またはPTP/IPの2種類がある。ここでは、図14にあるようにカメラ1、カメラ2が無線通信のパラメータ受理者、HDD212が無線通信のパラメータ提供者になる。パラメータ提供者となったHDD212は、登録相手情報としてカメラ1、2が設定される。つまり、物理層の役割はCreator、IP層の役割はRARPのサーバー、トランスポート層の役割はサーバー(Responder)、そのトランスポート層のプロトコルはHTTPと、各通信レイヤ層の役割が決められている。また、パラメータ受理者となったカメラ1、2は、登録相手情報としてHDDが設定されている。物理層の役割はJoiner、IP層の役割はRARPのクライアント、トランスポート層の役割はクライアント(Initiator)、と役割が決められている。また、登録相手情報がHDDであることから、そのトランスポートのプロトコルはHTTPと決められている。
図7は、カメラ1、カメラ2からHDD212に対して画像を送信する場合の無線ネットワークパラメータ交換処理から画像通信を行うまでの動作を表すシーケンス図である。
まずカメラ1とカメラ2とHDDの間で通信に先立って、お互いに接続先情報の登録を行うために無線ネットワークパラメータの交換処理を行う(S701、S702)。この交換処理の中でカメラとHDD間でのパラメータ交換処理かどうかの判断が行われる。カメラとHDD間でのパラメータ交換処理であると判断された場合には、図14の役割を設定することになる。
こ処理の中でHDDはパラメータ提供者に決まり、カメラ1とカメラ2はパラメータ受理者に決まる。そして、HDDからカメラ1に対して無線ネットワークパラメータ転送を行い(S703)、交換処理終了をカメラ1はHDDに通知する(S704)。つぎに、HDDからカメラ2に対して無線ネットワークパラメータ転送を行う(S705)。交換処理が終了したら(S706)、各機器とも無線通信を停止し(S707、S708)、お互いにここで登録した接続先を選択し再度無線を起動する。この段階で、交換処理により交換した無線通信パラメータを利用して新たなネットワークを形成することになる。
HDD212は無線物理層のCreatorとして起動し、Beaconを送出する(S709)。またカメラ2は無線物理層のJoinerとして起動し、Scan動作を行うためにProbe Requestの送信を行い(S710)、HDD212からのProbe Response応答を待つ(S711)。同様にカメラ1も無線物理層のJoinerとして起動し、Scan動作のためのProbe Request送信と(S712)、Probe Response応答を待つ(S713)。つづいて、HDD212、カメラ1、2は、AUTOIP機能によりIPアドレスを決定する。次に、IP層の役割としてHDD212はRARPのサーバーを起動し、カメラ1とカメラ2はRARPのクライアントを起動する。RARPのクライアントであるカメラ1、カメラ2は、HDD212のIPアドレスを獲得するためにRARP Requestを送信する(S714、S716)。RARP Requestを受信したHDD212はRARP Responseをカメラ1、カメラ2に対して送信し(S715、S717)、HDDのIPアドレスを通知する。つぎにトランスポート層の役割として、HDDはHTTPのサーバー、カメラ1およびカメラ2はHTTPのクライアントを起動する。
カメラ1で画像送信の要求が発生した場合には、カメラ1はHDD212に対してTCP接続を行い(S718)、それを受けたHDD212はカメラ1に対してのTCP接続応答を行う(S719)。カメラ1はHDD212にHTTPによるデータ送信要求を行う(S720)。それを受けたHDD212は受信OK通知を行い(S721)、カメラ1はHTTPによるPUT処理により画像を送信する。HDD212はカメラから送信される画像の保存を行い同時に表示部216への表示も行う。また、カメラ2からHDD212に対して保存している画像の送信を要求する場合は、カメラ2はHDD212に対してTCP接続を行う(S722)。TCP接続を受けたHDD212はカメラ1に対してのTCP接続応答を行う(S723)。カメラ2はHDD212にHTTPによるデータ獲得要求を行う(S724)。それを受けたHDD212は送信OK通知を行い(S725)、カメラ2はHTTPによるGET処理により画像を獲得する。カメラ2は、HDD212から送信される画像の保存を行い同時に表示部(311)への表示も行う。
このようにストレッジデバイスとカメラ間等の複数の異機器間で通信を行う場合の各通信レイヤの階層における相互の役割を、無線通信パラメータ交換時の役割の動作と事前に関連付けておく。そして、パラメータ交換時の役割に応じた各階層の役割を自動決定する。また、パラメータ交換を行った相手に応じてデータ通信層(トランスポート層)のプロトコルも選択的に切り替える。これにより、ユーザに複雑な操作を強いることなく、所望の相手との確実な通信経路選択とプロトコル選択を制御することが可能になる。
図15に、各機器が実行する上記実施形態の概略を示す。
図15に示すように、各機器は、設定用ネットワークを介して無線ネットワークのパラメータ交換を開始する(S1501)。この交換処理の際に、相手機器の種別判定(S1502)と、交換処理時の役割を決定する(S1503)。その後、通信用のネットワークを形成、参加するためのパラメータ交換を行う(S1504)。そして、パラメータ交換時の役割に対応する各階層の役割を決定する(S1505)。この役割は、交換処理を行った相手の種別、交換処理時の役割により決定する。役割を決定したら、交換したパラメータを利用して、通信用のネットワークを形成、参加し、画像等の通信を行う(S1506)。
なお、上記説明では、IP層の役割として相手IPアドレスを解決するRARPサーバー/クライアント機能を例にした。しかし、UPnP(Universal Plug and Play)のSSDPのデバイス/コントロールポイントの役割を指定しても同様の効果が得られる。なお、SSDPは、Simple Service Discover Protocolの略であり、相手端末を発見しIPアドレスを解決する機能のことである。
また、IP層の役割では相手のIPアドレスを解決するための機能に焦点を当てていた。しかし、自身のIPアドレスを解決するためのDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアント/DHCPサーバー機能の役割を本実施の形態に追加しても同様の効果が得られる。
また、データリンク層を介した無線セキュリティー設定の役割に関しても、本実施の形態に追加しても同様の効果が得られる。例えば、IEEE 802.11iにより規定されるセキュリティー制御には、サプリカント(クライアント)機能と、オーセンティケータ(サーバー)機能の役割がある。サプリカント側は、接続のための認証をオーセンティケータに求め、接続の許可判定を要求する。オーセンティケータ側は、サプリカントから認証要求を受けると、サプリカント側の機器を認証し、サプリカント側の機器の接続を許可もしくは拒否するかの判定を行い、サプリカント側の機器に判定結果を通知する。これらの役割をパラメータ交換時の役割に応じて自動決定するようにしてもよい。
また、他の階層においても、パラメータ交換時の役割に応じた他の役割を自動決定するようにしてもよい。
また、相手機器の種別判定は、パラメータ交換処理時に互いに機器種別を交換し、互いの種別を判定するようにしてもよいし、ユーザが操作部を操作して相手の機器種別を指定してもよい。
さらに、本実施形態では、無線LANを例に挙げた。しかし、本発明は、UWB(Ultra Wide Band)、ワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(商標)、ZigBee等の他のネットワークについても適用できる。また、無線に限らず、有線ネットワークにおいても適用出ることは言うまでもない。
また、上記説明では、各階層の役割をネットワークの形成過程で順に起動していた。このようにすることにより、機器の負荷を低減することができる。
以上のように、通信パラメータの交換機能で決定した役割を利用して、複数通信装置が相互に通信を行うための各通信レイヤの階層における役割を関連付けて決定、起動する。これにより、役割を決定するための複雑な操作を必要せずに、各通信レイヤの役割を迅速に決定することができる。また、ユーザにとっては、通信における役割やネットワークの構成を意識することなく、通信パラメータ交換機能で交換したパラメータを選択して相手機器と通信接続できる。また、役割や機器の種別など様々な面で異なる異機種の機器同士が、通信を確立する前に相互に各通信レイヤ階層における通信の役割を明確にすることが可能になる。そのため、余分な通信機能を起動する必要がなく、通信を開始することが可能になる。
また、各機器は、各階層での役割を決定することにより、各機器が全ての役割を実行する必要がなくなり、処理負荷を軽減することができる。
カメラ同士で通信を行う場合の図 カメラ2台とプリンタで通信を行うの場合及びカメラ2台とHDDで通信を行うの場合の図 デジタルカメラのブロック図 プリンタのブロック図 カメラ同士で通信を行う場合の動作を表すのシーケンス図 カメラ2台とプリンタで通信を行う場合の動作を表すのシーケンス図 カメラ2台とHDDで通信を行う場合の動作を表すのシーケンス図 カメラ同士で通信を行う場合のパラメータ提供者であるカメラの動作を表すフローチャート カメラ同士で通信を行う場合のパラメータ受理者であるカメラの動作を表すフローチャート カメラとプリンタで通信を行う場合のパラメータ提供者であるプリンタの動作を表すフローチャート カメラとプリンタで通信を行う場合のパラメータ受理者であるカメラの動作を表すフローチャート カメラ同士で通信を行う場合のパラメータ提供者とパラメータ受理者に割り当てられる通信レイヤ各層の役割を示す図 カメラとプリンタで通信を行う場合のパラメータ提供者とパラメータ受理者に割り当てられる通信レイヤ各層の役割を示す図 カメラとストレッジデバイスで通信する場合のパラメータ提供者とパラメータ受理者に割り当てられる通信レイヤ各層の役割を示す図 各機器が実行する処理の概略を示すフローチャート
符号の説明
100、101 カメラ
202 プリンタ
212 HDD
102、103、205、215 無線通信機能部

Claims (14)

  1. 通信装置であって、
    他の装置と通信パラメータを共有する際の前記通信装置の役割を、通信パラメータを提供する提供装置あるいは前記提供装置から通信パラメータを受信する受理装置に決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した前記役割に従って、通信パラメータを前記通信装置と前記他の装置との間で共有する共有手段と、
    前記共有手段により共有した通信パラメータを利用したネットワークのIP(Internet Protocol)層、トランスポート層、アプリケーション層の少なくともいずれかを含む複数の通信レイヤでの役割を、前記決定手段により決定した役割に対応する役割に設定する設定手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記設定手段により設定した各通信レイヤでの役割に基づいて、通信機能を実行する実行手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記設定手段は、1つの通信レイヤの役割として、ネットワークを形成する役割、または、他の装置が形成したネットワークに参加する役割を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記設定手段は、1つの通信レイヤの役割として、サーバーもしくはクライアントを設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記設定手段は、1つの通信レイヤの役割として、該通信レイヤでの接続を要求する側もしくは、接続要求を受ける側を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記設定手段は、1つの通信レイヤの役割として、認証を要求する側もしくは、認証を行う側を設定することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記設定手段は、1つの通信レイヤの役割として、優先制御権を有する側もしくは優先制御権を有さない側を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 通信相手の種別を判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別に応じて、通信プロトコルを選択する選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通信装置。
  9. 通信相手の種別を判別する判別手段と、を有し、
    前記設定手段は、前記決定手段により決定した役割と、前記判別手段により判別した前記通信相手の種別とに応じて、前記複数の通信レイヤでの役割を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通信装置。
  10. 通信パラメータを設定する際の役割を決定する決定処理の起動をユーザが指示するための操作部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の通信装置。
  11. 通信装置が実行する通信レイヤの役割決定方法であって、
    他の装置と通信パラメータを共有する際の前記通信装置の役割を、通信パラメータを提供する提供装置あるいは前記提供装置から通信パラメータを受信する受理装置に決定する決定工程と、
    前記決定した前記通信装置の役割に従って、通信パラメータを前記通信装置と前記他の装置との間で共有する共有工程と、
    前記共有工程において共有した通信パラメータを利用したネットワークのIP(Internet Protocol)層、トランスポート層、アプリケーション層の少なくともいずれかを含む複数の通信レイヤでの役割を、前記決定工程において決定した役割に対応する役割に設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする役割決定方法。
  12. 請求項11に記載の役割決定方法を実行することを特徴とするプログラム。
  13. 前記請求項1乃至請求項10のいずれかの通信装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 請求項12または請求項13に記載のプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
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