JP4939340B2 - 洗い場用防水パン - Google Patents

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Description

本発明は、洗い場用防水パンであって、詳しくは、合成樹脂素材で成形されたパン本体の下面側を補強用金属板で補強したものである。
従来、洗い場用防水パンには、図14に示す如く、合成樹脂製のパン本体101の下面側を補強用金属板102で補強した防水パン100がある(特許文献1)。
特開2003−278207号公報
パン本体101は、上面に排水勾配を形成した床板部103と、床板部103の下面側のリブ形成領域Sに設けた補強用リブ104と、リブ形成領域Sに複数個分散して設けた脚取付部(図示省略)とを有し、補強用リブ104の下端に補強用金属板102をビス105で取付けてある。防水パン100は、補強用リブ104の高さ寸法について水下側から水上側へ向かって行く程に大きくなるようにして、補強用リブ104の下端の全体で一つの仮想平面Fを形成するようにしてある。
しかし、防水パン100は、水上側の補強用リブ104の高さ寸法が洗い場用防水パンとしての剛性を確保するのに必要な寸法よりも大きくなり、その分だけ重量が重くなって施工し難くなる。
本発明は、上記問題を解決するために、洗い場用防水パンとしての剛性を確保しつつ軽量化が可能な洗い場用防水パンの提供を目的とする。
洗い場用防水パンとしての剛性を確保しつつ軽量化を可能とするために請求項1に記載の発明が採用した手段は、上面に排水勾配を形成した床板部、床板部の下面側のリブ形成領域に設けた補強用リブ、及び床板部の下面側に複数個分散して設けた脚取付部を有する合成樹脂製のパン本体と、パン本体の補強用リブの下端に取付けた補強用金属板とを備えた洗い場用防水パンにおいて、前記パン本体は、リブ形成領域の周縁側の領域を除く内側の領域を水上領域及び水下領域に区画すると共に、水上領域の補強用リブ下端を水上領域に隣接する周縁側の領域の補強用リブ下端及び水下領域の補強用リブ下端よりも床板部へ向かって没入させ、前記補強用金属板は、一枚の板材を折曲げ成形してなり、水上領域に位置する水上側片部及び水下領域に位置する水下側片部を第1の起立片部で連接し、水上領域と水下領域の境界に第1の起立片部を対向させたことを特徴とする洗い場用防水パンである。
洗い場用防水パンの剛性を大きくするために請求項2に記載の発明が採用した手段は、前記補強用金属板は、前記周縁側の領域のうち前記水上領域よりも更に水上側となる周縁水上領域に位置する縁側片部及び前記水上側片部を第2の起立片部で連接し、周縁水上領域と水上領域の境界に第2の起立片部を対向させたことを特徴とする請求項1記載の洗い場用防水パンである。
請求項1記載の本発明に係る洗い場用防水パンは、水上領域の補強用リブ下端を床板部へ向かって没入させてあるので、従来の補強用リブの下端の全体で一つの仮想平面を形成する態様に比べて、補強用リブの重量を軽減でき、そして補強用金属板の重量が第1の起立片部を備える分だけ従来よりも増大するが、増大分を補強用リブの重量の軽減分よりも相当小さくできるので、洗い場用防水パンとしての剛性を確保しつつ総重量の軽減化できる。
請求項2記載の本発明に係る洗い場用防水パンは、縁側片部及び第2の起立片部を備える分だけ剛性が大きくなる。
本発明に係る洗い場用防水パン(以下、「本発明パン」という。)について図面に示す実施の形態に基いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図11は第1の実施の形態の本発明パン1を示すものであり、図1はパン本体2の周縁側に設けられるパネル受け部8及び浴槽用防水パン受け部9を省略して下面側から見た斜視図、図2はパン本体2を実線で示し補強用金属板3を1点鎖線で示した底面図、図3は図2のイーイ線で断面した断面図、図4は図2のローロ線で断面した断面図、図5は図2のハーハ線で断面した断面図、図6はパン本体2を下面側から見た斜視図、図7は図6のトート線で断面した断面図、図8は図2のリ−リ線で断面し補強用金属板3を省略した断面図、図9は補強用金属板3を下面側から見た斜視図、図10の図(A)は図2のニ−ニ線で断面した断面図、同図(B)は脚取付部7に脚部14を取付けて図2のホーホ線で断面した断面図、図11は脚取付部7に脚部16を取付けて図2のヘーへ線で断面した断面図である。なお、以下の説明において、パン本体2の上面を平面視したときにおける、水上側を「前」、水下側を「後」、前から後を正視したときの右を「右」、前から後を正視したときの左を「左」と言う。
本発明パン1は、図1に示す如く、パン本体2の下面側を補強用金属板3で補強したものである。該パン本体2は、合成樹脂(例えば、繊維強化プラスチック(FRP))製であり、上面4aに排水勾配(図3参照)を形成した床板部4と、床板部4の下面4b側のリブ形成領域A(図2参照)に設けた補強用リブ5(後述する補強用リブ10,11,12から成る)と、床板部4の下面側に設けた排水受け部6及び複数個の脚取付部7と、周縁に設けた壁パネル受け部8(図3参照)及び浴槽用防水パン受け部9とを備えている。リブ形成領域Aは、図2に示す如く、環状となっている周縁側の領域Bと、周縁側の領域Bの内側の領域Cとからなり、内側の領域Cを水上領域D及び水下領域Eとに区画され、各領域に補強用リブ10,11,12を設けてある。補強用リブ10,11,12は、床板部4の下面4bから下方へ突設した、肉厚が3〜7mm程度の板状であり、床板部4と一体となっている。
前記周縁側の領域Bに設けた補強用リブ10は、図6に示す如く、外周側の外周リブ10aと、内周側の内周リブ10bと、外周リブ10aと内周リブ10bを連結する複数の連結リブ10cと、外周リブ10aと内周リブ10bの間の水下側に設けた増強用リブ10dとからなる。水下領域Eに設けた補強用リブ12は、左右方向に延びる長手リブ120aと、前後方向へ延びる複数個の短手リブ12bとからなり、周縁側の領域Bの内周リブ10bに直接又は脚取付部7を介して接合されている。前記水上領域Dの補強用リブ11は、前後方向へ延びる複数個からなり、水下領域Eの長手リブ12aと周縁側の領域Bの内周リブ10bとに接合されている。
前記排水受け部6は、図2及び図3に示す如く、床板部4の下面4bから突設した箱状となっており、床板部4の上面に集水口6aを開口すると共に、下方に排水口6bを開口してあり、周縁側の領域Bの補強用リブ10に接合してある。
前記脚取付部7は、図2及び図10(A)(B)に示す如く、周縁側の領域B内又は領域Bに接近して設けられ、筒状の主体部7aと、複数個のビス螺着部7bとからなり、脚部14を接合してある。脚部14は、フランジ14aのビス孔14bへ挿通したビス15をビス螺着部7bに止め付けてある。図11は別態様の脚部16の接合構造を示すものであり、脚部16は、内側と外側に嵌合部を形成した接合部材17と、接合部材17に内嵌してビス接合18した脚本体19とからなり、補強用金属板3で覆われていない脚取付部7(図1中の前側を参照)の主体部7aの内側に接合部材17を内嵌すると共に、接合部材17のフランジ17aのビス孔17bへ挿通したビス18をビス螺着部7bに止め付けてある。脚取付部7は、複数個を設けてあるが、総ての下端位置を同一レベルとし、脚部14(又は16)の下端側に設けた高さ調節具の初期設定を簡単にできるようにしてある。又、脚取付部7の下端位置及び周縁側の領域B内の補強用リブ10の下端は一つの仮想平面に位置し、運搬や施工時に脚取付部7の下端を破損しにくくしてある。
前記本発明パン1の周縁に設けた壁パネル受け部8は、図3及び図4に示す如く本例では、前記周縁側の領域Bの外周側の三方の外周リブ10a,10a,10aから張り出すように設けられ、壁パネル(図示略)の下端面を受ける水平片8aと、壁パネルの外れを阻止する起立片8bとからなる。なお、壁パネル受け部8は、図示は省略したが、前記床板部4の周縁に設けることもある。前記本発明パン1の周縁に設けた浴槽用防水パン受け部9は、浴槽用防水パン(図示略)の下端側を支持するようになっており、エプロン(図示略)の下端を接合することもある。
前記パン本体2は、壁パネル受け部8が受ける大きな壁パネル荷重と浴槽用防水パン受け部9が受ける大きな浴槽用防水パン荷重を、床板部4及び周縁側の領域B内または領域Bに接近して設けた各脚取付部7を介して各脚部14へ伝達するため、周縁側の領域Bに設けた補強用リブ10の剛性を大きくして、床板部4の撓み変形を小さくしてある。これに対し、前記水下領域Eに設けた補強用リブ12及び水上領域Dの補強用リブ11は、壁パネル荷重と浴槽用防水パン荷重を脚部14へ伝達する経路に位置しないため、主として使用者の荷重を受けるものであり、周縁側の領域Bに設けた補強用リブ10の剛性よりも小さくすることができる。剛性を小さくできる水上領域Dの補強用リブ11は、その背丈寸法を従来のものに比べて短くすることが可能である。
そこで、パン本体2は、水上領域Dの補強用リブ11の下端を床板部4へ向かって没入させ没入空間G(図7及び図8参照)を形成し、水上領域Dの補強用リブ11の下端で形成される仮想平面F1の高さ位置を、水下領域Eの補強用リブ12の下端で形成される仮想平面F2の高さ位置、及び水上領域Dに隣接する前記周縁側の領域Bの補強用リブ10の下端で形成される仮想平面F3の高さ位置の何れよりも床板部4の上面側4aへ寸法H3(没入寸法)だけ偏倚させ、没入空間Gを形成しない従来に比べて没入空間Gを形成し分だけ水上領域Dの補強用リブ11の重量を軽減してある。
図2及び図8に示す如く、前記水上領域Dと水下領域Eとに区画するときの前後方向に沿った区分の割合は、同一とすることなく、水上領域Dの前後方向に沿う奥行き寸法を水下領域Eより大きくし、水上領域Dに形成される没入空間Gの領域を大きくして、水上領域Dの補強用リブ11の軽減重量を大きくしてある。パン本体2は、水上領域Dの前後方向に沿う奥行き寸法を二分する中心線CL1をリブ形成領域Aの前後方向に沿う奥行き寸法を二分する中心線CL2よりも水上側に位置するように設定し、没入寸法H3が大きく且つ奥行き寸法の大きい水上領域Dを確保している。
ところで、パネル本体2は、床板部4の上面4aに形成される排水勾配を設けると共に、周縁側の領域Bに設けた補強用リブ10(10a,10b,10c)の下端を面一で水平としてあるため、図8に示すように、水上側の補強用リブ10の背丈H2が水下側の中央寄りの補強用リブ10の背丈H1より大きくなる。例えば、排水勾配を1/50、床板部4の前後奥行き寸法を800mmのときには、水上側の補強用リブ10の背丈H1を56mmとし、水下側の補強用リブ10の背丈H2を40mmとし、前記偏倚寸法H3を16mmとしてある。
前記補強用金属板3は、図9に示す如く、板厚0.5〜1.5mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やステンレス鋼板等からなる一枚板を折り曲げ成形して、水上側片部21、水下側片部22、該片部21と22との間に連接された第1の起立片部23、縁側片部24、該片部21と24との間に連接された第2の起立片部25を成形している。補強用金属板3は、第1の起立片部23及び第2の起立片部25により長手方向に撓みにくく取扱い易い。図1及び図3に示す如く、補強用金属板3は、パン本体2に取付けられ、水上領域Dに水上側片部21が位置し、水下領域Eに水下側片部22が位置し、水上領域Dと水下領域Eとの境界部(段部)に第1の起立片部23が当接又は近接して対向し、又、周縁側の領域Bのうち水上領域Dよりも更に水上側となる周縁水上領域Ba(図8参照)に縁側片部24が位置し、第2の起立片部25が水上領域Dと周縁水上領域Baとの境界部(段部)に当接又は近接して対向する。パン本体2に対する補強用金属板3の取付けは、補強用金属板3のビス挿通孔3aへ挿通したビス26を補強用リブ5に設けた螺着部5aに螺着して行なっている。
本発明パン1は、従来の補強用リブの下端の全体で一つの仮想平面を形成する態様に比べて、没入空間Gを形成し分だけ水上領域Dの補強用リブ11の重量を軽減してあり、そして補強用金属板3の重量が第1の起立片部23及び第2の起立片部25を備える分だけ従来よりも増大するが、増大分を補強用リブ11の重量の軽減分よりも相当小さくし、総重量を軽減しつつ洗い場用防水パンとしての剛性を確保してある。
(第2の実施の形態)
図12及び図13は第2の実施の形態の本発明パン30を示すものであり、図12はパン本体2を実線で示し補強用金属板3を1点鎖線で示した底面図、図13は図12のチ−チ線で断面した断面図である。なお、図12及び図13において、第1の実施の形態の説明で既に用いた符号と同一の符号を付した部材は、第1の実施の形態で示した部材と実質的に同一である。第1の実施の形態の本発明パン10がパン本体2の長手側となる後側の中央に排水受け部6を設けているのに対して、本実施の形態に係る本発明パン30は、パン本体2の短手側となる左側の中央に排水受け部6を設けている点で大きく相違する。本発明パン30は、パン本体2の右側が水上側となり左側が水下側となる。
なお、本発明パンは、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で、平面視した形状が長方形となっているが、正方形とすることもある。
第1の実施の形態の本発明パン1を示すものであり、パン本体2の周縁寄りに設けられるパネル受け部8及び浴槽用防水パン受け部9を省略して下面側から見た斜視図である。 本発明パン1を示すものであり、パン本体2を実線で示し補強用金属板3を1点鎖線で示した底面図である。 本発明パン1を図2のイーイ線で断面した断面図である。 本発明パン1を図2のローロ線で断面した断面図である。 本発明パン1を図2のハーハ線で断面した断面図である。 本発明パン1のパン本体2を下面側から見た斜視図である。 本発明パン1を図6のトート線で断面した断面図である。 本発明パン1を図2のリ−リ線で断面し、補強用金属板3を省略した断面図である。 本発明パン1の補強用金属板3を下面側から見た斜視図である。 図(A)は本発明パン1を図2のニ−ニ線で断面した断面図であり、図(B)は本発明パン1の脚取付部7に脚部14を取付けて図2のホーホ線で断面した断面図である。 本発明パン1の脚取付部7に脚部16を取付けて図2のヘーへ線で断面した断面図である。 第2の実施の形態の本発明パン30を示すものであり、パン本体31を実線で示し補強用金属板3を1点鎖線で示した底面図である。 本発明パン30を図12のチ−チ線で断面した断面図である。 従来の洗い場用防水パン100を示す縦断面図である。
符号の説明
1…洗い場用防水パン 2…パン本体 3…補強用金属板 4…床板部 4a…上面
4b…下面 5…補強用リブ 7…脚取付部 10…周縁側の領域の補強用リブ
11…水上領域Dの補強用リブ 12…水下領域Eの補強用リブ 21…水上側片部
22…水下側片部 23…第1の起立片部 24…縁側片部 25…第2の起立片部
A…リブ形成領域 B…周縁側の領域 Ba…周縁水上領域 C…内側の領域
D…水上領域 E…水下領域 F1…水上領域Dの仮想平面
F2…水下領域Eの仮想平面 F3…周縁側の領域Bの仮想平面

Claims (2)

  1. 上面に排水勾配を形成した床板部、床板部の下面側のリブ形成領域に設けた補強用リブ、及び床板部の下面側に複数個分散して設けた脚取付部を有する合成樹脂製のパン本体と、パン本体の補強用リブの下端に取付けた補強用金属板とを備えた洗い場用防水パンにおいて、前記パン本体は、リブ形成領域の周縁側の領域を除く内側の領域を水上領域及び水下領域に区画すると共に、水上領域の補強用リブ下端を水上領域に隣接する周縁側の領域の補強用リブ下端及び水下領域の補強用リブ下端よりも床板部へ向かって没入させ、前記補強用金属板は、一枚の板材を折曲げ成形してなり、水上領域に位置する水上側片部及び水下領域に位置する水下側片部を第1の起立片部で連接し、水上領域と水下領域の境界に第1の起立片部を対向させたことを特徴とする洗い場用防水パン。
  2. 前記補強用金属板は、前記周縁側の領域のうち前記水上領域よりも更に水上側となる周縁水上領域に位置する縁側片部及び前記水上側片部を第2の起立片部で連接し、周縁水上領域と水上領域の境界に第2の起立片部を対向させたことを特徴とする請求項1記載の洗い場用防水パン。
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