JP4951210B2 - 生分解性防草シート - Google Patents
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Description
(1)繊維配向係数が0.5以上2.5以下の脂肪族ポリエステル長繊維不織布からなる防草シートであって、遮光率が95%以上かつ貫通抵抗が0.2N以上である生分解性防草シート。
本発明の防草シートに用いる長繊維不織布を構成する脂肪族ポリエステルの繊維は、以下の熱可塑性樹脂が挙げられる。例えば、ポリグリコール酸やポリ乳酸のようなポリ(α−ヒドロキシ酸)またはこれらを主たる繰り返し単位要素とする共重合体が挙げられる。また、ポリ(ε−カプロラクトン)およびポリ(β−プロピオラクトン)のようなポリ(ω−ヒドロシキアルカノエート)が挙げられる。さらに、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエートならびにポリ−3−ヒドロキシオクタノエートのようなポリ(β−ポリヒドロシキアルカノエート)およびこれらを構成する繰り返し単位要素とポリ−3−ヒドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレートを構成する繰り返し単位要素との共重合体が挙げられる。また、グリコールとジカルボン酸との縮重合体からなるポリアルキレンジカルボキシレート、例えば、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケートおよびポリネオペンチルオキサレート等、またはこれらを主たる繰り返し単位要素とするポリアルキレンジカルボシキレート共重合体が挙げられる。さらに、これらのような生分解性を有する各重合体を複数種選択し、これらをブレンドしたものを適用することも出来る。
繊維配向係数=縦方向引張強力/横方向引張強力
本発明の防草シートに用いる長繊維不織布は、いわゆるスパンボンド法にて効率よく製造することが出来る。すなわち、上述のポリ乳酸系重合体を加熱溶融して紡糸口金から吐出させ、得られた紡出糸条を従来公知の冷却装置を用いて冷却し、その後、エアーサッカーなどの吸引装置にて牽引細化する。引き続き、吸引装置から排出された糸条郡を開繊させた後、スクリーンからなるコンベアのごとき移動堆積装置上に堆積させてウエブとする。
(1)目付(g/m2)
JIS L−1906に規定の方法で、縦20cm×横25cmの試験片を試料の幅1m当たり3箇採取して重量を測定し、その平均値を単位面積当たりの質量に換算して求める。
JIS L−1906に規定の方法で荷重10kPaの厚みを測定する。尚、平均見掛け密度(g/cm3)は目付と厚みから次式で計算される。
平均見掛け密度(g/cm3)=(目付g/m2)/((厚みmm)×1000)
1cm角の試験片をサンプリングして電子顕微鏡で写真を撮影し、その各写真より単糸繊維径を各20点つづ測定し、その総平均値から平均繊維径を算出した。ここで、平均繊維径とは、真円の単糸繊維の場合は該単糸繊維の直径を言い、異形断面繊維の場合は該単糸繊維断面の断面積から真円だった場合の単糸繊維直径に換算した値とする。
JIS−L−1096で1万ルックスの照度で測定する。
JIS―A−1218に記載の定水位透水試験に基づいて、水温20℃、透水円筒の断面積3.14cm2で測定し、透水係数を算出した。なお、透水係数が大きいほど、透水性が良いことを示す。
1cm角の試験片をサンプリングして電子顕微鏡で写真を撮影し、その各写真より熱圧着部の面積を各20点ずつ測定し、その総平均値を熱圧着部の面積とした。不織布の単位面積当たりに占める熱圧着面積の比率を部分熱圧着率として算出した。
前述の方法で測定する。引張強力はJIS−L−1906に基づいて測定した。
ススキ(イネ科の多年草)の多い荒地を選び、地表のススキやその他の雑草を除去し、底辺(畝の幅)1m、高さ20cmの畝を2m間隔に形成し、該防草シートを釘止めによって地面に敷設、固定した。土壌への密着性及び施工時のすべりにくさ、釘止め部の破れにくさを以下のように評価した。
◎:畝に密着してシートの浮きがみられない。
○:畝にほぼ密着してシートの浮がほとんどみられない。
△:畝からシートが浮いている部分がみられる。
×:畝からシートが浮いて、土壌とシートの間に隙間がある。
◎:シート施工時にすべりが起こらず、釘止め部でも破れない。
○:シート施工時にすべりがほとんど起こらず、釘止め部でも破れない。
△:シート施工時にすべりが起こりやすく、釘止め部で破れが発生しやすい。
×:シート施工時にすべりが起こりやすく、釘止め部でも破れが発生しやすい。
上記防草シート施工し2年経過後の防草性を以下のように評価した。
◎:ススキの発生はなく、不織布表面への雑草の種子の定着がみられない。
○:ススキの発生は極僅かで、不織布表面への雑草の種子の定着もほとんど。
△:ススキが発生し、不織布表面への雑草の種子の定着が僅かにみられる。
×:ススキが多く発生し、不織布表面でも雑草が発芽している。
上記防草シートを一定期間放置した後、その分解状態を観察し、以下の評価を行った。防草シートの生分解性としては施工後2年間は防草性を保つ為生分解せず、2年目以降に生分解性が進むものが、生分解性に優れる。
○:1〜2年の間は生分解せず、3年後にはほぼ完全に生分解する。
△:1〜2年のうちにほぼ完全に生分解していた。
×:非生分解性であった。
65mmの押出し機を用い、融点が170℃、MFR値が10g/10分のポリ乳酸(D体/L体の共重合比(モル比)=1.3/98.7)熱可塑性樹脂を押出し温度215℃にて押出し、1540ホールの紡糸口金を用いてフィラメント群を紡出し、これを高速気流牽引装置を使用して牽引し、移動する吸引装置の付いた金網製ウエブコンベアに受けてウエブを形成した。
衝突材への衝突条件、即ち高速空気流の噴射量を変更して、異なった繊維配向係数としたことを除いて、参考例1と同様に長繊維スパンボンド不織布を作製した。得られた長繊維スパンボンド不織布を用いて、参考例1と同様に防草シートを得た。得られた防草シートを参考例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
長繊維スパンボンド不織布の部分熱圧着後に非結合性の凹凸賦型を行なったことを除いて、参考例1と同様に長繊維スパンボンド不織布を作製した。得られた長繊維スパンボンド不織布を用いて、参考例1と同様に防草シートを得た。得られた防草シートを参考例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
長繊維スパンボンド不織布の部分熱圧着率を高くしたことを除いて、参考例1と同様に長繊維スパンボンド不織布を作製した。得られた長繊維スパンボンド不織布を用いて、参考例1と同様に防草シートを得た。得られた防草シートを参考例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
樹脂の吐出量、彫刻ロールの柄および高速空気流の噴射量を変更して、異なった平均繊維径、部分熱圧着率および繊維配向係数としたことを除いて、参考例1と同様に長繊維スパンボンド不織布を作製した。得られた長繊維スパンボンド不織布を用いて、参考例1と同様に防草シートを得た。得られた防草シートを参考例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
樹脂の吐出量および高速空気流の噴射量を変更して、異なった平均繊維径および繊維配向係数としたことを除いて、参考例1と同様に長繊維スパンボンド不織布を作製した。得られた長繊維スパンボンド不織布を用いて、参考例1と同様に防草シートを得た。得られた防草シートを参考例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
得られた防草シートは、遮光性は充分であるものの縦横の繊維配列係数が小さく、強力が低くて硬く土壌への密着性に劣るものであった。
融点が256℃、[η]=0.71のポリエチレンテフタレート熱可塑性樹脂を、押出温度300℃にて押出し、1540ホールの紡糸口金を用いてフィラメント郡を紡出し、これを高速気流牽引装置を使用して牽引し、それ以降は参考例1と同様にウエブを作成し長繊維スパンボンド不織布を得た。尚、[η]は極限粘度であり、極限粘度[η]は、次の定義式に基づいて求められる値である。
C→0
式中、ηrは、純度98%以上のo−クロロフェノールに溶解したポリエチレンテフタレート溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶剤自体の粘度で割った値であり、相対粘度と定義されているものである。また、Cは、上記溶液100ml中のグラム単位による溶質の質量値である。
Claims (3)
- 目付が100〜180g/m2および繊維配向係数が0.5以上2.5以下の脂肪族ポリエステル長繊維不織布からなる防草シートであって、該脂肪族ポリエステルが、D−乳酸の重合体、L−乳酸の重合体、D−乳酸とL−乳酸との共重合体、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体およびD−乳酸とL−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体からなる群から選ばれる重合体、または該群から選ばれる二種以上の重合体のブレンド体であり、該不織布は部分熱圧着接合により形成され、部分熱圧着された面積が該不織布の全面積の10%以上28%以下であり、該熱圧着部のパターンとは異なる非結合性の凹部と反対面に凸部とを形成する凹凸賦型処理がなされており、遮光率が95%以上、接着性樹脂、界面活性剤、親水加工剤、分散剤、透水剤並びに水溶性高分子から選ばれた透水性を付与する加工剤が不織布に対して0.01〜10重量%付与されて、JIS−A−1218に準じて測定した透水係数が1×10-2cm/秒以上、かつ先端の曲率半径が0.5mmで直径が1mmのニードルを貫通させた際の貫通抵抗が0.2N以上である生分解性防草シート。
- 前記不織布が着色顔料を含んでいる請求項1に記載の生分解性防草シート。
- 前記不織布の平均繊維径が7〜30μmである請求項1または2に記載の生分解性防草シート。
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