JP4979940B2 - 還元鉄の製造方法 - Google Patents

還元鉄の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4979940B2
JP4979940B2 JP2005375937A JP2005375937A JP4979940B2 JP 4979940 B2 JP4979940 B2 JP 4979940B2 JP 2005375937 A JP2005375937 A JP 2005375937A JP 2005375937 A JP2005375937 A JP 2005375937A JP 4979940 B2 JP4979940 B2 JP 4979940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reduced iron
furnace
gas
iron
reduced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005375937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007177281A (ja
Inventor
泰 高本
広行 小水流
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2005375937A priority Critical patent/JP4979940B2/ja
Publication of JP2007177281A publication Critical patent/JP2007177281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4979940B2 publication Critical patent/JP4979940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)

Description

本発明は、鉄鉱石を還元ガスで還元して還元鉄を製造する方法に関し、特に、還元ガス中の硫黄分を還元鉄に吸収させて、排ガス中から硫黄を除去する脱硫ガス(低濃度硫黄分ガス)の製造方法に関する。
環境対策から、H2Sが含まれている燃料ガスを燃焼後に燃焼排ガス中SOxを除去する方法は確立されているが、燃料ガス量に比較して空気燃焼後の燃焼排ガス量は数倍になるため、処理ガス量が大きい燃焼排ガス中のSOxを除去する方法よりも、燃料ガスを脱硫処理する方法は、設備が小さくなり経済的であると考えられる。
開発中の石炭ガス化発電システムにおいては、高い発電効率が得られるために、高温乾式脱硫システムが検討されていることが、非特許文献1に記載されている。
還元性ガス中のH2Sは、(1)式に示すように酸化鉄(Fe34)との反応によってガスから除去され、(2)式に示すように金属鉄(Fe)との反応によっても、ガスから除去されることが知られている。
Fe34+3H2S+H2=3FeS+4H2O ・・・ (1)
Fe+H2S=FeS+H2 ・・・ (2)
非特許文献2には、高温乾式脱硫プロセスの中で、酸化鉄との反応による脱硫は400〜500℃程度とすることが記載されている。
本発明者の一部が開示した特許文献1には、シャフト還元炉を用いた還元鉄製造プロセスにおいて、H2S濃度が520ppmの還元ガスを用いたとき、還元炉出口におけるガス温度を420℃としたときは、還元炉出口ガスのH2S濃度が30ppmに低減し、還元炉出口におけるガス温度を550℃としたときは、還元炉出口ガスのH2S濃度が200ppmに低減していたことが記載されている。
また、硫黄を吸収した還元鉄を高炉原料として使用すると、高炉は脱硫機能を有していることにより、還元鉄中の硫黄分の大部分は高炉スラグ中に固定され、一部は溶銑中に残存する。しかし、この溶銑中に残存する硫黄分は、製鋼工程にて溶銑から溶鋼に製錬される過程で製鋼スラグ中に固定される。さらに、この還元鉄を高炉原料として使用することにより、高炉における還元材使用量の減少と生産性の向上が期待できる。
また、本発明者の一部は、特許文献2で、シャフト炉又は流動層炉を用いて、酸化鉄による還元性ガスの脱硫に適した低温の上部領域と、固体の還元鉄を製造するのに適した高温度の下部領域を形成し、脱硫された還元性ガスを製造する方法を開示した。しかし、特許文献2には、還元鉄をシャフト炉又は流動層炉に再装入する方法は開示されていない。
特開2005−42142号公報 特開2005−105046号公報 石炭の高温ガス化とガス化発電技術、日本エネルギー学会ガス化委員会編、1994年、p.271〜p.307 杉浦恒雄:燃料協会誌、第68巻(1989)第9号、p.787〜p.795 櫛山暁:日本エネルギー学会誌、第73巻(1994)第8号、p.737〜p.747
特許文献1にには、シャフト還元炉を用いた還元鉄製造プロセスにおいて、H2S濃度が520ppmの還元ガスを用いたとき、還元炉出口におけるガス温度が420℃では還元炉出口ガスのH2S濃度が30ppmに低減され、還元炉出口におけるガス温度が550℃では還元炉出口ガスのH2S濃度が200ppmに低減されることが開示されているが、本発明においては、大気環境保全のために、さらに還元炉出口ガスのH2S濃度を下げることを、あらたな脱硫設備を設置することなく実現することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためなされたもので、その要旨は、以下のとおりである。
(1)鉄鉱石を還元炉で硫黄分を含有する還元ガスを用いてガス還元して、金属鉄を含む還元鉄を製造する還元鉄の製造方法において、製造した金属鉄を含む還元鉄成品の一部を、鉄鉱石と共に前記還元炉に装入し、脱硫された排ガスを製造する還元鉄の製造方法であって、前記製造した金属鉄を含む還元鉄成品の少なくとも一部を、塊成化して塊状還元鉄とし、該塊状還元鉄を篩い分けして得られる篩下還元鉄を前記還元炉に装入することを特徴とする還元鉄の製造方法。
(2)前記還元炉は、400〜500℃の温度域と700〜900℃の温度域とを有し、前記脱硫された排ガス中のHS濃度を7〜35ppmにすることを特徴とする(1)に記載の還元鉄の製造方法。
)前記還元炉の排ガスを冷却し、該排ガスの一部を還元炉に循環して、還元炉の温度を400〜500℃に制御することを特徴とする(1)又は(2)に記載の還元鉄の製造方法。
)6mm以下の前記還元鉄成品、6mm以下の前記塊状還元鉄の何れか一方又は両方の合計量が、製造した還元鉄成品の2〜10質量%となるように、還元炉に装入することを特徴とする(1)〜()の何れかに記載の還元鉄の製造方法。
)前記還元炉が、還元ガスの流れに直列に接続された複数の流動層炉、又は、シャフト炉からなることを特徴とする(1)〜()の何れかに記載の還元鉄の製造方法。
本発明の還元炉において還元ガス中Sを除去する低濃度Sガスの製造方法によれば、還元炉排ガス中のH2S濃度を従来以上に低下させることが可能となり、還元炉排ガスが燃料として用いられるときに大気中に放出する硫黄酸化物の量を、あらたに脱硫設備を設置することなく経済的に減少することができる。
本発明の還元炉において還元ガス中Sを除去する低濃度Sガスの製造方法は、還元鉄成品の一部を原料鉄鉱石と共に還元炉に装入することによって、ガス温度400〜500℃での脱硫反応の平衡H2S濃度を低下させ、ガス中のH2SをFeSとして還元鉄中の金属鉄に吸収させて、還元炉排ガス中H2S濃度を、数ppmから40ppm程度以下にすることを特徴とする。
還元炉排ガスに含まれるH2S濃度について、式(1)及び(2)の反応で計算される平衡ガス組成に基づいて検討する。
鉄鉱石中の酸化鉄の大部分はヘマタイト(Fe23)であり、このヘマタイトが軽度に還元されて生成した酸化鉄(Fe34)による脱硫反応を、式(1)が示している。
式(1)に示す反応の平衡定数Kは式(3)で表せる。
Figure 0004979940
式(4)、(5)、(6)より、式(1)で示す酸化鉄(Fe34)による脱硫反応での平衡H2S濃度が計算できる。
鉄鉱石の還元には温度700〜900℃が好適であることが特許文献1に記載されている。鉄鉱石が還元されて生成した金属鉄による脱硫反応を式(2)は示している。
式(2)に示す反応の平衡定数Kは式(7)で表せる。
Figure 0004979940
したがって、酸化鉄(Fe34)による脱硫反応の場合と同様に、式(5)、(8)、(9)より、式(2)で示す金属鉄による脱硫反応での平衡H2S濃度が計算できる。
還元炉排ガス組成の代表例を表1に示す。
Figure 0004979940
表1に示す還元炉排ガス中のH2及びH2O濃度を用い、固体の活量(aFe3O4、aFeS)を1と仮定すると、式(1)で示す酸化鉄(Fe34)による脱硫反応での平衡H2S濃度、及び、式(2)で示す金属鉄(Fe)による脱硫反応での平衡H2S濃度は、式(4)(5)(6)、及び、式(8)(9)から計算できる。計算結果を図5に示す。
脱硫反応に好適な400〜500℃の温度帯では、鉄鉱石は還元炉で軽度に還元されてマグネタイト(Fe34)は生成するものの、金属鉄は700〜900℃程度にならないと生成しない。
そのため、還元炉排ガス温度が400〜500℃では、式(1)で示す酸化鉄(Fe34)による脱硫反応での平衡H2S濃度は、図5に示すように、40〜80ppm程度となり、そこまでの脱硫は可能であるが、それ以上に脱硫することは、酸化鉄(Fe34)による脱硫反応では期待できないと考えられる。
また、還元炉排ガス温度が500℃を超えると、式(1)で示す酸化鉄(Fe34)による脱硫反応での平衡H2S濃度は、図5に示すように急激に大きくなり、550℃以上では90ppm以上のH2S濃度になる。
鉄鉱石をガス還元し還元鉄を製造する還元炉からなる還元鉄製造プロセスにおいて、還元炉が還元ガスの流れに直列に接続された複数の流動層炉からなるとき、還元炉で製造された還元鉄成品の一部、又は、還元炉で製造された還元鉄成品を成型機にて塊成化した塊状還元鉄成品を篩い分けして得られる篩下還元鉄の少なくともいずれか一方を、還元炉に装入し、必要に応じて、還元炉の排ガスを冷却し、その一部を、前記還元炉に供給することによって還元炉の温度を400〜500℃に制御することを特徴とする、還元炉において還元ガス中Sを除去する低濃度Sガスの製造方法の実施形態について、図1及び図2の例に基づき、詳細に説明する。
粉状の鉄鉱石1は流動層炉31で還元されて粉状の半還元鉄2となり、さらに流動層炉32で還元されて粉状の半還元鉄3となる。粉状の半還元鉄3は流動層炉33でさらに還元されて金属鉄を多く含む粉状の還元鉄成品4となる。
流動層炉33には、H2Sの高い高温の還元ガス10が導入されて、流動層炉33において粉状の半還元鉄3は金属鉄を多く含む粉状の還元鉄成品4へと還元される。流動層炉33に導入される粉状の半還元鉄3の温度と量に応じて、還元ガス10の温度と量を調節することにより、流動層炉33の温度は還元反応に適当な700〜900℃に制御される。
流動層炉33においては、脱硫反応に適当な400〜500℃よりも高温であるために、ガス中H2S濃度の大きな低下は期待できない。流動層炉33から排出されるガスは流動層炉32に還元ガス11として導入されて、流動層炉32において粉状の半還元鉄2は粉状の半還元鉄3へと還元される。
流動層炉32に導入される粉状の半還元鉄2の温度と量に応じて、還元ガス11とともに流動層炉32に導入する循環ガス20の温度と量を調節することにより、流動層炉32の温度は還元反応に適当な700〜900℃に制御される。
流動層炉32においては、脱硫反応に適当な400〜500℃よりも高温であるために、ガス中H2S濃度の大きな低下は期待できない。そのため、流動層炉32から排出されるガスは流動層炉31にH2S濃度の高い還元ガス12として導入される。
図1に示すように、還元ガス12を流動層炉31に導入することによって、流動層炉31の温度が脱硫反応に適当な400〜500℃になると、ガス中のH2Sが酸化鉄に吸収されてFeSとなる反応が進行し、排ガス13中のH2S濃度は低下する。
流動層炉31の温度が400℃未満のときは、還元ガス10の温度と量、又は、循環ガス20の温度と量を調節することにより、流動層炉31の温度を400〜500℃に制御することが可能である。
流動層炉31の温度が500℃を超えるときは、図2に示すように、排ガス13をスクラバー40で冷却除塵したガスの一部を循環ガス16として流動層炉31に還元ガス12とともに導入することにより、流動層炉31の温度を400〜500℃に制御することが可能である。
脱硫反応に適当な400〜500℃となった流動層炉31において、ガス中のH2Sが酸化鉄に吸収されてFeSとなる反応が進行し、排ガス13中のH2S濃度は好ましくは40ppm以下、より好ましくは30ppm以下、更に好ましくは20ppm以下に低下する。
流動層炉33から排出される粉状の還元鉄成品4は、好ましくは成型機35で塊成化されて塊状還元鉄成品6となる。塊状還元鉄成品6は篩36にかけられて6mm超の還元鉄製品7と、6mm以下の篩下還元鉄8となる。
6mm以下の篩下還元鉄8と粉状の還元鉄成品4の一部(還元鉄成品5)を、流動層炉31に再装入することにより、粉状の鉄鉱石1及び粉状の半還元鉄2に含まれる酸化鉄による脱硫反応に加えて、篩下還元鉄8及び粉状の還元鉄成品5に含まれる金属鉄とガス中のH2Sとの反応により、排ガス13中のH2S濃度は、流動層炉31で酸化鉄による脱硫のみの場合よりも、さらに低下する。
図1では、3段の流動層炉からなる還元プロセスを示したが、流動層炉31に相当する脱硫反応に適当な400〜500℃の流動層炉と流動層炉32に相当する還元反応に適当な700〜900℃の流動層炉を最小構成要素とする2段以上の流動層炉からなる還元プロセスでも本発明の効果を得ることができるのは言うまでもない。
鉄鉱石をガス還元し還元鉄を製造する還元炉からなる還元鉄製造プロセスにおいて、還元炉がシャフト炉からなるとき、還元炉で製造された還元鉄成品の一部、又は、還元炉で製造された還元鉄成品を成型機にて塊成化した塊状還元鉄成品を篩い分けして得られる篩下還元鉄の少なくともいずれか一方を還元炉に装入し、必要に応じて、還元炉の排ガスを冷却しその一部を、前記還元炉に供給することによって還元炉の炉頂温度を100〜500℃に制御することを特徴とする、還元炉において還元ガス中Sを除去する低濃度Sガスの製造方法の実施形態について、図3及び図4の例に基づいて詳細に説明する。
塊状の鉄鉱石1はシャフト炉34の炉頂に装入されて、シャフト炉34の上部の低温部で還元されてから、シャフト炉34の内部を降下して、シャフト炉34の下部の高温部でさらに還元されて金属鉄を多く含む塊状の還元鉄成品4となる。
還元シャフト炉34の下部にはH2Sの高い還元ガス10が導入され、還元ガス10の温度と量とを調節することにより、還元シャフト炉34の下部に、還元反応に適当な700〜900℃の領域が存在するように制御する。
還元シャフト炉34の下部の還元反応に適当な700〜900℃の領域では、脱硫反応に適当な400〜500℃よりも高温であるために、還元シャフト炉34の下部ではガス中H2S濃度の大きな低下は期待できない。そのため、還元シャフト炉34の下部から還元シャフト炉34の上部に還元シャフト炉34の内部を上昇するガスはH2S濃度が高い。
ここで、還元シャフト炉34の上部の温度を脱硫反応に適当な400〜500℃に制御すると、ガス中のH2Sが酸化鉄に吸収されてFeSとなる反応が進行し、排ガス13中のH2S濃度は好ましくは40ppm以下、より好ましくは30ppm以下、更に好ましくは20ppm以下に低下する。
還元シャフト炉34の下部からから排出される還元鉄成品4は、好ましくは成型機35で塊成化されて塊状還元鉄成品6となる。塊状還元鉄成品6は篩36にかけられて6mm超の還元鉄製品7と、6mm以下の篩下還元鉄8となる。
6mm以下の篩下還元鉄8と還元鉄成品4の一部(還元鉄成品5)を、還元シャフト炉34の炉頂に再装入することにより、塊状の鉄鉱石1及びシャフト炉34の上部の低温部で還元された半還元鉄に含まれる酸化鉄による脱硫反応に加えて、篩下還元鉄8及び還元鉄成品5に含まれる金属鉄とガス中のH2Sとの反応により、排ガス13中のH2S濃度は、シャフト炉34の上部で酸化鉄による脱硫のみの場合よりも、さらに低下する。
還元シャフト炉34の炉頂温度が500℃を超えるときは、排ガス13をスクラバー40で冷却除塵したガスの一部を循環ガス16として還元シャフト炉34に導入することにより、還元シャフト炉34の炉頂温度を500℃以下に制御することが可能である。
還元シャフト炉34の炉頂温度が400℃未満のときは、還元シャフト炉34の下部の温度を還元反応に適当な700〜900℃に制御していれば、還元シャフト炉34の内部で炉頂に達するまでの間に、脱硫反応に適した400〜500℃の範囲が存在する。
なお、還元シャフト炉34の炉頂温度が100℃未満のときは、排ガス13中の水分が排ガスダクト等に凝縮して、ダクト閉塞等のトラブルの原因となるので、還元ガス10の温度と量とを調節することにより、還元シャフト炉34の下部に、還元反応に適当な700〜900℃の領域を存在させ、かつ、炉頂温度が100℃以上となるように制御する。
鉄鉱石をガス還元し還元鉄を製造する還元炉からなる還元鉄製造プロセスにおいて、還元炉で製造した還元鉄の一部を原料鉄鉱石と共に還元炉に装入し、還元炉において還元ガス中Sを除去する低濃度Sガスの製造方法の実施例を以下に示す。
Figure 0004979940
Figure 0004979940
図1に基づく実施例1と図2に基づく実施例2の操業結果を表2に、図3に基づく実施例3と図4に基づく実施例4の操業結果を表3に示す。
(実施例1)
全鉄分67.0質量%、FeO分0.2質量%、SiO2、Al23及びCaOを主成分とする脈石分4.2質量%からなる粉状の鉄鉱石1を100t/hと、還元鉄成品4の2質量%に相当する篩下還元鉄8を流動層炉31に装入した。流動層炉31に導入される還元ガス12の温度は720℃で、流動層炉31の温度は脱硫反応に適当な450℃になった。排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
排ガス13をスクラバー40で冷却除塵した循環ガス17を炭酸ガス吸収塔42でアミン系吸収液によって炭酸ガスを除去し、コンプレッサー43で昇圧し、ガス加熱炉44で900℃に昇温した77,000Nm3/hの循環ガス20を流動層炉32に導入した。流動層炉32に導入される還元ガス11の温度は880℃、流動層炉32に装入される粉状の半還元鉄2の温度は450℃で、流動層炉32の温度は還元反応に適当な720℃になった。
2S濃度1,000ppm、1,000℃の還元ガス10(H2:31vol%,H2O:6vol%,CO:54vol%,CO2:6vol%,その他微量成分:3vol%)を流動層炉33に67,000Nm3/hで導入した。流動層炉33に導入される粉状の半還元鉄3の温度は720℃で、流動層炉33の温度は還元反応に適当な880℃になった。流動層炉33から排出される還元鉄成品4の還元率は90%であった。
流動層炉33から排出される粉状の還元鉄成品4の全量を成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。塊状還元鉄成品6を篩36にかけて得られる6mm以下の篩下還元鉄8のうち、還元鉄成品4の2質量%に相当する6mm以下の篩下還元鉄を流動層炉31に再装入し、余分に発生した6mm以下の篩下還元鉄は還元鉄成品4とともに成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。
すなわち、H2S濃度1,000ppm、鉄鉱石1の100t/h当たり67,000Nm3/hの還元ガス10は、還元鉄成品4の2質量%に相当する篩下還元鉄8を、脱硫反応に適当な450℃に制御された流動層炉31に装入することにより、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
(実施例2)
全鉄分67.0質量%、FeO分0.2質量%、SiO2、Al23及びCaOを主成分とする脈石分4.2質量%からなる粉状の鉄鉱石1を100t/hと、還元鉄成品5と篩下還元鉄8の合計量が還元鉄成品4の10質量%に相当する量を流動層炉31に装入した。
排ガス13をスクラバー40で冷却除塵した循環ガス15をコンプレッサー41で昇圧した20,000Nm3/hの循環ガス16を流動層炉31に導入した。流動層炉31に導入される還元ガス12の温度は720℃で、流動層炉31の温度は脱硫反応に適当な450℃になった。排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
排ガス13をスクラバー40で冷却除塵した循環ガス17を炭酸ガス吸収塔42でアミン系吸収液によって炭酸ガスを除去し、コンプレッサー43で昇圧し、ガス加熱炉44で900℃に昇温した36,000Nm3/hの循環ガス20を流動層炉32に導入した。流動層炉32に導入される還元ガス11の温度は890℃、流動層炉32に装入される粉状の半還元鉄2の温度は450℃で、流動層炉32の温度は還元反応に適当な720℃になった。
2S濃度3,000ppm、950℃の還元ガス10(H2:31vol%,H2O:6vol%,CO:54vol%,CO2:6vol%,その他微量成分:3vol%)を流動層炉33に134,000Nm3/hで導入した。流動層炉33に導入される粉状の半還元鉄3の温度は720℃で、流動層炉33の温度は還元反応に適当な890℃になった。流動層炉33から排出される還元鉄成品4の還元率は90%であった。
流動層炉33から排出される粉状の還元鉄成品4の4質量%に相当する量を還元鉄成品5(再装入用)とし、還元鉄成品4の96質量%に相当する量を成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。塊状還元鉄成品6を篩36にかけて得られる6mm以下の篩下還元鉄8の量は還元鉄成品4の6質量%に相当する量であった。還元鉄成品5(再装入用)と篩下還元鉄8をあわせた量は、還元鉄成品4の10質量%に相当し、これを流動層炉31に再装入した。
すなわち、H2S濃度3,000ppm、鉄鉱石1の100t/h当たり134,000Nm3/hの還元ガス10は、還元鉄成品4の10質量%に相当する還元鉄成品5(再装入用)と6mm以下の篩下還元鉄8を、脱硫反応に適当な450℃に制御された流動層炉31に装入することにより、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
(実施例3)
全鉄分67.0質量%、FeO分0.2質量%、SiO2、Al23及びCaOを主成分とする脈石分4.2質量%からなる粉状の鉄鉱石1を100t/hと、還元鉄成品4の2質量%に相当する篩下還元鉄8をシャフト炉34に装入した。
2S濃度1,000ppm、1,050℃の還元ガス10(H2:31vol%,H2O:6vol%,CO:54vol%,CO2:6vol%,その他微量成分:3vol%)をシャフト炉34に67,000Nm3/hで導入した。シャフト炉34の炉頂温度は200℃であり、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。シャフト炉34の炉内には脱硫反応に適当な400〜500℃の範囲が存在するためと考えられる。シャフト炉34から排出される還元鉄成品4の還元率は60%であった。
シャフト炉34から排出される還元鉄成品4の全量を成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。塊状還元鉄成品6を篩36にかけて得られる6mm以下の篩下還元鉄8のうち、還元鉄成品4の2質量%に相当する6mm以下の篩下還元鉄をシャフト炉34に再装入し、余分に発生した6mm以下の篩下還元鉄は還元鉄成品4とともに成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。
すなわち、H2S濃度1,000ppm、鉄鉱石1の100t/h当たり67,000Nm3/hの還元ガス10は、還元鉄成品4の2質量%に相当する6mm以下の篩下還元鉄8を、炉頂温度200℃のシャフト炉34の炉頂に装入することにより、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
(実施例4)
全鉄分67.0質量%、FeO分0.2質量%、SiO2、Al23及びCaOを主成分とする脈石分4.2質量%からなる粉状の鉄鉱石1を100t/hと、還元鉄成品5と篩下還元鉄8の合計量が還元鉄成品4の10質量%に相当する量をシャフト炉34に装入した。
2S濃度3,000ppm、1,000℃の還元ガス10(H2:31vol%,H2O:6vol%,CO:54vol%,CO2:6vol%,その他微量成分:3vol%)をシャフト炉34に134,000Nm3/hで導入した。排ガス13をスクラバー40で冷却除塵した循環ガス15をコンプレッサー41で昇圧した54,000Nm3/hの循環ガス16をシャフト炉34に導入した。
シャフト炉34の炉頂温度は390℃となり、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。シャフト炉34の炉内には脱硫反応に適当な400〜500℃の範囲が存在するためと考えられる。シャフト炉34から排出される還元鉄成品4の還元率は90%であった。
シャフト炉34から排出される還元鉄成品4の4質量%に相当する量を還元鉄成品5(再装入用)とし、還元鉄成品4の96質量%に相当する量を成型機35で塊成化して塊状還元鉄成品6とした。塊状還元鉄成品6を篩36にかけて得られる6mm以下の篩下還元鉄8の量は還元鉄成品4の6質量%に相当する量であった。還元鉄成品5(再装入用)と篩下還元鉄8をあわせた量は、還元鉄成品4の10質量%に相当し、これをシャフト炉34に再装入した。
すなわち、H2S濃度3,000ppm、鉄鉱石1の100t/h当たり134,000Nm3/hの還元ガス10は、還元鉄成品4の10質量%に相当する還元鉄成品5(再装入用)と6mm以下の篩下還元鉄8を、炉頂温度390℃のシャフト炉34の炉頂に装入することにより、排ガス13中のH2S濃度は20ppmになった。
本発明の還元炉において流動層炉を用い、循環ガスで還元に適した温度に制御する一例を示す図である。 本発明の還元炉において流動層炉を用い、冷却した循環ガスで脱硫に適した温度に制御する一例を示す図である。 本発明の還元炉においてシャフト炉を用いる一例を示す図である。 本発明の還元炉においてシャフト炉を用い、冷却した循環ガスで脱硫に適した温度に制御する一例を示す図である。 (Fe34)又は金属鉄(M.Fe)と平衡状態にあるH2S濃度の計算結果の一例を示す図である。
符号の説明
1 鉄鉱石
2 半還元鉄
3 半還元鉄
4 還元鉄成品
5 還元鉄成品(再装入用)
6 塊状還元鉄成品
7 還元鉄製品
8 篩下還元鉄
10 還元ガス
11 還元ガス
12 還元ガス
13 排ガス
14 プロセスガス
15 循環ガス(排ガス)
16 循環ガス(排ガス)
17 循環ガス(排ガス)
18 循環ガス(排ガス)
19 循環ガス(排ガス)
20 循環ガス(排ガス)
21 ガス加熱炉燃料ガス
22 プロセスガス
31 流動層炉
32 流動層炉
33 流動層炉
34 シャフト炉
35 成型機
36 篩
40 スクラバー
41 コンプレッサー
42 炭酸ガス吸収塔
43 コンプレッサー
44 ガス加熱炉

Claims (5)

  1. 鉄鉱石を還元炉で硫黄分を含有する還元ガスを用いてガス還元して、金属鉄を含む還元鉄を製造する還元鉄の製造方法において、製造した金属鉄を含む還元鉄成品の一部を、鉄鉱石と共に前記還元炉に装入し、脱硫された排ガスを製造する還元鉄の製造方法であって、前記製造した金属鉄を含む還元鉄成品の少なくとも一部を、塊成化して塊状還元鉄とし、該塊状還元鉄を篩い分けして得られる篩下還元鉄を前記還元炉に装入することを特徴とする還元鉄の製造方法。
  2. 前記還元炉は、400〜500℃の温度域と700〜900℃の温度域とを有し、前記脱硫された排ガス中のHS濃度を7〜35ppmにすることを特徴とする請求項1に記載の還元鉄の製造方法。
  3. 前記還元炉の排ガスを冷却し、該排ガスの一部を還元炉に循環して、還元炉の温度を400〜500℃に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の還元鉄の製造方法。
  4. 6mm以下の前記還元鉄成品、6mm以下の前記塊状還元鉄の何れか一方又は両方の合計量が、製造した還元鉄成品の2〜10質量%となるように、還元炉に装入することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の還元鉄の製造方法。
  5. 前記還元炉が、還元ガスの流れに直列に接続された複数の流動層炉、又は、シャフト炉からなることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の還元鉄の製造方法。
JP2005375937A 2005-12-27 2005-12-27 還元鉄の製造方法 Expired - Fee Related JP4979940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005375937A JP4979940B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 還元鉄の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005375937A JP4979940B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 還元鉄の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007177281A JP2007177281A (ja) 2007-07-12
JP4979940B2 true JP4979940B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=38302750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005375937A Expired - Fee Related JP4979940B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 還元鉄の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4979940B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6070131B2 (ja) * 2012-12-05 2017-02-01 新日鐵住金株式会社 還元鉄の製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5177517A (ja) * 1974-12-28 1976-07-05 Nippon Steel Corp Funtetsukosekinoryudosokangenhoho
JPH09194920A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Kobe Steel Ltd 低硫黄・高炭素含有還元鉄の製造方法
LU90314B1 (de) * 1998-11-05 2000-05-08 Wurth Paul Sa Verfahren zum Herstellen von direkt reduziertem entschwefeltem Eisen
JP4250472B2 (ja) * 2003-07-24 2009-04-08 新日本製鐵株式会社 高炉装入原料用還元鉄及び還元性ガスの製造方法、還元鉄の利用方法、並びに還元性ガスの利用方法
JP4427295B2 (ja) * 2003-09-29 2010-03-03 新日本製鐵株式会社 還元性ガスの脱硫方法、高炉操業方法および還元性ガスの利用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007177281A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4384698B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
CA2935522C (en) Method for operation of blast furnace
JP5857054B2 (ja) 水素および一酸化炭素を含有した還元ガスを供給源として用いて直接還元鉄を製造する方法並びに装置
CN113924372A (zh) 排放减少的用于生产钢或含熔融铁的材料的方法和系统
CN102010924B (zh) 一种用煤生产直接还原铁的方法
RU2618971C2 (ru) Способ обработки отходящих газов из установок для производства чугуна и/или синтез-газа
CA2193855C (en) Direct reduction process for iron oxide-containing materials
CN1791686A (zh) 改善钢铁联合工厂一次能源利用率的方法及设备
JP2004309067A (ja) 高炉ガスの利用方法
CA2726957A1 (en) Process and device for producing pig iron or liquid steel precursors
US20240344155A1 (en) Method for producing an iron melt
RU2669653C2 (ru) Способ производства гранулированного металлического железа
JP2024524019A (ja) 直接還元プロセスにおける水素ガスのリサイクル
JP4427295B2 (ja) 還元性ガスの脱硫方法、高炉操業方法および還元性ガスの利用方法
JP2011105985A (ja) 焼結機排ガスの処理方法
JP6463626B2 (ja) 高炉の操業方法
JP4979940B2 (ja) 還元鉄の製造方法
KR20150062249A (ko) 용철 제조 장치
JP2012172197A (ja) 溶銑脱硫スラグの改質方法
AU697637B2 (en) Process for avoiding metal dusting in the direct reduction of iron-oxide-containing materials
WO2015041834A2 (en) Steel production in a coke dry quenching system
JP7791433B2 (ja) 高炉の操業方法
JP2013100582A (ja) 製鉄用原料の改質方法
EP4317463A1 (en) Reduced iron production method and reduced iron production device
KR20150048473A (ko) 파이넥스 공정에서의 dri 환원율 향상 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080225

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120418

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4979940

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees