JP4980146B2 - ハンドホール設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドホールの側壁に対して電線管等の地中埋設管を傾斜させて接続可能なハンドホール設置構造に関するものである。
ハンドホールは、地中埋設管等の管類を中継接続したり、前記地中埋設管に挿通されるケーブルの引込開始部を形成させるために地中に埋設して使用される比較的小型の箱体であって、上面開口は蓋体で閉塞される。ハンドホールに対して管類を接続するには、ハンドホールの側壁に貫通孔を穿孔して、この貫通孔に管継手を使用して管類を接続していた(特許文献1)。
従来の管継手は、ハンドホールの側壁に対して垂直な方向からの接続しかできなかった。このため、ハンドホールの底壁の位置は、当該ハンドホールに接続される管類の埋設位置よりも低い位置にならざるを得ないために、蓋体を含めたハンドホールの高さは、管類の埋設深さ(非道路部では30cm程度であり、道路部では60cm程度)よりも高くなる。この結果、本来は小型で済むべきハンドホールが徒に大きくなってしまい、施工時においても、ハンドホールの埋設部に形成する孔の深さを深くせざるを得ないという問題があった。
特開2004−22393号公報
本発明は、ハンドホールの側壁に対して管類を傾斜させて接続可能な管継手の使用によりハンドホールを小型化することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、地中に埋設されたハンドホールの側壁に管継手を介して管類が接続されてなるハンドホール設置構造であって、前記ハンドホールは、埋設された管の深さよりも浅く埋設されてなり、前記管継手は、前記側壁の貫通孔に挿入される筒体部の軸心方向の一端部に、前記側壁の内面に当接するフランジ部が当該軸心に対して所定角度だけ傾斜して形成されたスリーブ体と、軸心方向の一端部に管類との接続部が設けられ、軸心方向の他端部に前記スリーブ体と連結される連結部が設けられた管継手本体と、前記スリーブ体の外側にスライド可能に挿入され、前記管継手本体を前記スリーブ体に連結する際にハンドホールの側壁の外面に押圧されて、前記スリーブ体のフランジ部とで前記側壁を挟持するスペーサとを備え、前記ハンドホールの側壁に対して前記管継手が斜め下方に向けて取付けられて、地中埋設された管類は、その端部が斜め上方に向けて緩やかに立ち上がって前記管継手に接続されてなることを特徴としている。
請求項の発明によれば、ハンドホールと管類とを接続する管継手は、ハンドホールの側壁に対して斜め下方を向いて取付けられているため、地中埋設される管類は、その端部が斜め上方を向くように緩やかにわん曲されて前記管継手に接続される。このため、ハンドホールは、埋設された管類の深さよりも浅く埋設させても、即ちハンドホールを管類の埋設深さよりも高さの低い小型にしても、地中埋設された管類との接続が可能となって、ハンドホールを小型化できる。
本発明に係るハンドホール設置構造によれば、ハンドホールの側壁に対して管継手を斜め下方に向けて取付けることにより、ハンドホールを管類の埋設深さよりも高さの低い小型にしても、地中埋設された管類との接続が可能となって、ハンドホールを小型化できる。
以下、最良の実施形態を挙げて本発明について更に詳細に説明する。最初に、図1ないし図6を参照して、本発明に係るハンドホール用管継手(以下、単に「管継手」と略す場合もある)Sについて説明し、次に、前記管継手Sを使用して、ハンドホールHの側壁W1 に対して地中埋設管である電線管Pを傾斜させて取付ける場合について説明する。図1は、ハンドホールHの側壁W1 に斜め下方を向けて取付けられた管継手Sを介して電線管Pを接続した状態の斜視図であり、図2は、同じく分解斜視図であり、図3は、ハンドホールHの側壁W1 に管継手Sが斜め下方を向けて取付けられた状態の拡大断面図であり、図4(イ)は、管継手Sを構成するスリーブ体Aの外側にスペーサBを挿入した状態の正面図であり、同(ロ)及び(ハ)は、それぞれ同(イ)のY1 −Y1 線及びY2 −Y2 線の断面図であり、図5(イ),(ロ)は、管継手Sを構成するスリーブ体Aを異なった方向から見た斜視図であり、同(ハ)は、同じく縦断面図であり、図6(イ),(ロ)は、管継手Sを構成するスペーサBを異なった方向から見た斜視図であり、同(ハ)は、同じく縦断面図である。
ハンドホールHは、電線管Pを中継接続したり、当該電線管Pに挿通されるケーブルCの引込開始部を形成するために地中に埋設される樹脂製の部材であって、図1、図2及び図10に示されるように、上面が開口した立方体箱状を呈していて、側壁W1 に電線管Pを接続するための管継手Sを取付ける貫通孔10が穿孔される。ハンドホールHの上面開口1は、同じく樹脂製の蓋体Lで閉塞される。蓋体Lは、ハンドホールHの各側壁W1 の上端部にパッキン2aを介して水密に嵌着される第1蓋体L1 と、当該第1蓋体L1 の中央部に設けられた短円筒部3の開口を閉塞する円盤状の第2蓋体L2 とで形成される。第1蓋体L1 は、枠体部4の中央部に短円筒部3が形成されて、当該短円筒部3の上端部の内側には、第2蓋体L2 が嵌着される嵌着リング部5が形成され、第1蓋体L1 の上端部の内側の嵌着リング部5の部分に第2蓋体L2 がパッキン2bを介して水密に嵌着される。実施例のハンドホールHは、1辺が約150mmの立方体箱状の小型であって、上面開口1を蓋体Lで閉塞した状態で、全高(M)〔図10参照〕は約200mmとなる。また、第1蓋体L1 は、枠体部4の四隅部においてビス6aを介してハンドホールHの四隅部に形成されたボス部7に固定され、第2蓋体L2 は、第1蓋体L1 の嵌着リング部5の内周対向部に内方に向けて突設された各ビス固定片8にビス6bを介して固定される。なお、図1及び図2において、9は、第2蓋体L2 の枠体部4に対する短円筒部3の連結強度を高めるためのリブを示し、図3及び図10において、W2 は、ハンドホールHの底壁を示す。
また、ハンドホールHの側壁W1 の貫通孔10に傾斜して取付けられる管継手Sは、図1ないし図3に示されるように、前記貫通孔10にその内側から挿入されてハンドホールHの外側にその側壁W1 に対して傾斜姿勢で突出する円筒状のスリーブ体Aと、当該スリーブ体Aの外側に挿入される同じく円筒状のスペーサBと、前記スリーブ体Aの先端側の外側の部分に、前記スペーサBをハンドホールHの側壁W1 に押圧した状態で連結される管継手本体Eとで構成される。
最初に、図3ないし図5を参照して、管継手Sを構成するスリーブ体Aについて説明する。スリーブ体Aは、円筒部21の軸心方向の一端部に小判型をしたフランジ部22が前記軸心に対して所定角度(θ)だけ傾斜して一体に形成された部材であって、円筒部21を軸心方向に沿って二分した場合において、フランジ部22の反対側の部分には、雄ねじ部23が形成されていると共に、フランジ部22の側の部分には、周方向に沿って位相が180°異なる部分に一対の廻止め突条24が軸心方向に沿って形成されている。図7に示されるように、ハンドホールHの側壁W1 に形成される貫通孔10とスリーブ体Aのフランジ部22との大きさは、ハンドホールHの内側から側壁W1 の貫通孔10にスリーブ体Aの円筒部21を挿通してフランジ部22を側壁W1 の内側面に当接させた状態で、貫通孔10の全体がフランジ部22で覆われる関係になっている。また、フランジ部22におけるハンドホールHの側壁W1 に当接する裏面22bには、ハンドホールHの側壁W1 の貫通孔10に僅かの隙間を有して嵌合される円形の嵌合部25が段差状となって形成され、更に当該嵌合部25の外側には、ハンドホールHの側壁W1 の内側面に当接する円形の当接部26が僅かに段差状となって形成されている。前記一対の廻止め突条24は、前記嵌合部25の部分まで形成されていて、廻止め突条24の他端部(円筒部21の軸心方向の中央部に配置される部分)の端面24aは、後述のスペーサBの廻止め溝34に嵌合され易いようにフランジ部22の側に傾斜した傾斜面となっている。また、円筒部21の内周面からフランジ部22の表面22aに至る部分は、当該部分に挿通されたケーブルCの摺動により当該ケーブルCが損傷されるのを防止するために、わん曲面に形成されている(アール面取りされている)。なお、円筒部21の孔部は、ケーブル挿通孔28となっている。
次に、図3ないし図5を参照して、管継手Sを構成するスペーサBについて説明する。スペーサBは、ハンドホールHの内側から貫通孔10に挿入された外側に突出したスリーブ体Aの円筒部21の外側に回動不能であって、しかも軸心方向にスライド可能に挿入されて、前記スリーブ体Aの雄ねじ部23に管継手本体Eを螺合することにより、ハンドホールHの側壁W1 の外側面に押圧されて、スリーブ体Aのフランジ部22とでハンドホールHの側壁W1 を挟持する部材である。このため、スペーサBは、円筒部31における管継手本体Eにより押圧される端面が被押圧面32となって、軸心に対して垂直となっていると共に、円筒部31の他方の端面が軸心に対して前記スリーブ体Aのフランジ部22の傾斜角度(θ)と同一角度だけ傾斜して、スリーブ体Aに管継手本体Eを螺合して連結する際に、ハンドホールHの側壁W1 の外側面を押圧することにより、スリーブ体Aのフランジ部22とでハンドホールHの側壁W1 を挟持する挟持面33となっていて、前記円筒部31の内周面における軸方向の長さが中間長さを有する部分に一対の廻止め溝34が対向して形成された構成である。円筒部31の両端面には、管継手本体E及びハンドホールHの側壁W1 との密着面積を大きくするためにそれぞれ鍔部35,36が形成され、各鍔部35,36の外端面は、円筒部31の両端面と同一面に形成されている。鍔部35は、円形リング状であるが、鍔部36は、楕円形リング状となっていて、ハンドホールHの側壁W1 の貫通孔10にハンドホールHの内側から挿入されたスリーブ体Aの外側にスペーサBが挿入されて、当該スペーサBの楕円形リング状の鍔部36が側壁W1 の外側面に密着した状態で、前記貫通孔10の全体が覆われる大きさとなっている。また、挟持面33における円筒部31の孔部31aに臨む部分における前記一対の廻止め溝34を結ぶ線分と直交する位置には、ハンドホールHの貫通孔10に係止されるか、或いはパッキン11の内周面に係止させて当該パッキン11を仮保持するための一対の係止突起37が形成されている。なお、円筒部31の外周面における一対の廻止め溝34に対応する部分は、当該廻止め溝34を形成可能にするために厚肉に形成されている。
次に、図1ないし図3を参照して、管継手Sを構成する管継手本体Eについて説明する。管継手本体Eは、全体が円筒状をなしていて、前記スリーブ体Aと連結される連結部41と電線管Pと接続される接続部42との2つの部分が軸方向に沿って形成された構成である。連結部41の内周面には、スリーブ体Aの雄ねじ部23に螺合される雌ねじ部43が形成されていると共に、連結部41の外周面は、スパナを係合可能にするために複数の二面幅部を有する多角形状のスパナ係合部44が形成され、更に連結部41の端面側の端部には、被押圧面32が形成されたスペーサBの鍔部35に対応する鍔部45が形成されている。一方、連結部41と接続部42との境界部の内周面には、当該接続部42に挿入される電線管Pの端面を当接させるためのリング状のストッパー部46が形成され、接続部42の端面の部分に形成された一対のボス部47には、当該接続部42に挿入された波付きの電線管Pの凹部に挿入係止される円弧状の係止爪48を内周面に備えた別体の止め具49が一対のビス51を介して固定される。
次に、図2、図8ないし図10を参照して、上記したハンドホールHの側壁W1 に対して管継手Sを斜め下方に向けて取付けて、当該ハンドホールH及び一対の管継手Sを使用して2本の電線管Pを接続する場合について説明する。電線管Pを接続する前に、スリーブ体Aのフランジ部22の裏面22bに形成された嵌合部25が僅かの隙間を有して嵌合可能な貫通孔10をハンドホールHの対向する側壁W1 にそれぞれ穿孔しておく。まず、図2及び図8(イ)に示されるように、ハンドホールHの内側から貫通孔10にスリーブ体Aの円筒部21を斜め下方に向けて挿入して、フランジ部22の裏面22bをハンドホールHの側壁W1 の内側面に密着させる。次に、ハンドホールHの外側において、斜め下方を向いてスリーブ体Aの円筒部21の外側に形成された一対の廻止め突条24が、スペーサBの円筒部31の内周面に形成された一対の廻止め溝34に嵌合されるようにして、スリーブ体Aの外側にスペーサBを挿入する。この際に、スペーサBの鍔部36の端面である挟持面33とハンドホールHの側壁W1 との間にリング状のパッキン11を配置させる。パッキン11は、スペーサBの挟持面33に形成された一対の係止突起37に係止させて前記挟持面33に密着させた状態で、スリーブ体Aの外側にスペーサBを挿入すると、作業が容易となる。
次に、ハンドホールHの貫通孔10に斜め下方を向けて挿入されて、外側にスペーサBが挿入されたスリーブ体Aに対して管継手本体Eを螺合して連結する。ここで、ハンドホールHの貫通孔10に対しては、スリーブ体Aを斜め下方を向いて仮保持されているのみであるため、スリーブ体Aが斜め下方を向いた姿勢が崩されないようにしっかりと保持した状態で、当該スリーブ体Aの円筒部21の雄ねじ部23に対して管継手本体Eを螺合させないと、管継手本体Eの回転によりスリーブ体Aが連れ廻りされて、斜め下方を向いた姿勢が崩されて、斜め下方と斜め側方とを合成した方向を向いた状態で、ハンドホールHの側壁W1 に対して管継手Sが取付けられてしまう。
ところが、本発明に係る管継手Sでは、当該管継手Sを構成するスリーブ体Aの円筒部21の外側に形成された一対の廻止め突条24が、スペーサBの円筒部31の内周面に形成された一対の廻止め溝34に嵌合された状態で、スリーブ体Aの外側にスペーサBが軸心方向にスライド可能に挿入されていて、スリーブ体Aに対してはスペーサBは、軸心方向にはスライド可能であるが、スリーブ体AとスペーサBとは相対的に回動不能となっている。このため、図8(ロ)に示されるように、ハンドホールHの外側において、一方の手でスペーサBを回動しないように掴んで、他方の手で管継手本体Eを回転させて、スリーブ体Aの雄ねじ部23と管継手本体Eの連結部41の内周面に形成された雌ねじ部43とを螺合させることにより、ハンドホールHの側壁W1 に対するスリーブ体Aの斜め下方を向いた取付方向が崩されることなく、そのままの斜め下方を向いたままで、スリーブ体Aに対して管継手本体Eが連結される。この点において、スリーブ体AとスペーサBとが相対的に回動する場合には、ハンドホールHの内側に一方の手を差し込んで、スリーブ体Aの斜め下方を向いた姿勢が崩されないようにスリーブ体Aのフランジ部22を掴んで前記連結作業を行う必要があって、作業性が悪いが、スリーブ体Aの外側にスペーサBが回動不能に挿入されている場合には、ハンドホールHの外側において比較的掴み易いスペーサBを掴むのみで、ハンドホールHの側壁W1 に対するスリーブ体Aの仮保持方向を保持できるため、スリーブ体Aに対する管継手本体Eの螺合による連結作業が容易となる。
そして、スリーブ体Aに対して管継手本体Eを回転させて、スリーブ体Aの円筒部21の雄ねじ部23と管継手本体Eの連結部41の雌ねじ部43とを螺合させると、パッキン12を介して管継手本体Eの先端の鍔部45の端面が、スリーブ体Aの外側に挿入されたスペーサBの被押圧面32を押圧する。これにより、スリーブ体Aの外側に挿入されたスペーサBが当該スリーブ体Aに対して僅かにスライドして、スペーサBの先端の挟持面33がパッキン11を介してハンドホールHの側壁W1 に押圧されて、スリーブ体Aのフランジ部22とスペーサBの挟持面33(又は鍔部35)との間でハンドホールHの側壁W1 が挟持されて、図1及び図3に示されるように、ハンドホールHの側壁W1 に対して管継手Sが斜め下方を向いて取付けられる。
次に、図3に示されるように、接続すべき電線管Pの端部を管継手本体Eの接続部42に挿入して、接続部42の管挿入側の端部に設けられた一対のボス部47にビス51を介して止め具49を固定すると、当該止め具49の係止爪48が波付きの電線管Pの凹部61に係止されて、管継手本体Eに対して抜け出ることなく電線管Pが接続される。ハンドホールHの側壁W1 に対して管継手Sは斜め下方を向いて取付けられているため、管継手Sを介してハンドホールHの側壁W1 に接続された電線管Pの接続端部は、管継手Sの軸心の延長線上には位置されるため、ハンドホールHの側壁W1 に対しては管継手Sと同様に、斜め下方を向いている。
ここで、、図9は、ハンドホールHの側壁W1 に管継手Sが斜め下方を向いて取付けられて、ハンドホールH及び一対の管継手Sを介して2本の電線管Pが接続された状態の全体図であって、特にハンドホールHが電線管Pよりも浅く埋設されていることを示す図であり、図10は、同じくハンドホールH、及び一対の管継手Sの接続部の拡大断面図である。そして、図9及び図10に示されるように、ハンドホールH、及び電線管Pの各埋設部を所定深さだけ掘削して、掘削部にハンドホールH、及び電線管Pを設置した後に土を埋め戻して、ハンドホールH、及び電線管Pを地中に埋設する。ハンドホールHの埋設部には捨コンクリート層62を打設して、当該捨コンクリート層62の上にハンドホールHを設置する。
上記したように、ハンドホールHの側壁W1 には、管継手Sが斜め下方を向いて取付けられていて、管継手Sを介して前記側壁W1 に接続される電線管Pの端部は、管継手Sの軸心方向に沿うために、斜め上方を向いて、電線管PにおけるハンドホールHから所定距離だけ離れた大部分は、地表面Gから深さDの部分に当該地表面Gと平行に埋設される。このため、ハンドホールHは電線管Pよりも浅く埋設することが可能となって、ハンドホールHそのものを小型にできる。ハンドホールHが小型となることにより、ハンドホールHを埋設するための掘削部の深さを浅くできて、電線管Pの埋設のための作業も容易となる。
また、図10に示されるように、ハンドホールHを介して接続された2本の電線管P内にはケーブル(電線)Cが挿通され、電線管Pに対してケーブルCを挿通する際において、ケーブルCは、スリーブ体Aの円筒部21とフランジ部22との接続部であって、両部分21,22の交差角が最も小さな鋭角(θ)となる最も低い部分の内周面を摺動することにより損傷され易いが、当該部分は、わん曲面27に形成されているため、前記損傷を防止できる。
また、電線管PにおいてケーブルCを送り込んで挿通する場合において、管継手Sの部分からハンドホールH内にケーブルCが挿入される際には、斜め下方からハンドホールH内の大きな内部空間13に向けて挿入されるために、管継手Sの部分においても電線管Pの挿入をスムーズに行える。
次に、図11及び図12を参照して、上記管継手Sを用いた電線管Pの別の接続形態について説明する。図11は、ハンドホールH、及び当該ハンドホールHの側壁W1 に斜め側方を向いて取付けられた一対の管継手Sを介して2本の電線管Pが接続された状態の斜視図であり、図12は、同様の状態の半断面平面図である。本接続形態は、電線管Pの呼径(外径)に対してハンドホールHが小型であるために、側壁W1 に対して電線管Pを垂直に接続したのでは、1つのハンドホールHに2本の電線管Pを平行に接続できない場合において、ハンドホールHの側壁W1 に対して管継手Sを斜め側方に向けて取付けることにより、同一のハンドホールHに対して2本の電線管Pをほぼ平行にして接続可能にしたものである。このように、側壁W1 に対して垂直に電線管Pを接続したのでは、2本の電線管Pを平行に接続できない程に小さなハンドホールHにおいて、一対一組となった二組の管継手Sを使用して上記した態様でハンドホールHに2本の電線管Pを接続することにより、2本の電線管Pをほぼ平行に接続することが可能となるのに加えて、ハンドホールHの中央部(平面視において2本の対角線が交差する部分)には、ケーブルCが通過しない大きな空間部15が残存し、当該空間部15は、ハンドホールH内においてケーブルCを結線する場合には、その結線部を配置する結線部配置空間となる利点がある。
図12及び図13に示されるように、ハンドホールHの4つの側壁W1 のうち相隣接する2組の各側壁W1 の各貫通孔10には、管継手Sが上面開口1の対角線14に対して対称となるような斜め側方に向けてそれぞれ取付けられる。これにより、スリーブ体Aの円筒部21の軸心とフランジ部22との交差角度が(θ)であるため、相隣接する側壁W1 に斜め側方を向いて取付けられた各管継手Sの軸心の交差角(α)は、(270°−2θ)となる。図示例では、スリーブ体Aの前記交差角度(θ)は60°であるため、前記交差角(α)は150°となって、2本1組となった2組の電線管PをハンドホールHに接続可能となる。
また、ハンドホールHに電線管Pを接続する2つの側壁W1 のうちの一方の側壁W1 には、従来の管継手を使用して電線管Pを垂直に接続すると共に、他方の側壁W1 には、本発明に係る管継手Sを使用して電線管Pを接続すると、ハンドホールHを介して2本の電線管Pの交差角が(90°+θ)或いは(180°−θ)の鈍角状に接続したり、或いは交差角が(θ)の鋭角状に接続できる。
また、上記実施例では、スリーブ体Aと当該スリーブ体Aの外側にスライド可能に挿入されたスペーサBとは、相対的に回動しない構造になっているために、ハンドホールHの外側でスペーサBを掴むことにより、スリーブ体Aの軸心位置が所定位置からずれることなく、スリーブ体Aに管継手本体Eを接続できる利点があるが、本発明に係るハンドホール用管継手では、スリーブ体Aに対してスペーサBが回動しない構造は必須の構成ではないため、スペーサBが、本来のスペーサとしての機能を有するのみの場合には、従来通り、ハンドホールHの内側においてスリーブ体Aを掴んで、その回動を防止しながら、当該スリーブ体Aと管継手本体Eとの接続を行う。
ハンドホールHの側壁W1 に斜め下方を向けて取付けられた管継手Sを介して電線管Pを接続した状態の斜視図である。 同じく分解斜視図である。 ハンドホールHの側壁W1 に管継手Sが斜め下方を向けて取付けられた状態の拡大断面図である。 (イ)は、管継手Sを構成するスリーブ体Aの外側にスペーサBを挿入した状態の正面図であり、(ロ)及び(ハ)は、それぞれ(イ)のY1 −Y1 線及びY2 −Y2 線の断面図である。 (イ),(ロ)は、管継手Sを構成するスリーブ体Aを異なった方向から見た斜視図であり、(ハ)は、同じく縦断面図である。 (イ),(ロ)は、管継手Sを構成するスペーサBを異なった方向から見た斜視図であり、(ハ)は、同じく縦断面図である。 図3のX−X線断面図である。 (イ),(ロ)は、ハンドホールHの側壁W1 に管継手Sを取付ける順序を示す断面図である。 ハンドホールHの側壁W1 に管継手Sが斜め下方を向いて取付けられて、ハンドホールH及び一対の管継手Sを介して2本の電線管Pが接続された状態の全体図であって、ハンドホールHが電線管Pよりも浅く埋設されていることを示す図である。 同じくハンドホールH、及び一対の管継手Sの接続部の拡大断面図である。 ハンドホールH、及び当該ハンドホールHの側壁W1 に斜め側方を向いて取付けられた一対の管継手Sを介して2本の電線管Pが接続された状態の斜視図である。 同様の状態の半断面平面図である。
A:スリーブ体
B:スペーサ
C:ケーブル(電線)
D:電線管の埋設深さ
E:管継手本体
H:ハンドホール
M:ハンドホールの全高
P:電線管(地中埋設管)
S:ハンドホール用管継手
1 :ハンドホールの側壁
θ:ハンドホールの側壁に対する管継手の傾斜取付角度
21:スリーブ体の円筒部(筒体部)
22:スリーブ体のフランジ部
24:スリーブ体の廻止め突条(回動防止手段)
27:スリーブ体のわん曲面
31:スペーサの円筒部(筒体部)
32:スペーサの被押圧面
33:スペーサの挟持面
34:スリーブ体の廻止め溝(回動防止手段)
41:管継手本体の連結部
42:管継手本体の接続部

Claims (1)

  1. 地中に埋設されたハンドホールの側壁に管継手を介して管類が接続されてなるハンドホール設置構造であって、
    前記ハンドホールは、埋設された管の深さよりも浅く埋設されてなり、
    前記管継手は、前記側壁の貫通孔に挿入される筒体部の軸心方向の一端部に、前記側壁の内面に当接するフランジ部が当該軸心に対して所定角度だけ傾斜して形成されたスリーブ体と、軸心方向の一端部に管類との接続部が設けられ、軸心方向の他端部に前記スリーブ体と連結される連結部が設けられた管継手本体と、前記スリーブ体の外側にスライド可能に挿入され、前記管継手本体を前記スリーブ体に連結する際にハンドホールの側壁の外面に押圧されて、前記スリーブ体のフランジ部とで前記側壁を挟持するスペーサとを備え、
    前記ハンドホールの側壁に対して前記管継手が斜め下方に向けて取付けられて、地中埋設された管類は、その端部が斜め上方に向けて緩やかに立ち上がって前記管継手に接続されてなることを特徴とするハンドホール設置構造。
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