JP4981580B2 - 中継システムとその制御方法及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各通信局との間で時分割(タイムスロット)でデータを中継する中継システム及びその制御方法、通信装置に関するものである。
従来、時分割通信による通信スロットの割り当て方式としては、ランダム値による割り当て方法や、端末の固有情報に従って割り当てを行なう手法があった(特許文献1参照)。また、複数の中継端末が予め割り当てられた同じ時分割スロットを使用するようにして中継伝送を実現する手法があった(特許文献2参照)。また、同じタイムスロットに複数の中継局が割り当てられ、電波強度に従って最適な中継局を選択するという方法があった(特許文献3参照)。
近年、家庭内の情報機器間の通信でも無線が利用されるようになっている。そうした家庭内の情報機器間の無線通信を簡単かつ効率良く実施する方法として、情報機器がお互いに無線データを時分割方式により中継伝送する時分割中継伝送システムが提案されている。このような家庭内の無線通信では、映像データや音声データといったリアルタイム性が要求されるストリームデータの無線通信が主である。そのため、時分割中継伝送システムにおいても、エラー発生などに起因するデータ再送をすることなく、より低遅延かつ定遅延にデータ伝送する必要性が高まっている。
特開平9−238100号公報 特開2002−171215号公報 特開2004−328665号公報
従来の時分割通信方式を用いて中継伝送を行なう場合、端末毎に通信タイムスロットをランダムに割り当てるか、或は通信端末の個別情報等に基づいて適宜割り当てていた。そのため、中継伝送の開始側の通信端末間の通信品質が悪くてエラーが発生した場合には、そのエラーが発生した品質の悪いデータを次々と中継伝送してしまい、時分割中継伝送システム全体の通信品質が悪化してしまうという問題があった。
また更に、一度割り当てられたタイムスロットは、通信状況が変化してもそのまま変わることが無かった。そのため当初は通信品質が良い中継伝送ができていたにも拘わらず、障害物の発生や中継端末の移動により、中継伝送する通信端末間の通信品質が悪化してエラーが発生する場合があった。この場合も同様に、エラーが発生した品質の悪いデータが次々と中継伝送されてしまい、時分割中継伝送システム全体の通信品質が悪化するという問題があった。
従来のパケット通信では、このような問題の解決方法として、受信バッファの容量を大きくして、予め一定時間分のデータを蓄積して遅延させておき、その遅延時間内にデータの再送を実行してリカバリを行っていた。また別の方法としては、通信するデータレートを低下させることで無線通信のエラー耐性を向上させ、エラーが発生しないようにしていた。しかしながらストリームデータ通信では、データレートが固定であるので、低遅延で、かつ定遅延な通信を実現するのは困難であった。
本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の一態様によれば、品質の良い通信が可能な中継システム及びその制御方法と通信装置を提供できる。
また更に本発明の一態様によれば、通信状況が変化した場合に、適応的に最適な通信スロットに再割り当てする中継システム及びその制御方法と通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る中継システムは以下のような構成を備える。即ち、
統括局と複数の通信局とを有し、前記統括局からのデータを中継伝送する中継システムであって、
前記複数の通信局のそれぞれは、
前記統括局との間、及び他の前記通信局との間の接続品質を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定された接続品質を前記統括局に通知する通知手段とを有し、
前記統括局は、
前記複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された前記接続品質を受信する問い合わせ手段と、
前記統括局と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記統括局と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の通信局を中継局として割り当てる割り当て手段と、
前記割り当て手段により割り当てた結果を前記複数の通信局に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る中継システムの制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
統括局と複数の通信局とを有し、前記統括局からのデータを中継伝送する中継システムの制御方法であって、
前記複数の通信局のそれぞれにおいて、前記統括局との間、及び他の前記通信局との間の接続品質を判定する判定工程と、
前記判定工程で判定された接続品質を前記通信局から前記統括局に通知する通知工程とを有し、
前記統括局において、
前記複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された前記接続品質を受信する問い合わせ工程と、
前記統括局と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記統括局と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の通信局を中継局として割り当てる割り当て工程と、
前記割り当て工程で割り当てた結果を、前記統括局から前記複数の通信局に送信する送信工程とを有することを特徴とする。
また上記目的を達成するために本発明の一態様に係る通信装置は以下のような工程を備える。即ち、
通信装置であって、
複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された、前記通信装置との間、及び他の通信局との間の接続品質を受信する問い合わせ手段と、
前記通信装置と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記通信装置と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の前記通信局を中継局として割り当てる割り当て手段と、
前記割り当て手段により割り当てた結果を前記複数の通信局に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、エラーが発生した品質の悪いデータの中継を防止して品質の良い通信を可能にできるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る時分割中継伝送システムで使用されるルート無線通信装置100の構成を示すブロック図である。
また図2は、この時分割中継伝送システムで使用されるノード無線通信装置(無線統括局)200の構成を示す図である。ここでルート無線通信装置100は、ストリームデータを生成して時分割中継伝送システム内の複数のノード無線通信装置(無線通信局)200に送信する。ノード無線通信装置200は、ルート無線通信装置100が生成したストリームデータを受信して処理し、また或は中継送信する。
図1において、ルート無線通信装置100は、制御部101、無線送信部102、無線受信部103、スロット・タイミング生成部104、受信品質判定(無線接続品質判定)部105、送信アンテナ切換え部106、データソース蓄積部107を有する。更に、データ生成部108、第1の送信アンテナ109(TA1)、第2の送信アンテナ110(TA2)、受信アンテナ111(RA1)を有している。接続品質は、無線統括局と無線通信局、或は無線通信局間(無線通信局同士)の無線接続の品質を示す。
図2において、ノード無線通信装置200は、制御部201、無線送信部202、無線受信部203、スロット・タイミング生成部204、受信品質判定部205、データ蓄積部206、データ処理部207を有する。更に、送信アンテナ208(TA3)、受信アンテナ209(RA2)を有する。
本実施の形態に係るルート無線通信装置100の無線送信部102と無線受信部103は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の変復調部を実装している。このOFDM方式は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式と64QAM(64-position Quadrature Amplitude Modulation)変調方式を用いている。BPSK変調方式は処理負荷が軽く、かつエラー耐性が高いため遠くまで正しく情報伝送できるが、6Mbpsでの低ビットレートの情報伝送となる。64QAM変調方式は、処理負荷が重く、かつエラー耐性が低いため正しく情報伝送できる範囲がより近い範囲になるが、54Mbpsという高いビットレートを実現できる。このOFDM方式はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で規格化されているIEEE802.11aに規定されている方式を用いており、ここでの詳細説明は省略する。
また、ノード無線通信装置200の無線送信部202と、無線受信部203も上記と同様なOFDM方式の無線変復調部を実装している。
次に図1のルート無線通信装置100の各部について説明する。
データソース蓄積部107は、複数チャンネルのストリームデータを記憶しており、制御部101からの指示に従って予め定められたビットレートで複数チャンネルのストリームデータを出力する。複数チャンネルのストリームデータは、本実施の形態では、サラウンド音楽の音源データであり、複数のスピーカをそれぞれ鳴らすための複数の音源データを同期して出力する。スロット・タイミング生成部104は、このルート無線通信装置100の送信及び受信を実行する時分割スロットのタイミングを生成する。データ生成部108は、データソース蓄積部107から出力された複数チャンネルのストリームデータを一時的にバッファリングする。そして複数チャンネルのストリームデータから1つの送信フレームを構成し、スロット・タイミング生成部104からのスロット・タイミング指示に従って無線送信部102に送信フレームを1回或は複数回繰り返して出力する。無線送信部102は、入力された送信フレームを無線信号に変調し、送信アンテナ切換え部106を経由して、第1の送信アンテナTA1或は第2の送信アンテナTA2から送信する。送信アンテナ切換え部106は、スロット・タイミング生成部104からの指示に従って、第1の送信アンテナTA1と第2の送信アンテナTA2との接続を切換える。また更に無線送信部102は、制御部101から書き込まれた制御データを上記と同様に無線信号に変調して送信する。
無線受信部103は、スロット・タイミング生成部104からの指示に従って、受信アンテナ111で受信した無線信号を復調して受信データを生成し制御部101に渡す。また更に、無線受信部103は、受信した無線信号の復調信号を受信品質判定部105に供給する。これにより受信品質判定部105は、その受信信号の品質を判定して制御部101に通知する。
次に、図2のノード無線通信装置200の各部について説明する。
スロット・タイミング生成部204は、このノード無線通信装置200の送信及び受信の時分割スロットのタイミングを生成する。無線受信部203は、スロット・タイミング生成部204の指示に従って受信アンテRA2で受信した信号を復調して受信データを生成しデータ蓄積部206に転送する。また無線受信部203は、受信した無線信号の復調信号を受信品質判定部205に供給する。これにより受信品質判定部205は、その受信信号の品質を判定して制御部201に通知する。
データ蓄積部206に蓄積された受信データは、スロット・タイミング生成部204の指示に従ってデータ処理部207に転送される。また更に中継伝送するときは、データ蓄積部206に蓄積した受信データを、スロット・タイミング生成部204の指示に従って無線送信部202に転送する。またデータ蓄積部206に制御データが書き込まれたときは制御部201が読み出す。
無線送信部202は、制御部201からの制御データ、もしくはデータ蓄積部206の受信データを、スロット・タイミング生成部204の指示に従って、無線信号に変調して送信アンテナTA3から送信する。
データ処理部207は、データ蓄積部206に蓄積したストリームデータから自ノード宛てのチャンネルデータを読み出して処理する。具体的に説明すると、蓄積した受信データを構成する複数チャンネルのサラウンドデータから、自ノードのスピーカで再生する音響チャンネルのデータのみを読み出してスピーカ(不図示)で再生処理する。尚、ここで前述の無線送信部102(図1)と無線送信部202(図2)とは同じ構成の無線送信部である。
図3は、この無線送信部の詳細な構成を示すブロック図である。
切替部301は、2つの入力から一方を選択してOFDM変調部に接続する。畳み込み符号化部302は、誤り訂正処理のための冗長符号化を処理する。変調部303は、入力データをサブキャリア毎に分けてBPSK変調及び64QAM変調処理する。IFFT部304は、変調された各サブキャリア信号を逆フーリエ変換する。またGI付加部305は、遅延干渉波の影響を除去するためのガードインターバルを付加する。整形部306は、帯域外電力を低減させるための波形整形を処理する。この畳み込み符号化部302と変調部303とIFFT部304とGI付加部305と整形部306でOFDM変調部を構成している。変調部307は、中間周波数で直交変調を行なう。乗算器308は、無線キャリア周波数に変換する。PA309は、無線送信電力を増幅するPA(Power Amplifier)である。発振器310は中間周波数を生成する。発振器311は、無線キャリア周波数を生成する。
また無線受信部103(図1)と無線受信部203(図2)は同じ構成の無線受信部である。
図4は、この無線受信部の詳細な構成を示すブロック図である。
401は、受信信号を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)である。乗算器402は、無線キャリア周波数で同調した信号を取り出す。403は、信号強度を所定の振幅強度に自動利得調整するAGC(Automatic Gain Controller)である。検波部404は、中間周波数に周波数変換して直交検波する。405は、無線キャリア周波数誤差を補正するAFC(Automatic Frequency Control)部である。GI除去部406は、送信時に付加されたガードインターバルを除去する。タイミング検出部407は、受信信号から無線キャリア周波数の周波数同期と中間周波数の周波数同期と周波数シンボルの同期タイミングを検出する。FFT部408は、受信データをサブキャリア毎に分割するためにフーリエ変換する。チャネル推定部409は、サブキャリア信号の伝送路歪を推定する。等化部410は、チャネル推定部409による伝送路歪の推定に従って受信データから伝送路歪を除去する。復調部411は、各サブキャリアの位相を検出して補正し、サブキャリア毎の原データを復元する。ビタビ復号部412は、畳み込み符号化されているデータを誤り訂正して原データに戻す。前述のAFC部405からビタビ復号部412までの各機能処理部によってOFDM復調部を構成している。
発振器413は、無線キャリア周波数を生成する。発振器414は、中間周波数を生成する。尚、ここで発振器310(図3)と発振器414(図4)は同じ周波数の信号を発生する。また発振器311(図3)と発振器413(図4)は同じ周波数の信号を発生する。
ビタビ復号部412は、受信データのエラー発生率を示す品質信号420も出力している。前述の受信品質判定部105(図1)及び受信品質判定部205(図2)は、この品質信号420と、ビットエラーレート、バイトエラーレート、フレームエラーレートのうちいずれか、もしくは複数の発生率に従って判定する。
次に、本実施の形態1に係る時分割中継伝送システムについて説明する。
図5は、本実施の形態1に係る時分割通信方式を適用した、1台のルート無線通信装置R1(100)と10台のノード無線通信装置(N1〜N10)200で構成する時分割中継伝送システムの構成例を示す図である。
図5において、R1は上述のルート無線通信装置100を示し、109,110はそれぞれ第1の送信アンテナTA1と第2の送信アンテナTA2である。尚、R1には図示していない受信アンテナ111(図1)も実装されている。またN1〜N10はそれぞれがノード無線通信装置200である。N1〜N10には、それぞれ送信アンテナ208(TA3)と受信アンテナ209(RA2)実装されている。
尚、図5は、ルート無線通信装置100(R1)とノード無線通信装置200(N1〜N10)の配置を上方から見た図である。つまり、N1,N2,N3は、ルート無線通信装置100(R1)に近い位置に配置されており、N9,N10は、R1から遠い位置に配置されている状態を示している。
この時分割中継伝送システムでは、同期周期Tsの周期毎に、各ノード無線通信装置200で処理するチャンネルデータを全て含んだフレームのストリームデータを、R1から全てのノード無線通信装置200にブロードキャスト送信する。また、R1からの指示により中継端末として指定されたノード無線通信装置は、受信したストリームデータを中継してブロードキャスト送信し、より遠くのノード無線通信装置までストリームデータが受信できるようにする。尚、ここでいうブロードキャスト送信とは、データの送信先を指定しないデータ送信を意味している。
ストリームデータの通信に先立って、R1及びN1〜N10は他のN1〜N10との間で問合せ信号Queryと応答信号Replyを用いて通信品質を検査するトレーニング処理を行う。
図6は、本実施の形態に係る時分割中継伝送システムでやり取りされるフレームのデータ構成を説明する図である。
図6(A)は、問合せ信号Queryのフレームフォーマットを示し、図6(B)は、応答信号Replyのフレームフォーマットを示す。
問合せ信号Queryは、プリアンブル601、識別子602、送信ノードID603、トレーニングデータ604とで構成されている。
プリアンブル601は、受信側のノード無線通信装置200のタイミング検出部407が無線信号の受信同期のために使用する信号で、固定の波形パターンで構成されている。識別子602は、このフレームがQuery信号であることを示す情報である。そして送信ノードID603には、このフレームを送信した装置を識別する固有番号が記述される。この識別子602と送信ノードID603は、BPSK変調方式で伝送される。トレーニングデータ604は、予め定めてある固定データパターンで構成されていて、64QAM変調方式で伝送される。そして、受信したQuery信号中のトレーニングデータ604について、ノード無線通信装置200の受信品質判定部205が品質信号420を取得して通信品質を判定する。
以上のようにして、受信側のノード無線通信装置200が通信品質を検出することが可能になる。
そしてノード無線通信装置200は、この検出した受信品質の情報とQuery信号610の送信元を示す送信ノードID603の情報を通信品質情報とし、図6(B)に示すReply信号のフレーム611を作成して応答信号Replyを返信する。
応答信号Replyのフレーム611において、プリアンブル601は上述のプリアンブル601と同じである。識別子606は、このフレームが応答信号Replyであることを示す情報である。また送信ノードID607は、応答信号Replyの送信元であるノード無線通信装置200を識別する固有番号を記述する。そしてその後に、前述の通信品質情報608が付加されている。更に続いて、このフレームデータのエラー有無を判定するための誤り検出符号FCS609が付加されている。この応答信号Replyは、全てBPSK変調方式で伝送される。
図7は、図5に示した時分割中継伝送システムにおけるタイムスロット決定処理の動作を説明するフローチャートである。
まずステップS1で、ストリームデータの送信に先立って、R1は周辺に配置されている複数のノード無線通信装置200の通信状態を検出するために、問合せ信号のQueryを送信アンテナ(TA1)109からブロードキャストで送信する。そして、このQueryを受信したノード無線通信端末N1〜N10は、そのQuery信号を受信したときの品質信号420を付加したReply信号をR1に送信する。こうしてR1は送信アンテナ(TA1)109を用いたときの各ノード無線通信装置200との通信品質情報を収集する。
更にステップS2で、上記ステップS1の場合と同様にして、R1は、今度は送信アンテナ(TA2)110を用いてQuery送信を行う。そしてその応答Replyを受信して、送信アンテナ(TA2)110を用いたときの各ノード無線通信装置との通信品質情報を収集する。
これによりルート無線通信装置R1は、こうして収集した各ノード無線通信装置との通信品質情報に基づいて、各ノード無線通信装置を図8(A)に示すように、通信品質の順に順序づけて比較する。
図8(A)〜(C)は、本実施の形態において、通知された無線通信品質を品質順に比較した図である。なお、この図8において、丸内の数字はノード番号を示している。つまり、丸に1とあるのはノード無線通信装置200(N1)を示し、丸に2とあるのはノード無線通信装置N2を示している。そして同様に丸3〜丸10はN3〜N10をそれぞれ示している。
次にステップS3に進み、R1は、予め定めてある閾値以上(所定値以上)の通信パスが2パスとれるノード無線通信装置と、2パスがとれないノード無線通信装置とを識別して、2パスがとれないノード無線通信装置が有るか無いかを判定する。ここで2パスとは、ルート無線通信装置100とノード無線通信装置200、或はノード無線通信装置200同士(無線局同士)が複数の無線通信経路を介して通信できることに相当している。このステップS3で、2パスがとれないノード無線通信装置が無い(全てのノード無線通信装置と2パスが取れる)と判定した場合はステップS16に進み、スロット割り当ての通知処理を行う。つまりこの場合は、タイムスロットにR1の送信アンテナTA1と送信アンテナTA2を順に割り当てれば、全てのノード無線通信装置200との間で良好に受信できることになる。従って、その他のノード無線通信端末による中継伝送は不要であると判断する。
図8(A)の場合は、N1,N2,N3が閾値以上の通信パスが2パス取れる、良好なノード無線通信装置である。順序は、N2が最も良好なので1番目となる。続いてN1とN3が同じであるが、送信アンテナTA1が先に送信する送信アンテナであるので、送信アンテナTA1との接続がより良好なN1が2番目となり、その後にN3がくる。そして、N4,N5,N6,N7,N8,N9,N10は、良好な2パスがとれていないノード無線通信装置である。従って図8(A)の場合は、ステップS3でノード有りと判断し、ステップS4以降の処理に移る。
ステップS4では、ノード群を表すパラメータXの値を「0」に初期化する。ここでノード群とは、R1との良好な通信が可能な通信パスの中継段数が同じ値となる、1つもしくは複数のノード無線通信装置の集合を表している。つまり、ノード群1のノード無線通信装置は、R1から中継無しの1パスで良好な通信が可能なノード無線通信装置であることを表している。そして、ノード群2のノード無線通信装置は、R1から2パスで、即ち、1回の中継を介して、良好な通信が可能なノード無線通信装置の群であることを表している。
次にステップS5に進み、繰り返し処理の最初で、パラメータXに1を加算する。そしてステップS6で、通信品質が閾値以上の2パスが有る中継ノード群1を選択する。
図8(A)の場合、前述のN1,N2,N3をノード群1(801)(図8(B))として選択する。
そしてステップS7に進み、選択したノード群1のN1,N2,N3の中から品質の良い順に未選択のノード無線通信装置を選択して検出指示コマンドを送信し、ノード検出を実行させて結果を報告させる。
この検出指示コマンドは制御コマンドの1つで、そのフレーム構造は図6(C)に示されている。
図6(C)において、検出指示コマンド612は、プリアンブル613と、識別子614と、送信ノードID615と、このコマンドを受信させるノード無線通信装置を示す受信ノードID616と、FCS617とで構成されている。このフレームは、BPSK変調方式で伝送される。
この検出指示コマンド612を受信した各ノード無線通信装置は、受信ノードID616の値が自ノードを示しているかをチェックする。そして受信ノードID616が自ノードを指示していると、自端末が中継検出を指示されたと認識する。そして中継指示されたと認識したノード無線通信装置は、他のノード無線通信装置との接続状態を検出するために、前述のR1と同様にして問い合わせ信号Queryを送信する。
そしてステップS8で、他のノード通信装置からの応答信号Replyの受信によって、周辺の複数のノード無線通信装置と自端末との無線接続の品質情報を取得する。そしてステップS9に進み、その無線接続の品質情報をR1に通知する。
次にステップS10に進み、R1は、ステップS6で選択した中継ノード群1(801)に、ステップS7でまだ未選択のノード無線通信装置があるか否かを判定する。ここで未選択のノード無線通信装置があるときはステップS7に戻ってノード選択し、前述のステップS8,S9を実行し、上記と同様にして周辺ノード無線通信装置との通信品質情報を通知する。
R1は、こうして該当中継ノード群1(801)の全てのノード無線通信装置から通信品質の情報を取得する。そして、その取得した通信品質情報に基づいて図8(B)に示すように、中継ノード群1(801)からの通信品質順に各ノード無線通装置を順序づけて比較する。
図8(B)では、ノード無線通信装置のN2とN1とN3が中継無線局となって中継送信した時、N4,N5,N6,N7,N8は、閾値以上の通信品質のパスが2パスとれると判定できる。一方、ノード無線通信装置のN9とN10は、その閾値以上の通信品質のパスが2パスとれていないと判定できる。
そこでステップS11で、通信品質が閾値以上のパスが2パスとれないノード無線通信装置があるかを判定する。この場合はまだN9及びN10が残っているのでステップS5に戻る。
そして再びステップS5で、パラメータXに1を加算する。するとこのとき、パラメータXの値は「2」となる。そしてステップS6で、通信品質が閾値以上の2パスが有る中継ノード群2を選択する。この図8(B)の場合、N4,N5,N6,N7,N8をノード群2(802)として選択する(図8(C))。
そして前述と同様にステップS7で、その選択したノード群2(802)のN4〜N8の中から、品質の良い順に未選択のノード無線通信装置を選択し、ノード検出を実行して結果を報告するように検出指示コマンド612を送信する。
この検出指示コマンド612を受信した各ノード無線通信装置は、受信ノードID616の値が自ノードを示しているかをチェックする。そして受信ノードID616が自ノードを指示しているときは、自端末が中継局として検出指示されたと認識する。そして中継局として検出指示されたと認識したノード無線通信装置は、周辺のノード無線通信装置との接続状態を検出するために、前述のN1等と同様にステップS8で、問い合わせ信号Queryを送信する。そして応答信号Replyの受信によって周辺の複数のノード無線通信装置と自端末との無線接続の品質情報を取得する。そして更にステップS9で、その品質情報をR1に通知する。
これによりR1はステップS10で、ステップS6で選択した中継ノード群2(802)に、ステップS7で未選択のノード無線通信装置があるかを判定する。そして未選択のノード無線通信装置があるときはステップS7に戻ってノード選択し、前述のステップS8,S9を実行して、他のノード無線通信装置との通信品質情報を通知させる。
R1は、こうして該当中継ノード群2(802)の全てのノード無線通信装置から通信品質の情報を取得すると、その取得した通信品質情報に基づいて、各ノード無線通装置を図8(C)に示すように、中継ノード群2(802)からの通信品質順に順序づける。
図8(C)では、ノード無線通信装置のN6とN7とN8が中継送信すれば、N9とN10は閾値以上の通信品質のパスが2パスとれると判定できる。そしてその他のノード無線通信装置は、既に閾値以上の通信品質のパスが2パス以上確保できているので、N4とN5は中継端末として選択する必要がないことがわかる。そして更に、閾値以上の通信品質のパスが2パスとれないノード無線通信装置は無いと判定できる。
従って、ノード無線通信装置のN6とN7とN8を選択されたノード群2(803)とする。このときステップS11で、通信品質が閾値以上のパスが2パスとれないノード無線通信装置が無くなったと判定してステップS12に進む。
上記処理が終わると、次にステップS12に進み、まず第2のノード群パラメータYを「0」に初期化する。そしてステップS13で、第2のノード群パラメータYに1を加算する。次にステップS14で、前述の処理で選択した中継ノード群(Y)の中から、通信品質の良い順に無線送信タイミングのタイムスロットを割り当てる。
タイムスロット構成の詳細は後述するが、時分割通信の繰返し周期Tsの時間が、更に図9(B)に示すようにスロット0(slot0)〜スロット9(slot9)に分割されている。そしてslot0とslot1はデータの送信元であるR1の送信アンテナTA1と送信アンテナTA2による送信スロットとして予め割り当ててある。そして本実施の形態では、中継ノード群1(801)では、図8(A)に示すように、N2が最も通信品質が良好であるため、slot2にN2の送信タイミングを配置する。続いてN1とN3が同じであるので、ノード番号順に、slot3にN1の送信タイミングを配置し、slot4にN3の送信タイミングを配置する。
こうしてステップS14で、ノード群1(801)のスロット配置が終了すると、次にステップS15に進み、前述のノード群パラメータXと第2のノード群パラメータYを比較して、スロットが未割り当てのノード群があるかどうかを判定する。前述のようにノード群パラメータXは「2」であり、この段階でのノード群パラメータYは「1」であるので、まだ未割り当てのノード群があると判断してステップS13に戻る。ステップS13では、Yに1を加算してYの値は2となる。そしてステップS14に進み、中継ノード群2(802)について前述と同様にスロットを割り当てる。
前述したように、ノードN4とN5はスロットを割り当てる必要が無いので、ノード群2(802)の中で、N6,N7,N8の3つが孫中継をすると選択されたノード群2(803)となる。また更に、未だ通信品質が閾値以上の2パスが確保できていないノード無線通信装置はN9とN10である。そこでステップS14で、これらN6とN7とN8の3つの中継ノードと、N9及びN10の受信ノードの間の通信品質に従ってスロットを割り当てる。
ここでは図8(C)に示すように、N9とN10の両方と最も良い通信品質で接続しているのはN7であるので、前述のslot4の割り当てに続いて、slot5にN7の送信タイミングを割り当てる。そして、N6とN8が同じであるので、ノード番号順にN6をslot6の送信タイミングに配置し、N8をslot7の送信タイミングに配置する(図9(B))。
このようにして、ステップS14の、選択されたノード群2(803)のスロット配置が終了すると、再びステップS15で、ノード群パラメータXと第2のノード群パラメータYを比較して、スロット未割り当てのノード群があるかどうかを判定する。ここではノード群パラメータXは2であり、第2のノード群パラメータYは2であるので、未割り当てのノード群は無いと判断して処理ループを抜けてステップS16に進む。ステップS16では、前述のように決定したスロット配置の割り当て情報を、スロット通知コマンドのフレームに構成して全てのノード無線通信装置に通知する。
図6(D)は、スロット通知コマンドのフレーム構成を示す図である。
図6(D)において、621はプリアンブル、622はこのフレームの識別子である。623〜630のそれぞれは、スロット0(slot0)、スロット1(slot1)〜スロット7に割り当てられた送信ノードIDを示している。631は、エラー訂正符号のFCSである。このスロット通知コマンドはBPSK変調方式で変調して伝送する。
本実施の形態1の場合、図9(B)に対応して、slot0の送信ノードID623には、R1の送信アンテナTA1を示すID値が格納される。またslot1の送信ノードID624には、R1の送信アンテナTA2を示すID値が入る。そしてslot2の送信ノードID625には、ノード無線通信装置N2を示すID値が入る。以下同様に、slot3〜slot7の送信ノードID625〜630のそれぞれには、ノード無線通信装置N1、ノード無線通信装置N3、ノード無線通信装置N7、ノード無線通信装置N6、ノード無線通信装置N8をそれぞれ示すID値が入る。
各ノード無線通信装置は、このスロット通知コマンドを受信し、各スロットの送信権がどのノード無線通信装置にあるかを識別する。そして、スロットに自ノードのID値があれば、そのスロットのタイミングで受信データの中継送信を実行する。
またR1と各ノード無線通信装置は、自ノードの送信タイミング以外の時間は、常に他ノードの送信データの受信を行なうことで、時分割周期Ts及びスロット0〜スロット9のスロットタイミングの同期合わせをしている。
ここで、本実施の形態1に係る時分割中継伝送システムにおける無線通信の時分割タイムスロットの状態を図9(A)〜(C)を参照して説明する。
本実施の形態の時分割中継伝送システムは、周期Ts(901)のサイクルで時分割同期転送を繰り返している。そして周期Tsの時間内は、更に、スロット0(slot0)〜スロット9(slot9)のタイムスロットに時分割されている。
前述したように本実施の形態では、slot0で、R1が送信アンテナTA1からデータ902を送信し、slot1では、R1が送信アンテナTA2からデータ903を送信するように予め決めてある。そしてslot2以降は、R1によって送信スロットが割り当てられたノード無線通信装置が、そのスロットのタイミングでデータ904〜データ909の送信を実行する。
周期Ts(901)の先頭であるslot0のデータ送信は、システム全体の同期を合わせる基準タイミング信号を兼ねている。またslot0のデータが受信できないノード無線通信装置でも、他の時分割スロットのデータを受信することで、slot0のタイミングを推定することができる。こうして周期Tsと同期することが可能となっている。
前述の本実施の形態1の場合、slot8とslot9は未使用になっている。この未使用スロットの期間では、各ノード無線通信装置からR1へのアップリンク通信を実行可能になっている。
各スロット内では、R1及び中継伝送を指示されたノード無線通信装置が図9(C)に示すフレーム構成のデータをブロードキャスト送信する。
図9(C)において、920はプリアンブル信号、921はデータフレームであることを示す識別子である。922は、このフレームを送信しているノードを識別する送信ノードIDである。また923〜932のそれぞれは、N1〜N10宛てのデータD1〜D10を示している。933はエラー訂正符号のFCSである。
この図9(C)に示す1つのフレームには、全てのノード無線通信装置宛てのデータが含まれている。そして中継ノードとなるノード無線通信装置は、受信したフレームの送信ノードID922のみを自機のIDに書き換えて、同じフレームを次々と中継伝送していく。従って、周期Tsの時間内に、このフレームのデータは全てのノード無線通信装置に2パス以上の通信パスで行き渡ることになる。
以上の構成により、全てのノード無線通信装置が2パス以上の無線通信パスを確保できる。このため、何らかの障害物によって1つの通信パスが遮られても、残りの通信パスによって同じ内容のフレームが周期Tsの時間内で受信可能となる。
更に、より良好なパスをより先に中継するようにしたので、中継伝送されるデータの品質の劣化が少なくなり、全てのノード無線通信装置は、よりエラーの少ないデータ受信を行うことができる。
<実施の形態2>
前述の実施の形態1では、ストリームデータの送信に先立って、ルート無線通信装置がノード無線通信装置から通信品質を収集してタイムスロットを決定する場合で説明した。しかし更に、ストリームデータの通信中にも通信データの通信品質を収集し、通信品質の低下を検出したら、タイムスロットの再配置及び通知を行なって、ストリームデータの通信中のタイムスロットの適応的な変更をするようにしてもよい。
この実施の形態2では、通信品質の低下は次のようにして検出する。
まず各ノード無線通信装置は、ストリームデータの受信時に定期的に通信品質を測定し、ルート無線通信装置100に通知する。そしてルート無線通信装置100が、その通知結果から通信品質の低下を検出する。この検出方法について、更に詳しく説明する。
まず各ノード無線通信装置200は、ストリームデータの受信時においても、前述のトレーニングデータと同様にしてビタビ復号部412からの品質信号420を受信品質判定部205が取得して通信品質を判定する。そして、100回のTs周期毎に1回の割合でReply信号の通知タイミングを設定しておく。そしてノード無線通信装置200は、先に説明した空きスロットのslot8及びslot9のタイミングで、該当ストリームデータの送信元であるルート無線通信装置100或はノード無線通信装置200にReply信号を送信する。ここでReply信号の送信時に他のノード無線通信装置が送信を行なっていたら、次のスロットもしくは次のTsサイクルまで送信を待機する。また、ノード無線通信装置がReply信号を受信したら、その結果を更にルート無線通信装置100に送信する。
ルート無線通信装置100は、slot2からslot9の期間は受信状態になっている。そして、前述のReply信号をフレームを受信したら、前述の図8(A)〜(C)に示したテーブルを新しい信号品質で更新する。そして、それまでは信号品質が閾値以上であった端末の信号品質が閾値以下になった時には、前述の図7で説明したタイムスロット決定処理を再び実行する。
そして決定したタイムスロット順をスロット通知コマンド620のフレームで全ノードに送信する。そして、このスロット通知コマンド620を受信した全てのノード無線通信装置200は、その新しいタイムスロットで時分割通信動作を開始し、ルート無線通信装置はストリームデータの送信を再開する。
図10は、本実施の形態2に係るノード無線通信装置であるN2とN3が移動した場合の各ノード無線通信装置の位置関係を示す図である。この場合、N2とN3がルート無線通信装置R1から遠ざかったので、通信品質が低下することになる。
N2とN3からのReply信号を受信したルート無線通信装置R1は、タイムスロット決定処理を実行する。
図11(A)に示すように、新しい信号品質のテーブルが作成される。この時、通信品質が閾値以上の2パスがとれるのはN1のみとなる。そこでR1は、N1を中継端末とし、更に、このN1から通知された通信品質の情報から、図11(B)に示すような通信品質のテーブルを作成する。このときN4とN5は、既にR1から閾値以上の1パスを図11(A)で受信している。よって、N1からの閾値以上の1パスと合わせて2パスが閾値以上取れていると判断できる。
そこでR1は、N4とN5を孫中継端末(孫中継局)とし、更にこのN4とN5から通知された通信品質の情報から、図11(C)に示すような通信品質のテーブルを作成する。この図11(C)の結果から、残り全てのノード無線通信端末が閾値以上の2パスを取れることがわかる。
そして次にR1は、N1をslot2に割り当て、N4をslot3に割り当て、N5をslot4に割り当てる。残るスロット5(slot5)〜スロット9(slot9)は空きスロットとなる。もちろん、スロット0(slot0)は、R1のTA1からの送信であり、slot1はR1のTA2からの送信である。
こうして決定したタイムスロットの配置を、スロット通知コマンド620のフレームで全ての無線通信装置に通知し、新しいスロット割り当てタイミングでストリームデータの送信を継続する。
従って本実施の形態2によれ、通信中であっても適応的にタイムスロットの変更が可能になる。これにより、何らかの障害物によって1つの通信パスが遮られても、残りの通信パスによって同じ内容のフレームを、周期Tsの時間内で受信可能となる。更に、より良好なパスをより先に中継するようにしたので、中継伝送されるデータの品質の劣化が少なくなり、全てのノード無線通信装置は、よりエラーの少ないデータ受信が可能となる。
<実施の形態3>
また更に別の実施の形態として、ノード無線通信装置が動作不能になった場合のように、受信品質が通信不能になるまで低下した場合は、低下したノードの情報を削除し、残る情報を基にタイムスロットを再配置する例を以下に説明する。ここでは、前述の実施の形態1で説明した時分割通信システムにおいて、通信中に、図12に示すように、ノード無線通信装置のN6とN7が通信不能になった場合で説明する。
N6及びN7が何らかの要因により通信不能になって中継伝送が停止すると、その周辺のノード無線通信装置は、slot6とslot5におけるストリームデータが受信できなくなる。これにより受信できなくなったノード無線通信装置が、N6及びN7の通信品質を最低値であるゼロにしたReply信号をR1に通知する。
この通信品質がゼロのReply信号を受け取ったR1は、該当するノード無線通信装置のN6及びN7がダウンしたと判断して、はじめに収集した図8(A)に示すテーブルからN6とN7の情報を削除する。そして、前述の処理を再度実行して図13(A)に示すテーブルを作成する。
ここで中継端末として選択したN2とN1とN3には通信品質の変化がないので、そのまま更に図13(B)に示すテーブルが作成できる。もちろん、図13(B)においてもN6とN7を削除する。
ここで図13(B)によれば、閾値以上の2パスがとれるノード無線通信装置はN4とN5とN8となる。
そこでこれらN4とN5とN8を孫中継端末として選択すると、初めに図8(C)で収集した情報から、更に図13(C)に示す通信品質のテーブルを作成できる。もちろん、図13(C)においてもN6とN7を削除する。
図13(C)によれば、閾値以上の2パスがとれないノード無線通信装置が無いと判断できる。従って、R1は、slot2にN2を割り当て、slot3にN1を割り当て、slot4にN3を割り当て、slot5にN4を割り当て、slot6にN5を割り当て、slot7にN8を割り当てる。
そして割り当てたタイムスロットの配置をスロット通知コマンド620のフレームで全てのノード無線通信装置に通知する。そして、このスロット通知コマンド620を受信したノード無線通信装置は、新しいタイムスロットで動作を継続する。
このような構成により、一部のノード無線通信装置が通信不能になった場合であっても、残りのノード無線通信装置が2パス以上の無線通信パスを確保できる。これにより、何らかの障害物によって1つの通信パスが遮られても、残りの通信パスによって同じ内容のフレーム受信が周期Tsの時間内で可能となる。更に、より良好なパスをより先に中継するようにしたので、中継伝送されるデータの品質の劣化が少なくなり、全てのノード無線通信装置はよりエラーの少ないデータ受信が可能となる。
<実施の形態4>
上記実施の形態1〜3では、複数チャンネルのストリームデータとしてサラウンド音楽の音源データで説明したが、マルチチャンネルの映像データであってもよいし、もちろんコンピュータ間のデータ通信であってもよい。
また更に、通信方式は上記OFDM方式に限らず、CDMA方式や周波数ホッピング方式でもよいし、もちろんその他の無線方式であっても良い。また変調方式も、ASK方式やFSK方式、QPSK方式、8PSK方式、16QAM方式、やその他の変調方式でもよい。
以上説明したように本実施の形態によれば、タイムスロットに割り当てる際、先に中継伝送する通信端末間のパスを通信品質の良いパスにする。これにより、エラーが発生した品質の悪いデータが次々と中継伝送されることを回避できる。
また障害物の発生や中継端末の移動などが発生して通信路の状況が変化した場合でも、エラー発生した品質の悪いデータが次々と中継伝送されることを回避できる。
本発明の実施の形態に係る時分割中継伝送システムで使用されるルート無線通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る時分割中継伝送システムで使用されるノード無線通信装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る無線送信部の詳細な構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る無線受信部の詳細な構成を示すブロック図である。 本実施の形態1に係る時分割通信方式を適用した、1台のルート無線通信装置と10台のノード無線通信装置で構成する時分割中継伝送システムの構成例を示す図である。 本実施の形態に係る時分割中継伝送システムでやり取りされるフレームのデータ構成を説明する図である。 図5に示した時分割中継伝送システムのタイムスロット決定処理の動作を説明するフローチャートである。 本実施の形態1において、通知された無線通信品質を品質順に比較した図である。 本実施の形態1に係る時分割中継伝送システムにおける時分割タイムスロットの状態例を示した図である。 本発明の実施の形態2に係るノード無線通信装置であるN2とN3が移動した場合の各ノード無線通信装置の位置関係を示す図である。 本実施の形態2において、無線通信品質を品質順に比較した図である。 本実施の形態3に係る時分割通信方式を適用した、1台のルート無線通信装置と10台のノード無線通信装置で構成する時分割中継伝送システムの構成例を示す図である。 実施の形態3において無線通信品質を品質順に比較して示す図である。

Claims (11)

  1. 統括局と複数の通信局とを有し、前記統括局からのデータを中継伝送する中継システムであって、
    前記複数の通信局のそれぞれは、
    前記統括局との間、及び他の前記通信局との間の接続品質を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定された接続品質を前記統括局に通知する通知手段とを有し、
    前記統括局は、
    前記複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された前記接続品質を受信する問い合わせ手段と、
    前記統括局と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記統括局と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の通信局を中継局として割り当てる割り当て手段と、
    前記割り当て手段により割り当てた結果を前記複数の通信局に送信する送信手段とを有することを特徴とする中継システム。
  2. 前記割り当て手段は、更に、前記中継局に加えて、前記所定値以上の接続品質で接続されるように、1つもしくは複数の前記通信局を孫中継局として選択し、前記中継局に割り当てたタイムスロットの後のスロットに、前記孫中継局のタイムスロットを割り当てることを特徴とする請求項に記載の中継システム。
  3. 前記送信手段は、前記複数の通信局に対してブロードキャストで送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の中継システム。
  4. 前記所定値以上の接続品質は、前記統括局と前記通信局、或は前記通信局同士が複数の通信経路を介して通信できることに相当することを特徴とする請求項1に記載の中継システム。
  5. 前記統括局は、
    前記通知手段で通知された接続品質が前記所定値以上でなくなると、前記問い合わせ手段、前記割り当て手段及び前記送信手段による処理を再度実行することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の中継システム。
  6. 統括局と複数の通信局とを有し、前記統括局からのデータを中継伝送する中継システムの制御方法であって、
    前記複数の通信局のそれぞれにおいて、前記統括局との間、及び他の前記通信局との間の接続品質を判定する判定工程と、
    前記判定工程で判定された接続品質を前記通信局から前記統括局に通知する通知工程とを有し、
    前記統括局において、
    前記複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された前記接続品質を受信する問い合わせ工程と、
    前記統括局と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記統括局と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の通信局を中継局として割り当てる割り当て工程と、
    前記割り当て工程で割り当てた結果を、前記統括局から前記複数の通信局に送信する送信工程とを有することを特徴とする中継システムの制御方法。
  7. 通信装置であって、
    複数の通信局に対して通信状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信し、前記問い合わせ信号に応答して複数の通信局から送信された、前記通信装置との間、及び他の通信局との間の接続品質を受信する問い合わせ手段と、
    前記通信装置と通信局との間の接続品質が所定値未満となる通信局がある場合、前記接続品質が前記所定値以上の通信局を中継局として選択し、当該中継局として選択された通信局を介して前記通信装置と前記複数の通信局のそれぞれとが前記所定値以上の接続品質で接続されるように、前記接続品質が高い順に、各タイムスロットに対して1つもしくは複数の前記通信局を中継局として割り当てる割り当て手段と、
    前記割り当て手段により割り当てた結果を前記複数の通信局に送信する送信手段とを有することを特徴とする通信装置。
  8. 前記割り当て手段は、更に、前記中継局に加えて、前記所定値以上の接続品質で接続されるように、1つもしくは複数の前記通信局を孫中継局として選択し、前記中継局に割り当てたタイムスロットの後のスロットに、前記孫中継局のタイムスロットを割り当てることを特徴とする請求項に記載の通信装置
  9. 前記送信手段は、前記複数の通信局に対してブロードキャストで送信することを特徴とする請求項7又は8に記載の通信装置
  10. 前記所定値以上の接続品質は、前記通信装置と前記通信局、或は前記通信局同士が複数の通信経路を介して通信できることに相当することを特徴とする請求項に記載の通信装置
  11. 記接続品質が前記所定値以上でなくなると、前記問い合わせ手段、前記割り当て手段及び前記送信手段による処理を再度実行することを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の通信装置
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