JP4982394B2 - 端子金具の電気接触部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、端子金具の電気接触部の構造に関し、詳しくは、断面略丸形状又は断面略矩形状となる電気接触部の構造に関する。
図3において、雌型端子金具1は、接続相手となる図示しない雄型端子金具のタブ状電気接触部が差し込まれて電気的な接続が行われる電気接触部2と、この電気接触部2に連続して図示しない電線端末に接続される電線接続部3とを有している。雌型端子金具1は、導電性を有する金属板を所定の形状にブランクした後に曲げ加工(プレス加工)を複数回施して図示のような形状に形成されている。
電気接続部2は、断面矩形状に形成されている。図中の電気接触部2は、上壁の位置で合わせ目4が生じるように形成されている。上壁は、二つの上半板5によって構成されている。
電気接続部2は、この内部に挿入されるバネ接触部6に一対のラッグ部7を形成し、そして、ラッグ部7を側壁8のラッグ係合ホール9に係合させることによって合わせ目4の離間を防止することができるようになっている。
特開平9−180795号公報
上記従来技術にあっては、一対のラッグ部7を有するバネ接触部6を別体で設けたり、ラッグ部7に曲げ加工を施して側壁8に係合させたりする必要があることから、部品点数が多くなるのは勿論のこと、曲げ加工を施すためのプレス型が複雑になってしまうという問題点を有している。尚、電気接続部2は図3の場合、断面矩形状であるが、これを断面略丸形状に形成する場合には、プレス型が更に複雑になってしまうと思われる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、複雑なプレス型を用いなくとも合わせ目の離間を防止することが可能な端子金具の電気接触部構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の端子金具の電気接触部構造は、導電性を有する金属板を所定の形状にブランクするとともに曲げ加工を複数回施して断面略丸形状又は断面略矩形状となる電気接触部を形成してなる端子金具の前記電気接触部に係る構造において、最終曲げ加工前となる状態の形状を、この一方の先端に外側C面と第一先端合わせ面とを有するとともに他方の先端に内側C面と第二先端合わせ面とを有する形状とし、最終曲げ加工を施して前記外側C面と前記内側C面とを重なり合うようラップさせた後、前記外側C面と前記内側C面とを摺接させる押し込みを行い先端位置を変えると、前記第一先端合わせ面と前記第二先端合わせ面とが互いに押し合うような突き合わせ状態が形成されることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、第一先端合わせ面と第二先端合わせ面とが互いに押し合うような突き合わせ状態が形成されることから、合わせ目が離間してしまうようなことはない。曲げ加工は、最終的に外側C面と内側C面とがラップするような単純な曲げ加工をするだけであり、この後に外側C面と内側C面とが摺接するような押し込みをすればよい。
請求項2記載の本発明の端子金具の電気接触部構造は、請求項1に記載の端子金具の電気接触部構造において、前記ラップの量に合わせた幅で前記外側C面と前記内側C面とを形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、外側C面と内側C面とが確実にラップし、この後の押し込みがスムーズに行われる。
請求項3記載の本発明の端子金具の電気接触部構造は、請求項1又は請求項2に記載の端子金具の電気接触部構造において、シールドコネクタ用の端子金具又は電気コネクタ用の雌型端子金具であることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、シールドコネクタ用の端子金具又は電気コネクタ用の雌型端子金具に上記構造が採用される。
請求項1に記載された本発明によれば、第一先端合わせ面と第二先端合わせ面とが互いに押し合い且つ常に押し合うような突き合わせ状態を形成する電気接触部構造であることから、複雑なプレス型を用いなくとも合わせ目の離間を防止することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、製造性の良い電気接触部の構造を提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、外側C面と内側C面とを確実にラップさせる構造であることから、上記突き合わせ状態をスムーズに形成することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、上記の如く製造性の良いシールドコネクタ用の端子金具又は電気コネクタ用の雌型端子金具になるのは勿論のこと、特にシールドコネクタ用の端子金具の場合、耐ノイズ性の向上に寄与することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の端子金具の電気接触部構造の一実施の形態を示す模式的な断面図であり、(a)はブランク状態となる形状の断面図、(b)は最終曲げ加工前の状態となる形状の断面図、(c)は最終曲げ加工後の状態となる形状の断面図、(d)は押し込み後の状態となる形状且つ電気接触部の断面図である。
図1(d)において、引用符号21は端子金具の電気接触部を示している。電気接触部21は、曲げ加工を複数回施すとともに後述する押し込みを施して断面略丸形状に形成されている。以下、断面略丸形状の電気接触部21の形成に関して説明する。尚、電気接触部21以外の部分に関しては公知の構造と同じであるものとし、説明を省略するものとする。上記断面略丸形状以外に断面略矩形状の場合もあるが、形成に関しては基本的に同様であり、ここでは説明を省略するものとする。
先ず、図1(a)に示す如く、導電性を有する平坦な金属板を所定の形状にブランクしてブランク状態形状22を形成する。ブランク状態形状22は、この一方の先端23に外側C面24と第一先端合わせ面25とを有するとともに、他方の先端26に内側C面27と第二先端合わせ面28とを有するように形成されている。外側C面24は、最終曲げ加工後に外側に向くテーパ状の面として形成されている。また、内側C面27も同様に内側に向くテーパ状の面として形成されている。
ブランク状態形状22は、下側の面29が最終曲げ加工後に電気接触部外面となり、上側の面30が最終曲げ加工後に電気接触部内面となるようになっている。第一先端合わせ面25は、上側の面30に直交するように形成されている。これに対し、第二先端合わせ面28は、下側の面29に直交するように形成されている。外側C面24は、下側の面29と第一先端合わせ面25との交差する側に形成されている。内側C面27は、上側の面30と第二先端合わせ面28の交差する側に形成されている。外側C面24及び内側C面27は、最終曲げ加工の際のラップ量L(図1(c)参照)に合わせた幅で形成されている。
次に、ブランク状態形状22に曲げ加工を施して、図1(b)に示す如くの略U字状となる最終曲げ加工前状態形状31を形成する。最終曲げ加工前状態形状31は、一方の先端23の外側C面24が外側を向き、他方の先端26の内側C面27が内側を向くように形成されている。また、一方の先端23及び他方の先端26の第一先端合わせ面25及び第二先端合わせ面28が共に上側を向くように形成されている。さらに、中間が所定の曲率で湾曲するように形成されている。
続いて、最終曲げ加工前状態形状31に最終的な曲げ加工を施して、図1(c)に示す如くの略丸形となる最終曲げ加工後状態形状32を形成する。最終曲げ加工後状態形状32は、外側C面24と内側C面27とが重なり合うようなラップした状態に形成されている。最終曲げ加工後状態形状32は、他方の先端26が一方の先端23の上側に位置するように形成されている。
尚、第一先端合わせ面25及び第二先端合わせ面28の距離となるラップ量Lは、上記の如く外側C面24及び内側C面27の幅に合っているが、これに限らないものとする。例えば、外側C面24及び内側C面27の一部がラップすれば良いものとし、上記ラップ量Lよりも大きく設定することも可能であるものとする。この他、最終曲げ加工後状態形状32においては、外側C面24及び内側C面27が接触、非接触のいずれであっても良いものとする。
最後に、最終曲げ加工後状態形状32における他方の先端26を下方に押し込み、図1(d)に示す如くの断面略丸形状の電気接触部21を形成する。他方の先端26を下方に押し込み外側C面24及び内側C面27を摺接させて先端位置を変えると、第一先端合わせ面25と第二先端合わせ面28とが互いに押し合う(矢印の向きに押し合う)ような突き合わせ状態が形成され、これによって電気接触部21の形成が完了する。
電気接触部21は、第一先端合わせ面25と第二先端合わせ面28とが互いに押し合い且つ常に押し合うような突き合わせ状態になることから、合わせ目33が離間してしまうようなことはない。曲げ加工は、最終的に外側C面24と内側C面27とがラップするような単純な曲げ加工をするだけであり、この後に外側C面24と内側C面27とが摺接するような押し込みをすればよいことから、製造性の良い電気接触部21になる。
図2を参照しながら、本発明の構造を適用したシールドコネクタ用の端子金具について簡単に説明する。図2はシールドコネクタ用の端子金具の斜視図である。
図2において、同軸ケーブル41の端末に設けられるシールドコネクタ(同軸コネクタ)42は、同軸ケーブル41の芯線43に接続される図示しないインナー端子(内導体端子)と、このインナー端子が差し込まれる誘電体44と、誘電他44の外側に設けられ同軸ケーブル41の編組45に接触するシールド端子46とを備えて構成されている。編組45は、絶縁体47と絶縁シース48との間に設けられている。
シールド端子46は、図示しない相手側に対して電気的な接続がなされる電気接触部49を有しており、この電気接触部49における合わせ目50の部分が図1で説明したような互いに押し合い且つ常に押し合うような突き合わせ状態に形成されている。
シールド端子46は、合わせ目50が離間してしまうようなことがないことから、耐ノイズ性の向上に寄与する状態に形成されている。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の端子金具の電気接触部構造の一実施の形態を示す模式的な断面図であり、(a)はブランク状態となる形状の断面図、(b)は最終曲げ加工前の状態となる形状の断面図、(c)は最終曲げ加工後の状態となる形状の断面図、(d)は押し込み後の状態となる形状且つ電気接触部の断面図である。 本発明の構造を適用したシールドコネクタ用の端子金具の斜視図である。 従来例の端子金具の斜視図である。
符号の説明
21 電気接触部
22 ブランク状態形状
23 一方の先端
24 外側C面
25 第一先端合わせ面
26 他方の先端
27 内側C面
28 第二先端合わせ面
29 下側の面
30 上側の面
31 最終曲げ加工前状態形状
32 最終曲げ加工後状態形状
33 合わせ目
41 同軸ケーブル
42 シールドコネクタ
43 芯線
44 誘電体
45 編組
46 シールド端子(端子金具)
47 絶縁体
48 絶縁シース
49 電気接触部
50 合わせ目

Claims (3)

  1. 導電性を有する金属板を所定の形状にブランクするとともに曲げ加工を複数回施して断面略丸形状又は断面略矩形状となる電気接触部を形成してなる端子金具の前記電気接触部に係る構造において、
    最終曲げ加工前となる状態の形状を、この一方の先端に外側C面と第一先端合わせ面とを有するとともに他方の先端に内側C面と第二先端合わせ面とを有する形状とし、
    最終曲げ加工を施して前記外側C面と前記内側C面とを重なり合うようラップさせた後、前記外側C面と前記内側C面とを摺接させる押し込みを行い先端位置を変えると、前記第一先端合わせ面と前記第二先端合わせ面とが互いに押し合うような突き合わせ状態が形成される
    ことを特徴とする端子金具の電気接触部構造。
  2. 請求項1に記載の端子金具の電気接触部構造において、
    前記ラップの量に合わせた幅で前記外側C面と前記内側C面とを形成する
    ことを特徴とする端子金具の電気接触部構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子金具の電気接触部構造において、
    シールドコネクタ用の端子金具又は電気コネクタ用の雌型端子金具である
    ことを特徴とする端子金具の電気接触部構造。
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