JP4983940B2 - 有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法 - Google Patents
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Description
を備え、
前記複数の有機エレクトロルミネッセンス素子は、塗布法により形成される発光層と、該発光層を介在させて配置される一対の電極とを含んで構成され、前記発光層として、赤色発光する赤色発光層、緑色発光する緑色発光層、または青色発光する青色発光層を有する、
有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
親液性を示す隔壁と、前記一対の電極のうちの一方の電極とが設けられた基板を用意する工程と、
赤色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する赤インキ供給工程と、
緑色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する緑インキ供給工程と、
青色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する青インキ供給工程と、
供給したインキを固化する工程と、
前記一対の電極のうちの他方の電極を形成する工程とを含み、
赤インキ供給工程と、青インキ供給工程と、緑インキ供給工程とのうちで赤インキ供給工程を最後に行うことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法に関する。
沸点が200℃以上の溶媒の、インキに対する割合が、5重量%以上であることを特徴とする前記有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法に関する。
前記複数の有機エレクトロルミネッセンス素子は、塗布法により形成される発光層と、該発光層を介在させて配置される一対の電極とを含んで構成され、発光層として、赤色発光する赤色発光層、緑色発光する緑色発光層、または青色発光する青色発光層を備え、
前記隔壁が、親液性を示し、
緑色発光層、及び/又は青色発光層は、その一端部が、隔壁を隔てて隣接する赤色発光層上にまで隔壁に沿って延在していることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置に関する。
まず有機EL装置1の構成について説明する。以下ではアクティブマトリクス駆動方式の有機EL装置1を例として有機EL装置1について説明するが、本発明はアクティブマトリクス駆動方式に限らす、例えばパッシブマトリクス駆動方式にも適用可能である。
(基板を用意する工程)
まず親液性を示す隔壁4と、陽極6(一対の電極のうちの一方の電極)とが設けられた基板2を用意する。この基板2は、隔壁4および陽極6が予め形成されたものを入手してきてもよく、また隔壁4および陽極6を基板2上に形成することによって用意してもよい。
基板は、有機EL装置を製造する工程において化学的に変化しないものが好適に用いられ、例えばガラス、プラスチック、高分子フィルム、およびシリコン板、並びにこれらを積層したものなどが用いられる。なおアクティブマトリクス駆動方式の表示装置の場合、基板としては有機EL素子を駆動する回路が予め形成されたものを用いることが好ましく、例えばTFT(Thin Film Transistor)が予め形成された基板を用いることができる。なお一方の電極および基板を通して発光層から放射される光を出射する構成の装置では、基板は可視光の光透過率が高い方が好ましい。
発光層から放射される光が陽極を通して出射する構成の有機EL素子の場合、陽極には光透過性を示す電極が用いられる。光透過性を示す電極としては、金属酸化物、金属硫化物および金属などの薄膜を用いることができ、電気伝導度および光透過率の高いものが好適に用いられる。具体的には酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide:略称IZO)、金、白金、銀、および銅などから成る薄膜が用いられ、これらの中でもITO、IZO、または酸化スズから成る薄膜が好適に用いられる。陽極の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法などを挙げることができる。また、該陽極として、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体などの有機の透明導電膜を用いてもよい。
絶縁膜8は通常親液性を示す部材によって構成される。例えば撥液性を示す部材によって絶縁膜を構成した場合、正孔注入層9を形成する際に、正孔注入層9を形成するためのインキが絶縁膜によって弾かれつつ乾燥する。そのため陽極6上において、正孔注入層9の周縁部の膜厚が不均一になり、均一な膜厚の正孔注入層を得ることが難しくなる。他方、親液性を示す部材によって絶縁膜8を構成した場合、正孔注入層9を形成するためのインキが絶縁膜8上を濡れ拡がるので、正孔注入層9の膜厚に絶縁膜8の影響が現れ難くなり、均一な膜厚の正孔注入層9を得ることができる。
隔壁4は絶縁膜8と同様にして形成することができる。なお隔壁4と絶縁膜8とは、工程の簡易さの観点からは、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィによって形成することが好ましい。
正孔注入層を構成する正孔注入材料としては、酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、および酸化アルミニウムなどの酸化物や、フェニルアミン系化合物、スターバースト型アミン系化合物、フタロシアニン系化合物、アモルファスカーボン、ポリアニリン、およびポリチオフェン誘導体などを挙げることができる。
発光層5を形成する工程は、発光層5を形成するためのインキを隔壁4間に供給するインキ供給工程と、供給したインキを固化する工程とを含む。
図3(1)に示すように、所定の塗布法で青インキを所定の凹部11に供給する(図では最も右側の凹部11)。なお青インキは2列の凹部をあけて供給される。所定の凹部に供給された青インキは溶媒が蒸発することによって薄膜化するが、その際に隔壁4に沿って濡れ拡がるために、隔壁4を隔てて隣接する凹部に臨む隔壁4の側面上にまで青インキが拡がった状態で薄膜化する(図3(2)参照)。なお図3(2)では最も左側の隔壁4上にも薄膜が形成されているが、これは青インキが2列の凹部をあけて供給されるためであり、図3において最も左側の凹部の左隣の凹部にも青インキが供給されるためである。
図3(3)に示すように、所定の塗布法で緑インキを所定の凹部11に供給する(図では中央の凹部11)。なお緑インキは2列の凹部11をあけて供給される。供給された緑インキは凹部11において行方向Xの一端部が、青インキが薄膜化した膜上に塗り重ねられる。青インキが薄膜化した膜は緑インキに再度溶解するため、膜上に塗り重ねられた緑インキの固形分濃度が高くなり、結果としてその粘度が高くなるものと推測される。青インキが薄膜化した膜に沿って緑インキは拡がるが、その一方で緑インキが拡がるにつれてその粘度が高くなり、緑インキの拡がりが阻害されるため、青インキが薄膜化した膜上を緑インキが濡れ拡がることはなく、青インキが供給された凹部11に緑インキが混入することを防ぐことができる。他方、凹部11において行方向Xの他端部は隔壁4に沿って緑インキが濡れ拡がるために、後述する赤インキが供給される凹部11にまで緑インキの薄膜が形成される(図3(4)参照)。
図3(5)に示すように、所定の塗布法で赤インキを所定の凹部11に供給する(図では最も左側の凹部)。なお赤インキは2列の凹部11をあけて供給される。赤インキは溶媒が蒸発することによって薄膜化する。供給された赤インキは凹部11において行方向Xの一端部が、緑インキが薄膜化した膜上に塗り重ねられる。緑インキが薄膜化した膜は赤インキに再度溶解するため、赤インキの固形分濃度が高くなり、結果としてその粘度が高くなるものと推測される。そのため赤インキは緑インキが薄膜化した膜上を濡れ拡がることはなく、緑インキが供給される凹部11に赤インキが混入することを防ぐことができる。また凹部11において行方向Xの他端部は、青インキが薄膜化した膜上に赤インキが塗り重ねられるため、凹部11において行方向Xの一端部と同様に、青インキが供給される凹部11に赤インキが混入することを防ぐことができる(図3(6)参照)。
発光層はインキを固化することによって得られる。インキの固化は、常温または加熱下で乾燥することによってなされる。なお窒素などの不活性ガス中または真空雰囲気中で乾燥することが好ましい。またインキが、加熱または光照射によって重合する材料を含む場合、加熱または光照射することによってインキを固化することが好ましい。なおインキの固化は、各種インキを供給するたびに行ってもよいが、全ての種類のインキを供給した後に行う方が好ましい。固化工程を1回で行うことができるためである。なおインキを自然乾燥する場合には、固化工程として特別な処理が行われるわけではない。
各種インキは所定の塗布法によって所定の凹部11に供給される。塗布法としては、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、スリットコート法、キャピラリーコート法、スプレーコート法、ノズルコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、反転印刷法およびインクジェットプリント法などを挙げることができ、ノズルコート法または有版印刷法が好ましく、凸版印刷法がより好ましく、フレキソ印刷法がさらに好ましい。
赤インキ、緑インキ、青インキの各種インキは、各種発光層となる材料を溶媒に溶解することにより調整される。インキにおける発光層となる材料の割合(以下、固形分濃度という場合がある)は、通常0.1重量%〜5重量%であり、好ましくは0.5重量%〜3重量%である。なお本明細書における固形分濃度または溶媒の濃度は、塗布装置においてインキを収容するタンク内での濃度を意味する。
発光層は通常、主として蛍光及び/又はりん光を発光する有機物、または該有機物とこれを補助するドーパントとから形成される。ドーパントは、例えば発光効率の向上や、発光波長を変化させるために加えられる。なお有機物は、低分子化合物でも高分子化合物でもよく、発光層は、溶媒への溶解性の観点からもポリスチレン換算の数平均分子量が、103〜108である高分子化合物を含むことが好ましい。発光層を構成する発光材料としては、例えば以下の色素系材料、金属錯体系材料、高分子系材料、ドーパント材料を挙げることができる。
色素系材料としては、例えば、シクロペンダミン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体化合物、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ピロール誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、オキサジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマー、キナクリドン誘導体、クマリン誘導体などを挙げることができる。
金属錯体系材料としては、例えばTb、Eu、Dyなどの希土類金属、またはAl、Zn、Be、Ir、Ptなどを中心金属に有し、オキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造などを配位子に有する金属錯体を挙げることができ、例えばイリジウム錯体、白金錯体などの三重項励起状態からの発光を有する金属錯体、アルミニウムキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾリル亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、フェナントロリンユーロピウム錯体などを挙げることができる。
高分子系材料としては、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、上記色素系材料や金属錯体系発光材料を高分子化したものなどを挙げることができる。
ドーパント材料としては、例えばペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルブレン誘導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、スチリル系色素、テトラセン誘導体、ピラゾロン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾンなどを挙げることができる。なお、このような発光層の厚さは、通常約2nm〜200nmである。
本実施形態では他方の電極として陰極7を形成する。本実施形態では絶縁膜8によって各有機EL素子3は互いに電気的に絶縁しているため、陰極7を上方から一面に形成する。すなわち各有機EL素子3に共通の陰極7を形成する。
陰極の材料としては、仕事関数が小さく、発光層への電子注入が容易で、電気伝導度の高い材料が好ましい。また陽極側から光を取出す構成の有機EL素子では、発光層からの光を陰極で陽極側に反射するために、陰極の材料としては可視光反射率の高い材料が好ましい。陰極には、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属および周期表13族金属などを用いることができる。陰極の材料としては、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、スカンジウム、バナジウム、亜鉛、イットリウム、インジウム、セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、イッテルビウムなどの金属、前記金属のうちの2種以上の合金、前記金属のうちの1種以上と、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫のうちの1種以上との合金、またはグラファイト若しくはグラファイト層間化合物などが用いられる。合金の例としては、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム−アルミニウム合金などを挙げることができる。また、陰極としては導電性金属酸化物および導電性有機物などから成る透明導電性電極を必要に応じて用いることができる。具体的には、導電性金属酸化物として酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ITO、およびIZOを挙げることができ、導電性有機物としてポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体などを挙げることができる。なお陰極は、2層以上を積層した積層体で構成されていてもよい。
正孔ブロック層は、正孔の輸送を堰き止める機能を有する。なお電子注入層、及び/又は電子輸送層が正孔の輸送を堰き止める機能を有する場合には、これらの層が正孔ブロック層を兼ねることがある。
電子ブロック層は、電子の輸送を堰き止める機能を有する。なお正孔注入層、及び/又は正孔輸送層が電子の輸送を堰き止める機能を有する場合には、これらの層が電子ブロック層を兼ねることがある。
a)陽極/発光層/陰極
b)陽極/正孔注入層/発光層/陰極
c)陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極
d)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極
e)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
f)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
g)陽極/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
h)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
i)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
j)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
k)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
l)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
m)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
n)陽極/発光層/電子注入層/陰極
o)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
p)陽極/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(ここで、記号「/」は、記号「/」を挟む各層が隣接して積層されていることを示す。
以下同じ。)
q)陽極/(構造単位A)/電荷発生層/(構造単位A)/陰極
また「(構造単位A)/電荷発生層」を「構造単位B」とすると、3層以上の発光層を有する有機EL素子の構成として、以下のp)に示す層構成を挙げることができる。
r)陽極/(構造単位B)x/(構造単位A)/陰極
なお記号「x」は、2以上の整数を表し、(構造単位B)xは、構造単位Bがx段積層された積層体を表す。また複数ある(構造単位B)の層構成は同じでも、異なっていてもよい。
電荷発生層としては、例えば酸化バナジウム、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)、酸化モリブデンなどから成る薄膜を挙げることができる。
正孔輸送層を構成する正孔輸送材料としては、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、ポリアリールアミン若しくはその誘導体、ポリピロール若しくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)若しくはその誘導体、又はポリ(2,5−チエニレンビニレン)若しくはその誘導体などを挙げることができる。
電子輸送層を構成する電子輸送材料としては、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン若しくはその誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の金属錯体、ポリキノリン若しくはその誘導体、ポリキノキサリン若しくはその誘導体、ポリフルオレン若しくはその誘導体などを挙げることができる。
電子注入層を構成する材料としては、発光層の種類に応じて最適な材料が適宜選択され、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のうちの1種類以上含む合金、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、またはこれらの物質の混合物などを挙げることができる。アルカリ金属、アルカリ金属の酸化物、ハロゲン化物、および炭酸塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、酸化リチウム、フッ化リチウム、酸化ナトリウム、フッ化ナトリウム、酸化カリウム、フッ化カリウム、酸化ルビジウム、フッ化ルビジウム、酸化セシウム、フッ化セシウム、炭酸リチウムなどを挙げることができる。また、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属の酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩の例としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、酸化マグネシウム、フッ化マグネシウム、酸化カルシウム、フッ化カルシウム、酸化バリウム、フッ化バリウム、酸化ストロンチウム、フッ化ストロンチウム、炭酸マグネシウムなどを挙げることができる。電子注入層は、2層以上を積層した積層体で構成されてもよく、例えばLiF/Caなどを挙げることができる。電子注入層は、蒸着法、スパッタリング法、印刷法などにより形成される。
電子注入層の膜厚としては、1nm〜1μm程度が好ましい。
まず200mm(縦)×200mm(横)×0.7mm(厚み)の透明ガラス板上にTFTアレイと複数の陽極(一方の電極)とが形成された基板を用意した。複数の陽極はマトリクス状に配列され、その形状は板状であり、サイズは行方向Xの幅が60μm、列方向Yの幅が180μm、厚みが150nmである。陽極にはITO薄膜を用いた。
次にポジ型フォトレジスト(東レ株式会社製、商品名「SL−1904」)を基板全面に塗布し、フォトリソグラフィにより陽極上に開口が形成された格子状の絶縁膜を形成した。絶縁膜の膜厚は1.8μmであり、開口は、行方向Xの幅が55μm、列方向Yの幅が175μmである。
次にポジ型フォトレジスト(東レ株式会社製、商品名「SL−1904」)を基板全面に塗布し、フォトリソグラフィによりストライプ形状の隔壁を形成した。形成した隔壁は、高さが2μm、行方向Xの幅が33μm、隣り合う隔壁の間隔が41.5μmであり、行方向Xのピッチ(繰り返し)が74.5(33+41.5)μmであった。上述のフォトレジストを用いて通常のフォトリソグラフィによって隔壁を形成した場合、撥液処理を特別に施さない限り、形成された隔壁は通常親液性を示す。
次にポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸(Bayer社製、商品名「BaytronP AI4083」)の懸濁液を0.2μmメンブランフィルターで濾過した。この濾過液をスピンコートにより基板上に塗布した。その後、200℃で20分間加熱処理して、膜厚が80nmの正孔注入層を形成した。
上記隔壁に対応するストライプ状の複数本の凸部を備えるフレキソ印刷版(材質:ポリエステル系樹脂)を準備した。各凸部は版胴の周方向に沿って延伸し、互いに中心軸線方向に等間隔をあけて配置されている。凸部は、高さが100μm、幅が35μm、繰り返し間隔(ピッチ)が223.5(74.5×3)μmである。
次に発光層上に他方の電極(陰極)として、カルシウムを100Åの厚さで蒸着し、さらに、酸化保護層としてアルミニウムを2000Åの厚さで蒸着した。これによりボトムエミッション型の有機EL素子を作製した。
青インキ、緑インキ、赤インキ(R,G,B)の順に各インキを塗布して、3種類の有機EL素子を作製した。
2 基板
3 有機EL素子
4 隔壁
5 発光層
6 一方の電極(陽極)
7 他方の電極(陰極)
8 絶縁膜
9 正孔注入層
11 凹部
Claims (5)
- 基板と、該基板上に設けられる複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子を区分けする隔壁と、
を備え、
前記複数の有機エレクトロルミネッセンス素子は、塗布法により形成される発光層と、該発光層を介在させて配置される一対の電極とを含んで構成され、前記発光層として、赤色発光する赤色発光層、緑色発光する緑色発光層、または青色発光する青色発光層を有する、
有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
親液性を示す隔壁と、前記一対の電極のうちの一方の電極とが設けられた基板を用意する工程と、
親液性を示す前記隔壁と、前記一対の電極のうちの前記一方の電極とが設けられた前記基板(ただし撥液化処理された隔壁が設けられた基板を除く)において、赤色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する赤インキ供給工程と、
親液性を示す前記隔壁と、前記一対の電極のうちの前記一方の電極とが設けられた前記基板(ただし撥液化処理された隔壁が設けられた基板を除く)において、緑色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する緑インキ供給工程と、
親液性を示す前記隔壁と、前記一対の電極のうちの前記一方の電極とが設けられた前記基板(ただし撥液化処理された隔壁が設けられた基板を除く)において、青色発光層を形成するためのインキを、前記一方の電極上に塗布法により供給する青インキ供給工程と、
供給したインキを固化する工程と、
前記一対の電極のうちの他方の電極を形成する工程とを含み、
赤インキ供給工程と、青インキ供給工程と、緑インキ供給工程とのうちで赤インキ供給工程を最後に行うことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。 - 前記青インキ供給工程の後に前記緑インキ供給工程を行うことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
- 前記塗布法が、ノズルコート法または有版印刷法であることを特徴とする請求項1または2記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
- 前記塗布法が、凸版印刷法であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
- 前記インキは、沸点が200℃以上の溶媒を含み、
沸点が200℃以上の溶媒の、インキに対する割合が、5重量%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
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