JP4989080B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、金属セパレータとが積層され、前記電解質・電極構造体と一方の金属セパレータとの間には、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される内部マニホールド型の燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)と多孔質カーボン(拡散層)からなるアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セル(単位セル)により構成されている。通常、燃料電池では、この発電セルを所定の数だけ積層した燃料電池スタックが使用されている。
上記の燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えており、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路の入口側及び出口側には、前記反応ガス入口連通孔及び前記反応ガス出口連通孔がそれぞれ連通している。
この場合、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔は、開口面積が比較的小さい。従って、反応ガス入口連通孔から反応ガス流路を介して反応ガス出口連通孔に至る反応ガスの流れを円滑に行うため、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔の近傍には、バッファ部が必要になっている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータが知られている。このセパレータは、図10に示すように、燃料ガス導入口1が貫通して形成されるとともに、この燃料ガス導入口1には、導入部(バッファ部)2が連なっている。導入部2は、燃料ガス導入口1の上下に拡幅部2a、2bを有し、上下に拡大して構成されている。
導入部2内には、複数の正方形状の凸部3が縦横に等間隔で配置されており、全体として格子状の流路溝4が形成されている。導入部2には、帯状の凸部5、6及び7が形成されており、それぞれ幅方向に並列している。この帯状の凸部5〜7は、燃料ガス導入口1から導入部2に流入した燃料ガスが鉛直下方向に流下することを阻止し、前記燃料ガスを横方向に案内する機能を有している。
特開2003−77497号公報(図3)
ところで、セパレータとしては、カーボンセパレータに代えて、薄板状の金属プレートで構成される金属セパレータが使用される場合がある。この金属セパレータでは、プレス加工によって一方の面に反応ガス流路及びバッファ部が形成されると、他方の面には、前記反応ガス流路及び前記バッファ部の形状により決定された冷却媒体流路(又は他の反応ガス流路)及びバッファ形状部が形成されることになる。
このため、上記の特許文献1のセパレータを金属セパレータに適用すると、前記金属セパレータの裏面側の冷却媒体流路又は他の反応ガス流路には、導入部2に対応するバッファ形状部が形成されてしまう。従って、この裏面側のバッファ形状部では、反応ガスや冷却媒体が流れ難くなる領域が発生し易く、この領域で水の滞留が惹起されるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、金属セパレータの両面に反応ガスや冷却媒体等の所望の流体を円滑且つ確実に流すことができ、効率的な発電を良好に行うことが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、金属セパレータとが積層され、前記電解質・電極構造体と一方の金属セパレータとの間には、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、積層方向に貫通して前記反応ガス流路の入口側又は出口側に連通する反応ガス連通孔が形成される内部マニホールド型の燃料電池に関するものである。
金属セパレータは、反応ガス流路と反応ガス連通孔との間に取り付け部を設けるとともに、前記取り付け部に着脱自在な流路部材を備え、前記流路部材は、前記反応ガス流路と前記反応ガス連通孔とを連通する流路溝を有している。
また、反応ガス流路は、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有し、前記燃料ガス流路の流路溝深さが前記酸化剤ガス流路の流路溝深さよりも浅く設定されるとともに、反応ガス連通孔は、燃料ガス連通孔及び酸化剤ガス連通孔を有し、前記燃料ガス流路と前記燃料ガス連通孔との間に取り付けられる燃料ガス側の流路部材の流路溝深さは、前記酸化剤ガス流路と前記酸化剤ガス連通孔との間に取り付けられる酸化剤ガス側の流路部材の流路溝深さよりも浅く設定されることが好ましい。
さらに、反応ガス連通孔は、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を有し、前記反応ガス入口連通孔と反応ガス流路との間に配設される第1の流路部材と、前記反応ガス出口連通孔と前記反応ガス流路との間に配設される第2の流路部材とは、同一形状を有し且つ互いに同一面内で反転して取り付けられることが好ましい。
さらにまた、本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、金属セパレータとが積層される単位セルを備え、1又は2以上の前記単位セル間には、電極面に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路が形成されるとともに、積層方向に貫通して前記冷却媒体流路の入口側又は出口側に連通する冷却媒体連通孔が形成される内部マニホールド型の燃料電池に関するものである。
金属セパレータは、冷却媒体流路と冷却媒体連通孔との間に取り付け部を設けるとともに、前記取り付け部に着脱自在な流路部材を備え、前記流路部材は、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連通孔とを連通する流路溝を有している。
また、取り付け部と流路部材とを互いに位置決めするための凹凸部位が設けられることが好ましい。
本発明によれば、金属セパレータは、反応ガス流路と反応ガス連通孔との間に取り付け部を設けるとともに、前記取り付け部には、前記反応ガス流路と前記反応ガス連通孔とを連通する流路溝を有する流路部材が着脱自在に構成されている。また、金属セパレータは、冷却媒体流路と冷却媒体連通孔との間に取り付け部を設けるとともに、前記取り付け部には、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連通孔とを連通する流路溝を有する流路部材が着脱自在に構成されている。
このため、波板形状に成形された金属セパレータの表裏には、それぞれ所望の形状を有する流路溝を容易且つ確実に設けることができ、反応ガスや冷却媒体等の種々の流体を均一に分配することが可能になる。これにより、特に反応ガス流路から滞留水を良好に排出することができ、安定した発電性能を有するとともに、耐久性の向上を図って効率的な発電が良好に遂行可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視図であり、図2は、前記燃料電池10の、図1中、II−II線断面図である。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)12と、第1及び第2金属セパレータ14、16とを、水平方向(矢印A方向)に積層して単位セルを構成しており、通常、複数の前記燃料電池10がスタック化されている。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜18と、該固体高分子電解質膜18を挟持するカソード側電極20及びアノード側電極22とを備える。
カソード側電極20及びアノード側電極22は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜18の両面に形成される。
図1に示すように、燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
図1〜図3に示すように、第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス流路(反応ガス流路)36が設けられる。酸化剤ガス流路36は、矢印B方向に延在する複数の酸化剤ガス流路溝36aと凸部36bとを交互に有する。
酸化剤ガス流路36の両端部と酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bとの間には、第1及び第2取り付け部38a、38bが設けられる。第1及び第2取り付け部38a、38bは、平坦面を構成するとともに、前記第1及び第2取り付け部38a、38bには、第1及び第2流路部材40a、40bが着脱自在である(図1参照)。
第1及び第2流路部材40a、40bは、金属プレートをプレス加工して構成され、酸化剤ガス流路36と酸化剤ガス入口連通孔30aとを連通する第1流路溝42a、及び前記酸化剤ガス流路36と酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2流路溝42bを有する。第1及び第2流路部材40a、40bは、同一形状を有しており、互いに同一面内で反転して第1及び第2取り付け部38a、38bに取り付けられる。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス流路(反応ガス流路)44が設けられる。燃料ガス流路44は、酸化剤ガス流路36と同様に、矢印B方向に延在する複数の燃料ガス流路溝44aと凸部44bとを交互に有する。
燃料ガス流路44の両端部と燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bとの間には、第1及び第2取り付け部46a、46bが設けられる。第1及び第2取り付け部46a、46bは、平坦面を構成するとともに、前記第1及び第2取り付け部46a、46bには、第1及び第2流路部材48a、48bが着脱自在である。
第1及び第2流路部材48a、48bは、金属プレートをプレス加工して構成され、燃料ガス流路44と燃料ガス入口連通孔34aとを連通する第1流路溝50a、及び前記燃料ガス流路44と燃料ガス出口連通孔34bとを連通する第2流路溝50bを有する。第1及び第2流路部材48a、48bは、同一形状を有しており、互いに同一面内で反転して第1及び第2取り付け部46a、46bに取り付けられる。
燃料ガス側である燃料ガス流路44と第1及び第2流路溝50a、50bとの溝深さは、酸化剤ガス側である酸化剤ガス流路36と第1及び第2流路溝42a、42bとの溝深さよりも浅く設定される。
図1〜図3に示すように、第1金属セパレータ14の面14bと第2金属セパレータ16の面16bとには、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとを連通する冷却媒体流路52が一体に形成される。冷却媒体流路52は、矢印B方向に延在する複数本の冷却媒体流路溝52aと凸部52bとを交互に有する(図1参照)。
冷却媒体流路52の両端部と冷却媒体入口連通孔32a及び冷却媒体出口連通孔32bとの間には、第1及び第2取り付け部54a、54bが設けられる。第1及び第2取り付け部54a、54bは、第1金属セパレータ14の第1及び第2取り付け部38a、38bと第2金属セパレータ16の第1及び第2取り付け部46a、46bとの裏面側に対応しており、平坦面を構成する。第1及び第2取り付け部54a、54bには、第1及び第2流路部材56a、56bが着脱自在である(図1及び図5参照)。
第1及び第2流路部材56a、56bは、金属プレートをプレス加工して構成され、冷却媒体流路52と冷却媒体入口連通孔32aとを連通する第1流路溝58a、及び前記冷却媒体流路52と冷却媒体出口連通孔32bとを連通する第2流路溝58bを有する。第1及び第2流路部材56a、56bは、同一形状を有しており、互いに同一面内で反転して第1及び第2取り付け部54a、54bに取り付けられる(図1参照)。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端部を周回して第1シール部材60が一体成形される。第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周端部を周回して第2シール部材62が一体成形される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路36に導入される。酸化剤ガス流路36では、酸化剤ガスが第1流路部材40aの第1流路溝42aに導入された後、複数の酸化剤ガス流路溝36aに分散される。このため、酸化剤ガスは、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極20に沿って移動する。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから第2金属セパレータ16の燃料ガス流路44に導入される。この燃料ガス流路44では、図4に示すように、燃料ガスが第1流路部材48aの第1流路溝50aに導入された後、複数の燃料ガス流路溝44aに分散される。これにより、燃料ガスは、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極22に沿って移動する。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極20に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極22に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極20に供給されて消費された酸化剤ガスは、第2流路部材40bの第2流路溝42bから酸化剤ガス出口連通孔30bに排出される(図1参照)。同様に、アノード側電極22に供給されて消費された燃料ガスは、第2流路部材48bの第2流路溝50bから燃料ガス出口連通孔34bに排出される(図4参照)。
一方、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ14、16間に形成された冷却媒体流路48に導入される(図1参照)。この冷却媒体流路48では、冷却媒体が第1流路部材56aの第1流路溝58aに導入された後、複数の冷却媒体流路溝52aに分散される。
従って、冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12の発電面(電極面)全面にわたって冷却した後、第2流路部材56bの第2流路溝58bから冷却媒体出口連通孔32bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、例えば、図4に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、第1及び第2取り付け部46a、46bが設けられている。そして、この第1及び第2取り付け部46a、46bには、燃料ガス流路44と燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bとを連通する第1及び第2流路溝50a、50bを有する第1及び第2流路部材48a、48bが取り付けられている。
一方、第2金属セパレータ16の面16bには、図1に示すように、第1及び第2取り付け部54a、54bが設けられるとともに、前記第1及び第2取り付け部54a、54bには、第1及び第2流路部材56a、56bが取り付けられている。この第1及び第2流路部材56a、56bは、冷却媒体流路52と冷却媒体入口連通孔32a及び冷却媒体出口連通孔32bとを連通する第1及び第2流路溝58a、58bを有している。
このため、波板形状に成形された第2金属セパレータ16の表裏両方の面16a、16bには、それぞれ所望の形状を有する第1及び第2流路溝50a、50b及び第1及び第2流路溝58a、58bを容易且つ確実に設けることができる。これにより、面16a側では、燃料ガス流路44に沿って燃料ガスを均一且つ良好に分配することが可能になるとともに、面16b側では、冷却媒体流路52に沿って冷却媒体を均一且つ良好に分配することができる。
しかも、特に燃料ガス流路44では、第1及び第2流路部材48a、48bを取り付けることにより面16a内で滞留水が残存することを阻止することができる。このため、滞留水を燃料ガス出口連通孔34bに良好に排出することができ、安定した発電性能を有するとともに、耐久性の向上を図って効率的な発電が良好に遂行可能になるという効果が得られる。
さらに、第1及び第2流路部材48a、48bは、同一構造を有して同一形状、すなわち同一長さの第1及び第2流路溝50a、50bを有している。従って、各燃料ガス流路溝44aと第1及び第2流路溝50a、50bとを繋ぐ流路溝長さは、それぞれ同等の長さに設定され、流路溝長さの差による圧損の影響を回避することができ、各燃料ガス流路溝44aに燃料ガスを良好に分配することが可能になる。
さらにまた、第1及び第2流路部材48a、48bは、燃料ガス流路溝44aと燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bとを連続して連通する第1及び第2流路溝50a、50bを有している。このため、従来のエンボス等を用いるものに比べて、燃料ガスの分配性及び水の排出性が有効に向上するという利点がある。
しかも、第1及び第2流路部材48a、48bを第1及び第2取り付け部46a、46bに取り付けることにより、燃料ガスの圧損を大きくすることができる。これにより、燃料ガス入口連通孔34aから燃料ガス流路溝44aへの燃料ガスの分配性がさらに向上する。
なお、第1金属セパレータ14では、上記の第2金属セパレータ16と同様の効果が得られるものであり、その詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池70の要部分解斜視図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3〜第5の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池70では、第1金属セパレータ14に設けられた第1及び第2取り付け部38a、38bに第1及び第2流路部材72a、72bが着脱自在である。第1及び第2流路部材72a、72bは、酸化剤ガス流路36と酸化剤ガス入口連通孔30aとを連通する第1流路溝74a、及び前記酸化剤ガス流路36と酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2流路溝74bとを有する。第2金属セパレータ16には、図示していないが、面16aに第1及び第2流路部材72a、72bと同一の第1及び第2流路部材が着脱自在である。
このように構成される第2の実施形態では、例えば、第1金属セパレータ14において、酸化剤ガス流路溝36aと酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bとを、所望の流路形状を有する第1及び第2流路溝74a、74bにより連続して連通することができる。これにより、第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池80の要部分解斜視図である。
燃料電池80を構成する第1金属セパレータ14は、第1及び第2取り付け部38a、38bと第1及び第2流路部材40a、40bとを互いに位置決めするための凹凸部位82を備える。この凹凸部位82は、第1及び第2取り付け部38a、38bに設けられ、面14a側に膨出する上下2箇所の凸部84と、第1及び第2流路部材40a、40bに設けられ、前記凸部84に対応する凹部86とを備える。凹凸部位82では、凸部84が凹部86に嵌合することにより、第1及び第2流路部材40a、40bが前記第1及び第2取り付け部38a、38bに位置決めされる。
なお、第1金属セパレータ14に取り付けられる第1及び第2流路部材56a、56b、第2金属セパレータ16の面16aに取り付けられる第1及び第2流路部材48a、48b、及び面16bに取り付けられる第1及び第2流路部材56a、56bは、上記と同様に構成される凹凸部位82を介して位置決めがされる。
これにより、第3の実施形態では、第1流路部材40a、48a及び56aと第2流路部材40b、48b及び56bとは、凹凸部位82を介して第1及び第2金属セパレータ14、16の面14a、14b、16a及び16bの所望の部位に正確且つ容易に取り付けることができ、作業性が一層簡素化されるという利点が得られる。なお、凹凸部位82は、任意の位置に且つ任意の個数だけ設けることができるとともに、凹部86と凸部84とは、いずれの部材に設けてもよい。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池90の要部分解斜視図である。
燃料電池90は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)92と、第1及び第2金属セパレータ94、96とを矢印A方向に積層する。燃料電池90の矢印C方向(鉛直方向)の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス入口連通孔34aが矢印A方向に連通して設けられる。燃料電池90の矢印C方向の他端縁部には、燃料ガス出口連通孔34b、冷却媒体出口連通孔32b及び酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印A方向に連通して設けられる。
第1金属セパレータ94の面94aには、鉛直下方向に向かって延在する酸化剤ガス流路36が設けられるとともに、面94bには、鉛直下方向に向かって冷却媒体流路48が設けられる。第2金属セパレータ96の面96aには、鉛直下方向に向かって燃料ガス流路44が設けられるとともに、面96bには、鉛直下方向に向かって冷却媒体流路52が設けられる。酸化剤ガス流路36を流れる酸化剤ガスと燃料ガス流路44を流れる燃料ガスとは、互いに平行流を構成する。
この場合、第4の実施形態では、比較的粘度が低く、流量が少ない燃料ガス側の燃料ガス流路溝44aと第1及び第2流路溝50a、50bの溝深さは、酸化剤ガス側の酸化剤ガス流路溝36aと第1及び第2流路溝42a、42bとの溝深さよりも浅く設定されている。そして、燃料ガス及び酸化剤ガスは、鉛直下方向に向かって流れる平行流として設定されている。
これにより、燃料ガス及び酸化剤ガスは、燃料ガス入口連通孔34a及び酸化剤ガス入口連通孔30aから燃料ガス出口連通孔34b及び酸化剤ガス出口連通孔30bに向かって共に圧力が降下し、圧損を合わせた時の極間差圧を有効に小さくすることができる。従って、燃料ガスと酸化剤ガスとは、気密にシールされて互いに混在することがなく、固体高分子電解質膜18への負担が低減されて該固体高分子電解質膜18の耐久性が良好に向上するという効果がある。
図9は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池100の要部断面説明図である。
燃料電池100は、第1金属セパレータ14、電解質膜・電極構造体12、第3金属セパレータ102、電解質膜・電極構造体12及び第2金属セパレータ16をユニット104とし、前記ユニット104が矢印A方向に積層して構成される。
このように構成される燃料電池100では、各電解質膜・電極構造体12の間に冷却媒体流路52を設ける第1〜第4の実施形態とは異なり、2つの前記電解質膜・電極接合体12毎に前記冷却媒体流路52が設けられている。いわゆる、間引き冷却構造を採用する。このため、燃料電池100は、積層方向の寸法が一挙に短尺化することができ、前記燃料電池100全体の小型化及び軽量化が容易に図られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記第2金属セパレータの一部斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料電池の要部断面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータの説明図である。
符号の説明
10、70、90、100…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16、94、96、102…セパレータ 18…固体高分子電解質膜
20…カソード側電極 22…アノード側電極
30a…酸化剤ガス入口連通孔 30b…酸化剤ガス出口連通孔
32a…冷却媒体入口連通孔 32b…冷却媒体出口連通孔
34a…燃料ガス入口連通孔 34b…燃料ガス出口連通孔
36…酸化剤ガス流路 36a…酸化剤ガス流路溝
38a、38b、46a、46b、54a、54b…取り付け部
40a、40b、48a、48b、56a、56b、72a、72b…流路部材
42a、42b、50a、50b、58a、58b、74a、74b…流路溝
44…燃料ガス流路 44a…燃料ガス流路溝
52a…冷却媒体流路溝

Claims (6)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、波板形状部を有する金属セパレータとが積層される単位セルを複数個備え、前記電解質・電極構造体と一方の金属セパレータの波板形状部との間には、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成され、且つ前記単位セル同士の間に、電極面方向に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路が形成されるとともに、前記単位セルに、前記反応ガス流路の入口側又は出口側に連通する反応ガス連通孔と、前記冷却媒体流路の入口側又は出口側に連通する冷却媒体連通孔とが、ともに積層方向に貫通して形成され、前記反応ガスが、前記金属セパレータの前記反応ガス連通孔と、該反応ガス連通孔に隣接して形成された反応ガス連絡通路とを通過した後に前記反応ガス流路に流通し、且つ前記冷却媒体が、前記金属セパレータの前記冷却媒体連通孔と、該冷却媒体連通孔に隣接して形成された冷却媒体連絡通路とを通過した後に前記冷却媒体流路に流通する内部マニホールド型の燃料電池であって、
    前記金属セパレータの一端面に、前記反応ガス流路と前記反応ガス連絡通路との間に反応ガス用取り付け部を設けるとともに、
    前記反応ガス用取り付け部のみに着脱自在な反応ガス用流路部材を備え、
    前記反応ガス用流路部材は、前記反応ガス流路と前記反応ガス連絡通路とを連通する流路溝を有し、
    前記金属セパレータの前記一端面の裏面である他端面に、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連絡通路との間に冷却媒体用取り付け部を設けるとともに、
    前記冷却媒体用取り付け部のみに着脱自在な冷却媒体用流路部材を備え、
    前記冷却媒体用流路部材は、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連絡通路とを連通する流路溝を有し、
    前記冷却媒体用取り付け部は、前記反応ガス用取り付け部と表裏の位置関係にあり、前記冷却媒体用流路部材は、前記反応ガス用流路部材の裏面に位置することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記反応ガス流路は、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有し、前記燃料ガス流路の流路溝深さが前記酸化剤ガス流路の流路溝深さよりも浅く設定されるとともに、
    前記反応ガス連通孔は、燃料ガス連通孔及び酸化剤ガス連通孔を有し、且つ前記反応ガス連絡通路は、前記燃料ガス連通孔に隣接する燃料ガス連絡通路、及び前記酸化剤ガス連通孔に隣接する酸化剤ガス連絡通路を有し、
    前記燃料ガス流路と、前記燃料ガス連絡通路との間に取り付けられる燃料ガス側の前記反応ガス用流路部材の流路溝深さは、前記酸化剤ガス流路と前記酸化剤ガス連絡通路との間に取り付けられる酸化剤ガス側の前記反応ガス用流路部材の流路溝深さよりも浅く設定されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記反応ガス連通孔は、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を有し、
    前記反応ガス入口連通孔と前記反応ガス流路との間に配設される第1の前記応ガス用流路部材と、前記反応ガス出口連通孔と前記反応ガス流路との間に配設される第2の前記反応ガス用流路部材とは、同一形状を有し且つ互いに同一面内で反転して取り付けられることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記反応ガス用取り付け部と前記反応ガス用流路部材とを互いに位置決めするための凹凸部位、又は、前記冷却媒体用取り付け部と前記冷却媒体用流路部材とを互いに位置決めするための凹凸部位が設けられることを特徴とする燃料電池。
  5. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、波板形状部を有する金属セパレータとが積層される単位セルを備え、前記電解質・電極構造体と一方の金属セパレータの波板形状部との間には、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成され、
    且つ1又は2以上の前記単位セル間には、電極面方向に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路が形成されるとともに、前記単位セルに、積層方向に貫通して前記冷却媒体流路の入口側又は出口側に連通する冷却媒体連通孔が形成され、前記冷却媒体が、前記金属セパレータの前記冷却媒体連通孔と、該冷却媒体連通孔に隣接して形成された冷却媒体連絡通路を通過した後、前記冷却媒体流路に流通する内部マニホールド型の燃料電池であって、
    前記金属セパレータの一端面に、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連絡通路との間に冷却媒体用取り付け部を設けるとともに、
    前記冷却媒体用取り付け部のみに着脱自在な冷却媒体用流路部材を備え、
    前記冷却媒体用流路部材は、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連絡通路とを連通する流路溝を有することを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項5記載の燃料電池において、前記冷却媒体用取り付け部と前記冷却媒体用流路部材とを互いに位置決めするための凹凸部位が設けられることを特徴とする燃料電池。
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