JP4989934B2 - スピーカシステム - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも2個のスピーカを含むスピーカユニットを2対含むスピーカシステムに関する。
従来のスピーカシステムとしては、例えば、Lチャンネルスピーカユニットと、Rチャンネルスピーカユニットと、センタースピーカユニットとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。上記3つのスピーカユニットは、車両の運転席及び助手席の前方中央にそれぞれ配置される。Lチャンネルスピーカユニットは、水平方向においてその指向軸が車両の直進方向を基準として反時計回りの方向に回動した向きとされ、且つ垂直方向において指向軸が車両の直進方向に対して所定の角度傾斜した向きとされる。Rチャンネルスピーカユニットは、水平方向においてその指向軸が車両の直進方向から時計回りの方向に回動した向きとされ、且つ垂直方向において指向軸が車両の進行方向に所定の角度傾斜した向きとされる。センタースピーカユニットは、Lチャンネル信号の逆相信号である−L信号とRチャンネル信号の逆相信号である−R信号とを加算した−L−R信号を出力する。
特開2004−289341号公報
このような従来の車載用のスピーカシステムにあっては、運転席の聴者に届くまでのLチャンネル信号の経路長とRチャンネル信号の経路長との間に差(経路長差)が生じるため、両チャンネル信号の間には聴者に届くまでに位相差及び遅延が生じる。これについては、助手席側の聴者側でも同様である。上記の位相差及び遅延により、各聴者はオーディオを聴いていて違和感を覚えるという問題点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、複数の聴者に違和感を与えないリスニング環境を同時に提供可能なスピーカシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のスピーカシステムは、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第1のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第2のスピーカとを含む第1のスピーカユニットと、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第3のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第4のスピーカとを含む第2のスピーカユニットと、前記第1のスピーカの点音源と前記第2のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第1の聴取位置が含まれるよう、少なくとも該第1のスピーカを駆動し、さらに、前記第3のスピーカの点音源と前記第4のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第2の聴取位置が含まれるよう、少なくとも該第4のスピーカを駆動する駆動部とを備える構成を採る。
また、本発明のスピーカシステムは、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第1のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第2のスピーカとを含む第1のスピーカユニットと、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第3のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第4のスピーカとを含む第2のスピーカユニットと、前記第1のスピーカの向きを変える駆動用モータと、を備え、前記駆動用モータに接続される制御部が、聴者の頭部位置を検出する位置検出部の検出結果に基づいて前記第1のスピーカを駆動制御することによって、前記第1のスピーカの点音源と前記第2のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に現在の第1の聴取位置が含まれるよう前記第1のスピーカが駆動制御され、さらに、前記第3のスピーカの点音源と前記第4のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に現在の第2の聴取位置が含まれるよう前記第4のスピーカが駆動制御される構成を採る。
上記スピーカシステムでは、少なくとも第1及び第4のスピーカが上記の通り駆動される。その結果、第1の聴取位置に居る聴者及び第2の聴取位置に居る聴者に向けて、位相差及び遅延の無い音響を同時に提供しやすくなる。このように、本発明によれば、複数の聴者に違和感を与えないリスニング環境を同時に提供可能なスピーカシステムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスピーカシステム100及びそれを搭載する車両内を上方から見た模式図、図2は、図1に示すスピーカシステム100及びその周辺の構成を示すブロック図である。
図1及び図2において、スピーカシステム100は、それぞれが中高域(約200Hz〜20kHz)の音響を出力する第1のRチャンネルスピーカ101、第2のRチャンネルスピーカ102、第3のLチャンネルスピーカ103、及び第4のLチャンネルスピーカ104を備える。
第1のRチャンネルスピーカ101は、初期状態において、車両の運転席のほぼ正面(例えば、ダッシュボード200内又はダッシュボード200上)に配置され、音源からのRチャンネル信号の正相信号(以下、正相信号(R)という)に基づく音響を出力する。
第2のRチャンネルスピーカ102は、初期状態において、第1の仮想的な面を基準として第1のRチャンネルスピーカ101と面対称な位置であって運転席のほぼ正面に配置され、上記正相信号(R)に対して位相が反転している逆相信号(以下、逆相信号(R)という)に基づく音響を出力する。
以下の説明では、上記第1の仮想的な面を、第1の基準面cと称する。この第1の基準面cは、本実施の形態では、車両の縦中心面eに略平行であって、運転席に着座する聴者の聴取位置(以下、第1の聴取位置という)を含み、第1及び第2のRチャンネルスピーカ101と102との中間点を通過する面である。また、本実施形態では例示的に、第1の聴取位置は、予め定められ、運転席に着座する聴者の頭部辺りである。
第3のLチャンネルスピーカ103は、初期状態において、運転席の隣にある助手席のほぼ正面(例えば、ダッシュボード200内、又はダッシュボード200上)に配置され、上記と同一音源のLチャンネル信号の正相信号(以下、正相信号(L)という)に基づく音響を出力する。
第4のLチャンネルスピーカ104は、初期状態において、第2の仮想的な面を基準として第3のLチャンネルスピーカ103と面対称な位置であって、助手席のほぼ正面に配置され、上記正相信号(L)に対して位相が反転している逆相信号(以下、逆相信号(L)という)に基づく音響を出力する。
以下の説明では、上記第2の仮想的な面を、第2の基準面dと称する。この第2の基準面dは、本実施の形態では、車両の縦中心面eに略平行であって、助手席に着座する聴者の聴取位置(以下、第2の聴取位置という)を含み、第3及び第4のLチャンネルスピーカ103と104との中間点を通過する面である。また、本実施形態では例示的に、第2の聴取位置は、予め定められ、助手席に着座する聴者の頭部辺りである。
上述のように、第1のRチャンネルスピーカ101は正相信号(R)に基づく音響を出力し、第2のRチャンネル信号102は逆相信号(R)に基づく音響を出力する。そのため、第1の基準面c上及びその周辺では、正相信号(R)に基づく音響と、逆相信号(R)に基づく音響とが互いに打ち消し合って、運転席に着座する聴者は、音響が正面から出力されていないように感じる。以下、正相信号に基づく音響と、その逆相信号に基づく音響とが互いに打ち消し合う面を、Null面と呼ぶ。このNull面については、図11乃至図14により後述する。図1では、第1の基準面cが、正相信号(R)に基づく音響と、逆相信号(R)に基づく音響とが互いに打ち消し合うNull面である。聴者がNull面に居ると、聴感上は、聴者のほぼ正面に設置されているスピーカは存在しないようになり、左右のスピーカ(一方は虚像)から音が出ているように感じる。第1のLチャンネルスピーカ103及び第2のLチャンネルスピーカ104でも同様の現象が起こるため、助手席に着座する聴者は、自分の正面から音響が出力されていないかのように感じる。図1では、第2の基準面dが、正相信号(L)に基づく音響と、逆相信号(L)に基づく音響とが互いに打ち消し合うNull面である。
第1のRチャンネルスピーカ101と第2のRチャンネルスピーカ102とは1対で運転席側のスピーカユニットSP1を構成し、第3のLチャンネルスピーカ103と第4のLチャンネルスピーカ104とは1対で助手席側のスピーカユニットSP2を構成する。したがって、スピーカユニットSP1及びSP2は、ダッシュボード200の運転席側及び助手席側にそれぞれ配置される。なお、第1のRチャンネルスピーカ101と第3のLチャンネルスピーカ103とが運転席側の聴者(運転者)用のスピーカを、また第2のRチャンネルスピーカ102と第4のLチャンネルスピーカ104とが助手席側の聴者用のスピーカを構成することになる。
また、第1のRチャンネルスピーカ101には、第1の基準面cに対する角度(以下、開き角という)を変える駆動用モータ111と、第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸に対する第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸につき、少なくとも鉛直方向の角度の差(以下、仰角差という)を変える駆動用モータ112とが設置されている。スピーカユニットSP1には、第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸と第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸との仰角差は一定のまま、スピーカユニットSP1の設置面に対して第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸の向き及び第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸の向きを共に変える駆動用モータ113が設置されている。このように、スピーカユニットSP1においては、第1のRチャンネルスピーカ101についてのみ開き角を変える駆動用モータ111と、上記の仰角差を変える駆動用モータ112とが設置され、第2のRチャンネルスピーカ102には、これら開き角及び仰角差を変える駆動用モータは設置しない。また、スピーカユニットSP1全体の仰角は駆動用モータ113により変えられる。
同様に、第4のLチャンネルスピーカ104には、第2の基準面dに対する角度(開き角)を変える駆動用モータ121と、第3のLチャンネルスピーカ103の指向軸に対する第4のLチャンネルスピーカ104の指向軸につき、少なくとも鉛直方向の角度の差(仰角差)を変える駆動用モータ122とが設置されている。スピーカユニットSP2には、第4のLチャンネルスピーカ104の指向軸と第3のLチャンネルスピーカ103の指向軸との仰角差は一定のまま、スピーカユニットSP2の設置面に対して第4のLチャンネルスピーカ104の指向軸の向き及び第3のLチャンネルスピーカ103の指向軸の向きを共に変える駆動用モータ123が設置されている。このように、スピーカユニットSP2においては、第4のLチャンネルスピーカ104についてのみ開き角を変える駆動用モータ121と、仰角差を変える駆動用モータ122とが設置され、第3のLチャンネルスピーカ103には、これら開き角及び仰角差を変える駆動用モータは設置しない。また、スピーカユニットSP2全体の仰角は駆動用モータ123により変えられる。上記駆動用モータ111乃至113及び121乃至123は、例えばステッピングモータから構成され、精密な制御が可能である。
上記開き角、仰角差、及び仰角については、図9乃至図14、及び図16により後述する。
また、図1及び図2において、スピーカシステム100は、開き角を変える駆動用モータ111,121、仰角差を変える駆動用モータ112,122、スピーカユニットSPの仰角を変える駆動用モータ113,123を駆動するモータドライバ部130と、2チャンネル(LチャンネルとRチャンネル)信号から構成される音響ソースが入力される音入力部140からの2チャンネル信号を信号処理して、上述の正相信号(R)、逆相信号(R)、正相信号(L)及び逆相信号(L)を生成する音響処理部141とを備える。
音響処理部141により生成された正相信号(R)、逆相信号(R)、正相信号(L)及び逆相信号(L)は、第1のRチャンネルスピーカ101、第2のRチャンネルスピーカ102、第1のLチャンネルスピーカ103及び第2のLチャンネルスピーカ104に出力される。
音入力部140は、CDプレーヤ,DVDプレーヤ,MDプレーヤ,カセットデッキ,ラジオ,テレビジョン受像機,半導体メモリオーディオ機器などの音響機器、又はマイクロフォンのような音声入力装置から、音響ソースが入力される入力端子である。また、音入力部140は、音響機器又は音声入力装置そのものであってもよい。
また、音響処理部141は、図示しない遅延器を備えており、この遅延器により第1のRチャンネルスピーカ101と第2のRチャンネルスピーカ102、又は第3のLチャンネルスピーカ103と第4のLチャンネルスピーカ104の出力にそれぞれ位相差(遅延)を付けることが可能である。位相差(遅延)を調整することで、左右経路差による音のずれを調整することができる。
図2において、車両には、スピーカシステム100に対して、複数の聴者の聴取位置に応じて、開き角等を制御する制御部150と、座席の前後位置及び傾き角を検出する接点スイッチ161及び162からの信号を受けて着座した聴者の頭部位置を検出する位置検出部160とが備わる。
制御部150は、マイクロプロセッサを含み、図18を参照して後述する制御プログラムを実行することにより、位置検出部160からの聴者の頭部位置情報を取得し、図示しない記憶媒体(例えば、半導体メモリ)に記憶した各種設定情報及びテーブルを参照して、現在の聴取位置に応じて、スピーカ101乃至104の開き角及び仰角差と、スピーカユニットSP1及びSP2の仰角とを調整する制御コマンドをモータドライバ部130に出力するとともに、スピーカ101乃至104からの出力音量及びスピーカ101乃至104からの出力音の位相を調整する制御信号を音響処理部141に出力する。モータドライバ部130は、上記制御コマンドに従って対応する駆動用モータの駆動量を精密に制御し、スピーカ101乃至104の開き角及び仰角差と、スピーカユニットSP1及びSP2の仰角とを目標値に変える。また、音響処理部141は、制御部150からの制御信号に従ってスピーカ101乃至104からの出力音量と、これらスピーカ101乃至104からの出力音の位相とを変える。なお、この場合の音響処理部141による音量及び位相の制御は、上述の開き角、仰角差及び仰角の調整による音圧レベルと位相のずれを調整するためのものである。
また、制御部150は、スピーカシステム100を制御する制御装置であり、スピーカシステム100外部に設置されていてもよいし、内部に組み込まれる構成であってもよい。また、カーオーディオ機器などの音響機器に組み込まれる構成であってもよい。この場合は、カーオーディオ機器などの音響機器の制御部が図18で後述する制御プログラムを実行する。
また、本実施の形態では、位置検出部160は、座席に設置した接点スイッチ161及び162からの検出信号により、現在の聴取位置(例えば、聴者の頭部の位置)を検出している。座席位置から聴者の頭部位置を検出する方法は、低コストで実施が容易である利点がある。なお、図2では、1つの座席における接点スイッチ161及び162しか図示されていないが、実際は、運転席及び助手席のそれぞれに、接点スイッチ161及び162の組が設置される。つまり、運転席側の接点スイッチ161及び162から出力される検出信号に基づき、現在の第1の聴取位置が検出され、助手席側の接点スイッチの組からの検出信号に基づき、現在の第2の聴取位置が検出される。
なお、位置検出部160に代えて、例えば聴者の頭部近傍を撮像するカメラと、この撮像画像から頭部及び耳の位置を画像認識する画像処理部とを設置し、聴者の頭部及び耳の位置を直接検出する構成でもよい。
〔スピーカ及びスピーカユニットの基本設置〕
第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102は、以下に述べる開き角と仰角を持つようにダッシュボード200の運転席側に取り付けられる。第3のLチャンネルスピーカ103及び第4のLチャンネルスピーカ104についても同様に、以下に述べる開き角と仰角を持つようにダッシュボード200の助手席側に取り付けられる。
(1)第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸と第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸とがなす開き角の2等分線170の延長線が、車両の縦中心面eに対して略平行で、かつ第1の聴取位置を通過する位置に、第1のスピーカユニットSP1は配置される。なお、2等分線170の延長線は、正相信号(R)とその逆相信号(R)が打ち消しあう第1の基準面cに含まれる。同様に、第3のLチャンネルスピーカ103の指向軸と第4のLチャンネルスピーカ104の指向軸とがなす開き角の2等分線180の延長線が、車両の縦中心面eに対して略平行で、かつ第2の聴取位置を通過する位置に、第2のスピーカユニットSP2は配置される。2等分線180の延長線は、正相信号(L)とその逆相信号(L)が打ち消しあう第2の基準面dに含まれる。これにより、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102は、運転者の前方ほぼ正面に配置され、第3のLチャンネルスピーカ103及び第4のLチャンネルスピーカ104は、助手席の聴者の前方ほぼ正面に配置されることになる。よって、上述のように、運転席及び助手席に着座する各聴者は、自分の正面から音響が出力されていないかのように感じる。
(2)第1のRチャンネルスピーカ101から右サイドガラス210で反射して運転者の右耳に到達するまでの音響の経路171と、第3のLチャンネルスピーカ103から運転者の左耳に直接到達するまでの音響の経路172との距離が等しくなるように、第1のスピーカユニットSP1の位置が定められる。同様に、第2のRチャンネルスピーカ102から助手席の聴者の右耳に直接到達するまでの音響の経路173と、第4のLチャンネルスピーカ104から左サイドガラス220で反射して運転者の左耳に到達するまでの音響の経路174との距離が等しくなるように、第2のスピーカユニットSP2の位置が定められる。
(3)第1のスピーカユニットSP1及び第2のスピーカユニットSP2は、車両の縦中心線を含む縦中心面eに対して互いに面対称な位置に配置される。
ここで、車内の大きさや座席の位置、ダッシュボードの形状等によっては、上記(1)−(3)の配置条件が必ずしも全部満たされない場合がある。この場合にも上記(1)−(3)の配置条件ができるだけ満足されるように、第1のRチャンネルスピーカ101、第2のRチャンネルスピーカ102、第3のLチャンネルスピーカ103、及び第4のLチャンネルスピーカ104の配置と向きを調整して取り付ける。聴感上重要となるのは、上記(2)のサイドガラス210,220による反射音が聴者に届く経路と直接音が聴者に届く経路との距離が等距離となる条件である。この条件を優先するために、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102と、第3のLチャンネルスピーカ103及び第4のLチャンネルスピーカ104とをダッシュボード200上で、運転者又は助手席の聴者の前方正面から僅かに左右又は前後方向にずらして配置する方法を採っても良い。この場合、第1のRチャンネルスピーカ101、第2のRチャンネルスピーカ102、第3のLチャンネルスピーカ103、及び第4のLチャンネルスピーカ104は、運転席側の聴者(運転者)と助手席側の聴者と正対していなくても可能である。
上記(1)及び(2)の配置条件を満足して、第1のRチャンネルスピーカ101、第2のRチャンネルスピーカ102、第3のLチャンネルスピーカ103、及び第4のLチャンネルスピーカ104がダッシュボード200上に適切に配置されていると、運転者は、第1のRチャンネルスピーカ101からの直接音を聴くのではなく、サイドガラス210の反射音を聴くことになる。よって、聴者は、右側前方の車外に第1のRチャンネルスピーカ101の虚像105から、正相信号(R)に基づく音響が聴こえてくるように感じる。この第1のRチャンネルスピーカ101の虚像105は、第1の基準面cを基準にして第3のLチャンネルスピーカ103と対称な位置にあるように、運転席に着座する聴者は感じる。このような、この第1のRチャンネルスピーカ101の虚像105からの音響と、第3のLチャンネルスピーカ103からの音響を聴くことにより、運転席に着座する聴者は、スピーカの設置に制約が大きい車両という狭空間で、広いステレオ感の音響を聴くことが可能になる。
第2のスピーカユニットSP2は、車両の縦中心面eを基準として、第1のスピーカユニットSP1と対称な位置に配置されるので、助手席側の聴者もまた、車両の左前方の車外に第4のLチャンネルスピーカ104の虚像106があるものと認識する。よって、運転席に着座する聴者と同様、助手席に着座する聴者も、広いステレオ感の音響を聴くことが可能となる。
このように、スピーカシステム100は、Rチャンネル信号の正相を放射する第1のRチャンネルスピーカ101とRチャンネル信号の逆相を放射する第2のRチャンネルスピーカ102とからなるスピーカユニットSP1と、Lチャンネル信号の正相を放射する第3のLチャンネルスピーカ103とLチャンネル信号の逆相を放射する第4のLチャンネルスピーカ104とからなるスピーカユニットSP2とを備える。ここで、スピーカユニットSP1について、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102は、運転者の現在の第1の聴取位置を含む第1の基準面cに対して面対称にあり、第1のRチャンネルスピーカ101から出力された音響がサイドガラス210に反射してから、第1の聴取位置に到達するように配置される。スピーカユニットSP2は、車両の縦中心面eを基準として、第1のスピーカユニットSP1と面対称な位置に配置され、第3のLチャンネルスピーカ103及び第4のLチャンネルスピーカ104は、同乗者につき現在の第2の聴取位置を含む第2の基準面dに対して面対称にあり、第4のLチャンネルスピーカ104から出力された音響がサイドガラス220に反射してから、第2の聴取位置に到達するように配置される。
また、第1のRチャンネルスピーカ101の出力音響が、サイドガラス210に反射してから第1の聴取位置に到達する距離と、第3のLチャンネルスピーカ103の出力音響が直接第1の聴取位置に到達する距離とが同じとなる位置に、第1のRチャンネルスピーカ101及び第3のLチャンネルスピーカ103は配置される。第2のRチャンネルスピーカ102及び第4のLチャンネルスピーカ104も、第1のRチャンネルスピーカ101及び第3のLチャンネルスピーカ103と同様の位置関係で配置される。
上記によって、各聴者には、位相差及び遅延が実質無いRチャンネル側の音響及びLチャンネル側の音響を与えることが可能となる。各聴者はオーディオを聴いていても違和感を持たない。また、運転席に着座する聴者と同様、助手席に着座する聴者も、より広いステレオ感の音響を聴くことが可能となる。
〔スピーカ及びスピーカユニットの詳細配置〕
図3は、スピーカユニットと聴者との配置を説明する平面図であり、運転席側のスピーカユニットSP1と運転席側の聴者(運転者)P1との位置関係を例に採る。
図3に示すように、スピーカユニットSP1と運転席側の聴者P1は、ほぼ正対している。また、正相信号(R)に基づく音響を放射する第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸に「a」という参照符号を付け、逆相信号(R)に基づく音響を放射する第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸に「b」という参照符号を付けている。前述の第1の基準面には「c」という参照符号を付けている。第1の基準面cが、正相信号(R)に基づく音響と、逆相信号(R)に基づく音響とが互いに打ち消し合うNull面である。また、指向軸aと第1の基準面cがなす角度をrv1、指向軸bと第1の基準面cがなす角度をrv2とすると、運転席に着座する聴者P1が自分の正面から音響が出力されていないかのように感じるという効果を得るには、次式(1)の条件が成立する。
rv1=rv2 …(1)
なお、上記式(1)が満足されていれば、例えば図1に示すようにスピーカユニットSP1と聴者P1とは正対していなくてもよい。
以上、運転席側のスピーカユニットSP1と運転席側の聴者(運転者)P1との配置を説明したが、助手席側の聴者と助手席側のスピーカユニットSP2、すなわち正相信号(L)と逆相信号(R)についても同様である。
図4は、スピーカユニットの向きと聴者との位置関係を説明する模式図であり、運転席側のスピーカユニットSP1と運転席側の聴者(運転者)P1及び助手席側の聴者P2との位置関係を例に採る。
図4において、運転席側のスピーカユニットSP1は、図1に示すダッシュボード200上に設置される。また、図4の反射面Aは、図1のサイドガラス210である。この車内空間をXとYで表す。車内空間の幅Xにおいて、運転席側のスピーカユニットSP1は反射面Aを基点として距離x3、運転席側の聴者P1は距離x1、助手席側の聴者P2は距離x2とする。また、車内空間の奥行Yにおいて、運転席側の聴者P1はスピーカユニットSP1を基点として距離y1、助手席側の聴者P2もスピーカユニットSP1を基点として距離y2とする。
スピーカユニットSP1を構成する第1のRチャンネルスピーカ101から出力された音響(正相信号(R))が反射面Aにより反射され運転席側の聴者P1に届く経路にα(点線部分参照)という参照符号を振り、第2のRチャンネルスピーカ102から出力された音響(逆相信号(R))が直接助手席側の聴者P2に届く経路にβ(点線部分参照)という参照符号を振る。なお、図4の場合も図3で説明したようにスピーカユニットSP1と運転席側の聴者P1とはほぼ正対しており、運転席側の聴者P1にとっては、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102から放射される音響が第1の基準面c辺りで互いに打ち消しあい、運転席に着座する聴者P1は自分の正面から音響が出力されていないかのように感じる。
いま、車内空間X,Yにおいて、運転席側の聴者P1の距離y1と助手席側の聴者P2の距離y2が同じで、かつスピーカユニットSP1の第1のRチャンネルスピーカ101から反射面Aを反射して運転席側の聴者P1に届く経路αと第2のRチャンネルスピーカ102から直接助手席側の聴者P2に届く経路βとの距離が同じとなる関係は、以下のようになる。
条件1:y1=y2=y
条件2:経路α=経路β
経路α=((x1+x3)+(y1)0.5 …(2)
経路β=((x2−x3)+(y2)0.5 …(3)
条件2と、上記式(2),(3)から次式(4)が導かれ、式(4)に条件1を当てはめ、x3について解くと式(5)が得られる。
((x1+x3)+(y1)0.5=((x2−x3)+(y2)0.5
…(4)
x3=0.5*(x2−x1) …(5)
上記式(5)から、スピーカユニットSP1は、2人の聴者P1,P2の間の距離の1/2だけ反射面Aから離れた距離x3の位置に配置すればよい。
以上は運転席側のスピーカユニットSP1と運転席側の聴者P1及び助手席側の聴者P2との配置であるが、助手席側のスピーカユニットSP2の配置についても同様である。
図4に示す配置が実現される限り、聴者P1,P2それぞれにとって、違和感を与えないリスニング環境を提供することができる。しかしながら、図4は聴者P1,P2が移動していない場合の例であり、聴者P1,P2の頭部位置(以下、聴者の位置又は単に聴者P1,P2という)が前後方向又は左右方向に移動すると、上記最適な聴取位置がずれ、本スピーカシステム100からの音響を聴いた聴者P1,P2が違和感を感じる場合がある。具体的には、聴者の位置がNull面(正相信号に基づく音響とその逆相信号に基づく音響とが互いに打ち消し合う面)からずれてしまうと、聴感上存在しないようにしようとしていたスピーカユニットから、音が聞こえてきてしまい、左右のスピーカ(一方は虚像)によるステレオ感が損なわれる。また、移動する前後の音量レベル、及び左右の音量レベルに差が生じることも違和感となる。
例えば、図1のスピーカシステム100において、運転者又は助手席に着座している聴者が、図2に示すようにシートを前後させたり、リクライニング角度を変えたりすると、運転者又は助手席の聴者の頭部は前後し、従って聴取位置も前後に移動する。以上の背景から、本スピーカシステム100は、聴者の位置が変わると、現在の第1及び/又は第2の聴取位置を検出し、検出結果に応じて、スピーカ101乃至104の開き角及び仰角差、並びにスピーカユニットSP1及びSP2の仰角(以下、スピーカ101乃至104の向き等という)を自動調整する。以下詳細に説明する。
〔聴取位置の自動調整〕
[調整要素]
聴者の位置が移動した場合に、各スピーカ101乃至104の向き等を調整するためには、次に掲げる要素に着目する必要がある。
1.前後への変化時
・Null面のずれ(小)
・スピーカの指向軸の変化(中)
・反射面で反射して聴者に届くまでの経路長の変化(小)
2.左右方向への変化時
・Null面のずれ(大)
・スピーカの指向軸の変化(小)
・反射面で反射して聴者に届くまでの経路長の変化(大)
3.上下方向への変化時
・スピーカの指向軸の変化
さらに、上記1.乃至3.は、音響を反射面に反射させて聴者に伝える一方のスピーカ(例えば、第1のRチャンネルスピーカ101)から見た場合の要素である。Null面のずれを除く、スピーカの指向軸の変化、経路長の変化、及び左右経路差の変化は、音量の変化となる。また、上記スピーカの音量の変化は、音響を直接聴者に伝える他方のスピーカ(例えば、第3のRチャンネルスピーカ103)との音量差に波及する。
図5は、聴者の位置が前後方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する模式図である。図6は、聴者の位置が左右方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する模式図である。図中●は聴者P1,P2を示し、P1’は聴者P1の移動後の位置を示す。また、スピーカユニットと聴者を結ぶ実線は、スピーカユニットから聴者までの経路を示す。但し、この実線はスピーカの指向軸を示すものではない。また、図中太破線は、変化前のNull面を示し、図中太鎖線は変化後のNull面を示す。
まず、聴者P1の位置が前後方向に変化した場合の、上記要素(すなわち、「Null面のずれ」「スピーカの指向軸の変化」「反射面で反射して聴者に届くまでの経路長の変化」)について説明する。
図5に示すように、運転席側の聴者(運転者)P1が前に移動しP1’位置にいる。助手席側の聴者P2は移動していない。前への移動の場合、スピーカから聴者P1までの左右の経路長が等しいNull面(正相信号に基づく音響とその逆相信号に基づく音響とが互いに打ち消し合う面)は前に移動する。このNull面の移動を、Null軸により見るとNull軸の角度が変わる(図中太破線→図中太鎖線参照)。左右の経路差は変わらない。また、聴者P1’へのスピーカの指向軸は中央からずれるため、左右のスピーカはスピーカ特性の低い領域での使用となる。このように、聴者P1が前後に移動した場合には、「Null面のずれ」の調整と、「スピーカの指向軸の変化」の調整が必要となる。
次に、聴者P1の位置が左右方向に変化した場合の、上記要素について説明する。
図6に示すように、聴者P1が前に移動しP1’位置にいる。聴者P2は移動していない。左右への移動の場合、スピーカから聴者P1までの左右の経路長は大きく変わり左右経路差が生じ、またNull面は左右に大きく移動する。このNull面の移動を、Null軸により見るとNull軸の角度が大きく変わる(図中太破線→図中太鎖線参照)。さらに、聴者P1’へのスピーカの指向軸も中央からずれる。したがって、聴者P1が左右に移動した場合には、「Null面のずれ」の調整と、「スピーカの指向軸の変化」の調整と、「経路長の変化」の調整とがそれぞれ必要になる。特に、「Null面のずれ」は、前後への変化の場合と比べてかなり大きいので充分な調整が必要となる。
図7は、聴者の位置が上下方向に変化した場合のスピーカの指向軸を説明する図であり、図7(a)は、その水平方向から見た図、図7(b)は、その垂直方向から見た図である。図7(a)において、聴者P0はスピーカの指向軸301の中心(最もスピーカ特性が良い)位置を、聴者P1,P2は聴者の上下移動により指向軸301中心からからずれた位置を示す。また、図7(b)に示すように、聴者の位置が上下方向に移動しても垂直方向のサイドガラス210には変化はないので仰角のみ調整すればよい。
図8は、聴者の位置が左右方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する斜視図である。図中P0乃至P2は聴者の位置を示し、P0は元の聴者の位置、P1,P2は聴者が左右に移動した場合の聴者の位置を示す。図8において、左右(X軸方向)が変化した場合、サイドガラス(Y軸方向)に反射してスピーカとP0、P1、P2をそれぞれ結ぶ最短の経路311は、図8破線で囲んだ面312上に形成されることになるので、仰角は変わることはない。
[調整方法]
上述したNull面のずれ、スピーカの指向軸の変化、経路長の変化、及び左右経路差の変化は、まずスピーカ及びスピーカユニットの動作(駆動用モータによる駆動系)で調整する。スピーカ及びスピーカユニットの動作には、「回転」「開き角」「仰角差」「仰角」がある。また、スピーカ及びスピーカユニットの動作では調整できない音量変化及び音量差は、スピーカの信号処理(音響処理部141による信号処理系)で調整する。言い換えれば、スピーカ及びスピーカユニットの動作調整後に残る音量変化及び音量差については、スピーカの信号処理で調整する。
まず、「回転」、「開き角」、「仰角差」及び「仰角」について説明する。
図9は、スピーカ及びスピーカユニットの動作を説明する模式図である。スピーカユニットSP1を例にとるが、スピーカユニットSP2についても同様である。
図9(a)に示すように、「回転」は、スピーカユニットSP1全体を点Oを中心に右回転又は左回転させる。理論上消音となるNull面の向きは、駆動用モータ712(図20を参照)変えることができる。
図9(b)に示すように、「開き角」は、基準面401に対し面対称を維持したまま、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸と、基準面401の角度を、駆動用モータ111を駆動することで広めたり狭めたりすることで、サイドガラスにより反射し聴者に届く経路及び角度を変えることができる。
図9(c)に示すように、「仰角差」は、スピーカユニットSP1の第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸411と第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸412の水平面402からの角度(以下、仰角という)の差である。「仰角差」を駆動用モータ112の駆動することで調整し、Null面を、水平面402に対して垂直から所定の角度を持つように傾斜させることができ、これによってNull面の向きを変えることができる。ここで、Null面の向きを変えることができるのは、上述の「回転」を用いる方法と、この「仰角差」を用いる方法のみである。本実施の形態では、Null面の向きは「仰角差」を用いて調整し、後述する実施の形態2では「回転」を用いて調整する。なお、仰角差によるNull面の制御は、やや複雑であるため図11乃至図14により補足して説明する。
図9(d)に示すように、「仰角」は、スピーカユニットSP1の第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸411と第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸412(図9(d)では不図示)の仰角差は一定のまま、水平面402との間で両方の仰角403を広めたり狭めたりすることで、サイドガラスにより反射し聴者に届く経路及び角度を変えることができる。上記仰角差は一定のまま「仰角」を変える方法として、スピーカユニットSP1全体を駆動用モータ113により駆動する。
図10は、聴者の位置(頭の位置)の変化に対応する「回転」「開き角」「仰角」の制御内容を表にして示す図であり、運転席(右座席)の聴者P1を例に採る。また、Null面の向きを「回転」を用いて制御する例であるため、「仰角差」は記載されていない。
図10において、例えば聴者位置が元位置より「前」に移動した場合は、回転は「左へ」、開き角は「広げる」、仰角は「広げる」制御となる。同様に、聴者位置が元位置より「後」に移動した場合は、回転は「右へ」、開き角は「狭める」、仰角は「狭める」制御となる。なお、助手席(左座席)の聴者P2の場合は、聴者P1の場合と反転する。
〔仰角差によるNull面の制御〕
次に、図11乃至図14を参照して、仰角差によるNull面の制御について説明する。
1.Null面の発生について
図11及び図12は、2つの音源から等距離である面に形成されるNull面を説明する図であり、図11はその3次元図、図12はその2次元図である。
図11及び図12において、2つの点音源501,502から逆相の音を同相で出力した場合、両音源501,502から同じ距離の場所では音圧は等しく、また符号が逆の音波が到来することになり、そういう場所においては2つの音源からの音が互いに打ち消しあい無音になる。また、両音源501,502から同じ距離である点を集めた面は、2つの音源501,502を結ぶ線分の垂直二等分面となる。このように2つの音源501,502からの音が互いに打ち消しあい無音となる面をNull面500と定義する。
2.仰角差を変えることによる音源の変位
図13は、仰角差がない状態におけるスピーカの仰角差によるNull面を説明する図であり、図13(a)は、その斜視図、図13(b)はその正面図である。図14は、仰角差がある状態におけるスピーカの仰角差によるNull面を説明する図であり、図14(a)は、その斜視図、図14(b)はその正面図である。
図13及び図14において、上記スピーカ511及び512が一般的なダイナミック型のスピーカの場合、スピーカ511は、自身が有するスピーカコーン521の中心が仮想的な点音源501となる。また、スピーカ511と対をなすスピーカ512は、自身が有するスピーカコーン522の中心が仮想的な点音源502となる。スピーカ511とスピーカ512は、図1及び図2のスピーカシステム100では、第1のRチャンネルスピーカ101と第3のLチャンネルスピーカ103に、また第2のLチャンネルスピーカ102と第4のLチャンネルスピーカ104に対応する。
また、図13に示すように、仰角差がない状態で、かつ同時に逆相の信号を出力した場合、スピーカコーン522の中心である点音源502とスピーカコーン521の中心である点音源501を結ぶ線分に対する垂直二等分面にNull面500が形成される。図13の状態から一方のスピーカ512に仰角をつけて、図14に示すような仰角差がある状態にした場合、スピーカコーン522の中心である点音源502の位置が上方向に移動する。これにより、図14(b)に示すように音源502とスピーカコーン521の中心である点音源501を結ぶ線分の垂直二等分面もおのずと傾き、その結果Null面500を傾けることができる。このように、Null面500は、2つのスピーカ511,512の仰角差によりその傾きを変えることができ、傾きを変えることでNull面500上に、第1又は第2の聴取位置を置くことが可能になる。なお、スピーカユニットの回転によってもNull面500を変えることができるが、回転によるNull面500の調整は、傾きによるものではなく、スピーカユニットを軸とする垂直状態を維持したままのNull面500の移動である。
〔位相差による経路長の補正について〕
次に、位相差による経路長の補正について説明する。
図15は、位相差による経路長の補正を説明する図である。図中P1,P2は聴者位置、P1’は左移動後の聴者P1位置、U1,U2はスピーカユニットSP1,SP2の配置位置である。また、反射面A600,反射面C620は、図1のスピーカシステム100では、サイドガラス210,220に対応する。
1.聴者P1が左右に移動した場合
U1からP1までの距離lと、U2からP1までの距離lの距離はP1点においては同じ距離だが、移動後のP1’においては距離に差ができる。ここで、l’は、スピーカユニットSP1からの出力音が位置U1から反射面Aで反射して移動後のP1’に到達するまでの距離であり、l’は、スピーカユニットSP2からの出力音が位置U2から直接P1’に到達するまでの距離である。l’とl’の差ΔLについての関係式は以下の通りである。
Figure 0004989934
上記式(6)乃至(8)中、Δxの符号は、図15における左側の方向が正である。
2.上記式(6)乃至(8)の導出について
P1とP2は、面B610より距離y離れている。
P1は、反射面A600より距離x、またP2は反射面A600より距離x離れた位置にいる。
また、U1より反射面A600を反射してP1に至るまでの距離lと、U2より直接P1を結んだ距離lが同じとなるU1の反射面A600からの距離xの位置は次式(9)で示される。
Figure 0004989934
同様に、U2より反射面C620を反射してP2に至るまでの距離lと、U1より直接P2を結んだ距離lが同じとなるU2の反射面C620からの距離xは次式(10)で示される。なお、次式(10)において、xは、P2と反射面C620との間の距離であり、xは、P1と反射面C620とを間の距離である。
Figure 0004989934
距離lと距離lが等しくなるためには、式(13)を満足することが必要である。ここで式(13)を導出するための式(11),(12)は、前述した式(9)及び(10)を用いる。
Figure 0004989934
また、P1とP2の間の距離は同じなので、次式(14)が成り立つ。
−x=x−x …(14)
したがって、上記式(13)と式(14)から以下の関係式(15),(16)が得られる。
=x …(15)
=x …(16)
一方、P1からΔxだけずれた点P1’において、U1から反射面Aに反射してP1’までの距離l’と、U2から直接P1’までの距離l’とした場合、以下の関係式となる。
Figure 0004989934
したがって、P1から距離ΔxだけX方向に移動したP1’における距離l’と距離l’の差ΔLは、以下の関係式となる。
Figure 0004989934
3.距離差が発生することによる到達時間のずれの補正
P1’においてU1から反射面Aに反射してP1’までの距離l’と、U2から直接P1’までの距離l’に差があると、U1が発せられた音(例えばRch音声)とU2から発せられた音(例えばLch音声)が同時に届かず、ずれてしまう。このときのずれる時間ΔT[秒]は経路差ΔL[m]と音速S[m/s]から次式(17)のように求まる。なお、ΔLには、符号があるためΔTにも符号がある。
ΔT=ΔL/S[秒] …(17)
したがって、このずれΔTを補正するためには、第1のRチャンネルスピーカ101から出力される音を他のスピーカ(第2のRチャンネルスピーカ102から第4のLチャンネルスピーカ104)から出力される音よりΔT[秒]進めるか、または他のスピーカ(第2のRチャンネルスピーカ102から第4のLチャンネルスピーカ104)から出力される音を、第1のRチャンネルスピーカ101から出力される音よりΔT[秒]遅らせればよい。
以上、聴者位置が変わった場合の調整方法の各要素について説明した。以下、実際のスピーカシステム100(図1)に適用する場合について説明する。本実施の形態は、図16及び図17に示す条件に従って調整が行われる。
図16は、スピーカシステム100に適用する調整方法を説明する模式図、図17は、聴者の位置(頭の位置)の位相差の制御内容を表にして示す図である。図9と同一構成部分には同一符号を付している。
(1) 本実施の形態のスピーカシステム100では、理論上消音となるNull面のずれの調整を、スピーカユニット全体を回転させる「回転」ではなく、図13及び図14で詳述したスピーカの「仰角差」を用いて調整する。
(2) 本実施の形態のスピーカシステム100では、図9に示す基準面401に対し面対称を維持したまま、基準面401の角度を広めたり狭めたりする「開き角」の調整に代えて、図16(a)に示すように、基準面401に対して一方の第1のRチャンネルスピーカ101のみの開き角を調整する「開き角A450」制御を行う。Lchについても同様に、第4のLチャンネルスピーカ104のみの開き角を調整する。
(3) 本実施の形態のスピーカシステム100では、図16(b)に示すように、スピーカユニット全体の仰角を調整する「仰角B460」制御を行う。
したがって、スピーカユニットSP1,SP2全体は、駆動用モータ113,123によって仰角B460制御される。また、スピーカユニットSP1,SP2に載置される第1のRチャンネルスピーカ101と第2のRチャンネルスピーカ102の仰角差、及び第3のLチャンネルスピーカ103と第4のLチャンネルスピーカ104の仰角差が、それぞれ駆動用モータ112,122によって制御される。
このように、本実施の形態では、開き角A450と仰角B460のみを調整する。開き角A450と仰角B460のみを調整する方法を採ることで、機構の複雑度を減らしコスト低減を図ることができる。また、回転による理論上消音となるNull軸を調整する範囲よりも、開き角を調整しサイドガラス210,220により反射してくる経路を調整する方が効果が高い。
本実施の形態では、仰角差をつけることによって理論上消音となるNull面の傾きを制御する。したがって、実際のシステムのように動きに制限がかかる場合、仰角B460を聴者に対しやや下又は上にずらし、仰角差を、図17に示す表に従って調整することで理論上消音となるNull面を聴者の位置に合わせる。このとき、スピーカユニットの指向軸上に聴者を配置した場合、位相差をつけても理論上消音となるNull面を調整できないので注意が必要である。なお、図17の表の位相差の正負の定義について、「正」とは、外側のスピーカ101又は104の仰角が内側のスピーカ102又は103の仰角より大きいことを示し、「負」とは外側のスピーカ101又は104の仰角が内側のスピーカ102又は103の仰角より小さいことを示す。
図18は、スピーカシステム100における自動調整処理を示すフローチャートである。本フローは、制御部150内部のCPUにより所定タイミング周期で繰り返し実行される。また、本フローは、聴者P1の位置の移動を例に採っているが、聴者P2の位置の移動についても同様の調整処理を実行する。
聴者P1の位置変化により本プログラムはスタートし(ステップS1)、ステップS11で聴者P1の位置の移動が前後か否かを判別する。聴者P1の位置の移動は、位置検出部160(図2参照)からの聴者の頭部位置情報を取得することにより判定する。聴者P1が前後方向に移動する代表例は、聴者P1が座席を前又は後に移動したり、座席のリクライニング角度を変えたりする場合である。また、後述する聴者P1の左右位置の移動は、座席に設置された接点スイッチ161,162からの信号だけでは検出しにくいが、座席背に接点スイッチを増やすなどの対応により検出は可能である。また、接点スイッチなどの位置検出に代えて、聴者の頭部近傍を撮像するカメラと画像処理部による位置検出手段を用いれば、より精度良く聴者の頭部位置情報を取得できる。なお、聴者P1が運転席の運転者である場合、左右方向への移動は少ないものと考えられる。また、斜めの移動についても前後位置の移動を伴っており前後位置の移動に含まれる。
上記ステップS11で聴者P1の位置の移動が前後の場合は、ステップS12でNull面の調整を行う。制御部150は、聴者P1の前後位置の移動量に基づいて、聴者P1の位置をNull面上に置くためのNull面調整の演算を行い、演算結果を制御パラメータに変換してモータドライバ部130に出力する。モータドライバ部130は、制御部150からの制御コマンドを基に該当する駆動用モータ(ここでは駆動用モータ112)を、目標値になるよう駆動する。Null面の調整は、前述したように「回転」と「仰角差」を変化させる2つの方法があるが、本実施の形態では「仰角差」を変化させてNull面を調整する。制御部150は、モータドライバ部130に、スピーカ101乃至104及びスピーカユニットSP1,SP2の開き角、仰角差及び仰角を制御する制御コマンドを送信している。この制御コマンドのうち、「仰角差」を示す目標値を供給することで、モータドライバ部130は、駆動用モータ112を所定量駆動して、第1のRチャンネルスピーカ101の指向軸と第2のRチャンネルスピーカ102の指向軸との間で仰角差を生じさせ、Null面を傾けることによって(図14参照)、聴者P1の移動位置にNull面を置くことができる。
次いで、ステップS13でスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。この調整の判断基準には、音圧、歪み、周波数特性などがある。制御部150は、あらかじめ内部メモリ内に、聴者P1の位置と聴者P1への反射音が最もよく聞こえる開き角との関係をテーブルとして保持しており、このテーブルを参照して開き角を変える。本実施の形態における開き角とは、図16に示す第1のRチャンネルスピーカ101のみの開き角の調整である。モータドライバ部130は、駆動用モータ111を所定量駆動して、第1のRチャンネルスピーカ101の開き角を変えて、反射音の調整を行う。ここまでの処理により、図5に示す前後への変化時のように、Null面が調整され、反射音の調整が行われる。
次いで、ステップS14で聴者P1の位置における左右音量差を調整してステップS21に進む。上記開き角の制御により反射音(ここではRch)については調整が済んだが、反射音(Rch)について調整したことにより、反射音(Rch)に対応する直接音(Lch)についても調整が必要になる。そこで、及び第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変化させ、左右の音量が同じになるように調整する。制御部150は、スピーカ101乃至104の出力音量及び出力音の位相を制御する制御コマンドを音響処理部141に出力している。制御部150は、音響処理部141に第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変える制御コマンドを出力して第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変化させ、左右の音量が同じになるように調整する。
上記ステップS11乃至ステップS14の処理を、処理Aという。
上記ステップS11で聴者P1の位置の移動が前後でないとき、あるいは上記ステップS14の処理を行ったとき、ステップS21で聴者P1の位置の移動が左右か否かを判別する。聴者P1の位置の移動が左右の場合は、ステップS22で左右の経路差を補正する。具体的には、スピーカユニットSP1を構成する第1のRチャンネルスピーカ101からの出力音の位相を、その他のスピーカ102乃至104のそれに対して進めたり遅らせたりすることで左右経路差を調整する。図6に示すように、聴者P1の位置が左右方向に変化した場合には、スピーカから聴者P1までの左右の経路長は大きく変わり左右経路差が生じる。左右経路差は左右の音の到達時間の差となり左右の音のずれとなる。このステップS22では、左右経路差を、出力音の位相を変えることで調整する。
次いで、ステップS23でNull面の調整を行う。調整方法は、上記ステップS12の場合と同様である。但し、左右方向への変化時は、図6に示すように、前後への変化時と比べてNull面は左右に大きく移動するので、大きな調整が必要である。
次いで、ステップS24でスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。調整方法は、上記ステップS13の場合と同様である。
次いで、ステップS25で聴者P1の位置における左右音量差を調整してステップS31に進む。調整方法は、上記ステップS14の場合と同様である。
上記ステップS21乃至ステップS25の処理を、処理Bという。
上記ステップS21で聴者P1の位置の移動が左右でないとき、あるいは上記ステップS25の処理を行ったとき、ステップS31でNull面の調整を行う。調整方法は、上記ステップS12の場合と同様である。この場合のNull面の調整量は小さい。
次いで、ステップS32でスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。調整方法は、上記ステップS13の場合と同様である。
次いで、ステップS33で聴者P1の位置における左右音量差を調整し、ステップS34で聴者P2の位置における左右音量差を調整して本フローを終了する。聴者P1の位置が上下すると、調整が済んだ一方のスピーカ(第1のRチャンネルスピーカ101)と他方のスピーカ(第3のLチャンネルスピーカ103)とで聴者P1に対する指向軸に差が生じる。そこでステップS33では、この左右音量差を、スピーカユニットSP2の内側のスピーカ(第3のLチャンネルスピーカ103)の音量を変化させることで、聴者P1について左右チャンネルの音量が同じになるように調整する。同様に、ステップS34では、左右音量差を、スピーカユニットSP1の内側のスピーカ(第2のすチャンネルスピーカ102)の音量を変化させることで、聴者P2について左右チャンネルの音量が同じになるように調整する。
上記ステップS31乃至ステップS34の処理を、処理Cという。
上記処理A、処理B、及び処理Cの実行順番は入れ替え可能である。また、本フローの実行タイミングは任意である。例えば、聴者の位置が所定以上変化したときにプログラムを開始してもよいし、常時実行しリアルタイムで調整してもよい。さらには、聴者が着座したとき、音響入力があったとき、又は音響機器に通電されたときなどに自動実行する態様でもよい。勿論、聴者の指示により実行してもよいことは言うまでもない。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、スピーカシステム100は、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第1のRチャンネルスピーカ101と、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第2のRチャンネルスピーカ102とを含む第1のスピーカユニットSP1と、第1の聴取位置で聴取される音を出力する第3のLチャンネルスピーカ103と、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第4のLチャンネルスピーカ104とを含む第2のスピーカユニットSP2と、第1のRチャンネルスピーカ101とその指向軸との交点と、第2のRチャンネルスピーカ102とその指向軸との交点とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第1の聴取位置が実質的に含まれるよう、少なくとも第1のRチャンネルスピーカ101を駆動し、さらに、第3のLチャンネルスピーカ103とその指向軸との交点と、第4のLチャンネルスピーカ104とその指向軸との交点とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第2の聴取位置が実質的に含まれるよう、少なくとも第4のLチャンネルスピーカ104を駆動する駆動用モータ111乃至113,121乃至123及びそのモータドライバ部130とを備えている。この構成により、聴者の位置が前後方向,左右方向又は上下方向に移動しても、本スピーカシステム100は、現在の聴取位置に合うように少なくとも各スピーカ101乃至104の向き等を自動調整することができる。これによって、複数の聴者に違和感を与えないリスニング環境を同時に提供可能なスピーカシステムを実現することができる。すなわち、車両の車室内に2人の聴者がいる環境において、2人の聴者に対して、それぞれの聴取位置にかかわらず同時に(1)音像が正面に定位される、(2)広いステレオ感を提供できる、(3)Rチャンネルの音とLチャンネルの音とが同時に到来する、という優れた効果を得ることができ、最適な音響環境を実現することができる。
また、本実施の形態では、理論上消音となるNull面の向きを変える場合、第2のRチャンネルスピーカ102に対する第1のRチャンネルスピーカ101の仰角差と、第3のLチャンネルスピーカ102に対する第4のLチャンネルスピーカ104の仰角差とをそれぞれ用いて調整しているので、第2のRチャンネルスピーカ102及び第3のLチャンネルスピーカ103を固定的に設置しておくことができ、低コストで実施することができる効果がある。
(実施の形態2)
実施の形態1では、理論上消音となるNull面のずれの調整をスピーカの「仰角差」を用いて調整する例について説明した。本実施の形態は、Null面のずれをスピーカユニット全体を回転させる「回転」により調整する。また、スピーカユニット全体を回転させる「回転」により調整することで、より精密な調整を可能にする。
図19は、本発明の実施の形態2に係るスピーカシステム700及びそれを搭載する車両内を上方から見た模式図、図20は、図19に示すスピーカシステム700及びその周辺の構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図19及び図20において、スピーカシステム700は、開き角を変える駆動用モータ111,121,714,724、スピーカユニットSPの回転を変える駆動用モータ712,722、スピーカユニットSPの仰角を変える駆動用モータ113及び123を駆動するモータドライバ部730と、2チャンネル(LチャンネルとRチャンネル)信号から構成される音響ソースが入力される音入力部140からの2チャンネル信号を信号処理して、上述の正相信号(R)、逆相信号(R)、正相信号(L)及び逆相信号(L)を生成する音響処理部141とを備える。
図20において、車両には、スピーカシステム700に対して、複数の聴者の聴者位置に応じて、開き角等を制御する制御部750と、座席の前後位置及び傾き角を検出する接点スイッチ161及び162からの信号を受けて着座した聴者の頭部位置を検出する位置検出部160が備わる。
制御部750は、マイクロプロセッサからなり図21で後述する制御プログラムを実行することにより、位置検出部160からの聴者の頭部位置情報を取得し、現在の第1又は第2の聴者位置に応じて、スピーカ101乃至104及びスピーカユニットSP1,SP2の開き角、回転及び仰角を制御する制御コマンドをモータドライバ部730に出力するとともに、スピーカ101乃至104からの出力音量、及び出力音の位相を制御する制御信号を音響処理部141に出力する。モータドライバ部730は、上記制御コマンドに従って対応する駆動用モータの駆動量を精密に制御し、スピーカ101乃至104及びスピーカユニットSP1,SP2の開き角、回転及び仰角を現在の値から目標値に変える。また、音響処理部141は、制御部750からの制御信号に従ってスピーカ101乃至104からの出力音量及び出力音の位相を変える。音響処理部141による音量及び位相の制御は、駆動用モータによりスピーカ101乃至104の開き角、並びにスピーカユニットSP1,SP2の回転及び仰角を変えたことによる音圧レベルと位相のずれを調整するためのものである。
図21は、本スピーカシステム700の自動調整処理を示すフローチャートである。本フローは、制御部750内部のCPUにより所定タイミング周期で繰り返し実行される。図18に示すフローと同一処理を行うステップには同一符号を番号を付している。また、相違するステップのステップ番号には、「A」を付している。
また、本フローは、聴者P1の位置の移動を例に採っているが、聴者P2の位置の移動についても同様の調整処理を実行する。
聴者P1の位置変化により本プログラムはスタートし(ステップS1)、ステップS11で聴者P1の位置の移動が前後か否かを判別する。聴者P1の位置の移動は、位置検出部160(図20参照)からの聴者の頭部位置情報を取得により判定する。聴者P1の位置の移動が前後の場合は、ステップS12AでNull面の調整を行う。制御部750は、聴者P1の前後位置の移動量に基づいて、第1の聴取位置をNull面上に置くためのNull面調整の演算を行い、演算結果を制御パラメータに変換してモータドライバ部730に出力する。モータドライバ部730は、制御部750からの制御コマンドを基に該当する駆動用モータ(ここでは駆動用モータ712)をこの目標値になるよう駆動する。Null面の調整は、スピーカユニットSP2を「回転」を変化させてNull面を調整する。回転によるNull面の調整は、Null面をNull軸を基準に傾ける「仰角差」を用いる場合よりも要求精度を確保できる点で優れている。また、スピーカユニットSP2を「回転」を変化させることは、左右の音量差をより細かに調整できる点で効果がある。
次いで、ステップS13AでスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。この調整の判断基準には、音圧、歪み、周波数特性などがある。制御部750は、あらかじめ内部メモリ内に、聴者P1の位置と聴者P1への反射音が最もよく聞こえる開き角との関係をテーブルとして保持しており、このテーブルを参照して開き角を変える。本実施の形態における開き角とは、図16に示す第1のRチャンネルスピーカ101と、第2のLチャンネルスピーカ102の開き角の調整である。モータドライバ部730は、駆動用モータ111を所定量駆動して、第1のRチャンネルスピーカ101及び第2のLチャンネルスピーカ102の開き角を変えて、反射音の調整を行う。
次いで、ステップS14で聴者P1の位置における左右音量差を調整し、ステップS15で聴者P2の位置における左右音量差を調整してステップS21に進む。上記開き角の制御により反射音(ここではRch)については調整が済んだが、反射音(Rch)について調整したことにより、反射音(Rch)に対応する直接音(Lch)についても調整が必要になる。そこで、スピーカユニットSP2の開き角及び第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変化させ、聴者P1について左右チャンネルの音量が同じになるように調整する。さらに、聴者P2についても左右チャンネルの音量が同じになるように、第2のRチャンネルスピーカ102及び/又は第4のLチャンネルスピーカ104の音量が調整される。制御部750は、スピーカ101乃至104の出力音量及び出力音の位相を制御する制御コマンドを音響処理部141に出力している。制御部750は、音響処理部141に第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変える制御コマンドを出力して第3のLチャンネルスピーカ103の音量を変化させ、左右の音量が同じになるように調整する。実施の形態1では、スピーカユニットの「回転」を用いていないので、聴者P2については、聴者P1の位置における左右音量差を調整後にスピーカユニットSP1及び第3のLチャンネルスピーカ103の音量調整に合わせる、調整しか行えなかったが、本実施の形態では、Null面の調整のために用いる「回転」を、スピーカユニットSP2の指向軸(それに伴う音量レベル,スピーカ特性)を調整することにも用いることで、更なる音響効果を向上を図っている。
上記ステップS11乃至ステップS154の処理を、処理Aという。
上記ステップS11で聴者P1の位置の移動が前後でないとき、あるいは上記ステップS15の処理を行ったとき、ステップS21で聴者P1の位置の移動が左右か否かを判別する。聴者P1の位置の移動が左右の場合は、ステップS22で左右の経路差を補正する。具体的には、スピーカユニットSP1の第1のRチャンネルスピーカ101からの出力音の位相を、その他のスピーカ102乃至104のそれに対して進めたり遅らせたりすることで左右経路差を位相を変えることで調整する。
次いで、ステップS23AでNull面の調整を行う。調整方法は、上記ステップS12Aの場合と同様に「回転」を用いる。左右方向への変化時は、前後への変化時と比べてNull面は左右に大きく移動するので、「回転」を用いるとより調整が容易である。
次いで、ステップS24でスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。調整方法は、上記ステップS13Aの場合と同様である。
次いで、ステップS25で聴者P1の位置における左右音量差を調整し、ステップS26で聴者P2の位置における左右音量差を調整してステップS31Aに進む。調整方法は、上記ステップS14,ステップS15の場合と同様である。左右方向への変化時の場合もは、前後への変化時の場合と同様に、ステップS26でスピーカユニットSP2の指向軸(それに伴う音量レベル,スピーカ特性)を調整することにも用いることで、更なる音響効果を向上を図っている。
上記ステップS21乃至ステップS26の処理を、処理Bという。
上記ステップS21で聴者P1の位置の移動が左右でないとき、あるいは上記ステップS26の処理を行ったとき、ステップS31AでNull面の調整を行う。調整方法は、上記ステップS12Aの場合と同様に「回転」を用いる。
次いで、ステップS32でスピーカユニットSP1において開き角を変化させ、反射して聴者P1に届く音の音質が良くなるように調整する反射音の調整を行う。調整方法は、上記ステップS13の場合と同様である。
次いで、ステップS33及びS34にて、ステップS25及びS26と同様の処理を行い、本フローを終了する。
上記ステップS31乃至ステップS34の処理を、処理Cという。
上記処理A、処理B、及び処理Cの実行順番は入れ替え可能である。また、実施の形態1と同様に、本フローの実行タイミングは任意であり、例えば、聴者の位置が所定以上変化したときにプログラムを開始してもよいし、常時実行しリアルタイムで調整してもよい。
このように、本実施の形態によれば、スピーカシステム700は、第1のスピーカユニットSP1を回転させる駆動用モータ712と、第1のスピーカユニットSP2を回転させる駆動用モータ722とさらに備えているので、実施の形態1と同様に、第1及び第2の聴取位置が、前後方向,左右方向又は上下方向に移動しても、各スピーカ101乃至104の向き及び出力音を自動調整することができ、複数の聴者に違和感を与えないリスニング環境を同時に提供可能なスピーカシステムを実現することができる。
また、本実施の形態では、理論上消音となるNull面の向きを変える場合、スピーカ101乃至104を駆動しているので、Null面とスピーカ101乃至104の指向軸をより精度良く調整することができ、より一層優れた音響効果を得ることができる。
なお、以上の説明では、第1及び第2の聴取位置は、予め定められ、運転席及び助手席に着座する聴者の頭部辺りであるとして説明した。より好ましくは、車両がいわゆる右ハンドル車の場合には、第1の聴取位置は、運転席に着座する聴者の左耳辺りに設定され、第2の聴取位置は、助手席に着座する聴者の右耳辺りに設定される。車両がいわゆる左ハンドル車の場合には、第1の聴取位置は、運転席に着座する聴者の右耳辺りに設定され、第2の聴取位置は、助手席に着座する聴者の左耳辺りに設定される。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
また、上記各実施の形態では、車両のダッシュボードに配置するスピーカシステムに適用した例について説明しているが、車内において他の位置に搭載するものでもよい。また、車室以外にも、例えば狭い室内に設置されるスピーカシステムにも適用可能である。
また、上記各実施の形態ではスピーカシステムという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、オーディオシステム、音響再生システム、車載用スピーカ装置、車載用音響機器等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記スピーカシステムを構成する各回路部、例えば音響処理部、位置検出部等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
本発明に係るスピーカシステムは、車室内に設置される車載用スピーカシステムとして有用である。スピーカユニットを複数持つ製品等の用途にも応用できる。また、車室以外にも、狭い空間に設置されるスピーカシステムに好適である。
本発明の実施の形態1に係るスピーカシステムを搭載する車両内を上方から見た図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの全体構成図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムのスピーカユニットと聴者との配置を説明する平面図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムのスピーカユニットの向きと聴者との位置関係を説明する模式図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置が前後方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する模式図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置が左右方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する模式図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置が上下方向に変化した場合のスピーカの指向軸を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置が左右方向に変化した場合のスピーカユニットと聴者との位置関係を説明する斜視図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムのスピーカ及びスピーカユニットの動作を説明する模式図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置の変化に対応する「回転」「開き角」「仰角」の制御内容を表にして示す図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの2つの音源から等距離である面に形成されるNull面を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの2つの音源から等距離である面に形成されるNull面を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの仰角差がない状態におけるスピーカのNull面を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの仰角差がある状態におけるスピーカのNull面を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの位相差による経路長の補正を説明する図 上記実施の形態1に係るスピーカシステム適用する調整方法を説明する模式図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの聴者の位置(頭の位置)の仰角差の制御内容を表にして示す図 上記実施の形態1に係るスピーカシステムの自動調整処理を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係るスピーカシステムを搭載する車両内を上方から見た図 上記実施の形態2に係るスピーカシステムの全体構成図 上記実施の形態2に係るスピーカシステムの自動調整処理を示すフロー図
符号の説明
100 スピーカシステム
101 第1のRチャンネルスピーカ
102 第2のRチャンネルスピーカ
103 第3のLチャンネルスピーカ
104 第4のLチャンネルスピーカ
111〜113,121〜123,712,714,722,724 駆動用モータ
130,730 モータドライバ部
140 音入力部
141 音響処理部
150,750 制御部
160 位置検出部
200 ダッシュボード
210,220 サイドガラス
SP1,SP2 スピーカユニット

Claims (9)

  1. 第1の聴取位置で聴取される音を出力する第1のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第2のスピーカとを含む第1のスピーカユニットと、
    第1の聴取位置で聴取される音を出力する第3のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第4のスピーカとを含む第2のスピーカユニットと、
    前記第1のスピーカの点音源と前記第2のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第1の聴取位置が含まれるよう、少なくとも該第1のスピーカを駆動し、さらに、前記第3のスピーカの点音源と前記第4のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に、現在の第2の聴取位置が含まれるよう、少なくとも該第4のスピーカを駆動する駆動部とを備える、スピーカシステム。
  2. 前記第1及び前記第2のスピーカの一方には音源の正相信号が入力され、他方には当該正相信号の逆相信号が入力され、
    前記第3及び前記第4のスピーカの一方には同一音源の正相信号が入力され、他方には当該正相信号の逆相信号が入力される、請求項1に記載のスピーカシステム。
  3. 前記第1のスピーカの指向軸は第1の反射面に、前記第2のスピーカの指向軸は前記第2の聴取位置に、前記第3のスピーカの指向軸は前記第1の聴取位置に、さらに、前記第4のスピーカの指向軸は第2の反射面に向けられる、請求項1に記載のスピーカシステム。
  4. 前記第1のスピーカからの出力音が前記第1の反射面で反射して前記第1の聴取位置に到達するまでの経路長と、前記第3のスピーカからの出力音が前記第1の聴取位置に到達するまでの経路長とは実質等しく、
    前記第2のスピーカからの出力音が前記第2の聴取位置に到達するまでの経路長と、前記第4のスピーカからの出力音が、前記第2の反射面で反射して前記第2の聴取位置に到達するまでの経路長とは実質等しい、請求項3に記載のスピーカシステム。
  5. 前記第2及び第3のスピーカは固定的に設置され、
    前記駆動部は、前記第1のスピーカと前記第4のスピーカとを駆動する、請求項1記載のスピーカシステム。
  6. 前記駆動部は、
    前記第1のスピーカを少なくとも鉛直方向に駆動して、前記第2のスピーカに対する前記第1のスピーカの仰角差を変更するか、前記第4のスピーカを少なくとも鉛直方向に駆動して、前記第3のスピーカに対する前記第4のスピーカの仰角差を変更する、請求項5に記載のスピーカシステム。
  7. 前記駆動部は、前記第1乃至前記第4のスピーカを駆動する、請求項1記載のスピーカシステム。
  8. 前記駆動部は、前記第1のスピーカユニット、又は前記第2のスピーカユニットを回転させる、請求項7に記載のスピーカシステム。
  9. 第1の聴取位置で聴取される音を出力する第1のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第2のスピーカとを含む第1のスピーカユニットと、
    第1の聴取位置で聴取される音を出力する第3のスピーカと、第2の聴取位置で聴取される音を出力する第4のスピーカとを含む第2のスピーカユニットと、
    前記第1のスピーカの向きを変える駆動用モータと、を備え、
    前記駆動用モータに接続される制御部が、聴者の頭部位置を検出する位置検出部の検出結果に基づいて前記第1のスピーカを駆動制御することによって、前記第1のスピーカの点音源と前記第2のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に現在の第1の聴取位置が含まれるよう前記第1のスピーカが駆動制御され、さらに、前記第3のスピーカの点音源と前記第4のスピーカの点音源とを結ぶ線の垂直二等分面に現在の第2の聴取位置が含まれるよう前記第4のスピーカが駆動制御されるスピーカシステム。
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